JP3879900B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定のファクシミリ伝送手順に従って画像情報をやりとりするファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、グループ3ファクシミリ装置では、原稿画像を送信する際に画像を読み取る線密度(読取解像度)をユーザが任意に選択できるようになっている。画像を読み取る線密度は、高く設定するほど、小さい文字でも読みやすい高画質の画像を送信することができる反面、画情報のデータ量が増大して、通信時間が長くかかってしまう。その反対に、読取線密度を低く設定すれば、画質が低下して、小さい文字が読みにくくなるが、通信時間が短くて済むようになる。
【0003】
このため、通常は、送信原稿が大きな文字の文書であれば読取線密度を低く設定し、小さい文字の文書であれば読取線密度を高く設定するというように、ユーザが画像内容に応じた適正な読取線密度を手操作で設定するようにしている。
【0004】
しかしながら、このように送信原稿の画像の内容に応じてユーザが任意に読取線密度を決定するのは、ユーザの操作が煩雑になるとともに、送信原稿に適切な読取線密度を、ユーザが常に選択できるとは限らないので、良好な画情報送信ができないという不具合を生じるおそれがある。
【0005】
そこで、特開平9−270909号「画像通信装置」のように、原稿画像を高線密度で読み取るとともに、原稿画像の最適線密度をページ毎に判断し、低線密度が最適線密度と判断されたページについて、そのページの画情報を低線密度に変換後に送信した際に削減される通信時間が所定時間よりも短い場合には、当該ページを低線密度へ変換せずに高線密度のまま送信する一方、上記削減通信時間が所定時間よりも大きい場合には、当該ページを低線密度へ変換した後に送信することで、適切な画像通信ができるようにしたものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この特開平9−270909号に開示された従来装置では、グループ3ファクシミリ伝送前手順においてモデム速度が決定されてから、通信開始までのごく短い時間で、上記削減通信時間を算出して線密度変換の有無を判断する必要があり、通信制御が複雑になるという不都合を生じる。
【0007】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、通信制御を簡単にすることができ、かつ、送信画像に応じた適切な送信動作を可能とするファクシミリ装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、所定のファクシミリ伝送手順に従って画像情報をやりとりするファクシミリ装置において、原稿画像を高線密度で読み取る画像読取手段と、上記画像読取手段が読み取って得た画像情報の最適線密度を、上記高線密度か、または、標準線密度のいずれかに判定する解像度判定手段を備え、上記標準線密度に判定された画像情報が、ファクシミリモデム速度に対応した所定ページ数以上連続する場合には、当該複数ページの画像情報を上記高線密度から上記標準線密度へ線密度変換し、その線密度変換した画像情報を送信する一方、上記標準線密度に判定された画像情報が、ファクシミリモデム速度に対応した所定ページ数以上連続しない場合には、そのままの解像度で画像情報を送信するようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施例にかかるグループ3ファクシミリ装置を示している。
【0014】
同図において、システム制御部1は、このグループ3ファクシミリ装置の各部の制御処理、および、所定のグループ3ファクシミリ伝送制御手順処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このグループ3ファクシミリ装置に固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するためのものである。
【0015】
スキャナ5は、主走査方向が8(ドット/mm)で副走査方向が3.85(ライン/mm)の標準線密度STD(標準解像度)、または、主走査方向が8(ドット/mm)で副走査方向が7.7(ライン/mm)の高線密度DTL(高解像度)のいずれかの解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このファクシミリ装置を操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0016】
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0017】
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0018】
網制御装置11は、このグループ3ファクシミリ装置をアナログ公衆網PSTNに接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0019】
また、画像処理部12は、画像の最適線密度(最適解像度)の判定処理、あるいは、周知の線密度変換処理や変倍処理等の種々の画像処理を行うためのものである。なお、線密度変換処理方法としては、単純に1ラインおきの画像データを間引く単純間引き方法、画素位置毎に2ラインのオア処理により画像データを生成する単純オア方法、単純オア処理では画像劣化することを抑制するために条件付でオア処理する条件付オア処理方法などの各種の周知方法があるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0020】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、網制御装置11、および、画像処理部12は、内部バス13に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス13を介して行われている。
【0021】
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0022】
ここで、画像処理部12が行う画像の最適線密度の判定処理は、例えば、特開平9−27909号に開示されている方法を適用することができる。すなわち、高線密度DTLで読み取られて得られた画像データのランレングスが1〜4画素の黒ラン(以下、黒ラン1〜4と記す)の出現回数を計数し、黒ラン1,2の出現回数と、黒ラン3,4の出現回数とを次式(I)の条件式を適用して比較することで、画像の最適線密度を判定する。
【0023】
R(1)+R(2)≧R(3)+R(4)ならばDTL R(1)+R(2)<R(3)+R(4)ならばSTD (I)
【0024】
ここで、R(i)は、黒ランiの出現回数である。
【0025】
さて、グループ3ファクシミリ伝送手順においては、送信端末は、画像送信に先立ち、いわゆるフェーズBにおいて、送信画情報の線密度(解像度)、用紙サイズ、および、符号化方式等を、自端末側で作成した条件および相手端末の機能に適合した態様に設定し、その後に、画情報を送信する。そして、このフェーズBには、6秒の時間を要する。また、送信画情報の線密度、用紙サイズ、および、符号化方式等を変更する際には、変更後の画情報を送信する前の段階で、再度フェーズBを実行する必要がある。かかるフェーズBの実行は、グループ3ファクシミリ伝送手順において規定されているものであり、必須な要件である。
【0026】
一方、送信原稿画像を送信する際、各ページの送信画像の内容に対応した最適線密度で送信すると画情報を最も効率よく送信できるが、グループ3ファクシミリ伝送手順では、上述したように、送信画像の線密度を変更するたびにフェーズBを実行する必要があるため、例えば、ページ毎に送信画像の線密度を変更すると、そのたびにフェーズBが実行され、6秒の時間を遅れを伴うので、結果的に通信時間が長くなると言う事態を生じる。
【0027】
そこで、本実施例では、送信画像の基本的な線密度を高線密度DTLに規定するとともに、最適解像度が標準線密度STDと判定された送信ページが所定数N以上連続する場合に限り、標準線密度STDに変換して画情報を送信するようにする。
【0028】
また、この所定数Nは、標準線密度STDで送信した際に短縮できる時間が、フェーズBに要する時間6秒よりも大きくなるように決定する。
【0029】
このようにすることで、送信画像が高画質で、かつ、より高速な画像通信が可能な、効率の良い画像通信を実現することができる。
【0030】
ここで、画情報の送信時間を決定する要素は、画情報のデータ量(バイト数)と、モデム速度であり、また、画情報のデータ量は、原稿の画像データと、画像データを画情報に変換する際に適用される符号化方式により決定される。
【0031】
そこで、本発明者は、(旧)CCITT No.1チャートを原稿として用い、この原稿を標準線密度STDで読み取って得た画像データをHM,MR,MMR,JBIGの各符号化方式で符号化した際の符号量(データ量)と、高線密度DTLで読み取って得た画像データをHM,MR,MMR,JBIGの各符号化方式で符号化した際の符号量をそれぞれ計測するとともに、高線密度DTLと標準線密度STDとの符号量の差をそれぞれ算出し、図2に示したような表を得た。
【0032】
なお、図2の表の1列目は標準線密度STDの場合の符号量(バイト数)をあらわし、2列目は高線密度DTLの場合の符号量(バイト数)をあらわし、3列目は高線密度DTLと標準線密度STDとの符号量の差をあらわす。
【0033】
また、グループ3ファクシミリモデム10の通信速度(モデム速度)は、代表的な値としては、例えば、33600bps、19200bps、9600bpsがあり、それぞれのモデム速度に対して、上述した所定数Nは、図3に示したような表のようになる。
【0034】
ここで、所定数Nは、符号量の差を通信速度で割り算して得られる削減時間の値が6秒よりも大きくなる値であり、次の式(II)により算出できる。
【0035】
(1ページ分の符号量の差)xN/通信速度 ≧ 6 (II)
【0036】
図4〜図7は、このグループ3ファクシミリ装置の送信時の処理の一例を示している。
【0037】
ユーザが送信原稿をスキャナ5にセットし(処理100)、操作表示部7を適宜に操作して宛先を入力し(処理101)、操作表示部7のスタートキー(図示略)を操作して送信開始を指令すると(判断102のYES)、システム制御部1は、スキャナ5の読取モードを高線密度DTLにセットして、スキャナ5にセットされている送信原稿を全ページについて高線密度DTLで読み取り、画像蓄積装置9に保存する(処理103)。
【0038】
次いで、それぞれのページについて、上述した式(I)を適用した条件判断を行い、それぞれのページの最適線密度を判定し(処理104)、それぞれのページについて、所定の蓄積時の符号化方式で符号化圧縮し、それによって得た画情報を画像蓄積装置9に蓄積する(処理105)。なお、この段階で、それぞれのページについて処理103で保存した画像データは、削除することができる。
【0039】
次に、グループ3ファクシミリモデム10の最大通信速度に対応して、図3の表を参照し、所定数Nを取得し(処理106)、指定された宛先へ発呼する(処理107)。なお、処理106においては、この段階では、送信画情報の符号化方式が決定されていないが、標準的な符号化方式であるMHを指定するか、あるいは、指定された宛先について、過去に通信した際に適用した通信速度や符号化方式の情報が送信履歴情報として残っている場合には、その送信履歴情報を参照して、符号化方式を決定することができる。
【0040】
そして、送信ページ番号を管理するためのページカウンタPCの値を1に初期設定する(処理108)。ここで、処理104で判定した全ページの最適線密度を参照し、1ページ目の画情報が、標準線密度STDが所定数N以上連続するページ領域に含まれるかどうかを調べる(判断109)。
【0041】
判断109の結果がYESになるときには、最初に行うフェーズBにおいて、送信画情報の線密度を標準線密度STDに設定する所定の伝送前手順を行う(処理110)。
【0042】
次いで、PCページ目の蓄積画情報を読み込み、符号化復号化部8により、元の画像データへ復号化し、その元の画像データを、画像処理部12により、所定の線密度変換処理を適用して、高線密度DTLから標準線密度STDに線密度変換し(処理112)、符号化復号化部8により、処理110で決定した符号化方式でその標準線密度STDの画像データを符号化し、それによって得た画情報を宛先へ送信する(処理113)。
【0043】
1ページ分の画情報の送信を終了すると、全てのページの送信が終了したかどうかを調べ(判断114)、判断114の結果がNOになるときには、ページカウンタPCの値を1つ増やし(処理115)、処理104で判定した全ページの最適線密度を参照し、PCページ目の画情報が、標準線密度STDが所定数N以上連続するページ領域に含まれるかどうかを調べる(判断116)。
【0044】
判断116の結果がYESになるときには、メッセージ後信号として信号MPSを宛先へ送信し(処理117)、宛先より応答信号を受信し(処理118)、処理112に戻り、次のページの送信動作を行う。
【0045】
また、判断114の結果がNOになるときには、メッセージ後信号として信号EOPを宛先へ送信し(処理119)、宛先より応答信号を受信すると(処理120)、信号DCNを宛先へ送出して(処理121)、回線を復旧し(処理122)、一連の送信動作を終了する。
【0046】
一方、PCページ目の画情報が、標準線密度STDが所定数N以上連続するページ領域に含まれない場合で、判断116の結果がNOになるときには、送信画情報の線密度を高線密度DTLへ変更するためにフェーズBに移行する。
【0047】
すなわち、この場合には、メッセージ後信号として信号EOMを宛先へ送信し(処理123)、宛先より応答信号を受信すると(処理124)、送信画情報の線密度を高線密度DTLに設定する所定のフェーズBの伝送前手順を行う(処理125)。
【0048】
次いで、PCページ目の画情報を宛先へ送信する(処理126)。この画情報送信時、線密度変換は行わないが、蓄積時の符号化方式と処理125で決定した送信時の符号化方式が相違する場合には、蓄積画情報を読み込み、符号化復号化部8により元の画像データへ復号化し、その元の画像データを、符号化復号化部8により処理125で決定した符号化方式で符号化し、それによって得た画情報を宛先へ送信する。
【0049】
この1ページ分の画情報送信を終了すると、全てのページの送信が終了したかどうかを調べ(判断127)、判断127の結果がYESになるときには、処理119へ移行し、それ以降の処理を実行して、一連の画情報送信動作を終了する。
【0050】
また、後続の送信ページがある場合で、判断127の結果がNOになるときには、ページカウンタPCの値を1つ増やし(処理128)、処理104で判定した全ページの最適線密度を参照し、PCページ目の画情報が、標準線密度STDが所定数N以上連続するページ領域に含まれるかどうかを調べる(判断129)。
【0051】
判断129の結果がNOになるときには、メッセージ後信号として信号MPSを宛先へ送信し(処理130)、宛先より応答信号を受信し(処理131)、処理126と同様にしてPCページ目の画情報を宛先へ送信し(処理132)、判断127へ戻る。
【0052】
また、PCページ目の画情報が、標準線密度STDが所定数N以上連続するページ領域に含まれる場合で、判断129の結果がYESになるときには、送信画情報の線密度を標準線密度STDへ変更するためにフェーズBに移行する。
【0053】
すなわち、この場合には、メッセージ後信号として信号EOMを宛先へ送信し(処理133)、宛先より応答信号を受信すると(処理134)、送信画情報の線密度を標準線密度STDに設定する所定のフェーズBの伝送前手順を行い(処理135)、次いで、処理112へ移行し、それ以降の処理を実行する。
【0054】
一方、1ページ目の画情報が、標準線密度STDが所定数N以上連続するページ領域に含まれない場合で、判断109の結果がNOになるときには、最初に行うフェーズBにおいて、送信画情報の線密度を高線密度DTLに設定する所定の伝送前手順を行う(処理136)。
【0055】
次いで、処理126と同様にして、PCページ目の画情報を宛先へ送信し(処理137)、1ページ分の画情報送信を終了すると、全てのページの送信が終了したかどうかを調べ(判断138)、判断138の結果がYESになるときには、処理119へ移行し、それ以降の処理を実行して、一連の画情報送信動作を終了する。
【0056】
また、後続の送信ページがある場合で、判断138の結果がNOになるときには、ページカウンタPCの値を1つ増やし(処理139)、処理104で判定した全ページの最適線密度を参照し、PCページ目の画情報が、標準線密度STDが所定数N以上連続するページ領域に含まれるかどうかを調べる(判断140)。
【0057】
そして、判断140の結果がNOになるときには、処理133へ移行して、それ以降の処理を実行し、また、判断140の結果がYESになるときには、処理130へ移行して、それ以降の処理を実行する。
【0058】
図8〜図11は、このグループ3ファクシミリ装置の送信時の処理の他の例を示している。
【0059】
ユーザが送信原稿をスキャナ5にセットし(処理200)、操作表示部7を適宜に操作して宛先を入力し(処理201)、操作表示部7のスタートキー(図示略)を操作して送信開始を指令すると(判断202のYES)、システム制御部1は、スキャナ5の読取モードを高線密度DTLにセットして、スキャナ5にセットされている送信原稿を全ページについて高線密度DTLで読み取り、画像蓄積装置9に保存する(処理203)。
【0060】
次いで、それぞれのページについて、上述した式(I)を適用した条件判断を行い、それぞれのページの最適線密度を判定し(処理204)、それぞれのページについて、所定の蓄積時の符号化方式で符号化圧縮し、それによって得た画情報を画像蓄積装置9に蓄積する(処理205)。なお、この段階で、それぞれのページについて処理203で保存した画像データは、削除することができる。
【0061】
次に、指定された宛先へ発呼し(処理206)、送信ページ番号を管理するためのページカウンタPCの値を1に初期設定する(処理207)。そして、処理204で判定した全ページの最適線密度を参照し、1ページ目の画情報が、標準線密度STDとして判定されているかどうかを調べる(判断208)。
【0062】
判断208の結果がYESになるときには、最初に行うフェーズBにおいて、送信画情報の線密度を標準線密度STDに設定する所定の伝送前手順を行う(処理209)。そして、このフェーズBにおいて決定した伝送速度、および、符号化方式に基づき、図3の表を参照して、上述した所定数Nを取得する(処理210)。
【0063】
次いで、PCページ目の蓄積画情報を読み込み、符号化復号化部8により、元の画像データへ復号化し、その元の画像データを、画像処理部12により、所定の線密度変換処理を適用して、高線密度DTLから標準線密度STDに線密度変換し(処理211)、符号化復号化部8により、処理209で決定した符号化方式でその標準線密度STDの画像データを符号化し、それによって得た画情報を宛先へ送信する(処理212)。
【0064】
1ページ分の画情報の送信を終了すると、全てのページの送信が終了したかどうかを調べ(判断213)、判断213の結果がNOになるときには、ページカウンタPCの値を1つ増やし(処理214)、処理204で判定した全ページの最適線密度を参照し、PCページ目の画情報が、標準線密度STDが所定数N以上連続するページ領域に含まれるかどうかを調べる(判断215)。
【0065】
判断215の結果がYESになるときには、メッセージ後信号として信号MPSを宛先へ送信し(処理216)、宛先より応答信号を受信し(処理217)、処理211に戻り、次のページの送信動作を行う。
【0066】
また、判断213の結果がNOになるときには、メッセージ後信号として信号EOPを宛先へ送信し(処理218)、宛先より応答信号を受信すると(処理219)、信号DCNを宛先へ送出して(処理220)、回線を復旧し(処理221)、一連の送信動作を終了する。
【0067】
一方、PCページ目の画情報が、標準線密度STDが所定数N以上連続するページ領域に含まれない場合で、判断215の結果がNOになるときには、送信画情報の線密度を高線密度DTLへ変更するためにフェーズBに移行する。
【0068】
すなわち、この場合には、メッセージ後信号として信号EOMを宛先へ送信し(処理222)、宛先より応答信号を受信すると(処理223)、送信画情報の線密度を高線密度DTLに設定する所定のフェーズBの伝送前手順を行う(処理224)。そして、このフェーズBにおいて決定した伝送速度、および、符号化方式に基づき、図3の表を参照して、上述した所定数Nを取得する(処理225)。
【0069】
次いで、PCページ目の画情報を宛先へ送信する(処理226)。この画情報送信時、線密度変換は行わないが、蓄積時の符号化方式と処理225で決定した送信時の符号化方式が相違する場合には、蓄積画情報を読み込み、符号化復号化部8により元の画像データへ復号化し、その元の画像データを、符号化復号化部8により処理224で決定した符号化方式で符号化し、それによって得た画情報を宛先へ送信する。
【0070】
この1ページ分の画情報送信を終了すると、全てのページの送信が終了したかどうかを調べ(判断227)、判断227の結果がYESになるときには、処理218へ移行し、それ以降の処理を実行して、一連の画情報送信動作を終了する。
【0071】
また、後続の送信ページがある場合で、判断227の結果がNOになるときには、ページカウンタPCの値を1つ増やし(処理228)、処理204で判定した全ページの最適線密度を参照し、PCページ目の画情報が、標準線密度STDが所定数N以上連続するページ領域に含まれるかどうかを調べる(判断229)。
【0072】
判断229の結果がNOになるときには、メッセージ後信号として信号MPSを宛先へ送信し(処理230)、宛先より応答信号を受信し(処理231)、処理226と同様にしてPCページ目の画情報を宛先へ送信し(処理232)、判断227へ戻る。
【0073】
また、PCページ目の画情報が、標準線密度STDが所定数N以上連続するページ領域に含まれる場合で、判断229の結果がYESになるときには、送信画情報の線密度を標準線密度STDへ変更するためにフェーズBに移行する。
【0074】
すなわち、この場合には、メッセージ後信号として信号EOMを宛先へ送信し(処理233)、宛先より応答信号を受信すると(処理234)、送信画情報の線密度を標準線密度STDに設定する所定のフェーズBの伝送前手順を行い(処理235)、このフェーズBにおいて決定した伝送速度、および、符号化方式に基づき、図3の表を参照して、上述した所定数Nを取得し(処理236)、次いで、処理211へ移行し、それ以降の処理を実行する。
【0075】
一方、1ページ目の画情報が、標準線密度STDではなく高線密度DTLと判定されている場合で、判断208の結果がNOになるときには、最初に行うフェーズBにおいて、送信画情報の線密度を高線密度DTLに設定する所定の伝送前手順を行い(処理237)、このフェーズBにおいて決定した伝送速度、および、符号化方式に基づき、図3の表を参照して、上述した所定数Nを取得する(処理236)。
【0076】
次いで、処理226と同様にして、PCページ目の画情報を宛先へ送信し(処理239)、1ページ分の画情報送信を終了すると、全てのページの送信が終了したかどうかを調べ(判断240)、判断240の結果がYESになるときには、処理218へ移行し、それ以降の処理を実行して、一連の画情報送信動作を終了する。
【0077】
また、後続の送信ページがある場合で、判断240の結果がNOになるときには、ページカウンタPCの値を1つ増やし(処理241)、処理204で判定した全ページの最適線密度を参照し、PCページ目の画情報が、標準線密度STDが所定数N以上連続するページ領域に含まれるかどうかを調べる(判断242)。
【0078】
そして、判断242の結果がNOになるときには、処理233へ移行して、それ以降の処理を実行し、また、判断242の結果がYESになるときには、処理230へ移行して、それ以降の処理を実行する。
【0079】
なお、上述した実施例では、本発明をグループ3ファクシミリ装置に適用した場合について説明したが、本発明は、グループ4ファクシミリ装置についても同様にして適用することができる。
【0080】
また、本発明は、ファクシミリ装置以外の同様な伝送手順を適用する画像通信装置についても、同様にして適用することができる。
【0081】
なお、所定数Nを決定する際に使用する画像としては、上述した(旧)CCITT No.1チャート以外の原稿を採用することもできる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、所定の伝送手順に従って画像情報をやりとりするとともに、その伝送手順中における画像情報送信前の段階で送信画像単位の画像情報の属性を設定し、また、後続の画像情報の属性が異なる場合には、属性が異なる画像情報の送信に先立って当該画像情報の属性を再設定する画像通信装置において、原稿画像を第1の解像度で読み取る画像読取手段と、上記画像読取手段が読み取って得た画像情報の最適解像度を、上記第1の解像度か、または、上記第1の解像度よりも解像度の低い第2の解像度のいずれかに判定する解像度判定手段を備え、上記第2の解像度に判定された画像情報が所定数以上連続する場合には、当該複数の画像情報を上記第1の解像度から上記第2の解像度へ解像度変換し、その解像度変換した画像情報を送信するようにしたので、送信画像が高画質で、かつ、より高速な画像通信が可能な、効率の良い画像通信を実現することができるという効果を得る。
【0083】
また、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順に従って画像情報をやりとりするファクシミリ装置において、原稿画像を高解像度で読み取る画像読取手段と、上記画像読取手段が読み取って得た画像情報の最適解像度を、上記高解像度か、または、標準解像度のいずれかに判定する解像度判定手段を備え、上記標準解像度に判定された画像情報が所定ページ数以上連続する場合には、当該複数ページの画像情報を上記高解像度から上記標準解像度へ解像度変換し、その解像度変換した画像情報を送信するようにしたので、送信画像が高画質で、かつ、より高速な画像通信が可能な、効率の良い画像通信を実現することができるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるグループ3ファクシミリ装置の構成例を示したブロック図。
【図2】(旧)CCITT No.1チャートを原稿として用い、この原稿を標準線密度STDで読み取って得た画像データをHM,MR,MMR,JBIGの各符号化方式で符号化した際の符号量(データ量)と、高線密度DTLで読み取って得た画像データをHM,MR,MMR,JBIGの各符号化方式で符号化した際の符号量をそれぞれ計測するとともに、高線密度DTLと標準線密度STDとの符号量の差を算出した一例を示した表。
【図3】代表的なモデム速度と、符号化方式と、所定数Nとの関係を示した表。
【図4】グループ3ファクシミリ装置の送信時の処理例を示したフローチャート。
【図5】グループ3ファクシミリ装置の送信時の処理例を示したフローチャート(続き)。
【図6】グループ3ファクシミリ装置の送信時の処理例を示したフローチャート(続き)。
【図7】グループ3ファクシミリ装置の送信時の処理例を示したフローチャート(続き)。
【図8】グループ3ファクシミリ装置の送信時の処理の他の例を示したフローチャート。
【図9】グループ3ファクシミリ装置の送信時の処理の他の例を示したフローチャート(続き)。
【図10】グループ3ファクシミリ装置の送信時の処理の他の例を示したフローチャート(続き)。
【図11】グループ3ファクシミリ装置の送信時の処理の他の例を示したフローチャート(続き)。
【符号の説明】
1 システム制御部
2 システムメモリ
12 画像処理部

Claims (1)

  1. 所定のファクシミリ伝送手順に従って画像情報をやりとりするファクシミリ装置において、
    原稿画像を高線密度で読み取る画像読取手段と、
    上記画像読取手段が読み取って得た画像情報の最適線密度を、上記高線密度か、または、標準線密度のいずれかに判定する解像度判定手段を備え、
    上記標準線密度に判定された画像情報が、ファクシミリモデム速度に対応した所定ページ数以上連続する場合には、当該複数ページの画像情報を上記高線密度から上記標準線密度へ線密度変換し、その線密度変換した画像情報を送信する一方、上記標準線密度に判定された画像情報が、ファクシミリモデム速度に対応した所定ページ数以上連続しない場合には、そのままの解像度で画像情報を送信することを特徴とするファクシミリ装置。
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