JP3859266B2 - 部品実装方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品実装装置により電子部品を回路基板に自動的に実装するための部品実装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
まず、電子部品を回路基板に自動的に実装する部品実装装置について、図1を用いて説明する。
【0003】
図1は、部品実装装置において、その一般的な形態の一つであるロータリヘッド方式の構造を示す構成例である。図1に示す部品実装装置において、実装する電子部品は、その種類ごとにキャリアテープ31に一列に収納されたテーピング供給と呼ばれる形態で供給され、キャリアテープ31をリール32に巻き取ったものが部品供給装置33に搭載される。部品供給装置33は、リール32からキャリアテープ31を吸着位置34まで引き出し、吸着位置34より電子部品を1個ずつ取り出し可能にする機構を有している。
【0004】
ロータリヘッド部H1は、鉛直軸を中心に図中の矢印Aに示す方向に回転する回転体35の周囲に、電子部品を吸着するためのノズル36a,36b,36c,36dを取り付けたものである。ノズルによる部品の把持は、回転体35の回転によりノズル36bの位置に一致したノズルにより、吸着位置34から電子部品を吸着することによって行われる。この際、所定の電子部品をノズルに吸着させるために、部品供給装置33を搭載する部品供給テーブル37に、その部品供給テーブル37を図中の矢印Zで示した部品供給装置33の並設方向に移動できるよう、サーボモータ38とサーボモータドライバ39とからなる駆動装置が接続されている。
【0005】
電子部品の吸着後、回路基板(図示せず)上への実装が行われる前に電子部品の有無を検査し、部品が無い場合には実装を中止する場合がある。本構成例においては、電子部品の有無の検出は、鉛直方向に検出素子を並べたラインセンサ40により、ノズル36cの位置において吸着されている電子部品の下端の高さを測定することによって行う。また別の方法として、ノズル36dの位置において吸着されている電子部品の画像をビデオカメラ41により撮像し、その画面内にあらかじめ設定された面積の画像が存在するかによって部品の有無を検出する方法もある。
【0006】
さらに、これら一連の装置の動作はマイコン制御装置42により、一元的に管理および実行される構造となっている。
さて、部品供給装置33の吸着位置34からキャリアテープ31内の電子部品がノズルにより吸着された後、キャリアテープ31は、その排出口43に送り出されカッター44により切断される。ここで、ノズルが電子部品を吸着ミスした場合、キャリアテープ31内に残った電子部品は、カッター44によりキャリアテープ31と一緒に切断されることになる。従って、電子部品としてSOP、QFPなどの大型部品を吸着ミスした場合、カッター44がこれを噛み込むことになり、カッター44が損傷する危険がある。通常、ノズルが電子部品を吸着ミスした場合、その部品の吸着を自動的に再試行して運転を停止しないようになっているが、SOP,QFPなどの大型部品を吸着ミスした場合には、カッター44保護のため1回吸着ミスした時点で運転を中止することもできるようになっている。この機能を大型部品吸着ミス検出機能と呼ぶ。
【0007】
このような部品実装装置における大型部品吸着ミス検出機能の従来例について、図4および図5を用いて以下に説明する。
まず、部品実装装置の運転に用いる動作プログラムについて、図5を用いて説明する。
【0008】
図5(a)に示す動作プログラムは、NCプログラムと称し、部品の実装順序,実装位置,および部品を取り出す部品供給装置の番号を指定するものである。部品の実装はブロック番号の昇順に順次行われ、それぞれのブロックについて、指定された部品供給装置番号の部品供給装置から部品を取り出し、回路基板のX座標およびY座標で指定された位置に部品を実装する。
【0009】
図5(b)に示す動作プログラムは、配列プログラムと称し、各部品供給装置に収納されている部品の情報を指定するものである。大型部品の欄は、各部品供給装置に収納されている部品が大型部品である場合に1、そうでない場合に0となっている。
【0010】
次に、部品実装装置の動作について、図4に示すフローチャートに従って、図1を参照しながら説明する。
まずステップ102において、次に吸着しようとする部品が既に部品切れと判定されているかを図1の部品切れメモリ45によりチェックし、部品切れでなければ、ステップ103において部品をノズルに吸着して把持する。次いでステップ104において、部品検査手段により吸着ミスであるか否かをチェックする。ここで、部品検査手段としては、図1のラインセンサ40またはビデオカメラ41が用いられる。
【0011】
ステップ104において吸着ミスではないと判断された場合には、ステップ105において部品を基板上に実装して、その部品に対する実装動作を終了する。一方、ステップ104において吸着ミスと判断された場合には、ステップ106において、その部品を未吸着部品としてマイコン制御装置42内のメモリ(図示せず)に記憶する。この記憶内容は、ステップ102において次吸着部品を決定する際にも使用され、また後のステップ111において未吸着部品の有無をチェックする際にも使用される。
【0012】
この後ステップ107において、その部品が大型部品か否かを図5(b)の配列プログラムを参照してチェックする。ここで、大型部品を吸着ミスしていることが判明した場合、ステップ119に移行し、その時点で部品実装装置の運転を停止する。この後、ステップ120においてエラーが解除されれば、ステップ102に戻り運転が再開される。
【0013】
ステップ109以降は大型部品以外の吸着ミスの処理であり、その部品に対する吸着が所定回数連続して吸着ミスになったか否かをチェックし、そうである場合にステップ110において、その部品を部品切れとして図1の部品切れメモリ45に記憶する。このステップ110までで、1個の部品に対する吸着ミスの処理が終了する。
【0014】
この後ステップ111において、部品切れ以外で未吸着である部品があるかを図5(a)のNCプログラムおよびマイコン制御装置42内における未吸着部品のメモリから検索し、未吸着部品があればステップ102に戻って、その部品に対する吸着動作を行う。また、部品切れ以外の全部品の吸着を終了した場合には、ステップ112で部品切れの部品があったかをチェックし、部品切れがあればステップ115で部品補充を待ち、ステップ102に戻り運転を再開する。
【0015】
また、未実装部品も部品切れもない場合はその基板の実装が終了したことを示しているので、ステップ113において運転終了か否かを判定し、継続する場合はステップ114で基板を入れ換えた後、ステップ102に戻り次の基板の実装動作に移行する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような部品実装装置における従来の部品実装方法では、部品実装装置が部品切れを判断する基準として、通常は同一の電子部品を所定回数連続して吸着ミスすることを条件としているのに対し、大型部品吸着ミス検出機能においては、電子部品を1回吸着ミスしたことを条件とし、電子部品を1回吸着ミスしただけで運転が停止するようにしているため、その電子部品が実際に部品切れになって部品切れと判断されるまでは吸着ミスする度に毎回運転が停止して、部品実装装置の稼働率を低下させてしまうという問題点を有していた。
【0017】
また、供給部品が大型部品である場合には、部品供給装置内でキャリアテープの送り不良が発生した際に、部品厚みが厚いために部品供給装置のキャリアテープ押さえを押し上げてしまうことがある。従って、このような送り不良によって吸着ミスが発生した場合、通常の部品切れのように部品供給テーブルを自動的に待機位置に移動させてしまうと、キャリアテープ押さえが押し上げられている場合には、そのキャリアテープ押さえが他の部分と干渉する危険がある。このため、大型部品を吸着ミスした場合には、通常、部品供給テーブルはその場で停止するようにするのが一般的であり、もし大型部品が部品切れにより吸着ミスとなった場合でも部品供給テーブルはその場で停止してしまい、この停止状態となった部品供給テーブルを手作業で待機位置に移動させるようにしなければならず、これも部品実装装置の稼働率を低下させる要因になるという問題点をも有していた。
【0018】
本発明は、上記の問題点を解決するもので、大型部品の供給時においても、部品吸着後のキャリアテープ切断のために設けられたカッターを損傷することなく、吸着ミス時の運転停止とその際の部品供給テーブルの待機位置への移動のための手作業が毎回発生することをなくして必要最低限に抑え、部品実装装置の稼働率の低下を抑えることができる部品実装方法を提供する。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明の部品実装方法は、複数種類の部品を各種類毎に複数集合させてそれぞれ収納したキャリアテープを複数の部品供給装置によって吸着位置まで送り出し、その部品を取り出して把持するとともに部品を把持した後のキャリアテープをカッターで切断し、その後、前記部品を把持していると判定した場合に、その部品を自動的に実装する部品実装装置に対して、前記部品実装装置の動作プログラムにおいて、各部品供給装置の部品のサイズが大型か小型かを指定する部品情報を指定し、前記複数の部品供給装置のうちの特定の部品供給装置に部品が補充されたことを検出して記憶する第1工程と、前記第1工程で検出された部品補充直後にその特定の部品供給装置から部品を取り出す際には、その部品が取り出されて把持されているか否かを判定する第2工程と、前記部品情報に基づいて把持される部品のサイズが大型であると判定され、かつ、前記第2工程で部品が把持されていないと判定された場合には、その時点で、前記部品の取り出し動作を中止する第3工程とを実行する方法とする。
【0020】
この方法により、大型部品の供給時においても、部品吸着後のキャリアテープ切断のために設けられたカッターを損傷することなく、吸着ミス時の運転停止とその際の部品供給テーブルの待機位置への移動のための手作業が毎回発生することをなくして必要最低限に抑え、部品実装装置の稼働率の低下を抑えることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の部品実装方法は、複数種類の部品を各種類毎に複数集合させてそれぞれ収納したキャリアテープを複数の部品供給装置によって吸着位置まで送り出し、その部品を取り出して把持するとともに部品を把持した後のキャリアテープをカッターで切断し、その後、前記部品を把持していると判定した場合に、その部品を自動的に実装する部品実装装置に対して、前記部品実装装置の動作プログラムにおいて、各部品供給装置の部品のサイズが大型か小型かを指定する部品情報を指定し、前記複数の部品供給装置のうちの特定の部品供給装置に部品が補充されたことを検出して記憶する第1工程と、前記第1工程で検出された部品補充直後にその特定の部品供給装置から部品を取り出す際には、その部品が取り出されて把持されているか否かを判定する第2工程と、前記部品情報に基づいて把持される部品のサイズが大型であると判定され、かつ、前記第2工程で部品が把持されていないと判定された場合には、その時点で、前記部品の取り出し動作を中止する第3工程とを実行する方法とする。
【0022】
請求項2に記載の部品実装方法は、複数種類の部品を各種類毎に複数集合させてそれぞれ収納したキャリアテープを前記部品の吸着位置まで送り出す複数の部品供給装置と、前記キャリアテープからその部品を取り出して把持する部品把持手段と、前記部品が把持された後のキャリアテープを切断するカッターと、前記部品把持手段による前記部品の取り出し把持動作の実施、および前記複数の部品供給装置に対して前記部品の取り出し把持動作の対象とする順序を制御する実装制御手段と、複数あるうちの特定の部品供給装置に部品が補充されたことを検出して記憶する部品補充検出手段と、前記部品把持手段により前記部品の取り出し把持動作後にその部品が把持されているか否かを判定する部品検出手段とを備えた部品実装装置に対して、前記部品実装装置の動作プログラムにおいて、各部品供給装置の部品のサイズが大型か小型かを指定する部品情報を指定し、前記部品補充検出手段によって前記特定の部品供給装置に部品が補充されたことを検出して記憶する第1工程と、前記第1工程で検出された部品補充直後にその特定の部品供給装置から前記部品把持手段によって部品を取り出す際には、前記部品検出手段によって部品把持手段が部品を取り出して把持しているか否かを判定する第2工程と、前記部品情報に基づいて前記部品把持手段が把持する部品のサイズが大型であると判定され、かつ、前記第2工程で部品把持手段が部品を把持していないと判定された場合には、その時点で、実装制御手段によって、前記部品の取り出し動作を中止する第3工程とを実行する方法とする。
【0023】
請求項3に記載の部品実装方法は、請求項1または請求項2に記載の第3工程として、部品把持手段が部品を把持していない場合には、その時点から、実装制御手段によって、前記部品把持手段による部品の取り出し動作の対象であった部品供給装置のみに対して、前記部品の取り出し動作を中止する方法とする。
【0024】
請求項4に記載の部品実装方法は、請求項1または請求項2に記載の第3工程として、部品把持手段が部品を把持していない場合には、その部品と同種の部品を収納している予備の部品供給装置がある場合は、その時点から、実装制御手段によって、前記部品把持手段による部品の取り出し動作の対象であった部品供給装置からの前記部品の取り出し動作を中止して、前記予備の部品供給装置から部品を取り出す方法とする。
【0025】
これらの方法によると、SOP,QFPなどの大型部品は空圧による吸着可能面積が大きいため吸着ミスが起こりにくい部品であり、部品供給装置に部品を補充する際にキャリアテープのセットが正しく行われず吸着ミスする場合が殆どであり、これらは部品補充後の初期に集中し、その後は部品切れになるまで吸着ミスは発生しないという傾向があるので、吸着ミス毎に運転停止させる大型部品供給ミス検出機能を部品補充後の初期段階のみに機能させるようにし、その後に吸着ミスが発生した場合には部品切れとして処理して、大型部品においても、部品切れした部品のみをスキップしてその他の部品の実装を継続する。
【0026】
以下、本発明の実施の形態を示す部品実装方法について、図1、図2および図3を用いて具体的に説明する。
まず、図1に示すロータリヘッド方式の部品実装装置に使用される動作プログラムについて、図3を用いて説明する。
【0027】
図3(a)に示す動作プログラムは、NCプログラムと称し、部品の実装順序、実装位置、および部品を取り出す部品供給装置の番号を指定するものである。このNCプログラムは、従来例として示した図5(a)のNCプログラムと同等である。
【0028】
図3(b)に示す動作プログラムは、配列プログラムと称し、各部品供給装置に収納されている部品の情報を指定するものである。このうち、予備番号の欄はその部品供給装置が部品切れになった場合に予備として使用する部品供給装置の番号を示しており、図3(b)の場合であれば、1番の部品供給装置は予備なし、2番の部品供給装置の予備は3番、3番の部品供給装置の予備は4番、4番の部品供給装置は予備なしであることを示している。また、部品寸法の欄は、その部品の縦寸法と横寸法の値を示している。その他の項目は、従来例として示した図5(b)の配列プログラムと同等である。
【0029】
次に、本実施の形態の部品実装方法が使用される部品実装装置の構成例について、図1を用いて説明する。
この部品実装方法が使用される部品実装装置の機構的構造自体は、従来例で説明した図1に示すものと同様である。従って図1に基づいて説明する。図1に示す部品実装装置において、回転体35とノズル36a,36b,36c,36dが部品把持手段に相当し、マイコン制御装置42が実装制御手段に相当し、ラインセンサ40またはビデオカメラ41が部品検出手段に相当する。また、部品補充検出手段に相当する部分は、部品補充メモリ48と部品補充スイッチ46である。部品切れメモリ45には、運転中に部品切れになった部品供給装置の番号がマイコン制御装置42によって書き込まれる。また、人によって部品補充スイッチ46が押されると、マイコン制御装置42がこれを感知し、そのとき部品切れメモリ45に記憶している全ての番号の部品供給装置に対して部品補充が行われたと判断して、部品切れメモリ45の内容を部品補充メモリ48にコピーする。
【0030】
ここで、運転に使用する動作プログラム47が切り替わった場合には、いずれの部品が補充されたのか判断できないため、運転に使用するすべての部品供給装置が補充されたと見なして、全ての部品供給装置の番号を部品補充メモリ48に書き込むようにする。このようにして補充されたと判断された部品供給装置のうち、大型部品吸着ミス検出機能は大型部品を搭載している部品供給装置のみについて行うようにする。大型部品か否かの判別は、図3の配列プログラムにおいて大型部品の指定があるか否かによって行う。また、配列プログラムに記述されている部品寸法から大型部品か否かを判断する方法も可能である。
【0031】
次に、上記の部品実装装置の動作について、この部品実装装置に使用される本実施の形態の部品実装方法のフローチャートを示す図2に基づいて説明する。
まず、部品実装装置の運転を開始するにあたり、いずれの部品が補充直後であるかの判断ができないため、ステップ1において、全部品が補充直後の部品であると想定し、全部品供給装置の番号を図1の部品補充メモリ48に記憶する。なお、ステップ1は本発明の各請求項の第1工程に対応するものの一例である。
【0032】
続いて各部品の実装動作を開始するが、まずステップ2において、次に吸着しようとする部品がすでに部品切れと判定されているかを、図1の部品切れメモリ45によりチェックし、部品切れでなければ、ステップ3において部品をノズルに吸着して把持する。次いでステップ4において、部品検査手段により吸着ミスであるか否かをチェックする。ここで部品検査手段として図1のラインセンサ40を用いる場合には、計測された値が所定の範囲に入らなかった場合に吸着ミスと判断する。また、部品検査手段として図1のビデオカメラ41を用いる場合には、撮像された画面の中で配列プログラムに登録された部品寸法と一致する画像が存在しなかった場合に吸着ミスと判断する。なお、部品検査手段としては、この他に、通常のフォトセンサを用いる方法もあり、この場合はセンサのON状態かOFF状態かにより吸着ミスを判断する。
【0033】
ステップ4において吸着ミスではないと判断された場合には、ステップ5において部品を基板上に実装して、その部品に対する実装動作を終了する。ただし、図1のようなロータリヘッド方式の部品実装装置では、複数の部品に対する処理が同時並行的に行われるため、この時点では実装可能という記憶だけを登録し、所定のタイミングになった時点で実装動作を行うようにしてもよい。なお、部品の実装にともない、その部品が部品補充メモリ48に登録されている場合にはその記憶を削除する。これにより、次回以降の吸着時には部品補充直後でないと判断されるため、その部品は大型部品吸着ミス検出機能の対象外となる。
【0034】
一方、ステップ4において吸着ミスと判断された場合には、ステップ6においてその部品を未吸着部品としてマイコン制御装置42内のメモリ(図示せず)に記憶する。この記憶内容は、ステップ2において次吸着部品を決定する際に使用され、また後のステップ11において未吸着部品の有無をチェックする際にも使用される。 この後ステップ7において、その部品が大型部品か否かを図3(b)に示す配列プログラムを参照してチェックする。さらに、大型部品を吸着ミスしていることが判明した場合、ステップ8において、それが部品補充の直後であるかを図1の部品補充メモリ48に登録されているか否かにより判定する。ここで、部品補充の直後の定義としては、部品補充後の最初の吸着時としてもよく、部品補充後の所定回数以内の吸着時としてもよい。
【0035】
以上の処理のうち、ステップ4からステップ7は本発明における各請求項の第2工程に相当する処理である。
ステップ8で部品補充の直後と判断された場合は、大型部品吸着ミスが発生した場合に相当し、以降はその異常処理となる。
【0036】
ここで、請求項1および請求項2に対応する場合であれば、図中のaのルートを通ってステップ19に移行し、その時点で部品実装装置の運転を停止する。このステップ8およびステップ19は、請求項1および請求項2の第3工程に相当する処理である。この後、ステップ20においてエラーが解除されれば、ステップ16において吸着ミスした大型部品は補充されたと見なして図1の部品補充メモリ48に登録し、ステップ2に戻り運転が再開される。これにより、次にその部品を吸着ミスした場合にも部品補充直後と判定されるため、その時点で運転が停止されるようになる。なお、ステップ16は本発明の各請求項の第1工程に対応するものの一例である。
【0037】
ステップ8で部品補充の直後と判断された場合であって、請求項3に対応する場合であれば、その部品のみの部品取り出し動作を中止するために、図中のbのルートを通ってステップ10に移行し、その部品を部品切れと見なして図1の部品切れメモリ45に記憶する。これにより、次にその部品を吸着しようとした場合でも、ステップ2において部品切れの部品をスキップするようにしているので、吸着を行わせないようにすることができる。このステップ8は、請求項3の第3工程に相当する処理である。
【0038】
ステップ8で部品補充の直後と判断された場合であって、請求項4に対応する場合であれば、以降予備の部品から取り出し動作を行うために、図中のcのルートを通ってステップ17に移行する。ステップ17では予備の部品供給装置があるかを図3(b)に示す配列プログラムによりチェックし、予備がなければステップ19に移行して運転を停止させる。また、予備があれば、ステップ18において、次回以降部品を取り出す部品供給装置番号を予備の番号に切り替える。このステップ8,17,18は、請求項4の第3工程に相当する処理である。
【0039】
なお、部品供給テーブルが複数ある部品実装装置の場合には、予備の部品供給装置に切り替える方法として、上記の配列プログラムを参照する方法以外に、部品供給テーブルの交換動作による方法も可能である。この方法は、各部品供給テーブルに同一配列で部品供給装置をセットし、ある部品供給テーブルで大型部品吸着ミスが発生した場合には、次回その部品を取り出す時点以降、他の部品供給テーブルに切り替えて運転を継続するものである。現在の部品実装装置では、部品供給テーブルを複数持つものが一般的であるため、この方法を適用することは容易に可能である。
【0040】
なお、ステップ8で部品補充の直後ではないと判断された場合は、大型部品であっても通常の部品と同じ処理になりステップ9に移行する。ステップ9では、その部品に対する吸着が所定回数連続して吸着ミスになったか否かをチェックし、そうである場合にステップ10において、その部品を部品切れとして図1の部品切れメモリ45に記憶する。このステップ10までで、1個の部品に対する吸着ミスの処理が終了する。
【0041】
この後ステップ11において、部品切れ以外で未吸着である部品があるかを、図3(a)に示すNCプログラムおよびマイコン制御装置42内の未吸着部品のメモリから検索し、未吸着部品があればステップ2に戻って、その部品に対する吸着動作を行う。また、部品切れ以外の全部品の吸着を終了した場合には、ステップ12で部品切れの部品があったかをチェックし、部品切れがあればステップ15で部品補充を待ち、補充完了後にステップ16で補充した部品供給装置番号を図1の部品補充メモリ48に記憶させた後、ステップ2に戻り運転を再開する。なお、このステップ16は、本発明の各請求項の第1工程に相当する処理である。
【0042】
また、未実装部品も部品切れもない場合は、その基板の実装が終了したことを示しているので、ステップ13において運転終了か否かを判定し、継続する場合はステップ14で基板を入れ換えた後、ステップ2に戻り次の基板の実装動作に移行する。
【0043】
以上のようにして、吸着ミス毎に運転停止させる大型部品供給ミス検出機能を部品補充後の初期段階のみに機能させるようにし、その後に吸着ミスが発生した場合には部品切れとして処理して、大型部品においても、部品切れした部品のみをスキップしてその他の部品の実装を継続することができる。
【0044】
以上により、大型部品の供給時においても、部品吸着後のキャリアテープ切断のために設けられたカッターを損傷することなく、吸着ミス時の運転停止とその際の部品供給テーブルの待機位置への移動のための手作業が毎回発生することをなくして必要最低限に抑え、部品実装装置の稼働率の低下を抑えることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、大型部品の吸着ミスの要因を、部品補充のミスによってキャリアテープの送り不良が発生した場合と、単純な部品切れによる場合とに区別し、前者の危険な場合のみに運転を停止するようにすることができる。
【0046】
そのため、大型部品吸着ミス検出機能を用いた場合でも無用な運転停止をなくすことができる。
また、大型部品を吸着ミスしても、その部品供給装置さえ使用しなければ設備の損傷の危険がない部品実装装置において、1枚の基板の実装中に大型部品の吸着ミスが複数回発生しても、大型部品吸着ミスによる停止は、その基板の実装の最後に1回しか発生しないようにすることができる。
【0047】
そのため、上記よりもさらに効率的に無用な運転停止をなくすことができる。また、大型部品を吸着ミスしても、予備の部品がある限り運転が継続されるため、予備の部品を含めて部品切れになった際に、一度に一括して部品の補充およびチェックを行うことができる。
【0048】
そのため、大型部品吸着ミスによる運転の停止そのものの発生をなくすことができ、飛躍的に効率的に無用な運転停止をなくすことができる。
以上により、大型部品の供給時においても、部品吸着後のキャリアテープ切断のために設けられたカッターを損傷することなく、吸着ミス時の運転停止とその際の部品供給テーブルの待機位置への移動のための手作業が毎回発生することをなくして必要最低限に抑え、部品実装装置の稼働率の低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な部品実装装置の構成例
【図2】本発明の実施の形態の部品実装方法を示すフローチャート
【図3】同実施の形態における部品実装装置の動作プログラム
【図4】従来の部品実装方法を示すフローチャート
【図5】同従来例における部品実装装置の動作プログラム
【符号の説明】
35 回転体
40 ラインセンサ
41 ビデオカメラ
42 マイコン制御装置
45 部品切れメモリ
46 部品補充スイッチ
36a,36b,36c,36d ノズル
Claims (4)
- 複数種類の部品を各種類毎に複数集合させてそれぞれ収納したキャリアテープを複数の部品供給装置によって吸着位置まで送り出し、その部品を取り出して把持するとともに部品を把持した後のキャリアテープをカッターで切断し、その後、前記部品を把持していると判定した場合に、その部品を自動的に実装する部品実装装置に対して、
前記部品実装装置の動作プログラムにおいて、各部品供給装置の部品のサイズが大型か小型かを指定する部品情報を指定し、
前記複数の部品供給装置のうちの特定の部品供給装置に部品が補充されたことを検出して記憶する第1工程と、
前記第1工程で検出された部品補充直後にその特定の部品供給装置から部品を取り出す際には、その部品が取り出されて把持されているか否かを判定する第2工程と、
前記部品情報に基づいて把持される部品のサイズが大型であると判定され、かつ、前記第2工程で部品が把持されていないと判定された場合には、その時点で、前記部品の取り出し動作を中止する第3工程とを実行する部品実装方法。 - 複数種類の部品を各種類毎に複数集合させてそれぞれ収納したキャリアテープを前記部品の吸着位置まで送り出す複数の部品供給装置と、
前記キャリアテープからその部品を取り出して把持する部品把持手段と、
前記部品が把持された後のキャリアテープを切断するカッターと、
前記部品把持手段による前記部品の取り出し把持動作の実施、および前記複数の部品供給装置に対して前記部品の取り出し把持動作の対象とする順序を制御する実装制御手段と、
複数あるうちの特定の部品供給装置に部品が補充されたことを検出して記憶する部品補充検出手段と、
前記部品把持手段により前記部品の取り出し把持動作後にその部品が把持されているか否かを判定する部品検出手段とを備えた部品実装装置に対して、
前記部品実装装置の動作プログラムにおいて、各部品供給装置の部品のサイズが大型か小型かを指定する部品情報を指定し、
前記部品補充検出手段によって前記特定の部品供給装置に部品が補充されたことを検出して記憶する第1工程と、
前記第1工程で検出された部品補充直後にその特定の部品供給装置から前記部品把持手段によって部品を取り出す際には、前記部品検出手段によって部品把持手段が部品を取り出して把持しているか否かを判定する第2工程と、
前記部品情報に基づいて前記部品把持手段が把持する部品のサイズが大型であると判定され、かつ、前記第2工程で部品把持手段が部品を把持していないと判定された場合には、その時点で、実装制御手段によって、前記部品の取り出し動作を中止する第3工程とを実行する部品実装方法。 - 第3工程として、部品把持手段が部品を把持していない場合には、その時点から、実装制御手段によって、前記部品把持手段による部品の取り出し動作の対象であった部品供給装置のみに対して、前記部品の取り出し動作を中止する請求項1または請求項2に記載の部品実装方法。
- 第3工程として、部品把持手段が部品を把持していない場合には、その部品と同種の部品を収納している予備の部品供給装置がある場合は、その時点から、実装制御手段によって、前記部品把持手段による部品の取り出し動作の対象であった部品供給装置からの前記部品の取り出し動作を中止して、前記予備の部品供給装置から部品を取り出す請求項1または請求項2に記載の部品実装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14964796A JP3859266B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 部品実装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP14964796A JP3859266B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 部品実装方法 |
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