JP3857404B2 - プリント配線基板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、裏面に半田パッドを有する表面実装型の電子部品を実装するためのプリント配線基板にかかわり、詳しくは、電子部品の実装ずれの有無の確認のためのマークの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、LSIパッケージ等の電子部品の実装形態としては表面実装型が主流となってきている。表面実装型の電子部品としては裏面に半田パッドを有するBGA(Ball Grid Array)型やCSP(Chip Scale/Size Package)型のものが多い。複数の半田パッドを有する電子部品を実装するために、プリント配線基板上には前記の半田パッドに対応した複数の接続パッドが形成されている。マウンタヘッドにより電子部品を保持し、マウンタヘッドを移動させて電子部品の半田パッドとプリント配線基板の接続パッドとを位置合わせし、半田のリフローを行って、マウンタヘッドを下降させることにより電子部品の各半田パッドをプリント配線基板の各接続パッドに電気的かつ機械的に接合し、電子部品のプリント配線基板への実装を行う。
【0003】
この実装の場合に、半田パッドおよび接続パッドが電子部品のパッケージの下に隠れてしまうために、単純な位置合わせで実装を行うと、接続パッドに対して半田パッドが位置ずれを生じたままで接合されてしまうおそれがある。実装後において実装ずれの有無の確認を行おうとしても、接合部分が隠れているために確認がむずかしい。
【0004】
そこで、電子部品の実装後に実装ずれの有無の確認を行えるようにするために、従来では一般に図14のような方式が採用されていた。プリント配線基板1において、それに形成された複数の接続パッド2の周囲にシルクスクリーン印刷による方形環状の実装ずれ確認パターン3を形成しておく。電子部品4の裏面には複数の半田パッド5が設けられている。プリント配線基板1上において接続パッド2は、その大きさ・ピッチ・パターン等について半田パッド5に対応した状態で形成されている。方形環状の実装ずれ確認パターン3は電子部品4の外形形状に合わせた状態でシルクスクリーン印刷されている。
【0005】
接続パッド2は配線パターン(図示せず)と同一工程で形成されたもので、接続パッド2と配線パターンはともに銅である。しかし、方形環状の実装ずれ確認パターン3のシルクスクリーン印刷は接続パッド2とは別工程である。
【0006】
電子部品4をプリント配線基板1に実装するときは、シルクスクリーン印刷による方形環状の実装ずれ確認パターン3を位置合わせの補助として、その方形環状の実装ずれ確認パターン3に電子部品4の外形を位置合わせし、その状態で接続パッド2に対する半田パッド5の接合を行っている。
【0007】
しかし、接続パッド2の形成工程と方形環状の実装ずれ確認パターン3の印刷工程とが別であるため、接続パッド2に対する方形環状の実装ずれ確認パターン3の相対位置関係の精度は一般的に低いものである。X方向に位置ずれしたり、Y方向に位置ずれしたり、X,Y両方向に位置ずれしたり、あるいは回転ずれを起こしている可能性がある。図14は方形環状の実装ずれ確認パターン3が接続パッド2に対してX,Y両方向で位置ずれしている場合の例を図示している。その結果として、方形環状の実装ずれ確認パターン3を実装ずれの有無の確認に使用すると、誤判定を生じるおそれがある。すなわち、実装後の実装ずれの有無の確認において、図15に示すように、方形環状の実装ずれ確認パターン3に対して電子部品4の外形形状が丁度重なっていても、接続パッド2に対して半田パッド5が大きな位置ずれを生じているおそれがある。方形環状の実装ずれ確認パターン3に電子部品4の外形形状が丁度重なっていること自体が接続パッド2に対する半田パッド5の正確な位置合わせを保証しているわけではない。つまり、方形環状の実装ずれ確認パターン3と接続パッド2との相対位置関係の精度の保証がないので、実装ずれの有無の確認において実効性が乏しいのである。
【0008】
次に、特開平9−83093号公報に記載の従来の技術について、図16を用いて説明する。図16において、11は電子部品、12は電子部品11の裏面に設けられた半田パッド、13はプリント配線基板、14はプリント配線基板13上に形成された接続パッド、15はプリント配線基板13上に形成された点状マーク、16は点状マーク15からX方向とY方向に向けた状態でプリント配線基板13にシルクスクリーン印刷された線状マークである。点状マーク15は電子部品11の4つの角部頂点直下位置に相当する位置に形成されている。点状マーク15は接続パッド14と同一工程で形成されたもので、点状マーク15と接続パッド14はともに銅である。シルクスクリーン印刷による線状マーク16は接続パッド14とは別工程で形成されたものである。接続パッド14に対する点状マーク15の相対位置関係の精度はきわめて高いのに対して、接続パッド14に対する線状マーク16の相対位置関係の精度は低い。したがって、実装ずれの有無の判断において線状マーク16は補助的なものであり、メインの指標はあくまで点状マーク15である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
メインの指標である4つの点状マーク15を基本にして、実装ずれの有無の確認の状況を説明する。
【0010】
図17の(a)に示すように、実装後において、電子部品11の4つの角部頂点のすべてが4つの点状マーク15に丁度重なって一致しておれば、実装ずれの有無の確認において実装ずれはないと判定する。
【0011】
図17の(b)〜(d)に示すように、いくつかの点状マーク15が電子部品11の角部頂点から一定寸法以上離れた状態となったときは、実装ずれの有無の確認において実装ずれがあると判定する。
【0012】
しかし、このメインのマーク15が点状であるために、図17の(a)と(b)〜(d)との比較で明らかなように、実装ずれの有無の確認が非常に分かりづらいものとなっている。目で見ただけでは、許容範囲内のずれ寸法なのか実装不良を示すずれ寸法なのかの判断が容易につかないためである。
【0013】
また、図18の(a)〜(d)に示すように、補助としての線状マーク16が点状マーク15に対して位置ずれした状態で印刷されている場合には、実装ずれの有無の確認において、線状マーク16は無効であるばかりでなく、このような線状マーク16が存在するために点状マーク15が目立たなくなるばかりでなく、見た目に非常に紛らわしい状態となっており、実装ずれの有無の確認上、かえって分かりづらいものとなってしまう。
【0014】
ところで、図14に示すような方形環状の実装ずれ確認パターン3をシルクスクリーン印刷ではなく、接続パッド2と同時に銅で形成すれば、その方形環状の実装ずれ確認パターン3と接続パッド2との相対位置関係の精度はきわめて高いものとなり、そのような方形環状の実装ずれ確認パターン3で実装ずれの有無の確認を行えば、精度の高い確認が可能となるはずであると考えられるかもしれない。しかしながら、図示はしていないが、プリント配線基板1には複数の接続パッド2に連続する配線パターンが形成されており、上記のように銅で方形環状の実装ずれ確認パターン3を形成すると、それら複数の配線パターンをすべて短絡してしまうことになる。つまり、接続パッド2と同時に銅で方形環状の実装ずれ確認パターン3を形成するなどということはできないのである。
【0015】
本発明はこのような事情に鑑みて創案されたものであって、点状マークを主体として実装ずれ確認をしていた従来の技術に比べて、実装ずれ確認の作業性をアップするとともに、実装ずれ確認の精度を向上することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、部品実装面に電子部品を実装するための配線パターンを備えたプリント配線基板において、前記部品実装面に実装される電子部品の外形に少なくとも部分的に対応した形状を有し、かつ、少なくとも一部分の位置が前記配線パターンの位置と対応関係にある部品外形表示体を有し、前記部品外形表示体は、前記電子部品を前記実装位置に実装した状態で該電子部品の実装ずれの有無を外部から確認可能に構成されており、前記部品外形表示体は、正規実装状態での電子部品の外形の少なくとも1つの角部頂点に位置的に実質一致して前記配線パターンと同じ導電性材料からなる実装ずれ確認用マークを有し、前記実装ずれ確認用マークが前記電子部品の前記角部における外形に部分的に合う所定の形状で設けられており、かつ、正規実装状態での電子部品の外形のいずれかの辺に位置的に実質対応して非導電性材料の実装ずれ確認補助用マークを有し、前記実装ずれ確認補助用マークが所定幅かつ所定長で形成されていることを特徴とするプリント配線基板としたことによって上述の課題を解決している。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかわるプリント配線基板の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は実装対象である電子部品を示し、図1の(a)は天地を反転した状態の底面図、(b)は天地を戻した状態の正面図である。この電子部品21は表面実装型のBGA(Ball Grid Array)タイプまたはCSP(Chip Scale/SizePackage)タイプのものであり、その裏面には複数の半球状の半田パッド22が所定のピッチ、所定のパターンで設けられている。23は電子部品21のピン番号位置を確認するために1番ピンの近傍においてパッケージの1つの角部を45度の傾斜角度でカットしたカット面である。電子部品21の横辺の長さと縦辺の長さとは等しくなっている。
【0019】
図2は実施の形態にかかわるプリント配線基板を示す平面図である。プリント配線基板31における部品実装面には、電子部品21の複数の半田パッド22とピッチ・パターンとを合わせた状態で複数の銅の接続パッド32(同心円の内側のもの)が配線パターンとして形成されているとともに、接続パッド32群の配列領域の外側において少なくとも実装される電子部品の外形に対応した形状を有する部品外形表示体として正常な実装時の電子部品21の左下と右上の対角角部に対応する位置に2つの実装ずれ確認用のL字形(屈曲形状)マーク33,34を銅で形成してある。
【0020】
ここで、配線パターンである接続パッド32と部品外形表示体であるL字形マーク33,34とは同一工程で形成されるために所定の精度の高い対応位置関係にあるものである。すなわち、プリント配線基板31の表面に銅メッキを施し、その銅メッキをエッチングすることにより、接続パッド32とL字形マーク33,34とを同時にパターニングしているのである。したがって、接続パッド32に対するL字形マーク33,34の相対位置関係の精度はきわめて高いものとなっている。
【0021】
接続パッド32とL字形マーク33,34を形成した後で、プリント配線基板1の表面に、接続パッド32の位置を除いてソルダーレジスト35がコーティングされている。接続パッド32の位置を除いたソルダーレジスト35の欠け部35aは同心円の外側のラインで示されている。このソルダーレジスト35は、電子部品21をプリント配線基板31に半田付けしたときに、接続パッド32以外の部分に半田が付着しないようにするためのものである。ソルダーレジスト35を透明とするときはL字形マーク33,34は透過して目視できる。ソルダーレジスト35が不透明のときはL字形マーク33,34はその膨らみによって位置および形状が分かる。
【0022】
ソルダーレジスト35をコーティングした後で、ソルダーレジスト35の表面にシルクスクリーン印刷により少なくとも実装される電子部品の外形に対応した形状を有する部品外形表示体として実装ずれ確認補助用の大きなL字形の細長帯状マーク36,37を形成してある。各L字形の細長帯状マーク36,37は電子部品21の外形形状に対応する位置に形成されている。
【0023】
プリント配線基板31に電子部品21を実装した状態の平面図を図3の(a)、図4、図5に示す。これらの図ではソルダーレジスト35の図示を省略している。点線で示した同心円のうち、小さい方が電子部品21の裏面の半田パッド22であり、大きい方がプリント配線基板31上の接続パッド32である。図3の(a)は実装ずれが全くない完璧な実装状態を示す。図4は正規の位置から電子部品21が右下方向に若干ずれたときの実装状態を示し、図5は正規の位置から電子部品21が左上方向に若干ずれたときの実装状態を示す。図4、図5の場合、ずれているとはいっても、許容範囲内である。図3の(a)のように電子部品21の裏面の複数の半田パッド22の各中心がプリント配線基板31の複数の接続パッド32の各中心とほぼ一致した状態での実装状態を「正規実装状態」と呼ぶことにする。また、図4、図5のようにずれはあるが、各半田パッド22と各接続パッド32との接合状態が許容範囲にあるときの実装状態を「許容実装状態」と呼ぶことにする。
【0024】
以下、図3を用いて、実装ずれ確認用のL字形マーク33,34と大きなL字形の細長帯状マーク36,37の形成の状態についてより詳しい説明を行う。図3の(b)は左下のL字形マーク33の部分の拡大図、図3の(c)は右上のL字形マーク34の部分の拡大図、図3の(d)は左上の傾斜細長帯部37cの部分の拡大図である。L字形マーク33,34はそれぞれ一方向成分この場合は水平方向成分としての水平帯部33a,34aと他方向成分この場合は垂直方向成分としての垂直帯部33b,34bとからなる。なお、マーク33,34はそれぞれL字形であるが、部品の角部外形に合うとよく、したがって、この形状に限定されるものではない。
【0025】
L字形の細長帯状マーク36は水平細長帯部36aと垂直細長帯部36bとからなる。L字形の細長帯状マーク37は水平細長帯部37aと垂直細長帯部37bとこれらをつなぐ傾斜細長帯部37cとからなる。
【0026】
以下、ことわるまで、正規実装状態での説明である。左下のL字形マーク33の水平帯部33aはその内側辺33a1 が電子部品21の外形形状の下辺21aに一致するように形成され、垂直帯部33bはその内側辺33b1 が電子部品21の外形形状の左辺21cに一致するように形成され、内側辺33a1 ,33b1 どうしが交わる内角頂点33cは電子部品21の外形形状の角部頂点21e1に一致するようになっている。また、右上のL字形マーク34の水平帯部34aはその内側辺34a1 が電子部品21の外形形状の上辺21bに一致するように形成され、垂直帯部34bはその内側辺34b1 が電子部品21の外形形状の右辺21dに一致するように形成され、内側辺34a1 ,34b1 どうしが交わる内角頂点34cは電子部品21の外形形状の角部頂点21e3 に一致するようになっている。両L字形マーク33,34の幅は、接続パッド32に対する半田パッド22のずれ量についての許容寸法と同じかそれより大きく設定されている。その幅は例えば0.2mm程度である。また、水平帯部33a,34a、垂直帯部33b,34bの長さはそれぞれ例えば1.0mm程度である。以上のようにL字形マーク33,34を形成することにより、正規実装状態においては両L字形マーク33,34とも電子部品21に隠されることはなく、その全体がすべて見える状態となるように形成されている。
【0027】
接続パッド32と同時に同一の導電材料である銅で形成されるL字形マーク33,34はその寸法が1.0mm程度と充分に短いので、各接続パッド32から延出されてプリント配線基板31上に形成される図示しない配線パターンどうしをL字形マーク33,34が短絡させることはなく、L字形マーク33,34が配線パターンの設計の邪魔になることはない。
【0028】
シルクスクリーン印刷によるL字形の細長帯状マーク36,37は接続パッド32とは別工程で形成されるから、相対位置関係の精度が低くなる傾向があるが、ここでは、相対位置関係が丁度一致しているものとして説明を行う。右下の大きなL字形の細長帯状マーク36の水平細長帯部36aはその内側辺36a1 が左下のL字形マーク33の水平帯部33aの内側辺33a1 の延長線上にあって電子部品21の外形形状の下辺21aに一致するように形成され、垂直細長帯部36bはその内側辺36b1 が右上のL字形マーク34の垂直帯部34bの内側辺34b1 の延長線上にあって電子部品21の外形形状の右辺21dに一致するように形成され、内側辺36a1 ,36b1 どうしが交わる内角頂点36cは電子部品21の外形形状の角部頂点21e2 に一致するようになっている。また、左上の大きなL字形の細長帯状マーク37の水平細長帯部37aはその内側辺37a1 が右上のL字形マーク34の水平帯部34aの内側辺34a1 の延長線上にあって電子部品21の外形形状の上辺21bに一致するように形成され、垂直細長帯部37bはその内側辺37b1 が左下のL字形マーク33の垂直帯部33bの内側辺33b1 の延長線上にあって電子部品21の外形形状の左辺21cに一致するように形成され、傾斜細長帯部37cはその内側辺37c1 が電子部品21の外形形状のカット面23に一致するように形成され、内側辺37a1 ,37c1 どうしが交わる内角頂点37dは電子部品21の外形形状の角部頂点21e4 に一致し、内側辺37b1 ,37c1 どうしが交わる内角頂点37eは電子部品21の外形形状の角部頂点21e5 に一致するようになっている。
【0029】
各L字形の細長帯状マーク36,37の幅は各L字形マーク33,34の幅と等しくなっている。水平細長帯部36aの外側辺36a2 は水平帯部33aの外側辺33a2 の延長線上にあり、垂直細長帯部36bの外側辺36b2 は垂直帯部34bの外側辺34b2 の延長線上にあり、水平細長帯部37aの外側辺37a2 は水平帯部34aの外側辺34a2 の延長線上にあり、垂直細長帯部37bの外側辺37b2 は垂直帯部33bの外側辺33b2 の延長線上にある。水平細長帯部36aと垂直細長帯部36bの長さは等しく、電子部品21の一辺の長さの80〜90%となっている。また、水平細長帯部37aと垂直細長帯部37bの長さは等しく、電子部品21の一辺の長さの70〜80%となっている。水平帯部33aと水平細長帯部36aとの間隙38aの寸法、垂直帯部33bと垂直細長帯部37bとの間隙38bの寸法、水平帯部34aと水平細長帯部37aとの間隙38cの寸法および垂直帯部34bと垂直細長帯部36bとの間隙38dの寸法は互いに等しく、L字形マーク33,34の各1辺の長さの50〜100%の範囲である。
【0030】
以上のようにL字形の細長帯状マーク36,37を形成することにより、正規実装状態においてはL字形の両細長帯状マーク36,37とも電子部品21に隠されることはなく、その全体がすべて見える状態となるように形成されている。
【0031】
電子部品21のプリント配線基板31に対する実装に際しては、マウンタヘッドにより電子部品21を保持し、マウンタヘッドを移動させて電子部品21の半田パッド22とプリント配線基板31の接続パッド32とを位置合わせし、半田のリフローを行って、マウンタヘッドを下降させることにより電子部品21の各半田パッド22をプリント配線基板31の各接続パッド32に電気的かつ機械的に接合し、電子部品21のプリント配線基板31に対する実装を行う。なお、溶けた半田が隣接する接続パッド32やL字形マーク33,34の位置に流れ込んだとしても、それはソルダーレジスト35の上であるから、短絡の問題は生じない。
【0032】
電子部品21の実装の後に実装ずれの有無の確認を行う。
【0033】
図3の場合、電子部品21の外形形状の全体が、2つのL字形マーク33,34および2つのL字形の細長帯状マーク36,37で作る実装ずれ確認用のマークの全体によって均等に囲まれていることが、換言すれば、その実装ずれ確認用のマークの全体に対して電子部品21の外形形状の全体が内側にすっぽり納まっていることが一目見て直ちに分かるから、実装ずれがない正規実装状態と容易に判定することができる。
【0034】
図4の場合を説明する。まずは、一次判定として、電子部品21の外形形状にほぼ匹敵する長さ・範囲をもっているL字形の細長帯状マーク36,37との関係においてそれらのすべての外側辺36a2 ,36b2 ,37a2 ,37b2 の内側に電子部品21の外形形状が納まっているかどうかを確認する。図4の場合、一目で納まっていると確認できる。したがって、一次判定として一応は許容実装状態であると予測できる。同時に、左上のL字形の細長帯状マーク37の内側辺37a1 ,37b1 ,37c1 に対して電子部品21の外形形状(上辺21b、左辺21c、カット面23)が離れていることから、電子部品21の外形形状の全体が右下方向にずれているのではないかと予測できる。そこで、L字形マーク33,34との関係を見る。すなわち、前記の右下方向へのずれの予測から、左下のL字形マーク33の垂直帯部33bの内側辺33b1 と右上のL字形マーク34の水平帯部34aの内側辺34a1 から離れているかどうかを調べる。図4の場合は現に離れている。次に、二次判定として、接続パッド32との相対位置関係がきわめて厳密なL字形マーク33,34と電子部品21の外形形状のうち下辺21aと右辺21dが、左下のL字形マーク33の水平帯部33aの外側辺33a2 や右上のL字形マーク34の垂直帯部34bの外側辺34b2 よりも外側にはみ出していないかどうかを確認する。つまりそれらの外側辺33a2 ,34b2 が電子部品21で隠されておらずに見えているかどうかを確認する。図4の場合は見えていることが確認できることから、ずれが許容範囲内であると直ちに判定できるのである。この許容実装状態においては、半田パッド22のほぼ全体が接続パッド32に接合されている。
【0035】
図4は正規実装状態から右下方向にずれた許容実装状態の場合であったが、右方向にのみずれた場合でも、下方向にのみずれた場合でも、L字形マーク33,34の外側辺が電子部品によって隠されておらず見えているという状態であれば、そのずれが許容範囲内であると直ちに判定できる。
【0036】
図5の場合を説明する。まずは、一次判定として、電子部品21の外形形状にほぼ匹敵する長さ・範囲をもっているL字形の細長帯状マーク36,37との関係においてそれらのすべての外側辺36a2 ,36b2 ,37a2 ,37b2 の内側に電子部品21の外形形状が納まっているかどうかを確認する。図5の場合、一目で納まっていると確認できる。したがって、一次判定として一応は許容実装状態であると予測できる。同時に、右下のL字形の細長帯状マーク36の内側辺36a1 ,36b1 に対して電子部品21の外形形状(下辺21a、右辺21d)が離れていることから、電子部品21の外形形状の全体が左上方向にずれているのではないかと予測できる。そこで、L字形マーク33,34との関係を見る。すなわち、前記の左上方向へのずれの予測から、左下のL字形マーク33の水平帯部33aの内側辺33a1 と右上のL字形マーク34の垂直帯部34bの内側辺34b1 から離れているかどうかを調べる。図5の場合は現に離れている。次に、二次判定として、接続パッド32との相対位置関係がきわめて厳密なL字形マーク33,34と電子部品21の外形形状のうち上辺21bと左辺21cが、右上のL字形マーク34の水平帯部34aの外側辺34a2 や左下のL字形マーク33の垂直帯部33bの外側辺33b2 よりも外側にはみ出していないかどうかを確認する。つまりそれらの外側辺34a2 ,33b2 が電子部品21で隠されておらずに見えているかどうかを確認する。図5の場合は見えていることが確認できることから、ずれが許容範囲内であると直ちに判定できるのである。この許容実装状態においては、半田パッド22のほぼ全体が接続パッド32に接合されている。
【0037】
図5は正規実装状態から左上方向にずれた許容実装状態の場合であったが、左方向にのみずれた場合でも、上方向にのみずれた場合でも、L字形マーク33,34の外側辺が電子部品によって隠されておらず見えているという状態であれば、そのずれが許容範囲内であると直ちに判定できる。
【0038】
図6〜図9は許容範囲を超えた実装ずれの状態の場合を示す。
【0039】
図6の場合は、電子部品21が上側にずれ過ぎたときの実装ずれ確認の様子を示す。まずは、一次判定として、電子部品21の外形形状にほぼ匹敵する長さ・範囲をもっているL字形の細長帯状マーク36,37との関係においてそれらのすべての外側辺36a2 ,36b2 ,37a2 ,37b2 の内側に電子部品21の外形形状が納まっているかどうかを確認する。図6の場合、一目で左上のL字形の細長帯状マーク37の水平細長帯部37aの外側辺37a2 が破線で示されるように電子部品21の上辺21bの部分で隠されていると確認できる。その他の外側辺はすべて見えている。同時に、電子部品21の下辺21aが右下のL字形の細長帯状マーク36の水平細長帯部36aの内側辺36a1 および左下のL字形マーク33の水平帯部33aの内側辺33a1 より大幅に離れていることが確認できる。したがって、一次判定として、この電子部品21の実装ずれが許容範囲を超えて上側にずれているのではないかと直感で予測できる。次に、二次判定として、前記の上側へのずれの予測から、接続パッド32との相対位置関係がきわめて厳密な右上のL字形マーク34と電子部品21の上辺21bとの関係を見る。すなわち、電子部品21の上辺21bの部分が右上のL字形マーク34の水平帯部34aの外側辺34a2 よりも外側にはみ出していないかどうかを確認する。つまりその外側辺34a2 が電子部品21で隠されておらずに見えているかどうかを確認する。図6の場合は隠されて見えない状態となっている。この確認により、電子部品21が上側方向に許容範囲を超えて実装ずれを起こしていることを厳密に判定することができる。現に、半田パッド22が接続パッド32より上側に大幅にずれている。
【0040】
図7の場合は、電子部品21が下側にずれ過ぎたときの実装ずれ確認の様子を示す。まずは、一次判定として、電子部品21の外形形状にほぼ匹敵する長さ・範囲をもっているL字形の細長帯状マーク36,37との関係においてそれらのすべての外側辺36a2 ,36b2 ,37a2 ,37b2 の内側に電子部品21の外形形状が納まっているかどうかを確認する。図7の場合、一目で右下のL字形の細長帯状マーク36の水平細長帯部36aの外側辺36a2 が破線で示されるように電子部品21の下辺21aの部分で隠されていると確認できる。その他の外側辺はすべて見えている。同時に、電子部品21の上辺21bが左上のL字形の細長帯状マーク37の水平細長帯部37aの内側辺37a1 および右上のL字形マーク34の水平帯部34aの内側辺34a1 より大幅に離れていることが確認できる。したがって、一次判定として、この電子部品21の実装ずれが許容範囲を超えて下側にずれているのではないかと直感で予測できる。次に、二次判定として、前記の下側へのずれの予測から、接続パッド32との相対位置関係がきわめて厳密な左下のL字形マーク33と電子部品21の下辺21aとの関係を見る。すなわち、電子部品21の下辺21aの部分が左下のL字形マーク33の水平帯部33aの外側辺33a2 よりも外側にはみ出していないかどうかを確認する。つまりその外側辺33a2 が電子部品21で隠されておらずに見えているかどうかを確認する。図7の場合は隠されて見えない状態となっている。この確認により、電子部品21が下側方向に許容範囲を超えて実装ずれを起こしていることを厳密に判定することができる。現に、半田パッド22が接続パッド32より下側に大幅にずれている。
【0041】
図8の場合は、電子部品21が左側にずれ過ぎたときの実装ずれ確認の様子を示す。まずは、一次判定として、電子部品21の外形形状にほぼ匹敵する長さ・範囲をもっているL字形の細長帯状マーク36,37との関係においてそれらのすべての外側辺36a2 ,36b2 ,37a2 ,37b2 の内側に電子部品21の外形形状が納まっているかどうかを確認する。図8の場合、一目で左上のL字形の細長帯状マーク37の垂直細長帯部37bの外側辺37b2 が破線で示されるように電子部品21の左辺21cの部分で隠されていると確認できる。その他の外側辺はすべて見えている。同時に、電子部品21の右辺21dが右下のL字形の細長帯状マーク36の垂直細長帯部36bの内側辺36b1 および右上のL字形マーク34の垂直帯部34bの内側辺34b1 より大幅に離れていることが確認できる。したがって、一次判定として、この電子部品21の実装ずれが許容範囲を超えて左側にずれているのではないかと直感で予測できる。次に、二次判定として、前記の左側へのずれの予測から、接続パッド32との相対位置関係がきわめて厳密な左下のL字形マーク33と電子部品21の左辺21cとの関係を見る。すなわち、電子部品21の左辺21cの部分が左下のL字形マーク33の垂直帯部33bの外側辺33b2 よりも外側にはみ出していないかどうかを確認する。つまりその外側辺33b2 が電子部品21で隠されておらずに見えているかどうかを確認する。図8の場合は隠されて見えない状態となっている。この確認により、電子部品21が左側方向に許容範囲を超えて実装ずれを起こしていることを厳密に判定することができる。現に、半田パッド22が接続パッド32より左側に大幅にずれている。
【0042】
図9の場合は、電子部品21が右側にずれ過ぎたときの実装ずれ確認の様子を示す。まずは、一次判定として、電子部品21の外形形状にほぼ匹敵する長さ・範囲をもっているL字形の細長帯状マーク36,37との関係においてそれらのすべての外側辺36a2 ,36b2 ,37a2 ,37b2 の内側に電子部品21の外形形状が納まっているかどうかを確認する。図9の場合、一目で右下のL字形の細長帯状マーク36の垂直細長帯部36bの外側辺36b2 が破線で示されるように電子部品21の右辺21dの部分で隠されていると確認できる。その他の外側辺はすべて見えている。同時に、電子部品21の左辺21cが左上のL字形の細長帯状マーク37の垂直細長帯部37bの内側辺37b1 および左下のL字形マーク33の垂直帯部33bの内側辺33b1 より大幅に離れていることが確認できる。したがって、一次判定として、この電子部品21の実装ずれが許容範囲を超えて右側にずれているのではないかと直感で予測できる。次に、二次判定として、前記の右側へのずれの予測から、接続パッド32との相対位置関係がきわめて厳密な右上のL字形マーク34と電子部品21の右辺21dとの関係を見る。すなわち、電子部品21の右辺21dの部分が右上のL字形マーク34の垂直帯部34bの外側辺34b2 よりも外側にはみ出していないかどうかを確認する。つまりその外側辺34b2 が電子部品21で隠されておらずに見えているかどうかを確認する。図9の場合は隠されて見えない状態となっている。この確認により、電子部品21が右側方向に許容範囲を超えて実装ずれを起こしていることを厳密に判定することができる。現に、半田パッド22が接続パッド32より右側に大幅にずれている。
【0043】
斜め方向の実装ずれの確認については、図6,図7,図8,図9のいずれか2つの組み合わせで判定することができる。要するに、まずは、電子部品21の外形形状にほぼ匹敵する長さ・範囲をもっているL字形の細長帯状マーク36,37との関係においてそれらのすべての外側辺36a2 ,36b2 ,37a2 ,37b2 の内側に電子部品21の外形形状が納まっているかどうかを確認することによって許容範囲内の実装ずれが許容範囲を超えた実装ずれかどうかを直感で一次判定し、次に、接続パッド32との相対位置関係がきわめて厳密なL字形マーク33,34との関係においてそれらの外側辺を電子部品が覆って隠してしまっているかどうかによって許容範囲内の実装ずれが許容範囲を超えた実装ずれかどうかを厳密に二次判定する。
【0044】
図4、図5の場合は、2つのL字形マーク33,34と2つのL字形の細長帯状マーク36,37とで作る実装ずれ確認用のマークの全体の外側辺33a2 ,33b2 ,34a2 ,34b2 ,36a2 ,36b2 ,37a2 ,37b2 のすべてに対して電子部品21の外形形状が内側に納まっていることで、一次判定と二次判定とがほぼ同時に行われているのである。
【0045】
図10、図11は、シルクスクリーン印刷による2つのL字形の細長帯状マーク36,37が接続パッド32に対してひいては2つのL字形マーク33,34に対して相対位置関係が若干ずれた状態で印刷されている場合の実装ずれ確認の様子を示している。L字形の細長帯状マーク36,37が左上にずれた場合を例示している。
【0046】
図10の場合は、一見して、2つのL字形マーク33,34と2つのL字形の細長帯状マーク36,37とで作る実装ずれ確認用のマークの全体の外側辺33a2 ,33b2 ,34a2 ,34b2 ,36a2 ,36b2 ,37a2 ,37b2 のすべてに対して電子部品21の外形形状が内側にすっぽり納まっていることから、実装ずれが許容範囲内であると厳密に判定できる。つまり、一次判定と二次判定とを同時に行うことができる。
【0047】
図11の場合は、まずは、一次判定として、電子部品21の外形形状にほぼ匹敵する長さ・範囲をもっているL字形の細長帯状マーク36,37との関係においてそれらのすべての外側辺36a2 ,36b2 ,37a2 ,37b2 の内側に電子部品21の外形形状が納まっているかどうかを確認する。一目で左上のL字形の細長帯状マーク37の垂直細長帯部37bの外側辺37b2 が破線で示されるように電子部品21の左辺21cの部分で隠されていると確認できる。その他の外側辺はすべて見えている。同時に、電子部品21の右辺21dが右下のL字形の細長帯状マーク36の垂直細長帯部36bの内側辺36b1 および右上のL字形マーク34の垂直帯部34bの内側辺34b1 より大幅に離れていることが確認できる。したがって、一次判定として、この電子部品21の実装ずれが許容範囲を超えて左側にずれているのではないかと直感で予測できる。次に、二次判定として、前記の左側へのずれの予測から、接続パッド32との相対位置関係がきわめて厳密な左下のL字形マーク33と電子部品21の左辺21cとの関係を見る。すなわち、電子部品21の左辺21cの部分が左下のL字形マーク33の垂直帯部33bの外側辺33b2 よりも外側にはみ出していないかどうかを確認する。つまりその外側辺33b2 が電子部品21で隠されておらずに見えているかどうかを確認する。また、電子部品21の下辺21aが右下のL字形の細長帯状マーク36の水平細長帯部36aの内側辺36a1 から離れていることから、右上のL字形マーク34と電子部品21の上辺21bとの関係を見る。すなわち、電子部品21の上辺21bの部分が右上のL字形マーク34の水平帯部34aの外側辺34a2 よりも外側にはみ出していないかどうかを確認する。つまりその外側辺34a2 が電子部品21で隠されておらずに見えているかどうかを確認する。図11の場合は両方とも隠されて見えない状態となっている。この確認により、電子部品21が左側方向と上側方向とに許容範囲を超えて実装ずれを起こしていることを厳密に判定することができる。現に、半田パッド22が接続パッド32より左上側に大幅にずれている。
【0048】
図12の場合は、まずは、一次判定として、電子部品21の外形形状にほぼ匹敵する長さ・範囲をもっているL字形の細長帯状マーク36,37との関係においてそれらのすべての外側辺36a2 ,36b2 ,37a2 ,37b2 の内側に電子部品21の外形形状が納まっているかどうかを確認する。一目で右下のL字形の細長帯状マーク36の水平細長帯部36aの外側辺36a2 と垂直細長帯部36bの外側辺36b2 が破線で示されるように電子部品21の下辺21aおよび右辺21dの部分で隠されていると確認できる。その他の外側辺はすべて見えている。この場合、一次判定として、一応、この電子部品21の実装ずれが許容範囲を超えて右下側にずれているのではないかと直感で予測できる。次に、二次判定として、前記の右下側へのずれの予測から、接続パッド32との相対位置関係がきわめて厳密な左下のL字形マーク33と電子部品21の下辺21aとの関係および右上のL字形マーク34と電子部品21の右辺21dとの関係を見る。すなわち、電子部品21の下辺21aの部分が左下のL字形マーク33の水平帯部33aの外側辺33a2 よりも外側にはみ出していないかどうかを確認する。つまりその外側辺33a2 が電子部品21で隠されておらずに見えているかどうかを確認する。隠されていないと確認できる。また、電子部品21の右辺21dの部分が右上のL字形マーク34の垂直帯部34bの外側辺34b2 よりも外側にはみ出していないかどうかを確認する。つまりその外側辺34b2 が電子部品21で隠されておらずに見えているかどうかを確認する。隠されていないと確認できる。この確認により、電子部品21は許容実装状態にあると厳密に判定することができる。
【0049】
図13は別の実施の形態にかかわるプリント配線基板を示す平面図である。プリント配線基板31に複数の接続パッド32を形成する工程と同時に接続パッド32と同一材料の銅で、電子部品21の3つの角部頂点に対応させてL字形マーク33,34,39を形成してあるとともに、電子部品21のカット面23に対応させて弓形マーク40も形成してある。そして、ソルダーレジスト35の上に4つの直線状の細長帯状マーク41,42,43,44をシルクスクリーン印刷により形成してある。直線状の細長帯状マーク41,42,43,44とL字形マーク33,34,39および弓形マーク40との間には所要寸法の間隙45a〜45hが確保されている。この実施の形態においても上記と同様の機能を発揮することができる。
【0050】
なお、図3に示す実施の形態で間隙38a〜38dを省略してもよいし、図13に示す実施の形態で間隙45a〜45hを省略してもよいが、接続パッド32と同一工程で形成されるL字形マーク33,34,39、弓形マーク40とシルクスクリーン印刷されるL字形の細長帯状マーク36,37や直線状の細長帯状マーク41,42,43,44とを視覚的に区別するためにそれらの間隙を設けておく方が好ましい。シルクスクリーン印刷による細長帯状マークの幅は銅によるマークの幅よりも大きくしてもよい。
【0051】
なお、上述の実施の形態においては、部品外形表示体としての実装ずれ確認用マーク33,34はL字の連続形状であったが、これに限定されるものではなく、部分的にカットされたものでもよく、部分的に曲線形であっても波形であっても構わない。
【0052】
なお、上述の実施の形態においては、部品外形表示体としての実装ずれ補助確認用マーク36,37はL字の連続形状であったが、これに限定されるものではなく、部分的にカットされたものでもよく、部分的に曲線形であっても波形であっても構わない。
【0053】
なお、上述の実施の形態においては、配線パターンは接続パッド32であったが、これに限定されるものではなく、電子部品を実装できる配線パターンであれば構わない。
【0054】
なお、上述の実施の形態においては、接続パッド32は複数であったが、これに限定されるものではなく、1つであっても構わない。
【0055】
なお、上述の実施の形態においては、半田パッド22および接続パッド32の形状は平面的に円であったが、これに限定されるものではなく、楕円形状その他の形状であっても構わない。
【0056】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、次の効果を得られる。
【0057】
請求項1の発明によれば、部品実装面に電子部品を実装するための配線パターンを備えたプリント配線基板において、前記部品実装面に実装される電子部品の外形に少なくとも部分的に対応した形状を有し、かつ、少なくとも一部分の位置が前記配線パターンの位置と対応関係にある部品外形表示体を有し、前記部品外形表示体は、前記電子部品を前記実装位置に実装した状態で該電子部品の実装ずれの有無を外部から確認可能に構成されているので、部品外形表示体によって実装されている電子部品の実装位置ずれを容易に外部から確認できる。この場合、部品外形表示体は電子部品の外形に少なくとも部分的に対応した形状を有しているので、その実装位置ずれの確認は容易であるうえ、さらに部品外形表示体の少なくとも一部分は配線パターンと位置的に対応しているので、実装位置ずれの確認の精度は高い。
【0058】
前記部品外形表示体が、正規実装状態での電子部品の外形の少なくとも1つの角部頂点に位置的に実質一致して前記配線パターンと同じ導電性材料からなる実装ずれ確認用マークを有し、該マークが前記電子部品の前記角部における外形に部分的に合う所定の形状で設けられているように構成したので、実装位置ずれの確認の精度は高いものとなる。
【0059】
前記部品外形表示体が、さらに正規実装状態での電子部品の外形のいずれかの辺に位置的に実質対応して非導電性材料の実装ずれ確認補助用マークを有し、該マークが所定幅かつ所定長で形成されているので、電子部品を実装した後の実装ずれの有無の確認において、まず、一次判定として、電子部品の辺に位置的に対応する実装ずれ確認補助用マークとの関係において該実装ずれ確認補助用マークの内側に電子部品の外形形状が納まっているかどうかを確認し、納まっているときは一応は許容実装状態であると予測し、納まっていないために許容範囲を超えた実装状態かもしれないと予測し、この予想を二次判定に活用する。二次判定として、配線パターンとの位置関係の精度が高い実装ずれ確認用マークと電子部品の外形形状との関係を見て、実装ずれ確認用マークが電子部品によって隠されていないかどうかを確認し、実装ずれ確認用マークが隠されていないときは許容実装状態であると判定し、実装ずれ確認用マークが隠されているときは許容範囲を超えた実装状態であると判定するが、配線パターンとの位置関係の精度が高い実装ずれ確認用マークが部品外形に合う所定形状を有し、これによって、電子部品の辺が見えるか隠れるかで判定できるようにしているので、従来の技術の場合の点状マークと異なり、実装ずれ確認の精度をきわめて高いものとすることができ、また、実装ずれ確認補助用マークが所定長を有するので、一次判定がきわめて容易であり、この一次判定が二次判定の場合の参考となるので、確認の作業性を大幅にアップすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかわるプリント配線基板に実装される電子部品の底面図と正面図
【図2】本発明の実施の形態にかかわるプリント配線基板を示す平面図
【図3】実施の形態においてプリント配線基板に電子部品を実装した状態の全体の平面図と部分の拡大の平面図
【図4】実施の形態において電子部品が右下にずれたときの正規実装状態の平面図
【図5】実施の形態において電子部品が左上にずれたときの正規実装状態の平面図
【図6】実施の形態において電子部品が上に許容範囲を超えてずれた実装状態の平面図
【図7】実施の形態において電子部品が下に許容範囲を超えてずれた実装状態の平面図
【図8】実施の形態において電子部品が左に許容範囲を超えてずれた実装状態の平面図
【図9】実施の形態において電子部品が右に許容範囲を超えてずれた実装状態の平面図
【図10】2つのL字形の細長帯状マークがL字形マークに対して若干ずれて形成された場合の実施の形態のプリント配線基板であって、正規実装状態を示す平面図
【図11】上記の図10の場合に電子部品が左に許容範囲を超えてずれた実装状態の平面図
【図12】上記の図10の場合に電子部品が右下にずれたときの正規実装状態の平面図
【図13】別の実施の形態にかかわるプリント配線基板の平面図
【図14】シルクスクリーン印刷による方形環状の実装ずれ確認パターンを形成したプリント配線基板と電子部品との関係を示す平面図
【図15】上記の図14の場合のプリント配線基板に対する電子部品の実装状態を示す平面図
【図16】特開平9−83093号公報に記載の従来の技術の場合の点状マークと線状マークとを形成したプリント配線基板の平面図
【図17】上記の図16の場合の点状マークを中心とした実装ずれ確認の様子を示す概略平面図
【図18】上記の図16の場合の点状マークに対する線状マークのずれの様子を示す概略の平面図
【符号の説明】
21……電子部品
22……半田パッド
31……プリント配線基板
32……接続パッド
33……左下の実装ずれ確認用のL字形マーク
34……右上の実装ずれ確認用のL字形マーク
35……ソルダーレジスト
35a…ソルダーレジストの欠け部
36……右下の実装ずれ確認補助用のL字形の細長帯状マーク
37……左上の実装ずれ確認補助用のL字形の細長帯状マーク
21a…電子部品の下辺
21b…電子部品の上辺
21c…電子部品の左辺
21d…電子部品の右辺
21e1 〜21e5 ……電子部品の角部頂点
33a,34a……水平帯部
33b,34b……垂直帯部
36a,37a……水平細長帯部
36b,37b……垂直細長帯部
33c,34c……内角頂点
33a1 ,33b1 ,34a1 ,34b1 ……内側辺
36a1 ,36b1 ,37a1 ,37b1 ……内側辺
33a2 ,33b2 ,34a2 ,34b2 ……外側辺
36a2 ,36b2 ,37a2 ,37b2 ……外側辺
39……実装ずれ確認用のL字形マーク
40……実装ずれ確認用の弓形マーク
41〜44……実装ずれ確認補助用の直線状の細長帯状マーク

Claims (1)

  1. 部品実装面に電子部品を実装するための配線パターンを備えたプリント配線基板において、
    前記部品実装面に実装される電子部品の外形に少なくとも部分的に対応した形状を有し、かつ、少なくとも一部分の位置が前記配線パターンの位置と対応関係にある部品外形表示体を有し、前記部品外形表示体は、前記電子部品を前記実装位置に実装した状態で該電子部品の実装ずれの有無を外部から確認可能に構成されており、
    前記部品外形表示体は、正規実装状態での電子部品の外形の少なくとも1つの角部頂点に位置的に実質一致して前記配線パターンと同じ導電性材料からなる実装ずれ確認用マークを有し、前記実装ずれ確認用マークが前記電子部品の前記角部における外形に部分的に合う所定の形状で設けられており、かつ、正規実装状態での電子部品の外形のいずれかの辺に位置的に実質対応して非導電性材料の実装ずれ確認補助用マークを有し、前記実装ずれ確認補助用マークが所定幅かつ所定長で形成されていることを特徴とするプリント配線基板。
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