JP3860045B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置に関する。特に本発明は、撮像設定と撮像準備設定を備える撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平9−93484号は、露出調節、ホワイトバランス調節、あるいは焦点調節の応答速度を静止画像の撮影と動画像の撮影とで切り換える撮像装置を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の撮像装置は、動画像の撮影時に撮像装置の駆動音が雑音として記録されることがあった。
【0004】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる撮像装置を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によると、画像を撮像する撮像装置であって、被写体像を撮像する撮像部と、撮像部が被写体像を撮像する時に移動する移動部と、被写体像を動画または静止画として撮像部に撮像させる撮像設定、または撮像設定の準備状態である撮像準備設定に対応づけて、移動部を制御する制御条件を格納する制御条件格納部と、撮像部に撮像設定と、撮像準備設定を指示する撮像指示情報を取得する撮像設定取得部と、制御条件格納部において、撮像指示情報に対応づけられた制御条件に基づいて移動部を制御する制御部とを備える。
【0006】
制御条件格納部が格納している制御条件は移動部の位置と、移動部の位置を決定するパラメータとの相関であり、相関はヒステリシスとなっていてもよい。また、移動部は、撮像部が被写体像を撮像する時に移動することによって露光量を調整し、制御条件に基づいて移動部を制御してもよい。
【0007】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の総てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの総てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0009】
図1は、本実施の形態に係る撮像装置10に特徴的な機能構成の一例を示す。撮像装置10は、動画及び静止画を撮像する。撮像装置10は、制御部150と、撮像部20と、撮像設定取得部160と、制御条件格納部170とを備える。
【0010】
撮像部20は、被写体像を取得する。撮像部20は、光学部22と、移動部の一例としての絞り24と、CCD30とを有する。光学部22は、被写体像を取り込む。撮像部20は、光学部22が取り込んだ被写体像を、画像信号に変換する。撮像部20は、変換した画像信号を、制御部150に送る。
【0011】
制御条件格納部170は、絞り24を制御する制御条件を、設定毎に格納する。設定は、例えば被写体像を動画として撮像部20に撮像させる動画撮像設定と、被写体像を静止画として撮像部20に撮像させる静止画撮像設定と、動画撮像設定及び静止画撮像設定の準備状態である撮像準備設定である。
【0012】
撮像設定取得部160は、動画撮像設定、静止画撮像設定、または撮像準備設定のいずれかを示す撮像指示情報を取得する。撮像設定取得部160は、取得した撮像指示情報を制御部150に送る。撮像設定取得部160は、具体的には撮像設定の切り替えを、撮像装置10のユーザから受け付けることによって、撮像指示情報を取得する。
【0013】
制御部150は、撮像部20から受け取った画像信号に基づいて、被写体の明るさを示す明るさ情報を算出する。制御部150は、撮像指示情報に対応づけられた制御条件と明るさ情報とに基づいて、絞り24を移動させる移動指示情報を送る。絞り24は、制御部150から受け取った移動指示情報に基づいて移動する。すなわち、絞り24は、制御部150から受け取った移動指示情報に基づいて絞り値を変化させる。また、制御部150は、撮像設定取得部160から受け取った撮像指示情報に基づいて、撮像部20を制御する。
【0014】
図1に示した機能構成の一例によると、撮像装置10は、撮像部20が被写体像を動画または静止画として撮像している状態と、撮像部20が被写体像を撮像していない状態のそれぞれにおいて、最適の制御条件で絞り24を制御することができる。
【0015】
本実施の形態において、移動部の一例として絞り24を用いて説明したが、他の例としては、光学部22のフォーカスレンズを駆動するフォーカス駆動部と、光学部22を通過した光をCCD30に露光するか否かを制御するシャッタ等もある。
【0016】
図2は、本実施の形態に係る撮像装置10の動作を示すフローチャートである。制御部150は、撮像設定取得部160が、撮像装置10のユーザから撮像準備設定を示す撮像指示情報を取得した時に、撮像準備設定に対応した第3の制御条件を、制御条件格納部170から読み出す(ステップS202)。次に、制御部150は、光学部22の焦点を調整する(ステップS204)。次に、制御部150は、撮像部20から受け取った画像信号に基づいて、被写体像の明るさを示す明るさ情報を算出する。制御部150は、制御条件格納部170から読み出した第3の制御条件と、明るさ情報に基づいて、絞り24を制御する(ステップS206)。
【0017】
次に、制御部150は、撮像設定取得部160が取得した撮像指示情報が、動画撮像設定または静止画撮像設定のいずれを示しているかを判断する(ステップS208)。撮像指示情報が動画撮像設定を示している場合に、制御部150は、レリーズスイッチが全押しされているか否かを判断する(ステップS210)。レリーズスイッチが全押しされていないと制御部150が判断した場合に、ステップS202に戻る。レリーズスイッチが全押しされていると制御部150が判断した場合に、制御部150は、動画撮像設定に対応づけられた制御条件である第1の制御条件を、制御条件格納部170から読み出す(ステップS212)。次に、制御部150は、光学部22の焦点を調整する(ステップS214)。次に、制御部150は、明るさ情報と、制御条件格納部170から読み出した第1の制御条件に基づいて、絞り24を制御する(ステップS216)。次に、撮像部20は、動画の撮像を開始する(ステップS218)。
【0018】
次に、光学部22は、焦点を調整する(ステップS220)。次に、制御部150は、明るさ情報と、制御条件格納部170から読み出した第1の制御条件に基づいて、絞り24を制御する(ステップS222)。次に、制御部150は、レリーズスイッチが全押しされたか否かを判断する(ステップS224)。レリーズスイッチが全押しされていないと判断した場合に、制御部150は、ステップS220に戻って動画の撮像を継続する。また、レリーズスイッチが全押しされたと判断した場合に、制御部150は、動画の撮像を停止する(ステップS226)。
【0019】
ステップS208において、撮像指示情報が静止画撮像設定を指示している場合に、制御部150は、レリーズスイッチが半押しされているか否かを判断する(ステップS230)。レリーズスイッチが半押しされていない場合に、ステップS202に戻る。レリーズスイッチが半押しされている場合に、制御部150は、静止画撮像設定に対応した第2の制御条件を、制御条件格納部170から読み出す(ステップS232)。次に、制御部150は、光学部22の焦点を調整する(ステップS234)。次に、制御部150は、明るさ情報と、制御条件格納部170から読み出した第1の制御条件に基づいて、絞り24を制御する(ステップS236)。
【0020】
次に、制御部150は、レリーズスイッチの半押しが解除されたか否かを判断する(ステップS238)。レリーズスイッチの半押しが解除されていない場合に、制御部150は、レリーズスイッチが全押しされたか否かを判断する(ステップS240)。レリーズスイッチが全押しされていない場合に、ステップS238に戻る。レリーズスイッチが全押しされた場合に、撮像部20は、被写体像を撮像する(ステップS242)。
【0021】
図2のフローチャートに示す動作によると、本実施の形態に係る撮像装置10は、動画撮像設定、静止画撮像設定、撮像準備設定の各設定において、最適の制御条件で絞り24を制御することができる。
【0022】
図3は、制御条件格納部170に格納されている制御条件の一例を示す。ここで制御条件は、撮像装置10の絞りと、シャッタ速度と、被写体像の明るさとCCD30の感度に基づいて算出されるEV値の関連を示す図である。図3において、制御条件の縦軸は、撮像装置10の絞り値を、制御条件の横軸は、撮像装置10のシャッタ速度を、制御条件の斜め軸は、被写体のEV値を示す。
【0023】
制御部150は、図3を参照して、EV値に対応する絞り値とシャッタ速度を選択する。ここで制御部150は、図3の太線上から絞り値とシャッタ速度を選択する。
【0024】
制御条件は、図3に示すように絞り24の位置と、絞り24の位置を決定するパラメータであるEV値との相関がヒステリシスとなっている。制御条件格納部170は、撮像準備設定と、静止画撮像設定と、動画撮像設定のそれぞれに対応づけられた制御条件を格納する。
【0025】
図3(1)は、第1の制御条件を示す図である。動画撮像設定において、制御部150は、EV値の変化に応じて1段ごとに絞り24の絞り値を変更する。例えば、EV値が10.5以上11未満の場合に、制御部150は、絞り値をF4に変更する。絞り値がF4で、かつEV値が10未満に変化した場合に、制御部150は、絞り値をF2.8に変更する。絞り値がF2.8で、EV値が10.5以上に変化した場合に、制御部150は、絞り値をF4に変更する。すなわち、EV値が10以上10.5未満の範囲内である場合に、制御部150は、絞り値をF2.8またはF4のいずれかに変更する。
【0026】
図3(2)及び図3(3)は、第2の制御条件を示す図である。図3(2)は、第2の制御条件に示す静止画撮像設定において、光学部22のズーム位置がWIDE側にある場合に用いられる。図3(3)は、第2の制御条件に示す静止画撮像設定において、光学部22のズーム位置がTELE側にある場合に用いられる。同一の光学部22であってもズームのWIDE側とTELE側ではレンズの明るさが異なるため、制御部150は、静止画撮像設定において、2種類の制御条件を使い分ける。図3(2)及び図3(3)において、制御部150は、EV値の変化に応じて1/3段ごとに絞り24の絞り値を変化させる。
【0027】
図3(4)は、第4の制御条件を示す図である。図3(4)において、制御部150は、EV値の変化に応じて1/2段ごとに絞り24の絞り値を変化させる。
【0028】
制御条件格納部170は、図3に示した制御条件以外に、例えば動画撮像設定または静止画撮像設定において、撮像装置10のユーザが任意に選択できる、制御条件を複数格納してもよい。制御条件は、例えば、AUTOモード、プログラムモード、ポートレートモード、スポーツモード等に対応し、それぞれのモードに適するように設定されている。
【0029】
制御部150は、図3に示した各制御条件を用いることによって、動画撮像設定、静止画撮像設定、及び撮像準備設定の各設定において最適な絞り24の制御を行う。具体的には、動画撮像設定において、制御部150は、絞り24が移動する頻度が少ない制御条件を用いる。これによって、絞り24が発生する騒音を少なくすることができる。
【0030】
また、静止画撮像設定において、制御部150は、動画撮像設定よりも絞り24の制御を高頻度で行う。これによって、撮像装置10は、高画質の静止画を撮像することができる。また、撮像準備設定において、制御部150は、静止画撮像設定よりも絞り24の移動頻度を少なくする。これによって、撮像装置10は、撮像準備設定における消費電力を少なくすることができる。
【0031】
図4は、本実施の形態に係る撮像装置10の一例であるデジタルカメラ12のハードウェア構成を示す。デジタルカメラ12は、撮像部20、撮像制御部40、システム制御部60、表示部100、操作部110、格納部120、外部接続部130、及び画像処理部140を備える。
【0032】
撮像部20は、光学部22、絞り24、シャッタ26、光学LPF28、CCD30、撮像信号処理部32、ファインダ34、及びストロボ36を有する。
【0033】
光学部22は、被写体像を取り込んで処理を施す。光学部22は、フォーカスレンズやズームレンズ等を含み、被写体像をCCD30の受光面上に結像する。絞り24は、光学部22を通過した光を絞り、光学LPF28は、絞り24を通過した光に含まれる所定の波長より長い波長成分を通過させる。CCD30の各センサエレメントは、結像した被写体像の光量に応じ、電荷を蓄積する(以下その電荷を「蓄積電荷」という)。
【0034】
シャッタ26は、機械式シャッタであり、光学部22を通過した光をCCD30に露光するか否かを制御する。また、デジタルカメラ12は、シャッタ26に代えて電子シャッタ機能を有してもよい。電子シャッタ機能を実現するために、CCD30のセンサエレメントは、シャッタゲート及びシャッタドレインを有する。シャッタゲートを駆動することにより、蓄積電荷がシャッタドレインに掃き出される。シャッタゲートの制御により、各センサエレメントに電荷を蓄積する時間、即ちシャッタスピードを制御できる。CCD30において、蓄積電荷は、リードゲートパルスによってシフトレジスタに読み出され、レジスタ転送パルスによって電圧信号として順次読み出される。
【0035】
撮像信号処理部32は、CCD30から出力される被写体像を示す電圧信号、即ちアナログ信号をR、G、B成分に色分解する。そして、撮像信号処理部32は、R、G、B成分を調整することにより、被写体像のホワイトバランスを調整する。撮像信号処理部32は、被写体像のガンマ補正を行う。そして、撮像信号処理部32は、R、G、B成分に分解されたアナログ信号をA/D変換し、その結果得られた被写体像のデジタルの画像データ(以下「デジタル画像データ」という)をシステム制御部60へ出力する。
【0036】
ファインダ34は、表示手段を有してもよく、後述のメインCPU62等からの各種情報をファインダ34内に表示してもよい。ストロボ36は、コンデンサに蓄えられたエネルギを放電する放電管37を有し、放電管37にエネルギが供給されたとき放電管37が発光することで機能する。
【0037】
撮像制御部40は、ズーム駆動部42、フォーカス駆動部44、絞り駆動部46、シャッタ駆動部48、それらを制御する撮像系CPU50、測距センサ52、及び測光センサ54を有する。ズーム駆動部42、フォーカス駆動部44、絞り駆動部46、及びシャッタ駆動部48は、それぞれステッピングモータ等の駆動手段を有し、撮像部20に含まれる機構部材を駆動する。後述のレリーズスイッチ114の押下に応じ、測距センサ52は被写体までの距離を測定し、測光センサ54は被写体輝度を測定する。そして、測距センサ52及び測光センサ54は、測定された被写体までの距離のデータ(以下単に「測距データ」という)及び被写体輝度のデータ(以下単に「測光データ」という)を、それぞれ撮像系CPU50に供給する。撮像系CPU50は、制御部150の機能を実行する。
【0038】
撮像系CPU50は、ユーザから指示されたズーム倍率等の撮影情報に基づき、ズーム駆動部42及びフォーカス駆動部44を制御して光学部22のズーム倍率とピントの調整を行う。また、撮像系CPU50は、測距センサ52から受け取った測距データに基づいて、ズーム駆動部42及びフォーカス駆動部44を制御してズーム倍率及びピントの調整を行ってもよい。
【0039】
撮像系CPU50は、測光センサ54から受け取った測光データに基づいて、絞り値及びシャッタスピードを決定する。決定された値に従い、絞り駆動部46及びシャッタ駆動部48は、絞り24の絞り量及びシャッタ26の開閉をそれぞれ制御する。
【0040】
また、撮像系CPU50は、測光センサ54から受け取った測光データに基づいて、ストロボ36の発光を制御し、同時に絞り24の絞り量を調整する。ユーザが映像の取込を指示したとき、CCD30は電荷蓄積を開始し、測光データから計算されたシャッタ時間の経過後、蓄積電荷を撮像信号処理部32へ出力する。
【0041】
システム制御部60は、メインCPU62、キャラクタ生成部84、タイマ86、及びクロック発生器88を有する。メインCPU62は、デジタルカメラ12全体、特にシステム制御部60を制御する。メインCPU62は、シリアル通信等により、撮像系CPU50との間で必要な情報の受け渡しをする。
【0042】
クロック発生器88は、メインCPU62の動作クロックを発生し、メインCPU62に供給する。また、クロック発生器88は、撮像系CPU50及び表示部100の動作クロックを発生する。クロック発生器88は、メインCPU62、撮像系CPU50、及び表示部100に対してそれぞれ異なる周波数の動作クロックを供給してもよい。
【0043】
キャラクタ生成部84は、撮影日時、タイトル等の撮影画像に合成する文字情報や、図形情報を生成する。タイマ86は、例えば電池等でバックアップされ、常に時間をカウントし、当該カウント値に基づいて撮影画像の撮影日時に関する情報等の時刻情報をメインCPU62に供給する。タイマ86は、蓄電池から供給された電力により、デジタルカメラ本体の電源がオフである場合にも時間をカウントするのが望ましい。また、キャラクタ生成部84及びタイマ86は、メインCPU62に併設されることが好ましい。
【0044】
格納部120は、メモリ制御部64、不揮発性メモリ66、及びメインメモリ68を有する。メモリ制御部64は、不揮発性メモリ66とメインメモリ68とを制御する。不揮発性メモリ66は、EEPROM(電気的消去及びプログラム可能なROM)やFLASHメモリ等で構成され、ユーザによる設定情報や出荷時の調整値等、デジタルカメラ12の電源がオフの間も保持すべきデータを格納する。不揮発性メモリ66は、メインCPU62のブートプログラムやシステムプログラム等を格納してもよい。
【0045】
メインメモリ68は、DRAMのように比較的安価で容量の大きなメモリで構成されることが好ましい。メインメモリ68は、撮像部20から出力されたデータを格納するフレームメモリとしての機能、各種プログラムをロードするシステムメモリとしての機能、その他ワークエリアとしての機能を有する。不揮発性メモリ66及びメインメモリ68は、システム制御部60内外の各部とバス82を介してデータのやりとりを行う。メインメモリ68は、制御条件格納部170の機能を実行する。不揮発性メモリ66は、デジタル画像データを更に格納してもよい。
【0046】
画像処理部140は、YC処理部70、エンコーダ72、及び圧縮伸張処理部78を有する。また、外部接続部130は、オプション装置制御部74、及び通信I/F部80を有する。
【0047】
YC処理部70は、デジタル画像データにYC変換を施し、輝度信号Y、並びに色差(クロマ)信号B−Y及びR−Yを生成する。メインメモリ68は、メモリ制御部64の制御に基づいて、輝度信号及び色差信号を格納する。
【0048】
圧縮伸張処理部78は、メインメモリ68から順次輝度信号と色差信号を読み出して圧縮する。そして、オプション装置制御部74は、圧縮されたデジタル画像データ(以下単に「圧縮データ」という)をオプション装置76の一例であるメモリカードへ書き込む。
【0049】
エンコーダ72は、輝度信号と色差信号を、ビデオ信号(NTSCやPAL信号)に変換して端子90から出力する。オプション装置76に記録された圧縮データからビデオ信号を生成する場合、圧縮データは、まずオプション装置制御部74を介して圧縮伸張処理部78へ与えられる。続いて、圧縮伸張処理部78で必要な伸張処理が施されたデータはエンコーダ72によってビデオ信号へ変換される。
【0050】
オプション装置制御部74は、オプション装置76が許容する信号仕様及びバス82のバス仕様に従い、バス82とオプション装置76との間で必要な信号の生成、論理変換、及び/又は電圧変換等を行う。デジタルカメラ12は、オプション装置76として前述のメモリカードの他に、例えばPCMCIA準拠の標準的なI/Oカードをサポートしてもよい。その場合、オプション装置制御部74は、PCMCIA用バス制御LSI等で構成してもよい。
【0051】
通信I/F部80は、デジタルカメラ12がサポートする通信仕様、たとえばUSB、RS−232C、イーサネット等の仕様に応じたプロトコル変換等の制御を行う。通信I/F部80は、圧縮データ又はデジタル画像データを、端子92を介してネットワークを含む外部機器に出力してよい。通信I/F部80は、必要に応じてドライバICを含み、外部機器と端子92を介して通信する。通信I/F部80は、例えばプリンタ、カラオケ機、ゲーム機等の外部機器との間で独自のインターフェースによるデータ授受を行う構成としてもよい。
【0052】
表示部100は、LCDモニタ102、LCDパネル104、モニタドライバ106、及びパネルドライバ108を有する。モニタドライバ106は、LCDモニタ102を制御する。また、パネルドライバ108は、LCDパネル104を制御する。LCDモニタ102は、例えば2インチ程度の大きさでカメラ背面に設けられ、現在の撮影や再生のモード、撮影や再生のズーム倍率、電池残量、日時、モード設定のための画面、被写体画像等を表示する。LCDパネル104は例えば小さな白黒LCDでカメラ上面に設けられ、画質(FINE/NORMAL/BASIC等)、ストロボ発光/発光禁止、標準撮影可能枚数、画素数、電池容量/残量等の情報を表示する。
【0053】
操作部110は、パワースイッチ112、レリーズスイッチ114、機能設定部116、及びズームスイッチ118を有する。パワースイッチ112は、ユーザの指示に基づいてデジタルカメラ12の電源をオン/オフする。レリーズスイッチ114は、半押しと全押しの二段階押し込み構造を有する。一例として、レリーズスイッチ114が半押しされることにより、撮像制御部40は、自動焦点調整及び自動露出調整を行い、全押しされることにより、撮像部20は、被写体像を取り込む。
【0054】
機能設定部116は、例えば回転式のモードダイヤルや十字キー等であって、「ファイルフォーマット」、「特殊効果」、「印画」、「決定/保存」、「表示切換」、「静止画撮影」、「動画撮影」等の設定を受け付ける。ズームスイッチ118は、撮像部20が取得する被写体像のズーム倍率の設定を受け付ける。機能設定部116は、撮像設定取得部160の機能を実行する。
【0055】
以上の構成による主な動作は以下のとおりである。まずパワースイッチ112が押下され、デジタルカメラ12の各部に電力が供給される。メインCPU62は、機能設定部116の状態を読み込むことで、デジタルカメラ12が撮影モードにあるか再生モードにあるかを判断する。
【0056】
デジタルカメラ12が撮影モードの場合、メインCPU62は、レリーズスイッチ114の半押し状態を監視する。レリーズスイッチ114の半押し状態が検出されたとき、撮像系CPU50は、測光センサ54及び測距センサ52からそれぞれ測光データと測距データを得る。撮像制御部40は、撮像系CPU50が得た測光データ及び測距データに基づいて、撮像部20のピント、絞り等を調整する。調整が完了すると、LCDモニタは、「スタンバイ」等の文字を表示してユーザにその旨を伝える。
【0057】
続いて、メインCPU62は、レリーズスイッチ114の全押し状態を監視する。レリーズスイッチ114の全押し状態が検出されたとき、所定のシャッタ時間をおいてシャッタ26が閉じられ、CCD30の蓄積電荷が撮像信号処理部32へ掃き出される。撮像信号処理部32による処理の結果生成されたデジタル画像データはバス82へ出力される。デジタル画像データは一旦メインメモリ68へ格納され、この後YC処理部70と圧縮伸張処理部78で処理され、オプション装置制御部74を経由してオプション装置76へ記録される。記録されたデジタル画像データに基づく撮影画像は、フリーズされた状態でしばらくLCDモニタ102に表示され、ユーザは撮影画像を確認することができる。以上で一連の撮影動作が完了する。
【0058】
一方、デジタルカメラ12が再生モードの場合、メインCPU62は、メインメモリ68、不揮発性メモリ66、及び/又はオプション装置76から撮影した撮影画像を読み出し、これを表示部100のLCDモニタ102へ表示する。
【0059】
この状態でユーザが機能設定部116にて「順送り」、「逆送り」を指示すると、メインCPU62は、メインメモリ68、不揮発性メモリ66、及び/又はオプション装置76が格納した他の撮影画像を読み出し、これを表示部100のLCDモニタ102へ表示する。
【0060】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0061】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明によれば動画撮像設定における撮像装置の駆動音の混入が少ない撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】撮像装置10に特徴的な機能構成の一例を示す図である。
【図2】撮像装置10の動作を示すフローチャートである。
【図3】制御条件格納部170に格納されている制御条件の一例を示す図である。
【図4】撮像装置10の一例であるデジタルカメラ12のハードウェア構成を示す図である。
【符号の説明】
10 撮像装置
12 デジタルカメラ
20 撮像部
22 光学部
24 絞り
30 CCD
150 制御部
160 撮像設定取得部
170 制御条件格納部
Claims (7)
- 画像を撮像する撮像装置であって、
被写体像を撮像する撮像部と、
前記撮像部が前記被写体像を撮像する時に移動する移動部と、
前記被写体像を動画として前記撮像部に撮像させる動画撮像設定に対応づけて、前記移動部を制御する第1の制御条件を格納し、前記被写体像を静止画として前記撮像部に撮像させる静止画撮像設定に対応づけて、前記移動部を制御する第2の制御条件を格納し、さらに、前記動画撮像設定または前記静止画撮像設定の準備状態である撮像準備設定に対応づけて、前記移動部を制御する第3の制御条件を格納する制御条件格納部と、
前記動画撮像設定、前記静止画撮像設定、および前記撮像準備設定のいずれかを示す撮像指示情報を取得する撮像設定取得部と、
前記撮像設定取得部が取得した前記撮像指示情報に対応づけて前記制御条件格納部が格納している前記第1の制御条件、前記第2の制御条件、および前記第3の制御条件のいずれかに基づいて前記移動部を制御する制御部と
を備える撮像装置。 - 前記制御条件格納部は、前記静止画撮像設定に対応づけて格納する前記第2の制御条件よりも前記移動部を移動させる頻度が少ない前記第1の制御条件を、前記動画撮像設定に対応づけて格納する
請求項1に記載の撮像装置。 - 前記移動部は、前記撮像部が前記被写体像を撮像する時に移動することによって露光量を調整する絞りであり、
前記制御条件格納部は、前記静止画撮像設定に対応づけて格納する前記第2の制御条件よりも前記絞りを移動させる頻度が少ない前記第1の制御条件を、前記動画撮像設定に対応づけて格納する
請求項1に記載の撮像装置。 - 前記制御条件格納部は、前記静止画撮像設定に対応づけて格納する前記第2の制御条件よりも前記移動部を移動させる頻度が少ない前記第3の制御条件を、前記撮像準備設定に対応づけて格納する
請求項1に記載の撮像装置。 - 前記移動部は、前記撮像部が前記被写体像を撮像する時に移動することによって露光量を調整する絞りであり、
前記制御条件格納部は、前記静止画撮像設定に対応づけて格納する前記第2の制御条件よりも前記絞りを移動させる頻度が少ない前記第3の制御条件を、前記撮像準備設定に対応づけて格納する
請求項1に記載の撮像装置。 - 前記撮像設定取得部は、レリーズスイッチが押される前に、前記撮像準備設定を示す前記撮像指示情報を取得し、
前記制御部は、レリーズスイッチが押される前に、前記撮像設定取得部が取得した前記撮像準備設定を示す前記撮像指示情報に対応づけて前記制御条件格納部が格納している前記第3の制御条件に基づいて前記移動部を制御し、
前記撮像設定取得部は、レリーズスイッチが押された後に、前記動画撮像設定および前記静止画撮像設定のいずれかを示す前記撮像指示情報を取得し、
前記制御部は、レリーズスイッチが押された後に、前記撮像設定取得部が取得した前記動画撮像設定および前記静止画撮像設定のいずれかを示す前記撮像指示情報に対応づけて 前記制御条件格納部が格納している前記第1の制御条件および前記第2の制御条件のいずれかに基づいて前記移動部を制御する
請求項1に記載の撮像装置。 - 前記移動部は、前記撮像部が前記被写体像を撮像する時に移動することによって露光量を調整する1つの絞りであり、
前記撮像部は、前記絞りを通過した光の光量に応じて電荷を蓄積する1つのCCDである
請求項1に記載の撮像装置。
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