JP3835718B2 - 精密成形用リン酸塩ガラス、それを用いた光学素子および光学素子の製造方法 - Google Patents
精密成形用リン酸塩ガラス、それを用いた光学素子および光学素子の製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、精密成形用リン酸塩ガラス、それを用いた光学素子および光学素子の製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、CCD(Charge Coupled Devices)型やMOS(Metal Oxide Semi-conductor)型などの固体撮像素子を用いたカラーVTRカメラなどの撮像装置に内蔵される光学素子用の精密成形用リン酸塩ガラス、このガラスからなる光学素子および当該光学素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、VTRカメラなどの撮像装置においては、CCD型,MOS型などの固体撮像素子が広く利用されている。このような撮像装置の光学系は、一般的に図1に示す構成からなっている。
図1は、固体撮像素子を利用した撮像装置における光学系の一般的な構成の1例を示す説明図であって、被写体から入射した光は、所定枚数の光学レンズからなる撮像レンズ系1を通り、その後、被写体光の空間周波数成分を制限するオプティカルローパスフィルター2、2′と700nm以上の波長域の光を吸収する近赤外吸収フィルター3とからなるユニットを通過する。前記のオプティカルローパスフィルターとしては、通常水晶が用いられており、そして、最低1枚以上を必要とする(図1では、2枚用いている)。前記のユニットを通過した光は、固体撮像デバイス4に入射し、当該固体撮像デバイス4を構成している固体撮像素子5によって電気信号に変換される。
【0003】
ここで、本明細書でいう固体撮像デバイスとは、固体撮像素子と当該固体撮像素子を収納しているパッケージとの総称であり、固体撮像素子に所望の光が到達するように、当該固体撮像デバイスには所定の窓材6(図1参照)が設けられている。
一般に、固体撮像デバイスにおいては、パッケージに起因して発生する放射線が固体撮像素子に入射すると、そのエネルギーによって半導体メモリーが誤動作を起こし、いわゆるソフトエラーを起こすことが知られている。このため、固体撮像素子5に接近して、必ず上記の窓材6としてカバーガラスが封着されている。このカバーガラスとしては、耐候性に優れ、ヤケによる曇りが発生しにくいガラスが用いられている。
【0004】
次に、近赤外吸収フィルター3の必要性について説明する。
一般に、固体撮像素子、例えばCCDの分光感度は、可視域から近赤外域の1000nm付近まで延びているため、近赤外域の光をカットして人間の目の視感度に近づけてやらないと画像が赤味を帯び、良好な色再現を得ることができない。このような目的で近赤外吸収フィルターが開発され、その材料として、例えばリン酸塩系ガラスが提案されている(特開平1−242438号公報、特開平4−104918号公報など)。
【0005】
また、VTRカメラなどにおいては、CCDの解像限界を超えた空間周波数成分を除去するために、オプティカルローパスフィルターとして、一般に水晶が用いられてきた。水晶からなるオプティカルローパスフィルターは、光を複屈折させる性質を有しているため、通過する光を常光線と異常光線とに分解する。すなわち、被写体の1点から出た光束を像面上の複数の点に分離する働きがある。この作用により、モアレ縞と呼ばれる偽信号を抑制することができる。すなわち、この偽信号を低減するために、オプティカルローパスフィルターが用いられ、その材料として、通常水晶が使用されてきた。
【0006】
近年、固体撮像素子を利用した撮像装置においては、小型化および製造コストの低減化が要求されてきている。しかしながら、前記の撮像装置においては、従来より、オプティカルローパスフィルターとして高価な水晶が用いられてきたため、製造コストが高くつくのを免れないという欠点があった。
【0007】
上記の撮像装置の小型化および製造コストの低減化を図るには、図2または図3に示す構成の固体撮像素子が有利であると考えられる。
図2は、上記の撮像装置の小型化および製造コストの低減化を図るための構成の一例を示す説明図であって、近赤外の波長領域の光をカットする色補正フィルター(近赤外吸収フィルター)機能と、被写体に起因して生じる疑似色信号を除去するオプティカルローパスフィルター機能とを兼ね備えた位相型オプティカルローパスフィルター7が、固体撮像デバイス4における窓材6の固体撮像素子5側に設けられた構造を有している。これにより、従来用いられてきた水晶は不要となり、小型化と製造コストの低減を達成することができる。
なお、上記位相型オプティカルローパスフィルターは、近赤外吸収フィルターの表面に回折格子を設けることにより、製造することができる。
【0008】
一方、図3は、上記の撮像装置の製造コストの低減化を図るための構成の別の例を示す説明図であって、固体撮像デバイス4における窓材として、カバーガラスとしての機能と、近赤外の波長領域の光をカットする色補正フィルター(近赤外吸収フィルター)機能とを備えたカバーガラス8が用いられている。これにより、固体撮像デバイス4における窓材とは別の部材として従来より設けられていた近赤外吸収フィルターが不要となり、製造コストの低減化を図ることができる。
【0009】
このような光学素子を作製するには、従来のリン酸塩系のフィルター用ガラスでは様々な問題があり、不可能であった。
例えば、前記の特開平1−242438号公報や特開平4−104918号公報などに記載されているリン酸塩系ガラスにおいては、酸化リンの含有量が、前者で75〜85重量%、後者で60〜80重量%と多く、このようなリン酸塩系ガラスからなる光学素子は耐候性に劣り、長期間の使用が困難であるという問題を有している。
【0010】
リン酸塩ガラスは、リン酸自体の構造が弱いために耐候性に劣り、したがって、これを改善することを目的として、通常酸化アルミニウムを添加して耐候性を向上させている。しかしながら、酸化アルミニウムの添加は熔解温度の上昇をもたらし、その結果、着色剤として含有している銅の平衡が、Cu2+→Cu+ と低原子価側に移動し、400nm付近にCu+ の吸収が生じて光透過率(以下、光透過率を単に「透過率」という。)が低下するという問題が生じる。400nm付近の透過率の低下は、撮像装置用の近赤外吸収フィルターの透過特性としては好ましくないものである。
【0011】
従来のリン酸塩系ガラスにおいては、上述のように、ガラスの耐候性を向上させようとすると酸化アルミニウムの含有量の増加は避けられず、また、増量しすぎると 熔解温度が上がるために透過率が悪化するといった相反する関係があり、したがって、適当な妥協点を見つけ出し、製造してきたのが実状である。
【0012】
このように、従来用いられてきた酸化リンを60重量%以上含むリン酸塩系ガラスは、たとえ耐水性が良くても、65℃−90%相対湿度下に保持すると短時間でガラス中の成分が溶出し始め、長期間使用できるものではなかった。すなわち、このことは、固体撮像デバイスにおけるカバーガラスとしても、あるいは位相型オプティカルローパスフィルターとしても、とうてい使用できるものではないことを意味している。
【0013】
また、ガラスを材料として用いてプレス成形によって位相型オプティカルローパスフィルターを得ようとする場合、前記のガラスの屈伏点(Ts)は十分に低くなくてはならない。これは、ガラスのTsが高いとプレス温度が高くなって、プレス成形型の劣化が著しくなったり、精密なガラス面が得られにくくなるなどの問題が生じるためである。
【0014】
このTsを下げるには、一般的に酸化リチウム、酸化ナトリウム、酸化カリウムなどのアルカリ金属酸化物、あるいは酸化鉛や酸化亜鉛などを多く添加するのがよいが、特開平4−104918号公報に記載されているガラスのように、酸化リンの含有量が60〜80重量%と多い領域でアルカリ金属酸化物などを増量すると、ガラス成分の溶出を結果的に促進させるために、耐候性をさらに悪化させることになる。このように、Tsを下げようとすると、ガラスの耐候性は極端に低下し、事実上長期間使用は不可能であった。
【0015】
すなわち、酸化リンの含有量が多い従来のリン酸塩系ガラスにおいて、アルカリ金属酸化物の含有量を抑え、製造可能な程度に酸化アルミニウムの含有量を増やすことで耐候性を向上させると、ガラスのTsは大きくなり、プレス成形可能なTsを得ることができなくなる。このような事情から、従来使用されてきたリン酸塩系ガラスでは、回折格子をその表面に形成して位相型オプティカルローパスフィルターとして使用することは、とうてい不能であった。
【0016】
また、固体撮像デバイスにおけるカバーガラスとして使用するには、耐候性が良好であることが必要であるため、カバーガラスとして近赤外吸収フィルターを用いる場合、従来のリン酸塩系ガラスでは耐候性が悪く、使用できないのが実状であった。
【0017】
さらに、特開平1−242438号公報などの実施例に記載されているように、アルカリ金属酸化物を含まず、比較的酸化アルミニウムを多く含んでいる組成のガラスでは、熔解温度が高くなるため、銅が還元され、その結果、400nm付近の透過率が低くなる。このことは、撮像装置用の近赤外吸収フィルターの機能として好ましい透過特性とはいえない。
【0018】
一方、近赤外吸収能を有するオプティカルローパスフィルターについては、特開平4−110903号公報に、高精度なプレス成形により作製されたものが記載されているが、ここに記載されているガラス素材は、酸化リンの含有量が50重量%以上の燐酸塩系ガラス、あるいはフツリン酸塩系ガラスである。また、特開平7−281021号公報にも、近赤外吸収ガラスからなるオプティカルローパスフィルターが記載されているが、このガラス素材も、酸化リンの含有量が50重量%以上のガラスである。
【0019】
さらに、近赤外吸収能を有するカバーガラスについては、特開平7−281021号公報に、近赤外吸収ガラスからなるCCD用カバーガラスが記載されており、またこの近赤外吸収ガラスに回折格子をモールド成形し、これをカバーガラスとして用いたものが記載されている。しかしながら、前記近赤外吸収ガラスもまた、酸化リンの含有量が50重量%以上のものである。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情のもとで、固体撮像素子を利用した撮像装置に内蔵され、当該撮像装置の小型化および製造コストの低減化を図ることができる光学素子、例えば近赤外の波長領域の光をカットする色補正フィルター(近赤外吸収フィルター)機能と、被写体に起因して生じる疑似色信号を除去するオプティカルローパスフィルター機能とを兼ね備えた光学素子、あるいは、カバーガラスとしての機能と、近赤外の波長領域の光をカットする色補正フィルター(近赤外吸収フィルター)機能とを兼ね備えた光学素子などに好適に用いられる精密成形用リン酸塩ガラス、およびそれを用いた光学素子を提供することを目的とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、リン酸塩ガラスの組成を特定のものにすることにより、近赤外吸収フィルターとして有用な400〜520nmにおける高透過特性と、520nm以上の波長の光を選択的に吸収し、かつ、固体撮像デバイスにおけるカバーガラスとして使用するに有用な高い耐候性を有し、しかも、プレス成形し得る低いTsを有するガラスが得られることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0022】
すなわち、本発明は、
(1)酸化リンの含有量が50重量%未満であり、かつ酸化銅を含有することを特徴とする精密成形用リン酸塩ガラス、
(2)上記精密成形用リン酸塩ガラスからなる光学素子、
および、
(3)上記精密成形用リン酸塩ガラスをプレス成形して、表面に回折格子を有する光学素子を得ることを特徴とする光学素子の製造方法、
を提供するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の精密成形用リン酸塩ガラスは、上述したように酸化リンを50重量%未満の割合で含有し、かつ、酸化銅を含有するリン酸塩ガラスである。
酸化リンは、400〜520nmの波長域の光を高い透過率の下に透過させるとともに、Cu2+による700nm以上の波長域の光を選択的に吸収するといった透過特性を発現させるのに最も好ましいガラス網目形成成分である。この酸化リンの含有量が50重量%以上では耐候性が低下し、本発明の目的とするガラスが得られない。また、含有量が低すぎると所望の透過特性が得られない上、結晶化傾向が強くなり、安定した製造が困難になる。耐候性、透過特性および結晶化などを考慮すると、酸化リンの好ましい含有量は35%以上50%未満であり、特に37〜49重量%の範囲が好適である。
【0024】
一方、酸化銅は、近赤外領域の光を吸収するための必須成分であり、その含有量は0.2〜10重量%の範囲が好ましい。この含有量が0.2重量%未満では近赤外域の光の吸収性が不十分であるし、10重量%を超えると結晶化傾向が強まり、安定な生産が困難となる。近赤外域の光の吸収性および生産性を考慮すると、酸化銅のより好ましい含有量は0.2〜8重量%の範囲である。
【0025】
本発明の精密成形用リン酸塩ガラスにおける酸化リンおよび酸化銅を除いた組成は、当該精密成形用リン酸塩ガラスの用途などに応じて適宜選択可能であるが、プレス成形が容易なガラス、すなわち、屈伏点(Ts)が600℃以下、より好ましくは500℃以下のガラスが得られるように選択することが望ましい。
【0026】
良好な耐候性を有すると共にTsが低いガラスを得るうえからは、酸化亜鉛を17〜48重量%の範囲で含有させることが好ましい。この含有量が17重量%未満では良好な耐候性、所望のTsおよび良好な熔解性が得られにくいし、48重量%を超えると結晶化傾向が強くなり、安定した生産が困難となる。耐候性、Ts、熔解性および生産性などを考慮すると、酸化亜鉛のより好ましい含有量は20〜45重量%の範囲である。
【0027】
また、アルカリ金属酸化物(Li,Na,KまたはCsについての酸化物)は、ガラスの熔解性を向上させ、かつTsを低くするとともに、良好な透過特性をもたらす成分であるので、必要に応じて含有させることが好ましい。
【0028】
酸化リチウム、酸化ナトリウムおよび酸化セシウムそれぞれの含有量は、酸化リチウムについては0〜5重量%、酸化ナトリウムについては0〜10重量%、酸化セシウムについては0〜15重量%の範囲が好ましい。酸化リチウムの含有量が5重量%を超えたり、酸化ナトリウムの含有量が10重量%を超えたり、酸化セシウムの含有量が15重量%を超えると、耐候性が低下し、かつ結晶化傾向も強くなるおそれがある。耐候性および結晶化などを考慮すると、より好ましい含有量は酸化リチウムが0〜4重量%、酸化ナトリウムが0〜7重量%、酸化セシウムが0〜10重量%の範囲である。さらに、酸化カリウムは、アルカリ金属酸化物の中で、耐失透性を最も向上させるとともに、ガラスの熔解性を向上させる成分であって、しかも耐候性を低下させずに多く添加することができる。また、他のアルカリ金属酸化物と比べて比較的多く添加が可能であるため、Tsを下げる効果もある。酸化カリウムの含有量は0〜18重量%の範囲が好ましく、18重量%を超えると耐候性が低下する傾向がみられる。耐失透性、熔解性、Tsおよび耐候性などを考慮すると、より好ましい酸化カリウムの含有量は0〜15重量%の範囲である。
【0029】
また、酸化リチウム、酸化ナトリウム、酸化カリウムおよび酸化セシウムの合計含有量、すなわちアルカリ金属酸化物の含有量は0〜18重量%の範囲にあるのが好ましい。この含有量が18重量%を超えると耐候性が大きく低下するおそれがある。耐候性、熔解性、耐失透性、Tsおよび結晶化などを考慮すると、アルカリ金属酸化物のより好ましい含有量は0.5〜15重量%の範囲である。
【0030】
さらに、アルカリ土類金属酸化物(Mg,Ca,SrまたはBaについての酸化物)は、少量の添加によって耐候性を向上させる成分であるので、必要に応じて含有させることが好ましい。
【0031】
酸化マグネシウム、酸化カルシウムおよび酸化ストロンチウムそれぞれの含有量は、酸化マグネシウムについては0〜5重量%、酸化カルシウムについては0〜7重量%、酸化ストロンチウムについては0〜7重量%の範囲が好ましい。酸化マグネシウムの含有量が5重量%を超えたり、酸化カルシウムの含有量が7重量%を超えたり、酸化ストロンチウムの含有量が7重量%を超えるとガラスの熔解性および耐失透性が低下するおそれがある。耐候性、熔解性および耐失透性などを考慮すると、より好ましい含有量は、酸化マグネシウム、酸化カルシウムおよび酸化ストロンチウムのいずれについても0〜5重量%の範囲である。また、酸化バリウムは少量の添加で特に耐候性を向上させるのに有効な成分であって、その含有量は0〜10重量%の範囲が好ましく、10重量%を超えるとガラスの熔解性が低下するおそれがある。耐候性および熔解性などを考慮すると、酸化バリウムのより好ましい含有量は0〜8重量%の範囲である。
【0032】
酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウムおよび酸化バリウムの合計含有量、すなわちアルカリ土類金属酸化物の含有量は0〜15重量%の範囲が好ましい。この含有量が15重量%を超えるとガラスの熔解性および化学的耐久性が低下するおそれがある。耐候性、耐失透性、熔解性、化学的耐久性などを考慮すると、アルカリ土類金属酸化物のより好ましい含有量は1.5〜12重量%の範囲である。
【0033】
前述したアルカリ金属酸化物と上述したアルカリ土類金属酸化物との合計含有量は、1〜35重量%の範囲とすることが好ましい。この含有量が1重量%未満では熔解性や耐候性を向上させる効果が十分に発揮されないし、35重量%を超えると耐候性が低下する。熔解性および耐候性などを考慮すると、アルカリ金属酸化物とアルカリ土類金属酸化物との合計含有量は3〜24重量%の範囲がより好ましく、特に3〜21重量%の範囲が好適である。
【0034】
酸化アルミニウムは耐候性を向上させる成分であるので、0〜5重量%の範囲で含有させることが好ましい。酸化アルミニウムの含有量が5重量%を超えると結晶化傾向が強くなり、ガラスの熔解性が低下するとともに、Tsが大きくなる。耐候性、熔解性、Tsなどを考慮すると、酸化アルミニウムのより好ましい含有量は0.3〜3重量%の範囲である。
【0035】
酸化インジウムおよび酸化スカンジウムは化学的耐久性を向上させる成分であるので、それぞれ0〜15重量%および0〜7重量%の範囲で含有させることが好ましい。酸化インジウムの含有量が15重量%を超えたり、酸化スカンジウムの含有量が7重量%を超えると結晶化の傾向が強くなり、ガラスの熔解性が低下するとともに、Tsが大きくなるおそれがある。化学的耐久性、熔解性、Tsなどを考慮すると、より好ましい酸化インジウムの含有量は0〜10重量%、酸化スカンジウムのより好ましい含有量は0〜5重量%の範囲である。
【0036】
酸化ヒ素はCu2+による着色を安定に保つ効果を有する成分であり、アルカリ金属酸化物の含有量が10モル%より少ない場合に酸化ヒ素を添加すると400nm付近の波長の光の透過率を向上させる効果が顕著になるため、添加するのが有利である。その含有量は0〜7重量%の範囲が好ましく、7重量%を超えると結晶化傾向が強くなるとともに、耐候性が低下するおそれがある。着色の安定性、透過率、結晶化、耐候性などを考慮すると、酸化ヒ素のより好ましい含有量は0.05〜7重量%の範囲である。
【0037】
また、酸化鉛は、ガラスの融点を下げて熔解性を良くし、低い温度でガラスを熔解させ得るようにする成分であると共に、400nm付近の透過率を向上させる成分であり、0〜20重量%の範囲で含有させることができる。この含有量が20重量%を超えると安定性や耐候性が低下する上、酸化鉛による吸収によって紫外域の透過率が低下する。熔解性、透過率、安定性、耐候性などを考慮すると、酸化鉛のより好ましい含有量は0〜15重量%の範囲である。
【0038】
本発明の精密成形用リン酸塩ガラスにおいては、上述した必須成分および任意成分の合計含有量を80重量%以上とすることが好ましい。この合計含有量が80重量%未満では、65℃−90%相対湿度下に保持した際に良好な耐候性が得られなかったり、Tsが高くなったりする。耐候性およびTsなどを考慮すると、上記の合計含有量は90重量%以上であるのが特に好ましい。
【0039】
上述した必須成分および任意成分をそれぞれ前述した範囲内で含有させておけば、他の任意成分として、例えば酸化ランタン、酸化イットリウム、酸化ガドリニウム、酸化ゲルマニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化タングステン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化セリウム、酸化ガリウム、酸化ビスマス、酸化ルビジウム、フッ素、酸化硫黄などを、耐候性を低下させないで、適宜含有させることができる。
【0040】
これらの成分の含有量は、耐候性や耐失透性の低下をもたらさない点から、酸化ランタン、酸化イットリウム、酸化ガリウムおよび酸化硫黄はそれぞれ0〜3重量%、酸化ガドリニウム、酸化ゲルマニウム、酸化ニオブ、酸化スズおよび酸化ルビジウムはそれぞれ0〜5重量%、酸化タンタル、酸化タングステンおよび酸化ビスマスはそれぞれ0〜7重量%、酸化アンチモンは0〜10重量%、酸化セリウムは0〜2重量%、フッ素は0〜20重量%とすることが好ましい。
【0041】
また、他の任意成分として、酸化ホウ素を酸化リンからの置換により0〜15重量%の範囲で含有させることができる。この含有量が15重量%を超えると紫外域の透過率が悪くなったり、耐候性が低下する。より好ましい含有量は0〜10重量%の範囲である。
【0042】
さらに、その他の任意成分として、酸化ケイ素、酸化ジルコニウムおよび酸化チタンを、それぞれ0〜4重量%の範囲で含有させることができる。これらは耐候性を向上させる成分であって、その含有量が、それぞれ4重量%を超えるとTsが大きくなったり、ガラスの耐失透性が低下する。耐候性、Tsおよび耐失透性などを考慮すると、より好ましい含有量は、それぞれ0〜2重量%の範囲である。
【0043】
以上説明した組成を有する本発明の精密成形用リン酸塩ガラスは、(1)400〜520nmの波長域の光に対し、高い透過率を示すとともに、520nmを超える波長域の光を選択的に吸収する、(2)プレス成形によって表面に回折格子を形成させるのに有利な、十分に低いTsを有する、(3)65℃−90%相対湿度下において、ガラス表面にヤケが発生するまでの時間が800時間以上であり、長期間使用するのに十分な耐候性を有する、などの特性を有するものを容易に得ることができるので、各種光学素子、例えば固体撮像素子を利用した撮像装置に用いられる近赤外吸収フィルター,位相型オプティカルローパスフィルター,カバーガラス(固体撮像デバイスにおけるカバーガラスを含む。)などの光学素子の材料として好適である。特に、耐候性については前記の時間が1000時間以上のものを比較的容易に得ることができる。
【0044】
本発明はまた、前記の精密成形用リン酸塩ガラスからなる光学素子をも提供するものである。
本発明の光学素子としては、撮像装置などに用いられる近赤外吸収フィルター,位相型オプティカルローパスフィルター,カバーガラス(固体撮像デバイスにおけるカバーガラスを含む。)などを挙げることができる。
【0045】
上記の位相型オプティカルローパスフィルターは、その表面に回折格子が形成されているものであり、当該回折格子の形状などについては、所望の特性により適宜決定することができる。
上記の回折格子は、例えば、前述した本発明の精密成形用リン酸塩ガラスを所定形状に研磨加工してなるガラス板を、回折格子の形状を有する鋳型を用いてプレス成形することにより、ガラス板の片面又は両面に形成させることができるし、ホトリソグラフィー技術により形成することもできる。これらの方法の中でも本発明の方法、すなわち、前述した本発明の精密成形用リン酸塩ガラスをプレス成形して、表面に回折格子を有する光学素子を得るという方法によれば、プレス成形後において特別の加工を必要としない面精度を有するものが効率よく得られる。
このような本発明の光学素子を撮像装置に用いることにより、当該撮像装置のの小型化や製造コストの低減化を図ることが容易になる。
【0046】
【実施例】
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
実施例1〜23および比較例1〜3
表1〜表10に示すガラス組成になるように、原料として、炭酸塩、硝酸塩、水酸化物、酸化物、フッ化物、リン酸塩などを用いた。例えば、実施例14では、原料として、H3PO4 、Al(OH)3 、KNO3 、CsNO3 、BaCO3、CaCO3 、ZnO、As2O3 およびCuOの高純度原料を用いた。
まず、各原料をよく混合したのち、炉内からの不純物の混入を防ぐために窒素ガスを流しながら、白金製坩堝を用いて900〜1280℃で溶融し、撹拌、脱泡、均質化を行い、次いで予熱しておいた金型に鋳込み、徐冷することにより、それぞれガラスブロックを得た。
【0047】
各ガラスについて、透過率曲線、屈伏点(Ts)および耐候性を下記の方法に従って求めた。Tsおよび耐候性を表2、表4、表6、表8および表10に示す。
(1)透過率曲線
島津製作所社製の分光光度計 UV3101−PCを用いて求めた。
(2)屈伏点(Ts)
熱機械分析装置により測定した。
(3)耐候性
ガラスブロックから、厚さ1mmに鏡面研磨したサンプルを作製し、加速試験条件(65℃−90%相対湿度下)に保持し、ガラス表面にヤケが観察されるまでの時間を求めた。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】
【表7】
【0055】
【表8】
【0056】
【表9】
【0057】
【表10】
【0058】
実施例1〜23のガラスはいずれも、700nmの波長の光の透過率が4.5%になるように肉厚調整を行ったときの透過率曲線より、400〜500nmの波長域の光の透過率が80%以上で、可視光を極めて良好に透過させるとともに、600nm〜近赤外域の光を選択的に吸収することが確認された。したがって、近赤外吸収フィルター用ガラスとして有用であることが明らかとなった。なお、実施例14のガラスおよび比較例1のガラスの透過率曲線を図4に示す。
また、実施例1〜23のガラスは、表に示すように、耐候性の促進試験の結果、ガラス表面にヤケが認められるまでに800時間以上を要し、極めて優れた耐候性を有することが分かる。さらに、いずれもTsが500℃以下であり、プレス成形によって容易に回折格子を形成しうることが分かる。
【0059】
一方、比較例1のガラスは、特開平1−242438号公報における実施例4のリン酸塩系ガラスであって、酸化リンを75.5重量%と多量に含有するとともに、酸化アルミニウムを比較的多量に含むガラスである。比較例2のガラスは、特開平4−104918号公報における実施例10のリン酸塩系ガラスである。そして、比較例3のガラスは、酸化リンの含有量が51.5重量%であって、本発明で規定する範囲を超えているガラスである。
【0060】
比較例1および2のガラスは、表から明らかのように、耐候性試験において、比較例1では255時間、比較例2では189時間と短時間でガラス中の成分が溶出し始め、ヤケの進行が速い。また、これらのガラスは、酸化リンの含有量が多く、かつ酸化アルミニウムが比較的多く含まれているため、Tsが大きい。このことは、プレス成形により回折格子を形成させようとした場合、Tsが大きいためにプレス温度が高くなり、プレス成形型の劣化の促進をもたらしたり、精密なガラス面が得られにくいことを意味している。また、比較例3のガラスは、Tsは低いものの、耐候性が著しく劣っている。
【0061】
実施例24
実施例14で得られたガラスブロックを用い、以下に示す方法に従って、表面に回折格子を形成した近赤外吸収フィルターを作製した。
まず、ガラスブロックの良品部分を選塊し、7.3×7.8mmサイズ、厚さ2mmの形状に研磨加工して、プリフォームを作製した。次に、所定の格子形状とスパッタリングにより形成されたカーボン膜(離型膜)とを有する石英ガラス製の型を使用し、上記プリフォームを、490℃にて20kg/cm2 の圧力でプレスして、該プリフォームの片面に、凸状の回折格子を有する7.3×7.8mmサイズ、厚さ2mmの近赤外吸収フィルターを作製した。
図5に示すように、このフィルター10の表面に形成された回折格子11は、断面形状が凸状の台形を有しており、台形の高さが0.44μm、ピッチが0.9mmの精密な回折格子であった。また、Tsが448℃と十分に低いために、型などの破損はみられなかった。
【0062】
【発明の効果】
本発明のリン酸塩ガラスは、従来品では得られない優れた耐候性と透過特性および低いTsを有するものを得ることが容易なものであり、撮像装置に用いられる光学素子、例えば近赤外線吸収フィルター,色補正フィルター機能とオプティカルローパスフィルター機能を兼ね備えた位相型オプティカルローパスフィルター、あるいはカバーガラスとしての機能と色補正フィルター機能を兼ね備えたカバーガラスなどの光学素子の材料として好適である。
本発明のリン酸塩ガラスからなる上記光学素子を、固体撮像素子を利用した撮像装置に用いることにより、当該撮像装置の小型化や製造コストの低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】固体撮像素子を利用した撮像装置の一般的な構成の1例を示す説明図である。
【図2】固体撮像素子を利用した撮像装置の小型化および製造コストの低減化を図るための構成の1例を示す説明図である。
【図3】固体撮像素子を利用した撮像装置の製造コストの低減化を図るための構成の別の例を示す説明図である。
【図4】実施例14および比較例1で得られたガラスの透過率曲線を示すグラフである。
【図5】実施例24で作製した近赤外吸収フィルターに形成されている回折格子の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
1 光学レンズ
2,2′ オプティカルローパスフィルター(水晶)
3 近赤外吸収フィルター
4 固体撮像デバイス
5 固体撮像素子(CCDチップ)
6 窓材(カバーガラス)
7 近赤外吸収能を有する位相型オプティカルローパスフィルター
8 近赤外吸収能を有する窓材(カバーガラス)
10 近赤外吸収フィルター
11 回折格子
Claims (8)
- 近赤外吸収フィルターの機能を備えた光学素子に使用するためのリン酸塩ガラスであって、酸化リンの含有量が50重量%未満であり、かつ、酸化銅を含有し、屈伏点(Ts)が500℃以下である精密プレス成形用リン酸塩ガラスを精密プレス成形して光学素子を得ることを特徴とする光学素子の製造方法。
- 精密プレス成形用リン酸塩ガラスが、酸化銅を0.2〜10重量%含有する、請求項1に記載の光学素子の製造方法。
- 精密プレス成形用リン酸塩ガラスが、酸化亜鉛を17〜48重量%含有する、請求項1〜請求項2のいずれか1項に記載の光学素子の製造方法。
- 精密プレス成形用リン酸塩ガラスが、重量基準で、酸化リンを35%以上50%未満、酸化亜鉛を17〜48%、アルカリ金属酸化物を0〜18%(ただし、酸化リチウム0〜5%、酸化ナトリウム0〜10%、酸化カリウム0〜18%、酸化セシウム0〜15%)、アルカリ土類金属酸化物を0〜15%(ただし、酸化マグネシウム0〜5%、酸化カルシウム0〜7%、酸化ストロンチウム0〜7%、酸化バリウム0〜10%)、アルカリ金属酸化物とアルカリ土類金属酸化物を合計で1〜35%、酸化アルミニウムを0〜5%、酸化インジウムを0〜15%、酸化スカンジウムを0〜7%、酸化ヒ素を0〜7%、酸化鉛を0〜20%、酸化銅を0.2〜10%含有し、かつ、これらの合計含有量が80%以上である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の光学素子の製造方法。
- 得られる光学素子が、近赤外吸収フィルターである、請求項1〜4のいずれか1項記載の光学素子の製造方法。
- 得られる光学素子が、表面に回折格子が形成されている光学素子である、請求項1〜4のいずれか1項記載の光学素子の製造方法。
- 得られる光学素子が、オプティカルローパスフィルター機能を有する光学素子である、請求項1〜4のいずれか1項記載の光学素子の製造方法。
- 得られる光学素子が、固体撮像素子を備えた撮像装置における前記固体撮像素子用のカバーガラスである、請求項1〜4のいずれか1項記載の光学素子の製造方法。
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