JP3879621B2 - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、冷凍冷蔵庫における冷凍サイクル内で発生する冷媒流動による騒音の低減に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は、従来の冷凍冷蔵庫における冷凍サイクルを示す冷媒回路図である。図において、1は圧縮機、2は凝縮器、3はドライヤ、4は毛細管、5は蒸発器、6はアキュムレータ、7は吸入管であり、これらを順次接続して冷凍サイクルを構成している。
【0003】
この冷凍サイクルを通常運転すると、圧縮機1から送り出された高温高圧の冷媒は、凝縮器2で凝縮して気液二相冷媒となり、毛細管4で減圧されて低圧低温の気液二相冷媒となって、蒸発器5に流入する。蒸発器5では気液二相冷媒が蒸発する際、冷凍室、冷蔵室、野菜室を冷却し、蒸発したガス冷媒はアキュムレータ6、吸入管7を通って圧縮機1に戻る。図13に示す鎖線部では冷媒は高圧となり、実線部では低圧となる。
【0004】
通常運転、即ち冷蔵庫内を冷却する運転の際、冷蔵庫本体の設置場所における外気温の変化に応じ、また冷蔵庫内に貯蔵する品物の量などの負荷に応じて、冷凍サイクルで必要とする冷媒量が異なる。このため、最も多く必要とされる冷媒量を冷凍サイクルに封入して運転し、使用冷媒量が少なくてもよい場合には余剰となった液冷媒をアキュムレータ6に貯溜する状態で運転している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成されている冷凍冷蔵庫では、庫内温度が設定されている所定温度まで冷えて圧縮機1が停止すると、冷凍サイクルの高圧側、例えば凝縮器2に流れている冷媒は毛細管4を通って蒸発器5に流れ込み、高圧側と低圧側の圧力は均衡して安定する。このとき圧縮機1の構造上、冷媒が圧縮機1を逆に通過して高圧側から低圧側へ流れることはほとんどなく、冷媒の循環方向に流れて、蒸発器5やアキュムレータ6や低圧側の冷媒配管内に多くの気液二相冷媒が流れ込む。特に吸入管7にまで液冷媒または気液二相冷媒が流れ込むと、吸入管7のほとんどは冷却部よりも温度の高い部分、例えば冷蔵庫背面などに位置するため、液冷媒は暖められて蒸発する。吸入管7で液冷媒が蒸発すると、この部分の圧力が高くなり、吸入管7からアキュムレータ6内に気液の混合した冷媒が逆流することがあった。この逆流した気液二相冷媒が、アキュムレータ6付近で不快な冷媒音を発生するという問題点があった。
【0006】
これに対し、例えば特開2002―5557号公報に掲載された冷凍冷蔵庫では、圧縮機の運転停止中および霜取運転中に吸入管7へ液冷媒が流入しない程度の内容積で、かつ圧縮機の必要貯油量よりも内容積の大きいアキュムレータを設けている。冷凍サイクル内の液冷媒の全量をアキュムレータ内に貯溜することで、液冷媒または気液二相冷媒がアキュムレータからオーバーフローして吸入管7に到達することを抑制したものである。
【0007】
ところが、大きい内容積のアキュムレータを備えると、圧縮機の運転停止中および霜取運転時に吸入管7に液冷媒が流れ込むのを防ぐことはできるが、通常運転時において、アキュムレータ内に液冷媒が溜まりがちになり、使用冷媒量が増加する。これにつれてさらにアキュムレータの内容積を大きくする必要が有り、アキュムレータの内容積の設定において、試行錯誤的になっていた。また、内容積の大きなアキュムレータのための場所が冷却室内に必要となるなどの問題点があった
【0008】
この発明は、上記のような従来の問題点を解消するためになされたもので、通常運転での使用冷媒量を増加させることなく、通常運転後の圧縮機停止時および霜取運転中に発生するアキュムレータ付近での冷媒音を防止できる冷凍冷蔵庫を得ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る冷凍冷蔵庫は、圧縮機、凝縮器、減圧手段、蒸発器、アキュムレータを冷媒配管で接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、前記蒸発器および前記アキュムレータを配置して冷蔵庫内を冷却する冷却室と、前記圧縮機の吸入側の冷媒配管を流れる冷媒と前記減圧手段を流れる冷媒とを熱交換する熱交換部と、前記アキュムレータと前記熱交換部との間であって、冷媒流れの上流側で冷蔵庫本体の下方から上方へ向かう立上がり部と、下流側で冷蔵庫本体の上方から下方へ向かう立下り部とを有する冷媒配管の前記立上がり部に設けられ、前記冷却室の外側に配置されて前記圧縮機の停止時に液冷媒を貯留し得る液冷媒貯留手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0011】
また、この発明の請求項に係る冷凍冷蔵庫は、前記液冷媒貯溜手段の断面積を、その前後に接続される冷媒配管の断面積よりも大きくしたことを特徴とするものである。
【0012】
また、この発明の請求項に係る冷凍冷蔵庫は、前記アキュムレータと、前記液冷媒貯溜手段と、その間を接続する冷媒配管内に貯溜可能な液冷媒の合計量が、前記冷凍サイクルの使用冷媒の総量以上となるように前記液冷媒貯溜手段の容積を設定したことを特徴とするものである。
【0013】
また、この発明の請求項に係る冷凍冷蔵庫の冷媒貯溜手段は、前記アキュムレータから流入する冷媒のうちの液冷媒を貯溜すると共にガス冷媒を流出し得る構成の気液分離器であることを特徴とするものである。
【0014】
また、この発明の請求項に係る冷凍冷蔵庫の気液分離器は、下方から前記気液分離器内に冷媒を導きその上方で開口して流入させる冷媒流入側配管を有することを特徴とするものである。
【0015】
また、この発明の請求項に係る冷凍冷蔵庫の気液分離器は、前記気液分離器内の下方の冷媒を流入し、前記気液分離器の上方から前記気液分離器外へ導出する冷媒流出側配管を有することを特徴とするものである。
【0016】
また、この発明の請求項に係る冷凍冷蔵庫は、前記気液分離器の出口付近の前記冷媒流出側配管に、前記気液分離器内と前記冷媒流出側配管内とを連通するガス冷媒逃がし穴を設けることを特徴とするものである。
【0017】
また、この発明の請求項に係る冷凍冷蔵庫の冷媒流入側配管は、前記気液分離器本体にその設置位置の上流側冷媒配管を下方から挿入することで構成されると共に、冷媒流出側配管は前記気液分離器本体にその設置位置の下流側冷媒配管を上方から挿入することで構成され、前記上流側冷媒配管と前記下流側冷媒配管とが前記気液分離器本体内で当接しないように前記冷媒配管の挿入位置または挿入角度を構成したことを特徴とするものである。
【0018】
また、この発明の請求項に係る冷凍冷蔵庫は、圧縮機、凝縮器、減圧手段、蒸発器、アキュムレータを冷媒配管で接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、前記圧縮機の吸入側の冷媒配管を流れる冷媒と前記減圧手段を流れる冷媒とを熱交換する熱交換部と、一端は前記蒸発器の出口側に設けられた前記アキュムレータのガス冷媒部分に接続され、他端は前記圧縮機の吸入側であって、冷媒流れの上流側で冷蔵庫本体の下方から上方へ向かう立上がり部と、下流側で冷蔵庫本体の上方から下方へ向かう立下り部とを有する冷媒配管の前記立下がり部の前記熱交換部の入り口付近の下流側から前記圧縮機の吸入側の間に接続されるバイパス配管と、を備えたことを特徴とするものである。
また、この発明の請求項11に係る冷凍冷蔵庫のバイパス配管は、冷媒のうちのガス冷媒を流通させることを特徴とするものである。
【0019】
また、この発明の請求項10に係る冷凍冷蔵庫のバイパス配管は、冷媒のうちのガス冷媒を流通させることを特徴とするものである。
【0020】
また、請求項11の発明に係わる冷凍冷蔵庫のバイパス配管の一端は、アキュムレータの上部に接続されることを特徴とするものである。
【0021】
また、この発明の請求項12に係る冷凍冷蔵庫は、前記バイパス配管を、前記アキュムレータと前記圧縮機の間の冷媒配管の頂部以上の高さを通るように構成したことを特徴とするものである。
【0022】
また、この発明の請求項13に係る冷凍冷蔵庫の冷媒は、可燃性冷媒であることを特徴とするものである。
【0023】
また、この発明の請求項14に係る冷凍冷蔵庫の圧縮機は、低圧シェル圧縮機であることを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫の冷凍サイクルを示す冷媒回路図である。図1において、1は圧縮機で、例えば低圧シェルレシプロ圧縮機、2は凝縮器、3はドライヤ、4は減圧手段で、例えば毛細管、5は蒸発器、6はアキュムレータ、7は圧縮機1の吸入側に接続される冷媒配管で、アキュムレータ6の出口から圧縮機1の吸入側までの冷媒配管を特に吸入管と称する。8は液冷媒貯溜手段で例えば気液分離器であり、これらを順番に冷媒配管で接続して冷凍サイクルを構成している。9は霜取ヒータで、蒸発器5の直下に配置されている。ここで、冷媒は、例えば凝縮温度35℃程度、蒸発温度―30℃程度の冷媒であるR134Aを用いている。
また、21、22、23はそれぞれの器具が格納されている空間を示しており、21は機械室を示す空間、22は冷蔵庫内の冷却室を示す空間、23は冷蔵庫本体の背面や底面や前面のキャビネット内など、冷蔵庫内と機械室21と冷却室22以外を示す空間である。冷却室22の温度は冷媒の蒸発温度近傍の温度で、使用する冷媒によって異なるが、例えば冷媒としてR134Aを使用した場合には−30℃程度、空間23の温度は冷却室22よりも高く、例えば―20℃〜35℃程度の範囲で上流側から下流側へ変化している。空間23では空間内に配置されている各機具の周囲には例えばウレタンなどの樹脂断熱材が設けられ、その熱を低温に保持されている冷蔵庫の庫内に伝えないように構成する。機械室21の温度は例えば室温の25℃程度になる。
【0025】
圧縮機1とドライヤ3を機械室21に配置し、凝縮器2を冷蔵庫本体の底部または側面部または前面部の空間23に配置する。また、毛細管4を冷蔵庫本体の背面に設けられたウレタンの内部の空間23に折り曲げて配置し、蒸発器5とアキュムレータ6を冷蔵庫内背面の冷却室22に配置する。また、吸入管7を空間23である冷蔵庫本体の背面に上下方向に設け、ここでは冷媒流れの上流側で下方から上方に向かう部分を吸入管立上り部7a、下流側で上方から下方に向かう部分を吸入管立下り部7bとする。冷蔵庫本体の背面に設けた毛細管4と吸入管立下り部7bを、冷媒の流れが対向流となるように、配管同士を例えば半田によって結合し、熱交換を行っている。図1における矢印は冷凍サイクル内における冷媒の流れる方向を示している。
【0026】
図2は冷凍冷蔵庫の構成を概略的に示す図であり、図2(a)は側面断面図、図2(b)は透視して見た斜視図である。図2(a)では図に向かって左側が冷蔵庫の前面部を示す。この冷凍冷蔵庫の庫内は例えば一番上に冷蔵室(R)、その下に野菜室(V)、一番下に冷凍室(F)を備えており、例えばそれぞれ異なる温度範囲で冷却される。圧縮機1とドライヤ3を設置する機械室21を、例えば冷蔵庫外の下部に設ける。少なくとも蒸発器5を設置する冷却室22を、冷蔵庫内背面の冷凍室近傍に配置し、風路グリル24によって冷凍室と隔離する。この実施の形態の場合にはアキュムレータ6も冷却室22に設置している。蒸発器5の近くに配置したファン25と風路グリル24によって、蒸発器5における冷媒の蒸発によって生じる冷気を冷凍室、野菜室、冷蔵室に、それぞれの室が所定の温度範囲になる様に、分散して送りこむ。
【0027】
図3は液冷媒貯溜手段の一例として例えば気液分離器を示す断面構成図である。気液分離器8は縦方向に配置され、気液分離器8内には冷媒流出側配管12と冷媒流入側配管13を有する。冷媒流出側配管12は、気液分離器8内の下方の冷媒を流入し、上方から気液分離器8外へ導出する冷媒配管であり、冷媒流入側配管13は、下方から気液分離器8内に冷媒を導きその上方で開口して流入させる冷媒流入側配管である。実際に気液分離器8の最も簡単な構成例として、気液分離器8の設置位置の前後に接続する吸入管7の断面積よりも大きな断面積の気液分離器本体とし、その設置位置の上流側の吸入管7を下方から気液分離器本体に挿入し、その設置位置の下流側の吸入管7を上方から気液分離器本体に挿入する。また、14はガス冷媒逃がし穴で、気液分離器8の出口付近の冷媒流出側配管12に設けられ、気液分離器8内と冷媒流出側配管12内とを連通する穴である。この構成によって、アキュムレータ6から流入する冷媒のうちの液冷媒を気液分離器8の底部から冷媒流入側配管13の開口までの深さ部分で貯溜できる。これと同時にアキュムレータ6から流入する冷媒のうちのガス冷媒を、冷媒流出側配管12の開口またはガス冷媒逃がし穴14から冷媒流出側配管12内に流入させ、気液分離器8外に導出して吸入管立下り部7bの熱交換部の方に流出させることができる。
【0028】
図4は縦軸に圧力(kPa)、横軸にエンタルピー(kJ/kg)を示す圧力−エンタルピー線図で、実線で示す曲線は冷媒の状態を表し、点線で示す直線は冷凍冷蔵庫の通常運転時の動作状態を表している。通常運転時の動作について、図1、図4に基づいて説明する。ここで、通常運転とは、冷蔵庫の庫内を冷却して所定温度範囲にする時の運転である。なお、図4に示したA点〜E点は、図1に示したA点〜E点の部分での冷媒の状態をそれぞれの英文字に対応して示している。
【0029】
この冷凍冷蔵庫を通常運転すると、圧縮機1から吐出された高温高圧の蒸気冷媒(B点)は凝縮器2で凝縮されて気液二相冷媒となる(C点)。そして、ドライヤ3で冷媒中に含まれる水分が除かれた後、毛細管4で減圧膨張され(D点)、低圧の気液二相冷媒となって蒸発器5に流入する。そして蒸発器5では気液二相冷媒が蒸発する際に冷凍冷蔵庫内を冷却し、蒸発器5を出た低圧冷媒はアキュムレータ6、気液分離器8、吸入管7を通って圧縮機1に戻る。この時、蒸発器5で蒸発しきれなかった余剰液冷媒はアキュムレータ6に貯溜され、ガス冷媒のみが吸入管7を通って圧縮機1に戻る。ここで、気液分離器8は蒸気冷媒の通路として機能する。
【0030】
毛細管4と吸入管立下り部7bは、例えば冷凍冷蔵庫本体の背面で熱交換を行っている。即ち、図4の矢印で示す部分で熱交換が行われることで、毛細管4では乾き度の変化を小さくできるため、毛細管4の長さを長くしても安定させやすくできるという利点がある。一方、圧縮機1の吸入側では毛細管4との熱交換によって、完全に冷媒をガス冷媒にして圧縮機1に吸入させることで、圧縮機1を効率良く動作させることができ、また、圧縮機1の吸入側に液冷媒が流れて蒸発することによる結露などを防止できるという利点がある。
【0031】
この毛細管4と吸入管立下り部7bとの熱交換部によって、同じ空間23内でも、吸入管立下り部7bはアキュムレータ6付近に位置する吸入管立上り部7aに比べ温度が高くなっている。気液分離器8を、アキュムレータ6の下流側の吸入管7に設け、特に、冷却室22の外側で冷却室22の温度よりも高い温度である空間、例えば空間23内の吸入管7で、かつ吸入管立下り部7bの毛細管4との熱交換部の入口よりも上流側に設ける。図1では、気液分離器8を例えば吸入管立上り部7aに取り付けている。
【0032】
次に、通常運転を行っているうちに冷蔵庫内の各室の温度が所定温度に達した場合、圧縮機1の運転を停止する。通常運転では冷凍サイクル内に圧力差が生じており、圧縮機1の吐出部付近から毛細管4の入口付近までが高圧側、毛細管4の出口付近から圧縮機1の吸入部付近までが低圧側として運転している。この状態で圧縮機1の運転を停止すると、高圧側から低圧側に冷媒が流入し、液冷媒が蒸発器5およびアキュムレータ6へ流入し、さらにオーバーフローして吸入管立上り部7aまで到達する。
【0033】
また、圧縮機1の運転停止時に霜取運転が作動することがあるが、この運転は霜取ヒータ9が通電され、蒸発器5に付着した霜を融かすものである。霜取ヒータ9が通電され、蒸発器5を加熱することにより、液冷媒の蒸発が起こって蒸発器5内の圧力が上昇し、蒸発器5からアキュムレータ6および吸入管立上り部7aへの液冷媒の流入を更に促進する。
【0034】
この実施の形態ではアキュムレータ6の下流側に液冷媒貯溜手段として気液分離器8を設けている。蒸発器5側から流入してきた液冷媒の全量をアキュムレータ6と気液分離器8とその間に接続される冷媒配管に貯溜することで、空間23内の吸入管7、特に毛細管4との熱交換部付近の吸入管立下り部7bに液冷媒が流入するのを防止できる。毛細管4との熱交換部付近の吸入管立下り部7bに液冷媒が流れ込むと、流れ込んだ液冷媒が暖められて蒸発することでその部分の圧力が上昇し、断続した気液ニ相冷媒が吸入管7からアキュムレータ6内に逆流することがあり、アキュムレータ6付近での不快な冷媒音の原因となっていた。この実施の形態では、アキュムレータ6を設けると共に気液分離器8を設けることで、通常運転後に圧縮機1を停止した時の吸入管立下り部7bでの液冷媒の急激な蒸発に起因する冷媒の逆流発生を回避し、冷媒音が起こるのを防止して、静音な冷凍冷蔵庫を提供することができる。
【0035】
この実施の形態に係る気液分離器8の容積は、アキュムレータ6、気液分離器8、及びその間を接続する配管内に貯溜可能な液冷媒の合計量が、冷凍サイクルの使用冷媒の液状態での総量以上となるように設定している。
【0036】
図5は容積の大きいアキュムレータ26を備えた従来の構成におけるアキュムレータ付近の冷媒状態を示し、図6はこの実施の形態におけるアキュムレータ付近の冷媒状態を示す。図5、図6のそれぞれにおいて、(a)は通常運転中、(b)は通常運転後に圧縮機1を停止した時のアキュムレータと吸入管7での液冷媒の貯溜状態を示している。図5、図6において液冷媒を斜線部で示す。なお、図5におけるアキュムレータ26の内容積は、吸入管立下り部7bへ液冷媒が流入しない程度で、かつ圧縮機の必要貯油量よりも大きいものとし、図6におけるアキュムレータ6、気液分離器8、その間を接続する配管の合計容積は、前に述べた様に吸入管立下り部7bへ液冷媒が流入しない程度に設計されている。
【0037】
通常運転後に圧縮機1の運転を停止した時に、図5(b)の構成では蒸発器5から流入してきた液冷媒はアキュムレータ26と吸入管立上り部7aに溜まる。一方、図6(b)の構成では蒸発器5から流入してきた液冷媒はアキュムレータ6、気液分離器8、およびその間の吸入管立上り部7aに溜まる。両者とも、アキュムレータ6の容積や気液分離器8の容積を正確に設定することで、圧縮機停止時に吸入管立下り部7bに液冷媒が流入することを防止できる構成である。
【0038】
ここで、図5(b)のアキュムレータ26の容積と、図6(b)のアキュムレータ6と気液分離器8とその間を接続する吸入管の合計の容積を比較する。図6(b)に示す気液分離器8は冷却室22よりも温度の高いところに設置されており、ここでは液冷媒がガス化しやすいため、温度の低い冷却室22に配置されているアキュムレータ26内に液冷媒を貯溜するより液冷媒の容量を小さくできる。このため、この実施の形態におけるアキュムレータ6と気液分離器8とその間を接続する冷媒配管の容積の合計は、図5(b)に示すアキュムレータ26の容量よりも小さくできる。特にこの様に構成すると、冷却室22内に設置するアキュムレータ6を大幅に小さくできるので、冷蔵庫内を広くできるという効果もある。
【0039】
次に、通常運転時には、図5(a)、図6(a)に示すように蒸発器5で蒸発しきれなかった余剰冷媒がアキュムレータ6、26に貯溜する。この時、図5(b)に示す従来の様にアキュムレータ26の容積が大きいと、余剰液冷媒よりも多くの液冷媒がアキュムレータ26に溜まりがちになる。このため、冷凍サイクルの使用冷媒量は実際に冷凍冷蔵庫の庫内を冷却するのに必要な冷媒量よりも多く必要となる。これに対して、この実施の形態では、アキュムレータ6の容積は通常運転で外気温度や負荷の違いによって必要とする冷媒量の差を貯溜できる容積としているので、ほぼ余剰液冷媒のみが貯溜され、図5(a)の構成に比べると使用冷媒量を減少できる。実際、実験において、R134Aの場合に50g程度使用冷媒量を減らすことができるのを確認した。使用冷媒量を減少できることで、アキュムレータ6と気液分離器8との合計容積を従来のアキュムレータ26の容積よりもさらに小さくできることになる。
【0040】
また、アキュムレータ6の容積は、通常運転で外気温度の変化や負荷の変化による冷媒の循環量を考慮してその変化量を貯溜できる大きさとし、気液分離器8とその間を接続する冷媒配管の容積は、充填する必要冷媒量からアキュムレータ6の容積を差し引いた大きさにすればよい。このように設定すれば、アキュムレータ6と気液分離器8とその間を接続する冷媒配管内に貯溜可能な液冷媒の合計量が、冷凍サイクルの使用冷媒の総量以上となる。
従来の内容積の大きなアキュムレータ26では内容積を大きくすることで通常運転で必要な使用冷媒量が増加するので、アキュムレータ26の内容積を試行錯誤的に設定していた。これに対してこの実施の形態では、通常運転での余剰冷媒量や必要な使用冷媒量を予めある程度正確に把握することができるので、アキュムレータ6の容積や気液分離器8の容積、配管径などに関しては、定量的にある程度正確に設計できる。
【0041】
また、気液分離器8の構成において、図3に示すように、気液分離器8内の下方の冷媒を流入し、気液分離器8の上方から前液分離器外へ導出する冷媒流出側配管12を有するので、通常運転時に冷媒と共に冷凍サイクルを循環する冷凍機油が気液分離器8内の底部に貯溜するのを防ぐことができる。また、ガス冷媒逃がし穴14によって、気液分離器8内に液冷媒が多量に貯溜した状態でも、流入する冷媒に含まれるガス冷媒は熱交換部から圧縮機1側へスムーズに流れる。
また、冷媒流入側配管13は、下方から気液分離器8内に冷媒を導きその上方で開口して流入させるので、流入時に冷媒を液冷媒の溜まっていない空間に静かに冷媒を流入させることができる。例えばガス冷媒が液冷媒の中に流入すると、音を生じることがある。これに対してこのように構成すると、気液分離器8の空間部分に冷媒を静かに流入することができる。このため、冷媒流出側配管12と冷媒流入側配管13は、気液分離器8内壁に挿入部先端が接触しない程度にできるだけ近づけている。
【0042】
なお、冷媒流出側配管12と冷媒流入側配管13の気液分離器8の本体内への挿入においては、加工性を考慮し、図3のように互いに曲げると、配管同士が当接するのを避けることができる。
また、図7に示す様に構成してもよい。図7(a)では、冷媒配管12、13の挿入位置がずれるように偏心させている。また、図7(b)では、気液分離器8の出入口部の冷媒配管12、13の挿入する方向に角度をつけている。このように冷媒配管12、13の挿入位置や挿入角度を構成することにより、冷媒流出側配管12と冷媒流入側配管13を曲げたりすることなくまっすぐに挿入しても、配管12、13同士が気液分離器本体内で当接して挿入する際における干渉を避けることができる。
【0043】
この構成の気液分離器8では、特別な設計仕様変更を必要とすることなく加工が平易で、簡単に組み立てられ、冷媒音の発生も防止でき、通常運転時の信頼性を確保した冷凍サイクルを形成することができる。
なお、図3、図7では冷媒流入側配管13と冷媒流出側配管12は気液分離器本体にその設置位置の前後の冷媒配管を挿入することで構成したが、これに限るものではない。予め冷媒流入側配管13と冷媒流出側配管12を設けた気液分離器8を形成しておき、その設置位置の前後の冷媒配管を冷媒流入側配管13と冷媒流出側配管12にネジ等で接続する構成にしてもよい。
【0044】
上記では、図1に示した様に、気液分離器8を冷却室22に設置されているアキュムレータ付近に比べて温度の高い空間23に設置し、通常運転時には気液分離器8に液冷媒が流れ込むことなく、ガス冷媒の通路として動作させている。
図8は、この実施の形態に係る気液分離器8のさらに他の構成例を示す断面構成図である。図において、11は断熱材で、例えばウレタンであり、気液分離器8の周囲に設けられている。図8のように、気液分離器8を断熱材11などによって周囲温度から隔離することで、冷蔵庫内の冷却室22に配置しても冷却室22の空間の冷気から十分に断熱される。これにより、通常運転時に気液分離器8に液冷媒が貯溜することなく使用冷媒量を増加させず、かつ、通常運転後の圧縮機停止時に液冷媒を貯溜して冷媒音の発生を防止できる。
【0045】
なお、冷却室22の外に配置され、アキュムレータ6から熱交換部である吸入管立下り部7bの入口までの吸入管7の一部の断面積をその前後の吸入管7の断面積より大きくする構成、即ち吸入管7の一部の配管を太くして液冷媒貯溜手段を構成しても、ある程度の効果を奏する。なお、液冷媒貯溜手段の断面形状は円形状に限るものではなく、角形状など、他の形状で構成しても同様の効果を奏する。
同様に、周囲に断熱材11を備えて冷却室22に配置される液冷媒貯溜手段においても、アキュムレータ6の下流側の冷媒配管の途中に断面積の大きい部分を設けるだけでも、圧縮機1の運転停止後に液冷媒を貯溜することができる。
【0046】
以上の様に液冷媒貯溜手段8を設けることで、通常運転後に圧縮機1を停止した時の熱交換部付近での液冷媒の急激な蒸発に起因する冷媒の逆流発生を回避し、冷媒音が起こるのを防止して、静音な冷凍冷蔵庫を提供することができる。さらに、通常運転で使用冷媒量の増加を招くことなく性能を確保できる冷凍冷蔵庫を得ることができる。
また、使用冷媒量の増加を防止できるので、作動冷媒として可燃性冷媒を使用する場合において特に効果的である。この可燃性冷媒はフロン系冷媒に比べ、地球温暖化係数が小さく、地球環境保存の点からも好ましい冷媒である。
【0047】
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2に係る冷凍冷蔵庫の冷凍サイクルを示す冷媒回路図である。図において、実施の形態1と同一符号は同一、または相当部分を示す。10はアキュムレータ6内のガス冷媒を圧縮機1の吸入側に流入させるバイパス配管である。この実施の形態では、バイパス配管10の一端はアキュムレータ6のガス冷媒部分に接続され、他端は圧縮機1の吸入側の冷媒配管で、熱交換部入口の下流側から圧縮機1の吸入側までの間に接続されている。バイパス配管10は、アキュムレータ6の上部と吸入管立下り部7bの2箇所で、例えばロウ付けによって接着されている。熱交換部でである毛細管4と吸入管立下り部7bは、冷凍冷蔵庫の背面に格納され、ここに充填されている樹脂断熱材の内部において、冷媒の流れが対向流となるように配管同士を例えば半田によって結合して熱交換を行っている。このため熱交換部を構成する吸入管立下り部7bはアキュムレータ6付近に位置する吸入管立上り部7aに比べ、温度が高くなっている。
【0048】
この冷凍サイクルの通常運転は実施の形態1と同様であり、圧縮機1から吐出された高温高圧の蒸気冷媒は凝縮器2で凝縮されて気液二相冷媒となる。そして、ドライヤ3で冷媒中に含まれる水分が除かれた後、毛細管4で減圧膨張され、低圧の気液二相冷媒となって蒸発器5に流入する。そして蒸発器5では気液二相冷媒が蒸発する際に冷凍冷蔵庫内を冷却し、蒸発器5を出た低圧冷媒はアキュムレータ6、吸入管7を通って圧縮機1に戻る。この時、蒸発器5で蒸発しきれなかった余剰液冷媒はアキュムレータ6に貯溜され、ガス冷媒のみが吸入管7を通って圧縮機1に戻る。ここで、アキュムレータ6内のガス冷媒部分にバイパス配管10が設けられているが、その直径は吸入管7と比較してかなり小さいため、ほとんどのガス冷媒はバイパス配管10を通ることなく、アキュムレータ6の下方に接続される吸入管立上り部7aおよび吸入管立下り部7bを通って圧縮機1の吸入側に戻る。
【0049】
一方、通常運転後に圧縮機1の運転を停止した時には、通常運転で冷凍サイクル内に生じた圧力差によって、圧縮機1の吐出部付近から毛細管4の入口付近までの高圧側から、毛細管4の出口付近から圧縮機1の吸入部付近までが低圧側に冷媒が移動する。このため、液冷媒が蒸発器5からアキュムレータ6へ流入し、さらにオーバーフローして吸入管立上り部7aまで到達する。
【0050】
また、圧縮機1の運転停止時に霜取り運転が作動することがあるが、この運転は霜取ヒータ9が通電され、蒸発器5に付着した霜を融かすものである。霜取ヒータ9が通電され、蒸発器5を加熱することにより、蒸発器5内の圧力が上昇し、蒸発器5からアキュムレータ6への液冷媒の流入をさらに促進する。
【0051】
図10は、この時のアキュムレータ6付近の液冷媒の様子を示す説明図である。図10(a)は従来装置の構成であり、図10(b)はこの実施の形態に係るバイパス配管10を設けた構成である。
圧力差によって気相と液相とが混合した気液ニ相冷媒がアキュムレータ6に流入し、液冷媒がアキュムレータ6の下部に溜まる。溜まった液冷媒の液面がアキュムレータ6の下方に接続されている冷媒配管の開口部よりも下側に位置する間は、流入した気液ニ相冷媒のガス冷媒は下方の冷媒配管から吸入管立上り部7aに流れていく。さらに冷媒が流入して液冷媒の液面が冷媒配管の開口部に達すると、気液ニ相冷媒の状態で吸入管立上り部7aに流れていく。この状態を図10(a)に示す。吸入管立上り部7aには気相と液相とが混在して流れる。吸入管立下り部7bとアキュムレータ6のガス冷媒部分をバイパス配管10で接続すると、図10(b)の矢印で示すように、蒸発器5からアキュムレータ6へ流入したガス冷媒はバイパス配管10から吸入管立下り部7bへ流れる。そして、アキュムレータ6の下方には液冷媒が溜まっている状態であり、さらに液冷媒が下方の冷媒配管から吸入管立上り部7aに流れ込む。この状態で吸入管立上り部7aを比較すると、図10(a)では気相と液相とが混在しており、図10(b)ではほぼ液相のみとなっている。吸入管7内に流れ込んだ冷媒の状態が図10(b)に示すようにほぼ液相のみで存在させることで、吸入管立上り部7a内の冷媒の到達する高さを低くできる。これにより吸入管立下り部7bへの液冷媒の到達を抑制することができる。
【0052】
さらに、通常運転後に圧縮機1の運転を停止した時および霜取運転の時に、例えば液冷媒がアキュムレータ6へ流入し、さらにオーバーフローして吸入管立上り部7a、吸入管立下り部7bへと液冷媒が到達し、吸入管立下り部7bで液冷媒の蒸発が起こったとする。この場合、吸入管立下り部7bで冷媒の蒸発により圧力が上昇し、吸入管立下り部7bで発生したガス冷媒が図11に示す矢印のようにバイパス配管10からアキュムレータ6内に流れる。これにより吸入管立下り部7bとアキュムレータ6内が吸入管7内の液冷媒を移動させることなく均圧され、冷媒が逆流することを抑制できる。
【0053】
バイパス配管10の直径は、ガス冷媒のみを行き来させることができる程度に小さくするのが好ましい。これによって、通常運転においてガス冷媒は吸入管7に接続される冷媒配管に流れてバイパス配管10をほとんど通ることなく、冷凍サイクルの効率を保持できる。なおかつ、圧縮機1の停止後に高圧側から低圧側へ冷媒が移動する際、バイパス配管10によって吸入管立下り部7bとアキュムレータ6の間でガス冷媒を移動させることで、吸入管立下り部7bに液冷媒が到達するのを抑制して冷媒の逆流発生を防止でき、また、たとえ吸入管立下り部7bに液冷媒が到達してここで液冷媒の蒸発が起こったとしても、吸入管立下り部7bとアキュムレータ6内を均圧して冷媒の逆流発生を防止できる。このため、静音な冷凍冷蔵庫を提供することができる。
【0054】
また、バイパス配管10の途中に例えば開閉弁を設け、圧縮機1を停止した時に開とし、通常運転時には閉とすることで、通常運転でガス冷媒がバイパス配管10を通るのを防いで損失の生じる可能性をゼロにしてもよく、冷凍サイクルの効率の低減を防止できる。バイパス配管10に開閉弁を設ける場合にはバイパス配管10としての直径を吸入管7と同程度にしてもよく、ガス冷媒を流れやすくできる。
【0055】
また、バイパス配管10の取り付け位置としては、アキュムレータ6のガス冷媒の部分、例えばアキュムレータ6の上部に取り付けることが好ましい。これにより、アキュムレータ6内上部まで液が貯溜した場合でも、液冷媒がバイパス配管10に流入することなく、ガス冷媒のみを流通させることができる。
【0056】
また、図12では、バイパス配管10を吸入管7の最も高いところに位置する頂部以上の高さを通るように設けている。例えばアキュムレータ6内が液冷媒で満たされた場合、バイパス配管10の最も高い位置と吸入管7の頂部との高低差のため、アキュムレータ6からバイパス配管10に流れずにアキュムレータ6の下方に設けられた冷媒配管から吸入管立上り部7aを通って吸入管7に液冷媒が流れる。これにより、液冷媒がバイパス配管10を通って吸入管立下り部7bへ流入することを抑制し、信頼性を向上できる。
【0057】
このようにバイパス配管10を設けることで、複雑な仕様変更をすることなく簡単な構成で、通常運転時の使用冷媒量を増加させることなく、かつ、通常運転後に圧縮機1を停止した場合に、アキュムレータ付近への冷媒の逆流による冷媒音が起こるのを防止し、静音な冷凍冷蔵庫を得ることができる。
【0058】
実施の形態1と同様、冷媒として、オゾン層を破壊することのないR134Aなどのフロン系冷媒を用いてもよいが、例えばイソブタン、プロパン、イソブタンとプロパンとの混合物などの炭化水素系の冷媒を用いると、地球温暖化係数が小さく、地球環境保全に効果を奏する。
この炭化水素系の冷媒は可燃性冷媒であり、使用冷媒量をできるだけ少なくするのが安全性の面で好ましい。実施の形態1、2では使用冷媒量を増加させることがないので、可燃性冷媒を用いた場合にその効果がさらに有効になる。
【0059】
また、実施の形態1、2において、圧縮機1の種類を限定するものではないが、可燃性冷媒への冷凍機油の溶解を考慮すると、低圧シェル圧縮機を用いるのが好ましい。高圧シェル圧縮機では、圧縮機内が高圧に保持されるため、この圧縮機内で冷凍機油に冷媒が解けやすくなる。これに対し、内部が低圧に保持される低圧シェル圧縮機、例えば低圧シェルレシプロ圧縮機を用いると、高圧シェル圧縮機よりも圧縮機内で冷凍機油に解ける冷媒の量を低減できる。このため、冷凍サイクルで必要となる使用冷媒量を低減でき、作動冷媒として地球温暖化係数が小さく、地球環境保存の点からも好ましい冷媒である可燃性冷媒を使用する場合において特に効果的である。
【0060】
また、実施の形態1、2ではアキュムレータ6として、上方から冷媒を流入して下方に流出するものについて記載したが、これに限るものではなく、下方から冷媒を流入して上方に流出する構成としても、同様の効果を奏する。
【0061】
また、実施の形態1で記載した液冷媒貯溜手段8と、実施の形態2で記載したバイパス配管10を兼ね備えた構成にしてもよい。この場合には、実施の形態1における容積よりも小さい液冷媒貯溜手段8を設けてもよく、確実に吸入管立下り部7bに液冷媒が流入するのを防止でき、冷媒の逆流による冷媒音を防止できる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の請求項1に係る冷凍冷蔵庫は、、圧縮機、凝縮器、減圧手段、蒸発器、アキュムレータを冷媒配管で接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、前記蒸発器および前記アキュムレータを配置して冷蔵庫内を冷却する冷却室と、前記圧縮機の吸入側の冷媒配管を流れる冷媒と前記減圧手段を流れる冷媒とを熱交換する熱交換部と、前記アキュムレータと前記熱交換部との間であって、冷媒流れの上流側で冷蔵庫本体の下方から上方へ向かう立上がり部と、下流側で冷蔵庫本体の上方から下方へ向かう立下り部とを有する冷媒配管の前記立上がり部に設けられ、前記冷却室の外側に配置されて前記圧縮機の停止時に液冷媒を貯留し得る液冷媒貯留手段と、を備えたことにより、通常運転での使用冷媒量を増加させることなく、圧縮機停止後の冷媒の逆流による冷媒音の発生を防止できる効果がある。
【0064】
また、この発明の請求項に係る冷凍冷蔵庫は、前記液冷媒貯溜手段の断面積を、その前後に接続される冷媒配管の断面積よりも大きくしたことにより、簡単な構成で、通常運転での使用冷媒量を増加させることなく、圧縮機停止後の冷媒の逆流による冷媒音の発生を防止できる効果がある。
【0065】
また、この発明の請求項に係る冷凍冷蔵庫は、前記アキュムレータと、前記液冷媒貯溜手段と、その間を接続する冷媒配管内に貯溜可能な液冷媒の合計量が、前記冷凍サイクルの使用冷媒の総量以上となるように前記液冷媒貯溜手段の容積を設定したことにより、通常運転での使用冷媒量を増加させることなく、圧縮機停止後の冷媒の逆流による冷媒音の発生を防止でき、さらに液冷媒貯溜手段の容積をある程度正確に定量的に設定できる効果がある。
【0066】
また、この発明の請求項に係る冷凍冷蔵庫の冷媒貯溜手段は、前記アキュムレータから流入する冷媒のうちの液冷媒を貯溜すると共にガス冷媒を流出し得る構成の気液分離器であることにより、圧縮機停止後に、熱交換部の冷媒配管に気液二相冷媒が流れ込むのを防止でき、このため、冷媒の逆流による冷媒音の発生を防止できる効果がある。
【0067】
また、この発明の請求項に係る冷凍冷蔵庫の気液分離器は、下方から前記気液分離器内に冷媒を導きその上方で開口して流入させる冷媒流入側配管を有することにより、ガス冷媒部分に冷媒を流入させることができ、液冷媒部分に気液二相冷媒が流入する際に発生する冷媒音を防止できる効果がある。
【0068】
また、この発明の請求項に係る冷凍冷蔵庫の気液分離器は、前記気液分離器内の下方の冷媒を流入し、前記気液分離器の上方から前記気液分離器外へ導出する冷媒流出側配管を有することにより、気液分離器に貯溜されている冷凍機油を圧縮機に戻すことができ、信頼性の高い冷凍サイクルを構成できる効果がある。
【0069】
また、この発明の請求項に係る冷凍冷蔵庫は、前記気液分離器の出口付近の前記冷媒流出側配管に、前記気液分離器内と前記冷媒流出側配管内とを連通するガス冷媒逃がし穴を設けることにより、気液分離器内に液冷媒が多量に貯溜した場合でも、ガス冷媒を確実に圧縮機側へ送ることができ、気液分離器に液冷媒を貯溜して、気液二相冷媒が熱交換部に流れ込むのを防止でき、冷媒の逆流による冷媒音の発生を防止できる効果がある。
【0070】
また、この発明の請求項に係る冷凍冷蔵庫の冷媒流入側配管は、前記気液分離器本体にその設置位置の上流側冷媒配管を下方から挿入することで構成されると共に、冷媒流出側配管は前記気液分離器本体にその設置位置の下流側冷媒配管を上方から挿入することで構成され、前記上流側冷媒配管と前記下流側冷媒配管とが前記気液分離器本体内で当接しないように前記冷媒配管の挿入位置または挿入角度を構成したことにより、確実に液冷媒を貯溜して、気液二相冷媒が熱交換部に流れ込むのを防止できる冷媒貯溜手段を簡単に構成できる効果がある。
【0071】
また、この発明の請求項に係る冷凍冷蔵庫は、圧縮機、凝縮器、減圧手段、蒸発器、アキュムレータを冷媒配管で接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、前記圧縮機の吸入側の冷媒配管を流れる冷媒と前記減圧手段を流れる冷媒とを熱交換する熱交換部と、一端は前記蒸発器の出口側に設けられた前記アキュムレータのガス冷媒部分に接続され、他端は前記圧縮機の吸入側であって、冷媒流れの上流側で冷蔵庫本体の下方から上方へ向かう立上がり部と、下流側で冷蔵庫本体の上方から下方へ向かう立下り部とを有する冷媒配管の前記立下がり部の前記熱交換部の入り口付近の下流側から前記圧縮機の吸入側の間に接続されるバイパス配管と、を備えたことにより、圧縮機停止後に、温度の高い部分に気液二相冷媒の状態が流れ込むのを抑制することで、冷媒の逆流による冷媒音の発生を防止でき、さらにもし熱交換部付近で液冷媒の蒸発が起こった場合でも、アキュムレータ付近への冷媒の逆流を防止できる効果がある。
【0072】
また、この発明の請求項10に係る冷凍冷蔵庫のバイパス配管は、冷媒のうちのガス冷媒を流通させることにより、圧縮機停止後に、温度の高い部分に気液二相冷媒の状態が流れ込むのを抑制することで、アキュムレータ付近への逆流による冷媒音の発生を防止でき、さらにもし熱交換部付近で液冷媒の蒸発が起こった場合でも、アキュムレータ付近への冷媒の逆流を防止できる効果がある。
【0073】
また、請求項11の発明に係わる冷凍冷蔵庫のバイパス配管の一端は、アキュムレータの上部に接続されることにより、アキュムレータ内のガス冷媒を冷凍サイクルのガス冷媒流通部に確実に流すことができ、アキュムレータ付近への冷媒の逆流による冷媒音の発生を防止できる効果がある。
【0074】
また、この発明の請求項12に係る冷凍冷蔵庫は、前記バイパス配管を、前記アキュムレータと前記圧縮機の間の冷媒配管の頂部以上の高さを通るように構成したことにより、アキュムレータ内が液冷媒で満たされた場合でも、液冷媒がバイパス配管に流れ込むのを防止でき、バイパス配管には確実にガス冷媒を流すことができ、アキュムレータ付近への冷媒の逆流による冷媒音の発生を防止できる効果がある。
【0075】
また、この発明の請求項13に係る冷凍冷蔵庫の冷媒は、可燃性冷媒であることにより、オゾン層を破壊せず、地球温暖化係数が小さい冷媒を、使用冷媒量を増加させることがなく、有効に使用できる効果がある。
【0076】
また、この発明の請求項14に係る冷凍冷蔵庫の圧縮機は、低圧シェル圧縮機であることにより、圧縮機停止後の冷媒の逆流による冷媒音の発生を防止できる冷凍冷蔵庫で、使用冷媒量をさらに少なくできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫の冷凍サイクルを示す冷媒回路図である。
【図2】 実施の形態1における冷凍冷蔵庫の構成を概略的に示す図であり、図2(a)は側面断面図、図2(b)は透視して見た斜視図である。
【図3】 実施の形態1による液冷媒貯溜手段の一例として例えば気液分離器を示す断面構成図である。
【図4】 実施の形態1に係り、縦軸に圧力(kPa)、横軸にエンタルピー(kJ/kg)を示す圧力−エンタルピー線図である。
【図5】 従来の構成におけるアキュムレータ付近の冷媒状態を示す説明図である。
【図6】 実施の形態1におけるアキュムレータ付近の冷媒状態を示す説明図である。
【図7】 実施の形態1に係る気液分離器8の他の構成例を示す断面構成図である。
【図8】 実施の形態1に係る気液分離器8のさらに他の構成例を示す断面構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態2における冷凍冷蔵庫の冷凍サイクルを示す冷媒回路図である。
【図10】 実施の形態2に係るアキュムレータ6付近の液冷媒の様子を示す説明図である。
【図11】 実施の形態2に係るアキュムレータ6付近の液冷媒の様子を示す説明図である。
【図12】 実施の形態2に係るバイパス配管10の他の構成例を示す構成図である。
【図13】 従来の冷凍冷蔵庫における冷凍サイクルを示す冷媒回路図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、2 凝縮器、4 減圧手段、5 蒸発器、6 アキュムレータ、7 吸入管、7a 吸入管立上り部、7b 吸入管立下り部、8 液冷媒貯溜手段、10 バイパス配管、11 断熱材、12 冷媒流出側配管、13 冷媒流入側配管、14 ガス冷媒逃がし穴、22 冷却室を示す空間。

Claims (14)

  1. 圧縮機、凝縮器、減圧手段、蒸発器、アキュムレータを冷媒配管で接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、前記蒸発器および前記アキュムレータを配置して冷蔵庫内を冷却する冷却室と、前記圧縮機の吸入側の冷媒配管を流れる冷媒と前記減圧手段を流れる冷媒とを熱交換する熱交換部と、前記アキュムレータと前記熱交換部との間であって、冷媒流れの上流側で冷蔵庫本体の下方から上方へ向かう立上がり部と、下流側で冷蔵庫本体の上方から下方へ向かう立下り部とを有する冷媒配管の前記立上がり部に設けられ、前記冷却室の外側に配置されて前記圧縮機の停止時に液冷媒を貯留し得る液冷媒貯留手段と、を備えたことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  2. 前記液冷媒貯留手段の断面積をその前後に接続される冷媒配管の断面積よりも大きくしたことを特徴とする請求項に記載の冷凍冷蔵庫。
  3. 前記アキュムレータと、前記液冷媒貯留手段と、その間を接続する冷媒配管内に貯留可能な液冷媒の合計量が、前記冷凍サイクルの使用冷媒の総量以上となるように前記液冷媒貯留手段の容積を設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷凍冷蔵庫。
  4. 前記冷媒貯留手段は、前記アキュムレータから流入する冷媒のうちの液冷媒を貯留すると共にガス冷媒を流出し得る構成の気液分離器であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の冷凍冷蔵庫。
  5. 前記気液分離器は、下方から前記気液分離器内に冷媒を導きその上方で開口して流入させる冷媒流入側配管を有することを特徴とする請求項に記載の冷凍冷蔵庫。
  6. 前記気液分離器は、前記気液分離器内の下方の冷媒を流入し、前記気液分離器の上方から前記気液分離器外へ導出する冷媒流出側配管を有することを特徴とする請求項4または5に記載の冷凍冷蔵庫。
  7. 前記気液分離器の出口付近の前記冷媒流出側配管に、前記気液分離器内と前記冷媒流出側配管内とを連通するガス冷媒逃がし穴を設けることを特徴とする請求項に記載の冷凍冷蔵庫。
  8. 前記冷媒流入側配管は前記気液分離器本体にその設置位置の上流側冷媒配管を下方から挿入することで構成されると共に、前記冷媒流出側配管は前記気液分離器本体にその設置位置の下流側冷媒配管を上方から挿入することで構成され、前記上流側冷媒配管と前記下流側冷媒配管とが前記気液分離器本体内で当接しないように前記冷媒配管の挿入位置または挿入角度を構成したことを特徴とする請求項6または7に記載の冷凍冷蔵庫。
  9. 圧縮機、凝縮器、減圧手段、蒸発器、アキュムレータを冷媒配管で接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、前記圧縮機の吸入側の冷媒配管を流れる冷媒と前記減圧手段を流れる冷媒とを熱交換する熱交換部と、一端は前記蒸発器の出口側に設けられた前記アキュムレータのガス冷媒部分に接続され、他端は前記圧縮機の吸入側であって、冷媒流れの上流側で冷蔵庫本体の下方から上方へ向かう立上がり部と、下流側で冷蔵庫本体の上方から下方へ向かう立下り部とを有する冷媒配管の前記立下がり部の前記熱交換部の入り口付近の下流側から前記圧縮機の吸入側の間に接続されるバイパス配管と、を備えたことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  10. 前記バイパス配管は、冷媒のうちのガス冷媒を流通させることを特徴とする請求項記載の冷凍冷蔵庫。
  11. 前記バイパス配管の一端は、アキュムレータの上部に接続されることを特徴とする請求項9または10記載の冷凍冷蔵庫。
  12. 前記バイパス配管を、前記アキュムレータと前記圧縮機の間の冷媒配管の頂部以上の高さを通るように構成したことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか一項に記載の冷凍冷蔵庫。
  13. 前記冷媒は、可燃性冷媒であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の冷凍冷蔵庫。
  14. 前記圧縮機は、低圧シェル圧縮機であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の冷凍冷蔵庫。
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