JP3847608B2 - 魚釣用リール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣糸が巻回されるスプ−ルからの釣糸放出操作性の向上を図るようにした魚釣用リールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ボ−トからの釣りに必須のキャスト法として、ピッチングが知られており、この釣法は、飛距離よりもスポットに正確なキャストが要求される場合に有効であり、ロッドを狙い場所に向けて竿先を下げた下段の構えをとり、そして、ロッドを上に跳ね上がるようにしながら、ルア−を放してキャストする方法であり、飛距離を出すのは難しいが、コントロ−ル性に優れている。
キャスト時、仕掛(ルア−)をピンポイントへ投入する場合に、微妙な飛距離の調節を行うために釣人は、例えばスピニングリ−ルの場合は、スプ−ルからスパイラル状に放出される釣糸に直接、指を接触させて糸放出抵抗の加減調節を行って対応しているが、スプ−ルの前方へ放出される釣糸へはスプ−ル1周につき1回しか指接触によるブレ−キング操作が行えないので、放出距離の微調節が難しくて正確なポイントへの仕掛け投入性に劣り、釣果に影響する。
【0003】
クロ−ズドフェ−スリ−ル(覆面型リ−ル)の場合は、リ−ル本体後部に設けたプッシュボタンを押したり、或は、リ−ル本体の前方に設けたレバ−の牽引操作等で釣糸を係止した後に係止を解除し、釣糸(仕掛け)を所定のポイントへ放出するものであり、そして、スプ−ルをクロ−ズドする構成のため、放出される釣糸に直接、ブレ−キング操作が行えず、上記スピニングリ−ル同様に放出距離の微調節が難しく、正確なポイントへの仕掛け投入性に劣り、釣果に影響する等の課題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、放出操作時の釣糸放出距離の微調節が難しく、正確なポイントへの仕掛け投入性に劣ることである。
【0005】
本発明の目的は前記欠点に鑑み、放出される釣糸に手の指を接触して放出をコントロ−ル可能にして正確なポイントへの仕掛け投入性が得られる魚釣用リールを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、
請求項1に係わる本発明は、釣竿にリ−ル本体を装着し、ハンドルの回転操作によりスプ−ルに釣糸を巻回する魚釣用リールにおいて、前記スプ−ルの前方における釣糸放出操作時の手の指で接触可能な位置のリ−ル本体に、前記スプールから放出される釣糸を挿通案内する案内部を有するブレーキレバーからなる案内部材を設け、前記スプールから放出されて収束案内される釣糸を放出操作時に保持した手の指で接触操作可能としたことを要旨とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
請求項1の本発明により、スプ−ル17から放出されて収束案内される釣糸28を放出操作時に保持した手の指で容易に接触操作できるから、所定のポイントへ向けて放出された釣糸28に対して容易にブレ−キ操作できるので、放出距離の微調節が確実に行えて仕掛の投入性が向上し、良好な釣果も得られる。
又、釣糸巻取り操作時(待機時)においても直接釣糸28に触れられるため、微妙な魚信のキャッチも可能となる。
【0008】
【実施例】
以下、図示の実施例によって本発明を説明すると、図1から図4は第1実施例で、図1は釣糸の放出が指でコントロ−ルされる魚釣用リールの一部破截断面側面図、図2は魚釣用リールの一部拡大破截断面側面図、図3は案内部材の要部正面図、図4はロ−タの回転にブレ−キが掛けられた魚釣用リールの一部破截断面側面図である。
【0009】
魚釣用リールを魚釣用スピニングリ−ルAで述べると、
魚釣用スピニングリ−ルAはリ−ル本体1の前側に軸受10で中空軸筒2が回転自在に軸承されて中空軸筒2の後端にピニオン2aが形成されている。
リ−ル本体1の前側に挾持部材3が固定されて軸受10が抜け止めされている。
挾持部材3の上側は、前方に向けてU字状に屈曲されて挾持部3aが形成され、挾持部3a位置の後方に透孔3bが穿設されてリ−ル本体1の貫通孔1aに嵌合された制動駒11が進退自在に嵌合されている。
【0010】
中空軸筒2のピニオン2aと軸受10の間の中空軸筒2外周に鍔付カラ−12が嵌合され、軸受10の前側の中空軸筒2外周に鍔付リング4とロ−タ5の中心筒部5aが回り止め嵌合されてナット13で抜け止めされている。
ピニオン2aに駆動歯車14が噛合され、ロ−タ5はハンドル15の回転に連動して回転されるように支持されている。
中空軸筒2内に嵌合されて前側に突出されたスプ−ル軸16の先端部にスプ−ル17が支持され、スプ−ル17はハンドル15の回転に連動して前後に往復動される。
【0011】
鍔付リング4は円筒部4aと円筒部一側外周の鍔部4bと軸受10に当接される突出部4cとで形成され、円筒部4a外周にころがり式の一方向クラッチCの内輪18が嵌合固定され、一方向クラッチCの外輪19外周に制動体6の円筒部6a内周が嵌合されて発条20で制動体6のフランジ状制動部6bが鍔付リング4の鍔部4bと制動駒11方向に付勢されている。
発条20は制動体6とロ−タ5の凹陥部底面との間にワッシャ−21を挾んで張設されている。
制動体6のフランジ状制動部6bは挾持部材3の挾持部3aの内側に配置され、制動駒11の前面は制動部6bに圧接可能に臨まされ、制動部6b外周に歯形の凹部からなる逆転防止用の係止部6cが形成されている。
制動体6は円筒部6aの後端にフランジ状制動部6bが一体又は別体で一体に固定されている。
【0012】
リ−ル本体1の上側に釣竿Bに取り付ける脚部1bが突出形成され、その基部1cの前側に凹部1dが形成されると共にリ−ル本体1の側部に蓋板22がビス23で固定されている。
凹部1dの中にブレ−キレバ−からなる案内部材7と発条24が内装されて基部1cと蓋板22に軸承されたネジ筒軸25でブレ−キレバ−からなる案内部材7が回動操作可能に軸承されている。
【0013】
ブレ−キレバ−からなる案内部材7はネジ筒軸25が軸承される軸承部7aと、前方上方に突出されて釣竿Bを握った手の指で牽引自在に配置された操作部7bと、リ−ル本体1内に延びた押動部7cとで形成されている。
操作部7bの下面には釣糸ガイド環からなる第1案内部26と第2案内部27が前後方向に固定され、第1案内部26と第2案内部27の間に深い凹部からなる糸当て部7dが形成されている。
第1案内部26と第2案内部27は夫々うず巻き状に形成されている。
第1案内部26はスプ−ル17から放出された釣糸28を収束させ、第2案内部27はその釣糸28を安定させる。
ブレ−キレバ−からなる案内部材7の押動部7cにはスリ割部が形成されてスリ割部に制動駒11の後端部がピンと長孔で連結されている。
【0014】
発条24でブレ−キレバ−からなる案内部材7は、案内部材7の押動部7cが制動駒11をロ−タ5内の制動体6のフランジ状制動部6bより離間する図2で反時計方向に付勢されている。
リ−ル本体1の下側に係止部材8が配置されてカム29と軸30とレバ−31で前後に摺動自在に設けられている。
係止部材8にはカム29が嵌まるカム部8aと係止部8bが形成されている。
係止部8bはリ−ル本体1の透孔1eに挿入されて前方に突出され、前記制動体6の外周の歯形の逆転防止用の係止部6cに係・脱可能に臨まされている。
【0015】
一方向クラッチCは内輪18と外輪19と複数個の棒状ころがり部材32と図示しないスペ−サとバネとで構成されている。
外輪19の内周に複数個の凹部からなる棒状ころがり部材32の図示しない自由回転域と、複数個の傾斜面からなる棒状ころがり部材32が当接されて回転が阻止される図示しない阻止面が形成されている。
各棒状ころがり部材32はスペ−サで等間隔に保持されると共に、バネで棒状ころがり部材32が傾斜面方向に付勢されている。
一方向クラッチCの内輪18外周を棒状ころがり部材32が軸方向に移動可能に構成されている。
【0016】
ロ−タ5は中心筒部5aで中空軸筒2に取り付けられ、筒部5aと前壁5bと大径の筒部5cと大径の筒部5cの基部5d、5eの外周から前方に向けて突出された一対の支持腕5f、5gとで形成されている。
一対のベ−ル支持腕5f、5gの先端部外側に一方のベ−ル支持部材33がビス35で他方のベ−ル支持部材34が図示しないビスで釣糸巻取位置と釣糸放出位置に反転自在に軸承されている。
一方のベ−ル支持部材33には図示しない釣糸案内ロ−ラの取付部36が取り付けられている。
他方のベ−ル支持部材34と取付部36の間にベ−ル37が取り付けられている。
【0017】
前記魚釣用スピニングリ−ルのキャスト動作では、図1のように一方のベ−ル支持部材33が釣糸放出位置に反転され、スプ−ル17に巻回された釣糸28がブレ−キレバ−からなる案内部材7の釣糸ガイド環からなる第1案内部26と第2案内部27に挿通された状態で釣竿Bを握った手の指が第1案内部26と第2案内部27の間の釣糸28に当接されて釣糸28が放出される。
釣糸28に手の指で状況に応じて適宜、接触・当接して放出される釣糸28に微妙なブレ−キ操作が行える。
【0018】
前記魚釣用スピニングリ−ルの他の動作は、図4のように一方のベ−ル支持部材33が釣糸巻取位置で釣糸28がスプ−ル17に巻回される方向にハンドル15が回転されると、中空軸筒2と鍔付リング4と一方向クラッチCの内輪18とロ−タ5が回転される。
この時各棒状ころがり部材32は自由回転域に位置されるので、中空軸筒2及びロ−タ5の回転が制動体6に伝達されず、中空軸筒2及びロ−タ5は回転に支障を来さずに回転され、中空軸筒2と鍔付リング4とロ−タ5の回転に制動は掛けられない。
前記状態でブレ−キレバ−からなる案内部材7の操作部7bが牽引されていると、制動駒11が制動体6の制動部6bに圧接されて制動体6が発条20に抗して軸方向に前進され、制動部6bは挾持部材3の挾持部3aに圧接されて制動体6と外輪19は回転が停止状態となるが、中空軸筒2と鍔付リング4とロ−タ5の回転に制動は掛けられない。
【0019】
次に係止部材8がレバ−31とカム29で後退して係止部8bが制動体6の外周の歯形の逆転防止用の係止部6cから離脱した状態で、獲物の引きでスプ−ル17に巻回された釣糸28が繰り出されると、ロ−タ5と中空軸筒2と鍔付リング4と外輪19が逆回転される。
この時ロ−タ5と中空軸筒2と内輪18が逆回転されると、棒状ころがり部材32が外輪19の阻止面に圧接されるから、制動体6が外輪19と一体に逆回転される。
この時ブレ−キレバ−からなる案内部材7の操作部7bが牽引されていると、制動駒11が制動部6bに圧接されて制動体6が軸方向に前進されると共に、制動部6bは挾持部材3の挾持部3aに圧接され、制動体6と外輪19は回転が停止状態となり、ロ−タ5と中空軸筒2と内輪18の逆回転に瞬時に制動が掛けられる。
【0020】
係止部材8がレバ−31とカム29で前進されて係止部8bが制動体6の外周の歯形の逆転防止用の係止部6cに係止された状態で、獲物の引きでスプ−ル17に巻回された釣糸28が繰り出されると、ロ−タ5と中空軸筒2と鍔付リング4と外輪19が逆回転される。
この時ロ−タ5と中空軸筒2と内輪18が逆回転されると、棒状ころがり部材32が外輪19の阻止面に圧接されるから、制動体6が外輪19と一体に逆回転されようとする。
しかし、制動体6に係止部材8が係止されているので、ロ−タ5と中空軸筒2と鍔付リング4と外輪19の逆回転が瞬時に停止される。
【0021】
前記図4の一方のベ−ル支持部材33が釣糸巻取位置でロ−タ5が逆回転されて釣糸28が繰り出される状態で、第1案内部26と第2案内部27の間の釣糸28に手の指を当ててリ−ル操作を行ってもよい。
【0022】
前記のように魚釣用リールが構成されると、スプ−ル17から放出されて収束案内される釣糸28を放出操作時に保持した手の指で容易に接触操作できるから、所定のポイントへ向けて放出された釣糸28に対して容易にブレ−キ操作できるので、放出距離の微調節が確実に行えて仕掛の投入性が向上し、良好な釣果も得られる。
又、釣糸巻取り操作時(待機時)においても直接釣糸28に触れられるため、微妙な魚信のキャッチも可能となる。
第1案内部26と第2案内部27に釣糸28が挿通されていると、釣糸放出時の釣糸変動の少ない案内部間において指先で接触操作できるので、安定した微妙なブレ−キ操作が行える。
【0023】
図5は第2実施例で、図5は釣糸の放出が指でコントロ−ルされる魚釣用リールの一部破截断面側面図である。
【0024】
第2実施例では、ブレ−キレバ−からなる案内部材7の操作部7bの下面には釣糸ガイド環からなる第1案内部26が固定され、第1案内部26の前側に浅い凹部からなる糸当て部7eが形成されている。
他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0025】
図6から図8は第3実施例で、図6はクロ−ズドフェ−スリ−ルの釣糸放出状態の断面側面図、図7はクロ−ズドフェ−スリ−ルの釣糸放出状態の拡大断面平面図と(a)釣糸案内部材の一部拡大断面平面図と(b)ピックアップ部材の一部拡大断面平面図、図8はクロ−ズドフェ−スリ−ルの巻取状態の要部断面平面図である。
【0026】
第3実施例では魚釣用リールをクロ−ズドフェ−スリ−ルDで述べると、
クロ−ズドフェ−スリ−ルDはリ―ル本体1′の円筒部1h外周の段部に椀状のフロントカバ―9が螺合等で着脱可能に装着されている。
リ―ル本体1′の後側筐部1iと側部カバ―39でハンドル15が取り付けられたハンドル軸40が回転自在に支承され、リ―ル本体1′の上側には脚部1bが一体に設けられている。
フロントカバ―9の前面9a中央部には段部9bを有する大径の透孔9cが穿設されて段部9bにころがり軸受41の外輪が接着剤で固定されている。
ころがり軸受41の内輪には釣糸案内部材42が接着剤で固定されている。
釣糸案内部材42の中心には釣糸案内孔42aが形成され、前面に鍔部42bが形成されている。
【0027】
前記円筒部1hの中心には中空軸筒2′の一端が螺着されて中空軸筒2′の軸芯中空部2bに回転軸43が回転自在にかつ前後に摺動自在に嵌合されている。
中空軸筒2′の先端外周には偏心カム2cが形成され、中空軸筒2′の外周にはスプ―ル軸筒44が周方向に回り止めされて前後に摺動自在に嵌合されている。
回転軸43は中空軸筒2′の中空部2bに摺動自在に嵌合される軸部43aと、軸部43aの先端のネジ部43bと、軸部43aの後側の外周が回り止め形成された軸部43cと、軸部43cの後端の周溝43dで形成されている。
【0028】
前記スプ―ル軸筒44の外周にはスプ―ル17′が嵌合されると共にスプ―ル17′の前面にはライニングワッシャ―45が嵌合摺接されてEリング46でスプ―ル17′はスプ―ル軸筒44から抜け止めされ、スプ―ル17′の後面にはライニングワッシャ―47とバネ板状制動板48が嵌合摺接されている。
前記スプ―ル軸筒44の後側にはカップ状の円盤44aが一体に形成されて図7のようにナット49が固定され、ナット49に螺合されたビス50の先端は前記制動板48に当接され、ビス50の後端はリ―ル本体1′の後面に取り付けられたドラグ調整ノブ51の回り止め穴に前後に摺動自在に嵌合されている。
前記スプ―ル軸筒44の円盤44aの後面には図7のようにオシレ―ト用突起44bとガイドバ―44cが突設されて後側筐部1i内に突出されている。
【0029】
前記回転軸43の前端のネジ部43bには糸取りロ―タ5′が回り止め嵌合されてナット52で固定されている。
ロ―タ5′の内側底面には保持部材53が固定されて保持部材53にピックアップ部材Eのカム部材54が放射方向に摺動自在に保持され、ピックアップ部材Eの上端の回転ロ−ラ−55はロ―タ5′の透孔5hに上下に摺動可能に挿通され、カム部材54は発条56で下端54aが中空軸筒2′の外周又は偏心カム2cの外周に押圧付勢されている。
前記ロ―タ5′の前面にはガ−ド部材57が前記フロントカバ―9の内側と対向するように固定されている。
【0030】
ピックアップ部材Eはカム部材54と、カム部材54の上端の鍔部54bに載せられた発条56と、カム部材54の上端の軸部54cに載せられてビス58で固定されたボ−ル軸受59の内輪と、ボ−ル軸受59の外輪に固定された回転ロ−ラ−55とで構成されている。
スプ―ル17′に捲回された釣糸28は、ロ―タ5′の外周から突出したピックアップ部材Eの回転ロ−ラ−55にガイドされて釣糸案内部材42の釣糸案内孔42aに挿通された後外部に引き出される。
【0031】
前記円筒部1hから後側筐部1i内に突出した回転軸43の軸部43cにはピニオン60が回転軸43に対して摺動のみ可能に嵌合されてリリ―スバネ61で押圧付勢され、リリ―スバネ61は周溝43dに係止されたEリング62で抜け止めされている。
ピニオン60はハンドル軸40に固定された駆動歯車14に噛合されてハンドル15で回転される。
前記駆動歯車14の裏面には偏心カム14aが形成されてオシレ―ト板63が嵌合され、オシレ―ト板63のピン64は前記スプ―ル軸筒44の円盤44aから突設されたオシレ―ト用突起44bの孔に嵌合されている。
前記後側筐部1iと側部カバ―39にはブレ−キレバ−からなる案内部材7がネジ筒軸25で回動自在に取り付けられている。
【0032】
ブレ−キレバ−からなる案内部材7はネジ筒軸25が軸承される軸承部7aと、前方上方に突出されて釣竿Bを握った手の指で牽引自在に配置された操作部7bと、リ−ル本体1内に延びた押動部7cとで形成されている。
発条24で押動部7cは前記回転軸43の軸部43c後端に当接自在に臨まされている。
操作部7bの下面には釣糸ガイド環からなる第1案内部26と第2案内部27が前後方向に固定され、第1案内部26と第2案内部27の間に凹部からなる糸当て部7eが形成されている。
第1案内部26と第2案内部27は夫々うず巻き状に形成されている。
【0033】
前記クロ−ズドフェ−スリ−ルDのキャスト動作では、スプ―ル17′に巻回された釣糸28が放出される時、図9でブレ−キレバ−からなる案内部材7の操作部7bが引き上げられると、押動部7cで回転軸43の軸部43c後端がリリ―スバネ61に抗して押し込まれ、回転軸43とロ―タ5′が前進されてピックアップ部材Eのカム部材54の下端54aが発条56で中空軸筒2′の外周から偏心カム2c上に落下されてピックアップ部材Eの上端の回転ロ−ラ−55が図7のように、ロ―タ5′の外周面から引き込まれるとスプ―ル17′に巻回された釣糸28が自由に繰り出される。
スプ−ル17′に巻回された釣糸28がブレ−キレバ−からなる案内部材7の釣糸ガイド環からなる第1案内部26と第2案内部27に挿通された状態で釣竿Bを握った手の指が第1案内部26と第2案内部27の間の釣糸28に当接されて釣糸28が放出される。
【0034】
釣糸28に手の指で状況に応じて適宜、接触・当接して放出される釣糸28に微妙なブレ−キ操作が行える。
【0035】
前記クロ−ズドフェ−スリ−ルDの他の動作は、釣糸28がスプ―ル17′に巻回される方向にハンドル15が回転されると、駆動歯車14とピニオン60を介して回転軸43とロ―タ5′が回転されて偏心カム2cの上にピックアップ部材Eのカム部材54の下端54aが係合されている時この係合が解除され、下端54aは中空軸筒2′の外周に押し上げられてピックアップ部材Eの上端の回転ロ−ラ−55は発条56に抗してロ−タ5′の外周面から突出してガイドとなって図9となり、釣糸28が前後にオシレ―トされるスプ―ル17′に巻回される。
この時釣糸28は釣糸案内部材42の釣糸案内孔42aに挿通されて外部に引き出され、釣糸案内部材42はころがり軸受41で回転自在に支持されているので、釣糸28に掛かる力が釣糸案内孔43aの縁に掛かるから、ロ−タ5′と回転ロ−ラ−55の回転に応じて釣糸案内孔42aから引き出される釣糸28の位置が回転方向に変位され、同時に釣糸28と釣糸案内孔42aの内周面との摺接で釣糸案内部材42が回転される。
【0036】
前記キャスト動作で、釣糸の放出が係止される時は、ロ−タ5′の前面のガ−ド部材57がフロントカバ―9の内側に押し当たるまでブレ−キレバ−からなる案内部材7が引き上げられる。
釣糸28はガ−ド部材57とフロントカバ―9の内側に挾まれて繰り出しが係止される。
【0037】
図9は第4実施例で、図9はクロ−ズドフェ−スリ−ルの側面図である。
【0038】
第4実施例では、ブレ−キレバ−からなる案内部材7の操作部7bの下面に、第1案内部が省略されて釣糸ガイド環からなる第2案内部27のみ設けられている。
他の構成は前記第3実施例と略同一である。
【0039】
前記説明で案内部材7の操作部7bの下面には釣糸ガイド環からなる案内部を1個と2個設けるように述べたが、3個以上設けてもよい。
案内部の形状は他の形状としてもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0041】
請求項1により、スプ−ルから放出されて収束案内される釣糸を放出操作時に保持した手の指で容易に接触操作できるから、所定のポイントへ向けて放出された釣糸に対して容易にブレ−キ操作できるので、放出距離の微調節が確実に行えて仕掛の投入性が向上し、良好な釣果も得られる。
又、釣糸巻取り操作時(待機時)においても直接釣糸に触れられるため、微妙な魚信のキャッチも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例で、釣糸の放出が指でコントロ−ルされる魚釣用リールの一部破截断面側面図である。
【図2】 同魚釣用リールの一部拡大破截断面側面図である。
【図3】 同案内部材の要部正面図である。
【図4】 同ロ−タの回転にブレ−キが掛けられた魚釣用リールの一部破截断面側面図である。
【図5】 第2実施例で、釣糸の放出が指でコントロ−ルされる魚釣用リールの一部破截断面側面図である。
【図6】 第3実施例で、クロ−ズドフェ−スリ−ルの釣糸放出状態の断面側面図である。
【図7】 同クロ−ズドフェ−スリ−ルの釣糸放出状態の拡大断面平面図と(a)釣糸案内部材の一部拡大断面平面図と(b)ピックアップ部材の一部拡大断面平面図である。
【図8】 同クロ−ズドフェ−スリ−ルの巻取状態の要部断面平面図である。
【図9】 第4実施例で、クロ−ズドフェ−スリ−ルの側面図である。
【符号の説明】
A、B、D 魚釣用リール(魚釣用スピニングリ−ル、釣竿、クロ−ズドフェ−スリ−ル)
1、1′ リ−ル本体
7 案内部材
15 ハンドル
17、17′ スプ―ル
26 第1案内部
27 第2案内部
28 釣糸
Claims (1)
- 釣竿にリ−ル本体を装着し、ハンドルの回転操作によりスプ−ルに釣糸を巻回する魚釣用リールにおいて、前記スプ−ルの前方における釣糸放出操作時の手の指で接触可能な位置のリ−ル本体に、前記スプールから放出される釣糸を挿通案内する案内部を有するブレーキレバーからなる案内部材を設け、前記スプールから放出されて収束案内される釣糸を放出操作時に保持した手の指で接触操作可能としたことを特徴とする魚釣用リール。
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