JP3843491B2 - 磁気ヘッド調整機構 - Google Patents

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ビデオテープレコーダー等の磁気記録再生装置の磁気ヘッドの調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11〜図13は、例えば、実公平6ー4410号公報に記載された従来の磁気記録再生装置の磁気ヘッド調整機構を示す図であり、図11は側面図、図12は正面図、図13は平面図を表す。
【0003】
図11〜13において、1は磁気ヘッド、2は磁気ヘッド1を固定する台座、3は磁気ヘッド1および台座2を調整可能に保持するベース板金、4は台座2にZ方向に付勢力を与えるばね、5はばね4の一端を保持し台座2を貫通してベース板金3に螺合したねじ、6は台座2に螺合しベース板金3に当接することで磁気ヘッド1をA1−A2方向に調整するあおり調整ねじ、7は台座2を貫通してベース板金3に螺合することで磁気ヘッド1のB1−B2方向の調整を行うアジマス調整ねじ、8はベース板金3をH1方向およびX2方向に付勢力を与える圧縮ねじりばね、9はデッキベース14に垂直に立設されたねじ付きシャフト、10はねじ付きシャフト9に嵌合された円筒ガイド、11は圧縮ねじりばね8の付勢力に抗する付勢力をベース板金3に与えることで磁気ヘッド1のH1ーH2方向の調整を行う高さ調整ナット、12はデッキベース14に垂直に立設されたねじ付きシャフト、13はねじ付きシャフト12に螺合され一部をベース板金に当接されたテーパー状のナット、15はデッキベース14に設けられた圧縮ねじりばね8の係止部である。
【0004】
このように構成された従来の磁気ヘッド調整機構によれば、あおり調整ねじ6を進退させることで台座2とあおり調整ねじ6との螺合により台座2を傾斜させて磁気ヘッド1のあおり方向A1−A2の調整を行ない、アジマス調整ねじ7を進退させることでねじ5に設けられたばね4の付勢力との合力により台座2を傾斜させて磁気ヘッド1のアジマス方向B1−B2の調整を行なう。また、磁気ヘッド1の高さ方向H1−H2の調整はナット11により、X位置X1−X2はテ−パ−ナット13を、締め込んだりあるいは緩めたりすることで調整する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の磁気ヘッド調整機構は、以上のように構成されており、あおり方向A1−A2およびアジマス方向B1−B2の調整は台座2の傾動により、高さ方向H1−H2およびX位置X1−X2の調整はベース板金3の移動により行なっていた。このため、かかる従来例によればX位置X1−X2と高さ方向の調整に相互依存性が生じ、調整を1度に行なうことが困難であった。
この問題を解消するため、実公平6ー4410号公報においては、X位置調整用のテーパーナット13とベース板金3の間にレバー部材を介在させるようにして相互依存性を解消するようにしていた。
しかし、かかる構成によれば、必然的に部品点数が増加するためヘッド調整機構が高価なものとなってしまうという問題点がある。
【0006】
また、従来の磁気ヘッド調整機構においては、何らかの要因で磁気ヘッド1や台座2に外力が加わると、ねじ付きシャフト9と円筒ガイド10間のガタにより、磁気ヘッド1の姿勢が変わりやすく、テープ走行に悪影響をおよぼすという問題点があった。
このため、ねじ付きシャフト9と円筒ガイド10間のガタを小さくすべく軸穴を精度良くしたりあるいは嵌合長を長くする必要が生じ、これもコストのかかる要因となっていた。
【0007】
また、ねじ付きシャフト9とナット11による高さ調整では、他のあおり調整ねじ6、アジマス調整ねじ7等とはことなる治具、具体的にはナット専用のドライバーを用意する必要があるため、工具の統一化の妨げあるいは調整時間のかかる要因ともなっていた。
【0008】
この発明は、上述のような問題点を解消するためになされたもので、簡易かつ低コストな構成で磁気ヘッドの姿勢(あおり、アジマス)、高さ、X位置調整が行なえる磁気ヘッド調整機構を得ることを目的とする。また、調整工具の統一化を図り、調整作業の改善を図った磁気ヘッド調整機構を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る磁気ヘッド調整機構は、磁気記録媒体に信号を記録あるいは該記録媒体から信号を再生する磁気ヘッドの姿勢および高さ調整を行なうものにおいて、磁気ヘッドを固定する台座と、前記台座を調整可能に支持するベース板金と、前記台座を前記ベース板金に付勢する第1の付勢手段と、前記台座に螺合かつ前記ベース板金に先端が当接、あるいは、前記台座を貫通かつ前記ベース板金に螺合し、前記台座に固定された磁気ヘッドの姿勢を調整する複数の調整ねじと、前記台座と前記ベース板金間に配置され、一端を前記ベース板金に固定し、他端を前記台座に付勢力を与えるべく当接した高さ調整板金と、前記高さ調整板金の前記他端の先端部に螺合あるいは貫通し、その先端を前記ベース板金に当接あるいは螺合した高さ調整ねじを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、この発明の請求項2に係る磁気ヘッド調整機構は、請求項1に記載された発明における台座の磁気ヘッド前面に近接する部位に凹部を形成するとともに、高さ調整板金の台座と当接する部位に凸部を形成し、該凹部と凸部を係合させたことを特徴とする。
【0011】
また、この発明の請求項3に係る磁気ヘッド調整機構は、請求項1に記載された発明において、ベース板金に当接し、磁気ヘッドの調整前の基準高さを規定する支持部と、前記支持部と対向して設けられ前記ベース板金の回動軸をなすとともに該ベース板金を固定する固定ねじと、前記ベース板金の回動位置を規制するテーパー面を有するナットと、前記ベース板金を前記ナットのテーパー面に付勢する第2の付勢手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、この発明の請求項4に係る磁気ヘッド調整機構は、請求項1に記載された発明における高さ調整板金をベース板金の一部から構成したことを特徴とする。
【0013】
また、この発明の請求項5に係る磁気ヘッド調整機構は、請求項1に記載された発明における第1の付勢手段を複数の調整ねじの軸部周囲に配された圧縮ばねとしたことを特徴とする。
【0014】
また、この発明の請求項6に係る磁気ヘッド調整機構は、請求項1に記載された発明における第1の付勢手段を複数の調整ねじの軸部に螺合した弾性を有する板金としたことを特徴とする。
【0015】
また、この発明の請求項7に係る磁気ヘッド調整機構は、請求項6に記載された発明における板金をベース板金の一部から構成したことを特徴とする。
【0016】
また、この発明の請求項8に係る磁気ヘッド調整機構は、磁気記録媒体に信号を記録あるいは該記録媒体から信号を再生する磁気ヘッドの姿勢および高さ調整を行なうものにおいて、磁気ヘッドを固定する台座と、の字形状の折り曲げ部を複数有し、前記台座を調整可能に支持するベース板金と、前記各折り曲げ部に対応して設けられ、前記台座に固定された磁気ヘッドの姿勢あるいは高さ位置を調整するそれぞれの調整ねじとを備え、前記各調整ねじが前記台座および対応するそれぞれの前記折り曲げ部を貫通するとともに前記ベース板金に螺合し、前記各折り曲げ部が当接して前記台座に付勢力を与えることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1である磁気ヘッド調整機構の斜視図、図2はその側面図、図3は同正面図、図4は同平面図である。なお、前記従来と同一もしくは相当部分には同一符号を示してその説明は省略する。
【0018】
図1〜図4において、2Aは台座2の磁気ヘッド1前面に近接した位置に形成された凹部、16はデッキベース14上に配設されたベース板金3を支持し、調整前の磁気ヘッド1の高さ基準位置を規定する支持部、23は凸部23Aを凹部2Aに当接するように配置された高さ調整板金、21は先端をベース板金3に当接し高さ調整板金23に螺合された高さ調整ねじ、22は高さ調整板金23をベース板金3へ固定する固定ねじ、24は磁気ヘッド1のX位置を調整後、磁気ヘッド調整機構のベース板金3をデッキベース14上に固定する固定ねじ、25はデッキベース14に配設・固定されたベース板金取り付けボスである。
【0019】
本発明の磁気ヘッド調整機構は以下のように調整を行なう。まず始めに、磁気ヘッド1をH1−H2の高さ方向へ調整を行う。調整前、ばね4により台座2はH2方向へ付勢されており、また、アジマス調整ねじ7のベース板金への螺合および高さ調整板金23の弾性により台座2はベース板金3に対して固定されている。台座2および磁気ヘッド1の高さは、高さ調整ねじ21の先端がベース板金3へ当接し、該高さ調整ねじ21に螺合した高さ調整板金23の凸部23Aが台座2の凹部2Aに係合することにより決定されている。ここで、高さ調整ねじ21を締め付けると、高さ調整板金23の先端は高さ調整ねじ21に沿ってH1方向へ移動し、高さ調整板金23の剛性により凸部23Aと台座凹部2Aは一体にH1方向に移動し、磁気ヘッド1はH1方向へ調整される。
【0020】
逆に、高さ調整ねじ21を緩めると、高さ調整板金23の先端は高さ調整ねじ21に沿ってH2方向へ移動し、ばね4の付勢力により、台座凹部2Aと板金凸部23Aは一体にH2方向へ移動し、磁気ヘッド1はH2方向へ調整される。
【0021】
続いて、磁気ヘッド1をあおり方向A1−A2、アジマス方向B1−B2に調整を行う。あおり方向A1−A2およびアジマス方向B1−B2は相互に直交する方向であり、調整に対する相互依存性はないため、いずれを先に調整してもよいが、ここではあおり方向を先に調整する場合について説明する。ばね4によりH2方向へ付勢力を与えられた台座2は、台座2に取り付けられたねじ6の先端がベース板金3へ当接することにより姿勢が決定されている。ここで、ねじ6を締め付けると、台座2の凹部2Aを支点として、台座2の後部は、上方向へ移動しA1方向への調整がなされる。この際、台座2が傾くことになり、磁気ヘッド1は高さ方向H2にも移動するため、高さ方向の再調整が必要になるとも考えられるが、本発明では動作支点をなす調整凹部2Aを磁気ヘッド1の前面に近接した位置に形成しているので、磁気ヘッド1の高さ方向位置の変動は最小限に抑制され、高さ方向の再調整はほぼ不要である。逆に、ねじ7を緩めると、台座2の凹部2Aを支点として、台座2の後部は、下方向へ移動しA2方向への調整がなされる。
【0022】
次に、磁気ヘッド1をアジマス方向B1−B2へ調整する。ばね4によりH2方向への付勢力を与えられた台座2は、台座凹部2Aとあおり調整ねじ6を結んだ線を軸として、台座2とアジマス調整ねじ7の頭部下面との当接面でB1−B2方向の姿勢が決定されている。ここでアジマス調整ねじ7を締め付けると、アジマス調整ねじ7の頭部下面と当接する台座2の部分はH2方向へ移動し、その結果、磁気ヘッド1は前記軸を回動軸としてB1方向への調整がなされる。
逆に、アジマス調整ねじ7を緩めると、アジマス調整ねじ7の頭部下面と当接する台座2の部分はH1方向へ移動し、その結果、磁気ヘッド1は前記軸を回動軸としてB2方向への調整がなされる。
【0023】
最後に、磁気ヘッド1のX位値X1−X2を調整する。圧縮ねじりばね8によりX2方向へ付勢されたベース板金3は、端面がテーパーナット13に当接し、X位置が決定されている。ここで、テーパーナット13を締め付けると、ベース板金3が当接するテーパーの径の増加により、ねじ付きシャフト12を軸として当接面はばね8の付勢力に抗してX1方向へ移動し磁気ヘッド調整機構はX1方向へ調整される。逆に、テーパーナット13を緩めると、ベース板金3が当接するテーパーの径の減少により当接面は、圧縮ねじりばね8のねじり力により、X2方向へ移動し、磁気ヘッド調整機構はX2方向へ調整がなされる。
【0024】
このように構成された磁気ヘッド調整機構においては、磁気ヘッド1のX位置調整後、ねじ24を締め付けることで磁気ヘッド調整機構を固定する。したがって固定後に何らかの要因で磁気ヘッド1や台座2に外力が加わった場合にも、磁気ヘッド1の姿勢が変わりやすいという従来の問題点は解消される。また、従来に比べ構造も簡素化されコスト低減を図れ、またねじ24は他の調整ねじ6、721と同一の工具で調整を行なうことができる。なお、本実施の形態では、X位置X1−X2調整を最後に行なっているが、本発明ではアジマス、あおり、高さの調整を台座2の位置調整で行ない、X位置調整のみをベース板金3の調整で行なうものであるため、最初にX位置調整を行ない、固定ねじ24により磁気ヘッド調整機構をデッキベース14に固定した後、高さ、あおり、アジマス調整を台座2に対して行ってもよく、また、従来のように高さ調整とX位置調整に相互依存性もない。
【0025】
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2である磁気ヘッド調整機構の斜視図である。
【0026】
上述した実施の形態1においてはベース板金3とは別部材である高さ調整板金23を固定ねじ22で固定した構成を採っているため、コスト面での低減効果は不十分である。そこで、本実施の形態では、高さ調整板金3Aをベース板金3を折り曲げることにより得ており、別部材を必要とすることなく実施の形態1で説明した高さ調整板金23と同様の機能を達成できる。
【0027】
磁気ヘッド1の調整については、実施の形態1と同様に、H1−H2方向の高さ調整を高さ調整ねじ21、A1−A2方向のあおり調整はあおり調整ねじ6、B1−B2方向のアジマス調整はアジマス調整ねじ7、X1−X2方向のX位値調整はテーパーナット13により行い、調整順序についても実施の形態1と同様であるため詳細な説明は省略する。
【0028】
このように構成された磁気ヘッド調整機構においても、実施の形態1と同様、何らかの外力によって、磁気ヘッド1の姿勢が変わりやすいという問題点は解消される。また、構造的には実施の形態1に比しさらに簡素化されるため、さらなるコスト低減を図ることができる。
【0029】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3である磁気ヘッド調整機構の斜視図、図7はその側面図である。なお、図7において、高さ調整板金3Aは一部省略して示している。
【0030】
図において、26はあおり調整ねじ6を貫通して台座2とベース板金3間に狭持された圧縮ばね、27はアジマス調整ねじ7を貫通して台座2とベース板金3間に狭持された圧縮ばねであり、ばね26、27により台座2はH1方向に付勢力を与えられている。なお、本実施の形態ではあおり調整ねじ6は台座2を貫通しベース板金3に螺合している点で上述の実施の形態1あるいは2と相違するが、台座2に付勢力を与えるばね4およびねじ5を省略する代わりの付勢力を台座2に与えるためである。
【0031】
磁気ヘッド1の調整については、実施の形態1あるいは2と同様に、H1−H2方向の高さ調整を高さ調整ねじ21、A1−A2方向のあおり調整をあおり調整ねじ6、B1−B2方向のアジマス調整をアジマス調整ねじ7、X1−X2方向のX位値調整をテーパーナット13により行う。
【0032】
このように構成された磁気ヘッド調整機構においても、実施の形態1および2と同様に、何らかの外力によって、磁気ヘッド1の姿勢が変わりやすいという問題点は解消される。また、構造も従来あるいは上述の実施の形態1、2に比べ、台座2に付勢力を与えるばね4およびねじ5を不要にできるため簡素化され、コスト低減を図ることができる。
【0033】
実施の形態4.
図8はこの発明の実施の形態4である磁気ヘッド調整機構の斜視図である。図において、6Aはあおり調整ねじ6に螺合したあおり調整板金、7Aはアジマス調整ねじ7に螺合したアジマス調整板金であり、これらにより台座2はH1方向に付勢力を与えられている。なお、本実施の形態ではあおり調整ねじ6およびアジマス調整ねじ7は台座2及び板金6A,7Aをそれぞれ貫通しベース板金3に螺合している。
【0034】
磁気ヘッド1の調整については、実施の形態1乃至3と同様に、H1−H2方向の高さ調整を高さ調整ねじ21、A1−A2方向のあおり調整をあおり調整ねじ6、B1−B2方向のアジマス調整をアジマス調整ねじ7、X1−X2方向のX位値調整をテーパーナット13により行う。
【0035】
このように構成された磁気ヘッド調整機構においても、実施の形態1乃至3と同様、何らかの外力によって、磁気ヘッド1の姿勢が変わりやすいという問題点は解消される。また、構造も上述の実施の形態3に比べ、台座2に付勢力を与える圧縮ばね26、27が不要になるため部品点数が削減され、コスト低減を図ることができる。
なお、上述の実施の形態1乃至4によれば、高さ調整ねじ21は高さ調整板金23,3Aに螺合し、先端をベース板金3に当接するように構成されているが、高さ調整板金23,3Aを貫通し、ベース板金3に螺合するように構成してもよく、高さ調整板金23,3Aの弾性を規制し、磁気ヘッド1の高さを調整できるものであればその他の構成であってもよい。
【0036】
実施の形態5.
図9はこの発明の実施の形態5である磁気ヘッド調整機構の斜視図、図10はその側面図である。図において、3B、3C、3Dはベース板金3の折り曲げ部であり適当な弾性を持つ。
【0037】
高さ調整ねじ21、あおり調整ねじ6、アジマス調整ねじ7は台座2およびベース板金折り曲げ部3B、3C、3Dを貫通して、ベース板金3へ螺合されている。このときに、ベース板金3の折り曲げ部3B、3C、3Dは台座2のH1方向にバランス良く付勢力を与えるように初期の折り曲げ形状が決定されている。
【0038】
磁気ヘッド1の調整については、他の実施の形態と同様に、H1−H2方向の高さ調整は高さ調整ねじ21、A1−A2方向のあおり調整はあおり調整ねじ6、B1−B2方向のアジマス調整はアジマス調整ねじ7、X1−X2方向のX位置調整はテーパーナット13により行う。
【0039】
このように構成された磁気ヘッド調整機構においても、他の実施の形態と同様に、何らかの外力によって、磁気ヘッド1の姿勢が変わりやすいという問題点は解消される。また、構造も他の実施の形態に比べさらに簡素化されるため大幅なコスト低減をはかることができる。
【0040】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので以下に示す様な効果を奏する。
【0041】
すなわち、本発明の請求項1に記載された磁気ヘッド調整機構は、磁気ヘッドを固定する台座と、前記台座を調整可能に支持するベース板金と、前記台座を前記ベース板金に付勢する第1の付勢手段と、前記台座に螺合かつ前記ベース板金に先端が当接、あるいは、前記台座を貫通かつ前記ベース板金に螺合し、前記台座に固定された磁気ヘッドの姿勢を調整する複数の調整ねじと、前記台座と前記ベース板金間に配置され、一端を前記ベース板金に固定し、他端を前記台座に付勢力を与えるべく当接した高さ調整板金と、前記高さ調整板金の前記他端の先端部に螺合あるいは貫通し、その先端を前記ベース板金に当接あるいは螺合した高さ調整ねじを備えて構成されているので、簡易かつ低コストな構成で磁気ヘッドの姿勢(アジマス、あおり)、高さの調整を行うことができる。
また、従来例にて説明した磁気ヘッド調整機構とは異なり、磁気ヘッドの高さ位置調整とX位置調整との間に相互依存性が生じないので調整を1度で完了させることができるという効果がある。
【0042】
また、本発明の請求項2に記載された磁気ヘッド調整機構によれば、台座の凹部と高さ調整板金の凸部を支点として磁気ヘッドの姿勢が調整されるとともに、かかる支点が磁気ヘッドの前面近傍にあるために、磁気ヘッドの姿勢調整における高さ変化は最小限にとどめられ、再調整を不要にできる効果がある。
【0043】
また、本発明の請求項3に記載された磁気ヘッド調整機構によれば、ベース板金に当接し、磁気ヘッドの調整前の基準高さを規定する支持部と、前記支持部と対向して設けられ前記ベース板金の回動軸をなすとともに該ベース板金を固定する固定ねじと、前記ベース板金の回動位置を規制するテーパー面を有するナットと、前記ベース板金を前記ナットのテーパー面に付勢する第2の付勢手段を備えているので、X位置調整後ベース板金をねじで固定することにより、従来のようなねじ付きシャフト、円筒ガイド間で生じていたガタは生じない。したがって、何らかの外力が加わっても磁気ヘッドの姿勢は変化することがなく、テープ走行の精度、信頼性を向上できる。
また、従来のような精度のよいねじ付きシャフト、円筒ガイドを必要としないため、コストの低減を図ることができる。
さらに、磁気ヘッドの姿勢、高さ、X位置調整を統一した工具で行えるので、調整作業の容易化、短時間化が図れる。
【0044】
また、本発明の請求項4に記載された磁気ヘッド調整機構によれば、高さ調整板金を前記ベース板金の一部から構成しているので、部品点数を削減でき、さらなる低コスト化が図れる。
【0045】
また、本発明の請求項5および6に記載された磁気ヘッド調整機構によれば、第1の付勢手段を複数の調整ねじの軸部周囲に配された圧縮ばね、あるいは、複数の調整ねじの軸部に螺合した弾性を有する板金で構成したので、さらなる構成の簡素化、低コスト化が図れる。
さらに、本発明の請求項7に記載された磁気ヘッド調整機構によれば、板金をベース板金の一部から構成したので、一層の低コスト化が実現される。
【0046】
また、本発明の請求項8に記載された磁気ヘッド調整機構によれば、磁気ヘッドを固定する台座と、の字形状の折り曲げ部を複数有し、前記台座を調整可能に支持するベース板金と、前記各折り曲げ部に対応して設けられ、前記台座に固定された磁気ヘッドの姿勢あるいは高さ位置を調整するそれぞれの調整ねじとを備え、前記各調整ねじが前記台座および対応するそれぞれの前記折り曲げ部を貫通するとともに前記ベース板金に螺合し、前記各折り曲げ部が当接して前記台座に付勢力を与えるように構成されているので、何らかの外力によって、磁気ヘッドの姿勢が変わりやすいという問題点は解消され、簡易かつ低コストな構成で磁気ヘッドの姿勢(アジマス、あおり)、高さの調整を行うことができる。また、本発明においても、従来例にて説明した磁気ヘッド調整機構とは異なり、磁気ヘッドの高さ位置調整とX位置調整との間に相互依存性が生じないので調整を1度で完了させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である磁気ヘッド調整機構の斜視図である。
【図2】 図1の磁気ヘッド調整機構の側面図である。
【図3】 図1の磁気ヘッド調整機構の正面図である。
【図4】 図1の磁気ヘッド調整機構の平面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2である磁気ヘッド調整機構の斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態3である磁気ヘッド調整機構の斜視図である。
【図7】 図6の磁気ヘッド調整機構の側面図である。
【図8】 この発明の実施の形態4である磁気ヘッド調整機構の斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態5である磁気ヘッド調整機構の斜視図である。
【図10】 図9の磁気ヘッド調整機構の側面図である。
【図11】 従来の磁気ヘッド調整機構の側面図である。
【図12】 従来の磁気ヘッド調整機構の正面図である。
【図13】 従来の磁気ヘッド調整機構の平面図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド、2 台座、3 ベース板金、4 ばね、5 ねじ、6 あおり調整ねじ、7 アジマス調整ねじ、8 圧縮ねじりばね、12 ねじ付きシャフト、13 テーパーナット、14 デッキベース、15 圧縮ねじりばね係止部、16 磁気ヘッド調整機構支持部、21 高さ調整ねじ、22 高さ調整板金固定ねじ、23 高さ調整板金、24 ベース板金固定ねじ、25 ベース板金取り付けボス。

Claims (8)

  1. 磁気記録媒体に信号を記録あるいは該記録媒体から信号を再生する磁気ヘッドの姿勢および高さ調整を行なうための磁気ヘッド調整機構において、
    磁気ヘッドを固定する台座と、
    前記台座を調整可能に支持するベース板金と、
    前記台座を前記ベース板金に付勢する第1の付勢手段と、
    前記台座に螺合かつ前記ベース板金に先端が当接、あるいは、前記台座を貫通かつ前記ベース板金に螺合し、前記台座に固定された磁気ヘッドの姿勢を調整する複数の調整ねじと、
    前記台座と前記ベース板金間に配置され、一端を前記ベース板金に固定し、他端を前記台座に付勢力を与えるべく当接した高さ調整板金と、
    前記高さ調整板金の前記他端の先端部に螺合あるいは貫通し、その先端を前記ベース板金に当接あるいは螺合した高さ調整ねじを備えたことを特徴とする磁気ヘッド調整機構。
  2. 前記台座の前記磁気ヘッド前面に近接する部位に凹部を形成するとともに、前記高さ調整板金の前記台座と当接する部位に凸部を形成し、該凹部と凸部を係合させたことを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド調整機構。
  3. 前記ベース板金に当接し、前記磁気ヘッドの調整前の基準高さを規定する支持部と、前記支持部と対向して設けられ前記ベース板金の回動軸をなすとともに該ベース板金を固定する固定ねじと、前記ベース板金の回動位置を規制するテーパー面を有するナットと、前記ベース板金を前記ナットのテーパー面に付勢する第2の付勢手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド調整機構。
  4. 前記高さ調整板金を前記ベース板金の一部から構成したことを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド調整機構。
  5. 前記第1の付勢手段は前記複数の調整ねじの軸部周囲に配された圧縮ばねであることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド調整機構。
  6. 前記第1の付勢手段は前記複数の調整ねじの軸部に螺合した弾性を有する板金であることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド調整機構。
  7. 前記板金は前記ベース板金の一部から構成したことを特徴とする請求項6記載の磁気ヘッド調整機構。
  8. 磁気記録媒体に信号を記録あるいは該記録媒体から信号を再生する磁気ヘッドの姿勢および高さ調整を行なうための磁気ヘッド調整機構において、
    磁気ヘッドを固定する台座と、
    の字形状の折り曲げ部を複数有し、前記台座を調整可能に支持するベース板金と、
    前記各折り曲げ部に対応して設けられ、前記台座に固定された磁気ヘッドの姿勢あるいは高さ位置を調整するそれぞれの調整ねじと、
    を備え、
    前記各調整ねじが前記台座および対応するそれぞれの前記折り曲げ部を貫通するとともに前記ベース板金に螺合し、前記各折り曲げ部が当接して前記台座に付勢力を与えることを特徴とする磁気ヘッド調整機構。
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