JP3854440B2 - 溶接材料およびガスメタルアーク溶接方法並びに溶接構造物 - Google Patents

溶接材料およびガスメタルアーク溶接方法並びに溶接構造物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶接材料に関し、特に高温強度に優れた8〜13%Cr鋼をガスメタルアーク(以下、GMAと記す)溶接する際に好適な溶接材料およびGMA溶接方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、発電用ボイラはその効率向上にともない高温・高圧化の傾向にある。したがって、ボイラを構成する部材に用いられる材料として9Cr、12Cr鋼に代表される高温強度に優れた高Cr鋼が種々開発されている。これら高Cr鋼を発電用ボイラの構成部材に用いる場合、溶接は極めて重要な要素技術となる。
【0003】
従来、高Cr鋼用の溶接材料としては、被覆アーク溶接、TIG(タングステンイナートガス)溶接を対象として種々のものが開発されている。例えば、特開平2−280993号公報には、重量%で、C:0.01〜0.1%、Si:0.01〜1%、Mn:0.01〜2.0%、Cr:8〜12%、Ni:1〜〜5%、Mo:0.1〜3.0%、V:0.1〜0.5%、W:0.1〜3%、Nb:0.01〜0.2%以下、Al:0.04%以下、N:0.003〜0.08%、O:0.01%以下、Ca:0.0005〜0.01%、さらにCr当量(Creq):13%以下(Creq=Cr+6Si+4Mo+1.5W+11V+5Nb+12Al−40C−30N−4Ni−2Mn(%))、Qc:0.15%以下(Qc=C+Mn/20+Si/30(%))、残部Fe及び不可避的不純物からなる溶接材料が記載されている。
【0004】
また、特開平7−268563号公報には、C:0.03〜0.12%、Si:0.01〜0.3%、Mn:0.3〜1.5%、Cr:8〜13%、Ni:1〜5%、Mo:0.3〜1.6%、V:0.03〜0.40%、W:0.5〜3.5%、Nb:0.01〜0.15%、W:0.5〜3.5%、N:0.01%〜0.08%、Co:1.0〜5.0%、およびCu:0.5〜4.0%の1種又は2種を含有し、(Mo+W)/(Co+Cu)≦1.5なる関係を満足し、残部Fe及び不可避的不純物からなる溶接材料が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、高Cr鋼の溶接法としては、前述の通り、被覆アーク溶接、TIG溶接が適用されており、上記溶接材料も専らこの溶接法に対応したものである。しかし、被覆アーク溶接、TIG溶接は、溶接効率が劣る。
【0006】
被覆アーク溶接、TIG溶接に比べて高効率な溶接法としてGMA溶接が知られている。GMA溶接の溶接速度は、被覆アーク溶接、TIG溶接の10倍程度の効率を誇る。したがって、発電用ボイラの製造コスト低減のためには、高Cr鋼へのGMA溶接の適用が望まれている。
【0007】
GMA溶接はアークの周囲をAr等の不活性ガス、または炭酸ガスでシールドするが、アークが安定的に生じるためには、シールドガス中にある程度の酸素の存在が必要であることが知られている。しかし、高Cr鋼においては、シールドガス中の酸素濃度が高くなると、溶接後の溶接材料(以下、溶接金属)の靱性が低下することが指摘されている。したがって、これまで高Cr鋼の溶接法としてGMA溶接が実用化されたという報告はない。
【0008】
そこで本発明は、Crを8〜13%含有する高Cr鋼へのGMA溶接を可能とする溶接材料の提供を課題とする。また、本発明はそのような溶接材料を用いて溶接金属の特性、アーク安定性の優れたGMA溶接方法の提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は前記課題を解決するために、溶接材料の組成について詳細な検討を行った。その結果、シールドガス中の酸素濃度を低くしても、溶接材料中に希土類金属元素(本明細書中ではREMと記す)、さらに必要に応じてカルシウム(Ca)またはマグネシウム(Mg)を含有せしめることによりアークの安定性が得られることを確認した。また、溶接材料中に適量のCoを含有せしめることにより、溶接金属の湯流れ性が向上し、ビード形状及び開先端部の溶け込みが良好となることを知見した。
【0010】
本発明は以上の知見に基づくものであり、重量%で、C:0.01〜0.15%、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.1〜2.0%、Cr:8〜13%、Ni:0.1〜1.5%、Mo:0.3〜2.0%、V:0.05〜0.5%、W:0.08〜0.5%、Co:0.5〜5.0%、Ta:0.1〜0.5%、N:0.08%以下、REM:0.01〜0.1%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる溶接材料である。
【0011】
以下本発明溶接材料における成分限定理由について述べる。
<C:0.01〜0.15%>
CはCr、Mo、Wといった炭化物形成元素と炭化物、炭窒化物を形成することにより溶接金属のクリープ強度を高める効果を有するとともに、焼入れ性を確保する効果を有する。しかし、0.01%未満ではこの効果を十分に得ることができず、逆に0.15%を越えると割れ性の点で問題となる。したがって本発明では0.01〜0.15%とした。望ましいC含有量の範囲は、0.06〜0.12%である。
【0012】
<Si:0.1〜0.6%>
Siは脱酸剤として添加するものであり、高温における耐酸化性を向上させる元素である。また、ガスメタルアーク溶接においては、溶融池の流動性を向上させてビート形状を良好なものにして、溶接欠陥発生防止に有効であるので、0.1%以上含有させるものとする。しかし、過剰に添加すると溶接金属の靱性を損なうので0.6%以下とした。
【0013】
<Mn:0.1〜2.0%>
MnもSiと同様脱酸剤として機能するとともに、強度向上の効果をも有する。しかし、Siと同様過剰な添加は靱性を劣化させるため、2.0%以下とする。強度確保のためには、0.5%以上添加するのが望ましい。
【0014】
<Cr:8〜13%>
Crは溶接金属の耐酸化性確保のために重要な元素である。本発明溶接材料が適用される高Cr鋼が使用される環境下での耐酸化性を考慮し8%以上添加することとする。しかし、多量の添加は溶接金属中にδフェライトが晶出することにより靱性を低下させるので、上限を13%とした。望ましいCr含有量は8.5〜11%である。
【0015】
<Ni:0.1〜1.5%>
Niはフェライトの生成を抑制し、溶接後の靱性向上に有効な元素である。特に、長時間高温に晒される部位に使用される本発明の溶接材料として重要である。0.1%未満ではこの効果が十分でなく、また、1.5%を越えるとAC1変態点を低下させ、溶接後熱処理によるオーステナイト相の生成により高温クリープ特性を劣化させる。したがって、本発明では0.1〜1.5%とする。望ましいNi量は0.3〜0.7%である。
【0016】
<Mo:0.3〜2.0%>
Moは基地中に固溶することにより高温クリープ強度を向上する効果を有する。この効果を得るためには0.3%以上の添加が必要であるが、添加量が高くなるとδフェライトを生成して靱性を低下させる。したがって、上限を2.0%とする。望ましいMo量は、0.8〜1.2%である。
【0017】
<Cu:0.5〜4.0%>
Cuはδフェライトの生成を抑制し、溶接金属の靱性向上に有効な元素である。また、Cr当量を低下させ、溶接時の高温割れ感受性を低減できるので任意添加元素とした。この効果を十分得るためには0.5%以上含有する必要がある。しかし、過剰に添加するとAC1変態点の低下により高温焼き戻しができなくなり、実用的でなくなるため、4.0%以下とする。望ましいCu含有量は、1.0〜2.0%の範囲である。
【0018】
<V:0.05〜0.5%>
Vは、C及びNと炭窒化物を析出することによりクリープ強度向上に寄与する。この効果を得るためには0.05%以上の含有が必要であるが、含有量が多くなると炭窒化物が粗大化することによりクリープ強度を低下させてしまうので0.5%以下とする。望ましいVの含有量は、0.1〜0.3%である。
【0019】
<W:0.08〜0.5%>
Moと同様、基地中に固溶することにより高温クリープ強度を向上する効果を有する。この効果を得るためには0.08%以上の添加が必要であるが、添加量が高くなるとδフェライトを生成して靱性を低下させる。したがって、上限を0.5%とする。望ましいW量は、0.1〜0.3%である。
【0020】
<Co:0.5〜5.0%>
CoはSiと同様に溶融池の流動性を向上させて、ビード形状を良好なものにする元素である。また、δフェライトの生成を抑制し、溶接金属の靱性向上に有効な元素である。また、Cr当量を低下させ、溶接時の高温割れを低減できるので0.5%以上含有させる。しかし過剰に添加するとAC1変態点の低下により、高温焼戻しができなくなり、実用的でなくなる。また、溶接材料の価格上昇も招くため5.0%以下とする。望ましいCoの含有量は1.5〜3.5%である。
【0021】
<Ta:0.1〜0.5%>
TaはCと炭化物を形成することにより高温強度およびクリープ強度の向上に寄与する元素であり、その効果を得るためには0.1%以上含有する必要がある。しかし、含有量が多くなると靱性が劣化するため、0.5%以下とする。Taの望ましい含有量は0.15〜0.3%である。
【0022】
<N:0.08%以下>
Nは窒化物の析出並びに基地中に固溶することにより、高温強度およびクリープ強度の向上に寄与するので含有させる必要がある。しかし、過剰に添加窒化物型量に析出して靱性の低下や長時間側でのクリープ強度の低下、さらにはブローホール発生の原因となることから0.08%以下を含有することとした。望ましいN含有量は、0.01〜0.04%である。
【0023】
<REM:0.01〜0.1%>
REMは、低酸素乃至無酸素下の不活性ガス雰囲気でアークを安定させるために含有せしめる元素である。すなわち、アークを安定させるためには、アーク点となる陰極点を安定して供給するか、または溶滴移行を安定して行わせる必要がある。ここで、REMの酸化物その仕事関数が他の元素の酸化物に比べて小さく、生成自由エネルギも小さいため、酸化物を形成しやすい。したがって、溶接ワイヤ中、さらには被溶接材である鋼中に含まれる微量の酸素とREMとが反応することにより容易にREM酸化物を形成し、これが陰極点となるために溶滴の安定移行が期待できる。
【0024】
本発明では以上の見地に基づきREMを0.01%以上含有することとした。しかし、過剰に含有すると溶接時における高温割れ感受性の増大や、溶融池表面にREM酸化物が過剰に生成してビート形状不良および靱性を低下させる原因となるので0.1%以下とする。望ましいREM含有量は、0.03〜0.08%である。
【0025】
本発明においてREMの種類は特に限定されない。つまり、本発明においてREMとは、Yおよびランタノイド元素の1種又は2種以上を意味するが、そのいずれの元素をも用いることができる。コスト的観点から言えば、純粋なREMを用いるよりもミッシュメタルを用いることが推奨される。
【0026】
<CaまたはMg:0.0005〜0.02%>
CaはREMと同様な理由により、低酸素乃至無酸素下の不活性ガス雰囲気でアークを安定させるため任意に含有せしめる元素である。Ca酸化物の仕事関数は特に低く、アークの安定化が期待できるので0.0005%以上含有するものとする。しかし、過剰添加するとビート表面での酸化皮膜の生成が多くなり、ビート形状不良となるため0.02%以下とした。
MgもREMおよびCaと同様な理由により、低酸素乃至無酸素下の不活性ガス雰囲気でアークを安定させるため任意に含有せしめる元素である。また、Sを固定するとともに熱感加工性を改善するため、溶接材料を製造する際には有益な元素であるため、0.0005%以上含有するものとする。しかし、過剰添加するとビート表面での酸化皮膜の生成が多くなり、ビート形状不良となるため0.02%以下とした。
【0027】
本発明の溶接材料においては、Cr当量(Creq)=Cr+6Si+4Mo+1.5W+11V−40C−30N−2Co−Cu−4Ni−2Mn(%)を10%以下とした。この理由は、例えば発電用ボイラーに用いられる肉厚構造用部材の狭開先溶接では拘束応力が大きく、従来の溶接材料では溶接時に高温割れが発生することがあるが、本発明の如くCr当量を10%以下にすることにより、δフェライト相の残留が抑制され、溶接金属の靱性が向上するからである。好ましくはCr当量を5%以下とすることにより、本発明溶接材料としての特性をより一層確保できる。
【0028】
本発明溶接材料において、不純物としてPおよびSが含まれるが、各々0.005%以下、0.003%以下に規制することが望ましい。また、酸素も不純物として含まれる元素であるが、靱性に対して悪影響を及ぼすため、0.01%以下とすることが望ましい。
【0029】
次に本発明溶接材料を用いたGMA溶接方法について説明する。
まず溶接ワイヤは、上記した本発明溶接材料の組成とする。
シールドガスは、不活性ガス、最も一般的にはArを用いるが、アークの安定性向上のためにはArとHeの混合ガスとすることが望ましい。混合割合(体積%)としては、Heを20〜50%とするのが望ましい。
【0030】
従来のGMA溶接方法においては、アークの安定性を確保するためにシールドガス中に微量の酸素を混入していたが、シールドガス中に酸素を混入すると、溶接金属中の酸素量が増大して靱性を低下させてしまう。図1にシールドガス中の酸素濃度と、吸収エネルギおよび溶接金属中の酸素濃度との関係を示す。シールドガス中の酸素濃度が高くなるにつれて溶接金属中の酸素濃度が高くなる傾向にあるが、吸収エネルギは酸素濃度が0.25%以上でほぼ一定の値を示している。
【0031】
したがって、溶接金属の靱性の観点から言えば、シールドガス中の酸素濃度は0.25%以下とすることが望ましい。本発明者等の検討によれば、GMA溶接方法において酸素濃度が0%と0.25%の間にアーク安定性の点で差異がないことから、シールドガス中の酸素濃度は、0%とすることがより望ましい。
【0032】
溶接後には応力除去焼鈍を施すが、この温度を750〜780℃の範囲とすることが望ましい。すなわち、応力除去焼鈍温度を750℃以上とすることにより溶接金属の靱性向上を図ることができるからである。ただし、焼鈍温度が高くなりすぎると高温強度を損ねるため780℃以下とする。焼鈍時間は焼鈍温度との関係で定めれば良いが、1〜5時間保持すれば焼鈍の目的を果たすことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施の形態に基づき説明する。
表1に示す種々の組成の溶接ワイヤを準備した。このワイヤは真空溶解炉にて溶解し、鍛造、圧延、引抜きにより製造した。
これらワイヤを用いてGMA溶接を行った。溶接条件は下記の通りである。
【0034】
【表1】
Figure 0003854440
【0035】
溶接条件
溶接電流:220〜260(A)
溶接電圧:27〜30(V)
シールドガス:65%Ar+35%He(体積%)
【0036】
溶接時のアーク挙動、生成されたビード形状(表面ビード外観)、割れ発生状況及び開先端部の溶け込み状況について、目視及び断面観察を行った。
ワイヤNo.1を用いた溶接においてはビードの蛇行が認められた。これに起因して、開先内溶接においては、開先端部にアークが届かない部分があり、その部分が溶け込み不良となっている。
ワイヤNo.2は、開先内部でのビード蛇行は認められなかった。しかし、開先上部(開先表層)においてアーク挙動が急に不安定となり、その結果ビードが蛇行する場合があった。また、開先内溶接時初層、2層目のビード中央部に高温割れと思われる割れがビードのほぼ全域に認められた。
【0037】
ワイヤNo.3は、開先内部全層にわたりほぼ溶接は安定していたが、時折2層目に高温割れが発生することがあった。
ワイヤNo.4は、開先内部全層にわたり安定し、開先端部の溶接ビード形状および溶け込み状態が良好であった。
以上の評価結果を表2にまとめてある。
【0038】
【表2】
Figure 0003854440
【0039】
次に、表1のNo.4の溶接ワイヤを用い、上記シールドガス中の酸素濃度を0%,0.25%,0.5%、1.0%および2.0%にとして溶接を行い、シールドガス中酸素濃度と溶接金属中酸素濃度および吸収エネルギの関係を確認した。その結果を図1のグラフに示す。なお、溶接条件は上記と同様である。
【0040】
図1より、溶接金属中の酸素濃度は、シールドガス中酸素濃度に比例して増加することがわかる。シールドガス中酸素濃度が0%のときには溶接金属中の酸素量は15ppmであるのに対し、シールドガス中酸素濃度が0.25%となると156ppmまで増加している。
また、酸素濃度と吸収エネルギ、つまり靱性との関係については、シールドガス中酸素濃度が0%(溶接金属中酸素濃度15ppm)の場合には4.5kgf・m以上を確保し良好であるが、シールドガス中酸素濃度が0.25%(溶接金属中酸素濃度156ppm)、またはそれ以上となると吸収エネルギは0.8%以下と急激に劣化する。
【0041】
以上の溶接施工中のアーク安定性を観察したところ、シールドガス中酸素濃度が0%と0.25%とで大差がないことを確認した。したがって、靱性を考慮すると、シールドガス中酸素濃度は0%とすることが望ましいといえる。
【0042】
次に、表1のNo.4の溶接ワイヤを用い、上記シールドガス中の酸素濃度を0%として溶接を行い、その後表3に示す条件で応力除去焼鈍を施した後、吸収エネルギ及び硬さを測定した。結果を表3に示すが、熱処理温度が高くなるとともに、保持時間が長くなると吸収エネルギが高くなり、靱性が向上することがわかる。なお、吸収エネルギは3試料の平均値、硬さは5試料の平均値である。
【0043】
【表3】
Figure 0003854440
【0044】
応力除去焼鈍の条件が溶接母材の吸収エネルギ、硬さに及ぼす影響を調査した。焼鈍条件及び測定した吸収エネルギ、硬さを表4に示す。吸収エネルギについては、焼鈍条件が変わっても溶接金属ほどの差異は現れなかった。760℃×4Hrの吸収エネルギは、母材よりも溶接金属のほうが良い結果となっている。また、硬さについてみてみると、760℃×4Hrの条件のほうが硬さが低下しているが、その低下量は溶接金属の半分程度である。これは、母材には溶接前にすでに770℃で焼き戻しが施されているため組織が十分に安定化しているのに対し、溶接金属は溶接後初めて熱処理が施されたので硬さ変化が大きかったものと推察される。
【0045】
【表4】
Figure 0003854440
【0046】
760℃×2Hrの応力除去焼鈍を施した溶接金属について、600℃及び650℃での引張強さを測定した。結果を表5に示すが、この値は母材と同等であり、良好な引張強さを示すことが確認された。
【0047】
【表5】
Figure 0003854440
【0048】
次に、表6に示す種々の組成を有するワイヤを作成し、上記と同様の条件で溶接を実行した。そして、表7に示す各種評価を行った。
【0049】
【表6】
Figure 0003854440
【0050】
【表7】
Figure 0003854440
【0051】
表6,7において、ワイヤNo.5はREMであるCeの含有量が少ないためにアークの安定性が劣り、その結果ビード形状も劣る結果となった。逆にワイヤNo.6のようにREMであるCeの含有量が多すぎると、吸収エネルギ、つまり靱性が低い値となった。
【0052】
また、Coの含有量が少ないワイヤNo.10はビード表面に凹凸が現れ、逆にCo含有量の多いワイヤNo.11は吸収エネルギが低い値となった。
【0053】
Ta含有量の少ないワイヤNo.15は650℃における引張強さが劣り、逆にTa含有量の多いワイヤNo.16においては吸収エネルギおよび650℃における引張強さが劣っている。
【0054】
【発明の効果】
以上説明のように、本発明の溶接材料によれば、高Cr鋼のGMA溶接が可能となるので、低コストで高Cr鋼の溶接が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 シールドガス中の酸素濃度と溶接金属中の酸素濃度および吸収エネルギーの関係を示すグラフである。

Claims (10)

  1. 重量%で、C:0.01〜0.15%、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.1〜2.0%、Cr:8〜13%、Ni:0.1〜1.5%、Mo:0.3〜2.0%、V:0.05〜0.5%、W:0.08〜0.5%、Co:0.5〜5.0%、Ta:0.1〜0.5%、N:0.08%以下、REM:0.01〜0.1%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなることを特徴とする溶接材料。
  2. 重量%で、Cu:0.5〜4.0%を含有する請求項1に記載の溶接材料。
  3. 重量%で、Ca:0.0005〜0.02%またはMg:0.0005〜0.02%を含有する請求項1または請求項2に記載の溶接材料。
  4. Cr当量(Creq)が10%以下(ただし、Creq=Cr+6Si+4Mo+1.5W+11V−40C−30N−2Co−Cu−4Ni−2Mn(%))であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の溶接材料。
  5. 重量%で、C:0.06〜0.12%、Cr:8.5〜11%、Ni:0.3〜0.7%、Mo:0.8〜1.2%、V:0.15〜0.3%、W:0.1〜0.3%、Co:1.5〜3.5%、Ta:0.1〜0.5%、N:0.001〜0.04%、REM:0.03〜0.08%、であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の溶接材料。
  6. Cr含有量が8〜13%のフェライト鋼をガスメタルアーク溶接するにあたり、重量%で、C:0.01〜0.15%、Si:0.1〜0.5%、Mn:0.1〜2.0%、Cr:8〜13%、Ni:0.1〜1.5%、Mo:0.3〜1.5%、V:0.05〜0.5%、W:0.08〜0.5%、Co:0.5〜5.0%、Ta:0.1〜0.5%、N:0.08%以下、REM:0.01〜0.1%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる溶接ワイヤを用い、ArガスおよびHeガスの混合ガスからなるシールドガス中の酸素濃度を0.25%以下とすることを特徴とするガスメタルアーク溶接方法。
  7. ArガスおよびHeガスの混合ガスは、Heが20〜50体積%含むものである請求項6に記載のガスメタルアーク溶接方法。
  8. 溶接後に700〜800℃の温度範囲で応力除去焼鈍を行うことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のガスメタルアーク溶接方法。
  9. 溶接ワイヤが、重量%で0.5〜4.0%のCuを含有することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載のガスメタルアーク溶接方法。
  10. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の溶接材料または請求項6から請求項9のいずれかに記載のガスメタルアーク溶接方法を用いて作成した溶接構造物。
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