JP3845343B2 - 鍍金装置 - Google Patents

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JP3845343B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば端子金具などに加工されるフープ(Hoop)に鍍金を施す鍍金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車などに配索されるワイヤハーネスは、電線と該電線の端部に取り付けられる端子金具と、を備えている。前記電線は、銅などの金属からなる芯線と、該芯線を被覆する絶縁性の被覆部と、を備えている。端子金具は、帯状の板金(フープともいい、以下フープと呼ぶ)からなる。
【0003】
端子金具は、帯状のフープに打ち抜き加工などを施した後、該フープが所望の形状に折り曲げられて得られる。打ち抜き加工が施されたフープには、折り曲げられて端子金具に形成される部分が多数形成されている。このため、フープから多数の端子金具が得られる。また、フープには、複数の孔が設けられている。孔は、フープを勿論貫通しており、フープの長手方向に沿って等間隔に並べられている。
【0004】
また、前記フープは、帯状の銅または黄銅などからなる母材の表面に錫や金などが鍍金されている。特に、前述したフープに金を鍍金する際には、例えば、特開平5−117893号公報に示された鍍金装置が用いられている。前述した公報に記載された鍍金装置は、円環状のリングと、このリングの外周面から突出した突起と、前記リングを径方向に貫通した孔と、を備えている。
【0005】
前記突起は、複数設けられている。突起は、リングの周方向に沿って等間隔に配されている。互いに隣り合う突起間の間隔は、前述したフープの互いに隣り合う孔間の間隔と等しい。突起は、フープの孔内に侵入可能である。前記孔は、複数設けられている。孔は、リングの周方向に沿って等間隔に配されている。孔は、内側にフープの一部を金などで鍍金する際に、フープに付着させるめっき液を通す。孔は、フープに所望の形状で金を鍍金するのに適した形状をなしている。また、孔は、突起がフープの孔内に侵入すると、フープの金などで鍍金する部分と相対する。
【0006】
前述した構成の鍍金装置は、突起をフープの孔内に挿入してリングの外周面にフープを接触させておく。そして、リングを回転させながら、該リングがフープを送り出すとともに、フープの鍍金を施す部分と相対した孔を通して、めっき液をフープに吹き付ける。こうして、フープの所望箇所を金などで鍍金してきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述したフープの一部を金などで鍍金する際に用いられるめっき液は、腐食性を有することが多い。このため、前記リングと突起などを金属などから構成すると、鍍金作業中に、めっき液によりリングや突起などが腐食される虞があった。また、前述したリングは、突起を孔内に通した状態で外周面にフープを接触させて、該フープに鍍金を施す。このため、前述した鍍金装置では、リングとフープとが繰り返し接触することとなって、前記リングや突起などが摩耗する虞がある。
【0008】
このため、前述した公報に記載された鍍金装置では、前記リングと突起などをセラミックスなどの非金属の硬質な材質で構成する。このため、セラミックスの加工を容易とするために、前記リングと突起とを別体で構成し、リングと突起とを各々製造した後、これらを組み合わせる。このため、組立にかかる工数が増加する傾向であった。
【0009】
また、前述したセラミックスは、硬質であるため、前記リングと突起などを製造する際にかかる工数が増加するとともに、前記リングと突起などを製造する際に高価な工具などを用いる必要があった。このため、前記鍍金装置自体のコストが高騰する傾向であった。
【0010】
したがって、本発明の目的は、フープの一部を鍍金する低コストな鍍金装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の鍍金装置は、長手方向に等間隔に凹部を複数設けた、金属で構成される帯状のフープの一部に鍍金を施す鍍金装置において、
(イ)前記帯状のフープを送り出す供給リールと、
(ロ)回転自在に設けられた第1の歯車、円環状または円盤状に形成されかつ前記第1の歯車と同軸に前記第1の歯車の片面に直接固定されたホイール部、及び、送り出されて移動する前記帯状のフープの複数の凹部に順次密着して同時に複数で係合しながら前記ホイール部を回転させる、前記ホイール部の外周面から突出した、前記ホイール部の周方向に等間隔に複数設けられた突起、を有した位置決めホイールと、
(ハ)前記第1の歯車と噛み合う位置に回転自在に設けられた第2の歯車、円環状に形成されかつ第2の歯車と同軸に前記第2の歯車の片面に直接固定されたマスクホイール部、及び、前記マスクホイール部の周方向で前記帯状のフープの鍍金を施す部分と相対する位置に、めっき液が通過して前記マスクホイール部の外周面と密着した前記帯状のフープに向けて吹き付けられる、前記マスクホイール部の径方向に沿って該マスクホイール部を貫通して設けられた複数の孔、を有したマスクホイールと、
(ニ)前記供給リールとの間のフープに張力を付しながら、前記帯状のフープを巻き取るフープ巻取りリールと、
を備えた鍍金装置であることを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載の本発明の鍍金装置は、請求項1に記載の鍍金装置において、前記第2の歯車と前記マスクホイール部の周方向に沿って、これらの相対位置を変更可能とする位置変更手段を備えたことを特徴としている。
【0013】
請求項3に記載の本発明の鍍金装置は、請求項1または請求項2に記載の鍍金装置において、ゴムからなりかつ前記孔内に挿入された筒状のシール部材を備え、前記シール部材が、前記マスクホイール部の外周面に接触するフープに接触することを特徴としている。
【0014】
請求項4に記載の本発明の鍍金装置は、請求項3に記載の鍍金装置において、前記シール部材は、前記孔内に挿入されて表面が前記マスクホイール部の外周面と同一平面に位置する本体部と、前記本体部に一体に形成されているとともに前記マスクホイール部の内側に突出する突出部と、を備えたことを特徴としている。
【0015】
請求項5に記載の本発明の鍍金装置は、請求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に
記載の鍍金装置において、 前記第2の歯車と噛み合う位置に回転自在に設けられた第3の歯車、円環状に形成されかつ第3の歯車と同軸に前記第3の歯車の片面に直接固定されたマスクホイール部、及び、前記第2のマスクホイール部の周方向で前記帯状のフープの鍍金を施す部分と相対する位置に、めっき液が通過して前記第2のマスクホイール部の外周面と密着した前記帯状のフープに向けて吹き付けられる、前記第2のマスクホイール部の径方向に沿って該マスクホイール部を貫通して設けられた複数の孔、を有した第2のマスクホイールを有することを特徴としている。
【0016】
請求項6に記載の本発明の鍍金装置は、請求項5に記載の鍍金装置において、前記第3の歯車と前記第2のマスクホイール部の周方向に沿って、これらの相対位置を変更可能とする第2の位置変更手段を備えたことを特徴としている。
【0017】
請求項7に記載の本発明の鍍金装置は、請求項5または請求項6に記載の鍍金装置において、ゴムからなりかつ前記第2の孔内に挿入された筒状の第2のシール部材を備え、前記第2のシール部材が、前記第2のマスクホイール部の外周面に接触するフープに接触することを特徴としている。
【0018】
請求項8に記載の本発明の鍍金装置は、請求項7に記載の鍍金装置において、前記第2のシール部材は、前記第2の孔内に挿入されて表面が前記第2のマスクホイール部の外周面と同一平面に位置する第2の本体部と、前記第2の本体部に一体に形成されているとともに前記第2のマスクホイール部の内側に突出する第2の突出部と、を備えたことを特徴としている。
【0019】
請求項1に記載された本発明の鍍金装置によれば、位置決めホイールがフープの凹部に係合する突起を備えて、フープとホイール部とを相対的に位置決めする。位置決めホイールの第1の歯車と、めっき液を通す孔を有するマスクホイールの第2の歯車とが噛み合っている。このため、位置決めホイールにより、マスクホイールとフープとを相対的に位置決めできる。
【0020】
このように、フープを位置決めする位置決めホイールと、めっき液を通す孔を有するマスクホイールとが、互いに別体となっている。このため、位置決めホイールのホイール部を、ステンレス鋼などの金属から構成することができる。また、マスクホイールが、フープを位置決めするための突起などを備えていないため、該マスクホイールを容易に製造することができる。
【0021】
請求項2に記載された本発明の鍍金装置によれば、位置変更手段が、第2の歯車とマスクホイール部の周方向の相対的な位置を変更可能としている。このため、マスクホイール部と第2の歯車との相対的な位置を適切に調節することにより、フープの所望の位置に、確実にマスクホイールの孔を相対させることができる。
【0022】
請求項3に記載された本発明の鍍金装置によれば、ゴムからなり孔内に挿入されてフープと接触するシール部材を備えている。このため、シール部材とフープとの間が水密となるとともに、マスクホイール部の外周面にめっき液が付着したままとなることを防止できる。このため、マスクホイール部の外周面に、めっき液などから析出して硬化した析出物が形成されることを防止できる。
【0023】
請求項4に記載された本発明の鍍金装置によれば、シール部材の突出部が、本体部が孔内に挿入されると、マスクホイール部の内側に突出する。このため、本体部を孔内に挿入して、突出部をマスクホイール部の内側に引っ張ることにより、容易にシール部材をマスクホイール部に取り付けることができる。
【0024】
請求項5に記載された本発明の鍍金装置によれば、マスクホイールに加えて、さらに、第2のマスクホイールを備えている。この第2のマスクホイ−ルの第3の歯車が、マスクホイールの第2の歯車と噛み合っている。さらに、フープを、位置決めホイールのホイール部、マスクホイールのマスクホイール部、第2のマスクホイールの第2のマスクホイール部とに順に接触させる。このため、フープの一方の表面と他方の表面との双方に、鍍金を施すことができる。
【0025】
請求項6に記載された本発明の鍍金装置によれば、第2の位置変更手段が、第3の歯車と第2のマスクホイール部の周方向の相対的な位置を変更可能としている。このため、第2のマスクホイール部と第3の歯車との相対的な位置を適切に調節することにより、フープの一方の表面の所望の位置に、確実に第2のマスクホイールの第2の孔を相対させることができる。
【0026】
請求項7に記載された本発明の鍍金装置によれば、ゴムからなり第2の孔内に挿入されてフープと接触する第2のシール部材を備えている。このため、第2のシール部材とフープとの間が水密となるとともに、第2のマスクホイール部の外周面にめっき液が付着したままとなることを防止できる。このため、第2のマスクホイール部の外周面に、めっき液などから析出して硬化した析出物が形成されることを防止できる。
【0027】
請求項8に記載された本発明の鍍金装置によれば、第2のシール部材の第2の突出部が、第2の本体部が第2の孔内に挿入されると、第2のマスクホイール部の内側に突出する。このため、第2の本体部を第2の孔内に挿入して、第2の突出部を第2のマスクホイール部の内側に引っ張ることにより、容易に第2のシール部材を第2のマスクホイール部に取り付けることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかる鍍金装置を図1ないし図11を参照して説明する。本発明の一実施形態にかかる鍍金装置1は、端子金具としての雌形の端子金具(以下雌端子と呼び、図7などに示す)6に加工されるフープ2(図9及び図10に示す)の所定箇所(部分)26,28に金などで鍍金する装置である。
【0029】
雌端子6は、図7に示すように、板金などからなり、電線接続部7と電気接触部8とを備えている。電線接続部7は、図示しない電線が表面に置かれる底壁9と、この底壁9の両縁から立設した一対の側壁10,11と、複数対の圧接刃12,13と、かしめ片14とを備えている。底壁9は、表面が略平坦な帯状に形成されている。一対の側壁10,11は、互いに間隔をあけて相対している。圧接刃12,13は、図示例では、三対設けられている。一方の圧接刃12は、一方の側壁10から他方の側壁11に向かって延びている。他方の圧接刃13は、他方の側壁11から一方の側壁10に向かって延びている。
【0030】
圧接刃12,13は、互いの間に電線が圧入されることにより、該電線の被覆部を切り込んで芯線と接触する。圧接刃12,13が芯線と接触することにより、電線接続部7即ち雌端子6は、電線と電気的に接続する。かしめ片14は、底壁9の縁から立設している。かしめ片14は、底壁9に向かって曲げられることにより、底壁9との間に電線を加締める(挟む)。かしめ片14は、底壁9との間に電線を加締めることにより、電線接続部7即ち雌端子6に電線を固定する。
【0031】
電気接触部8は、筒形の筒部15と、ばね片16などを備えている。筒部15は、電線接続部7の底壁9と一対の側壁10,11とに連なっている。このため、筒部15は、電線接続部7の底壁9と連なる底壁17と、電線接続部7の一対の側壁10,11と連なる側壁18,19と、前記底壁17と間隔をあけて相対する天井壁20とを備えている。筒部15内には、相手側の端子金具としての雄形の端子金具21(以下雄端子と呼び、図8中に二点鎖線で示す)の電気接触部としてのタブ22が挿入される。タブ22は、帯板状に形成されている。
【0032】
ばね片16は、帯状に形成されている。ばね片16は、図8に示すように、一端が天井壁20に連なり、かつ曲げられて筒部15内に挿入されている。ばね片16は、筒部15内に挿入されたタブ22と接触して、該タブ22を底壁17に向かって付勢する。ばね片16は、タブ22を底壁17に向かって付勢することにより、タブ22が筒部15内から抜け出ることを防止する。
【0033】
前記雌端子6は、黄銅などの金属からなる。雌端子6は、電気接触部8の底壁17の表面のうち雄端子21のタブ22と接触する箇所23と、ばね片16の表面のうち雄端子21のタブ22と接触する箇所24とが前述した金などで鍍金される。
【0034】
前述した構成の雌端子6は、板金に打ち抜き加工が施されて得られる図9及び図10に示すフープ(Hoop)2から多数得られる。フープ2は、幅が数センチメートル程度の帯状をなしている。フープ2は、黄銅などの銅合金からなる薄板を素材としている。フープ2は、金属からなる。このため、フープ2は、図9及び図10に示すように、前述した薄板を素材としてプレス加工などにより雌端子6に相当する端子相当部3と、これらの端子相当部3を連結する連結部4とが予め別工程で形成されている。
【0035】
前記連結部4は、フープ2の長手方向に沿って延びた帯状に形成されており、長手方向に等間隔に凹部としての孔5を設けている。前記端子相当部3の長手方向は、前記連結部4即ちフープ2の長手方向に対し直交している。端子相当部3は、長手方向の一端が前記連結部4に連なっている。鍍金装置1は、フープ2の図10に示す一方の表面27の電気接触部8のばね片16の前述した箇所24に相当する部分28(図10中に平行斜線で示す)と、フープ2の図9に示す他方の表面25の電気接触部8の底壁17の前述した箇所23に相当する部分26(図9中に平行斜線で示す)とを金で鍍金する。なお、部分26,28は、本明細書に記したフープ2の鍍金を施す部分をなしている。
【0036】
また、フープ2は、図示しない供給リールなどに巻かれており、この供給リールから鍍金装置1の後述する位置決めホイール31に供給される。そして、フープ2は、位置決めホイール31と、マスクホイール32と、第2のマスクホイール33とに順に搬送されて、前述した部分26,28が金で鍍金され、図示しない巻き取りリールなどに巻きとられる。また、供給リールと巻き取りリールとの間では、張力が付与された状態で、フープ2は前述したように移動する。このため、供給リールと巻き取りリールとは、フープ2に張力を付与する。
【0037】
鍍金装置1は、図1及び図6に示すように、ベース30と、位置決めホイール31と、マスクホイール32と、第2のマスクホイール33と、一対の案内ローラ34,35(図1に示す)と、前述した図示しない供給リールと、巻き取りリールとを備えている。ベース30は、平板状に形成されている。
【0038】
位置決めホイール31は、図2に示すように、固定軸36と、第1の歯車37と、ホイール部38と、複数の突起39と、を備えている。固定軸36は、ステンレス鋼などの金属からなる。固定軸36は、円柱状に形成されベース30に固定されている。固定軸36は、ベース30から立設している。第1の歯車37は、ステンレス鋼などの金属からなりかつ円環状に形成されているとともに内側に固定軸36を通している。第1の歯車37は、固定軸36と同軸に配されている。第1の歯車37は、内周面が固定軸36の外周面と間隔をあけている。
【0039】
ホイール部38は、ステンレス鋼などの金属からなり、かつ円環状に形成されている。ホイール部38は、内側に固定軸36を通し、ベース30との間に第1の歯車37を配している。ホイール部38は、固定軸36即ち第1の歯車37と同軸に配されている。ホイール部38は、ボルト40により第1の歯車37と固定されている(取り付けられている)。ホイール部38の内周面は、固定軸36の外周面と間隔をあけている。又、ホイール部38は、円盤状に形成されても良い。ホイール部38の内周面と固定軸36の外周面との間には、一対の転がり軸受41が設けられている。
【0040】
転がり軸受41は、円環状の内輪42と、この内輪42の外径より内径が大きくかつ前記内輪42と同軸に配された外輪43と、内輪42と外輪43との間に転動自在に設けられた転動体としての玉44とを備えている。内輪42は、内側に固定軸36を通して、この固定軸36と固定されている。外輪43は、ホイール部38の内側に配され、かつホイール部38と固定されている。転がり軸受41は、ホイール部38と第1の歯車37を、固定軸36の軸芯P1(図2中に一点鎖線で示す)を中心として回転自在に支持する。
【0041】
突起39は、ホイール部38の外周面38aからこのホイール部38の外周方向に突出している。突起39は、円柱状に形成されている。突起39は、ホイール部38の周方向に等間隔に配されている。突起39の外径は、フープ2の孔5の内径と略等しい。また、ホイール部38の周方向の互いに隣り合う突起39間の間隔は、フープ2の互いに隣り合う孔5間の間隔と等しい。突起39は、図3に示すように、フープ2の孔5内に侵入して、孔5に係合する。
【0042】
前述した構成の位置決めホイール31は、前述した3つのホイール31,32,33のうち最も供給リール寄りに配されている。即ち、位置決めホイール31は、3つのホイール31,32,33のうちフープ2の移動方向の最も上流に配されている。位置決めホイール31は、突起39を孔5に係合させることにより、外周面38aにフープ2の一方の表面27を密着(接触)する。そして、図1中の矢印K1に沿って、第1の歯車37とホイール部38とが回転することにより、フープ2をマスクホイール32に向かって送り出す。また、位置決めホイール31は、突起39が孔5に係合することにより、ホイール部38即ち第1の歯車37とフープ2とを相対的に位置決めする。
【0043】
マスクホイール32は、図4に示すように、固定軸45と、第2の歯車46と、マスクホイール部47と、円筒部材53と、複数の孔48と、複数のシール部材49と、ノズル部50とを備えている。固定軸45は、耐食性のセラミックスなどからなる。固定軸45は、円管状に形成されベース30に固定されている。固定軸45は、ベース30から立設している。第2の歯車46は、円環状に形成されているとともに内側に固定軸45を通している。第2の歯車46は、固定軸45と同軸に配されている。第2の歯車46は、内周面が固定軸45の外周面と間隔をあけている。第2の歯車46は、図1及び図6に示すように、第1の歯車37と噛み合っている。
【0044】
マスクホイール部47は、耐食性のセラミックスなどからなる。マスクホイール部47は、円環部51とこの円環部51の外縁に連なる円筒部52とを備えて、円環状に形成されている。円環部51と円筒部52とは、同軸に配されている。マスクホイール部47は、円環部51の内側に固定軸45を通し、円環部51とベース30との間に第2の歯車46を配している。マスクホイール部47の円環部51と円筒部52は、固定軸45即ち第2の歯車46と同軸に配されている。
【0045】
マスクホイール部47の円環部51は、ボルト54により第2の歯車46と固定されている(取り付けられている)。マスクホイール部47の円筒部52の外周面52aには、フープ2が密着する。円筒部材53は、円環部51の内側に配されている。円筒部材53は、マスクホイール部47と固定軸45と第2の歯車46と同軸に配されている。円筒部材53の内径は固定軸45の外径より大きく、円筒部材53の外径は円環部51の内径と等しい。又、円筒部材53は、円環部51と固定されている。円筒部材53の内周面は、固定軸45の外周面と間隔をあけている。
【0046】
円筒部材53の内周面と固定軸45との間には、一対の転がり軸受55が設けられている。転がり軸受55は、円環状の内輪56と、この内輪56の外径より内径が大きくかつ前記内輪56と同軸に配された外輪57と、内輪56と外輪57との間に転動自在に設けられた転動体としての玉58とを備えている。内輪56は、内側に固定軸45を通して、この固定軸45と固定されている。外輪57は、円筒部材53の内側に配され、かつこの円筒部材53と固定されている。転がり軸受55は、マスクホイール部47と第2の歯車46を、固定軸45の軸芯P2(図4中に一点鎖線で示す)を中心として回転自在に支持する。なお、軸芯P2は、前述した軸芯P1と平行である。
【0047】
孔48は、マスクホイール部47の径方向に沿って、このマスクホイール部47の円筒部52を貫通している。こうして、孔48は、マスクホイール部47の径方向に沿って、このマスクホイール部47を貫通している。孔48は、マスクホイール部47の円筒部52の内周面と外周面52aとの双方に開口している。孔48は、マスクホイール部47の周方向に等間隔に配されている。マスクホイール部47の円筒部52の外周面52aにフープ2が密着すると、孔48は、このフープ2の他方の表面25の前述した部分26と相対する。なお、円筒部52の外周面52aは、マスクホイール部47の外周面をなしている。
【0048】
シール部材49は、ゴムなどの弾性体からなる。シール部材49は、本体部59と突出部60とを一体に備えている。本体部59は、筒(円筒)状に形成されている。本体部59は、前記孔48内に侵入可能である。本体部59は、孔48の内面との間を水密に保つ。さらに、本体部59の表面59aは、本体部59が孔48内に挿入されると、マスクホイール部47の外周面52aと同一平面に位置する(面一となる)。
【0049】
突出部60は、本体部59の外縁に連なりかつ筒(円筒)状に形成されている。このため、シール部材49は、筒(円筒)状に形成されている。突出部60は、本体部59の表面59aがマスクホイール部47の外周面52aと同一平面に位置すると、マスクホイール部47の円筒部52の内周面からこのマスクホイール部47の円筒部52の内側に突出する。また、前記突出部60の内側には、テーパ面61が設けられている。テーパ面61は、本体部59に近づくのにしたがって、突出部60の開口面積(内径)を徐々に狭くする方向に傾斜している。
【0050】
前述した構成のシール部材49は、孔48内に挿入されて、本体部59の表面59aがマスクホイール部47の外周面52aと同一平面に位置する。突出部60が、マスクホイール部47の円筒部52の内周面から内側に突出する。すると、シール部材49は、孔48の内面との間を水密に保つ。また、シール部材49の孔62は、フープ2の他方の表面25の前述した部分26と相対する。さらに、シール部材49は、本体部59がマスクホイール部47の外周面52aに接触するフープ2と接触して、このフープ2との間を水密に保つ。さらに、シール部材49は、突出部60がノズル部50と接触して、このノズル部50との間を水密に保つ。
【0051】
ノズル部50は、耐食性のセラミックスなどからなりかつ固定軸45に取り付けられている。ノズル部50は、筒状の連結部63と、吹き出し部64とを備えている。連結部63の一端は固定軸45に固定されている。筒状の連結部63の内側の空間は、固定軸45の内側の空間と連通している。
【0052】
吹き出し部64は、図1に示すように、一部が欠けた円環状に形成されている。吹き出し部64は、固定軸45とマスクホイール部47との双方と同軸に配されかつ固定軸45とマスクホイール部47の円筒部52との間に配されている。吹き出し部64は、図1に示すように、外周面52aにフープ2が密着するマスクホイール部47の円筒部52の一部分と固定軸45との間に配されている。吹き出し部64には、連結部63の他端部が取り付けられている。吹き出し部64は、中空に形成され内側の空間が、前記連結部63の内側の空間と連通している。
【0053】
吹き出し部64には、複数のスリット65が設けられている。スリット65は、吹き出し部64の外周面64aに開口しているとともに、前記空間と連通している。スリット65は、吹き出し部64の外周面64aに等間隔に複数設けられている。
【0054】
また、固定軸45の内側の空間には、めっき液供給源66から前述した鍍金を行う際に用いられるめっき液が供給される。このめっき液とは、フープ2などを鍍金する際に用いられる溶解した電解質液である。本実施形態では、金で鍍金するために、めっき液としてシアン化金カリウムとクエン酸塩とを混合した溶液を用いている。
【0055】
めっき液供給源66から供給されためっき液は、固定軸45の内側と、連結部63の内側とを通り、吹き出し部64の内側まで導かれる。吹き出し部64の内側まで導かれためっき液は、スリット65を通して、吹き出し部64外即ちマスクホイール部47の円筒部52の内周面に向かって吹き出す。
【0056】
スリット65から吹き出しためっき液は、マスクホイール部47の円筒部52の孔48内に取り付けられた筒状のシール部材49内を通って、マスクホイール部47の外周面52aに密着するフープ2に吹き付けられる。こうして、めっき液は、孔48,62内を通ってフープ2に吹き付けられる。前記孔48,62は、前記部分26に相対するため、フープ2の他方の表面25の部分26のみにめっき液が付着して、フープ2の所望の位置に鍍金が施される。
【0057】
また、前述したマスクホイール32は、図1及び図4に示すように、位置変更手段としての長孔67を備えている。長孔67は、マスクホイール部47の円環部51を貫通している。長孔67の長手方向は、円環部51の周方向に沿っている。長孔67は、前述したボルト54を通すことができる。長孔67は、ボルト54を通す位置を変更することによって、第2の歯車46と円環部51即ちマスクホイール部47との相対的な位置を周方向に沿って変更可能としている。即ち、長孔67は、ボルト54を通す位置を変更することによって、第2の歯車46とマスクホイール部47との相対的な位置を、図1中の矢印Y1に沿って変更可能としている。
【0058】
また、前述したマスクホイール32のマスクホイール部47には、図4中に二点鎖線で示す蓋68が取り付けられるようになっている。蓋68は、円板状の円板部69aと、この円板部69aの外縁に連なる円筒部69bとを備えている。円板部69aと円筒部69bとは、互いに同軸に配されている。円筒部69bの円板部69aから離れた側の縁は、マスクホイール部47の円筒部52の縁に取り付けられる。前述した構成の蓋68は、円筒部69bの円板部69aから離れた側の縁が円筒部52の縁に取り付けられることにより、マスクホイール部47内を密閉する。
【0059】
前述した構成のマスクホイール32は、位置決めホイール31から送り出されたフープ2の他方の表面25をマスクホイール部47の外周面52aに密着(接触)させて、第2のマスクホイール33に向けて送り出す。そして、第2の歯車46が、第1の歯車37と噛み合っているので、第1の歯車37が矢印K1に沿って回転すると、第2の歯車46が矢印K2に沿って回転する。
【0060】
第2の歯車46とともにマスクホイール部47が回転する。めっき液供給源66から固定軸45内にめっき液を供給する。すると、めっき液が固定軸45と連結部63と吹き出し部64とスリット65内を通って、シール部材49内に導かれる。シール部材49の孔62は、フープ2の他方の表面25の部分26と相対する。
【0061】
このため、めっき液は、シール部材49の孔62を通って、フープ2の他方の表面25の部分26に向かって吹き付けられる。こうして、めっき液は、円筒部52を貫通した孔48を通してフープ2に向かって吹き付けられる。そして、マスクホイール32は、フープ2の他方の表面25の前述した部分26にめっき液を付着させて、該部分26を鍍金する。
【0062】
第2のマスクホイール33は、図5に示すように、固定軸70と、第3の歯車71と、第2のマスクホイール部72と、円筒部材53と、複数の第2の孔73と、複数の第2のシール部材74と、ノズル部75とを備えている。固定軸70は、耐食性のセラミックスなどからなる。固定軸70は、円管状に形成されベース30に固定されている。固定軸70は、ベース30から立設している。
【0063】
第3の歯車71は、円環状に形成されているとともに内側に固定軸70を通している。第3の歯車71は、固定軸70と同軸に配されている。第3の歯車71は、内周面が固定軸70の外周面と間隔をあけている。第3の歯車71は、図1及び図6に示すように、第2の歯車46と噛み合っている。
【0064】
第2のマスクホイール部72は、耐食性のセラミックスなどからなる。第2のマスクホイール部72は、前述したマスクホイール部47と構成が略等しいため同一部分に同一符号を付して説明を省略する。第2のマスクホイール部72は、円環部51の内側に固定軸70を通し、円環部51とベース30との間に第3の歯車71を配している。第2のマスクホイール部72の円環部51と円筒部52とは、固定軸70即ち第3の歯車71と同軸に配されている。
【0065】
第2のマスクホイール部72の円環部51は、ボルト76により第3の歯車71と固定されている(取り付けられている)。第2のマスクホイール部72の円筒部52の外周面52aには、フープ2の一方の表面27が密着(接触)する。円筒部材53は、第2のマスクホイール部72と固定軸70と第3の歯車71と同軸に配されている。円筒部材53は、第2のマスクホイール部72に固定されている。円筒部材53の内周面は、固定軸70の外周面と間隔をあけている。
【0066】
円筒部材53の内周面と固定軸70との間には、一対の転がり軸受77が設けられている。これらの転がり軸受77は、前述したマスクホイール部47の転がり軸受55と構成が等しいため、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。転がり軸受77の内輪56は、内側に固定軸70を通して、この固定軸70と固定されている。転がり軸受77の外輪57は、円筒部材53の内側に配され、かつこの円筒部材53と固定されている。転がり軸受77は、第2のマスクホイール部72と第3の歯車71を、固定軸70の軸芯P3(図5中に一点鎖線で示す)を中心として回転自在に支持する。なお、軸芯P3は、前述した軸芯P1,P2と平行である。
【0067】
第2の孔73は、第2のマスクホイール部72の径方向に沿って、この第2のマスクホイール部72の円筒部52を貫通している。こうして、第2の孔73は、第2のマスクホイール部72の径方向に沿って、この第2のマスクホイール部72を貫通している。第2の孔73は、第2のマスクホイール部72の円筒部52の内周面と外周面52aとの双方に開口している。第2の孔73は、第2のマスクホイール部72の周方向に等間隔に配されている。第2のマスクホイール部72の円筒部52の外周面52aにフープ2が密着すると、第2の孔73は、このフープ2の一方の表面27の前述した部分28と相対する。なお、円筒部52の外周面52aは、第2のマスクホイール部72の外周面をなしている。
【0068】
第2のシール部材74は、第1のシール部材49と構成が等しく、ゴムなどの弾性体からなる。第2のシール部材74は、第2の本体部78と第2の突出部79とを一体に備えている。第2の本体部78は、筒(円筒)状に形成されている。第2の本体部78は、前記第2の孔73内に侵入可能である。第2の本体部78は、第2の孔73の内面との間を水密に保つ。さらに、第2の本体部78の表面78aは、第2の本体部78が第2の孔73内に挿入されると、第2のマスクホイール部72の外周面52aと同一平面に位置する(面一となる)。
【0069】
第2の突出部79は、第2の本体部78の外縁に連なりかつ筒(円筒)状に形成されている。このため、第2のシール部材74は、筒(円筒)状に形成されている。第2の突出部79は、第2の本体部78の表面78aが第2のマスクホイール部72の外周面52aと同一平面に位置すると、第2のマスクホイール部72の円筒部の内周面からこの第2のマスクホイール部72の円筒部52の内側に突出する。また、前記第2の突出部79の内側には、テーパ面80が設けられている。テーパ面80は、第2の本体部78に近づくのにしたがって、第2の突出部79の開口面積(内径)を徐々に狭くする方向に傾斜している。
【0070】
前述した構成の第2のシール部材74は、第2の孔73内に挿入されて、第2の本体部78の表面78aが第2のマスクホイール部72の外周面52aと同一平面に位置する。第2の突出部79が、第2のマスクホイール部72の円筒部52の内周面から内側に突出する。すると、第2のシール部材74は、第2の孔73の内面との間を水密に保つ。また、第2のシール部材74の孔81は、フープ2の一方の表面27の前述した部分28と相対する。さらに、第2のシール部材74は、第2の本体部78が第2のマスクホイール部72の外周面52aに接触するフープ2と接触して、このフープ2との間を水密に保つ。さらに、第2のシール部材74は、第2の突出部79がノズル部75と接触して、このノズル部75との間を水密に保つ。
【0071】
ノズル部75は、前述したマスクホイール部47のノズル部50と構成が略等しいので、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。ノズル部75の吹き出し部64は、固定軸70と第2のマスクホイール部72との双方と同軸に配されかつ固定軸70と第2のマスクホイール部72の円筒部52との間に配されている。吹き出し部64は、図1に示すように、外周面52aにフープ2が密着する第2のマスクホイール部72の円筒部52の一部分と固定軸70との間に配されている。
【0072】
固定軸70などの内側の空間には、めっき液供給源66から前述した鍍金を行う際に用いられる前述しためっき液が供給される。本実施形態では、金で鍍金するために、めっき液としてシアン化金カリウムとクエン酸塩とを混合した溶液を用いている。
【0073】
めっき液供給源66から供給されためっき液は、固定軸70の内側と、連結部63の内側とを通り、吹き出し部64の内側まで導かれる。吹き出し部64の内側まで導かれためっき液は、スリット65を通して、吹き出し部64外即ち第2のマスクホイール部72の円筒部52の内周面に向かって吹き出す。
【0074】
スリット65から吹き出しためっき液は、第2のマスクホイール部72の円筒部52の第2の孔73内に取り付けられた筒状の第2のシール部材74内を通って、第2のマスクホイール部72の外周面52aに密着するフープ2に吹き付けられる。こうして、めっき液は、孔73,81内を通ってフープ2に吹き付けられる。前記孔73,81は、前記部分28に相対するため、フープ2の一方の表面27の部分28のみにめっき液が付着して、フープ2の所望の位置に鍍金が施される。
【0075】
また、前述した第2のマスクホイール33は、図1及び図5に示すように、第2の位置変更手段としての長孔82を備えている。長孔82は、第2のマスクホイール部72の円環部51を貫通している。長孔82の長手方向は、円環部51の周方向に沿っている。長孔82は、前述したボルト76を通すことができる。長孔82は、ボルト76を通す位置を変更することによって、第3の歯車71と円環部51即ち第2のマスクホイール部72との相対的な位置を周方向に沿って変更可能としている。即ち、長孔82は、ボルト76を通す位置を変更することによって、第3の歯車71と第2のマスクホイール部72との相対的な位置を、図1中の矢印Y2に沿って変更可能としている。
【0076】
また、前述した第2のマスクホイール33の第2のマスクホイール部72には、図5中に二点鎖線で示す蓋83が取り付けられるようになっている。蓋83の構成は、マスクホイール部47に取り付けられる蓋68と構成が等しいので、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。蓋83は、円筒部69bの円板部69aから離れた側の縁が円筒部52の縁に取り付けられることにより、第2のマスクホイール部72内を密閉する。
【0077】
前述した構成の第2のマスクホイール33は、マスクホイール32から送り出されて他方の表面25の部分26が鍍金されたフープ2の一方の表面27を第2のマスクホイール部72の外周面52aに密着(接触)させて、巻き取りリールに向けて送り出す。そして、第3の歯車71が、第2の歯車46と噛み合っているので、第2の歯車46が矢印K2に沿って回転すると、第3の歯車71が矢印K3に沿って回転する。
【0078】
第3の歯車71とともに第2のマスクホイール部72が回転する。めっき液供給源66から固定軸70内にめっき液を供給する。すると、めっき液が固定軸70と連結部63と吹き出し部64とスリット65内を通って、第2のシール部材74内に導かれる。第2のシール部材74の孔81は、フープ2の一方の表面27の部分28と相対する。
【0079】
このため、めっき液は、第2のシール部材74の孔81を通って、フープ2の一方の表面27の部分28に向かって吹き付けられる。こうして、めっき液は、円筒部52を貫通した第2の孔73を通してフープ2に向かって吹き付けられる。そして、第2のマスクホイール33は、フープ2の一方の表面27の前述した部分28にめっき液を付着させて、該部分28を鍍金する。
【0080】
一対の案内ローラ34,35は、それぞれ、ベース30に回転自在に支持されている。案内ローラ34,35の回転中心は、前述した軸芯P1,P2,P3と平行である。一方の案内ローラ34は、供給リールと位置決めホイール31との間に設けられている。他方の案内ローラ35は、巻き取りリールと第2のマスクホイール33との間に設けられている。案内ローラ34,35の外周面には、フープ2が接触する。案内ローラ34,35は、フープ2の移動方向を案内する。
【0081】
前述した構成の鍍金装置1を用いて、フープ2の部分26,28を鍍金する際には、まず、供給リールに巻かれたフープ2を一方の案内ローラ34と、位置決めホイール31と、マスクホイール32と、第2のマスクホイール33と、他方の案内ローラ35とに順に掛け渡して、巻き取りリールに巻き付ける。このとき、フープ2の孔5に位置決めホイール31の突起39を係合させるとともに、位置決めホイール31のホイール部38の外周面38aにフープ2の一方の表面27を密着させ、マスクホイール32のマスクホイール部47の外周面52aにフープ2の他方の表面25を密着させ、第2のマスクホイール33の第2のマスクホイール部72の外周面52aにフープ2の一方の表面27を密着させておく。
【0082】
さらに、長孔67,82内をボルト54,76が通る位置を変更して、孔48,73と部分26,28とが相対するように、マスクホイール部47,72と歯車46,71との相対的な位置を調整しておく。供給リールと巻き取りリールなどに掛け渡されたフープ2に張力を付与して、該フープ2を張っておく。
【0083】
そして、巻き取りリールにフープ2を巻き取るとともに、めっき液供給源66から固定軸45,70内にめっき液を順に送り込む。すると、ホイール部38,47,72が図1中の矢印K1,K2,K3に沿って回転するとともに、フープ2の他方の表面25に向かって、孔48即ちシール部材49の内側を通って、めっき液が吹き付けられる。フープ2の他方の表面25の部分26が鍍金される。
【0084】
その後、フープ2の一方の表面27に向かって、第2の孔73即ち第2のシール部材74の内側を通って、めっき液が吹き付けられる。フープ2の一方の表面27の部分28が鍍金される。部分26,28が鍍金されたフープ2は、巻き取りリールに巻き取られる。こうして、他方の表面25の部分26と一方の表面27の部分28が鍍金された即ち所望箇所が鍍金されたフープ2を得ることができる。
【0085】
前述した構成によれば、鍍金装置1は、前記突起39を前記孔5に係合させた状態で前記ホイール部38の外周面38aに前記フープ2の一方の表面27を接触させる。そして、鍍金装置1は、前記マスクホイール部47の外周面52aに前記フープ2の他方の表面25を接触させ、かつ前記フープ2に張力を付与した状態で、前記第1の歯車37と第2の歯車46とを回転させる。鍍金装置1は、前記第1の歯車37と第2の歯車46とを回転させながら前記孔48を通してめっき液を前記フープ2に向けて吹き付ける構成となっている。
【0086】
また、鍍金装置1は、フープ2の一方の表面27を更に前記第2のマスクホイール部72の外周面52aに接触させる。そして、鍍金装置1は、第3の歯車71を前記第1の歯車37と第2の歯車46とともに回転させながら、前記第2の孔73を通してめっき液を前記フープ2に向けて吹き付ける構成となっている。
【0087】
また、前述した孔48にシール部材49を取り付け、第2の孔73に第2のシール部材74を取り付ける際には、まず、図11(a)に示すように、シール部材49,74をマスクホイール部47,72の外側に位置させ、孔48,73と相対させておく。
【0088】
そして、図11(b)に示すように、シール部材49,74を孔48,73内に挿入していく。すると、突出部60,79がマスクホイール部47,72の円筒部52の内側に突出する。突出部60,79をマスクホール部47,72の内側に引っ張って、図11(c)に示すように、本体部59,78の表面59a,78aをマスクホイール部47,72の外周面52aと同一平面上に位置させる。こうして、孔48,73にシール部材49,74を取り付ける。
【0089】
本実施形態によれば、位置決めホイール31がフープ2の孔5に係合する突起39を備えて、フープ2とホイール部38とを相対的に位置決めする。位置決めホイール31の第1の歯車37と、めっき液を通す孔48を有するマスクホイール32の第2の歯車46とが噛み合っている。このため、位置決めホイール31により、マスクホイール32とフープ2とを相対的に位置決めできる。したがって、フープ2の他方の表面25を確実に鍍金できる。
【0090】
また、フープ2を位置決めする位置決めホイール31と、めっき液を通す孔48を有するマスクホイール32とが、互いに別体となっている。このため、位置決めホイール31のホイール部38を、ステンレス鋼などの金属から構成することができる。したがって、位置決めホイール31の低コスト化を図ることができる。
【0091】
また、マスクホイール32が、フープ2を位置決めするための突起などを備えていない。このため、マスクホイール32をセラミックスなどの硬質な耐食性の材料から構成しても、マスクホイール32を容易に製造できるとともに、マスクホイール32の組立にかかる工数などを低減できる。したがって、マスクホイール32の低コスト化を図ることができ、鍍金装置1自体の低コスト化を図ることができる。
【0092】
また、長孔67が、第2の歯車46とマスクホイール部47の周方向の相対的な位置を変更可能としている。このため、マスクホイール部47と第2の歯車46との相対的な位置を適切に調節することにより、フープ2の他方の表面25の部分26即ち所望の位置に、確実にマスクホイール32の孔48を相対させることができる。したがって、フープ2の所望の位置に確実に鍍金を施すことができる。
【0093】
ゴムからなり孔48内に挿入されてフープ2と接触するシール部材49を備えている。このため、シール部材49とフープ2との間が水密となるとともに、マスクホイール部47の外周面52aにめっき液が付着したままとなることを防止できる。このため、マスクホイール部47の外周面52aに、めっき液などからの析出物が形成されることを防止できる。フープ2とマスクホイール32との相対的な位置ずれを防止でき、フープ2の所望の位置に確実に鍍金を施すことができる。
【0094】
シール部材49の突出部60が、本体部59が孔48内に挿入されると、マスクホイール部47の円筒部52の内側に突出する。このため、本体部59を孔48内に挿入して、突出部60をマスクホイール部47の内側に引っ張ることにより、容易にシール部材49をマスクホイール部47に取り付けることができる。したがって、マスクホイール32を容易に組み立てることができ、該マスクホイール32と鍍金装置1自体の低コスト化を図ることができる。
【0095】
マスクホイール32に加えて、さらに、第2のマスクホイール33を備えている。この第2のマスクホイ−ル33の第3の歯車71が、マスクホイール32の第2の歯車46と噛み合っている。このため、第2のマスクホイール33とフープ2とを位置決めすることができる。さらに、フープ2を、位置決めホイール31のホイール部38、マスクホイール32のマスクホイール部47、第2のマスクホイール33の第2のマスクホイール部72とに順に接触させる。このため、フープ2の他方の表面25と一方の表面27との双方に、鍍金を施すことができる。
【0096】
長孔82が第3の歯車71と第2のマスクホイール部72の周方向の相対的な位置を変更可能としている。このため、第2のマスクホイール部72と第3の歯車71との相対的な位置を適切に調節することにより、フープ2の一方の表面27の部分28即ち所望の位置に、確実に第2のマスクホイール33の第2の孔73を相対させることができる。したがって、フープ2の所望の位置に確実に鍍金を施すことができる。
【0097】
ゴムからなり第2の孔73内に挿入されてフープ2と接触する第2のシール部材74を備えている。このため、第2のシール部材74とフープ2との間が水密となるとともに、第2のマスクホイール部72の外周面52aにめっき液が付着したままとなることを防止できる。このため、第2のマスクホイール部72の外周面52aに、めっき液などからの析出物が形成されることを防止できる。したがって、フープ2と第2のマスクホイール33との相対的な位置ずれを防止でき、フープ2の所望の位置に確実に鍍金を施すことができる。
【0098】
第2の本体部78が第2の孔73内に挿入されると、第2のシール部材74の第2の突出部79が第2のマスクホイール部72の円筒部52の内側に突出する。このため、第2の本体部78を第2の孔73内に挿入して、第2の突出部79を第2のマスクホイール部72の内側に引っ張ることにより、容易に第2のシール部材74を第2のマスクホイール部72に取り付けることができる。したがって、第2のマスクホイール33を容易に組み立てることができ、該第2のマスクホイール33と鍍金装置1自体の低コスト化を図ることができる。
【0099】
前述した実施形態では、フープ2に凹部としての孔5を設けている。しかしながら本発明では、凹部として切欠きなどを用いても良い。即ち、本明細書の凹部とは、突起39が係合するものであれば何でも良い。さらに、位置変更手段として長孔67,82を用いている。しかしながら本発明では、位置変更手段として、ボルト54,76の軸部の外径より内径が大きな孔を用いても良い事は勿論である。
【0100】
また、前述した実施形態では、雌端子6などの端子金具に加工されるフープ2に鍍金を施している。しかしながら、本発明では、端子金具に限らず種々の部品に加工されるフープを鍍金しても良いことは勿論である。
【0101】
さらに、前述した実施形態では、金で鍍金する場合を示している。しかしながら、本発明では、金に限ることなく種々の金属でフープ2を鍍金しても良いことは勿論である。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、位置決めホイールがフープとホイール部とを相対的に位置決めする。第1の歯車と第2の歯車とが噛み合っているため、位置決めホイールは、マスクホイールとフープとを相対的に位置決めできる。フープを位置決めする位置決めホイールと、めっき液を通す孔を有するマスクホイールとが、互いに別体となっている。このため、位置決めホイールのホイール部を、ステンレス鋼などの金属から構成することができる。したがって、位置決めホイールの低コスト化を図ることができる。
【0103】
また、マスクホイールが、フープを位置決めするための突起などを備えていない。このため、マスクホイールをセラミックスなどの硬質な耐食性の材料から構成しても、マスクホイールを容易に製造できるとともに、マスクホイールの組立にかかる工数などを低減できる。したがって、マスクホイールの低コスト化を図ることができ、鍍金装置自体の低コスト化を図ることができる。
【0104】
請求項2に記載の本発明は、位置変更手段が第2の歯車とマスクホイール部の周方向の相対的な位置を変更可能としている。このため、マスクホイール部と第2の歯車との相対的な位置を適切に調節することにより、フープの所望の位置に、確実にマスクホイールの孔を相対させることができる。したがって、低コスト化を図ることができることにくわえ、フープの所望の位置に確実に鍍金を施すことができる。
【0105】
請求項3に記載の本発明は、ゴムからなり孔内に挿入されてフープと接触するシール部材を備えている。このため、シール部材とフープとの間が水密となるとともに、マスクホイール部の外周面にめっき液が付着したままとなることを防止できる。このため、マスクホイール部の外周面に、めっき液などから析出して硬化した析出物が形成されることを防止できる。したがって、低コスト化を図ることができることにくわえ、フープとマスクホイールとの相対的な位置ずれを防止でき、フープの所望の位置に確実に鍍金を施すことができる。
【0106】
請求項4に記載の本発明は、本体部が孔内に挿入されると、シール部材の突出部がマスクホイール部の内側に突出する。このため、本体部を孔内に挿入して、突出部をマスクホイール部の内側に引っ張ることにより、容易にシール部材をマスクホイール部に取り付けることができる。したがって、マスクホイールを容易に組み立てることができ、該マスクホイールと鍍金装置自体の低コスト化を図ることができる。
【0107】
請求項5に記載の本発明は、マスクホイールに加えて、さらに、第2のマスクホイールを備えている。この第2のマスクホイ−ルの第3の歯車が、マスクホイールの第2の歯車と噛み合っている。さらに、フープを、位置決めホイールのホイール部、マスクホイールのマスクホイール部、第2のマスクホイールの第2のマスクホイール部とに順に接触させる。このため、フープの一方の表面と他方の表面との双方に、鍍金を施すことができる。
【0108】
請求項6に記載の本発明は、第2の位置変更手段が第3の歯車と第2のマスクホイール部の周方向の相対的な位置を変更可能としている。このため、第2のマスクホイール部と第3の歯車との相対的な位置を適切に調節することにより、フープの一方の表面の所望の位置に、確実に第2のマスクホイールの第2の孔を相対させることができる。したがって、フープの一方の表面の所望の位置に確実に鍍金を施すことができる。
【0109】
請求項7に記載の本発明は、ゴムからなり第2の孔内に挿入されてフープと接触する第2のシール部材を備えている。このため、第2のシール部材とフープとの間が水密となるとともに、第2のマスクホイール部の外周面にめっき液が付着したままとなることを防止できる。このため、第2のマスクホイール部の外周面に、めっき液などから析出して硬化した析出物が形成されることを防止できる。したがって、フープと第2のマスクホイール部との相対的な位置ずれを防止でき、フープの所望の位置に確実に鍍金を施すことができる。
【0110】
請求項8に記載の本発明は、第2の本体部が第2の孔内に挿入されると、第2のシール部材の第2の突出部が第2のマスクホイール部の内側に突出する。このため、第2の本体部を第2の孔内に挿入して、第2の突出部を第2のマスクホイール部の内側に引っ張ることにより、容易に第2のシール部材を第2のマスクホイール部に取り付けることができる。したがって、第2のマスクホイールを容易に組み立てることができ、該第2のマスクホイールと鍍金装置自体の低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる鍍金装置を示す平面図である。
【図2】図1中のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図2中のIII部を拡大して示す断面図である。
【図4】図1中のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図1中のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図1中のA−B−C−D−E線に沿う断面図である。
【図7】図1に示された鍍金装置で鍍金されるフープから得られる雌端子の斜視図である。
【図8】図7中のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】図1に示された鍍金装置で鍍金されるフープの他方の表面からみた平面図である。
【図10】図1に示された鍍金装置で鍍金されるフープの一方の表面からみた平面図である。
【図11】(a)は、シール部材と孔とを相対させた状態を示す断面図である。
(b)は、図11(a)に示す状態からシール部材を孔内に挿入した状態を示す断面図である。
(c)は、図11(b)に示す状態からシール部材の表面とマスクホイール部の外周面とを同一平面に位置させた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 鍍金装置
2 フープ
5 孔(凹部)
25 他方の表面
27 一方の表面
26,28 部分(鍍金を施す部分)
31 位置決めホイール
32 マスクホイール
33 第2のマスクホイール
37 第1の歯車
38 ホイール部
38a 外周面
39 突起
46 第2の歯車
47 マスクホイール部
48 孔
49 シール部材
52a 外周面
59 本体部
59a 表面
60 突出部
67 長孔(位置変更手段)
71 第3の歯車
72 第2のマスクホイール部
73 第2の孔
74 第2のシール部材
78 第2の本体部
78a 表面
79 第2の突出部
82 長孔(第2の位置変更手段)

Claims (8)

  1. 長手方向に等間隔に凹部を複数設けた、金属で構成される帯状のフープの一部に鍍金を施す鍍金装置において、
    (イ)前記帯状のフープを送り出す供給リールと、
    (ロ)回転自在に設けられた第1の歯車、円環状または円盤状に形成されかつ前記第1の歯車と同軸に前記第1の歯車の片面に直接固定されたホイール部、及び、送り出されて移動する前記帯状のフープの複数の凹部に順次密着して同時に複数で係合しながら前記ホイール部を回転させる、前記ホイール部の外周面から突出した、前記ホイール部の周方向に等間隔に複数設けられた突起を、有した位置決めホイールと、
    (ハ)前記第1の歯車と噛み合う位置に回転自在に設けられた第2の歯車、円環状に形成されかつ第2の歯車と同軸に前記第2の歯車の片面に直接固定されたマスクホイール部、及び、前記マスクホイール部の周方向で前記帯状のフープの鍍金を施す部分と相対する位置に、めっき液が通過して前記マスクホイール部の外周面と密着した前記帯状のフープに向けて吹き付けられる、前記マスクホイール部の径方向に沿って該マスクホイール部を貫通して設けられた複数の孔、を有したマスクホイールと、
    (ニ)前記供給リールとの間のフープに張力を付しながら、前記帯状のフープを巻き取るフープ巻取りリールと、
    を備えたことを特徴とする鍍金装置。
  2. 前記第2の歯車と前記マスクホイール部の周方向に沿って、これらの相対位置を変更可能とする位置変更手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の鍍金装置。
  3. ゴムからなりかつ前記孔内に挿入された筒状のシール部材を備え、
    前記シール部材が、前記マスクホイール部の外周面に接触するフープに接触することを特徴とする請求項1または請求項2記載の鍍金装置。
  4. 前記シール部材は、前記孔内に挿入されて表面が前記マスクホイール部の外周面と同一平面に位置する本体部と、前記本体部に一体に形成されているとともに前記マスクホイール部の内側に突出する突出部と、を備えたことを特徴とする請求項3記載の鍍金装置。
  5. 前記第2の歯車と噛み合う位置に回転自在に設けられた第3の歯車、
    円環状に形成されかつ第3の歯車と同軸に前記第3の歯車の片面に直接固定された第2のマスクホイール部、
    及び、前記第2のマスクホイール部の周方向で前記帯状のフープの鍍金を施す部分と相対する位置に、めっき液が通過して前記第2のマスクホイール部の外周面と密着した前記帯状のフープに向けて吹き付けられる、前記第2のマスクホイール部の径方向に沿って該マスクホイール部を貫通して設けられた複数の孔、を有した第2のマスクホイール
    を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に記載の鍍金装置。
  6. 前記第3の歯車と前記第2のマスクホイール部の周方向に沿って、これらの相対位置を変更可能とする第2の位置変更手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の鍍金装置。
  7. ゴムからなりかつ前記第2の孔内に挿入された筒状の第2のシール部材を備え、
    前記第2のシール部材が、前記第2のマスクホイール部の外周面に接触するフープに接触することを特徴とする請求項5または請求項6記載の鍍金装置。
  8. 前記第2のシール部材は、前記第2の孔内に挿入されて表面が前記第2のマスクホイール部の外周面と同一平面に位置する第2の本体部と、前記第2の本体部に一体に形成されているとともに前記第2のマスクホイール部の内側に突出する第2の突出部と、を備えたことを特徴とする請求項7記載の鍍金装置。
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