JP3859539B2 - 操作盤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、操作盤の開閉構造に関し、特に背板を有しこの背板を覆う筐体の開閉構造についての操作盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この発明における従来の操作盤は、背板と、この背板の前面を覆う箱状の筐体とで構成され、かつ、背板の前面に搭載された各種部品と、筐体に取り付けられたディスプレー装置や操作スイッチなどの多数の部品とは、背板と筐体の内側に亘る配線束によりそれぞれ接続されて構成されている。そして、背板に形成された取り付け機構により壁面などに取り付けられている。
【0003】
操作盤は点検や設定変更等により時折筐体を開く必要があるが、筐体と背板とに亘る上記配線束があるため、背板と筐体は分離できずに蝶番で連結されており、背板と筐体とは、別途ねじなどの固定手段で閉止固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような操作盤は、通常の状態つまり筐体を閉じた状態では、背板の縁が外面から見えるので、また蝶番を外側で連結した場合にはその蝶番が見えるので、これが目障りなため、蝶番を内部に配置するとともに背板の縁の全周を筐体で囲って隠すことが考えられる。
【0005】
しかし、背板の縁の全周を筐体で囲って隠した上で、操作盤内部の蝶番により筐体を開こうとすると、筐体の蝶番側の縁と背板の取り付け壁面、及び筐体の蝶番側の縁と背板の蝶番側の縁が互いに干渉して衝突し合うため、筐体の蝶番側の縁に壁面に対する逃げ寸法あるいは背板の蝶番側の縁に筐体に対する逃げ寸法をとる必要があった。その結果、その筐体の逃げ寸法がそのまま筐体を閉じた状態における外観上の隙間となってしまい、背板の縁の全周を覆い隠すことができないばかりか、この両方の逃げ寸法すなわち隙間がほこりなど異物が操作盤に侵入するのを許してしまい不具合であった。
【0006】
従って、背板と内部の蝶番で連結した箱状の筐体を持つ操作盤は、背板の縁の全周囲を囲うような構造を採ることは出来なかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、壁面に取り付けられ、端部に延出部が設けられた背板と、この背板の前面を覆い、前記背板の延出部部分を延出部の板厚で切り欠いた切欠凹部と該切欠凹部以外の切り欠き残された筐体端部とを側板に有する筐体と、前記筐体を回動可能に前記背板と前記筐体とを連結する蝶番であって、前記筐体の側板の内側の切欠凹部近傍に固定された第1の蝶番板と前記背板の前面の延出部近傍に取り付けられた第2の蝶番板とを有し、前記側板の切欠凹部の外縁が前記延出部の上面を摺動することにより、前記筐体を前記背板に対して回動させる蝶番と、前記背板と前記筐体とを閉止状態に保持する固定手段と、で構成され、前記筐体が、前記筐体の閉止状態で、前記延出部を除いて前記背板の縁の全周を前記壁面との間の隙間が無い状態で覆い隠す操作盤であって前記蝶番は、前記第2の蝶番板のねじ孔を前記背板に垂直に立てられたビスに挿通したものであって、前記筐体の開放過程で前記筐体が前記壁面に干渉しないように、前記ビスへのナットの固定位置によって、前記第2の蝶番板に前記背板の板厚方向に遊びを設けたものであり、前記背板は、前記筐体を全開させるとき、前記側板の筐体端部の縁に衝突することのない位置に、前記蝶番側の縁が退いて設けられているものであることを特徴としている。
【0008】
また、記背板と前第2の蝶番板との間に、前記筐体を開く過程で前記筐体を押し上げる弾性体を介在させたことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は操作盤の閉止状態の外観を示す斜視図である。図2は操作盤の開閉過程を蝶番部において示した要部拡大縦断面図であり、(a)は閉止状態、(b)は開け始めの状態、(c)は蝶番の最高リフトの状態、(d)は全開状態をそれぞれ示す。
【0010】
図1及び図2により以下に実施の形態1の構成を説明する。
Wは壁面、1は壁面Wに取りつけられた操作盤、11は矩形であって例えば四隅端部が部分的に延出したH字状の背板、11aは背板11の前記部分的に延出させ壁面取付部とした各延出部、11dは背板11の縁、11eは縁11dの前方側の縁線である背板前縁、11sは延出部11aの前方側の面である上面である。
【0011】
12は背板11の延出部11a部分を延出部11aの板厚で切り欠き、延出部11aを除いて背板11の縁の全周を覆う筐体、12aは筐体12の延出部11a側の側板、12bは側板12aであって背板11の延出部11a部分を延出部11aの板厚で切り欠き残された筐体端部、12dは筐体端部12bの縁であり、延出部11aにおける縦断面図である図2の(d)に示されるように、筐体12の全開時に背板11の縁11dは縁12dに衝突することのない位置に設けられている。12pは、筐体12を開くとき側板12aが延出部11aの上面11sと摺動する、筐体12の上記切り欠きの切欠凹部外縁、12rは縁12dの下端内縁、12qは縁12dの下端外縁である。
【0012】
筐体12の閉止時には、後述するように、ねじなどの固定手段17で筐体12と背板11とが固定されているため、切欠凹部外縁12pと上面11sの間及び下端外縁12qと壁面Wの間の隙間はなくなる。
【0013】
13は背板11の前面と側板12aの内側とで連結する、すなわち操作盤1の内部に取りつけられた蝶番、13aは側板12a側に固定された蝶番13の第1の蝶番板、13bは背板11側に取りつけられた蝶番13の第2の蝶番板である。
【0014】
図2において、14は背板11に垂直に立てられ蝶番板13bの図示しないねじ孔に挿通するビス、15はこのビス14に螺入し所定の位置で接着固定したナット、Cは蝶番13の軸芯である。
【0015】
このナット15の所定の位置は図2(c)に示されるように、筐体12の開放過程において蝶番13が最も高くリフトされた時の高さが得られる位置以上の高さに固定される。例えば、筐体12を開いていく際、蝶番13の高さを決定するのは側板12の背板11(延出部11a)との摺動点である切欠凹部外縁12pの位置であり、この点12pの位置が蝶番13の軸芯Cの真下に来たとき蝶番13の軸芯Cの高さが最も高く(最も背板11から離れる)ことになり、それが可能な位置、例えば最高軸芯C位置において蝶番板13bを背板11に平行にしたときの高さに合わせてナット15の位置を決め、蝶番板13bに蝶番板13bの板厚方向の遊びFを設けて、ナット15を金属接着剤等で固定する。
【0016】
次に図2によって動作を説明する。
(a)の状態では、筐体12は背板11とねじなどの固定手段17で蝶番の遊びF1によるがたつきがないように固定閉止されており、操作盤1が壁面Wに延出部11を介して取りつけられた状態である。この時、背板11の縁11dは延出部11aを除いて全周が筐体12にて覆い隠され、すなわち筐体12が囲う背板11の縁の全周が覆い隠されている。言いかえると、蝶番13の近くの筐体端縁12bによって壁面Wとの間の隙間がない状態で縁11dが覆いかくされ、かつ延出部11aの上面11sと切欠凹部外縁12pとの間も隙間がない状態である。
【0017】
背板11と筐体12との固定手段17による固定は、どの位置で行ってもよいが、蝶番13の遊びF1による筐体12のがたつきがないように固定されている。
【0018】
従って、美観は保たれ、ほこりなど異物が入らない。
【0019】
次に、保守点検や設定変更など必要に応じて、壁面Wに取りつけられた操作盤1の筐体と背板との固定手段17を解除する。
【0020】
そして図2の(b)のように、筐体12が背板11から自由にされてから筐体12を開け始めると、切欠凹部外縁12pが延出部11aの上面11sを摺動していく。この時この下の下端外縁12qは、側板12aが傾くので壁面Wに対して摺動することはない。
【0021】
すると図2の(c)に示されるように、蝶番13の軸芯Cの高さは切欠凹部外縁12pの摺動時の位置によって決定され、切欠凹部外縁12pが軸芯Cの真下に位置するとき最も高く、すなわち軸芯Cと切欠凹部外縁12pの距離だけリフトされる。ナット15はそのときの位置に対応可能な高さに位置して固定されており、筐体12の動きを妨げない。
【0022】
その後、図2の(d)に示すように、筐体12を全開させるとき、背板11の縁11dが側板12aの縁12dに衝突することのない位置に退いて逃げ寸法をとっているので、筐体12の全開を妨げることはない。縁11dが縁12dに衝突しないためには、軸芯Cと背板前縁11eとの距離が軸芯Cと下端外縁12qとの距離よりも大きく設定するとよい。
【0023】
筐体12の閉止の際は、上記の逆の行程を踏み、筐体12は壁面Wとの間で隙間なく閉止することができる。
【0024】
なお、上記実施の形態では、筐体12を閉止した状態における背板11の縁11dと側板12aとの水平距離すなわち逃げ寸法を、筐体12の全開状態における側板12aの縁12dの入り込む量だけとって、背板11の縁11dを後退して形成したが、これを、より小さな逃げ寸法に構成してもよい。この場合、側板12aと背板11の衝突を回避するよう、背板前縁12qの回動軌跡が背板前縁11eと干渉しないようにナット15の高さを高く設定する。筐体12を開くときは、筐体12を十分に持ち上げてから開くようにすると、ナット15の高さが十分高く設定されているので背板前縁12qが背板前縁11eとの衝突を回避できるため、筐体12を全開にすることができる。
【0025】
上記逃げの寸法をゼロに選んでもよい。すると筐体端部12bと背板11の縁11dとは、筐体12の閉止状態で当接する構成となる。この場合上記と同様の方法でナット15の高さを十分高く設定する。筐体12を開くときは、まず筐体12を十分に持ち上げてから開くようにすると、ナット15の高さが十分高く設定されているので、筐体12を全開にすることができる。
【0026】
ところで、このように構成することによって、単に固定手段17を外しても、筐体端部12bと縁11dとが衝突して開くことが出来ないので、一般の人が不要に開けることのないような構成となっている。
【0027】
このような逃げ寸法が小さい場合の蝶番13の背板11の板厚方向への必要な遊びF1寸法は次のように決める。
【0028】
図2(c)に示されるように、ナット15の位置は、筐体12の開放過程において、蝶番13軸芯Cからの距離が、筐体端部12bで最も遠い下端外縁12qと、背板11の縁11dで最も近い背板前縁11eとを比べ、背板前縁11eの方が長くなるように、側板12a及び蝶番13をリフトしたときの高さ位置に決める。このように蝶番板13bに背板11の板厚方向の遊びF1を設けるようにして、ナット15の位置を決めた後、ナット15を金属接着剤等で固定する。
【0029】
以上のように、実施の形態1では、壁面に取り付けられる背板と、この背板の前面を覆う筐体と、筐体を回動可能に背板と筐体とを連結する連結具と、背板と筐体とを閉止状態に保持する固定手段とで構成される操作盤において、連結具を操作盤の内側に取り付け、筐体の閉止状態で筐体が囲う範囲の背板の縁の全周を筐体が覆い隠し、筐体の開放過程で筐体が背板および壁面に干渉しないよう連結具に遊びを設けるようにしたので、筐体を開く過程で、連結具の遊びを利用して筐体を浮かせることができるため、筐体の下端が壁面に衝突することなく筐体を開放させることが出来、また、連結具の遊びを利用して筐体を持ち上げて筐体と背板の衝突を回避できるため、筐体を開放させることが出来、また、連結具を操作盤の内側に取り付け、筐体が囲う範囲の背板の縁の全周を筐体が隙間なく覆い隠すため美観が保たれ、異物も入ることがないので信頼性の高い操作盤が得られる。
【0030】
実施の形態2.
実施の形態1では背板11に延出部11aを設けていたが、実施の形態2では延出部11aのない単なる矩形の背板を用いる。この場合は、延出部11aと上面11sと切欠凹部外縁12pが存在せず、他の符号は実施の形態1と同一の符号が用いられる。また、筐体12を全開したとき側板12aが載置されるのは、上面11sの代わりに壁面Wとなる。但し、側板12aが背板11よりも薄ければ、側板12aは壁面Wに載置されずに少し浮く格好になる。
【0031】
筐体12を開く際、側板12aと壁面Wの衝突を回避するよう、背板前縁12qの回動軌跡が壁面Wと干渉しないように、ナット15の高さを高く設定する。すなわち、ナット15の高さ位置は、蝶番13を壁面Wから最も高く持ち上げた時の高さを、蝶番13軸芯Cと下端外縁12qとの距離よりも大きくできるように決める。
【0032】
また、筐体12を閉止した状態における背板11の縁11dと側板12aとの水平距離すなわち逃げ寸法を、筐体12の全開状態における側板12aの縁12dの入り込む量だけとって、背板11の縁11dを後退して形成する。すなわち、蝶番13の軸芯Cと下端内縁12rとの距離よりも、軸芯Cと背板前縁11eとの距離の方が長くなるように形成する。
【0033】
筐体12を開くときは、ナット15の高さが高く設定されているので蝶番13が背板11の板厚方向に逃げることができ、背板前縁12qが壁面Wの上を摺動しながら開くことができる。背板11の縁11dは側板12の縁12dに対する逃げ寸法をとっているので、筐体12を全開にすることができる。
【0034】
なお、矩形の背板において、上記のような縁11dの縁12dに対する逃げ寸法をゼロにしてもよい。この場合は、筐体12を全開したとき側板12aが載置されるのは、壁面Wの代わりに背板11の上面となり、その他は実施の形態1における延出部11aのある場合の逃げ寸法ゼロの場合と同様である。
【0035】
また、上記実施の形態1,2では、連結具の遊びを、背板11に垂直に立てられたビス14に蝶番板13bを挿通させ、ナット15の位置にて作っていたが、これを背板11側の蝶番板13bを固定し、測板12a側の蝶番板13aのビス孔を背板11の板厚方向に長孔に形成して遊びを作ってもよい。
【0036】
また、上記実施の形態1,2では連結具として蝶番を用いたが、チェーンやリンク機構を用いてもよい。
【0037】
実施の形態3.
図3は操作盤の全開状態の内部構造を示す説明図であり、一部の蝶番を取り除いた状態を示した説明図である。図4は操作盤の開閉過程を蝶番部において示した要部拡大縦断面図であり、(a)は閉止状態、(b)は半開状態、(c)は全開状態をそれぞれ示す。
【0038】
図3及び図4により以下に実施の形態2の構成を説明する。
Wは壁面、2は壁面Wに取りつけられた操作盤、21は矩形であって例えば四隅端部が部分的に延出したH字状の背板、21aは背板21の前記部分的に延出させ壁面取付部とした各延出部、21dは背板21の縁、21eは縁21dの前方側の縁線である背板前縁、21sは延出部21aの上面である。
【0039】
22は背板21の延出部21a部分を延出部21aの板厚で切り欠き、延出部21aを除いて背板21の縁の全周を覆う筐体、22aは筐体22の延出部21a側の側板、22bは側板22aであって背板21の延出部21a部分を延出部21aの板厚で切り欠き残された筐体端部、22dは筐体端部22bの縁であり、延出部21aのない背板21の部分における縦断面図である図4の(b)に示されるように、筐体22の開放過程において背板21の縁21dは、側板22aを蝶番23と共に持ち上げることにより、縁22dが縁21dをかわすことのできる位置に設けられている。22pは筐体2が閉じているとき延出部21aの上面21sに当接する側板22aの切欠凹部外縁であり、閉止時には後述するように図示しないねじなどの固定手段で筐体22と背板21とが固定されているため、上面21sと切欠凹部外縁22pの間の隙間はないようにしてある。
【0040】
23は背板21の前面と側板22aの内側とで連結する、すなわち操作盤2の内部に取りつけられた蝶番であり、例えば市販のものを使用する。23aは側板22a側に固定された蝶番23の第1の蝶番板、23bは背板21側に取りつけられた蝶番23の第2の蝶番板である。
【0041】
24は背板21に垂直に立てられ蝶番23の第2の板23bの図示しないねじ孔に挿通するビス、25はこのビス24に螺入し所定の位置で接着固定されたナット、26は背板21と蝶番板23bとの間に、例えばビス25に貫通されて介在される弾性体、例えば弦巻バネや復元力の強いスポンジあるいはゴムの形成体などである。27は背板21に形成されたビス24の挿通孔、Cは蝶番23の軸芯である。
【0042】
図4の(a)に示されるように、L1は筐体22の閉止した状態における軸芯Cから側板22aの縁22dまでの垂直距離、L2は筐体22の閉止した状態における軸芯Cから背板21の縁21dまでの水平距離を示す。この距離L2がL1以上ならば、筐体22の全開時に縁22dは縁21dに衝突することはない。
【0043】
しかし、蝶番23に市販品を用いれば背板21の板厚の関係で、距離L2がL1未満のことがある。この場合は側板22aを蝶番23と共に持ち上げて、上方に逃げ、縁22dと縁21dの衝突をかわす方法をとる。上方に逃げる際、蝶番23を規制するナット25の高さ位置を決める必要がある。
【0044】
図4の(b)に示されるように、ナット25の所定の位置は、筐体22の開放過程において、蝶番23軸芯Cからの距離が、筐体端部22bで最も遠い下端外縁22qと、背板21の縁21dで最も近い背板前縁21eとを比べ、背板前縁21eの方が長くなるように、側板22a及び蝶番23をリフトしたときの高さ位置にナット25が固定される。このように蝶番板23bに板厚方向の遊びF2を設けるようにして、ナット25の位置を決めた後、ナット25を金属接着剤等で固定する。
【0045】
次に図4によって動作を説明する。
(a)の状態では筐体22は背板21を図示しない固定手段で蝶番23の遊びF2によるがたつきがないように固定閉止されており、例えば操作盤2が壁面Wなどに延出部21aで取りつけられた状態である。この時、背板21の縁21dは延出部21aを除いて全周が筐体22にて覆い隠されて、蝶番23の近くの筐体端縁22bによっても壁面Wとの間の隙間がない状態で縁21dは覆い隠され、かつ延出部21aの上面21sと切欠凹部外縁22pとの間も隙間がない状態である。従って通常時においては、美観は保たれ、ほこりなど異物が入らない。
【0046】
次に、保守点検などの必要に応じて、壁面Wに取り付けられた操作盤2の図示しない固定手段を外し、筐体22を背板21から開くことができるようにする。
【0047】
図4の(b)に示すように筐体22を開く過程で、筐体端部22bの縁22dが背板の縁21dに引っ掛かりそうな時に、弾性体26が蝶番板23bを押し上げるので、また、ナット25の高さ位置も十分に高く設定されているため、容易にかわすことができる。
【0048】
図4の(c)に示すように、その後、側板22aが延出部21aの上面21sに重ねられ、筐体端部22bは背板21の上に重ねられ、筐体22が90度開いて全開する。
【0049】
筐体22の閉止の際は、上記の逆の行程を踏み、筐体22を持ち上げて筐体端部22bの縁22dが背板21の縁21dをかわして筐体12を閉じたあと、図示しない固定手段により筐体22を背板21に閉止固定する。この時、筐体22が弾性体26のために蝶番23側が浮き上がる場合は、筐体22を押圧して固定する。この閉止状態では、背板21の縁21dは延出部21aを除いて、筐体22が囲う背板21の縁21dの全周が筐体22にて覆い隠され、つまり筐体端縁22bによって壁面Wとの間に隙間がない状態で縁21dは覆い隠され、かつ延出部21aの上面21sと切欠凹部外縁22pとの間も隙間がない状態となる。
【0050】
以上のような実施の形態3の構成により、壁面に取り付けられる背板と、この背板の前面を覆う箱状の筐体と、背板と筐体とを連結する蝶番と、背板と筐体とを閉止状態に保持する固定手段とで構成される操作盤において、蝶番が背板の前面と筐体の内側とで連結し、筐体の閉止状態で筐体が囲う範囲の背板の縁の全周を筐体が覆い隠し、背板側の蝶番板にはこの背板の板厚方向に遊びを設けるようにし、背板とこの背板側の蝶番板との間に弾性体を介在させたので、筐体が囲う範囲の背板の縁の全周や蝶番が外面から見えないため美観が保たれ、筐体が囲う背板の縁の全周を覆い隠すため異物も入ることがなく信頼性の高い操作盤が得られる。また、筐体を開く過程で筐体と背板の衝突を回避するために筐体を持ち上げる時に、弾性体により押し上げられるため、容易に開放させることが出来る。
【0051】
また、筐体を開く過程で弾性体により筐体が押し上げられることから、実施形態1における延出部11aの上面11sと筐体12の切欠凹部外縁12pのような摺動がなくなり、上面21sなどの摺動面の塗装剥げ等の問題もなくなる。
【0052】
なお、以上の実施の形態3では背板に延出部を設けていたが、単に矩形の背板であってもよい。
【0053】
【発明の効果】
この発明にかかる操作盤の開閉構造は、壁面に取り付けられ、端部に延出部が設けられた背板と、この背板の前面を覆い、前記背板の延出部部分を延出部の板厚で切り欠いた切欠凹部と該切欠凹部以外の切り欠き残された筐体端部とを側板に有する筐体と、前記筐体を回動可能に前記背板と前記筐体とを連結する蝶番であって、前記筐体の側板の内側の切欠凹部近傍に固定された第1の蝶番板と前記背板の前面の延出部近傍に取り付けられた第2の蝶番板とを有し、前記側板の切欠凹部の外縁が前記延出部の上面を摺動することにより、前記筐体を前記背板に対して回動させる蝶番と、前記背板と前記筐体とを閉止状態に保持する固定手段と、で構成され、前記筐体が、前記筐体の閉止状態で、前記延出部を除いて前記背板の縁の全周を前記壁面との間の隙間が無い状態で覆い隠す操作盤であって前記蝶番は、前記第2の蝶番板のねじ孔を前記背板に垂直に立てられたビスに挿通したものであって、前記筐体の開放過程で前記筐体が前記壁面に干渉しないように、前記ビスへのナットの固定位置によって、前記第2の蝶番板に前記背板の板厚方向に遊びを設けたものであり、前記背板は、前記筐体を全開させるとき、前記側板の筐体端部の縁に衝突することのない位置に、前記蝶番側の縁が退いて設けられているので、筐体が囲う背板の縁の全周や蝶番が外面から見えないため美観がよく、筐体が囲う背板の縁の全周を覆い隠すため異物も入ることがなく信頼性の高い操作盤が得られる。
また、筐体を開く過程で、蝶番の遊びを利用して筐体を浮かせることができるため、筐体の下端が壁面に衝突することなく筐体を開放させることが出来る。
また、筐体を全開させるとき、背板の縁が側板の縁に衝突することのない位置に退いて逃げ寸法をとっているので、筐体の全開を妨げることはない。
【0054】
また、前記背板と前第2の蝶番板との間に、前記筐体を開く過程で前記筐体を押し上げる弾性体を介在させた。これによって、筐体を開く過程で筐体と背板とが蝶番付近での衝突を回避するために筐体を持ち上げる時に、弾性体により筐体が押し上げられるため、容易に開くことが出来る操作盤が得られる。筐体を開く過程で弾性体により筐体が押し上げられることから、延出部の上面と筐体の切欠凹部外縁のような摺動がなくなり、上面などの摺動面の塗装剥げ等の問題もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の操作盤の外観を示す斜視図である。
【図2】操作盤の開閉過程を示す要部拡大縦断面図である。
【図3】操作盤の全開状態の内部構造を示す説明図である。
【図4】操作盤の開閉過程を示す要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1、2は操作盤、11、21は背板、11a、21aは延出部、11d、21dは縁、11e、21eは背板前縁、11s、21sは上面、12、22は筐体、12a、22aは側板、12b、22bは筐体端部、12d、22dは縁、12p、22pは切欠凹部外縁、12q、22qは下端外縁、12rは下端内縁、13、23は蝶番、13a、23aは第1の蝶番板、13b、23bは第2の蝶番板、14、24はビス、15、25はナット、17は固定手段、26は弾性体、Cは軸芯、F1、F2は遊び、L1は垂直距離、L2は水平距離、Wは壁面である。

Claims (2)

  1. 壁面に取り付けられ、端部に延出部が設けられた背板と、
    この背板の前面を覆い、前記背板の延出部部分を延出部の板厚で切り欠いた切欠凹部と該切欠凹部以外の切り欠き残された筐体端部とを側板に有する筐体と、
    前記筐体を回動可能に前記背板と前記筐体とを連結する蝶番であって、前記筐体の側板の内側の切欠凹部近傍に固定された第1の蝶番板と前記背板の前面の延出部近傍に取り付けられた第2の蝶番板とを有し、前記側板の切欠凹部の外縁が前記延出部の上面を摺動することにより、前記筐体を前記背板に対して回動させる蝶番と、
    前記背板と前記筐体とを閉止状態に保持する固定手段と、
    で構成され
    前記筐体が、前記筐体の閉止状態で、前記延出部を除いて前記背板の縁の全周を前記壁面との間の隙間が無い状態で覆い隠す操作盤であって
    前記蝶番は、前記第2の蝶番板のねじ孔を前記背板に垂直に立てられたビスに挿通したものであって、前記筐体の開放過程で前記筐体が前記壁面に干渉しないように、前記ビスへのナットの固定位置によって、前記第2の蝶番板に前記背板の板厚方向に遊びを設けたものであり、
    前記背板は、前記筐体を全開させるとき、前記側板の筐体端部の縁に衝突することのない位置に、前記蝶番側の縁が退いて設けられているものである
    ことを特徴とする操作盤。
  2. 記背板と前第2の蝶番板との間に、前記筐体を開く過程で前記筐体を押し上げる弾性体を介在させたことを特徴とする請求項1記載の操作盤。
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