JP3871759B2 - 転写シートを用いた化粧材の製造方法 - Google Patents

転写シートを用いた化粧材の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、支持体シート上に剥離層及び木目模様や図柄等の装飾層を有する転写層が剥離可能に積層されてなる転写シート、及びこの転写シートを帯状又は枚葉シート状の突板等の木質被転写体上に接着して積層した後、前記支持体シートのみを剥離して、表面に転写層が転移された化粧材を得るための製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の化粧材を製造するにあたって使用される転写シート1は、図6にその一例の部分概略断面が示されている如くに、通常、熱可塑性樹脂の支持体シート2上に転写層6が剥離可能に積層されてなる。転写層6としては、図示のように、支持体シート2側から、剥離層3、木目柄等の装飾層4、及び接着剤層5をグラビア印刷等により順次積層したものが多い。
【0003】
また、化粧材の基材部分となる木質被転写体の代表的なものとしては、図7にその一部分が誇張ないし簡略化して描かれている如くの突板10が挙げられるが、この突板10は、ロール状に巻き取り可能な帯状又は枚葉シート状とされ、その表面には、多数の導管溝12、12、…が形成されている。
【0004】
このような突板10に転写シート1を接着積層してその表面に転写層6が転移された突板化粧材を得るにあたっては、従来、下記(1) 〜(5) に記述した如くの方法が採られている。
【0005】
すなわち、(1) 図8(A)に示される如くに、突板10の導管溝12、12、…部分を埋塞するように目止め剤14あるいは接着剤等を充填して、導管溝12、12、…の上面と突板10の表面が面一となるように平滑化し、しかる後、図8(B)に示される如くに、転写シート1を突板10上に接着して積層した後、転写シート1の構成部材のうちの支持体シート2のみを転写層6から剥離する。
【0006】
(2) 図9(A)及び図10に示される如くに、突板10の導管溝12、12、…部分は埋塞しないで空のまま、転写シート1を突板10上に接着して積層した後、転写シート1の構成部材のうちの支持体シート2のみを転写層6から剥離する。
【0007】
(3) 上記(2) と同様に、突板10の導管溝12、12、…部分は埋塞しないで空のまま、転写シート1を突板10上に接着して積層した後、転写シート1の構成部材のうちの支持体シート2のみを転写層6から剥離し、その後、さらに、図9(B)に示される如くに、転写層6のうちの突板10から浮いている導管溝12、12、…部分(接着されていない部分)を有機溶剤18で溶解させて、転写層6を導管溝12、12、…の内周面に沿わせる。
【0008】
(4) 上記(3) と同様にして転写シート1を突板10上に接着して積層し、支持体シート2のみを転写層6から剥離した後、転写層6のうちの突板10から浮いている導管溝12、12、…部分を有機溶剤18で膨潤させて、転写層6を導管溝12、12、…の内周面に沿わせる。
【0009】
(5) 図10に示される如くに、上記(2) と同様にして転写シート1を突板10上に接着して積層し、支持体シート2のみを転写層6から剥離した後、図11(A)に示される如くに、前記転写層6上に透明又は着色透明塗料を塗布して塗膜19を形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記(1) のように、突板10の導管溝12、12、…に目止め剤14あるいは接着剤等を充填するようにしたものでは、▲1▼導管溝形状がほとんどなくなり、のっぺりとした仕上がりになるため、意匠性が低下する、▲2▼導管溝12、12、…に充填された目止め剤14あるいは接着剤等を乾燥させる工程・時間が必要となり、生産性が低下する、といった問題がある。
【0011】
また、前記(2) のように、導管溝12、12、…が空のまま突板10に転写シート1を接着積層するようにしたものでは、▲2▼導管溝12、12、…上で転写層6が図9(A)や図10に示す如くブリッジ状(橋架け状)となり、導管溝12、12、…部分では転写層6が接着されないので、その周辺部分が浮き上がりやすくなり、接着不良等が生じやすい、▲2▼導管溝12、12、…部分に空気が入っているので、この導管溝12、12、…部分が光って見え、外観不良となり意匠性が低下する、といった問題がある。この場合、光って見える導管溝12、12、…部分は、ライト色系のものではさほど目立たないが、ダーク色系のものでは柄抜けしたように目立ち、品質が大きく低下する。
【0012】
前記(3) のように、転写層6のうちの導管溝12、12、…部分を有機溶剤18で溶解させるようにしたものでは、転写層6が薄膜の場合、溶解により柄が流れたり或いは消失したように見え、外観不良となり意匠性が低下するという問題があり、また、前記(4) のように、転写層6のうちの導管溝12、12、…部分を有機溶剤で膨潤させるようにしたものでは、転写層6の膜厚、溶剤の配合割合及びその塗布添加量、乾燥態様、雰囲気(湿度、温度)等の条件如何では、導管溝12、12、…内の空気が完全には抜けない場合があり、導管溝12、12、…内に空気が残留している場合には、該導管溝12、12、…部分が光って見え、外観不良となり意匠性が低下し、品質がばらつく、という問題がある。
【0013】
前記(5) のように、転写層6上に塗料を塗布して塗膜19を形成したものでも、前記(2) と同様に、転写層6が導管溝12、12、…部分ではブリッジ状となって接着されず、導管溝12、12、…部分に空気が入っているので、▲1▼塗装時において塗料の溶剤の乾燥が早い場合、前記塗料(塗膜19)が乾燥固化し、前記導管溝12、12、…部分の空気(気泡K)は、図11(B)に示される如くに、転写層6を介して塗膜19側に移動するが、塗膜19が硬化しているため、結局、気泡Kは外部には抜けず塗膜19下に残留する。従って、この場合は前記(2) と同様な問題が生じる。それに対し、▲2▼塗料の溶剤の溶解力が強すぎる場合は、図12に示される如くに、導管溝12、12、…内の空気が転写層6を介して塗膜19側に抜けると同時に転写層6が溶解し、そのため、装飾層4(絵柄)が流れて崩れ、外観不良となり意匠性が低下する。このように、転写層6上に塗料を塗布する場合には、乾燥条件や溶剤配合条件を厳密に管理しなければ良質の化粧材が得られず、また、季節(温度、湿度)、突板の状態、転写条件等の微妙な条件も考慮しなければならないので、生産管理が難しい。
【0014】
なお、以上は、化粧材の基材となる部分(被転写体)に突板を用いた場合を例にとって説明したが、突板に限らず、木質基材で表面に導管溝、年輪の浮き出し、繊維束によるヘアライン凹凸等の微小凹凸を有するものに転写シートを転写して化粧材を得る場合にも、同様な問題が生じる。
【0015】
本発明は、上述の如くの問題を解消すべくなされたもので、その目的とするところは、生産性の低下や接着不良等を招くことなく、また、絵崩れや柄抜けしたように見える部分を生じさせることなく、高品質で意匠性の優れた化粧材を得ることのできる転写シートを用いた化粧材の製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく、本発明に係る化粧材の製造方法は、支持体シート上に樹脂バインダーを含む剥離層及び装飾層を有する転写層が積層され、前記剥離層と前記装飾層の両層に、平均粒径0.1〜10μmの有機溶剤不溶性微粒子が5〜50重量%添加含有せしめられてなる転写シート、あるいは、支持体シート上に剥離層、装飾層及び接着剤層を有する転写層が積層され、前記剥離層、装飾層及び接着剤層に平均粒径0.1〜10μmの有機溶剤不溶性微粒子が5〜50重量%添加含有せしめられてなる転写シートを、突板等の表面に凹凸を有する木質被転写体に転写層と被転写体とが接する様にして接着して積層した後、前記転写シート構成部材のうちの支持体シートを前記転写層から剥離し、その後、前記転写層上に前記転写層のバインダーを膨潤又は溶解せしめる有機溶剤を含む透明又は着色透明塗料を塗布し、次いで、有機溶剤を蒸発乾燥することを特徴としている。
【0019】
前記した如くの転写シートを用いた本発明の化粧材の製造方法においては、転写層を形成する剥離層を含む複数層に有機溶剤不溶性微粒子を添加含有させ、この転写シートを突板等の木質被転写体に接着して積層し、かつ、支持体シートを前記転写層から剥離した後、前記転写層上に有機溶剤を含む透明又は着色透明塗料を塗布するようにしたので、塗装時には、前記転写層のバイダー(樹脂)が塗料の溶剤で不完全溶解ないしは膨潤せしめられる。
【0020】
この場合、図5に簡略化して図示されているように、前記転写層のうちの剥離層を含む少なくとも一層(剥離層3、装飾層4、接着剤層5のうちの一層ないし全層))には有機溶剤不溶性微粒子が存在していることから、転写層のバインダー内に微小な貫通細孔(微小空隙、迷路状の透孔等)Jが多数生ぜしめられる。そのため、導管溝等の木質被転写体の凹部内に残留している空気は、前記貫通細孔Jを通じて外部に抜ける。
【0021】
しかも、多少バンダーが溶けても、不溶性微粒子によるバインダーの流動抑制作用により、装飾層を流れ崩すこともない。
より詳しく述べれば、有機溶剤不溶性微粒子の存在により、バインダーが溶剤によって、▲1▼膨潤のみの場合は、前記微粒子周囲に微小空隙、迷路状の透孔等からなる貫通細孔Jが生成され、ここから導管溝内等に残留している空気が外部に抜け、また転写層が凹部内に追従変形し、▲2▼ある程度溶解した場合は、前記微粒子の粘性抵抗により、バインダーの流動が抑制される。
【0022】
したがって、本発明の転写シートを用いた化粧材の製造方法によって得られる化粧材は、導管溝等の被転写体の凹部内の空気が排除されてそこには残留しなくなるとともに、転写層及び塗膜が前記導管溝等の凹部内面に沿うように密着するので、絵柄が崩れることなく突板等が持つ導管溝等の凹部形状を含む表面形状が出現し、リアル感が増す。よって、本発明方法によれば、生産性の低下や接着不良等を招くことなく、また、絵崩れや柄抜けしたように見える部分を生じさせることなく、高品質で意匠性の優れた化粧材を得ることができる。
【0023】
本発明の化粧材の製造方法に使用される転写シートは、剥離性を持つ支持体シート上に積層した装飾層等からなる転写層を突板等の木質被転写体に転移させるもので、支持体シートには必要に応じて離型層を設けてもよい。転写層は、剥離層、装飾層、接着剤層、等を備えるものが一般的であるが、剥離層及び装飾層以外の層は必ずしも必要とするものではなく、必要に応じて設ける。
【0024】
支持体シートとしては、厚みが9〜200μm、好ましくは16〜100μmの熱可塑性樹脂を使用する。この場合、厚みが過度に薄い(9μmより小)ものであると強度不足となり、また、過度に厚い(200μmより大)ものであるとコスト高になるとともに、通常のロール転写方式では熱伝導が悪くなるので転写速度を遅くせざるを得ず、生産性が低下する。
【0025】
支持体シートの具体的な材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の線状ポリエステル、ナイロン6、ナイロン66等の線状ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、オレフィン系熱可塑性エラストマー等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル等、可撓性を有する熱可塑性樹脂フィルムあるいはそれらの積層体が好ましい。なお、前記ポリエチレンテレフタレートとしては、延伸倍率の小さな成形用PET(二軸延伸PET)等を用いることが好ましい。特に、コスト、印刷適正、成形性を考慮すると、ポリオレフィン系樹脂あるいはポリ塩化ビニル樹脂のシートを用いることが好ましい。
【0026】
必要に応じて支持体シートに設ける離型層は、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、アミノアルキッド樹脂、ウレタン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂等を用いる。厚みは0.01〜5μm程度が好ましい。添加剤を加えて剥離強度を調整することも可能である。転写後の表面の艶を調整するため、離型層にマイクロシリカ等の公知のマット剤を添加してもよい。
【0027】
なお、ここで離型層とは、転写後も支持体シート側に残留し、転写層との剥離を容易ならしめる層をいい、これに対し、剥離層とは、転写後は被転写体(突板等)側へ転移し、転写層の表面保護層となる層をいう。剥離は離型層(支持体シート)と剥離層との間で行われる。
【0028】
転写層に設ける剥離層としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ブチラール樹脂、セルロース系樹脂等を単独で或いは2種以上混合したものを用いることが好ましい。この場合、摩耗性、透明性を考慮すると、アクリル樹脂が好ましい。
【0029】
転写後に剥離層に表面滑性を出現させるため、添加剤として、ポリエチレンワックス、テフロンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス等を添加することが好ましい。外装用途や太陽光にさらされる部位に使用される場合には、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチル酸系紫外線吸収剤やヒンダードミアン系ラジカル捕捉剤等の光安定剤、フェノール系酸化防止剤や熱安定剤等を添加することが好ましい。
【0030】
剥離層は、グラビア印刷、ロールコート、スクリーン印刷、オフセット印刷、等の公知の手法により積層する。
装飾層は、木目柄等の絵柄を部分的又は全面的に形成したものだけではなく、単なる全面ベタ着色、透明又は着色不透明樹脂層だけのものでもよい。絵柄を形成するため、顔料、染料により着色されたインキ層からなるバインダーとしてアクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、ウレタン樹脂等より選択される1種又は2種以上の混合物を用いる。その他、装飾層としては、機能層として、金属蒸着、帯電防止剤層、赤外線遮断層、紫外線吸収層等を設けてもよく、また、剥離層へのエンボス加工等による凹凸模様であってもよい。
【0031】
接着剤層は、転写層を被転写体(突板)に転移させて接着積層させるための層で、ここでは感熱接着剤を用いることが好ましい。なお、装飾層、剥離層等の接着剤層以外の転写層構成層が充分な接着性を有する場合は接着剤層を省略することができる。
【0032】
感熱接着剤としては、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、等の熱可塑性樹脂や、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂等が特に好ましく、これらから選択される1種以上の樹脂をグラビア印刷、ロールコート、スクリーン印刷、オフセット印刷、等の公知の手法により積層する。なお、接着剤は、転写シート側又は突板側の少なくとも一方に塗布されていればよい。
【0033】
一方、被転写体としては、突板に限らず、表面に導管溝や浮き出した年輪等の凹凸があるものであれば本発明の対象となり、樹種としては、欅、樫(オーク)、ラワン、チーク、メラピー、杉、檜、松、桜等が挙げられる。
【0034】
被転写体の一つとされる突板は、通気性を有する木質系単板であって、厚さが0.05〜0.2mm程度のものが望ましい。突板は、帯状(連続シート状)のものであれば効率良く生産できるが、枚葉シート状のものを使用することもできる。突板の裏面(反転写側)に支持体として、突板の割れを防止し、かつ、吸引工程時の通気性を損なわない物としてし、和紙、織布、あるいは不織布を張り合わせたもの等を裏打ちしてもよい。また、突板に合板、集成剤を用いてもよく、平板状(シート状)のまま使用してもよいし、曲面、三次元形状で使用してもよい。
【0035】
そして、前記転写層のうちの剥離層を含む少なくとも一層に添加含有させる有機溶剤不溶性微粒子としては、アルミナ、シリカ、酸化亜鉛、酸化錫、酸化セリウム、酸化チタン、または、珪素/チタン比率2/1のような無機酸化物微粒子を用いることができる。その他、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、等の他の無機物、ナイロン、弗素樹脂、架橋型アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂でもよい。なお、微粒子としては、装飾層の装飾外観に影響しないように、無色、より好ましくは無色透明のものがよい。
【0036】
前記有機溶剤不溶性微粒子の粒径は、平均粒径が0.1〜10μm、より好ましくは、0.5〜5μmの範囲内にあるものがよい。この場合、0.5μm以下であると、空気抜き効果が少なくなる、つまり、導管溝等に残留している空気を逃がすための空隙細孔(微小間隙、迷路状の孔等)が出来にくくなり、5μm以上であると、透明性の低下、印刷適正の低下を招来しやすくなる。
【0037】
また、転写層上に塗布する塗料としては、有機溶剤とバインダー(樹脂)とを含み、転写層を透視可能な透明又は着色透明のものものを使用する。さらに、必要に応じて、染料、顔料等の着色剤、体質顔料、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、等を添加してもよい。塗布量は、通常、1〜100μm程度でよい。
【0038】
塗料に含ませる有機溶剤は、転写層のバインダーを膨潤ないし不完全に溶解するが完全には溶解しない程度のものを用いる。バインダーを膨潤させるか完全に溶解させるかは、バインダーと有機溶剤及び前記有機溶剤不溶性微粒子との組み合わせよって決まる。例えば、バインダーがポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、メタアクリル酸メチル(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、等のアクリル樹脂〔ただし、「(メタ)アクリル」とはアクリル又はメタアクリルの意味〕、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、あるいは、これらの混合樹脂に前記微粒子を組み合わせた場合には、酢酸エチル、トルエン、好ましくはこれらの混合系がよい。必要にに応じて、これらにさらに、イソプロピルアルコール、メチルアルコール、エチルアルコール、キシレン、シクロヘキサノン、等を添加してもよい。なお、アセトン、メチルエチルケトン等の単体は、溶解力が高く、転写層を破って層が崩れるため、これらのバインダーに使用するには好ましくない。これらの溶解力の高い有機溶剤を使用する場合には、イソプロピルアルコール、トルエン、キシレン等の溶解力の低い有機溶剤を混合して溶解力を適度に落として用いるようにすると良い。
【0039】
また、前記バインダーとしては、2液硬化ウレタン樹脂(ポリオールとイソシアネートからなる)、アクリル樹脂、アミノアルキド樹脂、セルロース系樹脂、等が挙げられる。着色剤については、弁柄、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、イソインドリノン、キナクリドン、等を透明性を失わせない範囲で添加すればよい。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明に係る転写シートの一実施形態の部分断面を概略的に示している。図示の転写シート1は、熱可塑性樹脂の支持体シート2上に転写層6が接着積層されてなる。転写層6は、支持体シート2上に、順次、剥離層3、装飾層4、及び接着剤層5をグラビア印刷等により順次積層したものである。これら転写層6は、いずれも常温(乃至は使用環境温度。通常は最高80度C程度に設定)以下の温度で固体の樹脂バインダーからなる。前記装飾層4は、前記常温で固体バインダーを含むインキからなる木目柄となっている。
【0041】
ここでは、前記転写層6を構成する剥離層3、装飾層4、接着剤層5には、それぞれ平均粒径0.1〜10μmの有機溶剤不溶性微粒子である球状シリカ微粒子16が5〜10重量%添加含有せしめられている。
【0042】
なお、転写シート1の転写層6として、上記のように剥離層3、装飾層4、接着剤層5の三層を有し、これら三層全部に有機溶剤不溶性微粒子16を添加含有させているものの他、例えば、図2(A)に示される如くに、接着剤層5を持たず、剥離層3のみに有機溶剤不溶性微粒子16を添加含有させたものや、図2(B)に示される如くに、転写層6を構成する剥離層3、装飾層4、接着剤層5の三層のうちの、装飾層4を除く剥離層3と接着剤層5に有機溶剤不溶性微粒子16を添加含有させたもの等を使用してもよい。剥離層3は最表面に位置しまた全面にわたって形成される層であるため、有機溶剤不溶性微粒子16を添加する効果が最も大きい。そのため、少なくとも剥離層3には有機溶剤不溶性微粒子16を添加することが好ましい。
【0043】
また、突板10は、図7に示されているものと同様に、その表面には、多数の導管溝12、12、…が形成されている。この突板10の裏面(反転写側)に、不織布(図示省略)等を裏打ちしてもよい。
【0044】
上記した転写シート1及び突板10を用いた本実施形態の化粧材の製造方法は、例えば、図3に概略的に示されている如くの化粧材製造装置が使用される。
【0045】
図示例の化粧材製造装置Aは、基本的には、帯状の連続シートとされる突板10の表面に転写シート1を接着して積層した後、転写シート10のうちの支持体シート2のみを剥離し、その後、前記転写層6上に有機溶剤を含む透明又は着色透明塗料19を塗布するようにされている。
【0046】
ここでは、ロールURの状態から巻き出された突板10は、ローラ類26、23、28、29、52により案内されながら略水平に搬送されて、最終的には、図5に示される如くの、突板10上に転写層6及び塗料19が塗布された突板化粧材10”として巻き取られる(ロールCR)。
【0047】
すなわち、ロールURの状態から巻き出された突板10は、まず、最上流に配置された上下一対の送り案内ローラ26、26間に通される。前記送り案内ローラ26、26間には、ロールDRの状態から巻き出された転写シート1も通され、この転写シート1が前記送り案内ローラ26、26間において前記突板10の表面に転写層と突板とが向き合う様に対接せしめられ、この状態で、接着積層手段を構成するヒータ21付きの表面がシリコンゴム製のラミネートローラ20とバックアップローラ23間に通されて加熱されると同時に押圧される。これにより、前記突板10の表面に前記転写シート1が接着積層固定される(接着積層工程)。
【0048】
このようにして、転写シート1が接着積層された突板10は、十分冷却し、突板10/転写層6間の接着力が、転写層6/支持体シート2間の接着力より大となる。続いて、転写シート構成部材のうちの支持体シート2が、剥離手段を構成する剥離ローラ28及び支持体シート巻取機(ロールER)により、前記転写層6から剥離せしめられて巻き取られる(剥離工程)。
【0049】
次に、支持体シート2が剥離されて転写層6のみが接着積層状態で残っている突板10は、塗装ローラ50とバックアップローラ52間に通されて、前記転写層6の表面に有機溶剤を含む透明又は着色透明塗料19が塗布される(塗装工程)。
【0050】
このように、有機溶剤不溶性微粒子16が添加含有せしめられている転写層6(剥離層3、装飾層4、接着剤層5)上に有機溶剤を含む透明又は着色透明塗料19を塗布するようにしたことにより、塗装時には、前記転写層6のバイダー(樹脂)が塗料の溶剤で不完全溶解ないしは膨潤せしめられる。
【0051】
この場合、図5に簡略化して図示されているように、前記転写層6全層(剥離層3、装飾層4、接着剤層5)には有機溶剤不溶性微粒子16が添加含有せしめられていることから、転写層6のバインダー内に微小な貫通細孔(微小空隙、迷路状の透孔等)Jが多数生ぜしめられる。そのため、導管溝12、12、…等の凹部内に残留している空気は、前記貫通細孔Jを通じて外部に抜ける。
【0052】
しかも、多少バンダーが溶けても、不溶性微粒子によるバインダーの流動抑制作用により、装飾層を流れ崩すこともない。
より詳しく述べれば、有機溶剤不溶性微粒子の存在により、バインダーが溶剤によって、▲1▼膨潤のみの場合は、前記微粒子周囲に貫通細孔Jが生成され、ここから導管溝内等に残留している空気が外部に抜け、▲2▼ある程度溶解した場合は、前記微粒子の粘性抵抗により、バインダーの流動が抑制される。
【0053】
したがって、本実施形態の製造方法によって得られる化粧材10”は、図4に示される如くに、導管溝12、12、…等の凹部内の空気が排除されてそこには残留しなくなるとともに、転写層6及び塗膜19が前記導管溝12、12、…等の凹部内面に沿うように密着するので、絵柄が崩れることなく突板10が持つ導管溝12、12、…等の凹部形状が出現し、リアル感が増す。よって、本発明方法によれば、生産性の低下や接着不良等を招くことなく、また、絵崩れや柄抜けしたように見える部分を生じさせることなく、高品質で意匠性の優れた化粧材を得ることができる。
このような作用効果を確認すべく、図3の装置を用いて下記条件の基で比較実験を行った。
【0054】
(1) 本発明方法
▲1▼転写シート1・・・支持体シート2とその上に接着積層された転写層6とからなる。支持体シート2は、厚みが25μmの2軸延伸ポリエステルフィルム〔(株)ダイアホイル製〕であり、転写層6は、支持体シート2に、順次、下記構成の剥離層3、装飾層4、接着剤層5の三層を順次グラビア印刷したもの。
【0055】
▲2▼剥離層3・・・アクリル樹脂と塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂との1:1重量比混合物をバインダーとしたインキ〔(株)昭和インク工業所製〕に平均粒径0.6μmの球状シリカ微粒子〔(株)アドマテックス製、SO−C2〕を重量比10%添加含有せしめたもの。厚みは乾燥時で約1μm。
【0056】
▲3▼装飾層4・・・アクリル樹脂と塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂との1:1重量比混合物をバインダーとし、これに弁柄を主成分とする褐色系顔料を添加したインキ〔(株)昭和インク工業所製〕に平均粒径1.0μmの球状シリカ微粒子〔(株)アドマテックス製、SO−C3〕を重量比5%添加含有せしめたもの。木目模様の絵柄を形成してなる。
【0057】
▲4▼接着剤層・・・アクリル樹脂と塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂との1:1重量比混合物をバインダーとしたインキ〔(株)昭和インク工業所製〕に平均粒径1.7μmの球状シリカ微粒子〔(株)アドマテックス製、SO−C5〕を重量比5%添加含有せしめたもの。厚みは乾燥時で約2μm。
【0058】
▲5▼突板10・・・ウレタン樹脂系塗料を下地層〔(株)浜二ペイント製〕として2g/m2 表面塗装した厚み200μmのホワイトオーク突板(表面に多数の導管溝あり)で裏面にビニロン不織布を裏打ちしたもの。
▲6▼接着積層工程・・・転写シート1を、表面温度が140度Cに加熱されたシリコンゴム製ラミネートローラ20で2kg/cm2 の圧力で押圧しつつ、突板10を送り速度5m/分で搬送。
【0059】
▲7▼剥離工程・・・接着積層工程の直後に支持体シート2を転写層6から剥離する。
▲8▼塗装工程(塗料)・・・下記3種類の溶剤配合の2液硬化型ウレタン塗料〔(株)浜二ペイント製〕をそれぞれ別個に前記転写層6上に塗布した。塗布量(厚み)は乾燥時で約50μm。ウレタン樹脂の組成はアクリルポリオールとヘキサメチレンジイソシアネートからなる。
【0060】
塗料a:塗料シンナー(酢酸エチル/トルエン=1:1重量比)希釈率30%
塗料b:塗料シンナー(酢酸エチル/トルエン=1:1重量比)希釈率50%
塗料c:塗料シンナー(メチルエチルケトン/トルエン=4:1重量比)希釈率50%
(2) 比較例
転写層6を構成する剥離層3、装飾層4、接着剤層5のいずれにも有機溶剤不溶性微粒子16を添加含有させていないこと以外は、上記実施形態と同じ条件(塗料a、b、cをそれぞれ別個に前記転写層6上に塗布)。
(3) 比較実験結果
表1の通り。
【0061】
【表1】
Figure 0003871759
【0062】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明に係る転写シートを用いた化粧材の製造方法は、転写層を形成する剥離層、装飾層等の層に有機溶剤不溶性微粒子を添加含有させるとともに、転写層上に有機溶剤を含む透明又は着色透明塗料を塗布するようにしたので、転写層のバインダー内に微小な貫通細孔が多数生ぜしめられ、そのため、導管溝等の木質被転写体の凹部内に残留している空気は、前記貫通細孔を通じて外部に抜け、また、多少バンダーが溶けても、不溶性微粒子によるバインダーの流動抑制作用により、装飾層を流れ崩すこともない。
【0063】
そのため、本発明の転写シートを用いた化粧材の製造方法によって得られる化粧材は、導管溝等の被転写体の凹部内の空気が排除されてそこには残留しなくなるとともに、転写層及び塗膜が前記導管溝等の凹部内面に沿うように密着するので、絵柄が崩れることなく突板等が持つ導管溝等の凹部形状が出現し、リアル感が増す。
【0064】
従って、本発明方法によれば、生産性の低下や接着不良等を招くことなく、また、絵崩れや柄抜けしたように見える部分を生じさせることなく、高品質で意匠性の優れた化粧材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写シートの一実施形態を概略的に示す部分断面図。
【図2】本発明の転写シートの他の実施形態を概略的に示す部分断面図。
【図3】本発明に係る化粧材の製造方法を実施するための化粧材製造装置の一実施形態を概略的に示す図。
【図4】本発明に係る転写シート及び化粧材の製造方法の作用効果の説明に供される転写層の一部を示す概略部分断面図。
【図5】本発明に係る転写シートを用いた化粧材の製造方法により得られた化粧材の一例を概略的に示す部分断面図。
【図6】従来の転写シートの一例を概略的に示す部分断面図。
【図7】突板を示す部分拡大斜視図。
【図8】従来の突板化粧材の製造方法(1) の説明に供される図。
【図9】従来の突板化粧材の製造方法(2) 、(3) 、(4) の説明に供される図。
【図10】従来の突板化粧材の製造方法(2) 、(5) の説明に供される図。
【図11】従来の突板化粧材の製造方法(5) の説明に供される図。
【図12】従来の突板化粧材の製造方法(5) の説明に供される図。
【符号の説明】
1 転写シート
2 支持体シート
3 剥離層
4 装飾層
5 接着剤層
6 転写層
10 突板
12 導管溝
16 有機溶剤不溶性微粒子
19 塗料

Claims (1)

  1. 支持体シート上に樹脂バインダーを含む剥離層及び装飾層を有する転写層が積層され、前記剥離層と前記装飾層の両層に平均粒径0.1〜10μmの有機溶剤不溶性微粒子が5〜50重量%添加含有せしめられてなる転写シート、あるいは、支持体シート上に剥離層、装飾層及び接着剤層を有する転写層が積層され、前記剥離層、装飾層及び接着剤層に平均粒径0.1〜10μmの有機溶剤不溶性微粒子が5〜50重量%添加含有せしめられてなる転写シートを突板等の表面に凹凸を有する木質被転写体に転写層と被転写体とが接する様にして接着して積層した後、前記転写シート構成部材のうちの支持体シートを前記転写層から剥離し、その後、前記転写層上に前記転写層のバインダーを膨潤又は溶解せしめる有機溶剤を含む透明又は着色透明塗料を塗布し、次いで、有機溶剤を蒸発乾燥することを特徴とする化粧材の製造方法。
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