JP3842968B2 - 画像データ処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メモリ内に格納された画像データより、選択された画像を再生するのに必要な画像データを読み出すとともに処理して、ディスプレイなどの後段の装置に出力するグラフィックLSI(Large Scale Integrated Circuit)に代表される画像データ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディスプレイなどの表示装置上に画像再生するために画像データの処理を行うグラフィックLSIは、ユーザーによって指定されたビットマップ画像の画像データがメモリより転送されることで、表示するビットマップ画像の画像データを生成し出力する。このとき、メモリに格納されているデータより、グラフィックLSIで処理されるビットマップ画像の画像データのみが選択され、この処理されるビットマップ画像の画像データのみが順次グラフィックLSIに転送される。
【0003】
又、近年におけるCPU(Centaral Processing Unit)やハードウェア技術の発展により、各回路装置で処理されるデータのバイト数が増加している。よって、CPUからグラフィックLSIに対して、メモリに格納された画像データを4バイト毎にまとめて転送することができ、その処理能力や転送能力が向上している。
【0004】
よって、今、図7のように、メモリに4バイト毎にデータA〜Pが格納されており、再生されるビットマップ画像の画像データがA〜G及びI〜Oとなるとき、一旦、CPUによって、メモリよりデータA〜Pが読み出された後、データH,Pを除いた画像データA〜G,I〜Oが選択される。そして、この読み出された画像データが4バイト毎に、(A,B,C,D)、(E,F,G,I)、(J,K,L,M)、(N,O,*,*)の順にグラフィックLSIに転送される。尚、この場合、*は、無効となるデータである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来では、メモリ内に格納されたデータから、必要とされる画像データがCPUによって選択されて、順次グラフィックLSIに転送されるように、画像データのシフト処理を行う必要がある。よって、CPUでグラフィックLSIに転送するための画像データを生成するために処理時間がかかる。
【0006】
更に、メモリ内に格納された画像データを直接グラフィックLSIに転送するDMA(Direct Memory Access)転送の場合、図7のようにデータがメモリに格納されたとき、画像データがメモリからグラフィックLSIに対して4バイト毎に転送されるため、(A,B,C,D)、(E,F,G,H)、(I,J,K,L)、(M,N,O,P)の順に送出される。よって、グラフィックLSIで処理されないデータH,Pをも転送される。このように、DMA転送においては、上述のような不要なデータを除いて複数データを転送する転送システムを行うことができず、メモリ内に格納された全データが順次転送されてしまう。
【0007】
このような問題を鑑みて、本発明は、メモリより複数のデータ毎に順次データがCPUによる処理もなく転送されるとき、不要とされるデータを除去して必要な画像データのみを処理することができる画像データ処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像データ処理装置は、画像1ライン毎に該画像を表す画像データを連続的に格納するメモリ内に格納されたデータが所定単位毎に入力されるとともに、入力されるデータ内に含まれる画像データに対して画像データ処理を施す画像データ処理装置において、メモリから与えられるデータから不要データを除去して、必要な画像データを選択して、画像データ処理を施すデータ処理部と、最初に入力される前記所定単位のデータ内に含まれる不要データのデータ数を設定する第1不要データ数設定部と、1ライン最後の画像データと次のライン最初の画像データとの間に存在する不要データのデータ数を設定する第2不要データ数設定部と、第1又は第2不要データ数設定部の何れか一方で設定された不要データのデータ数を選択する選択部と、画像1ライン分の画像データが前記データ処理部に送出されたことを確認したとき、ライン処理終了信号を前記選択部及び前記データ処理部に送出するライン処理終了検出部と、を有し、前記メモリより、画像データを含む所定単位のデータの入力が開始されたとき、前記選択部で前記第1不要データ数設定部で設定された不要データのデータ数が前記データ処理部に与えられ、又、前記ライン処理終了検出部よりライン処理終了信号が発生したとき、前記選択部で前記第2不要データ数設定部で設定された不要データのデータ数が前記データ処理部に与えられることを特徴とする。
【0009】
このような画像データ処理装置は、CPUなどによって指定されたアドレス領域に格納されたデータがメモリより連続的に入力される。このとき、画像データ処理装置では、選択部で選択された不要データのデータ数に基づいて、必要とされる画像データ以外の不要データを除去した後、必要な画像データに対して各種画像データ処理を施す。よって、メモリに格納されたデータを処理して必要な画像データのみを送出するための転送手段が不要となり、データがバス回線の能力に応じて、所定単位数(単位バイト)毎に直接メモリより入力される。
【0010】
請求項2に記載の画像処理装置は、請求項1に記載の画像データ処理装置において、前記データ処理部が、画像データ処理を行う画像データ処理部と、前記メモリより入力される前記所定単位のデータを前記画像データ処理部に送出するとともに、前記選択部で選択された不要データのデータ数に基づいて前記所定単位のデータにおける画像データの位置を特定するための画像データ位置特定信号を生成して前記画像データ処理部に送出する画像データ位置特定部と、を有し、前記メモリより、画像データを含む前記所定単位のデータの入力が開始されたとき、前記選択部で前記第1不要データ数設定部で設定された不要データのデータ数が前記画像データ位置特定部に与えられて、入力開始時の前記所定単位のデータにおける画像データの位置を特定するための画像データ位置特定信号が生成され、前記ライン処理終了検出部よりライン処理終了信号が発生するまでの間、前記メモリより入力されるデータ全てが画像データであることを示す画像データ位置特定信号が生成され、前記ライン処理終了検出部よりライン処理終了信号が発生したとき、前記選択部で前記第2不要データ数設定部で設定された不要データのデータ数が前記画像データ位置特定部に与えられ、1ライン終了時の画像データの位置を特定するとともに次のライン開始時の画像データの位置を特定する画像データ位置特定信号が生成されることを特徴とする。
【0011】
このような画像データ処理装置において、請求項3に記載するように、前記画像データ位置特定信号が、前記画像データ位置特定部より前記画像データ処理部に送出されるデータ数を示す入力未処理数と、1ラインの画像データのうち前記画像データ処理部に送出されていない画像データのデータ数を示すライン未処理数とによって構成されるようにしても構わない。このとき、画像データ処理部にデータとともに入力される入力未処理数及びライン未処理数の変化より、画像データ処理部において、入力されたデータ内における画像データの位置を認識することができる。
【0012】
又、請求項4に記載するように、前記画像データ位置特定部が、前記入力未処理数を設定する入力未処理数設定部と、前記ライン未処理数を設定するライン未処理数設定部と、前記選択部で選択された不要データのデータ数が与えられるとともに、前記画像データ処理部に送出されるデータ内の不要データのデータ数を表す飛ばしデータ数を設定する飛ばしデータ数設定部と、を備え、前記メモリより、画像データを含む前記所定単位のデータの入力が開始されたとき、前記選択部で前記第1不要データ数設定部で設定された不要データのデータ数が前記飛ばしデータ数設定部に与えられて前記飛ばしデータ数設定部において飛ばしデータ数として設定されるとともに、前記ライン未処理数において1ラインの画像データのデータ数がライン未処理数として設定され、前記ライン処理終了検出部よりライン処理終了信号が発生したとき、前記選択部で前記第2不要データ数設定部で設定された不要データのデータ数が前記飛ばしデータ数設定部に与えられて前記飛ばしデータ数設定部において飛ばしデータ数として設定されるとともに、前記ライン未処理数において1ラインの画像データのデータ数がライン未処理数として設定され、前記飛ばしデータ数設定部で設定された飛ばしデータ数が前記入力未処理数で設定された入力未処理数以上のとき、該飛ばしデータ数より該入力未処理数を減算した値が新たに飛ばしデータ数として設定され、前記飛ばしデータ数設定部で設定された飛ばしデータ数が前記入力未処理数で設定された入力未処理数より小さいとき、飛ばしデータ数が0と設定され、前記飛ばしデータ数設定部で設定された飛ばしデータ数が、前記入力未処理数で設定された入力未処理数より小さいとき、前記ライン未処理数で設定されたライン未処理数から該入力未処理数を減算した後に該飛ばしデータ数を加算した値が新たにライン未処理数として設定されるようにしても構わない。
【0013】
このとき、画像データ処理部に画像データ位置特定部よりデータが入力されるたびに、入力されるデータ内の画像データの位置を特定するための入力未処理数及びライン未処理数が、前回設定された入力未処理数及びライン未処理数及び飛ばしデータ数に基づいて画像データ位置特定部で設定される。そして、この設定された入力未処理数及びライン未処理数が、画像データ処理部に画像データ位置特定部よりデータが入力されるたびに、入力されるデータとともに画像データ処理部に与えられる。よって、画像データ処理部では、画像データのみが選択されて、各種画像データ処理が施される。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の画像データ処理装置に相当するグラフィックLSI周辺の関係を示すブロック図である。図2は、グラフィックLSI内の内部構成を示すブロック図である。図3は、グラフィックLSIに設けられたデータ転送制御部の内部構成を示すブロック図である。
【0015】
図1のように、CPU1、メモリ2、グラフィックLSI3がバス回線4を介してデータのやりとりを行う。このとき、CPU1よりメモリ2に対して、グラフィックLSI3に転送するデータのアドレスが指定され、この指定されたアドレスのデータが連続的に、メモリ2内に格納された単位バイト毎にグラフィックLSI3に転送される。このように、図1において、メモリ2からグラフィックLSI3に、データがDMA転送される。よって、選択されたビットマップ画像の画像データのみでなく、この画像データとともに格納された不要なデータもグラフィックLSI3に転送される。
【0016】
又、CPU1からグラフィックLSI3に対して、ビットマップ画像の画像データの1ライン毎のバイト数などの後述する各種データが、バス回線4を介して送出される。よって、グラフィックLSI3は、メモリ2から単位バイト毎に転送されるデータから不要なデータを取り除いて、選択されたビットマップ画像の画像データのみを選択した後、この画像データをデータ処理して出力することができる。
【0017】
このグラフィックLSI3について、図2及び図3を参照して説明する。図2に示すグラフィックLSI3は、ビットマップ画像1ライン分の画像データのデータ数(Lバイト)を格納するラインデータ数格納部5と、ビットマップ画像1ライン分の画像データのうち最初の画像データの前にメモリ2から読み出される不要データのデータ数(Lsバイト)を格納する開始不要データ数格納部6と、ビットマップ画像1ライン分の画像データのうち最後の画像データの後にメモリ2から読み出される不要データのデータ数(Leバイト)を格納する終了不要データ数格納部7とを有する。
【0018】
尚、以下、ラインデータ数格納部5、開始不要データ数格納部6、及び終了不要データ数格納部7に格納されるデータ数をそれぞれ、ラインデータ数、開始不要データ数、及び終了不要データ数と呼ぶ。この開始不要データ数及び終了不要データ数については、後述する。又、このラインデータ数L、開始不要データ数Ls、及び終了不要データ数Leは、CPU1よりラインデータ数格納部5、開始不要データ数格納部6、及び終了不要データ数格納部7にそれぞれ送出される。
【0019】
又、グラフィックLSI3では、開始不要データ数Ls及び終了不要データ数Leを加算する加算部8と、開始不要データ数Lsと加算部8で加算された不要データ数Ls+Leとのうちいずれかを選択してデータ転送制御部11に送出する選択部9と、処理されたデータ数を計数して次にメモリ2より入力される単位バイトのデータでビットマップ画像1ライン分のデータが処理されることを検出する1ライン処理終了検出部10と、データ転送部12の動作を制御するデータ転送制御部11と、メモリ2より送出されるデータを転送するデータ転送部12と、データ転送部12より与えられる画像データに対して補間処理やエッジ強調処理などの各画像データ処理を施すデータ処理部13とを有する。
【0020】
このような構成のグラフィックLSI3は、まず、CPU2よりラインデータ数L、開始不要データ数Ls、及び終了不要データ数Leが与えられて、それぞれ、ラインデータ数格納部5、開始不要データ数格納部6、及び終了不要データ数格納部7に格納される。そして、開始不要データ数格納部6に格納された開始不要データ数Lsが加算部8及び選択部9に与えられる。又、終了不要データ数格納部7に格納された終了不要データ数Leが加算部8に与えられる。又、ラインデータ数格納部5に格納されたラインデータ数Lが1ライン処理終了検出部10に与えられる。
【0021】
次に、メモリ2からxバイト毎にデータの転送が開始されるとともに、スタートパルスが選択部9、及びデータ転送制御部11に与えられると、選択部9では、開始不要データ数Lsを選択してデータ転送制御部11に送出する。又、データ転送制御部11が動作を開始し、データ転送部12が動作開始するように制御する。そして、データ転送部12は、データ転送制御部11によってメモリ2からのデータの入力とデータ処理部13への出力とが制御される。
【0022】
又、データ転送制御部11より後述する入力未処理数及びライン未処理数を表す信号が与えられる。そして、データ処理部13は、データ転送制御部11より与えられる入力未処理数及びライン未処理数に基づいて、データ転送部12より与えられるデータから、指定されたビットマップ画像の画像データを選択して画像データ処理を施す。尚、このデータ転送制御部11の詳細な動作については、後述する。
【0023】
又、1ライン処理終了検出部10は、例えばカウンタなどで構成され、データ転送部12によってデータ処理部13に送出された画像データのデータ数(バイト数)が計数される。そして、計数されたデータ数がデータ数L−xに達したことを検出したときに、次にxバイトのデータがデータ転送部12よりデータ処理部13に送出されると、ビットマップ画像1ライン分の画像データが全てデータ処理部13に出力されることが確認される。よって、このとき、データ転送部12にはメモリ2より1ライン終了時の画像データが入力されている。
【0024】
そして、1ライン処理終了検出部10は、選択部9及びデータ転送制御部11に、メモリ2から1ライン分の画像データの読み出しが終了したことを示す1ライン処理終了信号を与える。このようにして1ライン処理終了検出部10より1ライン処理終了信号が送出されると、選択部9が加算部8より与えられる不要データ数Ls+Leを選択する。
【0025】
データ転送制御部11の構成及び動作について、図3を参照して説明する。データ転送制御部11は、データ転送部12の動作を制御するデータ入力制御部20及びデータ出力制御部25と、データ転送部12へ一度に入力されるデータ数(単位バイト)が格納される入力データ数格納部21と、選択部9より与えられる不要データ数より除去するデータ数を設定する飛ばしデータ数設定部22と、データ転送部12に入力される単位バイトのデータのうちデータ転送部12で処理されていないデータ数が設定される入力未処理数設定部23と、データ転送部12に入力される1ラインのデータのうちデータ転送部12で処理されていないデータ数が設定されるライン未処理数設定部24とを備える。
【0026】
データ入力制御部20は、まず、スタートパルスが与えられるとメモリ2からデータ転送部12へのデータ入力を開始する。そして、ビットマップ画像1ライン分の画像データがメモリ2より入力されたこと示す1ライン処理終了信号が、1ライン処理終了検出部10より与えられると、入力未処理数設定部24より与えられる入力未処理数と、ライン未処理数設定部25より与えられるライン未処理数との比較を行う。このとき、入力未処理数とライン未処理数が一致しないとき、次の単位バイト数のデータのデータ転送部12への入力を禁止する。
【0027】
よって、例えば、xバイト単位のデータがメモリ2よりデータ転送部12に入力されるとき、図4(a)のように、このxバイトのデータにa(aは、0<a<xを満たす値)バイトとなる1ライン終了時の画像データが含まれている場合、このxバイトのデータがデータ転送部12に入力された時点で、1ライン処理終了検出部10より1ライン処理終了信号が与えられる。このとき、ライン未処理数がaとなるとともに入力未処理数がxとなるため、入力未処理数とライン未処理数の関係がx>aとなり、ライン未処理数が小さくなる。よって、この入力されたaバイトとなる1ライン終了時の画像データを含むxバイトのデータの次にメモリ2より入力されるxバイトのデータの入力を禁止する。
【0028】
飛ばしデータ数設定部22は、選択部9より与えられる不要データ数と入力未処理数設定部23より与えられる入力未処理数に基づいて、飛ばしデータ数を設定する。そして、設定した飛ばしデータ数を、入力未処理数設定部23、ライン未処理数設定部24、及びデータ出力制御部25に送出する。まず、スタートパルスが与えられるとき、飛ばしデータ数設定部22には、選択部9で選択された開始不要データ数Lsが与えられる。そして、この開始不要データ数Lsを飛ばしデータ数に設定して、入力未処理数設定部23、ライン未処理数設定部24、及びデータ出力制御部25に送出する。
【0029】
又、1ライン終了時の画像データを含んだxバイトのデータがデータ転送部12に入力されて、1ライン処理終了検出部10より1ライン処理終了信号が与えられると、選択部9で選択された加算部8で生成された不要データ数Ls+Leが与えられる。そして、この不要データ数Ls+Leを飛ばしデータ数に設定して、入力未処理数設定部23、ライン未処理数設定部24、及びデータ出力制御部25に送出する。
【0030】
又、スタートパルス及び1ライン処理終了信号の何れの信号も与えられないとき、飛ばしデータ数設定部22内で設定されている飛ばしデータ数が入力未処理数設定部23で設定された入力未処理数(入力未処理数の設定については後述する)と比較される。このとき、飛ばしデータ数が入力未処理数以上となるとき、飛ばしデータ数から入力未処理数を減算した値を新たに飛ばしデータ数に設定して、入力未処理数設定部23、ライン未処理数設定部24、及びデータ出力制御部25に送出する。逆に、飛ばしデータ数が入力未処理数より小さいとき、0を飛ばしデータ数に設定して、入力未処理数設定部23、ライン未処理数設定部24、及びデータ出力制御部25に送出する。
【0031】
入力未処理数設定部23は、入力データ数格納部21より入力される入力データ数、飛ばしデータ数設定部22より入力される飛ばしデータ数、及びライン未処理数設定部24より入力されるライン未処理数に基づいて、入力未処理数を設定する。まず、入力データ数格納部21に格納されている入力データ数が送出され、入力未処理数として設定し、データ入力制御部20、飛ばしデータ数設定部22、ライン未処理数設定部24、及びデータ出力制御部25に送出する。
【0032】
その後、1ライン終了時の画像データを含んだxバイトのデータがデータ転送部12に入力されて、1ライン処理終了検出部10より1ライン処理終了信号が与えられると、設定されている入力未処理数からライン未処理数を減算した値を新たに入力未処理数として設定する。そして、データ入力制御部20、飛ばしデータ数設定部22、ライン未処理数設定部24、及びデータ出力制御部25に送出する。このとき、入力未処理数が0となる場合は、入力データ数を入力未処理数として設定する。
【0033】
ライン未処理数設定部24は、飛ばしデータ数設定部22より入力される飛ばしデータ数、及び入力未処理数設定部23より与えられる入力未処理数に基づいて、飛ばしデータ数を設定する。まず、スタートパルスが与えられると、ラインデータ数格納部5より送出されるラインデータ数Lをライン未処理数として設定し、データ入力制御部20及び入力未処理数設定部23に送出する。又、1ライン処理終了信号が与えられると、ラインデータ数格納部5より送出されるラインデータ数Lがライン未処理数として設定される。そして、データ入力制御部20及び入力未処理数設定部23に送出する。
【0034】
このスタートパルス及び1ライン処理終了信号が与えられないとき、入力未処理数設定部23で設定された入力未処理数数と飛ばしデータ数設定部22で設定された飛ばしデータ数とが比較される。そして、飛ばしデータ数が入力未処理数より小さいとき、ライン未処理数から入力未処理数設定部23より与えられる入力未処理数を減算した後飛ばしデータ数を加算した値をライン未処理数に設定して、データ入力制御部20及び入力未処理数設定部23に送出する。又、飛ばしデータ数が入力データ数以上であるとき、ライン未処理数の変更はない。
【0035】
よって、例えば、xバイト単位のデータがメモリ2よりデータ転送部12に入力されるとき、入力データ数格納部21に格納された入力データ数がxとなるので、まず、入力未処理数設定部23が入力未処理数をxに設定する。この入力未処理数xがデータ入力制御部20、飛ばしデータ数設定部22、ライン未処理数設定部24、及びデータ出力制御部25に送出される。
【0036】
今、図4(b)のように、開始不要データ数Lsがx−b(bは、0<b<xを満たす値)バイトとされると、スタートパルスが与えられたとき、選択部9で選択された開始不要データ数x−bが飛ばしデータ数設定部22に与えられる。又、このとき、ラインデータ数格納部5よりラインデータLがライン未処理数設定部24に与えられる。そして、飛ばしデータ設定部22で、飛ばしデータ数がx−bに設定され、ライン未処理数設定部24で、ライン未処理数がLに設定される。飛ばしデータ数x−bが、入力未処理数設定部23、ライン未処理数設定部24、及びデータ出力制御部25に送出されるとともに、ライン未処理数Lが、データ入力制御部20及び入力未処理数設定部23に送出される。
【0037】
このように、飛ばしデータ数、入力未処理数、及びライン未処理数がそれぞれ、x−b、x、Lに設定されて、飛ばしデータ数設定部22、入力未処理数設定部23、及びライン未処理数設定部24から送出される。次に、飛ばしデータ数設定部22では、入力未処理数xと飛ばしデータ数x−bとが比較される。今、x−b<xとなるため、、新たに、0が飛ばしデータ数として設定される。そして、この飛ばしデータ数0が入力未処理数設定部23、ライン未処理数設定部24、及びデータ出力制御部25に送出される。
【0038】
このとき、入力未処理数設定部23では、1ライン処理終了検出部10より1ライン終了信号が与えられないので、入力未処理数をxのままとし、データ入力制御部20、飛ばしデータ数設定部22、ライン未処理数設定部24、及びデータ出力制御部25に送出する。又、ライン未処理数設定部24では、飛ばしデータ数x−bと入力未処理数xとが比較される。今、x−b<xとなるため、L−x+(x−b)の演算が行われ、新たに、L−bがライン未処理数として設定される。そして、ライン未処理数L−bが、データ入力制御部20及び入力未処理数設定部23に送出される。
【0039】
このように設定された飛ばしデータ数0、入力未処理数x、及びライン未処理数L−bがそれぞれ送出されると、1ライン処理終了信号が与えられるまで、飛ばしデータ数設定部22で飛ばしデータ数が0と設定されるとともに、入力未処理数設定部23で入力未処理数がxに設定される。又、ライン未処理数設定部24では、飛ばしデータ数が入力未処理数より小さくなるため、データ転送部12にxバイトのデータが入力されるたびに、L−b−x、L−b−2x、…のように、x毎に小さくなるように設定される。
【0040】
そして、1ライン処理終了信号が与えられたとき、図4(a)のように、1ライン終了時のaバイトの画像データを含んだxバイトのデータがデータ転送部12に入力されるとき、入力未処理数及びライン未処理数がそれぞれ、x、aと設定されている。このとき、x>aとなり、ライン未処理数が入力未処理数より小さくなるため、入力未処理数設定部23において、x−aの演算が行われ、新たに、x−aが入力未処理数として設定される。そして、入力未処理数x−aが、データ入力制御部20、飛ばしデータ数設定部22、ライン未処理数設定部24、及びデータ出力制御部25に送出される。
【0041】
又、終了不要データ数Leが2x−aとされると、1ライン処理終了信号が与えられたとき、選択部9で選択された開始不要データ数3x−a−bが飛ばしデータ数設定部22に与えられる。又、このとき、ラインデータ数格納部5よりラインデータLがライン未処理数設定部24に与えられる。そして、飛ばしデータ設定部22で、飛ばしデータ数が3x−a−bに設定され、ライン未処理数設定部24で、ライン未処理数がLに設定される。飛ばしデータ数3x−a−bが、入力未処理数設定部23、ライン未処理数設定部24、及びデータ出力制御部25に送出されるとともに、ライン未処理数Lが、データ入力制御部20及び入力未処理数設定部23に送出される。
【0042】
このように、飛ばしデータ数、入力未処理数、及びライン未処理数がそれぞれ、3x−a−b、x−a、Lに設定されて、飛ばしデータ数設定部22、入力未処理数設定部23、及びライン未処理数設定部24から送出される。次に、飛ばしデータ数設定部22では、入力未処理数x−aと飛ばしデータ数3x−a−bとが比較される。今、3x−a−b>x−aとなるため、(3x−a−b)−(x−a)の演算が行われ、新たに、2x−bが飛ばしデータ数として設定される。そして、この飛ばしデータ数2x−bが入力未処理数設定部23、ライン未処理数設定部24、及びデータ出力制御部25に送出される。
【0043】
このとき、入力未処理数設定部23では、1ライン処理終了検出部10より1ライン終了信号が与えられないので、データ入力格納部21に格納された入力データ数xを入力未処理数として設定する。そして、データ入力制御部20、飛ばしデータ数設定部22、ライン未処理数設定部24、及びデータ出力制御部25に送出する。又、ライン未処理数設定部24では、飛ばしデータ数3x−a−bと入力未処理数x−aとが比較される。今、3x−a−b>x−aとなるため、ライン未処理数をLのままとし、データ入力制御部20及び入力未処理数設定部23に送出する。
【0044】
このように、飛ばしデータ数、入力未処理数、及びライン未処理数がそれぞれ、2x−b、x、Lに設定されて、飛ばしデータ数設定部22、入力未処理数設定部23、及びライン未処理数設定部24から送出される。次に、飛ばしデータ数設定部22では、入力未処理数xと飛ばしデータ数2x−bとが比較される。今、2x−b>xとなるため、(2x−b)−xの演算が行われ、新たに、x−bが飛ばしデータ数として設定される。そして、この飛ばしデータ数x−bが入力未処理数設定部23、ライン未処理数設定部24、及びデータ出力制御部25に送出される。
【0045】
このとき、入力未処理数設定部23では、1ライン処理終了検出部10より1ライン終了信号が与えられないので、入力未処理数をxのままとする。そして、データ入力制御部20、飛ばしデータ数設定部22、ライン未処理数設定部24、及びデータ出力制御部25に送出する。又、ライン未処理数設定部24では、飛ばしデータ数2x−bと入力未処理数xとが比較される。今、2x−b>xとなるため、ライン未処理数をLのままとし、データ入力制御部20及び入力未処理数設定部23に送出する。
【0046】
このように、飛ばしデータ数、入力未処理数、及びライン未処理数がそれぞれ、x−b、x、Lに設定されると、1ライン処理終了信号が与えられるまで、上述したスタートパルスが与えられた以降の動作が再び行われる。そして、ユーザーによって指定されたビットマップ画像の画像データが全てデータ転送部12より出力されるまで、1ライン処理終了信号が与えられる毎に、上述の動作を繰り返す。
【0047】
データ出力制御部25は、まず、スタートパルスが与えられるとデータ転送部12からデータ処理部13へのデータ出力を開始させる。そして、ビットマップ画像1ライン分の画像データがメモリ2より入力されたこと示す1ライン処理終了信号が1ライン処理終了検出部10より与えられると、入力未処理数が入力データ数より小さくなるとき、データ転送部12内に入力されたデータを、二度、データ処理部13に出力するように、データ転送部12を出力制御する。
【0048】
よって、例えば、xバイト単位のデータがメモリ2よりデータ転送部12に入力されるとき、図4(a)のように、このxバイトのデータにaバイトとなる1ライン終了時の画像データが含まれている場合、このxバイトのデータがデータ転送部12に入力された時点で、1ライン処理終了検出部10より1ライン処理終了信号が与えられる。そして、入力未処理数設定部23よりx−aとなる入力未処理数が与えられ、入力データ数格納部21に格納された入力データ数xより小さくなる。よって、データ転送部12に入力されたaバイトとなる1ライン終了時の画像データを含むxバイトのデータが、二度、データ処理部13に出力されるように、データ転送部12を出力制御する。
【0049】
このように構成されるグラフィックLSI3の動作について、図面を参照して説明する。今、図5のようにメモリ2内に画像データが格納されるとともに、データがメモリ2でxバイト単位毎に処理されて格納されているものとする。又、1ラインデータ数がL=n×x+a+b、開始不要データ数がLs=x−b、終了不要データ数がLe=m×x−aであるものとする。このような画像データを有するデータを、メモリ2よりグラフィックLSI3に入力するときの動作を、図6のタイムチャートを参照して説明する。
【0050】
このとき、まず、CPU1より、ラインデータ数L、開始不要データ数Ls、終了不要データ数Le、及び入力データ数xがそれぞれ、ラインデータ数格納部5、開始不要データ数格納部6、終了不要データ数格納部7、及び入力データ数格納部21に与えられる。そして、加算部8において、開始不要データ数格納部6に格納された開始不要データ数Lsと終了不要データ数格納部7に格納された終了不要データ数Leとが加算されて不要データ数Ls+Le=(m+1)×x−a−bが生成される。又、入力データ数格納部21より入力未処理数設定部23に入力データ数xが与えられて、入力未処理数xが設定される。
【0051】
その後、スタートパルスが入力されると、選択部9では、開始不要データ数格納部6より与えられる開始不要データ数x−bを選択して、データ転送制御部11に与える。又、データ転送制御部11では、データ入力制御部20が動作を行い、xバイトのデータがデータ転送部12に入力される。このとき、飛ばしデータ数設定部22が選択部9より与えられる開始不要データ数x−bを飛ばしデータ数として設定するとともに、ライン未処理数設定部24がラインデータ数格納部5より与えられるラインデータ数n×x+a+bをライン未処理数として設定する。
【0052】
よって、スタートパルスが与えられると、bバイトの画像データを有するxバイトのデータが入力されるとともに、入力未処理数、ライン未処理数、及び飛ばしデータ数がそれぞれ、x、n×x+a+b、x−bに設定される。又、このとき、入力未処理数x及びライン未処理数n×x+a+bが、データ処理部13に出力される。
【0053】
このように、入力未処理数x、ライン未処理数n×x+a+b、及び飛ばしデータ数x−bがそれぞれ設定されると、データ転送部12よりbバイトの画像データを有するxバイトのデータがデータ処理部13に出力されるように、スタートパルスが与えられたデータ出力制御部25によって、データ転送部12が出力制御される。このとき、データ入力制御部20によってデータ転送部12が入力制御されて、全て画像データとなる次のxバイトのデータがデータ処理部13に入力される。
【0054】
そして、次のxバイトの画像データがデータ転送部12に入力されると、飛ばしデータ数x−bが入力未処理数xより小さいため、飛ばしデータ数設定部22において飛ばしデータ数が0とされるとともに、ライン未処理数設定部24においてライン未処理数が(n×x+a+b)−x+(x−b)=n×x+aとされる。その後、入力未処理数設定部23及びライン未処理数設定部24よりデータ処理部13に、入力未処理数x及びライン未処理数n×x+aが出力される。
【0055】
よって、データ処理部13では、bバイトの画像データを有するxバイトのデータが入力される以前に入力された入力未処理数x及びライン未処理数n×x+a+bと、bバイトの画像データを有するxバイトのデータと同時に入力される入力未処理数x及びライン未処理数n×x+aとを比較する。そして、入力未処理数が等しいことが確認されると、比較するライン未処理数の差がbとなるため、データ転送部12より入力されたxバイトのデータより、x−bバイトの不要データを削除して、このxバイトのデータ内に含まれるbバイトの画像データを選択し、上述した各種画像データ処理を施す。
【0056】
そして、次のxバイトの画像データがデータ転送部12に入力されると、データ転送部12内の前のxバイトの画像データがデータ転送部12より出力される。このとき、飛ばしデータ数0が入力未処理数xより小さいため、飛ばしデータ数設定部22において飛ばしデータ数が0のままとされるとともに、ライン未処理数設定部24においてライン未処理数が(n×x+a)−x+0=(n−1)×x+aとされる。そして、入力未処理数設定部23及びライン未処理数設定部24よりデータ処理部13に、入力未処理数x及びライン未処理数(n−1)×x+aが出力される。
【0057】
よって、データ処理部13では、入力未処理数x及びライン未処理数n×x+aと入力未処理数x及びライン未処理数(n−1)×x+aとを比較する。そして、入力未処理数が等しいことが確認されると、比較するライン未処理数の差がxとなるため、データ転送部12より入力されたxバイトのデータが全て画像データであることを確認し、このxバイトの画像データに対して上述した各種画像データ処理を施す。
【0058】
このようにして、xバイトの画像データが入力されるたびに、ライン未処理数設定部24では、(n−2)×x+a、(n−3)×x+a、…、x+aのように、その値がx毎減算されたライン未処理数が設定され、入力未処理数設定部23で設定される入力未処理数xとともにデータ処理部13に出力される。よって、このとき、データ処理部13では、比較する入力未処理数が等しくなるとともに比較するライン未処理数の差がxとなるため、データ転送部12より出力されるxバイトのデータが全て画像データであることが確認され、このxバイトの画像データに対して上述した各種画像データ処理が施される。又、飛ばしデータ数設定部22では、入力未処理数xが飛ばしデータ数0より大きいので、飛ばしデータ数が0に設定される。
【0059】
そして、aバイトの画像データを含んだxバイトのデータがデータ転送部12に入力されて、ビットマップ画像1ライン目の画像データの入力が終了するとき、飛ばしデータ数、入力未処理数、及びライン未処理数がそれぞれ、0、x、aとなる。このaバイトの画像データを含んだxバイトのデータが入力される前にメモリ2より入力されたxバイトの画像データがデータ転送部12より出力されるとき、同時に、データ転送制御部11より入力未処理数x及びライン未処理数aが出力される。よって、データ処理部13は、データ転送部12より入力されるxバイトのデータが全て画像データとであると認識し、xバイトの画像データに対して各種画像データ処理を施す。
【0060】
そして、このaバイトの画像データを含んだxバイトのデータがデータ転送部12に入力される間に、データ転送部12から出力される画像データ数がL−x=(n−1)×x+a+bに達すると、ビットマップ画像1ライン目の画像データの入力が終了され、1ライン処理終了検出部10より1ライン処理終了信号が選択部9及びデータ転送制御部11に与えられる。このとき、選択部9では、加算部8より与えられる不要データ数(m+1)×x−a−bを選択して、データ転送制御部11に与える。
【0061】
このとき、飛ばしデータ数設定部22が選択部9より与えられる不要データ数(m+1)×x−a−bを飛ばしデータ数として設定するとともに、ライン未処理数設定部24がラインデータ数格納部5より与えられるラインデータ数n×x+a+bをライン未処理数として設定する。又、入力未処理数設定部23において、入力未処理数xがライン未処理数aによって減算され、x−aが入力未処理数として設定される。
【0062】
このように、入力未処理数x−a、ライン未処理数n×x+a+b、及び飛ばしデータ数(m+1)×x−a−bがそれぞれ設定されると、データ転送部12よりaバイトの画像データを有するxバイトのデータがデータ処理部13に二度出力されるように、1ライン処理終了信号が与えられたデータ出力制御部25によって、データ転送部12が出力制御される。このとき、データ入力制御部20において、入力未処理数xとライン未処理数aとが比較される。今、x>aとなるため、データ転送部12への入力が禁止されるように制御される。
【0063】
よって、データ転送部12へのデータ入力が禁止されると、入力未処理数、ライン未処理数、及び飛ばしデータ数がそれぞれ、x−a、n×x+a+b、(m+1)×x−a−bに設定される。又、このとき、入力未処理数x−a及びライン未処理数(m+1)×x−a−bが、aバイトの画像データを有するxバイトのデータとともにデータ処理部13に出力される。
【0064】
よって、データ処理部13では、ビットマップ画像1ライン目の最後の画像データとなるaバイトの画像データを有するxバイトのデータが入力される以前に入力された入力未処理数x及びライン未処理数aと、aバイトの画像データを有するxバイトのデータと同時に入力される入力未処理数x−a及びライン未処理数n×x+a+bとを比較する。そして、比較する入力未処理数の差がaとなるため、x−aバイトの不要データを削除して、このxバイトのデータ内に含まれるaバイトの画像データを選択し、上述した各種画像データ処理を施す。
【0065】
そして、データ入力制御部20によってデータ転送部12へのデータ入力が再開されると、データ出力制御部25が、aバイトの画像データを有するxバイトのデータを再びデータ処理部13に出力するように、データ転送部12のデータ出力を制御する。このように、データ転送部12より再度aバイトの画像データを有するxバイトのデータを送出しようとするとき、入力未処理数設定部23において、入力未処理数がxに再設定される
【0066】
このとき、入力未処理数x−aが飛ばしデータ数(m+1)×x−a−bより小さいため、飛ばしデータ数設定部22において、飛ばしデータ数が、飛ばしデータ数(m+1)×x−a−bより入力未処理数x−aが減算された値m×x−bとされるとともに、ライン未処理数設定部24において、ライン未処理数はn×x+a+bのままとされる。そして、データ処理部13に対して、データ転送部12よりaバイトの画像データを有するxバイトのデータが再出力されるとともに、データ転送制御部11より入力未処理数x及びライン未処理数n×x+a+bが出力される。又、このようにaバイトの画像データを有するxバイトのデータがデータ転送部12より再出力されているとき、全て不要データとなるxバイトのデータがデータ転送部12に入力される。
【0067】
このとき、データ処理部13では、入力未処理数x−a及びライン未処理数n×x+a+bと入力未処理数x及びライン未処理数n×x+a+bとを比較する。そして、入力未処理数が差aの分だけ小さくなっているため、xバイトのデータの最初のaバイトのデータについては既に処理されたことが確認されるとともに、ライン未処理数が等しいため、残りのx−aバイトのデータも不要データであることが確認される。よって、このとき、入力されたデータ全てが不要データであることが確認され、各種画像データ処理が施されない。
【0068】
そして、全て不要データとなる次のxバイトのデータがデータ転送部12に入力されると、データ転送部12内の前のxバイトの不要データがデータ転送部12より出力される。このとき、入力未処理数xが飛ばしデータ数m×x−bより小さいため、飛ばしデータ数設定部22において、飛ばしデータ数が、飛ばしデータ数m×x−bより入力未処理数xが減算された値(m−1)×x−bとされるとともに、ライン未処理数設定部24において、ライン未処理数はn×x+a+bのままとされる。そして、入力未処理数設定部23及びライン未処理数設定部24よりデータ処理部13に、入力未処理数x及びライン未処理数n×x+a+bが出力される。
【0069】
よって、データ処理部13では、データが入力される以前に入力された入力未処理数x及びライン未処理数n×x+a+bと、データと同時に入力される入力未処理数x及びライン未処理数n×x+a+bとを比較する。そして、入力未処理数及びライン未処理数がどちらも等しいため、xバイトのデータ全てが不要データであることが確認され、各種画像データ処理が施されない。
【0070】
このようにして、xバイトの不要データが入力されるたびに、飛ばしデータ数設定部22では、(m−2)×x−b、(m−3)×x−b、…、2x−bのように、その値がx毎減算された飛ばしデータ数が設定される。又、このとき、データ処理部13では、比較する入力未処理数及びライン未処理数がそれぞれ常にx及びn×x+a+bとなり等しいため、データ転送部12より出力されるxバイトのデータが全て不要データであることが確認され、上述した各種画像データ処理が施されない。
【0071】
そして、bバイトの画像データを含んだxバイトのデータがデータ転送部12に入力されて、ビットマップ画像2ライン目の画像データの入力が開始するとき、飛ばしデータ数、入力未処理数、及びライン未処理数がそれぞれ、x−b、x、n×x+a+bとなる。このbバイトの画像データを含んだxバイトのデータが入力される前にメモリ2より入力されたxバイトの不要データがデータ転送部12より出力されるときも同様に、データ転送制御部11より入力未処理数x及びライン未処理数n×x+a+bが出力される。よって、データ処理部13は、データ転送部12より入力されるxバイトのデータが全て不要データとであると認識し、各種画像データ処理が施されない。
【0072】
その後、1ライン目と同様、全て画像データとなるxバイトのデータがメモリ2からデータ転送部12に入力されるとともに、bバイトの画像データを有するxバイトのデータがデータ転送部12からデータ処理部13に出力される。このとき、1ライン目と同様、飛ばしデータ数、入力未処理数、及びライン未処理数がそれぞれ、0、x、n×x+aと設定されるとともに、入力未処理数0及びライン未処理数n×x+aがデータ処理部13に出力される。それ以降の動作については、1ライン処理終了信号が与えられるまで、1ライン目と同様である。
【0073】
このような動作が最終ラインの画像データがデータ処理部13で処理されるまで、ライン毎に繰り返し行われることによって、メモリ2より与えられる不要データを含むデータから不要データを除いて、必要となる画像データのみを選択して各種画像データ処理を施すことができる。
【0074】
尚、本実施形態において、データ転送部からデータ処理部に対して出力するxバイトのデータが不要データばかりで構成されるときも、データ転送制御部より出力される入力未処理数及びライン未処理数とともにデータ処理部に出力するようにしたが、不要データばかりで構成されるxバイトのデータの出力をデータ出力制御部で禁止するようにしても構わない。このとき、データ出力制御部で飛ばしデータ数が入力未処理数より大きくなることが確認されると、データ転送制御部より出力される入力未処理数及びライン未処理数の出力の禁止を行うとともに、このときのデータ転送部に入力されたデータの出力を禁止すればよい。
【0075】
【発明の効果】
本発明によると、画像データ処理装置内で、指定された画像データ以外の不要データを除去することができるので、指定された画像データが格納されたアドレス領域のデータをメモリから連続的に画像データ処理装置に送出することができる。よって、従来のように、CPUなどで一旦、必要な画像データだけを選択して並び替えた後に画像データ処理装置に送出するための処理動作を省くことができ、DMA転送に対応させて、その処理時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグラフィックLSIとメモリとの関係を示すブロック図。
【図2】本発明のグラフィックLSIの内部構成を示すブロック図。
【図3】図2のグラフィックLSIに設けられたデータ転送制御部の内部構成を示すブロック図。
【図4】メモリ内に格納されたデータの様子を示す図。
【図5】メモリ内に格納されたデータの様子を示す図。
【図6】本発明のグラフィックLSIの動作を示すタイムチャート。
【図7】メモリ内に格納されたデータの様子を示す図。
【符号の説明】
1 CPU
2 メモリ
3 グラフィックLSI
4 バス回線
5 ラインデータ数格納部
6 開始不要データ数格納部
7 終了不要データ数格納部
8 加算部
9 選択部
10 1ライン処理終了検出部
11 データ転送制御部
12 データ転送部
13 データ処理部
Claims (4)
- 画像1ライン毎に該画像を表す画像データを連続的に格納するメモリ内に格納されたデータが所定単位毎に入力されるとともに、入力されるデータに含まれる画像データに対して画像データ処理を施す画像データ処理装置において、
メモリから与えられるデータから不要データを除去して、必要な画像データを選択して、画像データ処理を施すデータ処理部と、
最初に入力される前記所定単位のデータ内に含まれる不要データのデータ数を設定する第1不要データ数設定部と、
1ライン最後の画像データと次のライン最初の画像データとの間に存在する不要データのデータ数を設定する第2不要データ数設定部と、
第1又は第2不要データ数設定部の何れか一方で設定された不要データのデータ数を選択する選択部と、
画像1ライン分の画像データが前記データ処理部に送出されたことを確認したとき、ライン処理終了信号を前記選択部及び前記データ処理部に送出するライン処理終了検出部と、
を有し、
前記メモリより、画像データを含む前記所定単位のデータの入力が開始されたとき、前記選択部で前記第1不要データ数設定部で設定された不要データのデータ数が前記データ処理部に与えられ、
又、前記ライン処理終了検出部よりライン処理終了信号が発生したとき、前記選択部で前記第2不要データ数設定部で設定された不要データのデータ数が前記データ処理部に与えられることを特徴とする画像データ処理装置。 - 前記データ処理部が、
画像データ処理を行う画像データ処理部と、
前記メモリより入力される前記所定単位のデータを前記画像データ処理部に送出するとともに、前記選択部で選択された不要データのデータ数に基づいて前記所定単位のデータにおける画像データの位置を特定するための画像データ位置特定信号を生成して前記画像データ処理部に送出する画像データ位置特定部と、
を有し、
前記メモリより、画像データを含む前記所定単位のデータの入力が開始されたとき、前記選択部で前記第1不要データ数設定部で設定された不要データのデータ数が前記画像データ位置特定部に与えられて、入力開始時の前記所定単位のデータにおける画像データの位置を特定するための画像データ位置特定信号が生成され、
前記ライン処理終了検出部よりライン処理終了信号が発生するまでの間、前記メモリより入力されるデータ全てが画像データであることを示す画像データ位置特定信号が生成され、
前記ライン処理終了検出部よりライン処理終了信号が発生したとき、前記選択部で前記第2不要データ数設定部で設定された不要データのデータ数が前記画像データ位置特定部に与えられ、1ライン終了時の画像データの位置を特定するとともに次のライン開始時の画像データの位置を特定する画像データ位置特定信号が生成されることを特徴とする請求項1に記載の画像データ処理装置。 - 前記画像データ位置特定信号が、前記画像データ位置特定部より前記画像データ処理部に送出されるデータ数を示す入力未処理数と、1ラインの画像データのうち前記画像データ処理部に送出されていない画像データのデータ数を示すライン未処理数とによって構成されることを特徴とする請求項2に記載の画像データ処理装置。
- 前記画像データ位置特定部が、
前記入力未処理数を設定する入力未処理数設定部と、
前記ライン未処理数を設定するライン未処理数設定部と、
前記選択部で選択された不要データのデータ数が与えられるとともに、前記画像データ処理部に送出されるデータ内の不要データのデータ数を表す飛ばしデータ数を設定する飛ばしデータ数設定部と、
を備え、
前記メモリより、画像データを含む前記所定単位のデータの入力が開始されたとき、前記選択部で前記第1不要データ数設定部で設定された不要データのデータ数が前記飛ばしデータ数設定部に与えられて前記飛ばしデータ数設定部において飛ばしデータ数として設定されるとともに、前記ライン未処理数において1ラインの画像データのデータ数がライン未処理数として設定され、
前記ライン処理終了検出部よりライン処理終了信号が発生したとき、前記選択部で前記第2不要データ数設定部で設定された不要データのデータ数が前記飛ばしデータ数設定部に与えられて前記飛ばしデータ数設定部において飛ばしデータ数として設定されるとともに、前記ライン未処理数において1ラインの画像データのデータ数がライン未処理数として設定され、
前記飛ばしデータ数設定部で設定された飛ばしデータ数が前記入力未処理数で設定された入力未処理数以上のとき、該飛ばしデータ数より該入力未処理数を減算した値が新たに飛ばしデータ数として設定され、
前記飛ばしデータ数設定部で設定された飛ばしデータ数が前記入力未処理数で設定された入力未処理数より小さいとき、飛ばしデータ数が0と設定され、
前記飛ばしデータ数設定部で設定された飛ばしデータ数が、前記入力未処理数で設定された入力未処理数より小さいとき、前記ライン未処理数で設定されたライン未処理数から該入力未処理数を減算した後に該飛ばしデータ数を加算した値が新たにライン未処理数として設定されることを特徴とする請求項3に記載の画像データ処理装置。
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