JP2000354193A - カメラシステムおよび映像信号処理方法 - Google Patents

カメラシステムおよび映像信号処理方法

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JP2000354193A
JP2000354193A JP11164847A JP16484799A JP2000354193A JP 2000354193 A JP2000354193 A JP 2000354193A JP 11164847 A JP11164847 A JP 11164847A JP 16484799 A JP16484799 A JP 16484799A JP 2000354193 A JP2000354193 A JP 2000354193A
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processing
memory
data
signal processing
camera
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Hiroyasu Tsuchida
博康 土田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラ信号処理や縮小処理を行う際に、一旦
ディレイラインメモリに画素データを格納し、その格納
した画素データを用いて処理を行ったのでは、ディレイ
ラインメモリが必要となるため、回路が大規模なものに
なるとともに消費電力が増大する。 【解決手段】 CCD撮像素子11を撮像デバイスとし
て用いたカメラシステムにおいて、CCDRaw データを
直接DRAM等のメモリ14に一旦格納し、その後CC
DRaw データをメモリ14からブロック単位で読み出し
てカメラ信号処理部21でカメラ信号処理を行うととも
に、カメラ信号処理後のデータに対してブロック単位で
縮小処理部22での縮小処理や圧縮処理部23での圧縮
処理を行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラシステムお
よび映像信号処理方法に関し、特に画像圧縮/伸長など
の処理機能を備えたカメラシステム、および映像信号に
対して圧縮/伸長処理などの処理を行う映像信号処理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、撮像デバイスとして固体撮像
素子、例えばCCD(Charge CoupledDevice) 撮像素子
を用いたカメラシステムの従来例を示すブロック図であ
る。
【0003】この従来例に係るカメラシステムは、CC
D撮像素子101、相関二重サンプリング(CDS)回
路102、ADコンバータ103、ラインメモリ10
4、デジタル信号処理(DSP)回路105およびメモ
リ106を有する構成となっている。また、デジタル信
号処理回路105は、図13に示すように、カメラ信号
処理部111、縮小処理部112および圧縮/伸長処理
部113等によって構成されている。
【0004】上記構成の従来例に係るカメラシステムに
おいて、CCD撮像素子101は、1画面を構成する各
画素の信号を、図14のような順序で出力する。このC
CD撮像素子101の出力信号は、その出力部でのリセ
ット時に発生するリセット雑音が相関二重サンプリング
回路102で除去された後、ADコンバータ103でデ
ジタル化され、ラインメモリ104を経由してデジタル
信号処理回路105に供給される。
【0005】ここで、CCD撮像素子101から出力さ
れ、相関二重サンプリング回路102を経てDAコンバ
ータ103でデジタル化された生データを、CCDRaw
データと称するものとする。
【0006】デジタル信号処理回路105において、カ
メラ信号処理部111では、CCDRaw データを輝度デ
ータYおよび色差データCbCr(以下、YCbCrデ
ータと記す)や、R(赤)G(緑)B(青)データに変
換する処理が行われる。この変換処理の際には、高画質
化を図る上で一般的に、1つの画素の信号に対してその
上下左右の周辺画素の信号を用いることから、垂直方向
に2〜5ライン程度の画素の信号が必要となり、そのた
めラインメモリ104が用いられる。ここで、ラインと
は、水平方向に並ぶ画素列を言うものとする。
【0007】図15に、ラインメモリ104の具体的な
構成例を示す。この構成例では、例えばあるラインの画
素についてその上下2ラインずつの画素データを用いる
場合を例に採っている。したがって、計5ライン分の画
素データが必要であることから、4本の水平ディレイラ
インメモリ121〜124が用いられることになる。こ
こで、水平ディレイラインメモリとは、水平1ライン分
の画素データを格納できるメモリであり、先述したよう
に、垂直方向に画素データが必要な場合に用いられる。
【0008】また、カメラ信号処理部111でのカメラ
信号処理の場合に限らず、縮小処理部112での縮小
(又は、拡大)処理の場合にも、図16に示すように、
垂直方向の縮小のためにラインメモリを用いて処理を行
っていた。ここでは、例えば、あるラインの画素につい
てその上下3ラインずつの画素データを用いる場合を例
に採っており、したがって6本の水平ディレイラインメ
モリ131〜136が用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のカメラシステムでは、カメラ信号処理や縮小(又は、
拡大)処理を行う際に、一旦ディレイラインメモリに画
素データを格納し、その格納した画素データを用いて処
理を行っていたので、水平ディレイラインメモリがカメ
ラ信号処理の場合には4本程度、縮小/拡大処理の場合
には1本〜20本程度必要であり、したがって回路が大
規模なものになるとともに消費電力が増大し、さらには
CCD撮像素子101の画素数が増加するにつれて水平
ディレイラインメモリの容量が問題となる。
【0010】また、圧縮/伸長処理部113でJPE
G,MPEGなどの画像圧縮の処理を行う際には、カメ
ラ信号処理部111で信号処理したデータを一旦メモリ
106に格納し、それを圧縮処理に合わせたアドレスで
読み出すことによって圧縮処理を行っていたため、処理
に時間がかかるとともに、メモリ106へのアクセス回
数も多く問題であった。縮小/拡大処理を行う場合にも
同様に、JPEGやMPEGの伸長処理したデータを一
旦メモリ106に格納し、それを縮小/拡大処理に合わ
せたアドレスで読み出していたため、処理に時間がかか
るとともに、メモリ106へのアクセス回数も多く問題
であった。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、最小限の回路規模で
実現できるとともに、消費電力を大幅に低減でき、さら
には処理速度の大幅な向上およびメモリへのアクセス回
数の大幅な低減が可能なカメラシステムを提供すること
にある。
【0012】本発明はさらに、システムの回路規模の縮
小化および低消費電力化、さらには処理速度の大幅な向
上およびメモリへのアクセス回数の大幅な低減に寄与し
得る映像信号処理方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によるカメラシス
テムは、固体撮像素子を撮像デバイスとして用いたカメ
ラシステムであって、固体撮像素子の出力信号をデジタ
ル化して得られる生データを格納するメモリと、このメ
モリに格納された生データをブロック単位で読み出して
カメラ信号処理を行うとともに、この処理後のデータに
対してブロック単位で少なくとも画像縮小、画像圧縮の
処理を行う信号処理回路とを備えた構成となっている。
【0014】また、本発明による映像信号処理方法で
は、外部から与えられるデジタル化された映像信号を一
旦メモリに格納し、その後当該メモリからブロック単位
で読み出してカメラ信号処理を行うとともに、この処理
後のデータに対してブロック単位で少なくとも画像縮
小、画像圧縮の処理を行うようにする。
【0015】上記構成のカメラシステムまたは映像信号
処理方法において、固体撮像素子の出力信号をデジタル
化して得られる生データまたは外部から与えられるデジ
タル化された映像信号を一旦メモリに格納し、その後ブ
ロック単位で各種の信号処理を実行することで、カメラ
信号処理や縮小(又は、拡大)処理を行う際にディレイ
ラインメモリを用いなくて済むことになる。また、メモ
リへのアクセス回数も大幅に減ることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一
実施形態に係るカメラシステムの構成を示すブロック図
であり、例えばデジタルスチルカメラに適用した場合を
例に採って示している。
【0017】図1において、本実施形態に係るカメラシ
ステム10は、撮像デバイスとしての固体撮像素子、例
えばCCD撮像素子11と、このCCD撮像素子11の
出力信号のリセット雑音を除去する相関二重サンプリン
グ(CDS)回路12と、この相関二重サンプリング回
路12を経たCCD出力信号をデジタルデータに変換す
るDAコンバータ13と、このDAコンバータ13から
のCCDRaw データを一旦格納するメモリ14と、この
メモリ14のアドレスを指定するアドレス制御回路15
と、各種の信号処理をデジタル的に行うデジタル信号処
理(DSP)16とを有する構成となっている。
【0018】上記構成のカメラシステム10において、
CCD撮像素子11としては、例えば、PS(全画素独
立読み出し)‐IS(インターレース)方式の素子が用
いられる。また、メモリ14としては、例えばDRAM
が用いられる。このDRAMとしては、例えば、本シス
テム全体の制御を司るマイクロコンピュータ(図示せ
ず)の処理などに利用されるDRAMが兼用される。
【0019】デジタル信号処理回路16は、カメラ信号
処理部21、縮小処理部22、圧縮処理部23および伸
長処理部24等によって構成されている。このデジタル
信号処理回路16において、カメラ信号処理部21は、
一旦メモリ14に格納されたCCDRaw データを、アド
レス制御回路15によるアドレス指定のもとに、所定範
囲のブロック単位で読み出してカメラ信号処理を行う。
このカメラ信号処理では、CCDRaw データをYCbC
rデータやRGBデータに変換する処理が行われる。そ
の具体的な処理については、後で詳細に説明する。
【0020】また、デジタル信号処理回路16におい
て、カメラ信号処理部21、縮小処理部22、圧縮処理
部23および伸長処理部24は各々、ローカルメモリと
して機能するレジスタを有している。そして、カメラ信
号処理部21でCCDRaw データをブロック単位で処理
するようにしたことで、カメラ信号処理部21と縮小処
理部22および圧縮処理部23との間、並びに伸長処理
部24と縮小処理部22との間でメモリ14を経由せず
に直接にブロック単位のデータのやり取りが行えるよう
になっている。
【0021】続いて、デジタル信号処理回路16におけ
る各処理部21〜24の具体的な動作について説明す
る。
【0022】先ず、カメラ信号処理部21では、図2に
示すように、メモリ14に一旦格納されたCCDRaw デ
ータを、処理に必要な水平画素数×処理に必要な垂直画
素数のブロックで読み出し、このブロックごとに例えば
水平垂直共に5画素のCCDRaw データから1画素のY
CbCrデータ(又は、RGBデータ)を生成するため
のカメラ信号処理を行う。
【0023】このカメラ信号処理の際のブロック単位で
のCCDRaw データの読み出しは、アドレス制御回路1
5からのアドレス指定によって実行される。また、カメ
ラ信号処理後のデータは、次の処理に必要な水平画素数
×次の処理に必要な垂直画素数のブロック単位で出力さ
れる。
【0024】具体的には、ブロック単位でカメラ信号処
理を行うに際して、水平垂直共に5画素のCCDRaw デ
ータから1画素のYCbCrデータを生成するために
は、処理対象のブロックに隣接する左右のブロックの各
ライン2画素分ずつの画素データおよび上下のブロック
の各2ライン分ずつの画素データが必要となる。
【0025】すなわち、図3において、左右で隣接する
2つのブロックにおいて、隣接する2画素分ずつ、計4
画素分の画素データ(図中、散点領域で示す)が、左右
2ブロックのカメラ信号処理の際に必要となり、同様
に、上下で隣接する2つのブロックにおいて、隣接する
2ライン分ずつ、計4ライン分の画素データ(図中、散
点領域で示す)が、上下2ブロックのカメラ信号処理の
際に必要となる。
【0026】したがって、メモリ14に格納されたCC
DRaw データをブロック単位で読み出すに当たっては、
図3において、水平方向において隣接処理ブロックと重
なる部分(図中、散点領域)のCCDRaw データについ
ては、今回の処理ブロックの際と次回の処理ブロックの
際の計2回読み出されることになる。一方、垂直方向に
おいて隣接処理ブロックと重なる部分(図中、散点領
域)のCCDRaw データについては、ローカルメモリで
あるレジスタに格納されることになる。
【0027】そして、カメラ信号処理部21において、
水平垂直共に5画素のCCDRaw データから1画素のY
CbCrデータ(又は、RGBデータ)を生成するため
のカメラ信号処理がブロック単位で行われる。このカメ
ラ信号処理によって生成されたYCbCrデータ(又
は、RGBデータ)は、図4に示す順序で順にブロック
単位で出力される。
【0028】カメラ信号処理部21から出力されたブロ
ック単位の画像データは、カメラ信号処理に引き続いて
縮小処理あるいは圧縮処理が行われる場合には、縮小処
理部22あるいは圧縮処理部23に直接供給される。こ
れらの処理が引き続いて行われない場合には、カメラ信
号処理部21から出力されたブロック単位の画像データ
は、メモリ14に格納されることになる。
【0029】一例として、カメラ信号処理に引き続いて
圧縮処理が行われるものとすると、YCbCr4:2:
2のJPEGの画像圧縮を想定した場合に、図5に示す
ように、ブロック単位の入力データを水平20画素垂直
12画素(以下、水平x画素垂直y画素の表記をx×y
と略す)のCCDRaw データとし、このCCDRaw デー
タを16×8のブロックのYCbCrデータとして直接
圧縮処理部23に与えるようにする。
【0030】この16×8のブロックのYCbCrデー
タを受けて、圧縮処理部23は、図6に示すように、画
像圧縮処理を周知のJPEG圧縮技術によって実行し、
JPEG圧縮データを出力する。この圧縮処理部23か
ら出力されたJPEG圧縮データは、メモリ14に格納
されることになる。
【0031】次に、縮小処理部21での処理について説
明する。
【0032】図7は、縮小処理部21の具体的な構成の
一例を示すブロック図である。図7において、縮小処理
部21は、水平LPF(ローパスフィルタ)211、水
平間引き回路212、ローカルメモリとしての機能を持
つレジスタ213、垂直LPF214および垂直間引き
回路215を有する構成となっている。
【0033】画像の縮小処理は、水平方向および垂直方
向において画素データを間引くことによって実現でき
る。しかしながら、単に画素データを間引いたのでは画
質が劣化することから、一般的に、LPFを用いること
によって周辺画素の画素データに対してに適切な係数を
掛け、これらの画素データを用いて1つの画素データを
生成するフィルタリング処理を行うことで、画質の向上
を図っている。
【0034】水平LPF211および垂直LPF214
は、この画質向上のために設けられたものである。そし
て、水平LPF211でフィルタリング処理が行われた
ブロックのデータに対して、水平間引き回路212で水
平方向の間引き処理が行われる。この水平LPF211
および水平間引き回路212で処理されたブロックのデ
ータのうち、次のブロックで必要となる当該ブロックと
隣接する画素の画素データは、レジスタ213に格納さ
れる。
【0035】水平方向の間引き処理が行われた画像デー
タは、引き続き垂直LPF214でフィルタリング処理
が行われる。この垂直LPF214でのフィルタリング
処理では、処理対象のブロックに対してその上下の2つ
のブロックの画像データも必要となることから、計3ブ
ロックの画像データの各々に対して3ステップでフィル
タリング処理が行われる。
【0036】垂直LPF214において、各ステップご
とに行われるフィルタリング処理の結果は、メモリ14
に一時的に格納され、次のステップのフィルタリング処
理の際にメモリ14から読み出されて利用される。そし
て、垂直LPF214で垂直方向のフィルタリング処理
が行われたブロックのデータに対して、垂直間引き回路
215で垂直方向の間引き処理が行われ、最終的な縮小
画像データとして出力される。
【0037】一例として、図8に示すように、カメラ信
号処理部21から縮小処理部22に16×8のブロック
のYCbCrデータが直接入力され、これを1/2倍に
縮小処理するものとすると、8×4のブロックのデータ
が、縮小画像データとして出力されることになる。縮小
処理部22から出力された縮小画像データは、メモリ1
4に格納されることになる。
【0038】これまでの説明では、カメラ信号処理に引
き続いて圧縮処理と縮小処理とが別々に行われることを
前提としたが、カメラ信号処理に引き続いて圧縮処理と
縮小処理とを並行して行うことも可能であることは勿論
である。
【0039】一例として、YCbCr4:2:0をJP
EGを想定した場合、図9に示すように、先ずメモリ1
4に格納されているCCDRaw データを20×20のブ
ロックでカメラ信号処理部21に読み出し、カメラ信号
処理部21ではカメラ信号処理を行った後16×16の
ブロックのYCbCrデータとして縮小処理部22およ
び圧縮処理部23にブロック単位で与える。そして、縮
小処理部22は先述した手順で縮小処理を行って縮小デ
ータを出力し、圧縮処理部23は周知のJPEG圧縮技
術で圧縮処理を行ってJPEG圧縮データを出力する。
【0040】なお、上述した画像圧縮では、JPEGの
場合を例に採って説明したが、MPEGの場合にも同様
なブロックでの圧縮であるので、同様な処理手法を用い
ることができる。
【0041】また、処理速度を向上するために、YCb
Cr4:2:2の場合、CCDRawデータを36×12
のブロックで読み出し、カメラ信号処理後32×8のブ
ロックのYCbCrデータとして出力したり、YCbC
r4:2:0の場合、CCDRaw データを36×20の
ブロックで読み出し、カメラ信号処理後32×16のブ
ロックのYCbCrデータとして出力したりして処理す
る方法もある。
【0042】すなわち、カメラ信号処理において、水平
x画素、垂直y画素(本例では、x=5,y=5)から
1画素を生成している場合には、 の画素のブロックを処理するようにすれば良い。ここ
で、nは正の整数であり、現実的には、n=1,2,
4,8となる。
【0043】また、伸長処理部24においても、縮小処
理部22および圧縮処理部23と同様に、ブロック単位
での伸長処理が行われる。すなわち、メモリ14に格納
されているブロック単位の圧縮データを読み出して伸長
処理を行う。このとき、図10に示すように、縮小処理
部22が受け付けられる構造、本例の場合には、16×
8のブロックの伸長データを生成するようにする。
【0044】上述したように、固体撮像素子、例えばC
CD撮像素子11を撮像デバイスとして用いたカメラシ
ステム10において、CCDRaw データを直接DRAM
等のメモリ14に一旦格納し、その後CCDRaw データ
をメモリ14からブロック単位で読み出してカメラ信号
処理を行うとともに、カメラ信号処理後のデータに対し
てブロック単位で縮小処理や圧縮処理を行うようにした
ことにより、次のような作用効果が得られる。
【0045】すなわち、ライン単位ではなくブロック単
位で信号処理を行うことにより、カメラ信号処理や縮小
(又は、拡大)処理を行う際にディレイラインメモリを
用いなくて済むため、回路規模を小さくできるととも
に、その分だけ消費電力を低減でき、しかもCCD撮像
素子11の画素数が増えてもそれに左右されることはな
く、あらゆる画素数に対応可能となる。
【0046】また、カメラ信号処理から次の処理に移行
する際にメモリ14が介在しないため、カメラ信号処理
から圧縮処理までの処理速度を大幅に向上でき、しかも
カメラ信号処理、圧縮処理をしながら縮小処理、あるい
は伸長処理をしながら縮小処理を行うことができ、よっ
てメモリ14へのアクセス回数を大幅に削減できるとと
もに、システム全体の消費電力を大幅に低減できる。
【0047】図11は、例えばデジタルスチルカメラに
適用した本発明の他の実施形態に係るカメラシステムの
構成を示すブロック図であり、図中、図1と同等部分に
は同一符号を付して示してある。本実施形態に係るカメ
ラシステム10′は、ADコンバータ13とメモリ14
との間に前段処理回路17が新たに設けられた構成とな
っており、それ以外は先の実施形態に係るカメラシステ
ム10の場合と同じである。
【0048】また、本実施形態に係るカメラシステム1
0′は、モニタリング機能を備えたカメラシステムとな
っている。ところで、CCD撮像素子11の画素数が多
くなればなる程フレームレートが落ちる。したがって、
モニターに動画を映し出すモニタリングモード時には、
フレームレートを上げる必要があることから、CCD撮
像素子11では、所望のフレームレートを得るために信
号電荷を間引いて読み出す処理が行われる。
【0049】この間引き処理は、モニタリングモード時
に、CCD撮像素子11の各画素の信号電荷を読み出す
際に、垂直方向において信号電荷の読み出しをライン単
位で所定の割合で間引く、一例として、6ラインごとに
1ラインを間引く処理が行われる。ただし、この間引き
処理は垂直方向についてだけである。したがって、この
ままの撮像信号を用いてモニタリングを行ったのでは、
垂直方向だけが圧縮された画面となり、所望のアスペク
ト比を確保できないことになる。
【0050】そこで、本実施形態においては、モニタリ
ングモード時に、垂直方向の間引きに伴ってCCD撮像
素子11から出力され、相関二重サンプリング回路12
を経てADコンバータ13でデジタル化されたCCDRa
w データに対して、前段処理回路17において水平方向
の間引き(縮小)処理をアスペクト比に対応して行った
後、メモリ14に格納する構成を採っている。すなわ
ち、この前段処理回路17は、モニタリングモード時に
のみ機能し、通常の撮像モード時にはCCDRawデータ
に対して何ら処理を行うことなくメモリ14に供給す
る。
【0051】なお、CCD撮像素子11には1画素につ
き1色の対応関係で所定のカラーコーディングの色フィ
ルタが配されているため、前段処理回路17で水平方向
の縮小(間引き)を行う際には、後のカメラ信号処理の
際に混色が生じないように、色配列を考慮してその処理
を行う必要がある。その処理には周知の処理方法を用い
ることで実現でき、その具体例については本発明の要旨
とするところではないので、ここではその説明について
は省略する。
【0052】このように、モニタリングモード時には、
垂直方向の間引きに伴うCCDRawデータに対して、前
段処理回路17で水平方向の縮小(間引き)処理を行っ
た後に、メモリ14に格納するようにしたことで、メモ
リ14には所定のアスペクト比に対応したCCDRaw デ
ータが格納されることになるため、以降のカメラ信号処
理などの際のメモリ14に対するアクセス回数を大幅に
減らすことができ、それに伴って処理速度の高速化が図
れるとともに、システム全体の低消費電力化に寄与でき
る。
【0053】また、本実施形態に係るカメラシステムに
は、CCD撮像素子11で撮像した撮像画面の一部分、
即ちCCD撮像素子11の有効画素領域のうちの一部分
の領域の画素情報のみを読み出すいわゆる一部切り出し
の機能も備えられている。この一部切り出しの場合に
も、垂直方向での間引きおよび水平方向での縮小の各処
理が行われ、これら各処理が行われたCCDRaw データ
がメモリ14に格納される。そして、このCCDRaw デ
ータに基づいて一部切り出しの画像を記録媒体に静止画
として記録する処理が行われる。
【0054】ところが、一部切り出しの画像をモニタリ
ングする際は、垂直方向での間引きおよび水平方向での
縮小が行われ、メモリ14に格納されたCCDRaw デー
タに基づいてモニタリングを行ったのでは、記録媒体に
記録する画サイズとモニター上の画サイズとが一致しな
いことになる。そのために、切り出した画像が、モニタ
ーの画面全体に亘って表示されるように、CCDRaw デ
ータに対して拡大処理を施す必要がある。
【0055】これに対応できるようにするために、前段
処理回路17は、水平方向の縮小を行う際の縮小率が可
変な構成となっている。そして、前段処理回路17で
は、一部切り出しの画像をモニタリングする際に、その
縮小率が静止画として記録する際の縮小率よりも小さく
なるように設定される。このときの縮小率は、モニター
の横方向(水平方向)の画面サイズに応じて決定され
る。
【0056】これにより、一部切り出しの画像をモニタ
リングする際に、その画像についてのCCDRaw データ
が、前段処理回路17において水平方向で拡大されてメ
モリ14に格納されたことと等価となる。したがって、
メモリ14に格納されたCCDRaw データに基づいてモ
ニタリングを行っても、モニター上には横方向(水平方
向)において画面全体に一部切り出しの画像が表示され
る。
【0057】このとき、垂直方向に関しては、メモリ1
4に格納されたCCDRaw データについて、モニターの
縦方向(垂直方向)の画面サイズに対応した割合で、一
例として、3ラインごとに2ラインずつ、この2ライン
のデータを繰り返して読み出すことにより、一部切り出
しの画像を垂直方向に拡大したことと等価となり、モニ
ター上には縦方向においても画面全体に一部切り出しの
画像が表示される。その結果、記録媒体に記録する画サ
イズとモニター上の画サイズとを一致させることができ
る。
【0058】なお、上記各実施形態では、CCD撮像素
子11を撮像デバイスとして用いたカメラシステムにお
いて、CCD撮像素子11から入力される映像信号(C
CDRaw データ)を処理する場合について述べたが、カ
メラシステムにおける映像信号の処理に限らず、メモリ
などに予め格納してある画像データに対しても同様の処
理を適用することが可能である。したがって、出力デー
タについても、メモリに格納しても良いし、出力端子を
介して外部へ出力するようにしても良い。
【0059】また、上記各実施形態では、システム構成
を図1および図11に示すようにハードウエアで実現す
るとしたが、同様の機能をソフトウエアで実現すること
も可能である。ソフトウエアで実現した場合には、CC
DRaw データを直接キャッシュメモリに一旦格納し、そ
の後CCDRaw データを当該メモリからブロック単位で
読み出してカメラ信号処理を行うとともに、カメラ信号
処理後のデータに対してブロック単位で縮小処理や圧縮
処理を行うことで、キャッシュメモリの使用容量を少な
くすることができ、さらにはメモリアクセス回数を低減
できるとともに処理速度を向上できる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固体撮像素子の出力信号をデジタル化して得られる生デ
ータまたは外部から与えられるデジタル化された映像信
号を一旦DRAM等のメモリに格納し、その後ブロック
単位で各種の処理を実行するようにしたことにより、カ
メラ信号処理や縮小(又は、拡大)処理を行う際にディ
レイラインメモリを用いなくて済むため、回路規模を小
さくできるとともに、その分だけ消費電力を低減でき、
さらには処理速度を大幅に向上できるとともに、メモリ
へのアクセス回数も大幅に低減できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカメラシステムの構
成を示すブロック図である。
【図2】カメラ信号処理での入出力ブロックデータのサ
イズを示す図である。
【図3】カメラ信号処理の際にメモリから読み出すCC
DRaw データの状態を示す図である。
【図4】カメラ信号処理後の出力データの状態を示す図
である。
【図5】YCbCr4:2:2のJPEGの画像圧縮を
想定した場合のカメラ信号処理での入出力データブロッ
クのサイズを示す図である。
【図6】圧縮処理での入出力データブロックのサイズを
示す図である。
【図7】縮小処理部の具体的な構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【図8】縮小処理での入出力データブロックのサイズを
示す図である。
【図9】YCbCr4:2:0のJPEGを想定した場
合のカメラ信号処理、圧縮処理および縮小処理での入出
力データブロックのサイズを示す図である。
【図10】伸長処理での入出力データブロックのサイズ
を示す図である。
【図11】本発明の他の実施形態に係るカメラシステム
の構成を示すブロック図である。
【図12】カメラシステムの従来例を示すブロック図で
ある。
【図13】デジタル信号処理回路の構成を示すブロック
図である。
【図14】1画面のCCD出力信号の順序を示す図であ
る。
【図15】カメラ信号処理用ラインメモリの構成例を示
すブロック図である。
【図16】縮小(又は、拡大)処理用ラインメモリの構
成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,10′…カメラシステム、11…CCD撮像素
子、12…相関二重サンプリング(CDS)回路、13
…ADコンバータ、14…メモリ、15…アドレス制御
回路、16…デジタル信号処理(DSP)回路、17…
前段処理回路、21…カメラ信号処理部、22…縮小処
理部、23…圧縮処理部、24…伸長処理部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体撮像素子を撮像デバイスとして用い
    たカメラシステムであって、 前記固体撮像素子の出力信号をデジタル化して得られる
    生データを格納するメモリと、 前記メモリに格納された生データをブロック単位で読み
    出してカメラ信号処理を行うとともに、この処理後のデ
    ータに対してブロック単位で少なくとも画像縮小、画像
    圧縮の処理を行う信号処理回路とを備えたことを特徴と
    するカメラシステム。
  2. 【請求項2】 前記メモリとして、システム全体の処理
    に用いられるメモリを兼用したことを特徴とする請求項
    1記載のカメラシステム。
  3. 【請求項3】 前記信号処理回路内の各処理部は各々レ
    ジスタを有し、次のブロックの処理に必要な情報を各レ
    ジスタに格納して保持することを特徴とする請求項1記
    載のカメラシステム。
  4. 【請求項4】 モニタリングモード時に、前記固体撮像
    素子の出力信号をデジタル化して得られる生データに対
    して水平方向での縮小処理を行って前記メモリに供給す
    る前段処理回路を有することを特徴とする請求項1記載
    のカメラシステム。
  5. 【請求項5】 前記前段処理回路の縮小率が可変であ
    り、前記固体撮像素子の有効画素領域のうちの一部分の
    領域の画素情報のみを読み出したときの一部切り出し画
    像をモニタリングする際に、前記前段処理回路の縮小率
    を、該一部切り出し画像を静止画として記録する際の縮
    小率よりも小さく設定することを特徴とする請求項4記
    載のカメラシステム。
  6. 【請求項6】 外部から与えられるデジタル化された映
    像信号を一旦メモリに格納し、 その後前記メモリからブロック単位で読み出してカメラ
    信号処理を行うとともに、この処理後のデータに対して
    ブロック単位で少なくとも画像縮小、画像圧縮の処理を
    行うことを特徴とする映像信号処理方法。
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