JP3884392B2 - インターホン画像表示機能付き風呂リモコン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リモコン機能とテレビ機能とを備え、かつインターホンの親機から送られてくる画像を表示する機能を有し、浴室に設置されるインターホン画像表示機能付き風呂リモコンに関する。
【0002】
【従来の技術】
浴室には給湯装置の作動を制御するためのリモコンが設置されている。また、近年入浴中にテレビ画像を見ることについての要求が高まっており、浴室内にテレビ装置を設置する例が増加している。さらに、上記の風呂リモコンとテレビ装置を別個に設置するのではなく、リモコンとしての機能とテレビ装置としての機能を併せ持った風呂リモコンが知られている。
【0003】
この風呂リモコンでは、前面に液晶モニタを備えており、内部にはリモコン機能を発揮するリモコン部とテレビ装置としての機能を発揮するテレビ部とが配置されている。また、リモコン機能とテレビ機能とは必ずしもリンクさせて使用する必要がないので、リモコン部を作動させるための電源スイッチと、テレビ部を作動させるための電源スイッチとが別個に設けられている場合がある。
【0004】
一方、玄関にテレビカメラを備えた玄関子機を設置し、室内のインターホンの親機で訪問者を画像でチェックするインターホンが知られている。このインターホンを用いて訪問者を確認し、家族や友人であれば室内から玄関のロックを解除するロック解除機能を備えている場合がある。
【0005】
ただし、訪問者が来訪したときに家人が誰もおらず入浴中であれば来訪者を確認することができない。そのため、インターホンの親機から送信される来訪者の画像を浴室に設置した風呂リモコンに表示させるようにしたシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−292001号公報(段落番号0011、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述の風呂リモコンでは、例えばテレビ部を作動させて液晶モニタにテレビ部からの画像であるテレビ画像を表示させている状態やインターホンの親機から送られてくる来訪者の画像を表示させている状態で、リモコン部側の電源スイッチを押すと、リモコン側の作動が開始されると共に、液晶モニタの表示がテレビ部からの画像や来訪者の画像がリモコン部からの画像に自動的に切り替わるようにすることが望まれる。すなわち、テレビ部からの画像や来訪者の画像を見ているときであっても、リモコン側の電源スイッチを押すと言うことは、テレビ画面や来訪者を見ることを中断して風呂リモコンを給湯装置のリモコンとして使用したいことを示しているからである。
【0008】
給湯装置には上記の風呂リモコンの他に、浴室以外のたとえば台所に設置された台所リモコンが接続されている。この台所リモコンにも電源スイッチが設けられており、風呂リモコンの電源スイッチが押されると台所リモコンと共に風呂リモコンのリモコン部の電源が投入される。
【0009】
すると、風呂リモコンに設けられているリモコン部用の電源スイッチが押されたのと同じ状態になり、風呂リモコンの液晶モニタにテレビ部からの画像やインターホンの親機からの画像が表示されていてもリモコン部からの画像に切り替わってしまう。ところが、風呂リモコンの液晶モニタに表示されているテレビ画像や来訪者の画像を見ていた入浴者は表示されている内容がリモコン画面に突然切り替わるので驚く。
【0010】
このような場合には、テレビ部側の電源スイッチを押せばこの電源スイッチが画面切替スイッチとして機能して、液晶モニタの画像はリモコン部からの画像からふたたびテレビ部からの画像やインターホンの親機からの画像に戻すことは可能である。ただし、入浴者はこのように切り替え操作をしなければならない。
【0011】
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、上述のような不具合の生じないインターホン画像表示機能付き風呂リモコンを提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明によるインターホン画像表示機能付き風呂リモコンは、浴室内に取り付けられ、給湯装置の作動を制御するリモコン部と、テレビ画像を表示するテレビ部と、リモコン部からの画像とテレビ部からの画像を択一的に表示するモニタとを備えると共に、インターホンの親機から送信されてきた画像をこのモニタに表示させる機能を有し、リモコン部用の電源スイッチとテレビ部用の電源スイッチとを各々設けられており、モニタにテレビ部からの画像とインターホンの親機からの画像との少なくとも一方が表示させている状態でリモコン部の電源スイッチが押されるとモニタの表示がリモコン部からの画像に切り替わる風呂リモコンであって、台所等の浴室以外に設置された他のリモコンと共に給湯装置に接続されるものにおいて、モニタにリモコン部からの画像以外の画像が表示されている状態で、上記他のリモコンの電源スイッチが押されて上記リモコン部の作動が開始された場合に、モニタの画面をリモコン部からの画像に切り替えないことを特徴とする。
【0013】
風呂リモコンに設けられたリモコン部用の電源スイッチが押されてリモコン部の運転が開始されると、モニタにテレビ部からの画像やインターホンの親機からの画像が表示されていてもリモコン部からの画像に切り替える。一方、台所リモコンのように、風呂リモコン以外のリモコンの電源スイッチが押されたことによって風呂リモコンのリモコン部の作動が開始された場合であって、既にモニタにはテレビ部からの画像やインターホンからの画像を表示させている場合には、モニタの表示はテレビ部やインターホンからの画像のままで切り替えないこととした。
【0014】
なお、リモコン部からの画像とテレビ部からの画像とのいずれか一方がモニタに表示されている状態で、インターホンの親機からの画像が入力されると、その親機からの画像を優先してモニタに表示させることが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、1は戸建ての家屋である。この家屋には給湯装置21を中心に構成された給湯装置制御系統2と、インターホン親機41を中心に構成されたインターホン系統4とが設置されている。
【0016】
家屋1には浴室11、台所兼居間12、個室13が設けられている。浴室11には本発明による風呂リモコン3が設置されており、この風呂リモコン3は通信線31を介して給湯装置21に接続されている。また、給湯装置21には台所兼居間12に設置された台所リモコン22が接続されている。
【0017】
一方、インターホン親機41にはテレビカメラを備えた玄関子機42が接続されている。また、個室13に設置された子機43,44がインターホン親機41に接続されている。このインターホン親機41にはさらに浴室子機5が通信線51を介して接続されている。
【0018】
なお、図1では戸建ての家屋に給湯装置制御系統2とインターホン系統4とを設けた実施の形態を示したが、マンション等の集合住宅に設置してもよい。なお、その際には、玄関子機42はマンションの玄関部分に設置される。
【0019】
図2を参照して、風呂リモコン3には液晶モニタ32が取り付けられている。また、この風呂リモコン3内には上記給湯装置21の作動を制御するためのリモコン部が内蔵されている。さらに、液晶モニタ32にテレビ画像を表示させるためのテレビ部が内蔵されている。
【0020】
テレビ部を作動させるための電源スイッチ33が設けられており、この電源スイッチ33を押すと液晶モニタ32のバックライトが点灯し、さらにテレビ部から出力されるテレビ画像が液晶モニタ32に映し出される。
【0021】
一方、リモコン部を作動させるための電源スイッチ34が設けられており、この電源スイッチ34を押すとリモコン部の作動が開始される。ところで、上記台所リモコン22にも電源スイッチ22a(図1参照)が設けられており、電源スイッチ34および電源スイッチ22aのいずれを押しても、風呂リモコン3のリモコン部と台所リモコン22との双方の電源が入り、リモコンとしての作動が開始される。
【0022】
ところで、風呂リモコン3のリモコン部およびテレビ部の双方とも電源が入っていない状態で、電源スイッチ33を押せば上記のように液晶モニタ32にはテレビ画像が表示され、電源スイッチ34または電源スイッチ22aを押せば液晶モニタ32にはリモコン用の表示がされる。
【0023】
次に、液晶モニタ32にテレビ画像が表示されている状態で、かつリモコン部に電源が入っていない状態で電源スイッチ34が押されると、リモコン部の電源が入ると共に液晶モニタ32の表示はリモコン用の表示に切り変わる。
【0024】
このように、リモコン部とテレビ部との双方とも電源が入っていると、次に電源スイッチ33が押されると液晶モニタ32の表示はテレビ画像に戻り、その後電源スイッチ34が押されるとリモコン用に表示に戻るように構成されている。なお、その状態で続けて電源スイッチ34を押せばリモコン部の電源が切れるようにした。同じくテレビ画像が表示されている状態で電源スイッチ33を押せばテレビ部の電源が切れるようにした。35は左右1対のスピーカであり、36は各種設定用の十字キーである。
【0025】
浴室子機5が外部から呼ばれると、ブザー音がスピーカ54から発音される。すると、通話スイッチ52を押しながらしゃべった内容がマイク53で電気信号に変換され、他の子機もしくは親機41に送信される。なお、56は呼出スイッチであり、浴室子機5から例えばインターホン親機41や子機43,44を呼び出す際に押すと相手側に呼び出し音が発音される。
【0026】
ところで、風呂リモコン3と浴室子機5とは、3本のラインで接続されている。61は玄関子機42のカメラで撮像された画像を浴室子機5から風呂リモコン3へ送信するためのラインである。また、62は給湯装置21の作動状態を示す音声信号を風呂リモコン3側から浴室子機5へと送信するためのラインである。そして、63は相互に制御信号を送受信するためのラインである。
【0027】
55はモニタスイッチであり、このモニタスイッチ55を押すと玄関子機42で撮像された画像が風呂リモコン3に出力されると共にその画像を液晶モニタ32に表示させる制御信号が風呂リモコン3に送信され、玄関の画像が液晶モニタ32に映し出される。なお、57は玄関のロックを開錠および施錠するための施開錠スイッチである。
【0028】
図2では風呂リモコン3と浴室子機5とを上下に離間して示したが、実際には両者の間に隙間を設けないように設置することによりデザイン上の一体感を出してもよく、あるいは風呂リモコン3と浴室子機5とを一体に作成してもよい。
【0029】
図3を参照して、電源スイッチ34および電源スイッチ22aのいずれか一方が押されてリモコンがONされると(S1)、両電源スイッチ34,22aのいずれが押されたのかを風呂リモコン3のリモコン部もしくは給湯装置21の制御部で判断する。風呂リモコン3の電源スイッチ34が押されたのであれば、液晶モニタ32にはリモコン用の画像を表示させるが(S2,S3)、電源スイッチ34が押されたのではない場合、すなわち電源スイッチ22aが押された場合には、まずテレビ部が作動しており、液晶モニタ32にはテレビ画像が表示されているかを判断する(S2,S4)。
【0030】
テレビ画像が表示されていればテレビ画像表示を優先させてそのままテレビ画像を表示し続ける(S4,S5)。テレビ用の電源スイッチ33が押されてテレビ部の作動が停止するか、最初からテレビ部が作動していない場合には、インターホンが作動し、液晶モニタ32に玄関の画像が表示されていないかを判断する(S4,S6)。液晶モニタ32にインターホン側からの画像が表示されている場合には、その画像の表示を優先させてインターホンの作動が停止されるまでのその状態を保持する(S6,S7)。
【0031】
そして、テレビ部の作動が停止し、かつインターホンが停止した状態になるとリモコン用の画像を液晶モニタ32に表示させるようにした(S6,S3)。なお、テレビ画像が表示されている状態やインターホンからの画像が表示されている状態であっても、風呂リモコン3の電源スイッチ34が押されると液晶モニタ32の表示はリモコン画面に強制的に切り替えられる(S2,S3)。
【0032】
ところで、テレビ部からの画像をモニタ32に表示させている状態で、玄関子機42の呼出スイッチを来訪者が押すと、インターホン親機41は玄関子機42のカメラが撮像した来訪者の画像を浴室子機5に送る。すると、浴室子機5はその画像データを風呂リモコン3に転送すると共に、画像を切り替える制御信号を風呂リモコンに送信する。この制御信号を風呂リモコンが受信すると、液晶モニタ32の表示がリモコン用の画像やテレビ画像であっても優先的にリモコン側の画像を表示させるように構成されている。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、浴室以外のリモコンの電源スイッチが押されても、テレビ画像やインターホン側の来訪者の画像が表示されている状態では、リモコンの表示に切り替わらないようにしたので、入浴中にテレビ画像や来訪者の画像を見ている場合に突然画像が切り替わって驚くという不具合が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示す図
【図2】風呂リモコンと浴室子機との関係を示す図
【図3】画像優先順位を示すフロー図
【符号の説明】
1 家屋
2 給湯装置制御系統
3 風呂リモコン
4 インターホン系統
5 浴室子機
11 浴室
12 台所兼居間
21 給湯装置
22 台所リモコン
41 インターホン親機
42 玄関子機
Claims (2)
- 浴室内に取り付けられ、給湯装置の作動を制御するリモコン部と、テレビ画像を表示するテレビ部と、リモコン部からの画像とテレビ部からの画像を択一的に表示するモニタとを備えると共に、インターホンの親機から送信されてきた画像をこのモニタに表示させる機能を有し、リモコン部用の電源スイッチとテレビ部用の電源スイッチとを各々設けられており、モニタにテレビ部からの画像とインターホンの親機からの画像との少なくとも一方が表示させている状態でリモコン部の電源スイッチが押されるとモニタの表示がリモコン部からの画像に切り替わる風呂リモコンであって、台所等の浴室以外に設置された他のリモコンと共に給湯装置に接続されるものにおいて、モニタにリモコン部からの画像以外の画像が表示されている状態で、上記他のリモコンの電源スイッチが押されて上記リモコン部の作動が開始された場合に、モニタの画面をリモコン部からの画像に切り替えないことを特徴とするインターホン画像表示機能付き風呂リモコン。
- リモコン部からの画像とテレビ部からの画像とのいずれか一方がモニタに表示されている状態で、インターホンの親機からの画像が入力されると、その親機からの画像を優先してモニタに表示させることを特徴とする請求項1記載のインターホン画像表示機能付き風呂リモコン。
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- 2003-03-27 JP JP2003088658A patent/JP3884392B2/ja not_active Expired - Lifetime
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