JP3877265B2 - ボールジョイント - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば自動車の懸架装置等の連結部に使用されるボールジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から自動車の懸架装置等に使用されるボールジョイントには、図6に示されるようなものがある。このようなボールジョイント101は、球状の球頭部104と球頭部104から突出する柄部103とを有するボールスタッド102と、ボールスタッド102の球頭部104を揺動回動自在に包持し、一端に開口106を有するベアリング105と、ベアリング105を内包し、一端にボールスタッド102の柄部103を突出させる小開口114、他端に大開口115を有するハウジング113と、ハウジング113の大開口115内周にかしめ固定される閉止板116とから構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如きボールジョイント101は、ベアリング105をハウジング113内に圧入して固定する構造であるため、ベアリング105の外径がハウジング113の内径よりやや大径に形成されている。このベアリング105がハウジング113内に圧入されるとボールスタッド102の球頭部104に締付力がかかり、ボールスタッド102の球頭部104に予圧が付与される。このとき、ベアリング105及びハウジング113に寸法公差内で誤差が発生すると、ボールスタッド102の球頭部104に付与される予圧にバラツキが生じる。このバラツキを抑制するため、各部品を高い寸法精度で製造することも考えられるが、高い寸法精度を維持して各部品を製造することは非常に困難であった。
【0004】
また、ベアリング105外径はハウジング113内径よりやや大径に形成されており、ベアリング105がハウジング113内に圧入されているので、ボールスタッド102の球頭部104にベアリング105全周から締付力がかかるため予圧が高くなり、トルクが高くなってしまうということがあった。
【0005】
従って本発明は上記の如き課題を解決し、製造が容易で、一定の予圧を付与することができ、加えてトルクが高くなるのを抑制することができるボールジョイントを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の構成は以下の通りである。
【0007】
球状の球頭部と球頭部から突出する柄部とよりなるボールスタッドと、ボールスタッドの球頭部を揺動回動自在に包持し一方に開口を有するベアリングと、ベアリングを内包し、一方にボールスタッドの柄部を突出させる開口を有するハウジングとよりなり、ベアリングは、開口から連続する開口側受部と、開口側受部から反開口側へ連続しハウジング内径より大径の外径を有する周状の固定部と、固定部より内径側に位置する内径側受部と、内径側受部と固定部とを連結し、ボールスタッドの球頭部を支承する薄肉部とを有するボールジョイントにおいて、ベアリングの開口側受部の外周にはハウジング内径より大径の外径を有し軸線方向に延びる突部が複数形成され、ベアリングの開口側受部は突部のみがハウジング内周面に当接する。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図1乃至図5に基づいて説明する。
【0009】
図1に示されるのは本発明の実施例によるボールジョイント1である。このボールジョイント1は、球状の球頭部4と球頭部4から突出する柄部3とよりなるボールスタッド2と、ボールスタッド2の球頭部4を揺動回動自在に包持し、一端に開口6を有するベアリング5と、ベアリング5を内包し、一端にボールスタッド2の柄部3を突出させる小開口14、他端に小開口14より大径の大開口15を有し小開口14付近外周に周状の凹部22が形成されたハウジング13と、ハウジング13の大開口15内周にかしめ固定される閉止板16と、断面略L字状のL字環20が埋設された小開口18がボールスタッド2の柄部3外周に、外周にサークリップ21が装着された大開口19がハウジング13の凹部22に各々装着された弾性部材製のダストカバー17とよりなる。
【0010】
上記ベアリング5は、図2及び図3に示される如く、開口6から反開口側に延びる複数のスリット9が形成され、その各スリット9間外周にハウジング13内径より大径の外径を有し軸線方向に延びる複数の突部8が間隔をおいて形成される開口側受部7と、この開口側受部7から反開口側へ連続しハウジング13内径より大径の外径を有する周状の固定部10と、固定部10より内径側に位置する内径側受部12と、固定部10と内径側受部12とを連結し、ボールスタッド2の球頭部4と略同一の曲率の内球面を有し、ボールスタッド2の球頭部4を支承する薄肉部11とよりなる。この固定部10、内径側受部12及び薄肉部11とにより空間Sが形成される。また、ベアリング5はハウジング13内に圧入される構造であるので、ベアリング5は、固定部10により全周にわたってハウジング13内周に固定され、ベアリングがハウジング内で回転することが防止される。
【0011】
続いて上記ボールジョイント1の製造方法を図4及び図5を基に説明する。
【0012】
まず図4に示す如くボールスタッド2の球頭部4を、ベアリング5の開口6からベアリング5内へ挿入する。次に図5に示す如くベアリング5が球頭部4に嵌装されたボールスタッド2をハウジング13の大開口15からハウジング13内へ圧入し、ベアリング5の開口6側端部をハウジング13の小開口14内周側端部に当接させる。続いて閉止板16をハウジング13大開口15内に圧入し、ハウジング13大開口15端部をかしめ固定する。そして最後に図1に示す如くダストカバー17の小開口18をボールスタッド2の柄部3外周に、大開口19をハウジング13の周状凹部22に各々装着して、ボールジョイント1が完成する。
【0013】
よって上記ボールジョイント1は、ベアリング5が開口側受部7の突部8と固定部10とにおいてハウジング13内周面に当接しており、固定部10と内径側受部12と薄肉部11とにより形成される空間Sにより固定部10からの締付力は緩和される。また、開口側受部7はハウジング13内径より大径の外径を有し軸線方向に延びる複数の突部8が間隔をおいて形成されるので、ベアリング5の開口側受部7は突部8のみがハウジング13内周面に当接するため、ベアリング5の開口側受部7の突部8からのみボールスタッド2の球頭部4に予圧が付与される。
【0014】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、球状の球頭部と球頭部から突出する柄部とよりなるボールスタッドと、ボールスタッドの球頭部を揺動回動自在に包持し一方に開口を有するベアリングと、ベアリングを内包し、一方にボールスタッドの柄部を突出させる開口を有するハウジングとよりなり、ベアリングは、開口から連続する開口側受部と、開口側受部から反開口側へ連続しハウジング内径より大径の外径を有する周状の固定部と、固定部より内径側に位置する内径側受部と、内径側受部と固定部とを連結し、ボールスタッドの球頭部を支承する薄肉部とを有し、開口側受部はハウジング内径より大径の外径を有するボールジョイントにおいて、ベアリングの開口側受部の外周にはハウジング内径より大径の外径を有し軸線方向に延びる突部が複数形成され、ベアリングの開口側受部は突部のみがハウジング内周面に当接するため、ベアリングの開口側受部の突部からのみボールスタッドの球頭部に予圧が付与され、トルクが高くなることが抑制される。また、ベアリングの開口側受部外周に形成する突部がハウジングから受ける荷重を緩和することができるため、寸法の誤差による予圧の変化を少なくできるので、寸法精度が厳しく求められず、製造が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるボールジョイントを表す部分断面平面図である。
【図2】本発明の実施例によるベアリングを表す断面平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明の実施例によるボールジョイントの第1の製造工程を表す部分断面平面図である。
【図5】本発明の実施例によるボールジョイントの第2の製造工程を表す部分断面平面図である。
【図6】従来のボールジョイントを表す部分断面平面図である。
【符号の説明】
2 ボールスタッド
3 柄部
4 球頭部
5 ベアリング
6 (ベアリング)開口
7 開口側受部
8 突部
9 スリット
10 固定部
11 薄肉部
12 内径側受部
13 ハウジング
14 (ハウジング)開口
Claims (1)
- 球状の球頭部(4)と該球頭部(4)から突出する柄部(3)とよりなるボールスタッド(2)と、該ボールスタッド(2)の球頭部(4)を揺動回動自在に包持し一方に開口(6)を有するベアリング(5)と、該ベアリング(5)を内包し、一方に前記ボールスタッド(2)の柄部(3)を突出させる開口(14)を有するハウジング(13)とよりなり、前記ベアリング(5)は、開口(6)から連続する開口側受部(7)と、該開口側受部(7)から反開口側へ連続し前記ハウジング(13)内径より大径の外径を有する周状の固定部(10)と、該固定部(10)より内径側に位置する内径側受部(12)と、前記内径側受部(12)と前記固定部(10)とを連結し、前記ボールスタッド(2)の球頭部(4)を支承する薄肉部(11)とを有するボールジョイントにおいて、前記ベアリング(5)の開口側受部(7)の外周には前記ハウジング(13)内径より大径の外径を有し軸線方向に延びる突部(8)が複数形成され、前記ベアリング(5)の開口側受部(7)は前記突部(8)のみが前記ハウジング(13)内周面に当接することを特徴とするボールジョイント。
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