JP3870075B2 - 画像表示装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示素子等に表示された原画を拡大表示させるヘッドマウントディスプレイやプロジェクタ等の画像表示装置に好適な表示光学系および撮像装置に好適な撮像光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CRTやLCD等の画像表示素子を用い、これらの表示素子に表示された画像を光学系を介して拡大表示させる頭部装着型の画像表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)が良く知られている。
【0003】
このヘッドマウントディスプレイ等の画像表示装置は、これらの装置を頭部に装着するため、特に装置全体の小型化、軽量化が要望されている。また、重量バランスや外観等を考慮すると、観察者の視軸方向に薄型であることが好ましい。さらに、表示される拡大像に迫力を持たせるために、できるだけ大きな拡大像が望まれている。
【0004】
図12には、従来の共軸凹面鏡を用いた画像表示装置を示している。同装置では、表示素子101に表示された画像からの光束をハーフミラー102で反射させ、凹面鏡103に入射させ、凹面鏡103で反射した光束をハーフミラー102を介して観察者の眼Eに導いている。表示素子101に表示した画像は、凹面鏡103によって拡大した虚像として形成される。これにより、観察者は表示素子101に表示した画像の拡大虚像を観察することができる。
【0005】
また、例えば特開平7−333551号公報,特開平8−50256号公報,特開平8−160340号公報および特開平8−179238号公報等においては、画像を表示する画像表示素子としてのLCD(液晶)と、観察光学系としての薄型プリズムとを使用し、装置全体の薄型化を図った画像表示装置が提案されている。
【0006】
図13には、特開平7−333551号公報で提案されている画像表示装置を示している。この装置において、LCD111から発せられた光は、小型の偏心プリズム112の入射面113に入射する。そして、プリズム112に形成した曲率を有した全反射面114と反射面115との間で光束が折り畳まれ、その後、面114より偏心プリズム112から射出して観察者の眼Eに導かれる。これによって表示素子(LCD)111に表示された画像の虚像が形成され、この虚像を観察者が観察する。
【0007】
偏心プリズム112の反射面115は、偏心非回転対称面(アジムス角度により光学的パワーの異なる面であり、いわゆる自由曲面)で構成された偏心自由曲面より構成されている。
【0008】
図13に示す光学系のタイプは、図12に示した従来の共軸凹面鏡を用いたタイプに比べ、装置全体の薄型化および観察視野の広画角化が容易であるという特徴を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
近年、画像を表示する表示素子であるLCD等の高精細化が進み、従来と同程度の画素数を有しながらも従来より小型化されたLCD等が開発されている。このような小型化された画像表示素子を用いると、装置の小型化には有利になるものの、従来と同様の画角を達成するためには、光学系の倍率を上げる必要が生じる。
【0010】
このような状況に鑑みて、特開平10−153748号公報には、偏心プリズムとリレーレンズ系とを組み合わせ、リレーレンズ系により一旦中間像を形成してから表示素子に表示された画像を観察者に導く光学系が提案されている。これにより、図13に示すタイプの薄型という特徴を有しつつ、更なる倍率向上を果たし、LCDサイズに対して広画角化を図っている。
【0011】
また、この特開平10−153748号公報にて提案の光学系に比べて、更なる光学性能向上を図ったものとして、偏心プリズムの内部反射面を増加させ、偏心プリズムのみで中間像を形成し、その像を観察者に導くタイプや、第1の偏心プリズム光学系に第2の偏心プリズムを設けたタイプ等が、特開2000−066106号公報,特開2000−105338号公報,特開2000−131614号公報,特開2000−199853号公報,特開2000−227554号公報および特開2000−231060号公報等に提案されている。
【0012】
一般的に、一旦中間像を形成するタイプの光学系は光路長が長くなり、装置が大型化するという問題があるが、これらの各公報にて提案の光学系においても、透過作用と反射作用とを果たす兼用面を用いたり、光路を交差させたりする等の工夫により小型化を目指している。
【0013】
本発明は、小型の表示素子を用いつつ広表示画角を達成でき、しかも全体として小型の表示光学系、および小型で広撮影画角を達成できる撮像光学系を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本願第1の発明では、画像表示素子と、画像表示素子が形成する原画からの光を観察者の眼又は被投射面に導く表示光学系とを有する画像表示装置において、表示光学系は、少なくとも反射作用を有する第1の面およびこの第1の面で反射した原画からの光を透過する第2の面とを有する光学素子と、この第2の面から光学素子を射出した光を反射して、第2の面を再度透過させて光学素子に入射させる反射部材とを有し、第2の面を再度透過した後、第1の面に再度入射した中心画角主光線が,そのヒットポイント上での面の法線に対し前回とは反対側に反射して進むと共に、表示光学系内で原画の中間像を形成している
【0015】
すなわち、第1の面および反射部材の間で光を略往復させて光路を折り返すことにより、小型の光学系でありながらも光路長を長く確保できるようにしている。このため、小型の原画(画像表示素子に表示された画像等)を用いつつ広表示画角を達成でき、しかも全体として小型の表示光学系を実現することが可能となる。
【0016】
そして、反射部材を光学素子とは別部材とすることにより、表示光学系の大きさに影響を与えずに光路中の有効面を増やすことができるため、設計の自由度を増加させ、光学性能の向上を図ることが可能となる。
【0017】
また、表示光学系(例えば、光学素子)内で原画の中間像を形成させている。すなわち、小型の原画の中間結像面を拡大して表示する中間結像タイプとすることにより、レイアウトの自由度が増え、原画を大画面表示させることが可能となるとともに、光路長をかなり長くしても表示光学系を小型に構成することが可能である。
【0018】
また、この表示光学系を構成する光学面を光に対して偏心させることにより、さらなる薄型化を図ることが可能となり、光学面に曲率を持たせることで表示光学系における不要な面を取り除き、小型化を図ることが可能となる。さらに、光学面を回転非対称面(自由曲面)とすることにより、諸収差を良好に補正でき、原画のアスペクト比と表示画像のアスペクト比とを近いものにすることが可能となり、高品位な表示画像を得ることが可能となる。
【0019】
なお、この表示光学系は、観察者が頭部に装着して画像を観察するためのヘッドマウントディスプレイ(HMD)やスクリーン等の被投射面に画像を拡大投射する投射型画像表示装置(プロジェクタ)等の画像表示装置に好適である。
【0020】
また、本願第2の発明では、撮像素子と、被写体からの光を撮像素子の撮像面に導く撮像光学系とを有する撮像装置において、撮像光学系は、少なくとも反射作用を有する第1の面およびこの第1の面で反射した被写体からの光を透過する第2の面とを有する光学素子と、この第2の面から光学素子を射出した光を反射して、第2の面を再度透過させて光学素子に入射させる反射部材とを有し第2の面を再度透過した後、第1の面に再度入射した中心画角主光線が、そのヒットポイント上での面の法線に対し前回とは反対側に反射して進むと共に、撮像光学系内で被写体の中間像を形成している。すなわち、第1の面および反射部材の間で光を略往復させて光路を折り返すことにより、小型の光学系でありながらも光路長を長く確保できるようにしている。このため、小型でありながらも広撮影画角を達成することが可能となる。
【0021】
そして、反射部材を光学素子とは別部材とすることにより、撮像光学系の大きさに影響を与えずに光路中の有効面を増やすことができるため、設計の自由度を増加させ、光学性能の向上を図ることが可能となる。
【0022】
また、撮像光学系(例えば、光学素子)内で被写体の中間像を形成させている。すなわち、被写体の中間結像面を縮小して撮像面に導く中間結像タイプとすることにより、レイアウトの自由度が増え、広画角の被写体像を十分縮小して撮像面に導くことが可能となるとともに、光路長をかなり長くしても撮像光学系を小型に構成することが可能である。
【0023】
また、この撮像光学系を構成する光学面を光に対して偏心させることにより、さらなる薄型化を図ることが可能となり、光学面に曲率を持たせることで撮像光学系における不要な面を取り除き、小型化を図ることが可能となる。さらに、光学面を回転非対称面(自由曲面)とすることにより、諸収差を良好に補正でき、複数の回転非対称面(自由曲面)を採用すると、被写体のアスペクト比と撮影画像のアスペクト比とを近いものにすることが可能となり、高品位な撮影画像を得ることが可能となる。
【0024】
なお、この撮像光学系は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置に好適である。
【0025】
また、第1および第2の発明において、光学素子上の光学面で光を全反射させるようにすることにより、長い光路長でも光量ロスを少なくすることが可能である。
【0026】
また、表示光学系および撮像光学系のいずれにおいても、光を反射して折り返す面を曲面とするとよい。折り返し反射面が平面であると、反射時に周辺画像の光線の方向を個々に制御できないため、光学系が大型化してしまう。折り返し反射面が回転非対称面であると、周辺画像の光線方向を自由に制御できるため、曲面の場合よりも更に小型化可能となる。さらに、反射部材を透過面および反射面を有する裏面鏡とすることにより、透過面も光学面として使えるため、光学系の大きさに影響を与えずにさらに結像性能を向上させることができる。
【0027】
ここで、折り返し反射面に、ほぼ100%近く光を反射する金属ミラーコーティングをして光量ロスをできるだけ少なくすることが望ましい。
【0028】
なお、上記光学系は、言い換えれば、第1の面に最初に入射した中心画角主光線のヒットポイントにおける法線に対する反射角と、反射部材で反射されて第1の面に再度入射した中心画角主光線のヒットポイントにおける法線に対する反射角とが逆符号となるように構成されている。即ち、第1の面で反射された光を反射部材によって第1の面における最初の光の反射領域側(反射領域、反射領域付近あるいは反射領域寄りの領域)に戻すように反射することによって効果的に光路を重複させ、長い光路長を小型の光学系の中に納めることができるようにしている。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1には、本発明の第1実施形態である表示光学系を示している。この表示光学系20は、内部がガラスやプラスチックなどの光学媒質で満たされた透明体(以下、光学素子という)21と、反射ミラー部材22とを有して構成されている。
【0030】
光学素子21は、入射面および反射面として作用する面21aと、反射面および射出面として作用する面21b(第1の面)と、透過面として作用する面21c(第2の面)とを有している。なお,面21aにはハーフミラーコーティングが施されている。10は画像を表示する画像表示素子(LCD等)である。
【0031】
画像表示素子10により変調された光は、面21aから光学素子21に入射し、面21bで反射して面21cから屈折されつつ光学素子21を射出する。射出した光は反射ミラー部材22の反射面22aで入射光とほぼ逆向きに反射し、再び面21cから光学素子21に入射し、面21bにおいて、そのヒットポイント上での面の法線に対し前回とは反対側に再反射する。そして、面21aで反射した後、面21bを透過して光学素子21を射出し、本表示光学系の射出瞳Sに到達する。
【0032】
この図では、画像表示素子10から発した光束の例として、画像表示素子10の表示面中心を射出し、射出瞳Sの中心に至る中心画角主光線を実線で示している。
【0033】
本実施形態においては、面21a,21b,21cのうち少なくとも1つの面を曲面で構成し、射出瞳Sの位置付近に観察者が眼を置くことにより、画像表示素子10上に表示された画像の拡大像を視認することが可能となる。
【0034】
この表示光学系20において、光は面21a→面21b→面21c→面22a→面21c→面21b→面21a(→面21b)の順で各面を通り、面22aでの反射を境にそれまでの光路を逆にたどる。面21a→面21b→面21c→面22aまでの光路を往路と呼び、面22a→面21c→21b→21aまでの光路を復路と呼び、これら往路と復路の組み合わせにより往復光路が形成されている。また、面22aを折り返し反射面と呼ぶ。
【0035】
このように、面22aを折り返し反射面として表示光学系20内で往復光路を形成することで光路を重複させるように折り返し、表示光学系20内のスペースを有効に利用して光路長に対して表示光学系20を小型化している。
【0036】
このとき、往復光路を用いることにより表示光学系20の小型化は図れるが、面を重複して利用するため、設計の自由度が低下し、光学性能の低下や製造許容誤差の減少などが懸念される。
【0037】
しかし、本実施形態では、折り返し反射面22aを含む反射ミラー部材22を光学素子21とは別部材とすることにより、光学系の大きさに影響を与えずに光路中の有効面を増やし、設計の自由度を増加させ、光学性能の向上を実現している。
【0038】
また、図1に示すように、光学素子21を構成する反射面を,中心画角主光線に対して偏心させて配置することにより、光路を斜めに折り畳み、光学系20の薄型化を実現している。この際、光学的パワー(1/焦点距離)を有した面を偏心させて配置することにより生じる偏心収差を補正するために、光学素子21を構成する面のうち少なくとも1つの面をアジムス角度により光学的パワーの異なる回転非対称面(いわゆる自由曲面)で構成することが好ましい。
【0039】
さらに好ましくは、光学素子21を構成する全ての面を自由曲面で構成することにより、さらに良好な光学性能を得ることができる。
【0040】
このとき、各回転非対称面を図の紙面断面を唯一の対称面とする紙面垂直方向に面対称な形状とすると、対称性のない場合に比較して加工および製作を容易にすることができるため、好ましい。
【0041】
また、面21bでの反射を光学素子21内での全反射とすると、光量ロスが少なくなり好ましい。また、少なくとも面21bでの反射光束と射出光束とが共用する領域においては反射光束が全反射するようにすると、反射光束の全てを全反射とする場合に対して設計の自由度を上げることができる。
【0042】
このように、透過作用と反射作用の両作用を有する面における反射を全反射とすることにより、光を効率良く利用することができる。
【0043】
反射ミラー部材22の反射面22aの形状は、結像作用面を増やすという観点から曲面であることが望ましく、さらに,偏心した回転非対称形状とすることにより、光学素子21で発生する偏心収差の補正に寄与させ、光学性能の向上を図ることができる。
【0044】
図1に破線で示したように、画像表示素子10の画像表示面の中心より射出して射出瞳Sの両端に至る光線も、面21a→面21b→面21c→面22a→面21c→面21b→面21a(→面21b)と中心画角主光線と同様の経路をたどる。この際、画像表示素子10から射出瞳Sまでの光路中で両端からの光線が交わっており、画像表示素子10上に表示された画像の中間像が形成されている。これにより、画像表示素子10の表示サイズに対する表示画角設定の自由度を向上させて広画角化(高倍率表示)を可能にしている。
【0045】
また、中間像を略平行光として射出瞳Sに導くいわゆる接眼光学系部分の収差補正を容易にするため、中間結像面は接眼光学系部分での像面湾曲、非点収差や歪曲収差の発生する状況に合わせて適宜湾曲したり非点隔差を有したり歪曲させたりするように形成されていてもよい。
【0046】
以上のように表示光学系を構成することにより、画像表示素子10に表示された画像を、良好な光学性能で拡大像として表示する画像表示装置を提供することができる。また、表示光学系20内で1回結像を行うことで、画像表示素子10の表示サイズに対する表示画角設定の自由度を向上させ、広画角化(高倍率表示)を可能にするとともに、それに伴い光路長が長くなるのを表示光学系20内に往復光路を形成することで光路を重複させて表示光学系20の全長を短く抑え、非常にコンパクトな表示光学系を構成できる。
【0047】
(第2実施形態)
図2には、本発明の第2実施形態である表示光学系を示している。この表示光学系20は、第1実施形態と同じ光学素子21と、裏面鏡である反射ミラー部材22’とを有して構成されている。画像表示素子10から射出した光が表示光学系20内を進む経路は第1実施形態と同様であるが、反射ミラー部材22’の反射面22a’での反射の前後に透過面22b’を通過する点で第1実施形態と異なる。
【0048】
このように、反射ミラー部材22’を透過面22b’および反射面22a’を有する裏面鏡とすることにより、透過面22b’も光学面として使えるため、光学系の大きさに影響を与えずにさらに結像性能を向上させることができる。
【0049】
(第3実施形態)
図3には、本発明の第3実施形態である表示光学系を示している。この表示光学系20は、第1実施形態と同じ光学素子21と、複数の光学素子により構成された反射ミラー部材22”とを有して構成されている。画像表示素子10から射出した光が表示光学系20内を進む経路は第1実施形態と同様であるが、反射ミラー部材22”を構成する複数の光学素子の各光学面を通過する点で第1実施形態と異なる。
【0050】
このように、反射ミラー部材22”を複数の光学素子で構成することにより、色収差の補正が容易となり、さらなる結像性能の向上ができる。
【0051】
(第4実施形態)
図4には、本発明の第4実施形態である表示光学系を示している。この表示光学系20は、第1実施形態と同じ光学素子21および反射ミラー部材22とからなる第1の光学系と、画像表示素子10から射出した光を光学素子21の入射面に導く第2の光学系30とを有して構成されている。
【0052】
これにより、画像表示素子10から発せられた光に与える光学的パワーを、第1の光学系20と第2の光学系30とに分散させることが可能となり、各光学面で発生する収差を抑えることができるため、良好な結像性能が得られる。
【0053】
(第5実施形態)
図5には、本発明の第5実施形態である撮像光学系を示している。この撮像光学系120は、第1実施形態に示したものと同様の光学素子21と、反射ミラー部材22とから構成されている。40はCCD等の撮像素子である。
【0054】
Sはこの撮像光学系120の入射瞳であり、この位置に絞りを置いて不要光の入射を防いでいる。
【0055】
本実施形態において、光学素子21の面21b(第1の面)は被写体からの光の入射面および反射面として作用し、面21a(第3の面)は反射面および射出面として作用し、面21c(第2の面)は透過面として作用する。また、反射ミラー部材22の面22aは反射面として作用する。
【0056】
絞りSを通過した被写体からの光は、光学素子21に面21bから入射し、面21aで反射し、面21bで反射し、面21cを透過して光学素子21を射出する。光学素子21から射出した光は、反射ミラー部材22の面22aでほぼ逆向きに折り返し反射し、面21cを透過して光学素子21に再び入射する。そして、面21bにおける最初の光の反射領域に戻されて反射し、面21aを透過して光学素子21を射出する。
【0057】
光学素子21を射出した光は、撮像素子40に到達する。この際、所望の外界(被写体)からの光は撮像素子40の撮像面上に結像し、これにより、外界像の撮像を行うことができる。
【0058】
以上のように撮像光学系を構成することにより、被写体を撮像素子40に良好な光学性能で結像させる撮像装置を提供することができる。
【0059】
また、撮像光学系120内で1回中間結像させることで、撮像素子40のサイズに対して撮影画角の自由度を向上させて広画角化を可能にし、これに伴い光路長が長くなるのを光学系120内に往復光路を形成することで光路を重複させるよう折り畳み、光学系120の全長を短く抑え、非常にコンパクトな撮像光学系を実現している。
【0060】
本実施形態においても、光学素子21の各光学面を回転非対称面で構成したり、図2,3に示すように反射ミラー部材を裏面鏡で構成したり、図4に示すように光学素子21と撮像素子40の間の光路中に別の光学系を挿入することにより、より良好な結像性能を得ることができる。
【0061】
以上説明した第1から第5実施形態においては、中心画角主光線(表示光学系においては画像表示素子の表示面中心から射出瞳S中心に至る光線であり、撮像光学系においては入射瞳中心を通り撮像素子の撮像面中心に至る光線である)の反射ミラー部材における折り返し反射が略垂直反射であるように描かれているが、本発明の光学系はこの構成に限るものではない。
【0062】
(第6実施形態)
図6および図7にはそれぞれ、第6実施形態である表示光学系の構成を示している。これらの図に示した表示光学系20’,20”では、中心画角主光線の光路が第1実施形態のものと異なっている。
【0063】
図6および図7ともに、面21a→面21b→面21c→面22a→面21c→面21b→面21a→面21bの往復光路が形成されている点は第1実施形態の表示光学系20と同様である。
【0064】
但し、図6の表示光学系20’では、面21bで反射した中心画角主光線が面22aで角度θをなして折り返し反射されて、面21bでの先の反射地点よりも高い位置で再反射される点が第1実施形態と異なる。
【0065】
また、図7の表示光学系20”では、面21bで反射した中心画角主光線が面22aで角度θをなして折り返し反射されて、面21bでの先の反射地点よりも低い位置で再反射される点が第1実施形態と異なる。
【0066】
このように折り返し反射面22aの前後で光が所定角度θをなして入射・反射されてもよい。但し、角度θは、
|θ|<30° …(1)
を満たすことが好ましい。
【0067】
この式(1)の条件を外れると、光学素子21が大型化し、表示光学系全体を小型にすることが難しくなるため、好ましくない。
【0068】
なお、本実施形態では、表示光学系について説明したが、第5実施形態に示したような撮像光学系にも本実施形態と同様の考え方を適用することができる。
【0069】
(第7実施形態)
図8には、本発明の第7実施形態である表示光学系を示している。この表示光学系50は、内部がガラスやプラスチックなどの光学媒質で満たされた透明体(以下、光学素子という)51と、反射ミラー部材52とを有して構成されている。
【0070】
光学素子51は、入射面および反射面として作用する面51aと、反射面および透過面として作用する面51b(第2の面)と、反射面として作用する面51c(第1の面)とを有している。なお、面51aにはハーフミラーコーティングが、面51cには反射ミラーコーティングが施されている。10は画像を表示する画像表示素子(LCD等)である。
【0071】
画像表示素子10により変調された光は、面51aから光学素子51に入射し、面51bに臨界角以上の角度で入射して全反射し、面51cで反射し、面51bに臨界角以下の角度で入射して屈折されつつ光学素子51を射出する。射出した光は、反射ミラー部材52の反射面52aでほぼ逆向きに反射し、再び面51bを透過して光学素子51に入射する。
【0072】
光学素子51に入射した光は、面51cでそのヒットポイント上での面の法線に対し前回とは反対側に反射して、面51bで再び全反射し、面51aで反射した後、面51bを透過して光学素子51を射出し、射出瞳Sに到達する。
【0073】
この図では、画像表示素子10から発した光束の例として,画像表示素子10の表示面中心を射出し、射出瞳Sの中心に至る中心画角主光線を示している。
【0074】
本実施形態においては、面51a,51b,51cのうち少なくとも1つの面を曲面で構成し、射出瞳Sの位置付近に観察者が眼を置くことにより、画像表示素子10上に表示された画像の拡大像を視認することが可能となる。
【0075】
この表示光学系50において、光は面51a→面51b→面51c→面51b→面52a→面51b→面51c→面51b→面51a(→面51b)の順で各面を通り、面52aでの折り返し反射を境にそれまでの光路を逆にたどる。
【0076】
面51a→面51b→面51c→面51b→面52aまでの光路を往路と、面52a→面51b→面51c→面51b→面51aまでの光路を復路と呼び、これら往路と復路を合わせて往復光路と呼ぶ。また、面52aを折り返し反射面と呼ぶ。
【0077】
このように面52aを折り返し反射面として、表示光学系50内で往復光路を形成することで光路を重複させるように折り返し、表示光学系50内のスペースを有効に利用し、光路長に対して表示光学系50を小型化している。
【0078】
このように表示光学系50を構成することにより、第1実施形態と同様に、画像表示素子10に表示された画像を、良好な光学性能で拡大像として表示する画像表示装置を提供することができる。
【0079】
また、表示光学系50内で1回結像を行うことで、画像表示素子10の表示サイズに対する表示画角設定の自由度を向上させ、広画角化(高倍率表示)を可能にするとともに、それに伴い光路長が長くなるのを表示光学系50内に往復光路を形成することで光路を重複させて表示光学系50の全長を短く抑え、非常にコンパクトな表示光学系を構成できる。
【0080】
(第8実施形態)
図9には、本発明の第8実施形態である撮像光学系を示している。この撮像光学系150は、第7実施形態に示したものと同様の光学素子51と、反射ミラー部材52’とから構成されている。40はCCD等の撮像素子である。
【0081】
Sはこの撮像光学系150の入射瞳であり、この位置に絞りを置いて不要光の入射を防いでいる。
【0082】
本実施形態において、光学素子51は、透過面および反射面として作用する面51b(第2の面)と、反射面および射出面として作用する面51aと、反射面として作用する面51c(第1の面)とを有している。なお、面51aにはハーフミラーコーティングが、面51cには反射ミラーコーティングが施されている。
【0083】
絞りSを通過した被写体からの光は、面51bを透過して光学素子51に入射し、面51aで反射し、面51bに臨界角以上の角度で入射して全反射し、面51cで反射し、面51bに臨界角以下の角度で入射して光学素子51を射出する。光学素子51を射出した光は、反射ミラー部材52’の反射面52a’でほぼ逆向きに折り返し反射した後、再び面51bを透過して光学素子51に入射する。
【0084】
光学素子51に入射した光は、面51cでそのヒットポイント上での面の法線に対し前回とは反対側に反射して、面51bで再び全反射し、面51aを透過して光学素子51を射出する。
【0085】
光学素子51を射出した光は、撮像素子40に到達する。この際、所望の外界(被写体)からの光は撮像素子40の撮像面上に結像し、これにより、外界像の撮像を行うことができる。
【0086】
以上のように撮像光学系を構成することにより、被写体を撮像素子40に良好な光学性能で結像させる撮像装置を提供することができる。
【0087】
また、撮像光学系150内で1回結像を行うことで、撮像素子40のサイズに対して撮影画角の自由度を向上させて広画角化を可能にするとともに、それに伴い光路長が長くなるのを撮像光学系150内に往復光路を形成することで光路を重複させて撮像光学系150の全長を短く抑え、非常にコンパクトな撮像光学系を構成できる。
【0088】
また、図8および図9に示した第7および第8実施形態においても、光学素子51の各光学面および反射ミラー部材52,52’の反射面を回転非対称面で構成したり、反射ミラー部材52,52’を図2および3に示したような裏面鏡や複数の光学素子で構成したり、光学素子51と画像表示素子10あるいは撮像素子40との間の光路中に別の光学系を挿入したりすることによるメリットは、第1実施形態と同様である。
【0089】
また、図6および7に示したように、折り返し反射面52a,52a’の前後で光線が所定の角度をなして入射・反射するようにしてもよい。
【0090】
以下、上記各実施形態の数値実施例について説明する。
【0091】
[数値実施例1]
図10には、図1に示した第1実施形態の数値実施例の光学断面図を示している。図中の20は表示光学系を示し、21は3つの光学面を有する光学素子、22は反射ミラー部材である。
【0092】
S2,S4,S8は同一面、S3,S9は同一面、S5,S7は同一面であり、これら3面はそれぞれ第1実施形態にて説明した面21b,21a,21cに相当する。また、S6は反射ミラー部材22の反射面22aに相当する。
【0093】
また、図中の30は第2の光学系であり、光学素子21のS9に接合された面S9およびS10を有するレンズ形状素子と、面S11およびS12を有する凸レンズとから構成されている。
【0094】
これら光学素子21および第2の光学系30を構成する各光学面は全て回転非対称面であり、紙面(yz断面)を唯一の対称面として持つ面対称形状をしている。本数値実施例の光学データを表1に示す。
【0095】
ここで、表1の光学データのうち最も左の項目SURFは面番号を示している。また、X,Y,ZおよびAは、第1面S1の中心を原点(0,0,0)とし、図中に示したy軸,z軸と紙面奥向きにx軸をとった座標系における各面の面頂点の位置(x,y,z)並びに図面上で反時計回り方向を正方向とするx軸回りの回転角度a(単位:度)である。
【0096】
Rは曲率半径である。TYPの項は面形状の種類を表し、SPHは球面であり、FFSは以下の式に従う回転非対称面である.
【0097】
【数1】
Figure 0003870075
【0098】
TYPの欄でFFSの横に記された数値は、その面の形状が同表の下側に記載された非球面係数ci(i=1,2,3…)に対応する回転非対称形状であることを示している。
【0099】
Nd,νd(但し、表ではvdと記す)はそれぞれ、その面以降の媒質のd線波長での屈折率とアッベ数を示しており、屈折率Nの符号の変化はその面で光が反射されることを示している。また、媒質が空気層の場合は、屈折率Ndのみを1.000として表示し、アッベ数νdは省略している。
【0100】
また、折り返し反射面での中心画角主光線の入射光線と反射光線とのなす角度θの絶対値を|θ|として記載している。以上の表の項目は、以降の数値実施例においても同様である。
【0101】
【表1】
Figure 0003870075
【0102】
表1から分かるように、画像表示面SIからの光は、第2の光学系30のS12,S11,S10を介してS9(面21a)から光学素子21に入射し、S8(面21b)で反射し、S7(面21c)で屈折しつつ光学素子21を射出する。射出した光は、S6(反射ミラー部材22の反射面22a)で折り返し反射し、S5(面21c)から再び光学素子21に入射し、S4(面21b)で反射し、S3(面21a)で反射し、S2(面21b)から光学素子21を射出して射出瞳S1(S)に導かれる。
【0103】
本数値実施例の長さのディメンジョンを有する数値をmmとして考えると、射出瞳径φ6mm、画像表示サイズ10mm×7.5mm程度で水平約50°,垂直約39°の画角で画像をz軸の正方向無限遠方に表示する表示光学系となる。
【0104】
なお、本数値実施例の光学系を撮像光学系に利用してもよい。この場合、z軸負方向無限遠方の被写体からの光は、絞りS1を通過してS2から光学素子21に入射し、S3,S4で反射し、S5を透過して光学素子21から射出し、S6で折り返し反射してS7を透過して光学素子21に入射し、S8で反射してS9から光学素子21を射出する。光学素子21を射出した光は、第2の光学系のS10,S11,S12を介して撮像面SI上に外界(被写体)像を結像する。
【0105】
[数値実施例2]
図11には、図8に示した第7実施形態の数値実施例の光学断面図を示している。図中の50は表示光学系を示し、51は3つの光学面を有する光学素子、52は反射ミラー部材である。
【0106】
S2,S4,S6,S8,S10は同一面、S3,S11は同一面、S5,S9は同一面であり、これら3面はそれぞれ第7実施形態にて説明した面51b,51a,51cに相当する。また、S7は反射ミラー部材52の反射面52aに相当する。
【0107】
また、図中の30’は第2の光学系であり、面S12およびS13を有する凸レンズから構成されている。
【0108】
これら光学素子51および第2の光学系30’を構成する各光学面は全て回転非対称面であり、紙面(yz断面)を唯一の対称面として持つ面対称形状をしている。本数値実施例の光学データを表2に示す。
【0109】
【表2】
Figure 0003870075
【0110】
表2から分かるように、画像表示面SIからの光は、第2の光学系30’のS13,S12を介してS11(面51a)から光学素子51に入射し、S10(面51b)で反射し、S9(面51c)で反射し、S8(面51b)で屈折しつつ光学素子51を射出する。
【0111】
射出した光は、S7(反射ミラー部材52の反射面52a)で折り返し反射し、S6(面51b)から再び光学素子51に入射し、S5(面51c)で反射し、S4(面51b)で反射し、S3(面51a)で反射し、S2(面51b)から光学素子51を射出して射出瞳S1(S)に導かれる。
【0112】
本数値実施例は、長さのディメンジョンを有する数値をmmとして考えると、数値実施例1とほぼ同等の仕様の表示光学系となる。
【0113】
なお、本数値実施例の光学系を撮像光学系に利用してもよい。この場合、z軸負方向無限遠方の被写体からの光は、絞りS1を通過してS2から光学素子51に入射し、S3,S4,S5で反射し、S6を透過して光学素子51から射出し、S7で折り返し反射してS8を透過して光学素子51に入射し、S9,S10で反射してS11から光学素子51を射出する。光学素子51を射出した光は、第2の光学系のS12,S13を介して撮像面SI上に外界(被写体)像を結像する。
【0114】
なお、以上説明した全ての実施形態において、第1の光学系を通過する光束の任意の光線をトレースしたとき、その光線は、第1の面における最初の(1回目)の反射と2回目の反射とで、一方の反射角を基準として他方では逆符号の反射角で反射するような光路をとっている。
【0115】
具体的には、例えば図1の紙面内において、1回目の反射(面21bでの反射)における反射角が正符号(反射光が法線の紙面内反時計周り方向に存在する場合)であれば、2回目の反射(面21bでの再反射)における反射角は負符号(反射光が法線の紙面内時計周り方向に存在する場合)となるような光路になっている。
【0116】
このような光路をとることによって、第1の面と反射部材との間で光束は略往復することになるので、第1の光学系内の空間有効に利用して光路長を稼ぐことができる。しかも、光路長が長くとも小型の光学系が実現できる。
【0117】
【発明の効果】
以上説明したように、本願第1の発明によれば、第1の面および反射部材の間で光を略往復させて光路を折り返すようにしているので、小型の光学系でありながらも光路長を長く確保できる。このため、小型の原画を用いつつ広表示画角を達成でき、しかも全体として小型の表示光学系を実現することができる。
【0118】
また、反射部材を光学素子とは別部材としているので、表示光学系の大きさに影響を与えずに光路中の有効面を増やすことができ、設計の自由度を増加させ、光学性能の向上を図ることができる。
【0119】
また、表示光学系(例えば、光学素子)内で光を中間結像させるようにすれば、レイアウトの自由度が増え、原画を大画面表示させることができるとともに、光路長をかなり長くしても表示光学系を小型に構成することができる。
【0120】
また、本願第2の発明によれば、第1の面および反射部材の間で光を略往復させて光路を折り返すようにしているので、小型の光学系でありながらも光路長を長く確保できる。このため、小型でありながらも広撮影画角を達成することができる。
【0121】
また、反射部材を光学素子とは別部材としているので、撮像光学系の大きさに影響を与えずに光路中の有効面を増やすことができ、設計の自由度を増加させ、光学性能の向上を図ることができる。
【0122】
なお、撮像光学系(例えば、光学素子)内で光を中間結像させるようにすれば、レイアウトの自由度が増え、広画角の被写体像を十分縮小して撮像面に導くことができるとともに、光路長をかなり長くしても撮像光学系を小型に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である表示光学系の構成図。
【図2】本発明の第2実施形態である表示光学系の構成図。
【図3】本発明の第3実施形態である表示光学系の構成図。
【図4】本発明の第4実施形態である表示光学系の構成図。
【図5】本発明の第5実施形態である撮像光学系の構成図。
【図6】本発明の第6実施形態である表示光学系(1)の構成図。
【図7】上記第6実施形態である表示光学系(2)の構成図。
【図8】上記第7実施形態である表示光学系の構成図。
【図9】本発明の第8実施形態である撮像光学系の構成図。
【図10】本発明の数値実施例1の光学系断面図。
【図11】本発明の数値実施例2の光学系断面図。
【図12】従来の表示光学系の構成図。
【図13】従来の表示光学系の構成図。
【符号の説明】
20,20’,50 表示光学系
21 光学素子
22,22’,22”,52,52’ 反射ミラー部材
30,30’ 第2の光学系
10 画像表示素子
40 撮像素子

Claims (10)

  1. 画像表示素子と、その画像表示素子が形成する原画からの光を観察者の眼又は被投射面に導く表示光学系とを有する画像表示装置であって、
    前記表示光学系は、少なくとも反射作用を有する第1の面およびこの第1の面で反射した前記原画からの光を透過する第2の面とを有する光学素子と、この第2の面から前記光学素子を射出した光を反射して、前記第2の面を再度透過させて前記光学素子に入射させる反射部材を有し、
    前記第2の面を再度透過した後、前記第1の面に再度入射した中心画角主光線はそのヒットポイント上での面の法線に対し、前回とは反対側に反射して進むと共に、
    前記表示光学系内で前記原画の中間像を形成することを特徴とする画像表示装置
  2. 前記第1の面および前記第2の面の少なくとも一方が、入射する光線に対して偏心していることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置
  3. 前記第1の面および前記第2の面の少なくとも一方が、曲率を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置
  4. 前記第1の面および前記第2の面の少なくとも一方が、回転非対称面であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像表示装置
  5. 前記光学素子上に形成された光学面のいずれかで光が全反射することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像表示装置
  6. 前記反射部材の反射面が、入射する光線に対して偏心していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像表示装置
  7. 前記反射部材の反射面が、曲率を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像表示装置
  8. 前記反射部材の反射面が、回転非対称面であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像表示装置
  9. 前記反射部材が裏面鏡で構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像表示装置
  10. 撮像素子と、被写体からの光をその撮像素子の撮像面に導く撮像光学系とを有する撮像装置であって、
    前記撮像光学系は、少なくとも反射作用を有する第1の面およびこの第1の面で反射した前記被写体からの光を透過する第2の面とを有する光学素子と、この第2の面から前記光学素子を射出した光を反射して、前記第2の面を再度透過させて前記光学素子に入射させる反射部材を有し、
    前記第2の面を再度透過した後、前記第1の面に再度入射した中心画角主光線はそのヒットポイント上での面の法線に対し、前回とは反対側に反射して進むと共に、
    前記撮像光学系内に前記被写体の中間像を形成することを特徴とする撮像装置。
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