JP3838550B2 - 電子メールシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メールを通信処理する少なくとも一つ以上の親端末および子端末と、着信した電子メールを前記各端末に転送するサーバ装置とを備えた電子メールシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、電子メールを複数の端末に転送する電子メールシステムが存在する。このような電子メールシステムにおいて、ユーザがある端末において、メッセージを読む、保存する、削除するといったメールの状態変化を伴う操作を行った場合、他の端末でもその操作結果を反映させる電子メールシステムが、例えば特開平9−8842号公報「電子メールシステム」等に開示されている。
ところで、昨今、メールの送受信が可能な携帯電話が普及しており、パソコン等に届いたメール(通常、パソコンで送受信するのが一般的なメール)を携帯電話に転送することによって、ユーザが外出中であっても自分宛に届いたメールを読むことができるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の特開平9−8842号公報に開示されている電子メールシステムのように、複数の端末でメールを読む場合、「ユーザがある端末においてメールの状態変化を伴う操作を行った場合に、他の端末でもその操作結果が反映される」ことは有意義である。なぜなら、実際には別の端末でありながら、メールの状態を全く同じように保つことにより、端末の違いをユーザが全く意識する必要がないからである。
【0004】
しかしながら、使用する端末の組み合わせによっては、必ずしも全く同じ状態を保つようにすることが良いとは必ずしも限らない。例えば、パソコンと携帯電話の二つの端末でメールを読む場合について考えてみる。携帯電話はメールを記憶するための容量が少なく、空き容量が足りないと新しいメールを受信できない場合もあるので、ある程度古くなったメールは順に削除することが多い。このとき、携帯電話でのメールの削除の操作に対応してパソコンに届いている同じ内容のメールも削除されてしまうと、パソコンは携帯電話よりはるかに多くのメールを蓄積できるにもかかわらず、携帯電話と同じ数のメールしか保持できないようになり、システムの利用価値が極端に下がってしまう。
【0005】
また、端末にメールを処理する機能がなくてもWebページの閲覧機能さえあれば電子メールを扱えるようにする方法として、Webメールフィルタが擬似的なメーラーとしてメールサーバのメールを加工し、Web閲覧機能で扱えるHTML形式に変換して端末に供給する方法が、特開平11−203216号公報「電子メールシステム及び電子メール補助装置」に開示されている。
このようなWebメールの場合、電子メールは端末などに保存されることなく、サーバに蓄積されている電子メールの内容を直接表示したり、削除したりするものである。これに対して、一般の電子メールのメーラー(クライアント)は、サーバから受信した電子メールを自ら保存し、管理するのでサーバに電子メールを残す必要がない。
【0006】
ここで、パソコンとWeb閲覧可能な携帯電話の二つの端末でメールを読む場合について考えてみる。携帯電話ではWebメールを利用し、パソコンではWebメールではない一般の電子メールのメーラーを利用するとする。このような状態では、サーバに電子メールが届き、パソコンのメーラーにその電子メールが届けられる前であれば、Webメールを使ってその電子メールを読むことは可能であるが、一旦パソコンのメーラーに届けられてしまうと、Webメールでそのメールを見ることはできなくなってしまう。
このように、複数の端末間で能力や使用目的が異なる場合は上記のような従来の電子メールシステムでは問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題を解決するため次の構成を採用する。
〈構成1〉
電子メールを通信処理するそれぞれ少なくとも一つ以上の親端末および子端末と、着信した電子メールを前記各端末に転送するサーバ装置とを備えた電子メールシステムにおいて、サーバ装置は、動作モードが親端末モードのときは親端末にのみ電子メールを供給し、子端末モードのときは子端末にのみ電子メールを複製して供給する電子メール転送部と、親端末または子端末からのモード変更依頼に従って、電子メール転送部の動作モードを変更し、現在の動作モードを記憶するモード管理部と、子端末からのサーバメール制御依頼に従って、サーバ装置内のメールの削除および属性の変更を行うサーバメール制御部とを備え、子端末は、サーバ装置内の電子メールの削除や属性の変更を依頼するサーバメール制御依頼部を備え、親端末または子端末の少なくともいずれか一方の端末が、サーバ装置の現在の動作モードを変更するよう依頼するモード変更依頼部を備えたことを特徴とする電子メールシステム。
【0008】
〈構成2〉
電子メールを通信処理するそれぞれ少なくとも一つ以上の親端末および子端末と、着信した電子メールを前記各端末に転送するサーバ装置とを備えた電子メールシステムにおいて、サーバ装置は、動作モードが親端末モードのときは親端末にのみ電子メールを供給し、子端末モードのときは子端末にのみ電子メールを複製して供給する電子メール転送部と、親端末または子端末からのモード変更依頼に従って、電子メール転送部の動作モードを変更し、現在の動作モードを記憶するモード管理部と、子端末からのサーバメール制御依頼に従って、サーバ装置内のメールの削除および属性の変更を行うサーバメール制御部とを備え、子端末は、子端末モードのときの子端末での電子メールの操作結果を記録する操作記録部と、子端末において、サーバ装置の現在の動作モードの変更依頼を行った場合に、操作記録部が記録した操作結果をまとめ、これをサーバメール制御依頼としてサーバ装置に送信するサーバメール制御依頼部とを備え、親端末または子端末のうち、少なくとも子端末が、サーバ装置の現在の動作モードを変更するよう依頼するモード変更依頼部を備えたことを特徴とする電子メールシステム。
【0009】
〈構成3〉
電子メールを通信処理するそれぞれ少なくとも一つ以上の親端末および子端末と、電子メールをWebブラウザで閲覧できる形式に変換するWebメールフィルタと、着信した電子メールを前記各端末またはWebメールフィルタに供給するサーバ装置とを備えた電子メールシステムにおいて、サーバ装置は、動作モードが親端末モードのときは親端末にのみ電子メールの存在を認知させ、子端末モードのときはWebメールフィルタにのみ電子メールの存在を認知させるモード管理部と、子端末からのサーバメール制御依頼に従って、サーバ装置内のメールの削除および属性の変更を行うサーバメール制御部とを備え、子端末は、サーバ装置内の電子メールの削除や属性の変更を依頼するサーバメール制御依頼部を備え、親端末または子端末の少なくともいずれか一方の端末が、サーバ装置の現在の動作モードを変更するよう依頼するモード変更依頼部を備えたことを特徴とする電子メールシステム。
【0010】
〈構成4〉
構成1〜3のいずれかに記載の電子メールシステムにおいて、サーバ装置は、サーバ装置が子端末モードのときだけに限り、サーバ装置に新たに電子メールが到着した場合に、電子メールの到着を子端末に通知する子端末モード時着信通知部を備えたことを特徴とする電子メールシステム。
【0011】
〈構成5〉
構成1〜4のいずれかに記載の電子メールシステムにおいて、親端末は、電子メールの送受信を行う親端末用メーラー部を備え、かつ、親端末用メーラー部が動作中の場合にのみ、サーバ装置は親端末モードに設定されることを特徴とする電子メールシステム。
【0012】
〈構成6〉
構成1〜4のいずれかに記載の電子メールシステムにおいて、親端末にユーザがログインしている場合にのみ、サーバ装置は親端末モードに設定されることを特徴とする電子メールシステム。
【0013】
〈構成7〉
構成1〜4のいずれかに記載の電子メールシステムにおいて、子端末が親端末の所定範囲内に位置する場合にのみサーバ装置が親端末モードに設定され、それ以外の場合は子端末モードに設定されることを特徴とする電子メールシステム。
【0014】
〈構成8〉
構成5〜7のいずれかに記載の電子メールシステムにおいて、サーバ装置の動作モードを自動と手動に切替えるようにしたことを特徴とする電子メールシステム。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて詳細に説明する。
《具体例1》
具体例1は、メールサーバにつながる端末を親端末と子端末の2種類に分類し、更にメールサーバに二つの動作モードを設定し、2種類の端末のうち、どちらで処理するかを制御できるようにした。
【0016】
〈構成〉
図1は、本発明の電子メールシステムの具体例1を示す構成図である。
図示のシステムは、サーバ装置1、親端末2、子端末3、ネットワーク4からなる。サーバ装置1は転送メールの中継および着信メールの保管を行う電子メールサーバ装置である。親端末2は、メールの読み書きが可能な端末装置であり、本具体例ではパソコンであるとする。子端末3は、メールの読み書きが可能な端末装置であり、本具体例では携帯電話であるとする。ネットワーク4は、インターネット、LAN、パケット交換網等のネットワークであり、サーバ装置1、親端末2および子端末3を相互に接続している。
【0017】
サーバ装置1は、サーバ部111、モード管理部112、サーバメール制御部113、メール記憶部114を備えている。サーバ部111は、一般的な電子メールサーバの機能を有すると共に、電子メール転送部111aを備えている。電子メール転送部111aは、動作モードによって転送動作を切り替えるもので、動作モードが親端末モードのときは親端末2にのみ電子メールを転送し、子端末モードのときは子端末3にのみ電子メールを複製して転送するよう構成されている。モード管理部112は、2種類の動作モードの管理を行うもので、親端末2または子端末3からのモード変更依頼に従って、電子メール転送部111aの動作モードを変更し、現在の動作モードを記憶するよう構成されている。サーバメール制御部113は、子端末からのサーバメール制御依頼に従って、サーバ装置内のメールの削除および属性の変更を行う機能部である。メール記憶部114は、メールの本文や属性を記憶する記憶部である。
【0018】
親端末2は、親端末用メーラー部121と親端末用モード変更依頼部122とを備えている。親端末用メーラー部121は、公知のメーラーと同等な処理を行う機能部である。即ち、電子メールの送受信を行う機能を有するものである。また、親端末用モード変更依頼部122は、サーバ装置1に対して、動作モードの変更を依頼するための機能部である。
子端末3は、子端末用メーラー部131と、子端末用モード変更依頼部132と、サーバメール制御依頼部133とを備えている。子端末用メーラー部131は、子端末3としてのメールの送受信を行う公知のメーラーと同等の処理を行う機能部である。子端末用モード変更依頼部132は、サーバ装置1に対して、動作モードの変更を依頼するための機能部である。サーバメール制御依頼部133は、サーバ装置1に対して、メールの削除や属性の変更等の制御を依頼するための機能部である。
ここで、メールの属性とは、該当メールの内容を読んだか、読んでいないか(既読、未読)、該当メールに対して返信したかどうか等の、ユーザの該当メールに対する操作結果等の情報を意味する。
尚、親端末2における親端末用メーラー部121および親端末用モード変更依頼部122は、それぞれ対応するソフトウェアと、これらのソフトウェアを実行するためのCPUやメモリ等のハードウェアで構成されている。また、子端末3における子端末用メーラー部131〜サーバメール制御依頼部133についても、対応するソフトウェアとこれらのソフトウェアを実行するためのCPUやメモリ等のハードウェア、あるいは専用のハードウェアで構成されている。
【0019】
〈動作〉
本具体例による電子メールシステムは、サーバ装置1に2種類の動作モードを設定したことに特徴がある。以下、この二つの動作モード(親端末モード、子端末モード)について説明する。
●親端末モード
サーバ装置1に届いたメールを親端末2が取得しようとした場合は、従来通りに動作するが、子端末3が取得しようとした場合はサーバ装置1にはメールが届いていないかのごとく動作する。尚、システムの初期状態はこの親端末モードになっている。
●子端末モード
親端末モードとは逆に、サーバ装置1に届いたメールを子端末3が取得しようとした場合は従来通りに動作するが、親端末2が取得しようとした場合はサーバ装置1にはメールが届いていないかのごとく動作する。更に、このモードでは子端末3がメールを取得してもサーバ装置1はそのメールを削除せずに保存しておく。
尚、現在の動作モードはモード管理部112が記憶しており、ユーザが動作モードを変更する場合は、親端末2からは親端末用モード変更依頼部122を用いて、子端末3からは子端末用モード変更依頼部132を用いて、その内容をサーバ装置1に指示を出すことによって行う。
【0020】
次に、電子メールの操作について説明する。
子端末3でメールの削除や属性の変更などの操作を行うと、サーバメール制御依頼部133がその内容をサーバ装置1に通知する。サーバ装置1は、動作モードが子端末モードであれば、サーバメール制御依頼部133からの依頼に従ってメールの削除や属性の変更などを行う。尚、サーバメール制御依頼部133がサーバ装置1に通知するときのデータ形式やサーバ装置1がデータを受け取ったときの処理方法は、例えば、特開平9−8842号公報に記載の制御メッセージと同様である。
【0021】
これらの動作により、システム全体で以下のことが可能となる。
サーバ装置1が子端末モードのときにメールが着信し、子端末3がそのメールを受け取った場合、サーバ装置1にも同じメールが残されている。そして、子端末3でこのメールの操作した結果はサーバ装置1のメール記憶部114のメールに反映される。子端末モードの間は、サーバ装置1は親端末2にメールを渡さないので、子端末モードになっている間に子端末3がサーバ装置1から受け取ったメールの操作は全てサーバ装置1内のメールに反映される。サーバ装置1が親端末モードに替わると、親端末2はサーバ装置1内のメールを受け取る。これらのメールは子端末3の操作が反映されているので、例えば、子端末3で削除したメールは親端末2で読まなくて済み、また、子端末3でメールの属性変更を行えば、親端末2で受け取ったメールは同様の属性変更が既になされているようになる。更に、サーバ装置1を親端末モードに替えた後に子端末3を操作(例えばメールの削除操作)しても他に影響を与えないので、パソコンが携帯電話と同じ数のメールしか保持できないといった従来の問題点を解決することができる。
【0022】
次に、システム全体の動作を更に詳細に説明する。
図2は、具体例1の動作説明図である。
この図は、各ステップ毎に、サーバ装置1に保管されているメール番号、親端末2、子端末3それぞれが受け取ったメール番号を表している。尚、メール番号は説明の便宜上、数字を用いているが、この番号はユーザに届いたメール全体に対して一意に決定されるIDであればよい。例えば、RFC822で定義されるMessage-IDが該当する。
【0023】
最初はサーバ装置1にメールがなく、動作モードは親端末モードになっているとする。ここに、メール1、2が到着すると、サーバ装置1はこれらをメール記憶部114に保管する(ステップS101)。更に、メール3が到着すると、ステップS101と同様に保管する(ステップS102)。このように、親端末2または子端末3がメールを取得に来ない場合、サーバ装置1には到着したメールが蓄積されていく。
親端末2がサーバ装置1に対してメール取得要求を行うと、現在、サーバ装置1の動作モードは親端末モードであるため、メール記憶部114内のメール1、2、3は親端末2に渡される(ステップS103)。
親端末用モード変更依頼部122または子端末用モード変更依頼部132から子端末モードに変更する依頼があると、サーバ装置1のモード管理部112が動作モードを子端末モードに切り替える(ステップS104)。
その後、メール4が到着すると、サーバ装置1のメール記憶部114に保管される(ステップS105)。
親端末2がサーバ装置1に対してメール取得要求を行うと、現在のサーバ装置1の動作モードは子端末モードなので、サーバ装置1は到着メールがないかの如く動作し、その結果、親端末2は新しくメールを受け取らずに終わり、メール4はサーバ装置1に残る(ステップS106)。
子端末3がサーバ装置1に対してメール取得要求を行うと、現在のサーバ装置1の動作モードは子端末モードなので、サーバ装置1のメールは子端末3に渡される。また、子端末モードのときは子端末3にメールを渡しても、サーバ装置1のメール記憶部114のメールは削除しないので、メール4はサーバ装置1にも残る(ステップS107)。
【0024】
ここに、メール5が到着するとサーバ装置1のメール記憶部114に保管される(ステップS108)。
子端末3がサーバ装置1に対してメールの取得要求を行うと、ステップS107の場合と同様にメール5は子端末3に渡され、サーバ装置1にもメール5が残る(ステップS109)。
子端末3でメール4を削除すると、サーバメール制御依頼部133が操作内容として「メール4を削除」をサーバ装置1に通知する。サーバ装置1は、サーバメール制御依頼部133から「メール4を削除」の依頼があると、サーバメール制御部113がメール記憶部114内のメール4を削除する(ステップS110)。尚、サーバメール制御依頼部133がサーバ装置1に通知する操作内容の形式は、例えば従来技術と同様である。
【0025】
次に、親端末用モード変更依頼部122または子端末用モード変更依頼部132から親端末モードに変更する依頼があると、サーバ装置1のモード管理部112が動作モードを親端末モードに切り替える(ステップS111)。
親端末2がサーバ装置1に対してメール取得要求を行うと、現在、サーバ装置1の動作モードは親端末モードなので、サーバ装置1のメール記憶部114にあるメール5は親端末2に渡される(ステップS112)。
この状態で、子端末3においてメール5を削除しても、サーバ装置1は親端末モードなので、他に影響を及ぼさない。このため、親端末2のメール5が削除されることはない。
【0026】
〈効果〉
以上のように、具体例1によれば、サーバ装置1に2種類の動作モードを設定するようにしたので、以下の効果が得られる。
●親端末2をオフィスのパソコン、子端末3をメールの送受信ができる携帯電話であるとすると、外出時などオフィスを離れるときに子端末モードに、オフィスにいるときは親端末モードにすれば、外出先でもメールが読めるようになるだけでなく、外出先で削除したメールをオフィスに戻った後にまた見なければならないということがなくなる。従って、操作の二度手間がなくなり、効率的にメールを処理することができる。
また、子端末3からのサーバメール制御依頼に従ってサーバ装置1内のメールの削除や属性の変更を行うようにしたので、メールの削除以外にも、メールの既読、未読等のメールの属性も反映されるため、更に効率的なメールの処理を行うことができる。
●子端末モードのときは、メールをサーバ装置1に保存しておき、子端末3でのメール操作結果をサーバ装置1内のメールに反映させ、親端末モードに切替え後に親端末2に送るため、従来の電子メールシステムと比べてサーバ装置1と親端末2との通信が必要ない分だけ、通信コストを削減することができる。
●サーバ装置1の動作モードによって、子端末3でのメール操作結果が親端末2のメールに反映する場合としない場合に分かれるため、ユーザが動作モードを選択することにより、子端末3でのメール操作結果が親端末2に反映するかどうかを制御することができる。このため、子端末3の記憶容量の制限により子端末3のメールを削除する場合は、親端末2に反映させないようにすることができる。
【0027】
《具体例2》
具体例2は、子端末3でのメールの操作結果を記録しておき、サーバ装置1の動作モード変更時にまとめて送るようにしたものである。また、親端末2から動作モードを変更する機能を省略した。
【0028】
〈構成〉
図3は、具体例2の電子メールシステムの構成図である。
図示のシステムは、サーバ装置1、親端末2a、子端末3a、ネットワーク4からなる。ここで、サーバ装置1およびネットワーク4は、具体例1のサーバ装置1およびネットワーク4と同様であるため、その説明は省略する。親端末2aは、メールの読み書きが可能な端末装置であり、具体例1の親端末用モード変更依頼部122が省略され、親端末用メーラー部121のみ備えている。この親端末用メーラー部121の機能は具体例1と同様である。子端末3aは、具体例1と同様に、子端末用メーラー部131、子端末用モード変更依頼部132、サーバメール制御依頼部133aを備えると共に、操作記録部231を備えている。操作記録部231は、子端末3aでのメールの削除や属性変更等の操作を記録する機能部である。また、サーバメール制御依頼部133aは、基本的な機能は具体例1のサーバメール制御依頼部133と同様であるが、具体例2では子端末用モード変更依頼部132でモード切替え指示を送出した場合に、操作記録部231の記録内容をサーバ装置1に送出するようにした点が異なっている。
【0029】
〈動作〉
図4は、具体例2の動作説明図である。
この図は、具体例1における図2に対応するもので、各ステップ毎に、サーバ装置1に保管されているメール番号、親端末2a、子端末3aそれぞれが受け取ったメール番号を表している。また、丸付き数字は「既読」という情報を持っていることを表す。更に、図4では、右端に操作記録部231の記録内容の欄を追加した。この欄は操作記録部231が記録している内容を表しており、丸付き数字は「既読」を表し、それ以外は「削除」を示している。
【0030】
図4において、最初のステップS101〜ステップS104は、具体例1と同様であるため、対応する部分に同一のステップ番号を付与してその説明を省略する。
ステップS104までの処理が終了した後、メール4、5、6が到着すると、サーバ装置1に保管される(ステップS201)。子端末3aがサーバ装置1にメールの取得要求を行うと、現在、サーバ装置1の動作モードは子端末モードなので、サーバ装置1のメールは子端末3aに渡される。また、子端末モードのときは子端末3aにメールを渡しても、サーバ装置1のメール記憶部114のメールは削除しないので、メール4、5、6はサーバ装置1にも残る(ステップS202)。
子端末3aでメール4を削除すると、操作記録部231がメール4を削除したことを記録する(ステップS203)。
子端末3aでメール5を読むと、操作記録部231がメール5を読んだことを記録する(ステップS204)。
子端末3aでメール6を読むと、操作記録部231がメール6を読んだことを記録する(ステップS205)。
その後、メール7が到着するとサーバ装置1に保管される(ステップS206)。
子端末3aでメール6を削除すると、操作記録部231がメール6を削除したことを記録する(ステップS207)。
【0031】
子端末用モード変更依頼部132から、サーバ装置1に対して親端末モードへの変更依頼があると、サーバ装置1のモード管理部112が動作モードを親端末モードに切り替える。子端末3aは子端末用モード変更依頼部132でサーバ装置1に動作モードの切替えを依頼すると同時に、操作記録部231に記録された操作内容として、「メール4、6が削除されたこと、メール5が既読であること」をサーバメール制御依頼部133aを通じてサーバ装置1に通知する。サーバ装置1は、サーバメール制御部113がこの内容に従ってメール記憶部114に保管されているメール4およびメール6を削除し、メール5の属性を「既読」に設定する(ステップS208)。
親端末2aがサーバ装置1に対してメール取得要求を行うと、現在サーバ装置1の動作モードは親端末モードであるため、サーバ装置1のメール記憶部114に保管されているメール5およびメール7は親端末2aに渡される。メール5はステップS208で既読に設定されているので、親端末2aでもその情報が確認できる(ステップS209)。
親端末2aでメール1を読むと、親端末2はメール1を既読に設定する(ステップS210)。
【0032】
〈効果〉
以上のように、具体例2によれば、次のような効果がある。
●子端末3aでのメール操作情報をモード変更時にまとめてサーバ装置1に送るよう構成したので、子端末3aではメール操作時に必ずしもネットワークに接続している必要がない。このため、子端末3aが携帯電話などのように常にネットワークに接続しているとは限らない端末であっても、ネットワークへの接続状態を意識せずにメールの操作を行うことができる。
●子端末3aのメール操作情報をモード変更時にまとめてサーバ装置1に送るので、具体例1と比較して、サーバ装置1との通信回数が少なくて済み、通信コストを削減することができる。
●子端末3aでのメール操作情報をモード変更時にまとめてサーバ装置1に送るので、子端末3aでメールに対して様々な操作を行っても、その最終結果だけを送ることになるため、具体例1のように操作毎に情報を送るのに比べて、送信する情報量が少なくて済み、その結果、通信コストを大幅に削減することができる。例えば、具体例2においては、ステップS205でメール6を読み、ステップS207でメール6を削除した場合、メール6を削除した情報だけを送ればよい。
●モード変更依頼部を子端末3aだけに設けたことにより、モード変更時は子端末3aがネットワーク4に接続されていることが確実に保証される(ネットワーク4に接続できないとモードを変更することができない)。このときに、同時に子端末3aでのメール操作情報をサーバ装置1に送るので、特別な機構を必要とせずとも親端末2aがサーバ装置1のメールを取得する前に、確実に子端末3aでのメールの操作情報をサーバ装置1内のメールに反映させることができる。この結果、子端末3aでのメールの操作が確実に親端末2aのメールに反映されるようになる。
【0033】
《具体例3》
具体例3は、子端末がWeb閲覧機能のみ備え、このWeb閲覧機能によりメールの送受信を行うシステムの例である。
【0034】
〈構成〉
図5は、具体例3の電子メールシステムの構成図である。
図示のシステムは、サーバ装置1a、親端末2、子端末3b、ネットワーク4、Webメールフィルタ5からなる。ここで、親端末2およびネットワーク4は、具体例1の親端末2およびネットワーク4と同様であるため、その説明は省略する。
サーバ装置1aの基本的な機能は、具体例1、2のサーバ装置1と同様であるが、Webメールフィルタ5からのアクセスに対してメールの送受信やメールの削除および属性変更等を行う点が異なっている。例えば、モード管理部112は子端末モードのときはWebメールフィルタ5にのみ電子メールの存在を認知させるよう構成されている。
子端末3bは、メールの読み書きが可能な端末であるが、具体例3では、そのための機能として子端末用Web閲覧部331を備えている。この子端末用Web閲覧部331は、HTML(HyperText Markup Language)形式を処理することにより、Webメールフィルタ5からの受信内容を画面表示したり、利用者からの指示をWebメールフィルタ5に送信したりする機能部である。そして、この子端末用Web閲覧部331により、子端末用モード変更依頼部132とサーバメール制御依頼部133の機能を実現している。尚、これら子端末用モード変更依頼部132およびサーバメール制御依頼部133の機能は、具体例1と同様である。
【0035】
Webメールフィルタ5は、サーバ装置1aのメールなどをHTMLといったWebブラウザで閲覧できる形式に加工して子端末3bに供給する機能を有するものであり、Webメールフィルタ用メーラー部151、Webメールフィルタ用モード変更依頼部152を備えている。Webメールフィルタ用メーラー部151は、例えば、特開平11−203216号公報に記載されているような、電子メールをHTML形式に加工して子端末3bに供給するための機能部である。Webメールフィルタ用モード変更依頼部152は、子端末3bから指示を受けて、サーバ装置1の動作モードの変更を依頼するための機能部である。
【0036】
〈動作〉
本具体例による電子メールシステムは、サーバ装置1aに2種類の動作モードを設定したことに特徴がある。以下、この二つの動作モード(親端末モード、子端末モード)について説明する。
●親端末モード
サーバ装置1aに届いたメールを親端末2が取得しようとした場合は、従来通りに動作するが、親端末2以外が取得しようとした場合はサーバ装置1aにはメールが届いていないかのごとく動作する。尚、システムの初期状態はこの親端末モードになっている。
●子端末モード
親端末モードとは逆に、サーバ装置1aに届いたメールを親端末2以外が取得しようとした場合は従来通りに動作するが、親端末2が取得しようとした場合はサーバ装置1aにはメールが届いていないかのごとく動作する。
尚、現在の動作モードはモード管理部112が記憶しており、ユーザが動作モードを変更する場合は、親端末2からは親端末用モード変更依頼部122を用いて、また、子端末3からは子端末用Web閲覧部331(子端末用モード変更依頼部132a)でWebメールフィルタ5にモード変更の指示を出すことによって行う。
【0037】
次に、電子メールの操作について説明する。
子端末3bで、子端末用Web閲覧部331によりメールの削除や属性の変更などの操作を指示すると、Webメールフィルタ5がその指示を受け取る。サーバ装置1aは動作モードが子端末モードであれば、Webメールフィルタ5の依頼に従って、メールの削除や属性の変更などを行う。
尚、Webメールフィルタ5とサーバ装置1aとの間での処理手順は、サーバ装置1aが親端末モードのときはWebメールフィルタ5からの依頼を受け付けない点を除いて、特開平11−203216号公報に記載された方法と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0038】
これらの動作により、システム全体で以下のことが可能となる。
サーバ装置1aが子端末モードのときにメールが着信すると、親端末2がメールを取得しようとしても、メールが届いていないかのごとく動作する。これにより、着信したメールはサーバ装置1aに残り、子端末3bで読むことができる。つまり、サーバ装置1aを子端末モードにすることにより、親端末2のメーラーの動作に関係なく常に子端末3bでメールを読むことができるようになり、従来の問題点であった、親端末側にメールが届けられてしまい、子端末側でメールを読むことができないという点を解決することができる。
【0039】
次に、システム全体の動作を更に詳細に説明する。
図6は、具体例3の動作説明図である。
この図は、各ステップ毎に、サーバ装置1aに保管されているメール番号、親端末2、子端末3bそれぞれが受け取ったメール番号を表している。尚、メール番号は説明の便宜上、数字を用いているが、この番号はユーザに届いたメール全体に対して一意に決定されるIDであればよい。例えば、RFC822で定義されるMessage-IDが該当する。また、Webメールフィルタ5はサーバ装置1a内のメールを直接、参照・操作するので、Webメールフィルタ5および子端末3bはメールを保存しない。
【0040】
最初はサーバ装置1aにメールがなく、動作モードは親端末モードになっているとする。ここに、メール1、2が到着すると、サーバ装置1aはこれらをメール記憶部114に保管する(ステップS301)。更に、メール3が到着すると、ステップS301と同様に保管する(ステップS302)。このように、親端末2がメールを取得に来ない場合、サーバ装置1aに到着したメールが蓄積されていく。親端末2がサーバ装置1aに対してメール取得要求を行うと、現在、サーバ装置1aの動作モードは親端末モードであるため、メール記憶部114内のメール1、2、3は親端末2に渡される(ステップS303)。
親端末用モード変更依頼部122またはWebメールフィルタ5を介して子端末用Web閲覧部331から子端末モードに変更する依頼があると、サーバ装置1aのモード管理部112が動作モードを子端末モードに切り替える(ステップS304)。
その後、メール4が到着すると、サーバ装置1aのメール記憶部114に保管される(ステップS305)。
親端末2がサーバ装置1aに対してメール取得要求を行うと、現在のサーバ装置1aの動作モードは子端末モードなので、サーバ装置1aは到着メールがないかの如く動作し、その結果、親端末2は新しくメールを受け取らずに終わり、メール4はサーバ装置1aに残る(ステップS306)。
子端末3がサーバ装置1aに対してメール取得要求を行うと、現在のサーバ装置1aの動作モードは子端末モードなので、サーバ装置1aのメールを子端末3で読むことができる。また、子端末モードのときはサーバ装置1aのメール記憶部114のメールは削除しないので、メール4はサーバ装置1aにも残る(ステップS307)。
【0041】
ここに、メール5が到着するとサーバ装置1aのメール記憶部114に保管される(ステップS308)。
子端末3でメールを読む指示を出すと、上記ステップS307と同様に、メール4または5を子端末3で読むことができる。また、サーバ装置1aにメール4と5が残る(ステップS309)。
子端末3で子端末用Web閲覧部331(サーバメール制御依頼部133)を用いてメール4を削除する指示を出すと、Webメールフィルタ5がサーバ装置1aに依頼してメール4を削除する(ステップS310)。尚、Webメールでメールを削除する方法は、特開平11−203216号公報に記載の方法と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0042】
次に、サーバ装置1aについて、親端末用モード変更依頼部122またはWebメールフィルタ用モード変更依頼部152から親端末モードに変更する依頼があると、サーバ装置1aのモード管理部112が動作モードを親端末モードに切り替える(ステップS311)。
親端末2がサーバ装置1aに対してメール取得要求を行うと、現在、サーバ装置1aの動作モードは親端末モードなので、サーバ装置1aのメール記憶部114にあるメール5は親端末2に渡される(ステップS312)。
【0043】
〈効果〉
以上のように、具体例3によれば、以下の効果が得られる。
●親端末2をオフィスのパソコン、子端末3をWebメールの送受信ができる携帯電話であるとすると、外出時などオフィスを離れるときに子端末モードに、オフィスにいるときは親端末モードにすれば、外出先でもメールが読めるようになるだけでなく、外出先で削除したメールをオフィスに戻った後にまた見なければならないということがなくなる。従って、操作の二度手間がなくなり、効率的にメールを処理することができる。
また、子端末3bからのサーバメール制御依頼に従ってサーバ装置1a内のメールの削除や属性の変更を行うようにしたので、メールの削除以外にも、メールの既読、未読等のメールの属性も反映されるため、更に効率的なメールの処理を行うことができる。
●パソコンまたは携帯電話のどちらからでもサーバ装置1aの動作モードを変更できるので、パソコンのメーラーにメールが届けられてしまい、Webメールでメールを読むことができなくなることを防止できる。これにより、パソコンのメーラーの動作に関係なく、適切な動作モードに変更することにより、外出先でメールを読むことができるようになる。
【0044】
《具体例4》
具体例4は、具体例3のサーバ装置に、サーバ装置が子端末モードのときだけ子端末にメールの着信を伝える着信通知部を加えたものである。
【0045】
〈構成〉
図7は、具体例4の電子メールシステムの構成図である。
図示のシステムは、サーバ装置1b、親端末2、子端末3c、ネットワーク4、Webメールフィルタ5からなる。ここで、親端末2、ネットワーク4およびWebメールフィルタ5は、具体例3と同様の構成であるため、その説明は省略する。
サーバ装置1bは、具体例3の機能部に加えて子端末モード時着信通知部211を備えている。この子端末モード時着信通知部211は、サーバ装置1bに新しく電子メールが届けられたときに、サーバ装置1bの動作モードが子端末モードのときは、子端末3cに対して電子メールの着信を通知する機能部である。
子端末3cは、具体例3と同様の子端末用Web閲覧部331を備えると共に、着信通知受信部332を備えている。この着信通知受信部332は、サーバ装置1bの子端末モード時着信通知部211が出した着信通知を受信し、ユーザに知らせる機能部である。
【0046】
〈動作〉
図8は、具体例4の動作説明図である。
この図は、具体例3における図6に対応するもので、各ステップ毎に、サーバ装置1bに保管されているメール番号、親端末2、子端末3cそれぞれが受け取ったメール番号を表している。また、丸付き数字は「既読」という情報を持っていることを表す。更に、図8では、右端にサーバ装置1bが行う子端末3cへのメール着信通知の有無を示す欄を追加した。この欄において、○は通知することを表し、×は通知しないことを示している。
【0047】
最初はサーバ装置1bにメールがなく、動作モードは親端末モードになっているとする。ここに、メール1、2が到着すると、サーバ装置1bはこれらをメール記憶部114に保管する。このときサーバ装置1bの動作モードは親端末モードなので、子端末3cへの通知は行わない(ステップS401)。
更に、メール3が到着すると、ステップS401と同様に子端末3cへの通知は行わずに、メール3を保管する(ステップS402)。このように、親端末2がメールを取得に来ない場合、サーバ装置1bに到着したメールが蓄積されていく。
親端末2がサーバ装置1bに対してメール取得要求を行うと、現在、サーバ装置1bの動作モードは親端末モードであるため、メール記憶部114内のメール1、2、3は親端末2に渡される(ステップS403)。
【0048】
親端末用モード変更依頼部122またはWebメールフィルタ用モード変更依頼部152を介して子端末用Web閲覧部331から子端末モードに変更する依頼があると、サーバ装置1bのモード管理部112が動作モードを子端末モードに切り替える(ステップS404)。
その後、メール4が到着すると、サーバ装置1bのメール記憶部114に保管される。このとき、サーバ装置1bは子端末モードなので、子端末モード時着信通知部211が子端末3cに対してメール4の到着を通知する(ステップS405)。
親端末2がサーバ装置1bに対してメール取得要求を行うと、現在のサーバ装置1bの動作モードは子端末モードなので、サーバ装置1bは到着メールがないかの如く動作し、その結果、親端末2は新しくメールを受け取らずに終わり、メール4はサーバ装置1bに残る(ステップS406)。
子端末3cからメールを読む指示を出すと、現在のサーバ装置1bの動作モードは子端末モードなので、サーバ装置1bのメールを子端末3cで読むことができる。また、子端末モードのときは子端末3にメールを渡しても、サーバ装置1bのメール記憶部114のメールは削除しないので、メール4はサーバ装置1bにも残る(ステップS407)。
【0049】
ここに、メール5が到着するとサーバ装置1bのメール記憶部114に保管される。このとき、ステップS405と同様に子端末モード時着信通知部211が子端末3cに対してメール5の到着を通知する(ステップS408)。
子端末3cでメールを読む指示を出すと、ステップS407と同様にメール4または5を子端末3cで読むことができる。また、サーバ装置1bにメール4と5が残る(ステップS409)。
子端末3cでメール4の削除要求を行うと、Webメールフィルタ5がサーバ装置1bに依頼してメールを削除する(ステップS410)。尚、メールを削除する方法は具体例3と同様である。
【0050】
次に、親端末用モード変更依頼部122またはWebメールフィルタ用モード変更依頼部152から親端末モードに変更する依頼があると、サーバ装置1bのモード管理部112が動作モードを親端末モードに切り替える(ステップS411)。
親端末2がサーバ装置1bに対してメール取得要求を行うと、現在、サーバ装置1bの動作モードは親端末モードなので、サーバ装置1bのメール記憶部114にあるメール5は親端末2に渡される(ステップS412)。
【0051】
〈効果〉
以上のように、具体例4によれば、具体例3の効果に加えて次のような効果がある。
●子端末モードのときだけ着信を通知するので、効率的である。例えば、着信通知1回毎に費用がかかる場合等は、その費用を低く抑えることができる。
【0052】
《利用形態》
●上記各具体例では、親端末2,2aおよび子端末3,3a、3b、3cは一つだけの場合を説明したが、これら親端末2,2aおよび子端末3,3a、3b、3cはそれぞれ複数であってもよい。
●具体例1〜3においても、具体例4と同様に、子端末モードのときだけ、サーバ装置1(1a)がメール受信時に子端末3(3a、3b)にメールの着信を通知するようにして、着信通知のオン/オフ制御とサーバ装置1(1a)の動作モードの制御を同期させるよう構成してもよい。即ち、具体例1〜3において、サーバ装置1(1a)で具体例4と同様の子端末モード時着信通知部211を備えてもよい。
●具体例1、3、4では、親端末2と子端末3(3b、3c)の両方からサーバ装置1(1a、1b)の動作モード変更依頼が可能なように構成したが、これは親端末2または子端末3(3b、3c)のいずれか一方の端末のみから可能なように構成してもよい。
【0053】
●上記各具体例では、サーバ装置1(1a、1b)の動作モードが子端末モードであれば、子端末でのメール操作結果がサーバ装置1(1a、1b)内のメールに自動的に反映されると説明したが、これを手動にしてサーバ装置1(1a、1b)内のメールの操作を明示的に行うよう構成してもよい。
●上記具体例1、2において、モード変更依頼およびサーバメール制御依頼の通信には電子メールを用いてもよい。電子メールを用い、サーバ装置1のメールの操作を明示的に行う場合は、親端末2(2a)および子端末3(3a)に一般の電子メール処理機能(メーラー)をそのまま使用することができる。
【0054】
●具体例2では、子端末3aのネットワーク4への接続を保証するために、親端末2aにおいて親端末用モード変更依頼部を無くしたが、この親端末用モード変更依頼部を無くさずに、親端末用モード変更依頼部122を用いてサーバ装置1の動作モードを変更するよう構成してもよい。この場合は、子端末3aとサーバ装置1との間で通信が可能かどうかを調べ、通信が可能な場合は子端末用モード変更依頼部132から動作モードを変更する場合と同様に処理し、通信が不可能な場合はそれが理由で動作モードの変更が失敗した旨伝えるように構成してもよい。即ち、子端末3aは、携帯電話や携帯情報端末といったモバイル機器を想定している。このため、子端末3aが電波の届かない場所にある場合、ユーザは子端末3aからモード変更できないことは直ぐにわかる。しかし、ユーザが親端末2を使用している場合は、その時点の子端末3aの状況が必ず分かるわけでなく、通信してみてつながるかどうかを確認する必要がある。このため、具体例2では、このような確認を行う必要がないよう、親端末2からモード変更の機能を省いたものである。しかしながら、この機能は必ず省かなければならないものではなく、子端末3aの状況が通信不能な状況の場合は、子端末3aからのモード変更が不可能であるとして、親端末2からのモード変更を行わないよう構成してもよい。つまり、具体例2において、親端末2が親端末用モード変更依頼部122を備えていてもよく、この場合は、子端末3aとサーバ装置1との間で通信が可能かどうかを調べ、通信が可能な場合にのみ、親端末2からモード変更を行うようにしてもよい。
【0055】
●上記各具体例では、親端末用モード変更依頼部122および子端末用モード変更依頼部132はユーザの指示に基づいてサーバ装置1(1a、1b)にモード変更依頼を行うことを前提として説明したが、モード変更をユーザの指示によらずに自動で行われるようにし、または、自動と手動のどちらでも切替可能なように構成してもよい。
自動的にモードを変更する構成として例えば次のような3種類のものが考えられる。
▲1▼親端末用メーラー部121が動作中のときだけ親端末モードとする。即ち、親端末用メーラー部121が起動されると親端末用モード変更依頼部122は、親端末モードへの変更依頼を送出し、親端末用メーラー部121が終了すると、親端末用モード変更依頼部122は、子端末モードへの変更依頼を送出するといった動作を行う。
▲2▼ユーザが親端末2(2a)を使っている(ログインしている)ときだけ親端末モードにする。
即ち、親端末2(2a)が専用の装置として実現されている場合は、
▲2▼−A 親端末2(2a)の電源が入っているときだけ親端末モードにする。
また、親端末2(2a)がパソコン上のアプリケーション(メーラー)として実現されている場合は、
▲2▼−B そのアプリケーションが動作しているときだけ親端末モードにする。
▲2▼−C ユーザがパソコンにログインしているときだけ親端末モードにする。
▲3▼子端末3(3a、3b、3c)が携帯電話やPHS等のように、端末の位置情報を得ることができる場合に、子端末3(3a、3b、3c)が親端末2(2a)の近傍に位置するときだけ親端末モードにする。即ち、親端末2(2a)の位置情報を予め登録し、親端末2(2a)の位置と子端末3(3a、3b、3c)の位置とがある範囲内の距離である場合は、親端末モードとするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子メールシステムの具体例1の構成図である。
【図2】具体例1の動作説明図である。
【図3】本発明の電子メールシステムの具体例2の構成図である。
【図4】具体例2の動作説明図である。
【図5】本発明の電子メールシステムの具体例3の構成図である。
【図6】具体例3の動作説明図である。
【図7】本発明の電子メールシステムの具体例4の構成図である。
【図8】具体例4の動作説明図である。
【符号の説明】
1、1a、1b サーバ装置
2、2a 親端末
3、3a、3b、3c 子端末
111a 電子メール転送部
112 モード管理部
113 サーバメール制御部
121 親端末用メーラー部
122 親端末用モード変更依頼部
131 子端末用メーラー部
132 子端末用モード変更依頼部
133、133a サーバメール制御依頼部
231 操作記録部
232 着信通知受信部
331 子端末用Web閲覧部

Claims (8)

  1. 電子メールを通信処理するそれぞれ少なくとも一つ以上の親端末および子端末と、着信した電子メールを前記各端末に転送するサーバ装置とを備えた電子メールシステムにおいて、
    前記サーバ装置は、
    動作モードが親端末モードのときは前記親端末にのみ電子メールを供給し、子端末モードのときは前記子端末にのみ電子メールを複製して供給する電子メール転送部と、
    前記親端末または前記子端末からのモード変更依頼に従って、前記電子メール転送部の動作モードを変更し、現在の動作モードを記憶するモード管理部と、
    前記子端末からのサーバメール制御依頼に従って、前記サーバ装置内のメールの削除および属性の変更を行うサーバメール制御部とを備え、
    前記子端末は、
    前記サーバ装置内の電子メールの削除や属性の変更を依頼するサーバメール制御依頼部を備え、
    前記親端末または前記子端末の少なくともいずれか一方の端末が、
    前記サーバ装置の現在の動作モードを変更するよう依頼するモード変更依頼部を備えたことを特徴とする電子メールシステム。
  2. 電子メールを通信処理するそれぞれ少なくとも一つ以上の親端末および子端末と、着信した電子メールを前記各端末に転送するサーバ装置とを備えた電子メールシステムにおいて、
    前記サーバ装置は、
    動作モードが親端末モードのときは前記親端末にのみ電子メールを供給し、子端末モードのときは前記子端末にのみ電子メールを複製して供給する電子メール転送部と、
    前記親端末または前記子端末からのモード変更依頼に従って、前記電子メール転送部の動作モードを変更し、現在の動作モードを記憶するモード管理部と、
    前記子端末からのサーバメール制御依頼に従って、前記サーバ装置内のメールの削除および属性の変更を行うサーバメール制御部とを備え、
    前記子端末は、
    子端末モードのときの子端末での電子メールの操作結果を記録する操作記録部と、
    前記子端末において、前記サーバ装置の現在の動作モードの変更依頼を行った場合に、前記操作記録部が記録した操作結果をまとめ、これをサーバメール制御依頼として前記サーバ装置に送信するサーバメール制御依頼部とを備え、
    前記親端末または前記子端末のうち、少なくとも前記子端末が、
    前記サーバ装置の現在の動作モードを変更するよう依頼するモード変更依頼部を備えたことを特徴とする電子メールシステム。
  3. 電子メールを通信処理するそれぞれ少なくとも一つ以上の親端末および子端末と、電子メールをWebブラウザで閲覧できる形式に変換するWebメールフィルタと、着信した電子メールを前記各端末またはWebメールフィルタに供給するサーバ装置とを備えた電子メールシステムにおいて、
    前記サーバ装置は、
    動作モードが親端末モードのときは前記親端末にのみ電子メールの存在を認知させ、子端末モードのときは前記Webメールフィルタにのみ電子メールの存在を認知させるモード管理部と、
    前記子端末からのサーバメール制御依頼に従って、前記サーバ装置内のメールの削除および属性の変更を行うサーバメール制御部とを備え、
    前記子端末は、
    前記サーバ装置内の電子メールの削除や属性の変更を依頼するサーバメール制御依頼部を備え、
    前記親端末または前記子端末の少なくともいずれか一方の端末が、
    前記サーバ装置の現在の動作モードを変更するよう依頼するモード変更依頼部を備えたことを特徴とする電子メールシステム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の電子メールシステムにおいて、
    前記サーバ装置は、
    当該サーバ装置が子端末モードのときだけに限り、前記サーバ装置に新たに電子メールが到着した場合に、当該電子メールの到着を子端末に通知する子端末モード時着信通知部を備えたことを特徴とする電子メールシステム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の電子メールシステムにおいて、
    親端末は、電子メールの送受信を行う親端末用メーラー部を備え、かつ、当該親端末用メーラー部が動作中の場合にのみ、サーバ装置は親端末モードに設定されることを特徴とする電子メールシステム。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の電子メールシステムにおいて、
    親端末にユーザがログインしている場合にのみ、サーバ装置は親端末モードに設定されることを特徴とする電子メールシステム。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載の電子メールシステムにおいて、
    子端末が親端末の所定範囲内に位置する場合にのみサーバ装置が親端末モードに設定され、それ以外の場合は子端末モードに設定されることを特徴とする電子メールシステム。
  8. 請求項5〜7のいずれかに記載の電子メールシステムにおいて、
    サーバ装置の動作モードを自動と手動に切替えるようにしたことを特徴とする電子メールシステム。
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