JP3883804B2 - 動作モード切替機能を備える電動工具 - Google Patents

動作モード切替機能を備える電動工具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動作モードに応じて工具駆動源が制御される電動工具に関し、詳しくは設定されている動作モードを変更することなく一時的に切り替えるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動工具には、作業品質の一定化や、作業の容易化等の理由から、工具駆動源を設定した動作条件(動作モード)で駆動するようにしたものがある(例えば、特開平7−314344号、特開平10−180643号等)。このような電動工具では、動作モードを設定する設定スイッチがハウジング等に設けられ、この設定スイッチで設定された動作モードで工具駆動源が駆動されることで、作業の容易化や作業品質の一定化が図られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の電動工具では、何らかの理由で一時的に設定した動作モード以外の動作モードで作業を行いたい場合がある。このような場合の具体例としては、例えば、ハンマとアンビルの衝突によってネジ類を締付けるインパクトドライバ等の電動工具においては、過剰な締付によるネジ類の破損防止のため、ハンマとアンビルの衝突に基づいて工具駆動源を自動的に停止する動作モード(いわゆる、オートストップモード)を有するものがある。かかる電動工具において、締付けるネジ類にバリ等がある場合、このバリによってネジ類が着座する前(ネジ類の座面が被締付部材に当接する前)からハンマとアンビルが衝突し、ネジ類が着座する前に工具駆動源が停止してしまう場合がある。このような場合、ネジ類が着座するまで締付作業を行う必要があるため、オートストップモードを一時的に解除して手動で工具駆動源を駆動するモード(手動モード)に切替えたいという要求がある。
しかしながら、従来の電動工具では、設定した動作モードを他の動作モードに切替えるためには、その都度設定スイッチを操作して、電動工具の設定自体を変更しなければならなかった。したがって、一時的に切替えられた動作モード(上述の具体例では手動モード)で作業を行った後、作業者の不注意等により正しい動作モード(上述の具体例ではオートストップモード)に設定し直されない場合、間違った動作モードでその後の作業が行われてしまうこととなる。
【0004】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電動工具に設定された動作モードを変更することなく、一時的に予め定められた一の動作モードに切替えることができる電動工具を実現する。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】 上記課題を解決するため請求項1に記載の電動工具は、ハンマがアンビルに衝突してアンビルを回転させることでネジ類を締め付ける打撃締付工具であって、ハンマを駆動する駆動源と、駆動源を起動する起動スイッチと、ハンマとアンビルの衝突を検出する検出手段と、オートストップモード又は手動モードを設定する設定手段と、(1)オートストップモードが設定されている場合は、起動スイッチがON状態とされていると、駆動源を駆動すると共に検出手段で検出されるハンマとアンビルの衝突に基づいて駆動源を自動的に停止し、(2)手動モードが設定されている場合は、起動スイッチがON状態とされている限り駆動源を駆動する制御手段と、を備えている。そして、前記制御手段は、前記設定手段でオートストップモードが設定されている場合において、起動スイッチがON状態からOFF状態とされてから所定時間以内にON状態とされたときは、駆動源を手動モードで駆動する。
上記打撃締付工具では、通常、設定手段でオートストップモードが設定されているとオートストップモードで駆動源が駆動され、設定手段で手動モードが設定されていると手動モードで駆動源が駆動される。ただし、設定手段でオートストップモードが設定されている場合でも、起動スイッチをON状態からOFF状態としてから所定時間以内にON状態とすることで、駆動源を手動モードで駆動することができる。したがって、上記打撃締付工具によれば、オートストップモードでネジ類の締め付け作業を行っている場合において、バリ等によってネジ類が着座する前に駆動源が停止したときは、設定手段で手動モードに切替えなくても、起動スイッチのON−OFF−ONの操作によって手動モードに切替えることができ、これによって、ネジ類の締め付け作業を続行することができる。
【0006】
請求項1に記載の打撃締付工具において、前記制御手段は、前記設定手段でオートストップモードが設定されている場合において、起動スイッチがON状態からOFF状態とされてから所定時間以内にON状態とされて駆動源を手動モードで駆動したときは、その後に起動スイッチがOFF状態とされると前記設定手段により設定されたオートストップモードに自動的に復帰させることが好ましい(請求項2)。
このような構成によれば、起動スイッチのON−OFF−ONの操作によって手動モードに切り換えられても、その後に起動スイッチがOFFされると自動的に設定手段で設定されたオートストップモードに復帰するため、手動モードで作業し続けることが防止される。
【0007】
請求項1又は2に記載の打撃締付工具において、前記制御手段は、前記設定手段でオートストップモードが設定されており、かつ、オートストップモードで駆動源を自動的に停止した場合においてのみ、起動スイッチがON状態からOFF状態とされてから所定時間以内にON状態とされたときは、駆動源を手動モードで駆動することが好ましい(請求項3)。
このような構成によると、起動スイッチのON−OFF−ONの操作によるオートストップモードから手動モードへの切り換えは、オートストップモードで駆動源が駆動されて自動的に停止したときにのみ行われる。このため、オートストップモードによる駆動源の駆動中に誤って起動スイッチをON−OFF−ONと操作しても、オートストップモードから手動モードに切り替えられてしまうことはない。
【0008】
【発明の実施の形態】
上述した請求項に記載の電動工具は、以下に記載の形態で好適に実施することができる。
(形態1) 請求項1〜3のいずれか一つに記載の電動工具においては、前記設定手段による動作モードは、通常の操作で変更できないようになっていることが好ましい。このような形態によれば、作業者の不注意等によって電動工具に設定されている動作モードが変更されることが防止される。
ここで、「通常の操作で変更できない」とは、例えば、設定手段をバッテリパックを外した場合にのみ操作できる位置に設けることや、あるいは、特殊な装置により動作モードを設定すること(例えば、通信により動作モードを設定する形態)等が相当する。
(形態2) 請求項1〜3に記載の電動工具は、ハンマとアンビル間に所定値以上の力が作用したときにアンビルに対してハンマが遊転し、ハンマが所定角遊転した後にハンマがアンビルに衝突してアンビルを回転させることでネジ類を締付る打撃締付工具であっても良い。かかる打撃締付工具は、ネジ類への過度の締付を防止するためハンマとアンビルの衝突に基づいて自動的に工具駆動源を停止する動作モード(オートストップモード)で作業が行われる一方で、バリ等によりネジ類の着座前に工具駆動源が停止した場合にはオートストップモードを解除して手動モードで電動工具を操作したいという要求があるためである。したがって、一の動作モードを手動モードとすれば、上述した要求に応えることができる。
【0009】
【実施例】
次に本発明を具現化した一実施例に係る電動工具を、図を参照して説明する。図1はインパクトレンチ1の一部断面側面図を示している。図中3はハウジングを示し、ここに駆動源であるモータ22が収容固定されている。このモータ22の出力軸20(ベアリング19に軸支されている)にはギヤが形成され、このギヤに複数の遊星ギヤ12が噛合っている。この遊星ギヤ12はピン14を軸とし、このピン14はベアリング23に軸支されたスピンドル8に固定されている。また、遊星ギヤ12は、インターナルギヤケース18に固定されたインターナルギヤ16に噛合っている。これらのギヤ列によってモータ22の回転を減速する減速機構が構成され、この減速機構によってスピンドル8が回転駆動される。
【0010】
スピンドル8には複数の溝8aがV字型に形成されており、そのスピンドル8にハンマ4が遊転可能となっている。そして、ハンマ4と溝8a間にはボール6が介装されている。この溝8aとボール6とによりカム機構が構成され、ハンマ4はスピンドル8に対し溝8aに沿って相対移動可能となっている。また、ハンマ4とスピンドル8との間には、ボール51とワッシャ49を介してバネ10が圧縮状態で収容されており、ハンマ4は図示右方に常時付勢されている。
ハンマ4の先端側には、アンビル2がハウジング3に対して回転可能に取付けられている。アンビル2の先端2aは断面多角形になっており、ここにナット類の頭部に係合する図示されていないボックスが取付けられる。アンビル2の後端面には直径方向に伸びる一対の突条2b、2cが形成されている。またハンマ4の先端面にも直径方向に伸びる突条4b、4cが形成されており、各突条2b、2cと4b、4cの側面が当接するようになっている。
【0011】
次に、上述した締付機構の作用について説明する。上述した締付機構においてナット類が軽負荷で締付けられる場合(ナット類が着座する前)は、アンビル2とハンマ4の各突条間に作用する力、すなわちスピンドル8とハンマ4間にボール6を介して作用する力も弱く、ハンマ4はバネ10の力によってアンビル2側に押付けられている。このためスピンドル8の回転がハンマ4とアンビル2に連続的に伝えられ、ナット類(図示しない)は連続的に締付けられる。
一方、ナット類の締付力が大きくなると(ナット類が着座して締付力が大きくなると)、アンビル2とハンマ4の各突条間にも大きな力が作用するようになり、スピンドル8とハンマ4間にもボール6を介して大きな力が作用するようになる。このためハンマ4を溝8aに沿ってスピンドル8の後方側に移動させる力も大きくなる。すなわち、アンビル2とハンマ4間に所定値以上の力が作用すると、ハンマ4が後退して突条2b、2cと突条4b、4cの当接関係が失われ、ハンマ4はアンビル2に対して遊転する。突条4b、4cが突条2b、2cをのりこえると、バネ10によりハンマ4は前進する。このためハンマ4はアンビル2に対して所定角遊転したのちに衝突する。この遊転して衝突する現象が繰り返され、衝突毎にナット類はより強固に締付けられることとなる。
【0012】
次に、ハンドル部3aに設けられるスイッチ類等の各種部品について図1及び図2を用いて説明する。ここで、図2は、バッテリパック122を締付工具1から取外して図1中II方向から(締付工具1下側から)みた図である。
図1に示すように、ハンドル部3aには、モータ22を起動させるためのトリガースイッチ48及びモータ22の回転方向を切換える正逆転切替スイッチ24が設けられている。また、ハンドル部3aの下端にはダイヤル設定部34が設けられている。
このダイヤル設定部34には、図2に良く示されるように、第1設定ダイヤル33と第2設定ダイヤル35が設けられている。第1設定ダイヤル33には0〜9の数字目盛りとA〜Fのアルファベット目盛りが設けられており、第2設定ダイヤル35には0〜9の数字のみの目盛りが設けられている。本実施例では、これらのダイヤル33、35の数値を適宜設定することで、ハンマ4とアンビル2の衝突からモータ22を停止するまでの時間を設定するようになっている。すなわち、本実施例では、第1設定ダイヤル33で設定された数値「x」と、第2設定ダイヤル35で設定された数値「y」とに基づいて、ハンマ4とアンビル2が最初に衝突してからモータ22を停止するまでの時間が設定されるようになっている。具体的には、第1設定ダイヤル33に数値「x」,第2設定ダイヤル35に数値「y」が設定された場合、最初の衝突からモータ22が停止するまでの時間Tsetは、(10×x+y)×0.02秒である。ただし、第1設定ダイヤル33、第2設定ダイヤル35に、ともに「0」が設定された場合は、衝突の有無に関わらずトリガースイッチ48をONしている間モータ22を駆動する動作モード(手動モード)に設定される。以上の説明から明らかなように、本実施例ではダイヤル設定部34により本締付工具1の動作モードが設定されており、このダイヤル設定部34が請求項にいう設定手段に相当する。なお、図1から明らかなように、このダイヤル設定部34は、バッテリパック122を外した場合にのみ、各ダイヤル33、35の設定を変更することができる構造となっている。これは、作業者の意図しない動作モードの設定変更を防止するためである。
また、図2に示すように、ハンドル部3aの下端には接触子42が設けられ、この接触子42に、バッテリパック122の接触子(図示されていない)が接触させられる。
【0013】
なお、ハンドル部3a内の下端よりの位置には、図1に示すように制御基板36が取付けられており、ここにマイクロコンピュータ38やスイッチング回路114等の電子部品が実装されている。また、制御基板36にはハンマ4とアンビル2の衝突音を受音する受音部30(圧電ブザー等)が組込まれている。
【0014】
次に図3を参照して本締付工具1の制御回路の構成を説明する。本締付工具1の制御回路は、制御基板36に取り付けられた受音部30と、マイクロコンピュータ38を中心に構成される。
マイクロコンピュータ38は、CPU110、ROM118、RAM120とI/O108が1チップ化されたマイクロコンピュータであり、図3に示すように接続されている。このマイクロコンピュータ38のROM118には、受音部30で検出されたハンマ4とアンビル2の衝突音に基づいてモータ22を停止させる制御プログラムや、ダイヤル設定部34で設定された動作モードを一時的に手動モードへ切替えるための制御プログラム等が記憶されている。
一方、受音部30は、フィルタ102を介して比較器104の一方の端子に接続されている。比較器104の他方の端子には基準電圧発生器112の電圧V3が入力される。比較器104の出力電圧はマイクロコンピュータ38に入力されるようになっている。
なお、電源であるバッテリパック122は、マイクロコンピュータ38に接続されるとともに、トリガースイッチ48、正逆転切替スイッチ24及びスイッチング素子40を介してモータ22に接続されている。このスイッチング素子40はスイッチング回路114を介してマイクロコンピュータ38に接続され、マイクロコンピュータ38からの出力信号によりON−OFFされるようになっている。また、マイクロコンピュータ38には、スイッチング素子40と正逆スイッチ24を接続する配線の一方が接続されており、さらに設定ダイヤル34も接続されている。
【0015】
上述した回路では、受音部30で音を検出すると、これにより受音部30から電圧V1が発生する。この電圧V1は、フィルタ102で低周波ノイズが除去され、電圧V2となって比較器104に出力される。
比較器104はフィルタ102から出力された電圧V2が他方の比較電圧V3よりも高くなるとオフからオンすることによりパルス波を出力する。比較器104から出力されたパルス波は、マイクロコンピュータ38により検出されることとなる。
【0016】
次に、上述したように構成される本締付工具1において、ダイヤル設定部34で設定された動作モード(以下、単に通常モードという)を一時的に手動モード(請求項にいう予め設定された一の動作モード)に切替える際のマイクロコンピュータ38の作動について図4乃至図6を参照して説明する。ここで、図4はマイクロコンピュータ38で行われる動作モード切替え処理を示すフローチャートであり、図5は通常モードにおける処理を示すフローチャートであり、図6は手動モードにおける処理を示すフローチャートを示している。
なお、以下の説明では、まず、動作モードを通常モードから手動モード(又は手動モードから通常モード)に切り替える動作モード切替処理について説明し、その後、この動作モード切替処理により相互に切り替えられる通常モードと手動モードの処理について説明する。
本締付工具1の動作モード切替処理では、図4に示すように、まず、マイクロコンピュータ38はトリガースイッチ48がOFFされたか否かを判断する(S01)。具体的には、マイクロコンピュータ38に接続された正逆スイッチ24とスイッチング素子40間の配線の電位の状態でトリガースイッチ48がOFFされたか否かを判断する。
トリガースイッチ48がOFFされていない場合〔ステップS01でNOの場合〕にはトリガースイッチ48がOFFされるまで待機し、トリガースイッチ48がOFFされた場合〔ステップS01でYESの場合〕にはトリガ操作間隔計算用タイマTTRIGをスタートする(S02)。ここで、トリガ操作間隔計算用タイマTTRIGは、トリガースイッチ48がOFFされてからONされるまでの時間間隔を計時するためのタイマである。
トリガ操作間隔計算用タイマTTRIGがスタートすると、次にマイクロコンピュータ38はトリガースイッチ48がONされたか否かを判断する(S03)。そして、トリガースイッチ48がONされていない場合〔ステップS03でNOの場合〕には、トリガースイッチ48がONされるまで待機し、トリガースイッチ48がONされた場合〔ステップS03でYESの場合〕には、トリガ操作間隔計算用タイマTTRIGを停止し、その停止したトリガ操作間隔計算用タイマTTRIGの値が所定値(本実施例においては、0.5秒)以内か否かを判断する(S04)。
そして、トリガ操作間隔計算用タイマTTRIGが所定時間以内の場合〔ステップS04がYESの場合〕には手動モードとなり(ステップS06)、トリガ操作間隔計算用タイマTTRIGが所定時間以内でない場合〔ステップS04がNOの場合〕には通常モードとなる(ステップS05)。
以上の説明から明らかなように、本実施例ではトリガースイッチ48をOFFしてから所定時間以内にトリガースイッチ48をONする場合に手動モードに切り替わり、所定時間以内にトリガースイッチ48をONしない場合は通常モードとなる。
【0017】
次に、通常モード(トリガ操作間隔計算用タイマTTRIGが所定時間以内でない場合)におけるマイクロコンピュータ38の処理を、図5を参照して説明する。通常モードにおいてトリガースイッチ48がONされると、マイクロコンピュータ38は、まず、ダイヤル設定部34に設定された数値「xy」を読込む(S10)。次に、マイクロコンピュータ38は、その数値が「00」か否かを判断する(S12)。そして、このダイヤル設定部34が「00」の場合〔ステップS12でYESの場合〕には手動モード処理(図6参照)に移行し、ダイヤル設定部34が「00」でない場合には、スイッチング回路114を介してスイッチング素子40に信号を出力することでモータ22の回転を開始する(S14)。すなわち、ダイヤル設定部34が「00」以外の場合には、締付工具1はオートストップモードとなり、このオートストップモードによりネジ類の締付が行われることとなる。
【0018】
次に、マイクロコンピュータ38は、ハンマ4とアンビル2の打撃を検出したか否かを判断する(S16)。具体的には、マイクロコンピュータ38に比較器104から出力されるパルス波が入力するか否かを判断する。ハンマ4とアンビル2の打撃を検出していない場合〔ステップS16でNOの場合〕には、ハンマ4とアンビル2の打撃を検出するまでその状態で待機し、逆に、ハンマ4とアンビル2の打撃を検出した場合〔ステップS16でYESの場合〕には、オートストップ用タイマTautoをスタートさせる(S20)。ここで、オートストップ用タイマTautoはモータ22を停止させるための時間を計時するタイマである。
ステップS20によりオートストップ用タイマTautoがスタートすると、次に、マイクロコンピュータ38は、オートストップ用タイマTautoがダイヤル設定部34で設定した時間(すなわち、ステップS10で読込んだ数値「xy」によって決定される時間)以上となったか否かを判断する(S22)。オートストップ用タイマTautoが設定値以上となっていない場合〔ステップS22がNOの場合〕にはオートストップ用タイマTautoが設定値以上となるまで待機し、オートストップ用タイマTautoが設定値以上となっている場合〔ステップS22がYESの場合〕にはモータ22の駆動を停止する(S24)。具体的には、マイクロコンピュータ38は、スイッチング素子40に出力されている信号を停止することで、スイッチング素子40をOFFしてモータ22の回転を停止させる。したがって、このオートストップモードでは、作業者がトリガースイッチ48をONし続けてもモータ22が自動的に停止するため、ネジ類に過度の締付トルクが作用することが防止されることとなる。
なお、このオートストップモードにおいて、作業者はモータ22の回転が停止した後トリガースイッチ48をOFFすることとなるが、このトリガースイッチ48のOFFにより図4の動作モード切替え処理が開始されることとなる。
【0019】
次に、手動モード(トリガ操作間隔計算用タイマTTRIGが所定時間以内の場合)におけるマイクロコンピュータ38の処理を、図6を参照して説明する。手動モードに切替えられた場合には、既にトリガースイッチ48がONされているため、マイクロコンピュータ38はモータ22の回転を開始する(S42)。
モータ22の回転を開始すると、次に、マイクロコンピュータ38はトリガースイッチ48がOFFされたか否かを判断する(S44)。トリガースイッチ48がOFFされていない場合〔ステップS44でNOの場合〕にはトリガースイッチ48がOFFされるまでその状態(すなわち、モータ22が回転し続ける状態)で待機し、トリガースイッチ48がOFFされた場合〔ステップS44でYESの場合〕にはモータ22の回転を停止することとなる(S46)。したがって、モータ22はトリガースイッチ48をONし続ける限り回転され、ネジ類が連続して締付けられることとなる。
なお、この手動モードにおいても、トリガースイッチ48がONからOFFとなると、このトリガースイッチ48のOFFにより動作モード切替え処理が開始されることとなる。
【0020】
上述の説明から明らかなように、本実施例に係る締付工具1ではトリガースイッチ48がONからOFFされると、そのトリガースイッチのOFFを契機にタイマ(トリガ操作間隔計算用タイマTTRIG)がスタートする。そして、トリガースイッチ48が所定時間以内にONされた場合には手動モードとなり、所定時間以内にONされない場合には通常モード(ダイヤル設定部34で設定された動作モード)となる。したがって、手動モードで作業したい場合(例えば、オートストップモードの作業によりネジ類が着座する前にモータ22の回転が停止した場合)には、ダイヤル設定部34を操作することなく(ダイヤル設定部によって設定された動作条件を変更することなく)手動モードに切替えることができる。また、手動モードに切替えるためには、トリガースイッチ48を短時間(本実施例では0.5秒)の間にOFFからONしなければならず、通常の作業によっては手動モードに切り替わらないようになっている。したがって、作業者が意図することなく手動モードに切り替わってしまうことが防止されている。
さらに、上述のようにトリガースイッチ48を操作することで手動モードに切替えられた場合、作業が終了してトリガースイッチ48がOFFされると、このトリガースイッチ48のOFFを契機に動作モード切替え処理が開始される。そして、トリガースイッチ48が所定時間以内にONされないと、ダイヤル設定部34で設定した動作モードに戻る。したがって、作業者が意図的にトリガースイッチ48をONしない限りダイヤル設定部34で設定した動作モードに戻ることとなるため、切替えられた動作モード(手動モード)で作業が続けられることが防止される。
【0021】
以上、本発明の好適な一実施例について詳細に説明したが、これは例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
例えば、上述した実施例においては、ハンマ4とアンビル2の打撃を検出してから所定時間後にモータ22を停止する締付工具に適用した例であったが、本発明はこのような形態に限られず、動作条件を設定し、その設定した動作条件でモータ等を駆動するようにした電動工具に適用することができる。このような電動工具としては、例えば、ソフトインパクトドライバや、トルクレンチ等のような締付工具(上述の実施例と同様にオートストップモードと手動モードの切替え)や、あるいは、スクリュードライバのような電動工具に適用することができる。スクリュードライバに適用した場合を具体的に説明すると、スクリュードライバによるネジ締めにおいては、ネジが傾いた状態でネジ締めが行われてしまった場合にネジが正常な状態で着座しないときがある。このような場合、一旦締めていたネジを緩めて、再度ネジ締めを行う必要が生じる。そこで、本発明を適用することで、正逆転スイッチ等を操作することなく、ネジ締めモードの運転を一時的に逆転モードに切替えてネジをゆるめた後、再度ネジ締めモードとすることによって、上述した場合に対応することが可能となる。
また、上述した実施例においては、トリガースイッチ48をONからOFFとし0.5秒以内に再度ONした場合に手動モードに切り替わるようにしたが、手動モードに切り替わるためには更に他の条件を満足した場合に限り切り替わるような形態とすることができる。例えば、オートストップモードから手動モードに切り替わるためには、オートストップモードによるモータ22の停止後におけるトリガースイッチ48の操作によってのみ切り替わるような形態としても良い。このような形態によれば、オートストップモード動作中に作業者が何らかの原因でトリガースイッチ48をOFFして再度ONしたような場合には、オートストップモードから手動モードに切り替わらないこととなる。したがって、オートストップモードが不用意に手動モードに切替えられることが防止される。
また、上述した実施例においては、トリガースイッチ48により動作モードを手動モードに切替えることとしたが、このような形態ではなく、別にスイッチ等を設けて動作モードを切替えるようにしても良い。要は、電動工具の動作モードを設定する設定手段(本実施例では、ダイヤル設定部34)以外の切替えスイッチを設け、このスイッチにより動作モードが切り替わるようにすれば良い。
さらに、切替え手段(上述した実施例では、トリガースイッチ48)を操作することによって切替えられる動作モードも手動モードに限られることなく、本発明が適用される電動工具の作業内容及び電動工具の有する機能等に応じて適宜設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例に係る締付工具の一部断面側面図。
【図2】 本実施例の締付工具からバッテリパックを外して下側から(図1のII方向から)見た図。
【図3】 本実施例に係る締付工具の回路構成を示すブロック図。
【図4】 本実施例に係る締付工具の動作モード切替え処理を説明するためのフローチャート。
【図5】 通常モードの動作を説明するためのフローチャート。
【図6】 手動モードの動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
2 ・・アンビル
4 ・・ハンマ
30・・受音部
34・・ダイヤル設定部
38・・マイクロコンピュータ
48・・トリガースイッチ

Claims (4)

  1. ハンマがアンビルに衝突してアンビルを回転させることでネジ類を締め付ける打撃締付工具であって、
    ハンマを駆動する駆動源と、
    駆動源を起動する起動スイッチと、
    ハンマとアンビルの衝突を検出する検出手段と、
    オートストップモード又は手動モードを設定する設定手段と、
    (1)オートストップモードが設定されている場合は、起動スイッチがON状態とされていると、駆動源を駆動すると共に検出手段で検出されるハンマとアンビルの衝突に基づいて駆動源を自動的に停止し、(2)手動モードが設定されている場合は、起動スイッチがON状態とされている限り駆動源を駆動する制御手段と、を備えており、
    前記制御手段は、前記設定手段でオートストップモードが設定されている場合において、起動スイッチがON状態からOFF状態とされてから所定時間以内にON状態とされたときは、駆動源を手動モードで駆動することを特徴とする打撃締付工具。
  2. 請求項1に記載の打撃締付工具において、前記制御手段は、前記設定手段でオートストップモードが設定されている場合において、起動スイッチがON状態からOFF状態とされてから所定時間以内にON状態とされて駆動源を手動モードで駆動したときは、その後に起動スイッチがOFF状態とされると前記設定手段により設定されたオートストップモードに自動的に復帰させることを特徴とする打撃締付工具。
  3. 請求項1又は2に記載の打撃締付工具において、前記制御手段は、前記設定手段でオートストップモードが設定されており、かつ、オートストップモードで駆動源を自動的に停止した場合においてのみ、起動スイッチがON状態からOFF状態とされてから所定時間以内にON状態とされたときは、駆動源を手動モードで駆動することを特徴とする打撃締付工具。
  4. オートストップモード又は手動モードで駆動源が制御されてネジ類を締め付ける締付工具であって、
    駆動源を起動する起動スイッチと、
    オートストップモード又は手動モードを設定する設定手段と、
    (1)オートストップモードが設定されている場合は、起動スイッチがON状態とされていると、駆動源を駆動すると共にネジ類が締め付けられたと判断すると駆動源を自動的に停止し、(2)手動モードが設定されている場合は、起動スイッチがON状態とされている限り駆動源を駆動する制御手段と、を備えており、
    前記制御手段は、前記設定手段でオートストップモードが設定されている場合において、起動スイッチがON状態からOFF状態とされてから所定時間以内にON状態とされたときは、駆動源を手動モードで駆動することを特徴とする締付工具。
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