JP2519257Y2 - ボールジョイントのベアリング - Google Patents

ボールジョイントのベアリング

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JP2519257Y2
JP2519257Y2 JP5363891U JP5363891U JP2519257Y2 JP 2519257 Y2 JP2519257 Y2 JP 2519257Y2 JP 5363891 U JP5363891 U JP 5363891U JP 5363891 U JP5363891 U JP 5363891U JP 2519257 Y2 JP2519257 Y2 JP 2519257Y2
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JP
Japan
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bearing
ball
ball joint
convex portion
spherical surface
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JP5363891U
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JPH0586018U (ja
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裕典 古賀
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Musashi Seimitsu Industry Co Ltd
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Musashi Seimitsu Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車懸架装置及び操
舵装置等に使用されるボールジョイントのベアリングに
関する。
【0002】従来、ボールジョイントは、ボールスタッ
ドの一端球頭部を、ベアリングを介して、ハウジングに
保持されて成る。
【0003】このベアリングは、ボールスタッドとハウ
ジングとの緩衝のため、樹脂等の弾性部材より成る。そ
して、ボールスタッドの作動トルクを均一にすることが
望ましいので、それには、ベアリングが、ボールスタッ
ドの球頭部を、摺動回動自在に保持する力を均一にする
必要がある。そのため、ベアリングの弾性反発による内
径方向への緊締力を均一にすべく、ベアリングは、略一
定の肉厚でボールスタッドの球頭部を囲▲ぎょう▼する
カップ状を呈している。
【0004】上述の如きベアリングは、底部に向かって
小径となるため、この底部を軸に揺動しやすく、ハウジ
ング内の所定の位置に保持されにくい、いわゆる座りが
悪い状態になる。この問題を解決するため、図2に示す
如く、ベアリング105の底部112付近の外径を拡げ
るべく凸部108を、底部112付近の外周に、外径方
向へ突設することが有効である。このようなボールジョ
イントのベアリングとしては、実開昭64−41720
号に図示されるもの等多数ある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上述の如きボールジョ
イント101においては、ボールスタッド102の球頭
部104を保持するベアリング105を、ハウジング1
06内に設置するため、ハウジング106の一端大開口
部113に閉止板110をかしめ固定して、略カップ状
のハウジング106とする。
【0006】ところが、上記かしめ固定の後、ベアリン
グ105の凸部108の下端面115が、閉止板110
に押圧され、凸部108が、凸部108の突設されてい
る位置のベアリング105の殻部116を押圧してしま
う。
【0007】前述の如く、ベアリング105は弾性部材
より成るので、外力により変形し易く、上述の状態にあ
るベアリング105の内球面111の凸部108と相対
する部分が、ボールスタッド102の球頭部104の方
向に付勢され、球頭部104の外周面117を押圧する
傾向にある。
【0008】その結果、ボールスタッド102の作動ト
ルクが、所望の値よりも上昇する問題が発生する。
【0009】本考案は、このような問題点を解決し、ボ
ールジョイントを長期に渡って使用可能にせしめるボー
ルジョイントのベアリングを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は以下の構成であ
る。
【0011】ベアリングの外周に、凸部を設けるととも
に、ベアリングの内球面の凸部と相対する位置に、凹部
を設ける。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を、図1に基づいて説
明する。
【0013】図1の(a)はボールジョイントを表し、
(b)は、(a)のX−X線による断面を各々表す。
【0014】1はボールジョイントで、ベアリング5
が、ハウジング6内に設置されて、ボールスタッド2の
一端球頭部4を保持している。このベアリング5の内球
面11とボールスタッド2の球頭部4の外周面17と
は、略同一曲率の球面を持ち、摺動自在である。また、
ハウジング6は、一端大開口部13に閉止板10をかし
め固定され、略カップ状を呈しており、他端小開部7か
ら、ボールスタッド2の柄部3が揺動自在に突出してい
る。
【0015】ベアリング5は、ボールスタッド2とハウ
ジング6との緩衝のため、樹脂等の弾性部材より成り、
その弾性反発力による内径方向への緊締力を均一にすべ
く、略一定の肉厚で、ボールスタッド2の球頭部4を囲
▲ぎょう▼するカップ状を呈している。かつ、比較的小
径なベアリング5の底部12を軸としたベアリング5の
揺動を防ぐために、底部12付近の外径を拡げるべく、
底部12付近の外周に、凸部8が外径方向へ突設されて
いる。
【0016】この凸部8は、薄板状で径方向に等間隔
に、5ケ突設されている。また、ベアリング5の内球面
11の凸部8と相対する位置に、溝状の凹部9が、5ケ
設けられている。
【0017】以下、このベアリング5の凸部8と凹部9
の作用を説明する。
【0018】前述の如く、ハウジング6は、大開口部1
3に閉止板10をかしめ固定されており、ベアリング5
の凸部8の下端面15が、閉止板10に押圧されてい
る。
【0019】そのため、ベアリング5の凸部8が、凸部
8の突設されている位置のベアリング5の殻部16を押
圧する。弾性部材より成るベアリング5は、外力により
変形し易いので、殻部16の、凸部8に押圧された部分
が、ボールスタッド2の球頭部4の方向へ付勢される。
【0020】しかし、ベアリング5の内球面11の凸部
8と相対する位置に、凹部9が設けられているので、殻
部16は、ボールスタッド2の球頭部4の方向へ付勢さ
れて、ボールスタッド2の球頭部4の外周面17に対向
するベアリング5の凹部9の底18を、球頭部4の方向
へ突出させる。
【0021】従って、ベアリング5の凸部8が、殻部1
6を押圧して、内径方向へ付勢しても、ベアリング5の
内球面11の一部が、ボールスタッド2の球頭部4の方
向へ突出して、ボールスタッド2の球頭部4の外周面1
7を押圧することがない。その結果、ボールスタッド2
の作動トルクは、所望の値よりも上昇することがない。
【0022】また、ベアリング5の内球面11は、一定
の曲率の球面を維持できる。そのため、ベアリング5の
内球面11が、部分的に強くボールスタッド2の球頭部
4の外周面17に当接して摩耗することがない。その結
果、ベアリング5の内球面11を極部摩耗させることな
く、ボールジョイント1を使用できる。
【0023】尚、本考案によれば、ベアリングの凸部、
凹部の数や形状は、本実施例に限定されず、ボールジョ
イントの他の部品も、適宜他の構成を採ってもよい。
【0024】また、ベアリングの揺動防止用の凸部は、
ベアリングの廻り止め用の凸部等に置換してもよく、本
考案の構成をピローボールジョイント、スライドブッシ
ュ等に採用してもよい。
【0025】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、ベアリン
グの外周に、凸部を設けるとともに、ベアリングの内球
面の凸部と相対する位置に、凹部を設けたので、閉止板
に押圧されたベアリングの凸部が、ベアリングの殻部を
押圧して、ボールスタッドの球頭部の方向へ付勢して
も、ベアリングの内球面の一部が突出して、ボールスタ
ッドの球頭部の外周面を押圧することがないため、ボー
ルスタッドの作動トルクは、所望の値よりも上昇するこ
とがなく、また、ベアリングの内球面は、一定の曲率の
球面を維持して、部分的に強く、ボールスタッドの球頭
部の外周面に当接しないため、ベアリングの内球面が極
部的に摩耗することがなく、これらの結果、ボールジョ
イントを長期に渡って使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本考案の実施例によるボールジョイ
ントのベアリングを設置されたボールジョイントを表す
部分断面平面図で、(b)は、図1の(a)のX−X線
による、ベアリングとボールスタッドの断面図である。
【図2】(a)は、従来のボールジョイントのベアリン
グを設置されたボールジョイントを表す部分断面平面図
で、(b)は、図2の(a)のY−Y線による、ベアリ
ングとボールスタッドの断面図である。
【符号の説明】
1 ボールジョイント 2 ボールスタッド 4 球頭部 5 ベアリング 6 ハウジング 8 凸部 9 凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールジョイント(1)のハウジング
    (6)内に設置され、ボールスタッド(2)の一端球頭
    部(4)を、摺動自在に保持する前記ボールジョイント
    (1)のベアリング(5)において、該ベアリング
    (5)の外周に、凸部(8)が設けられているととも
    に、前記ベアリング(5)の内球面(11)の前記凸部
    (8)と相対する位置に、凹部(9)が設けられている
    ことを特徴とするボールジョイントのベアリング。
JP5363891U 1991-06-14 1991-06-14 ボールジョイントのベアリング Expired - Lifetime JP2519257Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0586018U JPH0586018U (ja) 1993-11-19
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