JP2003214098A - 流路施設修復用ブロック体及び流路施設修復工法 - Google Patents

流路施設修復用ブロック体及び流路施設修復工法

Info

Publication number
JP2003214098A
JP2003214098A JP2002014207A JP2002014207A JP2003214098A JP 2003214098 A JP2003214098 A JP 2003214098A JP 2002014207 A JP2002014207 A JP 2002014207A JP 2002014207 A JP2002014207 A JP 2002014207A JP 2003214098 A JP2003214098 A JP 2003214098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
repairing
facility
block body
path facility
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002014207A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003214098A5 (ja
Inventor
Takao Kamiyama
隆夫 神山
Yasuhiro Yokoshima
康弘 横島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Yokoshima and Co
Original Assignee
Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Yokoshima and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd, Yokoshima and Co filed Critical Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2002014207A priority Critical patent/JP2003214098A/ja
Publication of JP2003214098A publication Critical patent/JP2003214098A/ja
Publication of JP2003214098A5 publication Critical patent/JP2003214098A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大口径の流路施設に対しても供用水を流しな
がら所望の修復作業を行うことができる流路施設修復工
法を提供すること。 【構成】 組み立てることにより管状、角形又馬蹄形の
筒状体15を構成するブロック体であって、内周面を構
成する内面板と、該内面板の周縁に立設された外周板と
をプラスチックによって一体に形成し、前記外面板の長
さ方向外端面の一方に凹部を、他方に凸部をそれぞれ形
成して成る流路施設修復用ブロック体1を用いて施工さ
れる流路施設修復工法として、管路(流路施設)20内
において、周方向に隣接するブロック体1同士を、各ブ
ロック体1の周方向両端面に挿通するボルトとこれに螺
合するナットによって連結して短管体2を形成し、該短
管体2を長さ方向に連結して管路20内に管路内径より
も小さな外径の連続した筒状体15を形成した後、該筒
状体15と管路20との間に形成されるクリアランス空
間Sにグラウト材を注入する方法を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路施設修復用ブ
ロック体とこれを用いて施工される流路施設修復工法に
関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設された下水管等の管路が老朽
化した場合、該管路を地中から掘出することなく、その
内周面にライニングを施して該管路を補修する管ライニ
ング工法が提案され、既に実用に供されている。
【0003】即ち、上記管ライニング工法は、例えば管
状樹脂吸着材に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸せしめて構
成される管ライニング材を流体圧によって管路内に反転
させながら挿入し、該管ライニング材を流体圧によって
管路の内周壁に押圧したまま、管ライニング材を任意の
方法によって加熱してこれに含浸された熱硬化性樹脂を
硬化させることによって、管路内にプラスチックパイプ
を形成して管路を補修する工法である。
【0004】斯かる管ライニング工法では、管路の被補
修部分に下水等の供用水が流れないよう供用水の流れを
一時的にストップするか或はバイパスさせる必要があっ
た。
【0005】ところが、特に大口径の管路の場合にはバ
イパスさせる供用水が多量となるため、供用水をバイパ
スさせる設備が大掛かりとなって修復作業に困難を伴っ
ていた。
【0006】そこで、供用水を流しながら管路を修復す
る工法として、外径が管路の内径よりも小さな円筒状の
短管体をマンホールから管路の入口に導入し、該短管体
を油圧ジャッキ等で押圧してこれを管路内に挿入する作
業を繰り返して管路を修復する工法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記工
法を大口径(例えば内径がφ600mm以上)の管路に
適用する場合、この工法に用いられる短管体も大口径と
なるため、この大口径の短管体をマンホールに通すこと
ができないという問題があった。
【0008】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、大口径の流路施設に対しても
供用水を流しながら所望の修復作業を行うことができる
流路施設修復用ブロック体とこれを用いた流路施設修復
工法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、組み立てることにより管状、角形又馬蹄
形の筒状体を構成するブロック体であって、内周面を構
成する内面板と、該内面板の周縁に立設された外周板と
をプラスチックによって一体に形成して成る流路施設修
復用ブロック体において、前記外面板の長さ方向外端面
の一方に凹部を、他方に凸部をそれぞれ形成したことを
特徴とする。
【0010】又、本発明は、組み立てることにより管
状、角形又馬蹄形の筒状体を構成するブロック体であっ
て、内周面を構成する内面板と、該内面板の周縁に立設
された外周板とをプラスチックによって一体に形成し、
前記外面板の長さ方向外端面の一方に凹部を、他方に凸
部をそれぞれ形成して成る流路施設修復用ブロック体を
用いて施工される流路施設修復工法として、流路施設内
において、周方向に隣接する流路施設修復用ブロック体
同士を、各流路施設修復用ブロック体の周方向両端面に
挿通するボルトとこれに螺合するナットによって連結し
て短管体を形成し、該短管体を長さ方向に連結して流路
施設内に流路内径よりも小さな外径の連続した筒状体を
形成した後、該筒状体と流路施設との間に形成されるク
リアランス空間にグラウト材を注入することを特徴とす
る。
【0011】従って、本発明によれば、複数に分割され
た流路施設修復用ブロック体を流路施設内で周方向に連
結して短管体を形成し、該短管体を長さ方向に連結して
流路施設内に流路内径よりも小さな外径の連続した筒状
体を形成するようにしたため、大口径の流路施設の修復
に際しても各ブロック体をマンホール等を通して流路施
設の入口に導入し、これを組み立てることによって流路
施設内に連続した筒状体を形成することができる。そし
て、この作業は流路施設内に供用水を流しながら行うこ
とができるため、大口径の流路施設に対しても供用水を
流しながら所望の修復作業を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0013】図1は本発明に係る流路施設修復用ブロッ
ク体の側面図、図2は同流路施設修復用ブロック体の外
面図(図1の矢視A方向の図)、図3は図2のB−B線
断面図、図4は図2の矢視C方向の図、図5は図4のD
−D線断面図、図6は図2のE−E線断面図、図7は本
実施の形態の変形例を示す図6と同様の図、図8はカバ
ーの側面図、図9は図8のF−F線断面図である。
【0014】本発明に係る流路施設修復用ブロック体
(以下、単にブロック体と称する)1は、図10及び図
11に示す管路20の内径よりも小さな外径を有する短
管体2の一部を構成するもの(短管体2を複数に分割
(本実施の形態では5分割)したもの)であって、該ブ
ロック体1は、内周面を構成する円弧平板状の内面板1
Aと、該内面板1Aの周縁に外方に向かって立設された
外周板1Bと、内面板1Aと外周板1Bを補強する複数
の補強リブ1Cと、該補強リブ1Cの変形を防ぐ複数の
凸板1D及び周方向両端部に設けられたボックス部1E
をプラスチックによって一体に形成して構成されてい
る。
【0015】ここで、上記ブロック体1は、塩化ビニ
ル、ABS、デュラスターポリマー(商品名)等の透明
なプラスチック、PVC、ポリエチレン等の半透明のプ
ラスチック又はPVC、ポリエステル、ABS、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等の不透明のプラスチックを用
いたインジェクション法によって一体成形され、その重
さは1kg〜10kg、内面板1Aと外周板1Bの厚さ
は1.0mm〜10.0mmに設定され、周方向寸法L
は幅方向(管路20の長さ方向)寸法bよりも大きく
(L>b)設定されている(図2参照)。
【0016】ところで、ブロック体1において、内面板
1A上を周方向(図2の左右方向)に延びる複数(本実
施の形態では5つ)の前記補強リブ1Cは、幅方向(図
2の上下方向であって、管路20の長さ方向)に適当な
間隔で平行に配設されており、前記複数(本実施の形態
では13個)の凸板1Dは内面板1A上を各補強リブ1
Cに直交する方向(幅方向)に延びており、これらは周
方向に適当な間隔で平行に配設されている。従って、該
ブロック体1においては、内面板1Aと外周板1Bとは
格子状を成す複数の補強リブ1Cと複数の凸板1Dによ
って補強されてその剛性が高められている。
【0017】そして、図2に示すように、外周板1Bと
補強リブ1Cの凸板1Dによって区画される部位には、
大径のボルト挿通孔3と小径のボルト挿通孔4が幅方向
(図2の上下方向)に一直線状を成して穿設されてい
る。ここで、図6に示すように、外周板1Bに形成され
たボルト挿通孔3の内径φDは補強リブ1Cに形成され
たボルト挿通孔4の内径φdよりも大きく(φD>φ
d)設定されている。
【0018】ここで、図6に示すように、各凸板1Dの
補強リブ1Cによって囲まれる各部分にはV字状にカッ
トされた空間5が形成されており、この空間5のV字の
先端は内面板1Aに接している。尚、図7に示すよう
に、内面板1Aに接する円孔状の空間5’を各凸板1D
の補強リブ1Cによって囲まれる各部分に形成しても良
い。
【0019】又、ブロック体1の周方向両端部に形成さ
れたボックス部1Eの内面と外面は開口しており、その
内部は、図2に示すように、幅方向に並設された複数
(本実施の形態では6つ)の補強リブ6によって区画さ
れており、その周方向外端面を成す外周板1Bには、図
4及び図5に示すように、複数(本実施の形態では5
つ)のボルト挿通孔7とエアー抜き孔8が穿設されてい
る。尚、図5に示すように、外周板1Bの内側の壁にも
エアー抜き孔9が斜めに形成されている。又、図5に示
すように、外周板1Bの周方向一端面には矩形溝状の2
本の凹部1aが、他端面には断面山形の2つの凸部1b
がそれぞれ全幅に亘って形成されている。
【0020】更に、図4に示すように、ブロック体1の
外周板1Bの一方の外端面(長さ方向外端面)には矩形
溝状の2本の凹部1cが形成され、外周板1Bの他方の
外端面には断面山形の2つの凸部1dが一体に形成され
ている。
【0021】又、図1に示すように、ブロック体1の両
外周板1Bの周方向両端には内外各2つの矩形孔10が
それぞれ形成されている(図1には一方の外周板1Bの
み図示)。
【0022】次に、図1〜図7に示すブロック体1を用
いて施工される本発明に係る流路施設修復工法を特に管
路に対して適用した形態について図10〜図20を用い
て説明する。
【0023】尚、図10及び図11は本発明に係る流路
施設修復工法を示す管路の断面図、図12は周方向に隣
接するブロック体同士の連結方法を示す断面図、図13
は図12の矢視G方向の図、図14は周方向に隣接する
ブロック体同士の連結構造を示す断面図、図15及び図
16は長さ方向に隣接するリング状部材同士の連結方法
を示す破断側面図、図17は図16のH−H線断面図、
図18は内部に筒状体が形成された管路の横断面図、図
19はブロック体と管路との間に発生するエアー溜りを
示す管路の部分横断面図、図20は修復が完了した管路
の一部を破断した部分斜視図である。
【0024】図10及び図11において、20は地中に
略水平に埋設された下水管等の管路、21は地上に開口
するマンホールであり、本発明に係る修復工法において
は周方向に隣接する複数(5つ)のブロック体1同士を
連結して成るリング状の複数の短管体2を管路20内で
該管路20の長さ方向に連結して図11に示すような1
つの筒状体15が管路20内に形成される。
【0025】而して、短管体2は各ブロック体1を管路
20内で1つずつ周方向に連結することによって形成さ
れ、管状体15は各短管体2を長さ方向に連結して構成
されるが、これらの作業は管路20内に下水等の供用水
を流しながら行うことができる。尚、管路20内の底部
に供用水を溜めた状態でも作業を行うことができる。
【0026】而して、ブロック体1は以下の要領で周方
向に連結されて短管体2が形成される。
【0027】即ち、組み付けるべきブロック体1を図1
0に示すようにマンホール21から管路20の入口部分
へと導入するが、該ブロック体1は管状体15を構成す
る各短管体2を複数に分割したものであるためにそのサ
イズは小さく、従って、管路20が大口径(φ600m
m以上)のものであっても、該管路20の修復に供され
る各ブロック体1をマンホール21から容易に導入して
これを組み付けることができる。
【0028】ここで、組付前のブロック体1において
は、図20に示すように、周方向両端に形成されたボッ
クス部1Eの外面開口部が図8及び図9に示すカバー1
6によって覆われる。
【0029】ここで、カバー16はプラスチックにて一
体成形され、図8に示すように、その幅方向両端には係
合爪16aが一体に形成され、下面には計8つのアンカ
ー爪16bが一体に形成されている。そして、このカバ
ー16はブロック体1のボックス部1Eにその外面開口
部を覆うように被せられ、その両端の係合爪16aをブ
ロック体1の外周板1Bに形成された前記矩形孔10
(図1参照)に係合させた後、該カバー16を接着剤で
接着又は溶着することによって前述のようにブロック体
1のボックス部1Eの外面開口部がカバー16によって
覆われる。
【0030】又、組付前のブロック体1においては、図
15に示すようにブロック体1の長さ寸法b(図2参
照)よりも長い7本のボルト22(図15には2本のみ
図示)が外周板1Bと補強リブ1Cに穿設された大小異
径のボルト挿通孔3,4に交互に通されており、各ボル
ト22はこれに螺合するナット23によって結着され、
そのネジ部は図示のようにブロック体1の一端面から外
方へ突出している。又、既に組み付けられている各ブロ
ック体1においても、その一端面にはボルト22が挿通
固着されており、各ボルト22のネジ部は外方へ突出し
ている。
【0031】ここで、各ボルト22の頭部は外周板1B
に形成された大径のボルト挿通孔3を貫通して補強リブ
1Cに当接しており、ボルト22に螺合するナット23
も補強リブ1Cに当接している。従って、ボルト22の
頭部とナット23はブロック体1の外部に露出すること
がない。尚、ボルト22とナット23は、ステンレスや
鉄等の金属又はナイロン、ポリエステル等のプラスチッ
クで構成され、締付部には座金やクッション材等が挟み
込まれる場合もある。
【0032】而して、周方向に隣接する2つのブロック
体1同士が下記要領で互いに連結される。
【0033】即ち、周方向に隣接する2つのブロック体
1のボックス部1Eは、図12に示すように、周方向に
おいて互いに密着し、これらに形成された複数のボルト
挿通孔7とエアー抜き孔8が互いに連通するとともに、
一方のブロック体1の端面に形成された凸部1bが他方
のブロック体1の端面に形成された凹部1aに嵌合して
両ブロック体1の周方向接合部がシールされる。このと
き、凹部1aと凸部1bに接着剤を塗布し、両者の接着
性を向上させても良い。尚、接着剤としては、エポキシ
樹脂、テトラヒドラフラン溶剤を使用した接着剤、シリ
コーン、アクリル、ウレタン、ブチルゴム系の接着剤が
使用される。
【0034】ここで、両ボックス部1Eの内面は開口し
ているため、一方のボックス部1Eの開口部からボルト
24を挿入してこれをボルト挿通孔7に通し、他方のボ
ックス部1Eの開口部からナット25を挿入してこれを
ボルト24に螺着し(図14参照)、この作業を繰り返
すことによって周方向に隣接する2つのブロック体1同
士が互いに連結される。
【0035】ところで、ボルト24とナット25による
ブロック体1同士の連結には、図12及び図13に示す
工具26が用いられる。即ち、工具26は、モータ27
の回転をベベルギヤ28,29を介してバー30の往復
直線運動に変換し、このバー30の往復直線運動をギヤ
31の回転運動に変換するものである。ここで、ギヤ3
1は前記ナット25に嵌め込まれており、図13に示す
ように、バー30の先端がギヤ31の歯面を間欠的に押
圧することによって該ギヤ31とナット25が図13の
矢印方向に回されてナット25がボルト24のねじ部に
螺着される。尚、このとき、スパナ32に依ってボルト
24の回り止めがなされる。
【0036】そして、上述のように周方向に隣接する2
つのブロック体1同士が図14に示すように互いに連結
されると、両ブロック体1のボックス部1E内にパテを
充填した後、各開口部を図8及び図9に示すカバー16
によって前述の要領で塞ぐが、このとき、カバー16に
は複数のアンカー爪16bが形成されているため、この
アンカー爪16bのパテ内でのアンカー効果によってカ
バー16の脱落が防がれる。尚、ボックス部1E内に充
填するパテとしては、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、シリコーン樹脂等の樹脂パテやセメントパテ等が使
用される。ブロック体1のボックス部1E内に必ずしも
パテを充填する必要はなく、組み立て後にグラウト材が
ボックス部1E内に充填されるようにしても良い。
【0037】以上のようにして短管体2が形成される
と、図10に示すように複数の短管体2が長さ方向に連
結されて図11に示すような1つの管状体15が管路2
0内に形成されるが、以下、短管体2の長さ方向の連結
方法について説明する。
【0038】図15に示すように、組付前の短管体2
は、ボルト22が挿通していない残りのボルト挿通孔
3,4に、既に組み付けられている他の短管体(管路2
0の長さ方向に隣接する短管体)2から突出するボルト
22を通し、図16及び図17に示すように、組付前の
短管体2を短管体2に密着させる。すると、図17に示
すように、組付前の短管体2の長さ方向端面に突設され
た凸部1dが既に組み付けられている他の短管体2の長
さ方向端面に形成された凹部1cに嵌合し、両短管体2
が位置決めされるとともに、両者の接合部がシールされ
る。
【0039】その後、ボルト22の端部に螺合するナッ
ト23を、外周板1Bに開口する大径のボルト挿通孔3
から工具を差し込んで締め付けることによって、組付前
の短管体2が図16に示すように既に組み付けられてい
る短管体2に取り付けられる。尚、このとき、前述のよ
うにボルト22の頭部とナット23はブロック体1の外
部に露出しないため、管路20の長さ方向に隣接する2
つの短管体2同士は平面で密着して連結される。
【0040】上述のように、管路20の長さ方向に隣接
する2つの短管体2同士が連結されると、以下、同様に
して短管体2が順次長さ方向に組み付けられ、前述のよ
うに1つの管状体15が管路20内に形成される。
【0041】ところで、管路20内に形成される筒状体
15の外径は管路20の内径よりも小さいため、該筒状
体15と管路20との間にはクリアランス空間S(図1
1及び図18参照)が形成されるが、筒状体15は浮力
によって上方に浮き上がるためにクリアランス空間Sの
上部の径方向隙間が小さくなってしまう。
【0042】そこで、本実施の形態では、図18に示す
ように筒状体15の上部にステンレス又はプラスチック
製の複数の支持バー33を取り付け、これらの支持バー
33を管路20の上部内壁に当接させることによってク
リアランス空間Sの径方向隙間が全周に亘って略均一に
なるようにした。尚、筒状体15の浮力による浮き上が
りを防ぐ他の方法としては、該筒状体15内に水を溜め
る方法等が考えられる。
【0043】そして、上記クリアランス空間Sの端部を
レジンパテ又はモルタルから成る不図示のシール材で塞
ぎ、図18に示すように筒状体15を構成するブロック
体1の一部に形成された孔1eにグラウトホース34を
接続し、このグラウトホース34からセメントモルタ
ル、レジンモルタル等のグラウト材35をクリアランス
空間Sに注入する。尚、セメントモルタルには接着性を
高めるために接着用エマルジョンを混合しても良く、ブ
リージングを防止するためにブリージング防止剤を混合
しても良い。又、レジンモルタルは、エポキシ樹脂、ポ
リエステル樹脂を主材として構成されている。
【0044】ところで、各ブロック体1の凸板1Dに図
6に示す空間5又は図7に示す空間5’が形成されてい
ない場合には、前述のようにグラウト材35をクリアラ
ンス空間Sに注入すると、図19に示すように、凸板1
Dによってエアーが仕切られてエアー溜りが発生し、グ
ラウト材35がクリアランス空間Sに充填され得ない。
【0045】そこで、本実施の形態では、各ブロック体
1の凸板1Dに図6に示す空間5又は図7に示す空間
5’を形成した。このため、エアーは空間5又は5’を
通って排出され、クリアランス空間Sにエアー溜りが発
生せず、従って、グラウト材35がクリアランス空間S
に確実に充填される。又、各ブロック体1のボックス部
1Eの周方向外端面を成す外周板1Bには複数のボルト
挿通孔7とエアー抜き孔8が穿設されているため、ブロ
ック体1の周方向の連結部がどの位置にあっても、凸板
1Dに形成された空間5又は5’を通って上方へと排出
されるため、クリアランス空間Sにエアー溜りが発生す
ることがない。
【0046】而して、筒状体15と管路20との間に形
成されたクリアランス空間Sに注入されたグラウト材3
5が硬化すると、筒状体15が管路20と一体化され、
図20に示すように管路20の内周壁は筒状体15によ
ってライニングされて修復される。
【0047】尚、本実施の形態では、図11及び図20
に示すように、長さ方向に隣接する短管体2同士を連結
する場合、各短管体2を構成するブロック体1の周方向
連結部が長さ方向に重ならないよう両連結部を周方向に
ずらすようにしている。
【0048】以上のように、本発明によれば、複数に分
割されたブロック体1を管路20内で周方向に連結して
短管体2を形成し、該短管体2を長さ方向に連結して管
路20内に管路20の内径よりも小さな外径の連続した
筒状体15を形成するようにしたため、大口径の管路2
0の修復に際しても各ブロック体1をマンホール21を
通して管路20の入口に導入し、これを組み立てること
によって管路20内に連続した筒状体15を形成するこ
とができる。そして、この作業は管路20内に供用水を
流しながら行うことができるため、大口径の管路20に
対しても供用水を流しながら所望の修復作業を行うこと
ができる。
【0049】尚、以上は特に管状の管路に対して本発明
を適用した形態について説明したが、本発明は角形又馬
蹄形の流路施設の修復に対しても同様に適用可能である
ことは勿論である。
【0050】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、組み立てることにより管状、角形又馬蹄形の筒
状体を構成するブロック体であって、内周面を構成する
内面板と、該内面板の周縁に立設された外周板とをプラ
スチックによって一体に形成し、前記外面板の長さ方向
外端面の一方に凹部を、他方に凸部をそれぞれ形成して
成る流路施設修復用ブロック体を用いて施工される流路
施設修復工法として、流路施設内において、周方向に隣
接する流路施設修復用ブロック体同士を、各流路施設修
復用ブロック体の周方向両端面に挿通するボルトとこれ
に螺合するナットによって連結して短管体を形成し、該
短管体を長さ方向に連結して流路施設内に流路内径より
も小さな外径の連続した筒状体を形成した後、該筒状体
と流路施設との間に形成されるクリアランス空間にグラ
ウト材を注入するようにしたため、大口径の流路施設に
対しても供用水を流しながら所望の修復作業を行うこと
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る管路修復用ブロック体の側面図で
ある。
【図2】本発明に係る管路修復用ブロック体の外面図
(図1の矢視A方向の図)である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】図2の矢視C方向の図である。
【図5】図4のD−D線断面図である。
【図6】図2のE−E線断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の変形例を示す図6と同様
の図である。
【図8】カバーの側面図である。
【図9】図8のF−F線断面図である。
【図10】本発明に係る流路施設修復工法を示す管路の
断面図である。
【図11】本発明に係る流路施設修復工法を示す管路の
断面図である。
【図12】周方向に隣接するブロック体同士の連結方法
を示す断面図である。
【図13】図12のG部拡大詳細図である。
【図14】周方向に隣接するブロック体同士の連結構造
を示す断面図である。
【図15】長さ方向に隣接するリング状部材同士の連結
方法を示す破断側面図である。
【図16】長さ方向に隣接するリング状部材同士の連結
方法を示す破断側面図である。
【図17】図16のH−H線断面図である。
【図18】内部に筒状体が形成された管路の横断面図で
ある。
【図19】ブロック体と管路との間に発生するエアー溜
りを示す管路の部分横断面図である。
【図20】修復が完了した管路の一部を破断した部分斜
視図である。
【符号の説明】
1 管路修復用ブロック体 1A 内面板 1B 外周板 1C 補強リブ 1D 凸板 1E ボックス部 1a,1c 凹部 1b,1d 凸部 2 短管体 3,4 ボルト挿通孔 5,5’ 空間 7 ボルト挿通孔 8,9 エアー抜き孔 15 筒状体 16 カバー 20 管路 22,24 ボルト 23,25 ナット 26 工具 27 モータ 30 バー 35 グラウト材 S クリアランス空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横島 康弘 茨城県結城郡石下町大字篠山175−3有限 会社 横島内 Fターム(参考) 2D055 AA04 BB01 BB02 BB03 CA04 EB01 GC06 JA00 KA00 KB11 LA16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組み立てることにより管状、角形又馬蹄
    形の筒状体を構成するブロック体であって、内周面を構
    成する内面板と、該内面板の周縁に立設された外周板と
    をプラスチックによって一体に形成して成る流路施設修
    復用ブロック体において、 前記外面板の長さ方向外端面の一方に凹部を、他方に凸
    部をそれぞれ形成したことを特徴とする流路施設修復用
    ブロック体。
  2. 【請求項2】 前記外面板の周方向両端面にボルト挿通
    孔及びエアー抜き孔を形成したことを特徴とする請求項
    1記載の流路施設修復用ブロック体。
  3. 【請求項3】 流路施設の周方向に補強効果を有する補
    強リブを前記内面板の外面に一体に形成するとともに、
    該補強リブ及び前記外面板にボルト挿通孔を形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の流路施設修復用ブロック
    体。
  4. 【請求項4】 前記外面板に形成されたボルト挿通孔の
    内径を前記補強リブに形成されたボルト挿通孔の内径よ
    りも大きくしたことを特徴とする請求項3記載の流路施
    設修復用ブロック体。
  5. 【請求項5】 長さ方向寸法よりも長いボルトを前記補
    強リブ及び前記外面板に形成されたボルト挿通孔に通
    し、該ボルトをナットにて取り付けたことを特徴とする
    請求項3又は4記載の管路修復用ブロック体。
  6. 【請求項6】 組み立てることにより管状、角形又馬蹄
    形の筒状体を構成するブロック体であって、内周面を構
    成する内面板と、該内面板の周縁に立設された外周板と
    をプラスチックによって一体に形成し、前記外面板の長
    さ方向外端面の一方に凹部を、他方に凸部をそれぞれ形
    成して成る流路施設修復用ブロック体を用いて施工され
    る流路施設修復工法であって、 流路施設内において、周方向に隣接する流路施設修復用
    ブロック体同士を、各流路施設修復用ブロック体の周方
    向両端面に挿通するボルトとこれに螺合するナットによ
    って連結して短管体を形成し、該短管体を長さ方向に連
    結して流路施設内に流路内径よりも小さな外径の連続し
    た筒状体を形成した後、該筒状体と流路施設との間に形
    成されるクリアランス空間にグラウト材を注入すること
    を特徴とする流路施設修復工法。
  7. 【請求項7】 流路施設の長さ方向に隣接する前記短管
    体同士の連結は、各短管体を構成する前記流路施設修復
    用ブロック体の外面板に形成された凹部又は凸部と他の
    短管体を構成する前記流路施設修復用ブロック体の外面
    板に形成された凸部又は凹部とを嵌合して位置決めした
    後、両流路施設修復用ブロック体をこれらに挿通するボ
    ルトとこれに螺合するナットによって連結することによ
    ってなされることを特徴とする請求項6記載の流路施設
    修復工法。
  8. 【請求項8】 ナットのボルトへの締め付け作業を、モ
    ータの回転運動をバーの往復直線運動に変換し、該バー
    の往復直線運動をナットの回転運動に変換する工具を用
    いて行うことを特徴とする請求項6又は7記載の流路施
    設修復工法。
  9. 【請求項9】 長さ方向に隣接する前記短管体同士を連
    結する場合、各短管体を構成する流路施設修復用ブロッ
    ク体の周方向連結部が長さ方向に重ならないよう両連結
    部を周方向にずらすことを特徴とする請求項6,7又は
    8記載の流路施設修復工法。
JP2002014207A 2002-01-23 2002-01-23 流路施設修復用ブロック体及び流路施設修復工法 Pending JP2003214098A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002014207A JP2003214098A (ja) 2002-01-23 2002-01-23 流路施設修復用ブロック体及び流路施設修復工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002014207A JP2003214098A (ja) 2002-01-23 2002-01-23 流路施設修復用ブロック体及び流路施設修復工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003214098A true JP2003214098A (ja) 2003-07-30
JP2003214098A5 JP2003214098A5 (ja) 2005-10-13

Family

ID=27650959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002014207A Pending JP2003214098A (ja) 2002-01-23 2002-01-23 流路施設修復用ブロック体及び流路施設修復工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003214098A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005299710A (ja) * 2004-04-07 2005-10-27 Shonan Plastic Mfg Co Ltd 更生管用セグメント部材
JP2005325593A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Shonan Plastic Mfg Co Ltd 既設管更生用セグメント部材及びそのセグメント部材を用いた更生管
WO2006027939A1 (ja) * 2004-09-10 2006-03-16 Shonan Gosei-Jushi Seisakusho K.K. 管路施設修復用の更生管及び該更生管を用いた管路施設修復工法
WO2006046477A1 (ja) * 2004-10-28 2006-05-04 Shonan Gosei-Jushi Seisakusho K.K. 更生管及び該更生管を用いた管路施設修復工法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005299710A (ja) * 2004-04-07 2005-10-27 Shonan Plastic Mfg Co Ltd 更生管用セグメント部材
JP4542808B2 (ja) * 2004-04-07 2010-09-15 株式会社湘南合成樹脂製作所 更生管用セグメント部材
JP2005325593A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Shonan Plastic Mfg Co Ltd 既設管更生用セグメント部材及びそのセグメント部材を用いた更生管
JP4482373B2 (ja) * 2004-05-14 2010-06-16 株式会社湘南合成樹脂製作所 既設管更生用セグメント部材及びそのセグメント部材を用いた更生管
WO2006027939A1 (ja) * 2004-09-10 2006-03-16 Shonan Gosei-Jushi Seisakusho K.K. 管路施設修復用の更生管及び該更生管を用いた管路施設修復工法
JP2011236734A (ja) * 2004-09-10 2011-11-24 Shonan Plastic Mfg Co Ltd 管路施設修復工法
WO2006046477A1 (ja) * 2004-10-28 2006-05-04 Shonan Gosei-Jushi Seisakusho K.K. 更生管及び該更生管を用いた管路施設修復工法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003286742A (ja) 流路施設修復用ブロック体及び流路施設修復工法
US20040108009A1 (en) Method of repairing flow passage
US6796334B2 (en) Duct repairing material, repairing structure, and repairing method
JP4482373B2 (ja) 既設管更生用セグメント部材及びそのセグメント部材を用いた更生管
US20050229986A1 (en) Segment for a rehabilitating pipe
JP2010037934A (ja) マンホール更生工法
US20160238183A1 (en) Spacer for positioning a rehabilitating pipe
JP3890059B2 (ja) 流路施設修復用ブロック体
JP2003214098A (ja) 流路施設修復用ブロック体及び流路施設修復工法
JP2006316539A (ja) 既設管の補修構造
JP2007085031A (ja) 既設管の補修構造
AU2003221369C1 (en) Block unit for repairing flow passage facilities and method of repairing flow passage facilities
JP4014069B2 (ja) 管路の補修方法および管路補修材
JP2003097763A (ja) 管路修復用ブロック体及び管路修復工法
JP2001262984A (ja) 管路修復用ブロック体及び管路修復工法
JP2006144242A (ja) 防食ライニング材、防食ライニング工法、管路更生工法
JP2003105853A (ja) 流路施設修復用ブロック体及び流路施設修復工法
JPH08303640A (ja) 地下埋設管の更生方法
JP4971233B2 (ja) マンホール補修方法
JP6986894B2 (ja) 管体及び既設管の補修方法
JP2006274535A (ja) 既設管路の補修構造
JP2001263542A (ja) 管路修復用ブロック体及び管路修復工法
JP2008064253A (ja) 管路の補修又は補強構造
WO2007081167A1 (en) Method for repairing conduit line and repair material
HU225595B1 (en) Renovated duct of crawlable or passable section, and procedure for renovation of ducts of crawlable or passable section

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050609

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061024

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070306