JP3861528B2 - 電気光学装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字、数字等といった像を表示する電気光学装置における基板接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、携帯電話機、携帯型情報端末機等といった電子機器に液晶装置が広く用いられている。この液晶装置は、電気光学装置の一例であって、例えば、文字、数字、図形等といった像を表示するために用いられている。
【0003】
液晶装置では、一般に、液晶に印加する電圧を制御してその液晶の配向を制御することにより、その液晶を通過する光を変調し、もって文字、数字、図形等といった像を表示する。この液晶装置に関しては、液晶へ印加する電圧を制御するための回路基板が液晶を挟持する一対の基板の一方又は双方に接続される。そしてこの場合、上記回路基板は単に1個の基板によって構成される場合に限られず、複数の基板を互いに接続することによって形成されることがある。
【0004】
このように複数の基板を互いに接続するための従来構造として、例えば図6に示すように、一対の基板52a及び52bのそれぞれの端子部57a及び57bを互いに対向させて配置した上で、いわゆるラバーコネクタ56によってそれらの端子部57a及び57bを導電接続するという接続構造が知られている。
【0005】
基板52a及び52bには適宜の回路(図示せず)が設けられ、それらの回路が端子部57a及び57bに電気的につなげられる。また、ラバーコネクタ56は、例えば絶縁性でゴム製の基体部55の内部に複数の導電材54を互いに間隔をおいて埋め込むことによって形成され、導電材54の両端部を一対の端子部57a及び57bに接触させることにより両者の間の導電接続が達成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の基板接続構造では、矢印Zで示す縦方向の厚さが大きくなるために、この基板接続構造を用いる従来の液晶装置ではその外観形状を小型にできないという問題があった。縦方向の厚さの増大を避けるための基板接続構造として、一対の基板の端子部を平面的に並べた状態でそれらを半田付けによって導電接続する構造も考えられるが、半田付け処理は作業が複雑で時間がかかるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、縦方向の厚さが非常に小さく、しかも簡単な作業だけで形成できる電気光学装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記の目的を達成するため、本発明に係る電気光学装置は、電気光学素子の基板に電気的に接続された複数の可撓性基板と、異方導電性コネクタを介して前記可撓性基板と電気的に接続された制御基板とを有する液晶装置において、前記異方導電性コネクタは、弾性を有するベースの少なくとも一つの面に、複数の導電材を互いに間隔をおいて配列して成り、前記可撓性基板の端子部と前記制御基板の端子部とを前記異方導電性コネクタの前記一つの面に載置することによって前記可撓性基板と前記制御基板とを電気的に接続し、前記異方導電性コネクタを支持する支持部材を有し、該支持部材を介して前記電気光学素子と前記制御基板とが重なるよう配置されてなり、前記異方導電性コネクタは前記支持部材によって前記制御基板に押圧されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の電気光学装置によれば、異方導電性コネクタの同一面上で可撓性基板と制御基板とを電気的に接続できる。そのため、導電接続部の縦方向の厚さを非常に小さくできる。
【0010】
また、可撓性基板の端子部と制御基板の端子部とは異方導電性コネクタによって一括に接続され、半田付けのような面倒な作業が不要であるので、作業を簡単且つ短時間に行うことができる。
【0011】
(1)項記載の構成によれば、前記導電材は、例えば細い金線によって形成できる。間隔Dは使用目的に応じて種々の寸法に設定できるが、例えば0.01μm〜0.5μm、望ましくは0.05μm〜0.2μmに設定できる。この(1)項記載の構成によれば、ベースが有する弾性が発生する弾性力、すなわち復元力により、端子部同士を導電材を介して確実に導電接続できる。
【0012】
または(1)項記載の構成によれば、支持部材と制御基板との間に加わる圧力によって制御基板及び可撓性基板が異方導電性コネクタに押し付けられるので、確実に電気的接続が図れる。更には、支持部材と制御基板との間に加わる圧力によって異方導電性コネクタが所定位置に固定される。
【0013】
(2)上記(1)の場合にあって、前記支持部材は位置決め用のピンを有し、前記可撓性基板と前記制御基板は前記ピンによって共通に位置決めされると望ましい。
【0014】
こうすれば、可撓性基板の端子部と制御基板の端子部とを互いにずれることなく正確に導電接続することができ、しかもそのための作業を簡単化することができる。
【0015】
(3) 上記(1)または(2)項記載の電気光学装置において、前記支持部材は凹部を有し前記異方導電性コネクタは該凹部に収容されてなると好ましい。こうすれば、凹部に異方導電性コネクタを収容した状態で作業を続けられるので導電接続のための作業性をより一層簡単にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る電気光学装置の一実施形態を示している。本実施形態の電気光学装置においては、互いに対向する一対の基板間に液晶を挟持してなる液晶パネルを電気光学素子として用いた液晶装置を例として説明する。ここに示す液晶装置1は、平板状の導光体6、シート状の光拡散板7及び枠状のスペーサシート8を順々に組み付けた支持部材3のスペーサシート8の上に液晶パネル2を装着し、支持部材3の反対側に制御基板としての非可撓性のPCB(Printed Circuit Board :プリント回路基板)9を装着し、液晶パネル2、支持部材3及びPCB9をカバー11によって覆い、そしてカバー11の下端をPCB9の裏面にカシメ止めすることによって形成される。
【0017】
カバー11は、液晶パネル2の表示領域に対応する部分に開口を備え、液晶パネル2に表示される像はこの開口を通して外部から認識できる。図2は、図1のII−II線に従った断面図であって、以上のようにして構成される液晶装置1の断面構造を示している。
【0018】
図2において、液晶パネル2は、互いに対向する一対の基板である第1液晶パネル基板4a及び第2液晶パネル基板4bを有し、これらの基板はシール材12によってそれらの周囲が互いに接合される。
【0019】
第1液晶パネル基板4aを構成する基板素材13aの第2液晶パネル基板4bに対向する面には、例えばコモン電極として作用する第1電極14aが所定のパターンに形成され、その上にオーバーコート層16aが形成され、さらにその上に配向膜17aが形成される。また、基板素材13aの外側表面には偏光板18aが貼着される。
【0020】
第1液晶パネル基板4aに対向する第2液晶パネル基板4bを構成する基板素材13bの第1液晶パネル基板13aに対向する面には、例えばセグメント電極として作用する第2電極14bが所定のパターンに形成され、その上にオーバーコート層16bが形成され、さらにその上に配向膜17bが形成される。また、基板素材13bの外側表面には偏光板18bが貼着される。
【0021】
各配向膜17a及び17bには、配向性を持たせるための処理であるラビング処理が施される。また、偏光板18aの偏光軸と偏光板18bの偏光軸とは、可視像を表示するのに必要となる偏光透過性を得るために、互いに所定の角度をもって対向する。なお、カラー表示を行う場合には、第1液晶パネル基板4a又は第2液晶パネル基板4bにカラーフィルタ(図示せず)が設けられる。
【0022】
第1電極14a及び第2電極14bは、例えばITO(Indium Tin Oxide)等といった光透過性材料によって1000オングストローム程度の厚さに形成され、オーバーコート層16a及び16bは、例えば酸化珪素、酸化チタン又はそれらの混合物等によって800オングストローム程度の厚さに形成され、そして配向膜17a及び17bは、例えばポリイミド系樹脂によって800オングストローム程度の厚さに形成される。
【0023】
第1電極14aは、図1に示すように、複数の直線パターンを互いに平行に配列することによって、いわゆるストライプ状に形成され、一方、第2電極14bは上記第1電極14aに交差するように複数の直線パターンを互いに平行に配列することによって、やはりストライプ状に形成される。これらの電極14aと電極14bとがドットマトリクス状に交差する複数の点が、像を表示するための画素を形成する。そして、それらの複数の画素によって区画形成される領域が、文字等といった像を表示するための表示領域となる。
【0024】
以上のようにして形成された第1液晶パネル基板4a及び第2液晶パネル基板4bのいずれか一方の液晶側表面には、図2に示すように、複数のスペーサ19が分散され、さらにいずれか一方の基板の液晶側表面にシール材12が、例えば印刷等によって枠状に設けられる。
【0025】
両基板4a及び4bの間にはスペーサ19によって保持される均一な寸法、例えば5μm程度の寸法の間隙、いわゆるセルギャップが形成され、シール材12の一部分に形成される液晶注入口(図示せず)を通してそのセルギャップ内に液晶21が注入され、その注入の完了後、液晶注入口が樹脂等によって封止される。
【0026】
図1において、第1液晶パネル基板4aは第2液晶パネル基板4bの外側へ張り出す基板張出し部4cを有し、第1液晶パネル基板4a上の第1電極14aはその基板張出し部4cへ直接に延び出て接続用端子となっている。また、第2液晶パネル基板4bは第1液晶パネル基板4aの外側へ張り出す基板張出し部4dを有し、第2液晶パネル基板4b上の第2電極14bはその基板張出し部4dへ直接に延び出て接続用端子となっている。
【0027】
各電極14a及び14bは、実際には極めて狭い間隔で多数本がそれぞれの基板4a及び4bの表面のほぼ全域に形成されるが、図1では構造を分かり易く示すために実際の間隔よりも広い間隔でそれらの電極等を模式的に図示し、さらに一部の電極の図示は省略してある。また、各電極14a及び14bは、ストライプ状すなわち直線状に形成されることに限られず、適宜のパターン状に形成されることもある。
【0028】
図1において、第1液晶パネル基板4aの基板張出し部4cには第1可撓性基板22aが接続される。この第1可撓性基板22aは、ヒートシール23と、それに接続されたTCP(Tape Carrier Package)24とによって構成され、ヒートシール23が基板張出し部4cに接続される。
【0029】
ヒートシール23は、配線パターンを形成した高分子フィルム、例えばポリエステルフィルム上に熱圧着用の樹脂を被覆したもので、電気的且つ機械的接続機能を持つ可撓性の配線基板である。
【0030】
また、TCP24は、TAB(Tape Automated bonding:テープ自動化実装)の技術を用いて可撓性のキャリヤテープ上にICチップをギャングボンディング等によって一括接続させることによって形成された可撓性の配線基板である。本実施形態では、このTCP24の裏面に液晶駆動用IC26aがボンディングされ、さらにその辺端部に端子部27aが形成される。また、端子部27aの両側には位置決め用の穴28aが形成される。
【0031】
第2液晶パネル基板4bの基板張出し部4dには、第2可撓性基板としてのTCP22bが接続される。このTCP22bの裏面には液晶駆動用IC26bがボンディングされ、さらにその辺端部に端子部27bが形成される。また、端子部27bの両側には位置決め用の穴28bが形成される。
【0032】
なお、第2可撓性基板としてのTCP22bには、液晶駆動用IC26bの端子すなわちバンプと端子部27bをつなげるための配線パターンや液晶駆動用IC26bのバンプと第2電極14bとをつなげるための配線パターン等が形成されるが、図1では便宜上、それらの配線パターンの図示は省略してある。
【0033】
また、第1可撓性基板22aを構成するヒートシール23及びTCP24のそれぞれには、液晶駆動用IC26aのバンプと端子部27aとをつなげる配線パターンや液晶駆動用ICIC26aのバンプと第1電極14aとをつなげるための配線パターン等が形成されるが、図1では便宜上、それらの配線パターンの図示も省略してある。
【0034】
図1において、制御基板としてのPCB9の支持部材3側の表面には、発光源としての複数のLED(Light Emitting Diode)29が設けられ、支持部材3の対応部位にはそれらのLED29を収容するための凹部30が設けられる。この凹部30は導光体6の側面に対応する部位が開口となっており、PCB9を支持部材3の下面に装着すると、LED29が凹部30の中に収容されると共に、LED29の発光面と導光体6の側面とが上記の開口を通して互いに対向するようになっている。これにより、LED29からの発光を導光体6の側面を通して該導光体6の内部へ導くことができる。
【0035】
また、PCB9の支持部材3側の表面の適所には端子部31a及び端子部31bが設けられる。そしてさらに、端子部31aの両側には位置決め用の穴32aが設けられ、端子部31bの両側には位置決め用の穴32bが設けられる。
【0036】
このPCB9には、各液晶駆動用IC26a、26bを補助するための回路が搭載されたり、LED29を駆動するための回路が搭載されたり、あるいは、本液晶装置1を用いる電子機器のために必要となる回路が搭載されたりするようになっており、それらの回路は、例えば図1においてPCB9の支持部材3と反対側の面に搭載される。そして、それらの回路と端子部31a及び31bがスルーホール等を介して電気的につなげられる。
【0037】
図3は、図1の矢印Aに従って支持部材3の裏面を示し、さらに矢印Bに従って液晶パネル2の裏面を示している。支持部材3の裏面には、液晶パネル2に接続された第1可撓性基板22aを収容するための浅い凹部33が設けられ、さらに液晶駆動用IC26aを収容するための凹部34が設けられる。また、凹部33の先端の一部には異方導電性コネクタ36aが設けられる。
【0038】
この異方導電性コネクタ36aは、例えば、粘着剤や接着剤によって支持部材3に粘着又は接着されたり、フック状の突起等によって支持部材3に機械的に支持される。このとき、異方導電性コネクタ36aを確実に保持するためにそのコネクタ36aを収容する凹部を支持部材3の対応カ所に予め形成しておくことが望ましい。
【0039】
また、支持部材3の裏面の他所には、第2可撓性基板としてのTCP22bを収容するための浅い凹部37が設けられ、さらに液晶駆動用IC26bを収容するための凹部40が設けられる。また、凹部37の先端の一部には異方導電性コネクタ36bが設けられる。この異方導電性コネクタ36bも粘着、接着、あるいは機械的な支持等によって支持部材3に支持される。このとき、異方導電性コネクタ36bに関してもそれを確実に保持するための凹部を支持部材3の対応カ所に予め形成しておくことが望ましい。
【0040】
上記の異方導電性コネクタ36a及び36bは、例えば、図4に示すように弾性を有するベース38の表面に複数の導電材39、例えば導電線、例えば金線を互いに間隔Dをおいて配列することによって形成される。これらの異方導電性コネクタ36a及び36bは、導電材39が外側へ向くようにベース38が支持部材3側へ来るように装着される。
【0041】
なお、支持部材3の裏面の異方導電性コネクタ36aの両側には一対のピン41aが設けられ、異方導電性コネクタ36bの両側には一対のピン41bが設けられる。
【0042】
本液晶装置1を製造する際には、図1において、導光体6、光拡散板7及びスペーサシート8を順々に支持部材3に装着し、そしてスペーサシート8の上に液晶パネル2を載せる。このとき、図2に示すように、液晶パネル2の偏光板18bと光拡散板7との間にはスペーサシート8の厚さに対応した空気層が形成されるので、偏光板18bと光拡散板7との密着が防止され、これにより、液晶パネル2による液晶表示の品質を良好に保持できる。
【0043】
さらに、図3に示すように、液晶パネル2の第1可撓性基板22aを支持部材3の裏面へ折り曲げて、位置決め用穴28aをピン41aへ挿入する。これにより図2に示すように、第1可撓性基板22aのTCP24の端子部27aが、異方導電性コネクタ36aの手前側(図2の左側)の一部分に位置決めされる。
【0044】
次に、図3において、液晶パネル2を構成する第2可撓性基板としてのTCP22bを支持部材3の裏面へ折り曲げて、位置決め用穴28bをピン41bへ挿入する。これにより、第1可撓性基板22aの場合と同様にして、TCP22bの端子部27bが、異方導電性コネクタ36bの手前側の一部分に位置決めされる。
【0045】
次に、図3において、制御基板としてのPCB9の位置決め用穴32aを支持部材3のピン41aへ挿入し、同時にPCB9の位置決め用穴32bを支持部材3のピン41bへ挿入しながら、PCB9を支持部材3の裏面であって、折り曲げられた第1可撓性基板22a及び同じく第2可撓性基板としてのTCP22bの上に重ねて装着する。
【0046】
このとき、PCB9上の端子部31aは、図2に示すように、第1可撓性基板22aの端子部27aが接触する異方導電性コネクタ36aの表面と同じ面の残りの一部分に対応するように位置決めされる。一方、図3において、PCB9上の他の端子部31bは、第2可撓性基板であるTCP22bの端子部27bが接触する異方導電性コネクタ36bの表面と同じ面の残りの一部分に対応するように位置決めされる。
【0047】
その後、図2に示すように、液晶パネル2、支持部材3及びPCB9の全体をカバー11によって覆い、さらに、カバー11の周壁の底部(図2の下部)の適所をPCB9の裏面へ折り出してカシメ止めする。これにより、図2において、制御基板としてのPCB9の端子部31a及び第1可撓性基板22aの端子部27aがPCB9によって異方導電性コネクタ36aへ適宜の圧力で押し付けられる。この結果、異方導電性コネクタ36aのベース38の復元力すなわち弾性力により、PCB9すなわち制御基板の端子部31aと第1可撓性基板22aの端子部27aとが、異方導電性コネクタ36aの導電材39を介して導電接続される。
【0048】
一方、図3において、もう1つの異方導電性コネクタ36bに関しては、上述した異方導電性コネクタ36aの場合と同様にして、PCB9すなわち制御基板の端子部31bと第2可撓性基板としてのTCP22bの端子部27bとが、異方導電性コネクタ36bの同一面上の導電材39を介して導電接続される。
【0049】
異方導電性コネクタ36a及び36bを用いた上記の導電接続は、それらの異方導電性コネクタ36a及び36bの同一面を用いて達成されるので、この導電接続部分の縦方向、すなわち図2の上下方向の寸法を非常に小さくでき、従って液晶装置1の全体の外観形状の縦方向の寸法を非常に小さく形成できる。
【0050】
図5は、図2のV−V線に従って、異方導電性コネクタ36aを用いた導電接続構造を示している。図示の通り、制御基板としてのPCB9上の端子部31aと第1可撓性基板22aを構成するTCP24上の端子部27aとの両方に複数、実施形態の場合は3本の導電材39が共通に接触し、これにより、一対の端子部31aと27aとの間で平面的な導電接続が達成される。
【0051】
以上のようにして形成された液晶装置1においては、図1において、LED29が発光することにより導光体6の発光面から液晶パネル2へ向けて光が供給される。また、PCB9に搭載された回路によって駆動されて液晶駆動用IC26a及び26bが作動し、第1電極14a又は第2電極14bのいずれか一方に対して行ごとに走査電圧を印加し、さらにそれらの電極の他方に対して表示画像に基づいたデータ電圧を画素ごとに印加することにより、両電圧の印加によって選択された各画素部分を通過する光を変調し、もって、液晶パネル4の液晶表示面側に文字、数字等といった像を表示する。
【0052】
以上のように、本実施形態によれば、第1可撓性基板22aの端子部27aと制御基板であるPCB9の端子部31aの両方を異方導電性コネクタ36aの同一面へ押し付けることにより、異方導電性コネクタ36aの導電材39を介して第1可撓性基板22aの端子部27aとPCB9の端子部31aとが互いに導電接続される。このとき、第1可撓性基板22aの端子部27aとPCB9の端子部31aは異方導電性コネクタ36aの同一面を介して導電接続されるので、導電接続部の縦方向の厚さを非常に小さくできる。
【0053】
このような導電接続関係は、第2可撓性基板であるTCP22bの端子部27bと制御基板であるPCB9の端子部31bとを異方導電性コネクタ36bによって導電接続する場合にも全く同様に達成される。
【0054】
さらに、第1可撓性基板22aの端子部27aとPCB9の端子部31aとは異方導電性コネクタ36aによって一括に接続され、また、第2可撓性基板としてのTCP22bの端子部27bとPCB9の端子部31bとは異方導電性コネクタ36bによって一括に接続され、両接続部とも、半田付けのような面倒な作業が不要であるので、作業を簡単且つ短時間に行うことができる。
【0055】
また、本実施形態では、異方導電性コネクタ36a,36bを、図4に示すように、弾性を有するベース38の表面に金線等によって形成される複数の導電材39を配列させて形成したので、ベース38が有する弾性が発生する弾性力、すなわち復元力により、端子部同士を導電材39を介して確実に導電接続できる。
【0056】
また、本実施形態では、異方導電性コネクタ36a,36bを支持する支持部材3にピン41a,41bを設けた上で、第1可撓性基板22aと制御基板であるPCB9の組み合わせ及び第2可撓性基板であるTCP22bと制御基板であるPCB9の組み合わせのそれぞれの組み合わせを、それらのピン41a,41bによって共通に位置決めするようにしたので、第1可撓性基板22aの端子部27aとPCB9の端子部31a及び第2可撓性基板であるTCP22bの端子部27bとPCB9の端子部31bのそれぞれの組み合わせをずれることなく正確に導電接続させることができ、しかもそのための作業を簡単に行うことができる。
【0057】
図3に関連して説明したように、支持部材3のうち異方導電性コネクタ36a,36bを配置すべき位置には、それらのコネクタを収容して位置決めするための凹部をその支持部材3に予め設けておくことができる。こうすれば、異方導電性コネクタ36a,36bの位置を正確に決めることができるので、導電接続のための作業性をより一層簡単にすることができる。
【0058】
また、本実施形態では、支持部材3が、その一方の側で異方導電性コネクタ36a,36bを支持し、同じ側で制御基板であるPCB9を支持し、そして反対側で液晶パネル2を支持するようにした。そしてさらに、第1可撓性基板22a及び第2可撓性基板としてのTCP22bは支持部材3の裏側へ折り曲げられてそれらの端子部27a,27bが異方導電性コネクタ36a,36bを介して制御基板であるPCB9の端子部31a,31bへ接続される。この構成により、液晶装置1に必要となる回路を液晶パネル2の面積とほぼ等しい面積の構造であって縦方向の寸法が小さい構造の中に格納することができる。
【0059】
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
【0060】
例えば、本発明で用いる異方導電性コネクタは図4に示した構造のものに限られず、特定方向に導電性を持ちそれ以外の方向には導電性を持たない構造、すなわち異方導電性を有する構造のコネクタであれば、任意の構造のものを採用できる。例えば、弾性材料によって形成された複数の導電線材を互いに間隔を開けて配列した構造の、いわゆるスプリングコネクタを用いることもできる。
【0061】
なお、本発明の電気光学装置は、液晶パネルだけでなく、エレクトロルミネッセンス(EL)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)等の発光素子などを電気光学素子として用いたものに対しても適用することができる。
【0062】
【発明の効果】
本発明に係る電気光学装置によれば、可撓性基板の端子部と制御基板の端子部の両方を異方導電性コネクタの同一面へ押し付けることにより、異方導電性コネクタの導電材を介して可撓性基板の端子部と制御基板の端子部とが互いに導電接続される。このとき、可撓性基板の端子部と制御基板の端子部は異方導電性コネクタの同一面を介して導電接続されるので、導電接続部の縦方向の厚さを非常に小さくできる。
【0063】
また、可撓性基板の端子部と制御基板の端子部とは異方導電性コネクタによって一括に接続され、半田付けのような面倒な作業が不要であるので、作業を簡単且つ短時間に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶装置の一実施形態を分解して示す斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線に従って液晶装置の断面構造を示す断面図である。
【図3】図1における矢印A及びBに従って図1に示す構造の主要部の裏側構造を示す斜視図である。
【図4】異方導電性コネクタの一実施形態を示す斜視図である。
【図5】図2におけるV−V線に従って図4に示す異方導電性コネクタの使用例を示す断面図である。
【図6】従来の液晶装置で用いられる基板接続構造の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 液晶装置
2 液晶パネル
3 支持部材
4a,4b 液晶パネル基板
4c,4d 基板張出し部
6 導光体
7 光拡散板
8 スペーサシート
9 PCB(制御基板)
11 カバー
12 シール材
13a,13b 基板素材
14a,14b 電極
21 液晶
22a 第1可撓性基板
22b TCP(第2可撓性基板)
23 ヒートシール
24 TCP
26a,26b 液晶駆動用IC
27a,27b 端子部
28a,28b 穴
29 LED
31a,31b 端子部
32a,32b 穴
33,34 凹部
36a,36b 異方導電性コネクタ
37 凹部
38 ベース
39 導電材
41a,41b ピン

Claims (3)

  1. 電気光学素子の基板に電気的に接続された複数の可撓性基板と、
    異方導電性コネクタを介して前記可撓性基板と電気的に接続された制御基板とを有する液晶装置において、
    前記異方導電性コネクタは、弾性を有するベースの少なくとも一つの面に、複数の導電材を互いに間隔をおいて配列して成り、
    前記可撓性基板の端子部と前記制御基板の端子部とを前記異方導電性コネクタの前記一つの面に載置することによって前記可撓性基板と前記制御基板とを電気的に接続し、
    前記異方導電性コネクタを支持する支持部材を有し、
    該支持部材を介して前記電気光学素子と前記制御基板とが重なるよう配置されてなり、
    前記異方導電性コネクタは前記支持部材によって前記制御基板に押圧されている
    ことを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1において、
    前記支持部材は位置決め用のピンを有し、前記可撓性基板と前記制御基板は前記ピンによって共通に位置決めされることを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記支持部材は凹部を有し、前記異方導電性コネクタは該凹部に収容されてなることを特徴とする電気光学装置。
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