JP3850239B2 - 無人搬送システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床面上を一方向に沿って移動するタイヤ走行式の移動棚と、床面に縦横に敷設された誘導線路に沿って走行される無人フォークリフトとの組み合わせによって、荷物の搬送および積み降ろしを自動的に行う無人搬送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の無人搬送システムとして、たとえば、図7に示すような構成を採用したものがある。
【0003】
この無人搬送システムは、荷物wを保管する複数の移動棚1と、荷物wを搬送する無人フォークリフト2を備えている。移動棚1は、レール走行式のもで、棚底部に車輪(図示せず)が取り付けられており、バッテリなどの駆動源によって車輪が駆動されて床に敷設したレール3上を走行するようになっている。
【0004】
一方、無人フォークリフト2は、自律走行式のもので、車体に磁気センサなどのガイドセンサが設けられており、このガイドセンサによって床面に縦横に敷設された誘導線路(いずれも図示せず)を検出しながらこの誘導線路に沿って走行するようになっている。
【0005】
この無人搬送システムにおいて、荷物wの搬入や搬出が不要な棚1は、互いに接近させて配置する一方、荷物wの積み降ろしが必要な移動棚1については、当該棚1をレール3に沿って所定距離だけ移動させて無人フォークリフト2が進入できる通路4を形成する。そして、移動棚1が所定位置に停止すると、次に、無人フォークリフト2が誘導線路に沿って移動棚1の間の通路4内に侵入した後、方向転換して移動棚1へ向けて接近し、指定された移動棚1に対して荷物の積み降ろを行う。
【0006】
このように、移動棚1と無人フォークリフト2とを組み合わせた無人搬送システムは、荷物wの搬入、搬出時の労力を大幅に削減できるだけでなく、移動棚1を用いることで、一定間隔ごとに棚を固定配置した構成のものに比べて棚設置に必要な占有面積を大幅に削減でき、逆に同じ占有面積であれば、固定棚に比べて荷物wの収納量を大幅に増やせるなどの利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなレール走行式の移動棚1と無人フォークリフト2とを組み合わせた従来の無人搬送システムにおいては、次の点で未だ改善の余地がある。
【0008】
すなわち、レール走行式の移動棚1は、床面にレール3を敷設する必要があるため、システム設置の工期が長くなるばかりか、設備コストも高くつく。また、レール3を敷設すると、必然的に床面との間に段差(凹凸)が生じ、そのため、無人フォークリフト2がレール3を横切って走行する際に大きな衝撃が発生する。このため、無人フォークリフト2のみならず、搬送途中の荷物wも振動によって破損するなどの不具合を生じ易い。なお、誘導線路は、磁気テープなどを床面内に埋設した後、エポキシ樹脂などで封止しているので特に段差は生じない。
【0009】
従来、このようなレール走行式のものに代えて、移動棚1の底部にタイヤを取り付けて床面上を走行するようにした、いわゆるタイヤ走行式のものが考えられている。このタイヤ走行式のものは、床面に段差が生じないので、無人フォークリフト2に余分な振動を発生させることがなく、しかも、レール3を敷設するための設備費や手間を省くことができるといった利点を有する。
【0010】
しかしながら、単純に、レール走行式のものからタイヤ走行式の移動棚1に置き換えただけでは、次のような問題が新たに生じる。すなわち、レール走行式のものでは、車輪とレール3とによって走行方向が機械的に規制されているので、移動棚1が所期の走行位置から位置ずれすることはない。これに対して、タイヤ走行式の移動棚1は、走行方向を機械的に規制するものがないため、予め設定されている正規の走行方向からその直交する方向に位置ずれし易い。以下、このような位置ずれを横ずれと称する。
【0011】
そして、一旦、このような横ずれが生じると、無人フォークリフト2が移動棚1に対して接近したときには、両者1,2間で相対的な位置ずれが生じて、荷物wの積み降ろしが適切に行えなくなり、最悪の場合には、無人フォークリフト2のフォークが棚1のフレームに引っ掛かって荷物wの積み降ろしが不可能になったり、荷物wが移動棚1から脱落するなどの不具合を生じる。
【0012】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、タイヤ走行式の移動棚の利点を確保しつつ、移動棚に横ずれが生じた場合でもそれに影響されることなく常に適切な荷物の積み降ろしを行える無人搬送システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために、次のようにしている。すなわち、請求項1記載に係る本発明の無人搬送システムは、床面上を一方向に沿って移動するタイヤ走行式の移動棚と、該移動棚の移動方向及び該移動方向に直交する方向で前記床面に敷設された誘導線路に沿って走行される無人フォークリフトとを備え、前記移動棚には、該移動棚の移動方向に直交する方向の移動棚の横ずれ量を検知する横ずれ検知センサと、該横ずれ検知センサにより検知された検知データを前記無人フォークリフトに送信する送信手段とが設けられる一方、前記無人フォークリフトには、前記送信手段により送信された検知データを受信する受信手段と、前記無人フォークリフトが前記移動棚の移動方向に直交する方向で前記移動棚に沿って走行してから方向転換し、移動棚の移動方向に沿って移動棚へ向けて接近する際に該無人フォークリフトの方向転換位置を前記検知データに基づいて補正する補正手段と、が設けられていることを特徴としている。
【0014】
これにより、移動棚の移動に伴って横ずれが生じた場合でも、無人フォークリフト側でこの横ずれ量を考慮して移動棚に接近するので、横ずれに影響されることなく常に適切な荷物の積み降ろしを行うことが可能になる。
【0015】
請求項2記載の発明に係る無人搬送システムは、床面上を一方向に沿って移動するタイヤ走行式の移動棚と、該移動棚の移動方向及び該移動方向に直交する方向で前記床面に敷設された誘導線路に沿って走行される無人フォークリフトとを備え、前記無人フォークリフトには、前記移動棚の特定位置を検出する光センサと、該光センサの検出出力に基づいて前記移動棚の移動方向に直交する方向の横ずれ量を算出する横ずれ量算出手段と、前記無人フォークリフトが前記移動棚の移動方向に直交する方向で前記移動棚に沿って走行してから方向転換し、移動棚の移動方向に沿って移動棚へ向けて接近する際に該無人フォークリフトの方向転換位置を前記横ずれ量算出手段の算出結果に基づいて補正する補正手段と、が設けられていることを特徴としている。
【0016】
これにより、請求項1の発明の場合と同様に、移動棚の移動に伴って横ずれが生じた場合でも、無人フォークリフト側でこの横ずれ量を考慮して移動棚に接近するので、横ずれに影響されることなく常に適切な荷物の積み降ろしを行うことが可能になる。しかも、移動棚には、横ずれ検知センサやその検知データを送信する手段を特に設ける必要がないので、移動棚側の構成を簡素化することができる。
【0017】
請求項3記載の発明に係る無人搬送システムは。請求項1または請求項2記載の発明の構成において、前記無人フォークリフトには、前記移動棚の棚位置を検知する棚検知センサが設けられていることを特徴としている。
【0018】
これにより、棚位置を正確に検知できるため、荷物の積み降ろし作業をさらに一層確実に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る無人搬送システムの構成を示す斜視図、図2は同システムの構成を示す平面図、図3は同システムで使用する移動棚と無人フォークリフトの制御系統のブロック図、図4は同システムで使用する無人フォークリフトの側面図である。
【0020】
この実施の形態1の無人搬送システムは、タイヤ走行式の移動棚1と、無人フォークリフト2とを備え、これらの移動棚1や無人フォークリフト2が走行する床面には磁気テープなどでできた誘導線路6が敷設されている。この場合の誘導線路6は、無人フォークリフト2を棚1間に侵入走行するための侵入線6aと、無人フォークリフト2を移動棚2に向けて接近するためのアプローチ線6bとからなり、両者6a,6bが互いに直交してマトリックス状に配置されている。なお、7は固定棚、8は信号中継用の制御盤である。
【0021】
上記の移動棚1は、その底部にタイヤ10が取り付けられるとともに、このタイヤ10を駆動する走行装置11、走行距離を計測するための走行エンコーダ12、移動棚1の移動方向に直交する方向の横ずれ量を検知する横ずれ検知センサ13、この横ずれ検知センサ13で検知された横ずれ量のデータを無人フォークリフト2に送信する送信部14、および、マイクロコンピュータなどからなるコントローラ15を備えている。さらに、移動棚1には、図示しないが棚同士が接触しないようにするための光学式の近接センサや、棚同士が互いに平行になっているか否かを検出する平行検出センサなどが設けられている。
【0022】
横ずれ検知センサ13は、たとえば複数のホール素子を移動棚1の長手方向に沿ってアレー状に配列した磁気センサからなり、誘導線路6の一つのアプローチ線6bが横切る位置に応じて異なる電圧値をもつ信号が出力され、これによって、アプローチ線6bを基準にして移動棚1全体の横ずれ量が検出されるようになっている。また、コントローラ15は、各種データを記憶するメモリ17と、上記の各部11,14,17を制御する演算制御部18とを有している。
【0023】
無人フォークリフト2は、車体20の前方側に走行輪21が、後方側に駆動操舵輪22がそれぞれ設けられ、また、車体20の前方端にマスト23が立設されるとともに、このマスト23に沿ってフォーク24を昇降する図示しないリフト機構が設けられている。さらに、車体20の底部の前後には誘導線路6を検知するガイドセンサ26,27がそれぞれ取り付けられる一方、車体20のレッグ部28の前端部には移動棚1の位置を検知する棚検知センサ29が設けられている。
【0024】
上記のガイドセンサ26,27は、移動棚1に設けられている横ずれ検知センサ13と同様な構成を有する磁気センサであり、また、棚検知センサ29は、たとえば、機械的接触によってオン/オフするリミットスイッチ等によって構成されている。なお、棚検知センサ29としては、このような接触式のものの外に、光学的に棚の有無を検知する非接触式センサを適用することも可能である。
【0025】
さらに、車体20には、駆動操舵輪22の走行駆動用の走行装置や操舵用の操舵装置、走行距離を計測するための走行エンコーダ33、移動棚1から送信される横ずれ検知データを受信する受信部34、マイクロコンピュータなどからなるコントローラ35が内蔵されている。
【0026】
コントローラ35は、各種データを記憶するメモリ37と、走行装置31や操舵装置32を含む各部を制御する演算制御部38とを有している。これにより、無人フォークリフト2は、基本となる走行路が予め記憶されており、実際の走行と比較しながら走行するものである。そして、演算制御部38は、受信部34で受信された検知データに基づいて移動棚1に沿って平行に走行してから方向転換して移動棚1へ向けて接近する際の方向転換位置を補正する補正手段としての機能を備えている。
【0027】
次に、上記構成を有する無人搬送システムにおいて、無人フォークリフト2を移動棚1に接近させて荷物wの積み降ろしを行う場合の動作について図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは、説明の便宜上、一例として、無人フォークリフト2で搬送する荷物wを移動棚1の図1の符号Pで示す箇所のラックに載置するものとする。
【0028】
移動棚1の間に無人フォークリフト2が進入できる通路を形成するために、移動棚1は、コントローラ15の制御により、走行装置11によってタイヤ10が駆動されるとともに、その走行距離が走行エンコーダ12の出力に基づいて計測される。移動棚1が所定の走行距離だけ移動すると、コントローラ15は、走行装置11を停止させる(ステップ1,2)。
【0029】
次いで、コントローラ15は、横ずれ検知センサ13の検知出力に基づいて移動棚1の移動方向に直交する方向の横ずれ量Δxを検知する(ステップ3)。ここでは、一例として、図2において移動棚1が右から左に向けて所定距離だけ走行された結果、横ずれ検知センサ13に対面するアプローチ線6bに対して下側にΔx分だけ横ずれが生じたものとする。
【0030】
この横ずれ量Δxの検知データは、コントローラ15によって送信部14から無人フォークリフト2に向けて送信される(ステップ4)。この送信データは、制御盤8を経由して無人フォークリフト2の受信部34で受信された後(ステップ11)、メモリ37に一旦格納される。
【0031】
図示しない管理センタからの指令により、無人フォークリフト2は、ガイドセンサ26,27の検知出力に基づいて誘導線路6の侵入線6aに沿って走行して棚間に侵入する(ここでは、図2の下方から上方に向けて侵入する)(ステップ12)。そして、移動棚1の荷物の載置予定箇所Pに対応した位置にあるアプローチ線(図2の上から2番目のアプローチ線)6bの一つ手間のアプローチ線(図2の上から3番目のアプローチ線)6bを検出すると(ステップ13)、コントローラ35の演算制御部38は、メモリ37に記憶されている横ずれ量Δxを走行エンコーダ33に対応するパルス数に換算した後(ステップ14)、このアプローチ線6bの位置を基準として、侵入線6aに沿ってさらに走行すべき距離(つまり、走行エンコーダ33のパルス数)Pを次式によって算出する。
P=Pi−ΔP (1)
ここに、Piは上下のアプローチ線6b間の距離に対応した走行エンコーダ33のパルス数、ΔPは上記の横ずれ量Δxに対応した走行エンコーダ33のパルス数である。
【0032】
そして、走行エンコーダ33で検出されるパルス数が上記(1)式の計算で得られたパルス数Pに一致するまでさらに侵入走行し(ステップ15)、両者のパルス数が一致したときに、コントローラ35は、操舵装置32の図示しないステアリングモータを駆動して車体20が移動棚1に向き合うように操舵駆動輪22の向きを変える(ステップ16)。したがって、無人フォークリフト2は、移動棚1へ向けて接近する際の車体20の中心位置が移動棚1の横ずれ量Δx分だけ補正されることになる。
【0033】
こうして、無人フォークリフト2は、その車体20の中心位置が補正された後は、所定のアプローチ線6bに沿って走行して移動棚1に接近する(ステップ17)。その接近の途中で荷物wが載置されたフォーク24が所定の高さ(ここでは下から3段目のラックの高さ)まで上昇される。そして、棚検知センサ29で移動棚1が検知されると(ステップ18)、フォーク24が若干下降されて荷物wが移動棚1の載置予定箇所Pにあるラックに荷降ろしされる(ステップ19)。
【0034】
このように、この実施の形態1では、移動棚1が横ずれしたときには、この横ずれ量Δxに対応して無人フォークリフト2が侵入線6aに沿う走行からアプローチ線6bに沿う走行へと方向転換する際の転換位置が補正されるので、フォーク24と移動棚1との間で相対的な位置ずれが生じることがなくなる。そのため、荷物wの積み降ろしを常に適切に行うことができる。したがって、フォーク24がフレームに引っ掛かって荷物wの積み降ろしが不可能になったり、荷物wが脱落するなどの不具合が回避される。
【0035】
なお、ここでは、説明の便宜上、無人フォークリフト2で搬送する荷物wを移動棚1の所定の箇所Pに搬入する場合について説明したが、移動棚1の他の箇所に搬入する場合も、基本的な動作は同じである。また、移動棚1に置かれている荷物wを無人フォークリフト2で荷取りして搬出する場合も同様である。
【0036】
[実施の形態2]
図6は本発明の実施の形態2に係る無人搬送システムの構成を示す平面図であり、図1ないし図4に示した実施の形態1に対応する構成部分には同一の符号を付す。
【0037】
上記の実施の形態1では、移動棚1に横ずれ検知センサ13を設けることにより、移動棚1自身で横ずれ量Δxを検知するようにしているが、この実施の形態2では、このような横ずれ検知センサ13や送信部14を省略し、主として無人フォークリフト2側で移動棚1の横ずれ量Δxを検知できるようにしたものである。
【0038】
すなわち、この実施の形態2では、侵入線6a側に対向する移動棚1の側端部に横ずれ検知用の反射ミラー40が取り付けられている。一方、無人フォークリフト2の車体20のレッグ部28前方の側面部には、反射ミラー40に対して光ビームを投受光する光センサ41が設けられている。
【0039】
さらに、この実施の形態2において、無人フォークリフト2のコントローラ35を構成する演算制御部38は、ガイドセンサ26,27および光センサ41の検出出力に基づいて移動棚1の移動方向に直交する方向の横ずれ量を算出する横ずれ量算出手段、およびこの横ずれ量算出手段の算出結果に基づいて移動棚1に沿って平行に走行してから方向転換して移動棚1へ向けて接近する際の方向転換位置を補正する補正手段としての機能を備えている。
その他の構成は、図1ないし図4に示した実施の形態1の場合と基本的に同じであるので、ここでは詳しい説明は省略する。
【0040】
次に、上記構成において、移動棚1の横ずれ量Δxを求める場合の動作について説明する。
移動棚1は既に所定距離だけ移動されて停止状態にあるとすると、次に、無人フォークリフト2は、ガイドセンサ26,27の検知データに基づいて誘導線路6の侵入線6aに沿って侵入走行する。そして、移動棚1の横ずれ量を求める場合の基準位置となるアプローチ線(ここでは一例として図6の左端のアプローチ線)6bを検出すると、これに応じて演算制御部38は、その内部カウンタのカウント値をリセットした後、走行エンコーダ33で得られるパルス数のカウントを開始する。同時に光センサ41によって反射ミラー40からの反射光の検出を開始する。
【0041】
無人フォークリフト2が侵入線6aに沿って棚間に侵入走行し、これに伴い、光センサ41の光が反射ミラー40を横切ると、光センサ41からの光ビームが反射ミラー40で反射されて光センサ41で受光される。このタイミングに応じて、演算制御38部は、その内部カウンタのカウント値を取り込むとともに、ガイドセンサ26,27で検知されるデータおよびメモリ37に予め記憶されているデータに基づいて移動棚1の横ずれ量Δxを次のようにして算出する。
【0042】
いま、基準となるアプローチ線(ここでは図6の左端のアプローチ線)6bから移動棚1に横ずれがない場合の反射ミラー40の位置までの距離をx0、基準となるアプローチ線6bを横切ってから光センサ41と反射ミラー40とで光ビームが投受光されるまでの無人フォークリフト2の走行距離をx、移動棚1の横ずれ量をΔx、無人フォークリフト2の車体20の中心線cが侵入線6aに対して傾斜している角度をθ、移動棚1の端面から侵入線6aまでの距離をL、無人フォークリフト2の車体20の中心線cから光センサ41までの距離をM、車体20の中心線cが角度θだけ傾斜しているために生じる横ずれ方向の測定誤差をx1とすると、次の関係がある。
【0043】
x=x0+Δx+x1 (2)
(L−M)tanθ=x1 (3)
よって、(2),(3)式から、
Δx=x−(x0+x1
=x−[x0+(L−M)tanθ] (4)
【0044】
また、車体20の前後に設けられているガイドセンサ26,27間の距離をN、各ガイドセンサ26,27の中央部と侵入線6aとの偏位をy1,y2とすると、
tanθ=(y2−y1)/N (5)
【0045】
よって、(4),(5)式から、
Δx=x−[x0+(L−M)・(y2−y1)/N] (6)
【0046】
ここに、x0、L、M、Nの各値は既知であり、これらのデータは予めメモリ37に記憶されている。また、xは走行エンコーダ33からの出力パルスを計測したカウント値に基づいて決定することができる。さらに、y1,y2はガイドセンサ26,27の検出出力に基づいて決定することができる。したがって、演算制御部38は、最終的に(6)式に基づいて移動棚1の横ずれ量Δxを算出する。
【0047】
こうして、移動棚1の横ずれ量Δxが算出された後の無人フォークリフト2の制御動作は、実施の形態1の場合と基本的に変わらないので、ここでは詳しい説明は省略する。
【0048】
このように、この実施の形態2の無人搬送システムは、実施の形態1の場合と同様に、移動棚1の移動に伴って横ずれが生じた場合でも、無人フォークリフト2側でこの横ずれ量Δxを考慮して移動棚1に接近するので、横ずれに影響されることなく適切な荷物の積み降ろしを行うことが可能になる。
【0049】
実施の形態1の場合には、移動棚1側に設けた横ずれ検知センサ13で横ずれ量Δxを直接に検知するため、横ずれ量Δxの検知精度は高いが、横ずれ検知センサ13やその検知データを送信する送信部14を設ける必要があるため、設備費が若干割高になる。これに対して、実施の形態2の場合には、無人フォークリフト2側で横ずれ量Δxを算出できるので、実施の形態1のような横ずれ検知センサ13や送信部14を省略することができ、移動棚1側の設備費を削減することができる。
【0050】
なお、上記の実施の形態2では、移動棚1に反射ミラー40を、無人フォークリフト2に光ビームを投受光する光センサ41を設けるようにしているが、これに限らず、たとえば、移動棚1に発光素子を、無人フォークリフト2にその発光素子からの光を受光する受光素子を設けることにより、移動棚1の横ずれ量を検出する構成とすることも可能である。
【0051】
また、本発明は、上記の実施の形態1,2で説明した構成のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更して実施することができるのは言うまでもない。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果を奏する。
(1) 請求項1記載に係る本発明の無人搬送システムは、移動棚の移動に伴って横ずれが生じた場合でも、無人フォークリフト側でこの横ずれ量を考慮して移動棚に接近するので、横ずれに影響されることなく常に適切な荷物の積み降ろしを行うことが可能になる。
【0053】
(2) 請求項2記載の発明に係る無人搬送システムは、請求項1の発明の場合と同様に、移動棚の移動に伴って横ずれが生じた場合でも、無人フォークリフト側でこの横ずれ量を考慮して移動棚に接近するので、横ずれに影響されることなく適切な荷物の積み降ろしを行うことが可能になる。しかも、移動棚には、請求項1の発明のような横ずれ検知センサやその検知データを送信する手段を特に設ける必要がないので、移動棚側の構成を簡素化することができ、設備費を削減することができる。
【0054】
(3) 請求項3記載の発明に係る無人搬送システムは、請求項1または請求項2記載の発明の効果に加えて、無人フォークリフトに棚検知センサが設けられているので、無人フォークリフトが移動棚に接近する場合の棚位置を正確に検知することができ、荷物の積み降ろし作業をさらに一層確実に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無人搬送システムの構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る無人搬送システムの構成を示す平面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る無人搬送システムで使用する移動棚および無人フォークリフトの制御系統のブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る無人搬送システムで使用する無人フォークリフトの側面図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る無人搬送システムにおいて、無人フォークリフトによって搬送される荷物を移動棚に接近して積み降ろしを行う場合の動作説明に供するフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2に係る無人搬送システムの構成を示す平面図である。
【図7】従来の無人搬送システムの全体構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 移動棚
2 無人フォークリフト
6 誘導線路
6a 侵入線
6b アプローチ線
13 横ずれ検知センサ
14 送信部(送信手段)
15 コントローラ
18 演算制御部
26,27 ガイドセンサ
29 棚検知センサ
34 受信部(受信手段)
35 コントローラ
38 演算制御部(横ずれ量算出手段、補正手段)
40 反射ミラー
41 光センサ

Claims (3)

  1. 床面上を一方向に沿って移動するタイヤ走行式の移動棚と、該移動棚の移動方向及び該移動方向に直交する方向で前記床面に敷設された誘導線路に沿って走行される無人フォークリフトとを備え、
    前記移動棚には、該移動棚の移動方向に直交する方向の移動棚の横ずれ量を検知する横ずれ検知センサと、該横ずれ検知センサにより検知された検知データを前記無人フォークリフトに送信する送信手段とが設けられる一方、
    前記無人フォークリフトには、前記送信手段により送信された検知データを受信する受信手段と、前記無人フォークリフトが前記移動棚の移動方向に直交する方向で前記移動棚に沿って走行してから方向転換し、移動棚の移動方向に沿って移動棚へ向けて接近する際に該無人フォークリフトの方向転換位置を前記検知データに基づいて補正する補正手段と、が設けられていることを特徴とする無人搬送システム。
  2. 床面上を一方向に沿って移動するタイヤ走行式の移動棚と、該移動棚の移動方向及び該移動方向に直交する方向で前記床面に敷設された誘導線路に沿って走行される無人フォークリフトとを備え、
    前記無人フォークリフトには、前記移動棚の特定位置を検出する光センサと、該光センサの検出出力に基づいて前記移動棚の移動方向に直交する方向の横ずれ量を算出する横ずれ量算出手段と、前記無人フォークリフトが前記移動棚の移動方向に直交する方向で前記移動棚に沿って走行してから方向転換し、移動棚の移動方向に沿って移動棚へ向けて接近する際に該無人フォークリフトの方向転換位置を前記横ずれ量算出手段の算出結果に基づいて補正する補正手段と、が設けられていることを特徴とする無人搬送システム。
  3. 前記無人フォークリフトには、前記移動棚の棚位置を検知する棚検知センサが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の無人搬送システム。
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