JP3879478B2 - レジストパターンの形成方法、該レジストパターンを用いたパターニング方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

レジストパターンの形成方法、該レジストパターンを用いたパターニング方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レジストパターン、レジストパターンの形成方法、該レジストパターンを用いたパターニング方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
薄膜磁気ヘッド等の薄膜素子、半導体素子又はマイクロデバイスを製造する場合は、ミリング(ドライエッチング)処理やリフトオフ処理又はこれらを組み合わせた処理等のパターニング処理が複数回行われる。これらのパターニング処理は、マスクであるフォトレジストパターンを形成することから始まる。
【0003】
フォトレジストパターンには種々の構造のものがあるが、近年、断面形状を逆台形形状又はT字形状とした2層レジストパターンが注目されている。
【0004】
特公平7−6058号公報には、下層の現像液に対する溶解度を利用してパターニングする2層レジストパターンの形成方法の一例として、下層にポリメチルグルタルイミド(PMGI)層を用いたものが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、PMGIは粘度の高いものを作成することができないので厚いレジストパターンを形成することができない。即ち、PMGI層を下層として2層レジストパターンを形成した場合、その厚さは最大で3μm未満である。従って、この2層レジストパターンをマスクとしてリフトオフ法によって薄膜を形成した場合、膜厚の大きい薄膜を形成することが不可能であった。
【0006】
また、下層のパターニングをその樹脂の上層レジスト用現像液に対する溶解速度を利用して行っているので、2層レジストパターンとしての断面形状を精度良く制御することが非常に困難であった。
【0007】
さらに、下層にノボラック樹脂やナフトキノンジアジド(以下、NQDと称する)ノボラックレジスト材料を用いた場合、上層レジストを塗布する際に下層との界面でインターミキシングを起こしてしまい、良好な形状のレジストパターンを得ることができなかった。なお、インターミキシングを起こさなくなるまで下層を熱処理すると、下層の感光性が失われてしまい、断面がT字形状した2層レジストパターンを得ることができない。
【0008】
従って、本発明の目的は、より膜厚の大きなレジストパターンを提供すること、このようなレジストパターンの形成方法、このレジストパターンを用いた薄膜のパターニング方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、精度の高い断面形状を有するレジストパターン、断面形状を精度良く制御可能なレジストパターンの形成方法、このレジストパターンを用いた薄膜のパターニング方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供することにある。
【0010】
本発明のさらに他の目的は、上側レジスト層と下側レジスト層との界面でインターミキシングが起きず、従って良好な形状を有するレジストパターン、このレジストパターンの形成方法、このレジストパターンを用いた薄膜のパターニング方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供することにある。
【0016】
本発明によれば、下側レジストパターンと上側レジストパターンとを含むレジストパターンの形成方法であって、基板上に、一体型NQDノボラックレジスト材料、疎水性一体型NQDノボラックレジスト材料、又はポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジスト材料からなる下側レジスト層を積層した後、この下側レジスト層を所定のパターンに露光し、この露光した下側レジスト層上に上側レジスト層を積層した後、この上側レジスト層を所定のパターンに露光し、次いで現像することにより、下側レジストパターン及び上側レジストパターンを形成するレジストパターンの形成方法、この方法により形成したレジストパターンを用いて薄膜をリフトオフ法により形成した後、レジストパターンを除去する薄膜のパターニング方法、及びこのパターニング方法により、薄膜パターンを形成する薄膜磁気ヘッドの製造方法が提供される。
【0017】
さらに本発明によれば、下側レジストパターンと上側レジストパターンとを含むレジストパターンの形成方法であって、基板上に、一体型NQDノボラックレジスト材料、疎水性一体型NQDノボラックレジスト材料、又はポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジスト材料からなる下側レジスト層及びこの下側レジスト層より感度の低い上側レジスト層を積層した後、下側レジスト層及び上側レジスト層を互いに異なる所定のパターンで2段露光し、次いで現像することにより、下側レジストパターン及び上側レジストパターンを形成するレジストパターンの形成方法、この方法により形成したレジストパターンを用いて薄膜をリフトオフ法により形成した後、レジストパターンを除去する薄膜のパターニング方法、及びこのパターニング方法により、薄膜パターンを形成する薄膜磁気ヘッドの製造方法が提供される
【0018】
下側レジストパターンにこのような材料を用いることにより、その膜厚を例えば10μm程度まで厚くできると共に、この材料が耐溶剤性を有することから上側レジストパターンとの界面でインターミキシングが生じないので良好な形状のレジストパターンを得ることができる。従って、比較的厚い膜を良好な形状にパターニングすることが可能となる。さらに、下側レジストパターン及び上側レジストパターンを露光で形成することにより、レジストパターンの断面形状を任意の形状に精度良く制御可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施形態として、リフトオフ法によりスルーホールがパターニングされた薄膜を形成する方法を説明する工程図である。このスルーホールとしては、例えば、薄膜磁気ヘッドのリード導体と接続パッドとを電気的に接続するためのスルーホール導体が埋め込まれるスルーホールであるが、その他の薄膜素子、半導体素子又はマイクロデバイスの膜をパターニングする場合であっても良い。
【0030】
まず、同図(A)に示すように、基板又はその上にスルーホールを形成する膜10上に第1のレジスト材料を塗布し、プリベークして下側レジスト層11を形成する。
【0031】
第1のレジスト材料としては、一体型NQDノボラックレジスト材料、疎水性一体型NQDノボラックレジスト材料、又はポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジスト材料を用いる。
【0032】
なお、本明細書において、一体型NQDノボラックレジスト材料とは、感光基がノボラック樹脂に直接結合しているレジスト組成物であり、具体的には下記構造式(1)で示される1又は2以上の繰り返し単位を有し、ポリスチレン換算重量平均分子量が1000〜10000であるノボラック樹脂の水酸基の水素原子を、水素1原子当たり0.03〜0.27モルの1,2−NQDスルホニル基で置換して得たノボラック樹脂を、アルカリ可溶性樹脂及び感光剤として含有するレジスト組成物である。
【0033】
【化1】
Figure 0003879478
ただし、式(1)において、nは1〜4の整数、mは0〜3の整数である。
【0034】
また、本明細書において、疎水性一体型NQDノボラックレジスト材料とは、感光基がノボラック樹脂に直接結合している疎水性のレジスト組成物であり、具体的には、(A)下記構造式(1)で示される繰り返し単位を有し、ポリスチレン換算重量平均分子量が1000〜30000であるノボラック樹脂の水酸基の水素原子の一部を、1,2−NQDスルホニルエステル基で置換し、かつ、残りの水酸基の一部の水素原子を下記一般式(2)、(3)又は(4)で示される官能基のうちの1種又は2種以上の置換基で置換した高分子化合物、
【0035】
【化2】
Figure 0003879478
ただし、式(1)において、nは1〜4の整数、mは0〜3の整数であり、式(2)、(3)及び(4)において、Rは炭素数1〜30の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、又は炭素数7〜20のアラルキル基である。
又は、
(B)ノボラック樹脂の水酸基の水素原子を、水素1原子当たり0.03〜0.3モルの割合で1,2−NQDスルホニルエステル基で置換し、かつ、残りの水酸基の一部の水素原子を水素1原子当たり0.01〜0.8モルの割合で上記一般式(2)、(3)又は(4)で示される官能基のうちの1種又は2種以上の置換基で置換した(A)の高分子化合物を含有するレジスト組成物である。
【0036】
さらに、本明細書において、ポリヒドロキシスチレン系レジスト材料とは、例えば、下記構造式(5)(式(5)中R〜Rは水素原子又はメチル基である。R及びRは、下記の一般式(6)(式(6)中、R、Rはそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐上のアルキル基であり、Rは炭素数1〜10の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基であるか、又は、R及びR、R及びR若しくはR及びRは環を形成していてもよい。環を形成する場合、R、R、Rはそれぞれ独立して炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐上のアルキレン基を示す)で示される基、又は、−COC(CHであってもよい。x、yはそれぞれ0以上の整数である。zは1以上の整数である)で示され、重量平均分子量が10000〜25000である高分子化合物であるベース樹脂と酸発生剤を含有するレジスト材料を指す。酸発生剤としては、p−トルエンスルホンサントリフェニルスルホニウム等があげられる。
【0037】
【化3】
Figure 0003879478
【0038】
【化4】
Figure 0003879478
【0039】
次いで、同図(B)に示すように、マスク12を介してこの下側レジスト層11を波長が200〜500nmの光で露光する。
【0040】
次いで、同図(C)に示すように、その上に第2のレジスト材料を塗布し、プリベークして上側レジスト層13を形成する。
【0041】
第2のレジスト材料としては、ポジ型レジスト材料、NQDノボラックレジスト材料、一体型NQDノボラックレジスト材料、疎水性一体型NQDノボラックレジスト材料、又はポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジスト材料を用いる。
【0042】
次いで、同図(D)に示すように、マスク14を介してこの上側レジスト層13(及び下側レジスト層11)を波長が200〜500nmの光で露光する。
【0043】
次いで、必要に応じて加熱処理した後、アルカリ性現像液で現像し、水洗、乾燥することによって、同図(E)に示すように下側レジストパターン11´及び上側レジストパターン13´からなるT字状の断面形状を有する2層レジストパターン15が得られる。
【0044】
その後、同図(F)に示すように、被パターニング膜16をスパッタリング等で成膜する。
【0045】
次いで、同図(G)に示すように、アセトン、NMP等の有機溶剤によって2層レジストパターン15を溶解し、被パターニング膜16の不要部分をリフトオフすることによって、所望の形状にパターニングされた薄膜16´が得られる。
【0046】
一体型NQDノボラックレジスト材料及び疎水性一体型NQDノボラックレジスト材料は、NQDがノボラック樹脂に結合しており、ノボラックレジスト材料を構成する分子の平均分子量が一体型ではない場合に比べて大きく、耐溶剤性を有している。また、ポリヒドロキシスチレン系樹脂も耐溶剤性を有している。従って、本実施形態のように、下側レジスト層11として、これらの材料を用いることによって、下側レジスト層11及び上側レジスト層13の界面でインターミキシングが生じないので良好な形状の2層レジストパターンを得ることができる。
【0047】
また、下側レジストパターン11´及び上側レジストパターン13´が共に露光によって形成されるので、その断面形状を任意の形状に精度良く制御することができる。
【0048】
さらに、下側レジスト層11にPMGIを用いていないため、その膜厚を例えば10μm程度まで厚くすることができ、このレジストパターンを用いてリフトオフ法で、例えばスルーホール等のパターニングを行った場合、かなり厚い膜を良好な形状にパターニングすることが可能となる。
【0049】
図2は本発明の第2の実施形態として、リフトオフ法によりスルーホールがパターニングされた薄膜を形成する方法を説明する工程図である。このスルーホールとしては、例えば、薄膜磁気ヘッドのリード導体と接続パッドとを電気的に接続するためのスルーホール導体が埋め込まれるスルーホールであるが、その他の薄膜素子、半導体素子又はマイクロデバイスの膜をパターニングする場合であっても良い。
【0050】
まず、同図(A)に示すように、基板又はその上にスルーホールを形成する膜20上に第3のレジスト材料を塗布し、プリベークして下側レジスト層21を形成する。
【0051】
第3のレジスト材料としては、第1のレジスト材料と同様に、一体型NQDノボラックレジスト材料、疎水性一体型NQDノボラックレジスト材料、又はポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジスト材料を用いる。
【0052】
次いで、同図(B)に示すように、その上に第4のレジスト材料を塗布し、プリベークして上側レジスト層23を形成する。
【0053】
第4のレジスト材料としては、第2のレジスト材料と同様に、ポジ型レジスト材料、NQDノボラックレジスト材料、一体型NQDノボラックレジスト材料、疎水性一体型NQDノボラックレジスト材料、又はポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジスト材料を用いる。
【0054】
ただし、第3のレジスト材料は第4のレジスト材料より高感度のものを用いる。
【0055】
次いで、同図(C)に示すように、マスク22を介して下側レジスト層21を波長が200〜500nmの光で露光する。この場合、上側レジスト層23は低感度のため反応せず、より高感度の下側レジスト層21のみが感光する。
【0056】
次いで、同図(D)に示すように、マスク24を介して上側レジスト層23及び下側レジスト層21の両方を波長が200〜500nmの光で露光する。
【0057】
次いで、必要に応じて加熱処理した後、アルカリ性現像液で現像し、水洗、乾燥することによって、同図(E)に示すように下側レジストパターン21´及び上側レジストパターン23´からなるT字状の断面形状を有する2層レジストパターン25が得られる。
【0058】
その後、同図(F)に示すように、被パターニング膜26をスパッタリング等で成膜する。
【0059】
次いで、同図(G)に示すように、アセトン、NMP等の有機溶剤によって2層レジストパターン25を溶解し、被パターニング膜26の不要部分をリフトオフすることによって、所望の形状にパターニングされた薄膜26´が得られる。
【0060】
一体型NQDノボラックレジスト材料及び疎水性一体型NQDノボラックレジスト材料は、NQDがノボラック樹脂に結合しており、ノボラックレジスト材料を構成する分子の平均分子量が一体型ではない場合に比べて大きく、耐溶剤性を有している。また、ポリヒドロキシスチレン系樹脂も耐溶剤性を有している。従って、本実施形態のように、下側レジスト層21として、これらの材料を用いることによって、下側レジスト層21及び上側レジスト層23の界面でインターミキシングが生じないので良好な形状の2層レジストパターンを得ることができる。
【0061】
また、下側レジストパターン21´及び上側レジストパターン23´が共に露光によって形成されるので、その断面形状を任意の形状に精度良く制御することができる。
【0062】
さらに、下側レジスト層21にPMGIを用いていないため、その膜厚を例えば10μm程度まで厚くすることができ、このレジストパターンを用いてリフトオフ法で、例えばスルーホール等のパターニングを行った場合、かなり厚い膜を良好な形状にパターニングすることが可能となる。
【0063】
図3は本発明の第3の実施形態として、リフトオフ法によりスルーホールがパターニングされた薄膜を形成する方法を説明する工程図である。このスルーホールとしては、例えば、薄膜磁気ヘッドのリード導体と接続パッドとを電気的に接続するためのスルーホール導体が埋め込まれるスルーホールであるが、その他の薄膜素子、半導体素子又はマイクロデバイスの膜をパターニングする場合であっても良い。
【0064】
まず、同図(A)に示すように、基板又はその上にスルーホールを形成する膜30上に第5のレジスト材料を塗布し、プリベークして下側レジスト層31を形成する。
【0065】
第5のレジスト材料としては、一体型NQDノボラックレジスト材料又は疎水性一体型NQDノボラックレジスト材料を用いる。
【0066】
次いで、同図(B)に示すように、下側レジスト層31の表面をアルカリ性水溶液(例えば現像液)で処理し、未感光のNQDがノボラック樹脂の一部とアゾ結合して形成された樹脂層(アルカリ環境下における一体型NQDノボラックレジスト材料又は疎水性一体型NQDノボラックレジスト材料のアゾ結合層)によるセパレータ層37を形成する。
【0067】
次いで、同図(C)に示すように、マスク32を介して下側レジスト層31を波長が200〜500nmの光で露光する。
【0068】
次いで、同図(D)に示すように、その上に第6のレジスト材料を塗布し、プリベークして上側レジスト層33を形成する。
【0069】
第6のレジスト材料としては、第2のレジスト材料と同様に、ポジ型レジスト材料、NQDノボラックレジスト材料、一体型NQDノボラックレジスト材料、疎水性一体型NQDノボラックレジスト材料、又はポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジスト材料を用いる。
【0070】
次いで、同図(E)に示すように、マスク34を介して上側レジスト層33(及び下側レジスト層31)を波長が200〜500nmの光で露光する。
【0071】
次いで、必要に応じて加熱処理した後、アルカリ性現像液で現像し、水洗、乾燥することによって、同図(F)に示すように下側レジストパターン31´、セパレータパターン37´及び上側レジストパターン33´からなるT字状の断面形状を有する2層レジストパターン35が得られる。
【0072】
その後、同図(G)に示すように、被パターニング膜36をスパッタリング等で成膜する。
【0073】
次いで、同図(H)に示すように、アセトン、NMP等の有機溶剤によって2層レジストパターン35を溶解し、被パターニング膜36の不要部分をリフトオフすることによって、所望の形状にパターニングされた薄膜36´が得られる。
【0074】
本実施形態のように、下側レジスト層31及び上側レジスト層33の間にセパレータ層37を設けることにより、両レジスト層の界面でインターミキシングが生じないので良好な形状の2層レジストパターンを得ることができる。
【0075】
また、下側レジストパターン31´及び上側レジストパターン33´が共に露光によって形成されるので、その断面形状を任意の形状に精度良く制御することができる。
【0076】
さらに、下側レジスト層31にPMGIを用いていないため、その膜厚を例えば10μm程度まで厚くすることができ、このレジストパターンを用いてリフトオフ法で、例えばスルーホール等のパターニングを行った場合、かなり厚い膜を良好な形状にパターニングすることが可能となる。
【0077】
図4は本発明の第4の実施形態として、リフトオフ法によりスルーホールがパターニングされた薄膜を形成する方法を説明する工程図である。このスルーホールとしては、例えば、薄膜磁気ヘッドのリード導体と接続パッドとを電気的に接続するためのスルーホール導体が埋め込まれるスルーホールであるが、その他の薄膜素子、半導体素子又はマイクロデバイスの膜をパターニングする場合であっても良い。
【0078】
まず、同図(A)に示すように、基板又はその上にスルーホールを形成する膜40上に第7のレジスト材料を塗布し、プリベークして下側レジスト層41を形成する。
【0079】
第7のレジスト材料としては、ポジ型レジスト材料、NQDノボラックレジスト材料、一体型NQDノボラックレジスト材料、疎水性一体型NQDノボラックレジスト材料、又はポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジスト材料を用いる。
【0080】
次いで、同図(B)に示すように、マスク42を介して下側レジスト層41を波長が200〜500nmの光で露光する。
【0081】
次いで、同図(C)に示すように、その上に炭素層若しくはDLC層、例えばポリアクリル酸、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンイミン若しくはポリエチレンオキシド等の水溶性樹脂層、例えばミリング変質層等の熱変質層、ニッケル、銅若しくは金等の金属膜、アルミナ若しくは酸化シリコン等の酸化膜、又は窒化アルミニウム等の窒化膜によるセパレータ層47を形成する。
【0082】
次いで、同図(D)に示すように、そのセパレータ層47の上に第8のレジスト材料を塗布し、プリベークして上側レジスト層43を形成する。
【0083】
第8のレジスト材料としては、第2のレジスト材料と同様に、ポジ型レジスト材料、NQDノボラックレジスト材料、一体型NQDノボラックレジスト材料、疎水性一体型NQDノボラックレジスト材料、又はポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジスト材料を用いる。
【0084】
次いで、同図(E)に示すように、マスク44を介して上側レジスト層43(及び下側レジスト層41)を波長が200〜500nmの光で露光する。
【0085】
次いで、必要に応じて加熱処理した後、アルカリ性現像液で現像し、水洗、乾燥すること、並びにアッシング、ミリング、ミリング及びアッシング、又は酸によるウエットエッチングを行うことによって、同図(F)に示すように、上側レジストパターン43´及びセパレータパターン47´を得る。
【0086】
さらに、同図(G)に示すように、アルカリ性現像液で現像し、水洗、乾燥することによって下側レジストパターン41´を得、これによって、下側レジストパターン41´、セパレータパターン47´及び上側レジストパターン43´からなるT字状の断面形状を有する2層レジストパターン45が得られる。セパレータ層47が水溶性樹脂の場合には、同図(F)の現像時におけるアルカリ現像液での現像、水洗によりセパレータ層の一部が溶解するため、同図(F)の現像時に、同時に、セパレータパターン47´の一部を溶解させ、第7のレジスト材料の現像も行うことによって、2層レジストパターン45が得られる。
【0087】
その後、同図(H)に示すように、被パターニング膜46をスパッタリング等で成膜する。
【0088】
次いで、同図(I)に示すように、アセトン、NMP等の有機溶剤によって2層レジストパターン45を溶解し、被パターニング膜46の不要部分をリフトオフすることによって、所望の形状にパターニングされた薄膜46´が得られる。
【0089】
本実施形態のように、下側レジスト層41及び上側レジスト層43の間にセパレータ層47を設けることにより、両レジスト層の界面でインターミキシングが生じないので良好な形状の2層レジストパターンを得ることができる。
【0090】
また、下側レジストパターン41´及び上側レジストパターン43´が共に露光によって形成されるので、その断面形状を任意の形状に精度良く制御することができる。
【0091】
さらに、下側レジスト層41にPMGIを用いていないため、その膜厚を例えば10μm程度まで厚くすることができ、このレジストパターンを用いてリフトオフ法で、例えばスルーホール等のパターニングを行った場合、かなり厚い膜を良好な形状にパターニングすることが可能となる。
【0092】
図5は本発明の第5の実施形態として、リフトオフ法によりスルーホールがパターニングされた薄膜を形成する方法を説明する工程図である。このスルーホールとしては、例えば、薄膜磁気ヘッドのリード導体と接続パッドとを電気的に接続するためのスルーホール導体が埋め込まれるスルーホールであるが、その他の薄膜素子、半導体素子又はマイクロデバイスの膜をパターニングする場合であっても良い。
【0093】
まず、同図(A)に示すように、基板又はその上にスルーホールを形成する膜50上に第9のレジスト材料を塗布し、プリベークして下側レジスト層51を形成する。
【0094】
第9のレジスト材料としては、第7のレジスト材料と同様に、ポジ型レジスト材料、NQDノボラックレジスト材料、一体型NQDノボラックレジスト材料、疎水性一体型NQDノボラックレジスト材料、又はポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジスト材料を用いる。
【0095】
次いで、同図(B)に示すように、その上に露光光に対して透明な例えばアルミナ若しくは酸化シリコン等の酸化膜によるセパレータ層57を形成する。
【0096】
次いで、同図(C)に示すように、そのセパレータ層57の上に第10のレジスト材料を塗布し、プリベークして上側レジスト層53を形成する。
【0097】
第10のレジスト材料としては、第2のレジスト材料と同様に、ポジ型レジスト材料、NQDノボラックレジスト材料、一体型NQDノボラックレジスト材料、疎水性一体型NQDノボラックレジスト材料、又はポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジスト材料を用いる。
【0098】
ただし、第9のレジスト材料は第10のレジスト材料より高感度のものを用いる。
【0099】
次いで、同図(D)に示すように、マスク52を介して下側レジスト層51を波長が200〜500nmの光で露光する。この場合、上側レジスト層53は低感度のため反応せず、より高感度の下側レジスト層51のみが感光する。
【0100】
次いで、同図(E)に示すように、マスク54を介して上側レジスト層53及び下側レジスト層51の両方を波長が200〜500nmの光で露光する。
【0101】
次いで、必要に応じて加熱処理した後、アルカリ性現像液で現像し、水洗、乾燥すること、並びにミリング、又はミリング及びアッシングを行うことによって、同図(F)に示すように、上側レジストパターン53´及びセパレータパターン57´を得る。
【0102】
さらに、同図(G)に示すように、アルカリ性現像液で現像し、水洗、乾燥することによって下側レジストパターン51´を得、これによって、下側レジストパターン51´、セパレータパターン57´及び上側レジストパターン53´からなるT字状の断面形状を有する2層レジストパターン55が得られる。
【0103】
その後、同図(H)に示すように、被パターニング膜56をスパッタリング等で成膜する。
【0104】
次いで、同図(I)に示すように、アセトン、NMP等の有機溶剤によって2層レジストパターン55を溶解し、被パターニング膜56の不要部分をリフトオフすることによって、所望の形状にパターニングされた薄膜56´が得られる。
【0105】
本実施形態のように、下側レジスト層51及び上側レジスト層53の間にセパレータ層57を設けることにより、両レジスト層の界面でインターミキシングが生じないので良好な形状の2層レジストパターンを得ることができる。
【0106】
また、下側レジストパターン51´及び上側レジストパターン53´が共に露光によって形成されるので、その断面形状を任意の形状に精度良く制御することができる。
【0107】
さらに、下側レジスト層51にPMGIを用いていないため、その膜厚を例えば10μm程度まで厚くすることができ、このレジストパターンを用いてリフトオフ法で、例えばスルーホール等のパターニングを行った場合、かなり厚い膜を良好な形状にパターニングすることが可能となる。
【0108】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により、本発明をより具体的に説明する。
【0109】
比較例
セパレータ層がなく、下側レジスト層としてNQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0110】
(a)基板としてSiを用意した。
【0111】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0112】
(c)下側レジスト層として、NQDノボラックレジストであるクラリアントジャパン社のAZP4620を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0113】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0114】
(e)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0115】
(f)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0116】
(g)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0117】
この比較例では、この時点で下側レジスト層と上側レジスト層との界面でインターミキシングが発生し、良好な形状の2層レジストパターンが得られなかった。従って、以降の処理を中止した。プリベーク温度を150℃以上とすると、インターミキシングは生じなかったが、(d)の露光時に下側レジスト層が感光せず、(g)の現像時に下側レジスト層が現像されなかった。
【0118】
実施例1
セパレータ層がなく、下側レジスト層として一体型NQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0119】
(a)基板としてSiを用意した。
【0120】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0121】
(c)下側レジスト層として、一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9740を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0122】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0123】
(e)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0124】
(f)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0125】
(g)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0126】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの2層レジストパターンが得られた。この場合、上側レジストパターンの下側レジストパターン側のパターンエッジ部分が若干崩れる傾向にあった。
【0127】
(h)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0128】
(i)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0129】
(j)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0130】
なお、図6はこの実施例の(g)で形成した2層レジストパターンの一例を走査電子顕微鏡(SEM)で撮影したSEM写真であり、図7はこの2層レジストパターンに厚さ5.5μmのアルミナをスパッタリングした状態を示すSEM写真であり、図8は2層レジストパターン及びその上のアルミナをリフトオフした状態を示すSEM写真である。
【0131】
実施例2
セパレータ層がなく、下側レジスト層として疎水性一体型NQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0132】
(a)基板としてSiを用意した。
【0133】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0134】
(c)下側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0135】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0136】
(e)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0137】
(f)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0138】
(g)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0139】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの2層レジストパターンが得られた。この場合、上側レジストパターンの下側レジストパターン側のパターンエッジ部分が若干崩れる傾向にあった。
【0140】
(h)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0141】
(i)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0142】
(j)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0143】
実施例3
セパレータ層がなく、下側レジスト層としてポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジストを用いた場合である。
【0144】
(a)基板としてSiを用意した。
【0145】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0146】
(c)下側レジスト層として、ポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジストである信越化学工業株式会社のSEPR−IX020を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0147】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHEX14 NA=0.4、σ=0.4、λ=248nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:250mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0148】
(e)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0149】
(f)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0150】
(g)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0151】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの2層レジストパターンが得られた。この場合、上側レジストパターンの下側レジストパターン側のパターンエッジ部分が若干崩れる傾向にあった。
【0152】
(h)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0153】
(i)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0154】
(j)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0155】
実施例4
セパレータ層としてアルカリ環境下における一体型NQDノボラックレジストのアゾ結合層を用い、下側レジスト層として一体型NQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0156】
(a)基板としてSiを用意した。
【0157】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0158】
(c)下側レジスト層として、一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9740を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0159】
(d)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を下側レジスト層の表面に塗布し、3分間放置後、水洗乾燥した。この処理により、下側レジスト層表面にアルカリ環境下における一体型NQDノボラックレジストのアゾ結合層を形成した。
【0160】
(e)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0161】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0162】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((e)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0163】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0164】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0165】
(i)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0166】
(j)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0167】
(k)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0168】
実施例5
セパレータ層としてアルカリ環境下における疎水性一体型NQDノボラックレジストのアゾ結合層を用い、下側レジスト層として疎水性一体型NQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0169】
(a)基板としてSiを用意した。
【0170】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0171】
(c)下側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0172】
(d)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を下側レジスト層の表面に塗布し、3分間放置後、水洗乾燥した。この処理により、下側レジスト層表面にアルカリ環境下における疎水性一体型NQDノボラックレジストのアゾ結合層を形成した。
【0173】
(e)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0174】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0175】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((e)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0176】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0177】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0178】
(i)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0179】
(j)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0180】
(k)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0181】
実施例6
セパレータ層として炭素層を用い、下側レジスト層としてNQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0182】
(a)基板としてSiを用意した。
【0183】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0184】
(c)下側レジスト層として、NQDノボラックレジストであるクラリアントジャパン社のAZP4620を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0185】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0186】
(e)炭素を蒸着して0.002μmの厚さの炭素によるセパレータ層を形成した、
蒸着装置:SANYU DENSHI社製 SC−708C/DCS。
【0187】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0188】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0189】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0190】
(i)アッシング処理により、炭素によるセパレータ層の一部を除去した、
Figure 0003879478
(j)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0191】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0192】
(k)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0193】
(l)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0194】
(m)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0195】
実施例7
セパレータ層として炭素層を用い、下側レジスト層として一体型NQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0196】
(a)基板としてSiを用意した。
【0197】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0198】
(c)下側レジスト層として、一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9740を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0199】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0200】
(e)炭素を蒸着して0.002μmの厚さの炭素によるセパレータ層を形成した、
蒸着装置:SANYU DENSHI社製 SC−708C/DCS。
【0201】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0202】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0203】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0204】
(i)アッシング処理により、炭素によるセパレータ層の一部を除去した、
Figure 0003879478
(j)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0205】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0206】
(k)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0207】
(l)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0208】
(m)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0209】
実施例8
セパレータ層として炭素層を用い、下側レジスト層として疎水性一体型NQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0210】
(a)基板としてSiを用意した。
【0211】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0212】
(c)下側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0213】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0214】
(e)炭素を蒸着して0.002μmの厚さの炭素によるセパレータ層を形成した、
蒸着装置:SANYU DENSHI社製 SC−708C/DCS。
【0215】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0216】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0217】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0218】
(i)アッシング処理により、炭素によるセパレータ層の一部を除去した、
Figure 0003879478
(j)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0219】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0220】
(k)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0221】
(l)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0222】
(m)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0223】
実施例9
セパレータ層として炭素層を用い、下側レジスト層としてポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジストを用いた場合である。
【0224】
(a)基板としてSiを用意した。
【0225】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0226】
(c)下側レジスト層として、ポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジストである信越化学工業株式会社のSEPR−IX020を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0227】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHEX14 NA=0.4、σ=0.4、λ=248nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:250mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0228】
(e)炭素を蒸着して0.002μmの厚さの炭素によるセパレータ層を形成した、
蒸着装置:SANYU DENSHI社製 SC−708C/DCS。
【0229】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0230】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0231】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0232】
(i)アッシング処理により、炭素によるセパレータ層の一部を除去した、
Figure 0003879478
(j)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0233】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0234】
(k)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0235】
(l)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0236】
(m)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0237】
実施例10
セパレータ層として水溶性樹脂層であるポリビニルアセタール層を用い、下側レジスト層としてNQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0238】
(a)基板としてSiを用意した。
【0239】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0240】
(c)下側レジスト層として、NQDノボラックレジストであるクラリアントジャパン社のAZP4620を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0241】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0242】
(e)積水化学社のポリビニルアセタール樹脂エスレックKW3の1%水溶液を0.3μmの厚さにスピンコートし、80℃で90秒プリベークしてセパレータ層を形成した。
【0243】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0244】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0245】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0246】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0247】
(i)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0248】
(j)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0249】
(k)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0250】
実施例11
セパレータ層として水溶性樹脂層であるポリビニルアセタール層を用い、下側レジスト層として一体型NQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0251】
(a)基板としてSiを用意した。
【0252】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
パワー 1000WAr流量 50sccmガス圧力 2.0mTorr。
【0253】
(c)下側レジスト層として、一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9740を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0254】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0255】
(e)積水化学社のポリビニルアセタール樹脂エスレックKW3の1%水溶液を0.3μmの厚さにスピンコートし、80℃で90秒プリベークしてセパレータ層を形成した。
【0256】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0257】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0258】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0259】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0260】
(i)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0261】
(j)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0262】
(k)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0263】
実施例12
セパレータ層として水溶性樹脂層であるポリビニルアセタール層を用い、下側レジスト層として疎水性一体型NQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0264】
(a)基板としてSiを用意した。
【0265】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0266】
(c)下側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0267】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0268】
(e)積水化学社のポリビニルアセタール樹脂エスレックKW3の1%水溶液を0.3μmの厚さにスピンコートし、80℃で90秒プリベークしてセパレータ層を形成した。
【0269】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0270】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0271】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0272】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0273】
(i)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0274】
(j)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0275】
(k)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0276】
実施例13
セパレータ層として水溶性樹脂層であるポリビニルアセタール層を用い、下側レジスト層としてポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジストを用いた場合である。
【0277】
(a)基板としてSiを用意した。
【0278】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0279】
(c)下側レジスト層として、ポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジストである信越化学工業株式会社のSEPR−IX020を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0280】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHEX14 NA=0.4、σ=0.4、λ=248nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:250mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0281】
(e)積水化学社のポリビニルアセタール樹脂エスレックKW3の1%水溶液を0.3μmの厚さにスピンコートし、80℃で90秒プリベークしてセパレータ層を形成した。
【0282】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0283】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0284】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0285】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0286】
(i)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0287】
(j)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0288】
(k)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0289】
実施例14
セパレータ層としてミリング変質層を用い、下側レジスト層としてNQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0290】
(a)基板としてSiを用意した。
【0291】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0292】
(c)下側レジスト層として、NQDノボラックレジストであるクラリアントジャパン社のAZP4620を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0293】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0294】
(e)以下の条件でミリングを行い、下側レジスト層の表面にミリング変質層によるセパレータ層を形成した、
Figure 0003879478
【0295】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0296】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0297】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0298】
(i)アッシング処理により、ミリング変質層の一部を除去した、
Figure 0003879478
(j)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0299】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0300】
(k)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0301】
(l)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0302】
(m)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0303】
実施例15
セパレータ層としてミリング変質層を用い、下側レジスト層として一体型NQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0304】
(a)基板としてSiを用意した。
【0305】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0306】
(c)下側レジスト層として、一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9740を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0307】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0308】
(e)以下の条件でミリングを行い、下側レジスト層の表面にミリング変質層によるセパレータ層を形成した、
Figure 0003879478
【0309】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0310】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0311】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0312】
(i)アッシング処理により、ミリング変質層の一部を除去した、
Figure 0003879478
(j)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0313】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0314】
(k)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0315】
(l)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0316】
(m)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0317】
実施例16
セパレータ層としてミリング変質層を用い、下側レジスト層として疎水性一体型NQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0318】
(a)基板としてSiを用意した。
【0319】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0320】
(c)下側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0321】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0322】
(e)以下の条件でミリングを行い、下側レジスト層の表面にミリング変質層によるセパレータ層を形成した、
Figure 0003879478
【0323】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0324】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0325】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0326】
(i)アッシング処理により、ミリング変質層の一部を除去した、
Figure 0003879478
(j)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0327】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0328】
(k)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0329】
(l)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0330】
(m)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0331】
実施例17
セパレータ層としてミリング変質層を用い、下側レジスト層としてポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジストを用いた場合である。
【0332】
(a)基板としてSiを用意した。
【0333】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0334】
(c)下側レジスト層として、ポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジストである信越化学工業株式会社のSEPR−IX020を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0335】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHEX14 NA=0.4、σ=0.4、λ=248nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:250mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0336】
(e)以下の条件でミリングを行い、下側レジスト層の表面にミリング変質層によるセパレータ層を形成した、
Figure 0003879478
【0337】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0338】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0339】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0340】
(i)アッシング処理により、ミリング変質層の一部を除去した、
Figure 0003879478
(j)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0341】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0342】
(k)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0343】
(l)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0344】
(m)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0345】
実施例18
セパレータ層としてNiによる金属層を用い、下側レジスト層としてNQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0346】
(a)基板としてSiを用意した。
【0347】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0348】
(c)下側レジスト層として、NQDノボラックレジストであるクラリアントジャパン社のAZP4620を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0349】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0350】
(e)以下の条件でスパッタリングし、0.05μmの厚さのNiを下側レジスト層上に成膜した、
Figure 0003879478
【0351】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0352】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0353】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0354】
(i)以下の条件でミリングを行い、Niによるセパレータ層をエッチングした、
Figure 0003879478
【0355】
(j)アッシング処理により、ミリング変質層を除去した、
Figure 0003879478
(k)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0356】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0357】
(l)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0358】
(m)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0359】
(n)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0360】
実施例19
セパレータ層としてNiによる金属層を用い、下側レジスト層として一体型NQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0361】
(a)基板としてSiを用意した。
【0362】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0363】
(c)下側レジスト層として、一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9740を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0364】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0365】
(e)以下の条件でスパッタリングし、0.05μmの厚さのNiを下側レジスト層上に成膜した、
Figure 0003879478
【0366】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0367】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0368】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0369】
(i)以下の条件でミリングを行い、Niによるセパレータ層をエッチングした、
Figure 0003879478
【0370】
(j)アッシング処理により、ミリング変質層を除去した、
Figure 0003879478
(k)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0371】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0372】
(l)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0373】
(m)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0374】
(n)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0375】
実施例20
セパレータ層としてNiによる金属層を用い、下側レジスト層として疎水性一体型NQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0376】
(a)基板としてSiを用意した。
【0377】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0378】
(c)下側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0379】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0380】
(e)以下の条件でスパッタリングし、0.05μmの厚さのNiを下側レジスト層上に成膜した、
Figure 0003879478
【0381】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0382】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0383】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0384】
(i)以下の条件でミリングを行い、Niによるセパレータ層をエッチングした、
Figure 0003879478
【0385】
(j)アッシング処理により、ミリング変質層を除去した、
Figure 0003879478
(k)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0386】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0387】
(l)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0388】
(m)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0389】
(n)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0390】
実施例21
セパレータ層としてNiによる金属層を用い、下側レジスト層としてポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジストを用いた場合である。
【0391】
(a)基板としてSiを用意した。
【0392】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0393】
(c)下側レジスト層として、ポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジストである信越化学工業株式会社のSEPR−IX020を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0394】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHEX14 NA=0.4、σ=0.4、λ=248nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:250mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0395】
(e)以下の条件でスパッタリングし、0.05μmの厚さのNiを下側レジスト層上に成膜した、
Figure 0003879478
【0396】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0397】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0398】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0399】
(i)以下の条件でミリングを行い、Niによるセパレータ層をエッチングした、
Figure 0003879478
【0400】
(j)アッシング処理により、ミリング変質層を除去した、
Figure 0003879478
(k)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0401】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0402】
(l)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0403】
(m)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0404】
(n)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0405】
実施例18〜21の変更態様
セパレータ層として、Niの代わりに、同じ厚さのアルミナ又は窒化アルミニウムを用いた場合にも、これらの実施例18〜21と同様の結果が得られた。
【0406】
実施例22
セパレータ層としてシリル化層を用い、下側レジスト層としてNQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0407】
(a)基板としてSiを用意した。
【0408】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0409】
(c)下側レジスト層として、NQDノボラックレジストであるクラリアントジャパン社のAZP4620を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0410】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0411】
(e)以上の処理を終えた基板と、東京応化社 OAP(成分:HMDS(Hexamethyl disilazan))の入った時計皿とを23℃のステンレス製密閉容器に入れ、下側レジスト層の表面が気化したHMDSに触れるような状態で1時間保持し、下側レジスト層の表面にシリル化層を形成した、
シリル化剤としては、HMDSの他に、TMDS(1,1,3,3−Tetramethyldisilazane)、DMSDMA(Dimethylsilyldimethylamine)、DMSDEA(Dimethylsilyldiethylamine)、TMSDMA(Trimethylsilyldimethylamine)、TMSDEA(Trimethylsilyldiethylamine)、B[DMA]MS(Bis(dimethylamino)methylsilane)、B[DMA]DS(Bis(dimethylamino)dimethylsilane)、又はHMCTS(1,1,3,3,5,5−Hexamethylcycrotrisilazane)等を用いても良い。また、保持温度を15〜130℃としても良い。さらに、保持圧力を加圧又は減圧しても良い。
【0412】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0413】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0414】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0415】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0416】
(i)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0417】
(j)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0418】
(k)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0419】
実施例23
セパレータ層としてシリル化層を用い、下側レジスト層として一体型NQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0420】
(a)基板としてSiを用意した。
【0421】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0422】
(c)下側レジスト層として、一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9740を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0423】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0424】
(e)以上の処理を終えた基板と、東京応化社 OAP(成分:HMDS(Hexamethyl disilazan))の入った時計皿とを23℃のステンレス製密閉容器に入れ、下側レジスト層の表面が気化したHMDSに触れるような状態で1時間保持し、下側レジスト層の表面にシリル化層を形成した、
シリル化剤としては、HMDSの他に、TMDS(1,1,3,3−Tetramethyldisilazane)、DMSDMA(Dimethylsilyldimethylamine)、DMSDEA(Dimethylsilyldiethylamine)、TMSDMA(Trimethylsilyldimethylamine)、TMSDEA(Trimethylsilyldiethylamine)、B[DMA]MS(Bis(dimethylamino)methylsilane)、B[DMA]DS(Bis(dimethylamino)dimethylsilane)、又はHMCTS(1,1,3,3,5,5−Hexamethylcycrotrisilazane)等を用いても良い。また、保持温度を15〜130℃としても良い。さらに、保持圧力を加圧又は減圧しても良い。
【0425】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0426】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0427】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0428】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0429】
(i)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0430】
(j)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0431】
(k)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0432】
実施例24
セパレータ層としてシリル化層を用い、下側レジスト層として疎水性一体型NQDノボラックレジストを用いた場合である。
【0433】
(a)基板としてSiを用意した。
【0434】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0435】
(c)下側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0436】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0437】
(e)以上の処理を終えた基板と、東京応化社 OAP(成分:HMDS(Hexamethyl disilazan))の入った時計皿とを23℃のステンレス製密閉容器に入れ、下側レジスト層の表面が気化したHMDSに触れるような状態で1時間保持し、下側レジスト層の表面にシリル化層を形成した、
シリル化剤としては、HMDSの他に、TMDS(1,1,3,3−Tetramethyldisilazane)、DMSDMA(Dimethylsilyldimethylamine)、DMSDEA(Dimethylsilyldiethylamine)、TMSDMA(Trimethylsilyldimethylamine)、TMSDEA(Trimethylsilyldiethylamine)、B[DMA]MS(Bis(dimethylamino)methylsilane)、B[DMA]DS(Bis(dimethylamino)dimethylsilane)、又はHMCTS(1,1,3,3,5,5−Hexamethylcycrotrisilazane)等を用いても良い。また、保持温度を15〜130℃としても良い。さらに、保持圧力を加圧又は減圧しても良い。
【0438】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0439】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0440】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0441】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0442】
(i)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0443】
(j)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0444】
(k)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0445】
実施例25
セパレータ層としてシリル化層を用い、下側レジスト層としてポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジストを用いた場合である。
【0446】
(a)基板としてSiを用意した。
【0447】
(b)被ミリング膜として、0.5μmの厚さのNiFeを基板上に以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0448】
(c)下側レジスト層として、ポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジストである信越化学工業株式会社のSEPR−IX020を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0449】
(d)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHEX14 NA=0.4、σ=0.4、λ=248nm
マスク:ダーク部が10μm幅のラインパターン
ドーズ:250mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0450】
(e)以上の処理を終えた基板と、東京応化社 OAP(成分:HMDS(Hexamethyl disilazan))の入った時計皿とを23℃のステンレス製密閉容器に入れ、下側レジスト層の表面が気化したHMDSに触れるような状態で1時間保持し、下側レジスト層の表面にシリル化層を形成した、
シリル化剤としては、HMDSの他に、TMDS(1,1,3,3−Tetramethyldisilazane)、DMSDMA(Dimethylsilyldimethylamine)、DMSDEA(Dimethylsilyldiethylamine)、TMSDMA(Trimethylsilyldimethylamine)、TMSDEA(Trimethylsilyldiethylamine)、B[DMA]MS(Bis(dimethylamino)methylsilane)、B[DMA]DS(Bis(dimethylamino)dimethylsilane)、又はHMCTS(1,1,3,3,5,5−Hexamethylcycrotrisilazane)等を用いても良い。また、保持温度を15〜130℃としても良い。さらに、保持圧力を加圧又は減圧しても良い。
【0451】
(f)上側レジスト層として、疎水性一体型NQDノボラックレジストである信越化学工業株式会社のSIPR−9281を6μmの厚さにスピンコートし、110℃で180秒プリベークした。
【0452】
(g)以下の条件で露光した、
露光装置:Nikon NSR−TFHi12 NA=0.4、σ=0.4、λ=365nm
マスク:ダーク部が30μm幅のラインパターン((d)のダーク部と幅方向で中心が一致)
ドーズ:600mJ/cm
フォーカス:0μm。
【0453】
(h)アルカリ性水溶液(現像液)である2.38%−TMAHaq.を用い、パドル法で50秒×5回現像し、水洗乾燥した。
【0454】
これにより、上側レジストパターンの幅:30μm、下側レジストパターンの幅:10μm、アンダーカットの幅:10μm、アンダーカットの高さ:6μmの良好な形状の2層レジストパターンが得られた。
【0455】
(i)この2層レジストパターンをマスクとして、以下の条件でミリングを行い、被ミリング膜であるNiFeをエッチングした、
Figure 0003879478
【0456】
(j)2層レジストパターンをマスクとして、1μmの厚さのAuを以下の条件でスパッタリングした、
Figure 0003879478
【0457】
(k)アセトン中で揺動、浸漬することにより、リフトオフし、NiFe及びAuのバリのない連続パターン膜が得られた。
【0458】
以上述べた実施形態及び実施例は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
【0459】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、下側レジストパターンと上側レジストパターンとを含むレジストパターンの形成方法は、下側レジストパターンを、一体型NQDノボラックレジスト材料、疎水性一体型NQDノボラックレジスト材料、又はポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジスト材料によって形成するしている。下側レジストパターンにこのような材料を用いることにより、その膜厚を例えば10μm程度まで厚くできると共に、この材料が耐溶剤性を有することから上側レジストパターンとの界面でインターミキシングが生じないので良好な形状のレジストパターンを得ることができる。従って、比較的厚い膜を良好な形状にパターニングすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態として、リフトオフ法によりスルーホールがパターニングされた薄膜を形成する方法を説明する工程図である。
【図2】本発明の第2の実施形態として、リフトオフ法によりスルーホールがパターニングされた薄膜を形成する方法を説明する工程図である。
【図3】本発明の第3の実施形態として、リフトオフ法によりスルーホールがパターニングされた薄膜を形成する方法を説明する工程図である。
【図4】本発明の第4の実施形態として、リフトオフ法によりスルーホールがパターニングされた薄膜を形成する方法を説明する工程図である。
【図5】本発明の第5の実施形態として、リフトオフ法によりスルーホールがパターニングされた薄膜を形成する方法を説明する工程図である。
【図6】本発明の実施例で形成した2層レジストパターンの一例のSEM写真である。
【図7】図6の2層レジストパターンにアルミナをスパッタリングした状態を示すSEM写真である。
【図8】図7の2層レジストパターン及びその上のアルミナをリフトオフした状態を示すSEM写真である。
【符号の説明】
10、20、30、40、50 基板
11、21、31、41、51 下側レジスト層
11´、21´、31´、41´、51´ 下側レジストパターン
12、14、22、24、32、34、42、44、52、54 マスク
13、23、33、43、53 上側レジスト層
13´、23´、33´、43´、53´ 上側レジストパターン
15、25、35、45、55 2層レジストパターン
16、26、36、46、56 被パターニング膜
16´、26´、36´、46´、56´ パターニングされた薄膜
37、47、57 セパレータ層
37´、47´、57´ セパレータパターン

Claims (5)

  1. 下側レジストパターンと上側レジストパターンとを含むレジストパターンの形成方法であって、基板上に、一体型ナフトキノンジアジドノボラックレジスト材料、疎水性一体型ナフトキノンジアジドノボラックレジスト材料、又はポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジスト材料からなる下側レジスト層を積層した後、該下側レジスト層を所定のパターンに露光し、該露光した下側レジスト層上に上側レジスト層を積層した後、該上側レジスト層を所定のパターンに露光し、次いで現像することにより、下側レジストパターン及び上側レジストパターンを形成することを特徴とするレジストパターンの形成方法。
  2. 下側レジストパターンと上側レジストパターンとを含むレジストパターンの形成方法であって、基板上に、一体型ナフトキノンジアジドノボラックレジスト材料、疎水性一体型ナフトキノンジアジドノボラックレジスト材料、又はポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジスト材料からなる下側レジスト層及び該下側レジスト層より感度の低い上側レジスト層を積層した後、該下側レジスト層及び該上側レジスト層を互いに異なる所定のパターンで2段露光し、次いで現像することにより、下側レジストパターン及び上側レジストパターンを形成することを特徴とするレジストパターンの形成方法。
  3. 前記上側レジストパターンを、ポジ型レジスト材料、ナフトキノンジアジドノボラックレジスト材料、一体型ナフトキノンジアジドノボラックレジスト材料、疎水性一体型ナフトキノンジアジドノボラックレジスト材料、又はポリヒドロキシスチレン系樹脂を主成分とするレジスト材料によって形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の方法により形成した、レジストパターンを用いて被パターニング膜のパターニングを行った後、該レジストパターンを除去することを特徴とする薄膜のパターニング方法。
  5. 請求項に記載のパターニング方法により、薄膜パターンを形成することを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
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