JP3881899B2 - 引寄せ金物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、木造軸組住宅において多く用いられる引寄せ金物に関する。
【0002】
【従来の技術】
一方の長尺材に他方の長尺材端部を突き当てて組み付ける構造は、木造軸組み構造の住宅に多い。
木造軸組構造の住宅では、基礎と土台との緊結の他に、土台と柱の緊結、柱と梁あるいは筋交いとの緊結など各部材相互間の緊結が重要であり、多くの接合金物が用いられている。
このうち、土台と柱あるいは柱と梁のように柱と横架材との緊結には、図7,8に示すような引寄せ金物5が用いられて来た。符号1は布基礎、符号2は土台、符号3はアンカーボルト、および符号4は柱である。
【0003】
図10は、木造軸組住宅の隅部であり、布基礎1に土台2を、それぞれ予め布基礎1に下部を固定したアンカーボルト3で固定し、その角部に柱4を立設してある。柱4の正面に引寄せ金物5を取付けボルト6で固定し、これに引寄せボルト7をナット8で係合し、柱4と土台2を引寄せて約20〜30kNの力で緊結している。
引寄せ金物5は、いずれも頑丈な厚手の鋼板製である固定板部9と貫通係合部10の部品を作り、これらを溶接して一体としてある。また、引寄せボルト7は、予め布基礎1に下部を固定し、上部を土台2に貫通してある。
【0004】
この引寄せ金物5は広く利用されているが、次のような難点がある。
固定板部9と貫通係合部10の2部品を作り、これらを溶接して製造するので、時間と手間がかかりコスト高となる。
固定板部9は一枚なので強力な緊結(大きな引き抜き耐力)に耐えるために長くする必要があり、施工上で後工程の支障になることがある。
固定する取り付けボルト6が柱4を貫通し、かつ、縦1列に並ぶ状態となるので、柱4を割ってしまう危険がある。
固定板部が平らなので、貫通係合部9に緊結による強い力が作用すると、固定板部の下部が外側ヘ引き出されるような変形を起すことがある。
貫通係合部10の孔は、引寄せボルト7の上部が貫通するだけの円形であり、前後(貫通係合部10の突出方向)に余裕がないので、引寄せボルト7の固定位置にずれがあると、引寄せ金物5に引寄せボルト7を係合させるのが困難となる。
【0005】
図11は、従来の引寄せ金物5の他の例である。この引寄せ金物5はいわゆるボックス形で、構造的に頑丈であるが、両側に側壁11を備えているために、引寄せボルト7にナット78を螺合してねじ込む緊結作業をやりにくい難点がある。また、少し大型になって重いのと、側壁11を溶接で取付けるなど製作上の手間がかかり、コスト高となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、製造が簡単で、取付けのために柱あるいは横架材を損傷することが少なく、さらに、引寄せボルトとの係合が容易な引寄せ金物の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
左右の固定板部とその間に一体に設ける貫通係合部を備えた引寄せ金物とする。この引寄せ金物は、左右の固定板部とその間をつないだ架橋板部を有する一枚の板材(厚手の鋼板)を素材とし、架橋板部を固定板部の面外方向(前後方向)に屈曲、突出させ、断面を円形、楕円形、あるいはU字形をした貫通係合部とする。貫通係合部の成形により、左右の固定板部は柱の一側面に当接する面に揃えられて近接し、その長手方向を貫通係合部の貫通方向と平行に配置される。このように、構造が簡単で、溶接作業無しに製造することができる。なお、説明の都合上、引寄せ金物に上下、左右及び前後を規定するが、実際上、引寄せ金物の姿勢は種々であって、例えば、上下方向と前後方向が転換してしまうこともある。
【0008】
貫通係合部には、引寄せボルトを挿通し、先端にナットを螺合して係合する。また、固定板部には複数の固定具用孔を設ける。固定具としてはコーチネジ、ラグスクリュー、釘などであり、固定位置が直線状に集中しないように分散して配置することができる。
貫通係合部は、左右の固定板部間の上下方向でどの位置に形成することとしても良いが、その位置を下部とし、かつ、貫通係合部の底面を固定板部側から貫通係合部の突出方向へ(後方から前方へ)、上方に傾斜した構造にすると、床板など合板を取付けた後に引寄せ金物5を床板上面に載置した状態で取付け、ついで引寄せボルト7を貫通係合部10に係合させて、ナット8を締め込み、柱と横架材との緊結を行う、いわゆる直付けの場合に、載置の当初に床面と貫通係合部10の底面14との間に前記の傾斜による間隙d(図2)があるので、この間隙をなくするまで締め付ける、いわゆる増し締めを行える。このため、緊結を確実なものとすることができる。
なお、直付けは、引寄せ金物5を柱4へ固定する際に上下位置が安定しているので取付け作業を行い易い特徴がある。
貫通係合部の断面形態は前記のように、円、楕円、U字形などであるが、左右寸法(幅)に対して突出方向(前後)の寸法を大きくし、引寄せボルトの位置ずれに対応しやすくする。
【0009】
また、左右の固定板部の相互に対向する内側の辺を前方へ折り上げ、補強リブとすることがある。この場合、架橋板部はほぼU字形に屈曲して貫通係合部とすることが多い。補強リブは、固定板部の全長にわたることもあれば、固定板部の上下方向の一部に形成することもある。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1〜6は、第1の実施形態である。引寄せ金物5(図1)は、左右の固定板部9とその下部に貫通係合部10を一体に有する。また、左右の固定板部9の、内側で相互に対向する辺をそれぞれ貫通係合部10の突出方向(前方)に折り上げて、貫通係合部10へつながる補強リブ12を形成してある。
固定板部9は上下方向に長い長方形を基本とし、間隔を取って平行に位置し、スクリューネジ用の孔(固定具用孔)13を有している(図4)。貫通係合部10は固定板部9の前方に突出して、断面ほぼU字形に形成されている(図5)。なお、この実施形態では、貫通係合部10の底面14は、固定板部9側から前方ヘ、約10mm上方に傾斜してある(図2)。
補強リブ12は、上端側から貫通係合部10に向けてその幅(突出方向)が大きくなる傾斜状に形成してあり、下部は貫通係合部10の側壁と一体につながっている。
【0011】
この引寄せ金物5は、厚さ4.5mmの鋼板を打ち抜いた、間隔をおいて位置する左右の固定板部9とこれらの間をつないだ架橋板部15を有する平らな1枚の板材16(図3)を素材とし、固定板部9に対して架橋板部15と補強リブ12相当部分を屈曲成形して形成する。これにより、貫通係合部10が成形され、左右の固定板部9は柱4の一側面に当接する面に揃えられて近接し、その長手方向を貫通係合部10の貫通方向と平行に配置される。板材16からは1回のプレス加工で成形することができる。固定板部9の幅20mm、長さ160mm、貫通係合部10の突出先端部までの寸法80mmである。
【0012】
引寄せ金物5は、貫通係合部10を下方として固定板部9を柱4の前面に当て付け、貫通係合部10に引寄せボルト7の先端を挿通させた後、固定具用孔13にラグスクリュー17を打ち込んで柱4に固定する。なお、図示していないが、直付けの場合は引寄せ金物5の貫通係合部10の底部14を床板上に載置した状態で固定する。
ラグスクリュー17はこの実施形態では8本である。引寄せ金物5を柱4へ固定する固定手段が比較的広い範囲に分散されているので、柱4の割れなどを引き起こす心配が少ない。また、補強リブ12があると、固定板部9に強い引寄せ力が作用しても、屈曲したりすることがない。
引寄せボルト7は、図示していないが、下部をすでに布基礎1に固定し、上部を土台2に貫通させたものである。
ついで、引寄せボルト7の先端部にナット8を螺合し、引寄せボルト7を貫通係合部に係合させて締め込む。
【0013】
図7〜9は、第2〜4の実施形態を示すものであり、第2の実施形態(図7)では、断面U字形をした貫通係合部10が固定板部9の上下方向中間に位置した構造である。
第3の実施形態(図8)では固定板部9の上下寸法を小さく、逆に幅寸法を大きくしている。固定板部9がさらに短いので柱4に他の部材を関連させるときに邪魔になることがさらに少なくなる。なお、補強リブ12は形成していない。また、左右の固定板部9の幅を対向した内側に広くしてあるので、柱4の中心に沿って固定具を配置して引寄せ力に対向することができ、引寄せ金物5の変形を防止しやすく柱の損傷も少ない。
第4の実施形態(図9)は、貫通係合部10の孔を小判形にしたもので、左右の固定板部9と補強リブ12が近接して位置しており、引寄せ金物5の幅寸法を小さくしている。
これら実施形態の他の構成は第1の実施形態の場合と同じである。
【0014】
【発明の効果】
引寄せ金物としての機能を保持し、構造が簡単で製造が容易である。
固定板部を左右に振り分けているので、全長が短く取り扱いやすい。また、施工上、後工事に支障をきたすことが少ない。
貫通係合部を前後方向に長く形成しているので、引寄せボルトの位置ずれに無理なく対応させ、充分な引き抜き耐力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】斜視図(第1の実施形態)
【図2】側面図
【図3】展開して示す正面
【図4】正面図
【図5】平面図
【図6】取付けた状態で示す斜視図
【図7】斜視図(第2の実施形態)
【図8】斜視図(第3の実施形態)
【図9】斜視図(第4の実施形態)
【図10】斜視図(従来例1)
【図11】斜視図(従来例2)
【符号の説明】
1 布基礎
2 土台
3 アンカーボルト
4 柱
5 引寄せ金物
6 取り付けボルト
7 引寄せボルト
8 ナット
9 固定板部
10 貫通係合部
11 側壁
12 補強リブ
13 固定具用孔
14 底面
15 架橋板部
16 板材
17 ラグスクリュー

Claims (1)

  1. 左右の固定板部とその間をつないだ架橋板部とからなる一枚の板材を素材とし、架橋板部を固定板部の面外方向にほぼU字形に屈曲して引寄せボルトを挿通する貫通係合部にすると共に左右の固定板部を柱の一側面に当接する面に揃えて近接させ、かつ、これらの長手方向を貫通する係合部の貫通方向と平行に配置し、左右の固定板部に複数の固定具用孔を設け、また、その対向する辺をそれぞれ前記貫通係合部の突出方向に折り上げて、貫通係合部へつながる補強リブに形成してあることを特徴とした引寄せ金物。
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