JP3841562B2

JP3841562B2 - 使い捨て着用物品の包装構造

Info

Publication number: JP3841562B2
Application number: JP21899998A
Authority: JP
Inventors: 研根本; 浩文中西
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1998-08-03
Filing date: 1998-08-03
Publication date: 2006-11-01
Anticipated expiration: 2018-08-03
Also published as: JP2000042028A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄テープの機能低下が効果的に防止された使い捨て着用物品の包装構造に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明の解決しようとする課題】
従来より、図４及び５に示すように、背側部Ｂに使い捨ておむつ１１０の廃棄時止着用の廃棄テープ１１４が設けられたパンツ型の使い捨ておむつ１１０等の使い捨て着用物品は、その腹側部Ａの表面シート側と背側部Ｂの表面シート側とが当接するように折り畳み、股下部Ｃを折り返し、１のおむつの腹側部Ａと他のおむつの背側部Ｂとが当接するように複数個配設した後、包装材１２０で包装してなる使い捨ておむつの包装構造の形態で市販等されている。
【０００３】
しかし、従来の包装構造では、図４及び５に示すように、製造工程上、使い捨ておむつの股下部Ｃが腹側部Ａに向けて折り返された構造で包装されていたため、廃棄テープ１１４と包装材１２０又は他の使い捨ておむつ１１０とが直接当接していた。
このため、使い捨ておむつ１１０を包装材１２０からなる包装袋１２１に封入する際や、使い捨ておむつ１１０を取り出す際に、廃棄テープ１１４が他の使い捨ておむつや包装材１２０と当たってめくれる等して、廃棄テープ１１４の粘着面の粘着力が低下してしまい、廃棄テープ１１４の不良の原因となる、又は接着して使用不能となるという問題があった。この問題は、廃棄テープがつまみ部を有する場合には特に顕著であった。
【０００４】
従って、本発明の目的は、廃棄テープの粘着力の低下を引き起こすことがなく、廃棄テープの不良が発生しにくい、使い捨て着用物品の包装構造を提供することにある。
尚、本発明における着用物品の例としては、ベビー用又は成人用のおむつ、失禁用パンツ、トレーニングパンツの他、生理用ショーツ、ショーツ型ナプキン等を挙げることができる。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及びこれら両シート間に介在する液保持性の吸収体を具備し、背側部に使い捨て着用物品の廃棄時止着用の廃棄テープが設けられたパンツ型の使い捨て着用物品を、複数個包装材で包装してなり、該使い捨て着用物品は、隣接する一方の着用物品の腹側部と他方の着用物品の背側部とを対向させて包装されている使い捨て着用物品の包装構造において、上記使い捨て着用物品は、何れも上記股下部が上記背側部側に向けて折り返されている使い捨て着用物品の包装構造を提供することにより上記目的を達成したものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の使い捨て着用物品の包装構造の好ましい１実施形態について説明する。
【０００７】
図１〜３に示す実施形態の使い捨て着用物品としての使い捨ておむつの包装構造１は、液透過性の表面シート１１、液不透過性の裏面シート１２及びこれら両シート１１，１２間に介在する液保持性の吸収体１３を具備し、背側部Ｂに使い捨ておむつの廃棄時止着用の廃棄テープ１４が設けられたパンツ型の使い捨ておむつ１０を、複数個包装材２０で包装してなり、使い捨ておむつ１０は、隣接する一方のおむつの腹側部Ａと他方のおむつの背側部Ｂとが当接するように配設されている。
【０００８】
而して、本実施形態の使い捨ておむつの包装構造１において、使い捨ておむつ１０は、何れも股下部Ｃが背側部Ｂ側に向けて折り返されている。
【０００９】
更に詳述すると、本形態における使い捨ておむつ１０は、図１から図３に示すように、腹側部Ａの左右両側縁部Ａ１，Ａ２と背側部Ｂの左右両側縁部Ｂ１，Ｂ２とが接合されてなる通常のパンツ型の使い捨ておむつである。また、図２及び３に示すように、左右のレッグ部１５に沿って弾性部材１６が設けられて一対のレッグギャザーが形成されている。また、用いられる形成材料等は、通常公知のものが特に制限なく用いられる。
また、本形態においては、各使い捨ておむつ１０は、それぞれ腹側部Ａの表面シート１１と背側部Ｂの表面シート１１とを当接させて、厚みの薄い扁平形状となるように畳んだ後、股下部Ｃが折り返されている。
また、本形態においては、廃棄テープ１４として、使い捨ておむつ１０に固着された固定部と、廃棄時に丸めた使い捨ておむつに止着される止着部と、該固定部と該止着部とを連結する中間部とからなり、該止着部の先端につまみ部が設けられた、いわゆるＺ型の３つ折りテープを用いている（詳細な構造については特に図示せず）。該廃棄テープの形成材料としても通常公知のものを特に制限なく用いることができる。
【００１０】
また、包装材２０も通常使い捨ておむつの包装材として用いられるものを特に制限なく用いることができ、包装材により形成される包装袋２１も通常のものと同様に長方体型状で、上部に取っ手２２が付いた形態である。
【００１１】
使い捨ておむつにおける股下部Ｃの折り返される部分は、廃棄テープを保護できる程度の長さであればよいが、腹側部Ａの表面シート１１と背側部の表面シート１１とが当接するように畳まれた使い捨ておむつの長さ（図３に示す、展開状態の使い捨ておむつの半分の長さＬに等しい）に対して、折り返された使い捨ておむつ１０の長さ（図２のＬ1 ）が、２５〜７５％となるような長さで折り返すのが好ましい。
【００１２】
上述の如く構成されてなる本形態の使い捨ておむつの包装構造１は、使い捨ておむつ１０を包装袋２１に封入する際、及び使い捨ておむつを取り出す際に、廃棄テープ１４がめくれてしまう等して廃棄テープの粘着力が低下することがなく、廃棄テープ１４の不良が生じにくいものである。
【００１３】
本形態の使い捨ておむつの包装構造は、常法に従って製造した使い捨ておむつ１０の股下部Ｃを背側部Ｂ側に向けて折り返した後、常法に従って包装材２０で形成した包装袋２１中に複数個封入することにより、得ることができる。
【００１４】
尚、本発明の使い捨て着用物品の包装構造は、上述の形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
【００１５】
【発明の効果】
本発明の使い捨て着用物品の包装構造は、廃棄テープの粘着力の低下を引き起こすことがなく、廃棄テープの不良が発生しにくいものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明の使い捨て着用物品の１実施形態としての使い捨ておむつの包装構造を示す内部透視正面図である。
【図２】図２は、図１に示す包装構造における使い捨ておむつを示す平面図である。
【図３】図３は、図２に示す使い捨ておむつの一部破断展開図である。
【図４】図４は、従来の使い捨ておむつの包装構造を示す内部透視正面図（図１相当図）である。
【図５】図５は、図４に示す包装構造における使い捨ておむつを示す斜視図である。
【符号の説明】
１使い捨ておむつの包装構造
１０使い捨ておむつ
１１表面シート
１２裏面シート
１３吸収体
１４廃棄テープ
２０包装材
２１包装袋
２２取っ手

Claims

液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及びこれら両シート間に介在する液保持性の吸収体を具備し、背側部に使い捨て着用物品の廃棄時止着用の廃棄テープが設けられたパンツ型の使い捨て着用物品を、複数個包装材で包装してなり、該使い捨て着用物品は、隣接する一方の着用物品の腹側部と他方の着用物品の背側部とを対向させて包装されている使い捨て着用物品の包装構造において、
上記使い捨て着用物品は、何れも股下部が上記背側部側に向けて折り返されていることを特徴とする使い捨て着用物品の包装構造。
上記股下部の折り返されている部分は、該股下部が折り返された使い捨て着用物品の長さＬ１が、展開状態の使い捨て着用物品の半分の長さＬに対して２５〜７５％となるような長さで折り返されている請求項１記載の使い捨て着用物品の包装構造。
上記廃棄テープは、それぞれの一部分が、上記使い捨て着用物品それぞれにおける、上記股下部の折り返されている部分と上記背側部との間に位置し、残りの部分が、該使い捨て着用物品における該背側部と、該着用物品に隣接する着用物品の腹側部との間に位置している請求項２記載の使い捨て着用物品の包装構造。