JP3857249B2 - 位置確認支援システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者の位置を検出するための位置確認支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の位置確認支援システムにおいては、遭難等の緊急時に遭難者自らが,携帯端末を介して緊急信号を固定あるいは移動基地局に通報するようにしている(例えば、特許文献1参照)。また、遭難者自らが通報できない場合にも緊急信号を発信できるように、端末が水の検出により作動する自動起動手段を備えたものも開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−325634号公報(第4頁、第3図)
【特許文献2】
特開平11−263292号公報(第3頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術には次のような問題点がある。従来技術では、利用者(この場合は遭難者)は、緊急信号を発信して現在位置を知らせるために、電波を発信することのできる端末を携帯することが必要であった。万一,端末を携帯していない場合には緊急信号を発信できないという欠点があった。さらに,端末を携帯していても,遭難者が負傷して端末を操作できない場合,または,自動起動手段では検出できない状況で遭難した場合には,緊急信号を発信できず、現在位置を知らせることができないという問題点もあった。
【0005】
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、利用者の行動範囲の画像データに基づいて、利用者の位置を検出できる位置確認支援システムを得ることを目的とする。
【0006】
【発明を解決するための手段】
本発明に係る位置確認支援システムは、利用者の位置を検出するために用いられる被写体と、ネットワークにつながれ、地理情報データを蓄積してなる地理情報データベースと、前記ネットワークにつながれ、前記利用者の行動範囲の撮像画像データを取り込む画像撮像部を有し、前記地理情報データベースに蓄積された地理情報データと撮像画像データとの比較に基づいて画像データを作成する画像取得手段と、前記ネットワークにつながれ、前記画像取得手段からの画像データに基づいて前記被写体を検出することにより、前記利用者の位置を特定する画像照合センタと、前記ネットワークにつながれ、前記画像取得手段からの画像データ及び前記画像照合センタで特定された前記利用者の位置情報を表示部に表示する管理センタとを備えたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明による位置確認支援システムの構成を示した図である。本発明による位置確認支援システムを利用する利用者1が遭難した際に、その遭難場所を検出する手順を以下に説明する。本発明は、利用者の行動範囲を撮像画像データとして取り込み、画像データの中から被写体の画像を検出して利用者の位置を特定するものである。
【0008】
画像データの中から被写体の画像を抽出する方法としては、あらかじめ定められた被写体の画像を基準パターンとして取り込んでおき、画像データの中から基準パターンを探し出す方法と、画像として被写体を特定できるように特別な形状や材質からなる被写体を用い、画像データの中からその特徴を抽出することにより被写体を検出する方法がある。実施の形態1では前者の方法について説明する。
【0009】
利用者1は、遭難時に利用者1の現在位置を知らせる必要が生じた場合を想定して、あらかじめ定められた形状の被写体11を緊急信号発信用の画像データとして、画像照合センタ5内のメモリ装置53に事前登録しておく。前記被写体11の例としては、枝を組み合わせたもの、草地の一部を刈り取ったもの、石を並べたもの、など自然物を利用する場合、及び吹き流しなどの人工物を利用する場合などが考えられる。検出感度を高める上で、被写体11としては、十字や平行線、三角、四角など、自然には生じにくい形状が含まれていることが望ましい。また、緊急時に再現しやすいように、被写体11としては、特別な道具なしに構成可能な形状であることが望ましい。
【0010】
利用者1は、緊急信号を発信する必要が生じた場合には、被写体11を空から視認しやすい位置に設置する。画像取得手段2は、地表面の状態を撮像画像データとして取得することができる画像撮像部21を有する。画像撮像部21は、例えば、光学カメラ、スペクトルセンサ、あるいはレーダなどで構成されており、衛星、気球、飛行船、飛行機、ヘリコプタなどの移動体(図示せず)に搭載することにより、広範囲な撮像画像データを取得できる。画像撮像部21は、定期的に撮像画像データを取得し、取得された撮像画像データは、処理装置24に渡される。
【0011】
処理装置24は、取り込んだ撮像画像データに対して2段階の前処理を施すことができる。まず第1段階としては、センサ特性、データ取得時刻、取得時の移動体の位置及び姿勢情報などを考慮して、撮像画像データの補正・較正処理を施し、修正された画像データを作成する。さらに、処理装置24は、ネットワーク4及び通信装置25を介して、地理情報データベース3から地理情報データを取得し、修正された先の画像データと、正確な地形の位置情報を備えている地理情報データとの比較に基づいて、地理上の位置の特定を行い、さらなる位置の補正・較正処理を施す。以上の2段階の位置の補正・較正処理を施して得られる画像データを、以下では前処理済みの画像データと呼ぶ。
【0012】
画像取得手段2は、入力装置22及び出力装置23を有している。入力装置22から入力される情報としては、例えば定期的に画像データを取得するためのタイミング設定などがある。また、画像データは、出力装置23を介して外部に出力できる構成となっている。さらに、画像取得手段2は、処理装置24で前処理済みの画像データを、通信装置25を介してネットワーク上に出力する。ネットワーク4には、地理情報データベース3とともに、画像照合センタ5及び管理センタ6がつながれている。
【0013】
画像照合センタ5は、ネットワーク4及び通信装置51を介して画像取得手段2から前処理済みの画像データを取得する。処理装置52は、メモリ装置53にあらかじめ格納されている被写体11の画像データに基づいて、前処理済みの画像データを処理し、被写体11の形状に相当する緊急信号が前処理済みの画像データ中に検出された場合には、被写体11の位置を検出したこととなる。複数の被写体を登録しておき、状況によって使い分けることにより、緊急信号の内容を識別することも可能である。
【0014】
さらに、画像照合センタ5は、検出された被写体11の位置に対して、例えば緊急信号の確度または位置の特定の確度を高めたり、周囲のより詳しい状況を入手するために、画像取得手段2から追加の画像データを取得したり、地理情報データベース3から蓄積されている追加の地理情報データを取得することができる。
【0015】
地理情報データベース3は、画像撮像部21により取得された画像データの地理上の位置を特定するための地形情報とともに、位置と高低とを関連づけた起伏情報及び位置と土地利用とを関連づけた地図情報を備えている。画像照合センタ5は、先に検出された被写体11の位置に対応する起伏情報を地理情報データベース3から取得することにより、被写体11の位置がどの方向にどのような傾斜を持っているかを知ることができる。さらに画像照合センタ5は、先に検出された被写体11の位置に対応する地図情報を地理情報データベース3から取得することにより、被写体11の位置が例えば川や湖沼の近傍であるといった情報をつかむことができる。
【0016】
画像照合センタ5は、起伏情報から得られる地形の傾斜に対応した緊急度レベルのデータをあらかじめ設定しておくことができる。また、地図情報から得られる情報、すなわちその場所が川であるなどの情報に対応した緊急度レベルのデータをあらかじめ設定しておくことができる。これらの緊急度レベルのデータは画像照合センタ5内のメモリ装置53に事前に登録しておく。そして、先に検出された被写体11の位置に対して、地理情報データベース3から起伏情報及び地図情報を取得することにより、被写体11の位置の緊急度レベルを判定することができる。
【0017】
画像照合センタ5は、被写体11の位置を検出し、さらに緊急度レベルを判定した後に、通信装置51及びネットワーク4を介して管理センタ6に利用者1の位置情報を通報する。通報内容には、利用者1からの緊急信号が検出された位置、時刻、周囲の状況、緊急信号の内容、緊急度レベル、画像データなどの情報が含まれている。
【0018】
管理センタ6は、画像照合センタ5からの通報内容に基づいて、通報された位置情報を画面上に表示し、救助の必要性、緊急性を判断する。管理センタ6は、救助の必要性、緊急性の判断にあたっては、地理情報データベース3に対して蓄積されている追加の地理情報データの取得を求めることができ、画像取得手段2に対して追加の画像データの取得を求めることもできる。さらに、画像照合センタ5に対しては、追加の画像データまたは追加の地理情報データに基づいて、画像データの解析を実行させ、追加情報の提供を求めることができる。管理センタ6は、これらの追加情報及び追加データも画面上に表示でき、リアルタイムに表示される情報に基づいてオペレータの介在により、利用者の位置、救助の必要性、緊急性を特定でき、警察、消防等の所轄部署に通報することが可能となる。
【0019】
画像撮像部21を搭載した移動体は複数存在することが考えられ、複数の移動体の運行状況に応じて適切な追加画像データの取得計画を立案・実行する必要がある。前記計画の立案・実行に当たっては、管理センタ6、画像照合センタ5、画像取得手段2のいずれが担当してもよく、さらに第三者が担当する場合も考えられる。
【0020】
実施の形態1によれば、緊急時に利用者1により設置される被写体11を画像データとして取得し、画像データから被写体11に相当する緊急信号を検出することにより、利用者1の現在位置を知ることができる。利用者1は、携帯電話等の電波を発信する端末を所持していない場合にも、被写体11を設置することにより緊急事態を知らせるための緊急信号を発信できる。また、検出された被写体11の位置に対して、地理情報データベース3から起伏情報及び地図情報を取得することにより、被写体11の位置の緊急度レベルを判定することができる。
【0021】
実施の形態2.
本実施の形態2では、救命胴衣、パラシュート、テント等の装備品を被写体11として利用し、取得した画像データの中から装備品の特徴を抽出することにより被写体11を検出する場合について示す。装備品にはあらかじめ視認が容易なマーキングを施す、あるいはレーダ画像で高い輝度を持つように、金属などのマイクロ波が反射しやすい材質の装備品を使用するなどの考慮を施すことにより、特徴抽出が容易となり検出感度を高めることができる。
【0022】
被写体11として、救命胴衣やパラシュートのように非常時のみ使用される装備品を用いる場合には、画像照合センタ5または管理センタ6は、画像データから被写体11を検出した段階で緊急信号と判断できる。一方、被写体11として、テントのように通常時にも使用される装備品を用いる場合には、画像照合センタ5または管理センタ6は、利用者1が遭難している状態か、安全な状態かを判別する必要がある。図2は、本発明の実施の形態2に係る緊急信号の検出手順を示した流れ図であり、緊急度レベルを判定する方法を示している。
【0023】
画像照合センタ5は、緊急信号の可能性のあるデータを画像取得手段2で前処理済みの画像データから検出する(S201)と、検出された位置の緊急度レベルを判定する材料として、追加情報を取得する(S202)。ここで追加情報としては、先に説明した地理情報データベース3から得られる起伏情報や地図情報、または画像取得手段2もしくはそのほかの情報ソースから得られる撮像地点付近の積雪情報や雨量情報などの気象情報が考えられる。画像照合センタ5は、これらの追加情報に基づいて撮像地点付近の緊急度レベルを判定する(S203)。気象情報からは検出された被写体11の位置に対応した気温、積雪量、風速などのデータを取得することができる。気象情報から得られるデータに対応した緊急度レベルをあらかじめ設定し、画像照合センタ5内のメモリ装置53に事前に登録しておくことにより、画像照合センタ5は気象情報に基づく緊急度レベルを判定できる。
【0024】
起伏情報、地図情報、気象情報の個別の緊急度レベルを説明したが、これらの情報の複合で緊急度レベルを設定することも可能である。追加情報から推定される詳細な状況の一例としては、撮像地点付近は積雪量が大きくかつ傾斜度が大きい箇所である、あるいは湖沼の中であるなどがあげられ、複数の情報に基づいた緊急度レベルが判定される。
【0025】
また、画像撮像部の画質を推定し、被写体の検出に用いた画像の画質レベルを判定することもできる。例えば撮像地点上空の天候が晴天かつ水蒸気量が少ない場合には画質がよく、逆に雲が広がっている場合などは画質が悪いと推定される。そこで撮像地点における被雲率、水蒸気量、雨量などの気象情報から画質レベルをあらかじめ定めておき、画質レベルのデータをメモリ装置53に蓄えておくことにより、画像照合センタ5は気象情報に基づく画質レベルを判定できる。
【0026】
また、画像照合センタ5は、画像取得手段2から画像データとともに撮像条件として撮像倍率のデータを取得することにより、画像データの分解能を定量化できる。そこで撮像倍率から分解能に関する画質レベルをあらかじめ定めておき、分解能に関する画質レベルのデータをメモリ装置53に蓄えておくことにより、分解能に関する画質レベルの判定が行える。画質レベルの情報は、緊急度レベルなどと同様に管理センタ6に通報される。
【0027】
管理センタ6は、画像照合センタ5で推定した詳細な状況の通報を受け、救助の緊急度の高さを判断する(S204)。通報内容には、利用者1の検出された位置、時刻、周囲の状況、緊急信号の内容、緊急度レベル、画質レベル、画像データなどの情報が含まれている。例えば被写体11としてテントを用いる場合には、撮像時刻に撮像場所でテントを設営する可能性の高さを推定することとなる。また、図2には記載されていないが、実施の形態1で述べたように、管理センタ6は、画像取得手段2、地理情報データベース3、画像照合センタ5からさらなる追加データを得ることにより、緊急度の高さを判断することもできる。
【0028】
実施の形態2によれば、遭難時に利用者1が自ら被写体11を設置しなくても、視認が容易な装備品を携帯することで、画像照合センタ5が画像データから緊急信号を検出して管理センタ6に通報し、遭難者を救助することができる。特にテントのような通常時にも使用される装備品を被写体11として使用する場合にも、地理情報データ及び気象情報などの追加情報に基づいて、検出された被写体の位置の緊急度レベルを判定でき、画像照合センタ5は検出された利用者の位置とともに緊急度レベルの情報を通報できる。さらに画像照合センタ5は、被写体11の検出に用いた画像データの画質レベルも判断できる。また、管理センタ6は、画像取得手段2、地理情報データベース3、画像照合センタ5からさらなる追加データを得ることにより、緊急度レベルを判定することができる。
【0029】
実施の形態3.
レーダによる画像データを使用することにより、撮像地域の起伏と撮像方向の関係から画質の良否を判断する方法を次に示す。図3は、本発明の実施の形態3に係る緊急信号の検出手順を示した流れ図である。画像照合センタ5は、画像取得手段2から提供されたレーダによる画像データから緊急信号の可能性があるデータを検出する(S301)と、地理情報データベース3から撮像地点付近の起伏情報を入手する(S302)。
【0030】
次に画像照合センタ5は、レーダによる画像データとともに撮像角度情報も画像取得手段2から取得し、撮像角度情報と地理情報データベース3からの起伏情報に基づいて、画質の判断を行う(S303)。すなわち、レーダによる画像データに関しては、センシング方向に関して手前に傾斜がある領域は画質が低く、傾斜が緩やかあるいは逆向きの場合には画質がよいという特性を考慮して、センシング方向と撮像地点付近の起伏の関係から相対的な角度を割り出し、画質レベルを判定することとなる。
【0031】
撮像角度情報と起伏情報に応じた画質レベルをあらかじめ定めておき、レーダ画像の画質レベルのデータをメモリ装置53に蓄えておくことにより、画像照合センタ5はレーダ画像の画質レベルの判定が行える。画質のよい領域で検出された緊急信号は確度が高く、画質の悪い領域で検出された緊急信号は確度が低いと推定でき、レーダ画像の画質レベルの情報は、緊急度レベルなどと同様に管理センタ6に通報される(S304)。
【0032】
実施の形態3によれば、レーダによる画像データにおいて、画像照合センタ5は、画像取得手段2からの撮像角度情報と地理情報データベース3からの起伏情報に基づいて、レーダ画像の画質レベルを判定できる。レーダ画像の画質レベルの情報は管理センタ6に通報され、画質の悪い領域で誤って緊急信号を検出することを回避することができる。さらに、レーダによる画像データの撮像に適した素材で被写体11を構成することにより、夜間や雨天でも利用者1の位置を検出することが可能となる。
【0033】
実施の形態4.
実施の形態4は、複数の画像データを比較参照することで緊急信号の確度を判断する方法を説明する。図4は、本発明の実施の形態4に係る緊急信号の検出手順を示した流れ図である。画像照合センタ5は、画像取得手段2から提供された画像データから緊急信号の可能性があるデータを検出する(S401)と、同一の画像取得手段2または他の画像取得手段から提供された同一地域の他の画像データとの比較処理を行う(S402)。画像取得手段から異なる時間に撮像された複数の画像データもしくは異なる撮像条件で撮像された複数の画像データを取得して、被写体11の検出を行い、複数の画像からの検出結果に基づいて利用者1の位置を特定する。ここで撮像条件とは撮像角度、撮像倍率、異なる撮像手段などがあげられる。
【0034】
同一地域のほぼ等しい時刻に複数の画像データから緊急信号が検出された場合には、検出された被写体11の位置に利用者が存在する確率が高く、緊急信号の確度が高いと判断する。一方、画像データによって結果が異なる場合には、検出された被写体11の位置は誤検出の可能性があり、緊急信号の確度は低いと判断する(S403)。また、同一地域において長期間にわたって複数の画像データから緊急信号が検出された場合には、たまたま緊急信号と類似の形状あるいは特性をもった人工物あるいは自然物である可能性があり、緊急度の確度は低いと判断する(S404)。また、図4には記載されていないが、実施の形態1で述べたように、画像取得手段2、地理情報データベース3、画像照合センタ5からさらなる追加データを得ることにより、管理センタ6によって緊急度の高さを判断することもできる。
【0035】
実施の形態4によれば、複数の画像データからの被写体11の検出結果に基づいて利用者1の位置を特定することにより、緊急信号と類似の形状あるいは類似の特性をもった被写体11が画像データに含まれていても、誤って緊急信号として検出することを回避することができる。
【0036】
実施の形態5.
実施の形態5は、移動経路確認に本発明を適用した場合を示す。図5は、本発明の実施の形態5に係る緊急信号の検出手順を示した流れ図である。利用者1は、あらかじめ管理センタ6に移動経路確認を申請し(S501)、予定の移動経路情報および設置予定の被写体11の特性情報を管理センタ6に提出する(S502)。管理センタ6は、受理した移動経路情報および被写体11の特性情報を画像照合センタ5に通知する(S503)。
【0037】
画像照合センタ5は、受けた情報をもとに画像取得手段2から定期的に画像データを取得して、予定の時刻に予定の位置に被写体11が画像データとして捉えられていることを確認し(S504)、実際の移動経路情報を作成する。画像照合センタ5は、実際の移動経路情報と予定の移動経路情報とを距離の差に応じて緊急度レベルをあらかじめ設定することができ、メモリ装置53に事前に登録しておく。そして実際の移動経路情報と予定の移動経路情報に基づいて緊急度レベルを判定し、作成した実際の移動経路情報とともに緊急度レベルの情報を管理センタ6に通報する(S505)。
【0038】
管理センタ6は、実際の移動経路情報と予定の移動経路情報との比較、及び緊急度レベルの情報から、遭難等の緊急事態が発生した場合に早期にこれを発見することができる(S506)。予定の行動が終了した時点で、利用者1は実際の移動経路情報を移動経路の公式な記録として管理センタ6から受け取る(S507)。この記録は今後の貴重な蓄積データの1つとして、地理情報データベース3に蓄えておき、活用することができる。
【0039】
実施の形態5によれば、画像照合センタ5は被写体11を時間経過とともに検出して実際の移動経路情報を作成し、利用者からあらかじめ提供された予定の移動経路情報と比較することにより、緊急度レベルを判定することができる。管理センタ6は、画像照合センタ5からの経路情報及び緊急度レベルの情報から、遭難等の緊急事態を早期に発見できる。さらに、ある時刻にある場所にいたことを公式に記録できる利点もある。
【0040】
上述の位置確認支援システムにおいては、管理センタ6が表示機能を有し、オペレータの介在により位置の特定、緊急性の判断などを行ったが、画像照合センタ5に表示機能を持たせ、オペレータの介在により位置の特定、緊急性の判断などを行うことも可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、利用者の行動範囲の画像データに基づいて、被写体を検出することにより利用者の位置を特定できるため、利用者が電波を発信する端末を所持していない場合にも、現在位置を知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による位置確認支援システムの構成を示した図である。
【図2】 本発明の実施の形態2に係る緊急信号の検出手順を示した流れ図である。
【図3】 本発明の実施の形態3に係る緊急信号の検出手順を示した流れ図である。
【図4】 本発明の実施の形態4に係る緊急信号の検出手順を示した流れ図である。
【図5】 本発明の実施の形態5に係る緊急信号の検出手順を示した流れ図である。
【符号の説明】
1 利用者、2 画像取得手段、3 地理情報データベース、4 ネットワーク、5 画像照合センタ、6 管理センタ、11 被写体、21 画像撮像部、22 入力装置、23 出力装置、24 処理装置、25 通信装置、51 通信装置、52 処理装置、53 メモリ装置。

Claims (11)

  1. 利用者の位置を検出するために用いられる被写体と、
    ネットワークにつながれ、地理情報データを蓄積してなる地理情報データベースと、
    前記ネットワークにつながれ、前記利用者の行動範囲の撮像画像データを取り込む画像撮像部を有し、前記地理情報データベースに蓄積された地理情報データと撮像画像データとの比較に基づいて画像データを作成する画像取得手段と、
    前記ネットワークにつながれ、前記画像取得手段からの画像データに基づいて前記被写体を検出することにより、前記利用者の位置を特定する画像照合センタと、
    前記ネットワークにつながれ、前記画像取得手段からの画像データ及び前記画像照合センタで特定された前記利用者の位置情報を表示部に表示する管理センタと
    を備えたことを特徴とする位置確認支援システム。
  2. 請求項1に記載の位置確認支援システムにおいて、
    前記被写体は、あらかじめ定められた形状を有し、
    前記画像照合センタは、あらかじめ蓄えられた前記被写体の画像データと前記画像取得手段からの画像データとの比較に基づいて前記被写体を検出することにより、前記利用者の位置を特定する
    ことを特徴とする位置確認支援システム。
  3. 請求項1に記載の位置確認支援システムにおいて、
    前記被写体は、画像特徴抽出に適した形状または材質を有し、
    前記画像照合センタは、前記画像取得手段からの画像データから前記被写体の特徴を抽出することにより、前記利用者の位置を特定する
    ことを特徴とする位置確認支援システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の位置確認支援システムにおいて、
    前記画像照合センタは、前記画像取得手段から異なる時間に撮像された複数の画像データもしくは異なる撮像条件で撮像された複数の画像データを取得し、取得した複数の画像データに基づいて前記被写体を検出し、複数の検出結果から前記利用者の位置を特定し、
    前記管理センタは、前記取得した複数の画像データ及び前記画像照合センタで特定された前記利用者の位置情報を表示部に表示する
    ことを特徴とする位置確認支援システム。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の位置確認支援システムにおいて、
    前記地理情報データベースは、位置と高低とを関連づけた起伏情報、及び位置と土地利用とを関係づけた地図情報を地理情報データとして備え、
    前記画像照合センタは、起伏情報及び地図情報に対応する緊急度レベルを設定したデータを有し、検出された前記被写体の位置に対して、前記地理情報データベースから前記起伏情報及び前記地図情報を取得し、取得した情報に基づいて前記被写体の位置の緊急度レベルを判定し、
    前記管理センタは、前記起伏情報、前記地図情報及び前記緊急度レベルをさらに表示する
    ことを特徴とする位置確認支援システム。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の位置確認支援システムにおいて、
    前記画像照合センタは、気象情報に対応する緊急度レベルを設定したデータを有し、検出された前記被写体の位置に対して、前記ネットワークにつながれた気象情報源から前記被写体の位置の周辺の気象情報を取得し、取得した前記気象情報に基づいて前記被写体の位置の緊急度レベルを判定し、
    前記管理センタは、前記気象情報及び前記緊急度レベルをさらに表示する
    ことを特徴とする位置確認支援システム。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の位置確認支援システムにおいて、
    前記画像照合センタは、予定した移動経路から逸脱した距離に対応する緊急度レベルを設定したデータを有し、前記画像取得手段からの画像データに基づいて前記被写体を時間経過とともに検出して実際の移動経路情報を作成し、あらかじめ蓄えられた前記被写体の予定移動経路情報と前記実際の移動経路情報との比較に基づいて前記被写体の位置の緊急度レベルを判定し、
    前記管理センタは、前記予定移動経路情報、実際の移動経路情報及び緊急度レベルをさらに表示する
    ことを特徴とする位置確認支援システム。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の位置確認支援システムにおいて、
    前記画像撮像部は、移動体に搭載したことを特徴とする位置確認支援システム。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の位置確認支援システムにおいて、
    前記画像撮像部は、レーダで撮像画像データを取得し、
    前記画像取得手段は、画像データとともに撮像角度情報を送信し、
    前記地理情報データベースは、位置と高低を関連づけた起伏情報を地理情報データとして備え、
    前記画像照合センタは、レーザのセンシング方向と撮像面の傾斜との関係に対応する画質レベルを設定したデータを有し、前記撮像角度情報及び前記起伏情報に基づいて前記被写体の検出に用いた画像データの画質レベルを判定し、
    前記管理センタは、前記画質レベルをさらに表示する
    ことを特徴とする位置確認支援システム。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の位置確認支援システムにおいて、
    前記被写体は、緊急時に入手できる自然物で構成されることを特徴とする位置確認支援システム。
  11. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の位置確認支援システムにおいて、
    前記被写体は、前記利用者の携行物で構成されることを特徴とする位置確認支援システム。
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