JP3875895B2 - 縦方向骨組部材の取付構造 - Google Patents

縦方向骨組部材の取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、梁等の横方向骨組部材によって上端部を支持固定された状態で縦方向に立設して取り付けられる、柱、間柱、竪枠等の縦方向骨組部材の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば在来軸組構法やツーバイフォー構法等による木造建築物においては、梁、土台、窓台、まぐさ、頭つなぎ等や、ツーバイフォー構法における上枠や下枠等の横方向に設置される横方向骨組部材と、柱、間柱、竪枠等の縦方向に設置される縦方向骨組部材とを、これらの端部を直角或いは所定の角度をなして組立てることによって一体化すると共に、筋交い等の補強材を適宜設置して木造建築物の骨組構造とする。
【0003】
そして、横方向骨組部材や縦方向骨組部材等の骨組部材の端部を他の骨組部材に固定して接合一体化するための継手部分の構造としては、各種の仕口が知られているが、特に縦方向骨組部材の上端部を横方向骨組部材に接合する仕口として、ほぞによる継手構造を採用するのが一般的である。ほぞによる継手構造は、例えば図7及び図8(a)〜(c)に示すように、縦方向骨組部材53の上端面に、当該上端面から突出する4角形断面の突起(ほぞ)50を設け、梁等の横方向骨組部材51の下面に形成された、ほぞ50と略合致する断面形状のほぞ穴52に、ほぞ50を挿入しつつ係止して縦方向骨組部材53を立設配置した後、ほぞ50を差し込んだ継手部分に固定釘54等の固定部材を打ち込んで、縦方向骨組部材53の上端部を横方向骨組部材51の下側部分に固定するものである。
【0004】
しかしながら、上記従来のほぞによる継手構造によれば、ほぞ50及びほぞ穴52の加工に手間がかかると共に、縦方向骨組部材53を取付ける際の作業性が悪かった。すなわち、縦方向骨組部材53の上端面から略箱形六面体形状を有するほぞ50を突出形成するには、直角に連接する面を複数組精度良く加工形成する必要があり、またほぞ50と対応する形状のほぞ穴52を横方向骨組部材51の下面に精度良くくり抜いて形成するには、高度の熟練を要することになる。そして、これらの加工精度が劣る場合には、ほぞ穴52にほぞ50を挿入することが困難になったり、ほぞ穴52に挿入されたほぞ50の周囲に相当の大きさの隙間が生じて継手部分にガタ等が生じやすくなる。
【0005】
また、ほぞ穴52は横方向骨組部材51の下面をくり抜いて形成されるものであるため、ほぞ穴52の下側からしかほぞ50を挿入係止することができず、また上方に配置される横方向骨組部材51と下方に配置される床下地板56との間の間隔は、概ね縦方向骨組部材53の高さ分しか確保されていないため、縦方向骨組部材53を立設させた状態で取り付ける作業が困難になる。側方からほぞ50をスライドさせるようにして係止できるように、図9に示すように、横方向骨組部材51の下面に通し欠き加工55を、ほぞ穴52に代えて形成する方法も採用されているが、引張力が作用する横方向骨組部材51の下端側に断面欠損が生じることになるため、強度上問題が生じることになる。
【0006】
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、ほぞによる継手構造のための加工の手間を軽減できると共に、縦方向骨組部材の上端部を横方向骨組部材に支持固定する際の作業性を向上させることのできる縦方向骨組部材の取付構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、梁等の横方向骨組部材によって上端部を支持固定された状態で縦方向に立設して取り付けられる、柱、間柱、竪枠等の縦方向骨組部材の取付構造であって、前記縦方向骨組部材の上端には、上端面の周縁部から片側に斜め下方に切り欠くことにより形成された上端斜めほぞが、その傾斜面を上方に突出させて設けられていると共に、上方に位置する前記横方向骨組部材には、一方の下側角部分を斜めに切り欠くことにより、前記上端斜めほぞの傾斜面と対向して密着配置される受け側傾斜面が設けられた下側斜めほぞ溝が形成され、前記上端斜めほぞを前記下側斜めほぞ溝に前記横方向骨組部材の一方の側から挿入して、前記傾斜面を前記受け側傾斜面に当接させた状態で前記上端斜めほぞを前記下側斜めほぞ溝に係止することにより、前記縦方向骨組部材の上端を前記横方向骨組部材の下側部分に固定することを特徴とする縦方向骨組部材の取付構造を提供することにより、上記目的を達成したものである(請求項1記載の発明)。
【0008】
そして、本発明の縦方向骨組部材の取付構造によれば、前記縦方向骨組部材の下端には、下端面の周縁部から片側に斜め上方に切り欠くことにより形成された下端斜めほぞが、その傾斜面を下方に突出させて設けられていると共に、下方に配置された下方支持部材には、一方の上側角部分を斜めに切り欠くことにより、前記下端斜めほぞの傾斜面と対向して密着配置される受け側傾斜面が設けられた上側斜めほぞ溝が形成され、前記下端斜めほぞを前記上側斜めほぞ溝に前記下方支持部材の一方の側から挿入して、前記傾斜面を前記受け側傾斜面に当接させた状態で前記下端斜めほぞを前記上側斜めほぞ溝に係止することにより、前記縦方向骨組部材の下端を前記下方支持部材の上側部分に固定することが好ましい(請求項2記載の発明)。
【0009】
また、本発明の縦方向骨組部材の取付構造によれば、前記下方支持部材は下地板の上面に配設された受け台部材であることが好ましい(請求項3記載の発明)。
【0010】
さらに、本発明の縦方向骨組部材の取付構造によれば、前記上端斜めほぞ及び/又は前記下端斜めほぞは、前記傾斜面が前記縦方向骨組部材の軸方向と垂直な平坦面に擦り付けられることにより、前記縦方向骨組部材の上端面及び/又は下端面は、前記傾斜面と前記平坦面との2段構造となっていることが好ましい(請求項4記載の発明)。
【0011】
さらにまた、本発明の縦方向骨組部材の取付構造によれば、前記横方向骨組部材は、平面視して湾曲する形状に配置されていることが好ましい(請求項5記載の発明)。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示す本発明の第1実施形態に係る縦方向骨組部材の取付構造は、縦方向骨組部材として例えば在来軸組構法において取り付けられる間柱10を、例えば上方に位置する梁11と下方に位置する土台12との間に立設固定して、梁11や土台12等と共に木造建築物における耐力壁の骨組み構造を構成させるべく採用されたものである。
【0013】
すなわち、本第1実施形態の縦方向骨組部材の取付構造は、図2及び図3にも示されるように、梁11を横方向骨組部材として上端部を支持固定された状態で縦方向に立設して取り付けられる、縦方向骨組部材としての間柱10の取付構造であって、間柱10の上端には、上端面の周縁部から片側に斜め下方に切り欠くことにより形成された上端斜めほぞ13が、その傾斜面14を上方に突出させて設けられていると共に、上方に位置する梁11には、一方の下側角部分を斜めに切り欠くことにより、間柱10の上端斜めほぞ13の傾斜面14と対向して密着配置される受け側傾斜面16が設けられた下側斜めほぞ溝15が、梁11に形成されている。そして、上端斜めほぞ13を下側斜めほぞ溝15に梁11の一方の側Xから挿入して、傾斜面14を受け側傾斜面16に当接させた状態で上端斜めほぞ13を下側斜めほぞ溝15に係止することにより、間柱10の上端を梁11の下側部分に固定する。
【0014】
また、本第1実施形態によれば、間柱10の下端には、下端面の周縁部から片側に斜め上方に切り欠くことにより形成された下端斜めほぞ17が、その傾斜面18を下方に突出させて設けられていると共に、下方に配置された下方支持部材としての受け台部材19には、一方の上側角部分を斜めに切り欠くことにより、間柱10の下端斜めほぞ17の傾斜面18と対向して密着配置される受け側傾斜面21が設けられた上側斜めほぞ溝20が、受け台部材19に形成されている。そして、下端斜めほぞ17を受け台部材19の一方の側Xから上側斜めほぞ溝20に挿入して、傾斜面18を受け側傾斜面21に当接させた状態で下端斜めほぞ17を上側斜めほぞ溝20に係止することにより、間柱10の下端を受け台部材19の上側部分に固定する。
【0015】
梁11は、例えば高さ240mm程度、幅105mm程度の矩形断面形状を有する木製軸組部材であって、複数の間柱10を立設配置する作業に先立って、柱22(図1参照)によって下方から支持された状態で水平に架設される。そして、梁11の下側部分には、間柱10の取り付け位置に対応させて、例えば455mm程度のピッチで、複数の下側斜めほぞ溝15が、予め工場等においてプレカット加工することにより切り欠き形成されている。
【0016】
土台12は、例えば高さ105mm程度、幅105mm程度の矩形断面形状を有する木製軸組部材であって、間柱10を立設配置する作業に先立って、布基礎(図示せず。)の上端面に沿って水平に配設される。本実施形態によれば、土台12の上面を覆って床下地板22が室内側に敷設され、床下地板22の上面には、土台12の直上部分に沿って受け台部材19が下方支持部材として取り付けられている。
【0017】
受け台部材19は、例えば厚さ45mm程度、幅105mm程度の平坦な矩形断面形状を有する板状部材であって、複数の間柱10を立設配置する作業に先立って、梁11の真下に位置するように床下地板22の上面に取り付けられる。そして、受け台部材19の上側部分には、間柱10の取り付け位置に対応させて、梁11の下側斜めほぞ溝15と同様の例えば455mm程度のピッチで、複数の上側斜めほぞ溝20が、予め工場等においてプレカット加工することにより切り欠き形成されている。
【0018】
間柱10は、例えば短辺30mm程度、長辺105mm程度の矩形断面形状を有する木製軸組部材であって、梁11の下面と、受け台部材19の上面との間の間隔に相当する例えば2640mm程度の長さを有すると共に、その上端には上端斜めほぞ13が、その下端には下端斜めほぞ17が各々突出して設けられている。
【0019】
上端斜めほぞ13は、間柱10の上端面の周縁部である一方の短辺26から例えば6〜11度の角度で他方の短辺に向けて片側に斜め下方に切り欠いて、上方に突出する傾斜面14を形成することによって設けられる。また本第1実施形態によれば、傾斜面14は、上端面の略中央部分で間柱10の軸方向と垂直な平坦面23に擦り付けられることにより、間柱10の上端面は、傾斜面14と平坦面23との2段構造となっている。
【0020】
下端斜めほぞ17は、間柱10の下端面の周縁部である一方の短辺27から例えば6〜11度の角度で他方の短辺に向けて片側に斜め上方に切り欠いて、下方に突出する傾斜面18を形成することによって設けられる。また本実施形態によれば、傾斜面18は、下端面の略中央部分で間柱10の軸方向と垂直な平坦面24に擦り付けられることにより、間柱10の下端面は、傾斜面18と平坦面24との2段構造となっている。
【0021】
上端斜めほぞ13が係止される、梁11の下側部分に形成される下側斜めほぞ溝15は、梁11の一方の下側角部分28を、上端斜めほぞ13と同様の例えば6〜11度の角度で、且つ間柱10の短辺に相当する幅で、梁11の下面の略中央部分まで面取りするように斜めに切り欠いて形成される。これによって下側斜めほぞ溝15は、上端斜めほぞ13の傾斜面14と対向して密着配置される、当該傾斜面14と同形状の受け側傾斜面16を備えることになる。
【0022】
下端斜めほぞ17が係止される、受け台部材19の上側部分に形成される上側斜めほぞ溝20は、受け台部材19の一方の上側角部分29を、下端斜めほぞ17と同様の例えば6〜11度の角度で、且つ間柱10の短辺に相当する幅で、受け台部材梁11の上面の略中央部分まで面取りするように斜めに切り欠いて形成されることにより、下端斜めほぞ17の傾斜面18と対向して密着配置される当該傾斜面18と同形状の受け側傾斜面21を備えることになる。
【0023】
本第1実施形態によれば、間柱10の取付け位置を挟んで上方及び下方に配置された梁11及び受け台部材19に対して、下側斜めほぞ溝15や上側斜めほぞ溝20が切り欠き形成された一方の側Xから、立設した状態の間柱10を横方向にスライドするようにしつつ、上端斜めほぞ13と下端斜めほぞ17を下側斜めほぞ溝15と上側斜めほぞ溝20に各々挿入して係止し、しかる後に、斜めほぞ13,17を差し込んだ継手部分に固定釘25等の固定部材を打ち込むことによって、梁11と受け台部材19との間に縦方向骨組部材である複数の間柱10を固定する。
【0024】
そして、本第1実施形態の縦方向骨組部材の取付構造によれば、ほぞによる継手構造のための加工の手間を軽減できると共に、間柱10の上端部を梁11に支持固定する際の作業性を向上させることが可能になる。すなわち、上端斜めほぞ13や下端斜めほぞ17は、間柱10の上端或いは下端を片側に斜めに切り欠くことによって形成され、従来の略箱形六面体形状を有するほぞの如く直角に連接する面を複数組精度良く加工形成する必要がなく、また下側斜めほぞ溝15や上側斜めほぞ溝20は、一方の角部分を斜めに切り欠くことによって形成され、従来のほぞ穴の如くほぞと合致する形状の穴を精度良くくり抜いて形成する必要がないので、これらの加工精度や加工スピードが向上すると共に、加工の手間が大幅に軽減されることになる。さらに加工の統一化を図ることも容易になり、予め工場等において効率良くプレカット加工することも可能になる。
【0025】
また、間柱10は、立設させた状態で、斜めほぞ溝15,20が形成された一方の側Xからスライドするようにしつつ、斜めほぞ13,14を横方向から斜めほぞ溝15,20にスムーズに挿入してゆくことができるので、従来のほぞ穴の下側からほぞを挿入係止して行く作業と比較して、容易に間柱10を梁11及び受け台部材19に取り付けて行くことができ、間柱10の上下の端部を支持固定する際の作業性を効果的に向上させることが可能になる。
【0026】
さらに、本第1実施形態によれば、下方支持部材として、床下地板23の上に受け台部材19を取り付けて、この受け台部材19を介して間柱10の下端を固定しているので、床下地板23よりも一段高く位置決めされた受け台部材19をガイドとして、間柱10の表面側を覆って取り付けられる耐力面材又は壁下地用板からなる壁板60(図3参照)を、これの下端部を正確に位置決めしつつよりスムーズに設置して行くことが可能になる。
【0027】
図4は、本発明の第2実施形態に係る縦方向骨組部材の取付構造を示すもので、本第2実施形態によれば、間柱30を、例えば上階のフロアに設けられる間仕切り壁の骨組み構造を構成させるべく取り付ける際に採用されたものである。すなわち、本第2実施形態によれば、間柱30の下端を固定する受け台部材31を、上階のフロアの床下地板32の上面において、下方に位置する縦方向骨組部材としての天井梁33と略垂直に交差する方向に取り付け、受け台部材31の一方の側に切り欠き形成した上側斜めほぞ溝34に、間柱30の下端斜めほぞ35を挿入係止しつつ間柱30を取付けてゆくものである。そして、本第2実施形態によっても、上記第1実施形態と略同様の作用効果を奏することになる。
【0028】
図5は、本発明の第3実施形態に係る縦方向骨組部材の取付構造を示すもので、本第3実施形態によれば、間柱40が取り付けられる、縦方向骨組部材としての梁41及び下方支持部材としての受け台部材42は、平面視して波状に湾曲する形状に配置されており、これらの一方の側に切り欠き形成された下側斜めほぞ溝43及び上側斜めほぞ溝44に、間柱40の上端斜めほぞ45及び下端斜めほぞ46を各々挿入係止して、間柱40を取付けてゆくものである。本第3実施形態によっても、上記第1実施形態と略同様の作用効果を奏することになると共に、本第3実施形態によれば、斜めほぞ溝43,44の向きを容易に調整できるので、このような湾曲して設置された横方向骨組部材に対しても、斜めほぞ45,46を挿入係止することによる取付け作業の作業性を向上させつつ、間柱40を精度良く取り付けて行くことが可能になる。またこれによって、湾曲させた壁下地板等を間柱40に取り付けやすくなる。
【0029】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、縦方向骨組部材は間柱である必要は必ずしもなく、柱やツーバイフォー構法における竪枠等の他、縦胴縁等であっても良い。また、下方支持部材や縦方向骨組部材の下端斜めほぞは必ずしも設ける必要はなく、縦方向骨組部材の下端部が床下地板等に直接固定されるものであっても良い。さらに、図6(a)及び(b)に示すように、上端斜めほぞ61は、縦方向骨組部材の上端面の全体を傾斜面としたものであっても良く、上端面の幅方向の一部分から突出するものであっても良い。さらにまた、縦方向骨組部材の上端部が支持固定される横方向骨組部材は、円形或いは半円形等の湾曲する形状に配置されるものであっても良い。
【0030】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の縦方向骨組部材の取付構造によれば、ほぞによる継手構造のための加工の手間を軽減できると共に、縦方向骨組部材の上端部を横方向骨組部材に支持固定する際の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る縦方向骨組部材の取付構造を説明する斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る縦方向骨組部材の取付構造を説明する分解斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る縦方向骨組部材の取付構造を説明する断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る縦方向骨組部材の取付構造を説明する要部斜視図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る縦方向骨組部材の取付構造を説明する斜視図である。
【図6】(a)及び(b)は、斜めほぞの他の形態を説明する斜視図である。
【図7】従来のほぞによる継手構造を説明する斜視図である。
【図8】(a)〜(c)は従来のほぞの形態を説明する斜視図である。
【図9】従来のほぞによる継手構造において横方向骨組部材の下面に形成した通し欠き加工の説明図である。
【符号の説明】
10,30,40 間柱
11,41 梁(横方向骨組部材)
12 土台
13,45 上端斜めほぞ
14 傾斜面
15,44 下側斜めほぞ溝
16 受け側傾斜面
17,35,46 下端斜めほぞ
18 傾斜面
19,31,42 受け台部材
20,34 上側斜めほぞ溝
21 受け側傾斜面
22,32 床下地板
23,24 平坦面
25 固定釘
26,27 一方の短辺
28 一方の下側角部分
29 一方の上側角部分
X 一方の側

Claims (5)

  1. 梁等の横方向骨組部材によって上端部を支持固定された状態で縦方向に立設して取り付けられる、柱、間柱、竪枠等の縦方向骨組部材の取付構造であって、
    前記縦方向骨組部材の上端には、上端面の周縁部から片側に斜め下方に切り欠くことにより形成された上端斜めほぞが、その傾斜面を上方に突出させて設けられていると共に、上方に位置する前記横方向骨組部材には、一方の下側角部分を斜めに切り欠くことにより、前記上端斜めほぞの傾斜面と対向して密着配置される受け側傾斜面が設けられた下側斜めほぞ溝が形成され、
    前記上端斜めほぞを前記下側斜めほぞ溝に前記横方向骨組部材の一方の側から挿入して、前記傾斜面を前記受け側傾斜面に当接させた状態で前記上端斜めほぞを前記下側斜めほぞ溝に係止することにより、前記縦方向骨組部材の上端を前記横方向骨組部材の下側部分に固定することを特徴とする縦方向骨組部材の取付構造。
  2. 前記縦方向骨組部材の下端には、下端面の周縁部から片側に斜め上方に切り欠くことにより形成された下端斜めほぞが、その傾斜面を下方に突出させて設けられていると共に、下方に配置された下方支持部材には、一方の上側角部分を斜めに切り欠くことにより、前記下端斜めほぞの傾斜面と対向して密着配置される受け側傾斜面が設けられた上側斜めほぞ溝が形成され、
    前記下端斜めほぞを前記上側斜めほぞ溝に前記下方支持部材の一方の側から挿入して、前記傾斜面を前記受け側傾斜面に当接させた状態で前記下端斜めほぞを前記上側斜めほぞ溝に係止することにより、前記縦方向骨組部材の下端を前記下方支持部材の上側部分に固定する請求項1記載の縦方向骨組部材の取付構造。
  3. 前記下方支持部材は、床下地板の上面に配設された受け台部材である請求項2記載の縦方向骨組部材の取付構造。
  4. 前記上端斜めほぞ及び/又は前記下端斜めほぞは、前記傾斜面が前記縦方向骨組部材の軸方向と垂直な平坦面に擦り付けられることにより、前記縦方向骨組部材の上端面及び/又は下端面は、前記傾斜面と前記平坦面との2段構造となっている請求項1〜3のいずれかに記載の縦方向骨組部材の取付構造。
  5. 前記横方向骨組部材は、平面視して湾曲する形状に配置されている請求項1〜4のいずれかに記載の縦方向骨組部材の取付構造。
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