JP3833634B2 - 伝送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は伝送装置に関する。特に、電流を信号伝送手段とした伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器は、一般的に中央処理装置や半導体集積回路等の複数の回路によって構成されており、例えば、携帯電話は、通信回路、ディスプレイ、撮影装置によって構成されている。電子機器を構成する回路はそれぞれの回路に応じた処理、例えば通信回路は通信処理を実行し、ディスプレイは所定の情報を表示し、撮影装置は撮影処理を実行する。さらに、これらの回路は別の回路との間で信号の伝送処理も実行する。例えば、撮影装置は、撮影した画像データを通信回路に伝送する。従来は、回路間での信号伝送手段に電源電圧とグランドとの間で値が変動する電圧を使用していた。しかしながら、回路の動作速度の高速化や中央処理装置で処理すべき信号の大容量化によって、回路間の信号の伝送処理を高速化するにあたって、電圧での信号伝送には以下のような課題があった。
【0003】
一般的に、回路間の伝送信号線は容量を有しており、電圧の変化によって当該容量に応じた電荷が充放電される、そのため、電圧で信号を伝送すれば、容量に応じた電荷の充放電のための時間が長くなる。その結果、信号の立ち上がり時間と立ち下り時間が長くなって、信号伝送の高速化が困難になる。これを解決するために、電圧で信号を伝送する代わりに、電流で信号を伝送する信号伝送技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−53598号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
電流で信号を伝送すれば、電圧で信号を伝送する場合のごとく、有意な電位差を生成する必要がないため、充放電すべき電荷量が小さくなり、高速な信号伝送が可能になる。しかしながら、電流による信号伝送をさらに高速化するためには、電流による信号伝送で発生する電圧の変動をさらに小さくする方が好ましい。
【0006】
一方、携帯電話、特に筐体がディスプレイや撮影装置を含んだ部分と、通信回路を含んだ部分に分離されており、それらの部分が折りたためる構造の携帯電話の場合、伝送信号線は可動機構部を挟むような配置にデザインされる。撮影装置の高精度化等によって、伝送すべきデータ量が増加すれば、それに応じて伝送信号線の配線本数も増加する傾向にあるが、可動機構部が折りたたみや回転などの動作をする場合、可動機構部での伝送信号線の配置の自由度を考慮すれば、配線本数を少なくすべきである。さらに、一般的に伝送信号線の配線本数が少なくなれば、可動機構部の複雑な動作に対する信頼性も高まる。伝送信号線の配線本数を少なくすれば、ひとつの伝送信号線あたりの信号伝送の高速化が望まれる。
【0007】
本発明者はこうした状況を認識して、本発明をなしたものであり、その目的は伝送信号線での電圧信号の変動を小さくし、高速なデータを伝送可能にした伝送装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は、受信装置である。この受信装置は、第1入力信号と第2入力信号をそれぞれ入力する入力部と、第1入力信号の電流信号から第1出力信号を生成し、および第2入力信号の電流信号から第2出力信号を生成する出力信号生成部と、第1入力信号の電流信号を流して発生させた電位差によって、基準電圧を電圧降下させた第1制御信号を生成する第1制御信号生成部と、第2入力信号の電流信号を流して発生させた電位差によって、基準電圧を電圧降下させた第2制御信号を生成する第2制御信号生成部と、第2制御信号によって、第1入力信号の電流信号の大きさに応じた入力部での第1入力信号の電圧信号の大きさを調整する第1電圧調整部と、第1制御信号によって、第2入力信号の電流信号の大きさに応じた入力部での第2入力信号の電圧信号の大きさを調整する第2電圧調整部とを含む。
【0009】
「基準電圧」は、一例に電源電圧を含むが、それ以外にも予め値が定められた電圧であればよいものとする。
以上の受信装置により、電流信号の大きさに応じた第1制御信号あるいは第2制御信号によって、電圧信号の大きさを調整するため、電流信号の大きさの変動に応じた電圧信号の大きさの調整を可能にする。
【0010】
出力信号生成部は、第1入力信号の電流信号を流して発生させた電位差によって、基準電圧を電圧降下させて、第1制御信号の電圧値以下の電圧値となるような第1出力信号を生成し、一方、第2入力信号の電流信号を流して発生させた電位差によって、基準電圧を電圧降下させて、第2制御信号の電圧値以下の電圧値となるような第2出力信号を生成してもよい。
【0011】
「出力信号生成部」で電位差を発生させるための抵抗値を有した回路は、「第1制御信号生成部」や「第2制御信号生成部」で電位差を発生させるための抵抗値を有した回路と別の回路で構成されるだけではなく、「出力信号生成部」は、「第1制御信号生成部」や「第2制御信号生成部」での抵抗値を有した回路と、別の抵抗値を有した回路を結合して構成されてもよい。
【0012】
入力部に入力される第1入力信号と第2入力信号は、変動すべき原信号から生成された相補的な関係の差動信号であり、第1制御信号生成部は、第1入力信号の電流信号が小さくなれば、第1制御信号の電圧が大きくなるように第1制御信号を生成し、第2制御信号生成部は、第2入力信号の電流信号が小さくなれば、第2制御信号の電圧が大きくなるように第2制御信号を生成し、第1電圧調整部は、第1入力信号の電流信号が小さくなれば、第2制御信号生成部で電圧が大
きくされた第2制御信号を入力部での第1入力信号の電圧信号に印加して、入力部での第1入力信号の電圧信号の大きさの変動が小さくなるように調整し、第2電圧調整部は、第2入力信号の電流信号が小さくなれば、第1制御信号生成部で電圧が大きくされた第1制御信号を入力部での第2入力信号の電圧信号に印加して、入力部での第2入力信号の電圧信号の大きさの変動が小さくなるように調整し、第1出力信号と第2出力信号間の電位差から、原信号に対応した第3出力信号を生成し、当該第3出力信号を出力する出力部をさらに含んでもよい。
【0013】
「差動信号」は、一般的に値が反転した関係にあるふたつの信号を示すが、その反転は、正負の関係や、正の値とゼロ値の関係だけに限らず、ふたつの所定の値、例えば3Vと5Vのような関係であってもよく、予め規定されたふたつの値であればよいものとする。
【0014】
本発明の別の態様は、伝送装置である。この伝送装置は、原信号に応じてオンすることによって、第1伝送信号を第1伝送路に出力する第1スイッチ部と、第1スイッチ部と交互にオンすることによって、第2伝送信号を第2伝送路に出力する第2スイッチ部と、第1スイッチ部と第2スイッチ部のうちのオンした方を動作せしめる駆動電流を流す主電流供給部と、第1スイッチ部と第2スイッチ部の動作に関係なく、第1伝送路と第2伝送路に補助的な駆動電流を流す従電流供給部と、第1伝送信号の電流信号から生成した第1中間信号と第2伝送信号の電流信号から生成した第2中間信号間の電位差から、原信号に対応した出力信号を生成し、当該出力信号を出力する出力部と、第1伝送信号の電流信号を流して発生させた電位差によって、基準電圧を電圧降下させた第1制御信号を生成する第1制御信号生成部と、第2伝送信号の電流信号を流して発生させた電位差によって、基準電圧を電圧降下させた第2制御信号を生成する第2制御信号生成部と、第2制御信号によって、第1伝送信号の電流信号の大きさに応じた第1伝送路での第1伝送信号の電圧信号の大きさを調整する第1電圧調整部と、第1制御信号によって、第2伝送信号の電流信号の大きさに応じた第2伝送路での第2伝送信号の電圧信号の大きさを調整する第2電圧調整部とを含む。
【0015】
以上の伝送装置により、電流信号の大きさに応じた第1制御信号あるいは第2制御信号によって、電圧信号の大きさを調節するため、電流信号の大きさの変動に応じた電圧信号の大きさの調整を可能にする。また、第1伝送信号と第2伝送信号の電流信号は、一方が大きくなれば他方が小さくなる関係にあるため、第1伝送信号と第2伝送信号の電圧信号の変動が小さくなるように調整可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
実施の形態1は、携帯電話のカメラと通信回路のようなひとつの電子機器に含まれた複数の回路において、それらの回路間で信号を伝送するための信号伝送技術に関し、特に差動信号を伝送する技術に関する。携帯電話の製造メーカは、本実施の形態を使用して伝送信号線の配線本数を少なくしたうえで、携帯電話を構成する基板上の伝送信号線の配置をデザインできる。本実施の形態にかかる送信装置は、ふたつのトランジスタによって、送信すべき信号を差動信号の電流信号に変換し、電流信号を伝送信号線に出力する。受信装置は、伝送信号線から信号を入力し(以下、「伝送信号」というが、伝送信号に含まれた電流信号の方向が受信装置から伝送信号線に出力される方向であっても、「入力」というものとする)、伝送信号に含まれた電流信号を抵抗回路で電圧信号にそれぞれ変換した後、差動信号である電圧信号から、グランドのような絶対的な電圧を基準にした電圧信号に変換して出力する。
【0017】
伝送信号の高速化を目的として、伝送信号に含まれた電圧信号の変動を小さくするために、送信装置は、前述の伝送信号に加えて、伝送信号線に定常的に電流を流す。その結果、受信装置に含まれた後述のトランジスタの動作領域を電圧変動の小さい領域に変更できる。受信装置は、伝送信号の入力端子と抵抗回路の間にトランジスタのソースとドレインを接続し、当該トランジスタによって、伝送信号をクランプするため、伝送信号に含まれた電圧信号の変動を小さくできる。さらに、伝送信号に含まれた電流信号の大きさに応じた制御信号をそれぞれ生成し、差動信号のうちの一方の電流信号から生成された制御信号を他方のクランプ用のトランジスタのゲート電圧に入力して、一方の伝送信号に含まれた電圧信号の変動を他方の電流信号の大きさに応じて調整する。
【0018】
その結果、伝送信号が差動信号であって、一方の電流信号が大きくなれば、他方の電流信号は小さくなるため、伝送信号の電流信号が増加すると、クランプ用のトランジスタのゲート電圧も増加する。電流信号と関係する成分とゲート電圧の増加が互いに打ち消す方向にあるため、伝送信号の電圧信号の変動は小さくなる。
【0019】
図1は、実施の形態1に係る伝送装置100の構成を示す。伝送装置100は、送信装置102、第1伝送信号線104、第2伝送信号線106、受信装置108、インバータ110を含む。また、送信装置102は、トランジスタTr1からトランジスタTr4、定電流源18、定電流源20、定電流源22、送信用第1端子24、送信用第2端子26を含み、受信装置108は、トランジスタTr5からトランジスタTr8、受信用第1端子28、受信用第2端子30、第1抵抗36、第2抵抗38、コンパレータ44を含む。
【0020】
インバータ110は、送信すべき信号を反転して出力する。その結果、インバータ110から出力される反転された送信すべき信号と、インバータ110に入力されない送信すべき信号は、差動信号を構成する。なお、インバータ110は、送信装置102内部に備えられてもよい。
【0021】
トランジスタTr1、トランジスタTr2は、ともにnチャネル型電界効果トランジスタであり、差動信号にもとづいたスイッチの機能を有する。トランジスタTr2のゲート端子は送信すべき信号を入力し、トランジスタTr1のゲート端子はインバータ110で反転された送信すべき信号を入力するために、トランジスタTr1とトランジスタTr2は交互にオンとオフを繰り返す。定電流源18は、一定の駆動電流を流し、送信用第1端子24は外部の第1伝送信号線104を接続し、送信用第2端子26は外部の第2伝送信号線106を接続する。
【0022】
トランジスタTr1とトランジスタTr2のソース端子は、定電流源18をそれぞれ接続し、トランジスタTr1のドレイン端子は送信用第1端子24と接続し、トランジスタTr2のドレイン端子は送信用第2端子26と接続する。トランジスタTr1とトランジスタTr2のオンとオフによって、第1伝送信号線104と第2伝送信号線106に定電流源18の電流が交互に流れる。以下、第1伝送信号線104と第2伝送信号線106で伝送される信号を「伝送信号」というが、「伝送信号」は単独の信号の名称、あるいはふたつの信号の総称の両方の概念を有するものとする。また、伝送信号は、電圧信号と電流信号を含む。
【0023】
定電流源20は、トランジスタTr3を介して第1伝送信号線104に電流を流す。トランジスタTr3は常にオンされているため、トランジスタTr1のオンとオフに関係なく、第1伝送信号線104の伝送信号に含まれた電流信号には、所定の電流が含まれる。一方、定電流源22は、定電流源20と同様の動作を行い、トランジスタTr4を介して第2伝送信号線106に電流を流す。
【0024】
受信用第1端子28は、第1伝送信号線104に接続して、伝送信号を入力する。受信用第2端子30は、受信用第1端子28と同様に第2伝送信号線106に接続して、伝送信号を入力する。特に、ここでは伝送信号に含まれた電圧信号を「伝送電圧信号」ともいう。
【0025】
第1抵抗36は、伝送信号に含まれた電流信号を電圧に変換する。後述のトランジスタTr7の影響を無視すれば、第1抵抗36の抵抗値をR、電源電圧の電圧値をVDD、電流信号をIとすれば、第1抵抗36によって変換された電圧V1は、以下の通り示される。
【0026】
(数1)
V1=VDD−RI
そのため、電流信号が大きくなれば、小さくなるような電圧V1を出力する。第2抵抗38も第1抵抗36と同様に動作する。しかしながら、第1抵抗36と第2抵抗38での電流信号は、差動信号を構成しているため、第1抵抗36で変換された電圧が大きくなれば、第2抵抗38で変換された電圧が小さくなる。
【0027】
コンパレータ44は、第1抵抗36と第2抵抗38で変換された電圧をそれぞれ入力し、それらの電圧間の差に応じた電圧を出力信号として出力する。当該出力信号は、送信装置102に入力された送信すべき信号に対応する。
【0028】
トランジスタTr5は、伝送信号に含まれた電流信号の変動による伝送電圧信号の変動を小さくする。トランジスタTr5が飽和領域で使用されている場合、伝送電圧信号、すなわちトランジスタTr5のソース電圧V2は、トランジスタTr5のゲート電圧をVG、トランジスタTr5のしきい値電圧をVth、トランジスタTr5の特性に関する定数をCとすれば、以下の通り示される。
【0029】
(数2)
V2=VG−Vth−√(I/C)
前述のV1とV2を比較すれば、V1はIに比例して変動するのに対して、V2はIの平方根に比例して変動する。すなわち、電流信号Iの変動によるV2の変動は、V1の変動よりも小さくなる。トランジスタTr6もトランジスタTr5と同様に動作する。
【0030】
トランジスタTr7は、pチャネル型電界効果トランジスタであり、ゲート端子が接地されて、第1抵抗36と同様に電流信号に応じて、電源電圧を降下させる機能を有する。トランジスタTr7の抵抗値をR'とすれば、トランジスタTr7によって電圧降下された電圧V3は、以下の通り示される。
【0031】
(数3)
V3=VDD−R'I
なお、トランジスタTr7のR'は、発振防止のため、第1抵抗36のRより低く設定されるため、V3による電圧降下はV1による電圧降下よりも小さくなる。このように電流信号に応じた電圧V3は、制御信号として、たすきがけの形でトランジスタTr6のゲート電圧にされる。一方、トランジスタTr8は、トランジスタTr7と同様の動作を行い、トランジスタTr5のゲート電圧となるべき制御信号を生成する。ここで、トランジスタTr8の電流信号をI'とし、それに応じて変更したV3がトランジスタTr5のゲート電圧VGであることを考慮すれば、トランジスタTr5のソース電圧は、V2の代わりに、V4の通り示される。
【0032】
(数4)
V4=VDD−R'I'−Vth−√(I/C)
ここで、I'とIは差動信号であるため、一方が大きくなれば他方が小さくなる関係にある。その結果、伝送信号に含まれた電流信号が変動した場合でも、IとI'の両方の変動を考慮するため、伝送電圧信号V4の変動が低減される。
【0033】
図2(a)−(e)に示した受信装置122の各所での信号の波形にもとづいて、以上の構成による伝送装置100の動作を説明する。なお、図2(a)−(e)は、図1に示したP1からP5での信号波形にそれぞれ対応し、縦軸を電圧、横軸を時間で表している。送信すべき信号がトランジスタTr1に入力され、P1での信号を図2(a)に示す。図示のごとく、HighレベルとLowレベルが周期的に繰り返される信号が入力され、Highレベルの場合にトランジスタTr1がオンとなり、Lowレベルの場合にトランジスタTr1がオフになる。さらに、トランジスタTr2には、図2(a)のHighレベルとLowレベルの反転した信号が入力される。
【0034】
定電流源18の駆動電流とトランジスタTr1とトランジスタTr2のオンとオフによって、差動信号である伝送信号が生成され、第1伝送信号線104と第2伝送信号線106を介して、送信用第1端子24と送信用第2端子26から受信用第1端子28と受信用第2端子30にそれぞれ伝送される。またトランジスタTr3とトランジスタTr4を介して、第1伝送信号線104と第2伝送信号線106には定電流源20と定電流源22による電流が流されている。受信装置108の第1抵抗36と第2抵抗38は、伝送信号に含まれた電流信号を電圧に変換する。P2での信号の波形を図2(b)に示す。さらに、コンパレータ44によって出力信号に変換される。P3での信号の波形を図2(c)に示す。
【0035】
一方、トランジスタTr7とトランジスタTr8によって、電流信号にもとづいて電源電圧を電圧降下させた制御信号は、図2(d)で示され、これはP4での信号に対応する。前述のごとく、トランジスタTr7とトランジスタTr8の抵抗値は、第1抵抗36と第2抵抗38よりも小さくなるように設定されているため、図2(d)の振幅の変動は、図2(b)よりも小さくなっている。制御信号は、トランジスタTr5とトランジスタTr6のゲート電圧として、トランジスタTr5とトランジスタTr6にたすきがけされた形で印加される。図2(e)は、P5でのトランジスタTr5とトランジスタTr6のソース電圧、すなわち伝送電圧信号を示す。図示のごとく、伝送信号から抽出される図2(b)の変動が大きいにもかかわらず、伝送電圧信号の変動が小さくなるように調整されている。
【0036】
図3(a)−(b)は、図1の受信装置108の比較対象となる受信装置120と受信装置122の構成を示す。これらの回路構成によって、本実施の形態の効果を明らかにする。受信装置120と受信装置122は、受信装置108に含まれた構成要素の一部によって構成されるため、それらの説明を省略する。
【0037】
図3(a)の受信装置120は、主に第1抵抗36と第2抵抗38を含み、伝送信号に含まれた電流信号を第1抵抗36と第2抵抗38によって電圧に変換し、コンパレータ44から出力信号を出力する。そのため、伝送電圧信号は、前述の第1抵抗36によって変換された電圧V1と同一になり、数1で示される。図3(b)の受信装置122は、第1抵抗36と第2抵抗38に加えて、トランジスタTr5とトランジスタTr6を含むが、トランジスタTr5とトランジスタTr6のゲート電圧は、電源電圧にそれぞれ固定されている。そのため、伝送信号に含まれた電圧信号は、前述のトランジスタTr5のソース電圧V2と同一になり、数2で示される。なお、数2のVGはVDDとなる。
【0038】
図4(a)−(d)は、受信装置122での信号の波形を示し、図1と図3(b)に示したP1からP3、P5での信号波形にそれぞれ対応し、図2(a)−(e)と同様に縦軸を電圧、横軸を時間で表している。図4(a)−(c)は、図2(a)−(c)とそれぞれ同一である。すなわち、送信すべき信号と出力信号が、本実施の形態と同一になっている。一方、図4(d)は、P5での信号であり、伝送電圧信号の振幅の変動を示すが、これに対応した図2(e)と比較して、変動が大きくなっている。すなわち、本実施の形態によれば、出力信号を同一にしつつ、伝送電圧信号の振幅の変動を小さくできる。
【0039】
図5は、受信装置108、受信装置120、受信装置122での電流対電圧特性を示す図である。縦軸は伝送電圧信号を示し、横軸は伝送信号に含まれた電流信号を示す。受信装置120は、数1に示したとおり電流信号の変化に応じて、伝送電圧信号も大きく変化する。ここで説明の第1段階として、図1の定電流源20と定電流源22を無視して、電流信号が0μAと400μAで変化するとすれば、それらに対応した電圧値の変化が、伝送電圧信号の変動となる。受信装置122の伝送電圧信号は前述のV2に応じて変化するため、受信装置120よりも電流信号の変化に応じた伝送電圧信号の変化が小さくなる。受信装置108では、制御信号がたすきがけの形で印加されるため、図示したごとく電流信号が大きくなれば、制御信号が大きくなる。その結果、伝送電圧信号の変化は、前述のV3に応じて受信装置122よりも小さくなる。
【0040】
ここでは、説明の第1段階として、電流信号が0μAと400μAで変化するとしたが、図1の定電流源20と定電流源22が第1伝送信号線104と第2伝送信号線106に100μAの電流を流した場合、電流信号は、100μAと500μAで変化する。受信装置108、受信装置122に対して、電流信号の100μAと500μAに対応した伝送電圧信号間の変動は、電流信号の0μAと400μAに対応した伝送電圧信号間の変動よりも小さくなる。すなわち、トランジスタTr6とトランジスタTr5を飽和領域で動作させるような電流を流すことによって、伝送電圧信号の変動がさらに小さくなる。
【0041】
本実施の形態によれば、伝送信号に含まれた電圧信号の変動を低減できる。その結果、伝送信号線の容量を一定とすれば、容量に応じた電荷を充放電するための時間が短縮され、高速な信号を伝送可能になる。また、電圧信号の変動の低減によって、動作周波数が高くなるため、高速な信号を伝送可能になる。また、信号の伝送は、差動信号に対応したふたつの伝送信号線によってなされるため、伝送信号線の配線本数が少なくてすみ、伝送信号線の配置に関して、デザインの自由度が高められる。
【0042】
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1と異なった送信装置の構成を示す。実施の形態2では、構成の自由度を示す。また、送信装置内の定電流源をひとつにするため、伝送信号の制御がさらに正確になる。
【0043】
図6は、実施の形態2に係る送信装置102の構成を示す。送信装置102は、図1の送信装置102にトランジスタTr9からトランジスタTr14が付加され、定電流源20、定電流源22が削除される。実施の形態2における受信装置108としては、図1に示されるものが有効であるため、説明を省略する。
【0044】
トランジスタTr10からトランジスタTr14は、カレントミラー回路を構成している。トランジスタTr10、トランジスタTr11、トランジスタTr12のゲート端子は、接続されているので同電位になる。トランジスタTr10、トランジスタTr11、トランジスタTr12に同一のトランジスタを使用し、かつトランジスタTr9、トランジスタTr3、トランジスタTr4にも同一のトランジスタを使用すれば、トランジスタTr10、トランジスタTr11、トランジスタTr12のソース端子の電位も同一になるため、トランジスタTr11、トランジスタTr12に流れるドレイン電流が等しくなる。
【0045】
本実施の形態によれば、トランジスタのサイズに応じて、伝送信号線に流す電流の大きさを正確に設定できる。
【0046】
(実施の形態3)
実施の形態3は、実施の形態1や実施の形態2における送信装置と受信装置を一体的にして、集積回路に実装した伝送装置に関する。LSIベンダは、一体化された伝送装置のみを製作すればよいため、送信装置と受信装置を別々に製作するよりも伝送装置を量産でき、量産化の効果が大きくなる。一方、伝送装置を携帯電話等の電子機器に実装するセットメーカは、実装する際に送信装置あるいは受信装置のいずれかに設定する。本実施の形態に係る伝送装置は、送信装置と受信装置の中で信号の制御等に使用しているトランジスタに印加するゲート電圧を所定の値に設定することによって、送信装置あるいは受信装置のいずれかの使用を選択する。
【0047】
図7は、実施の形態3に係る伝送装置200の構成を示す。伝送装置200の構成要素のうち、図1の伝送装置100にも含まれた構成要素は、伝送装置100と同一の符号で示す。さらに、第1端子50、第2端子52、受信切替信号線300、送信切替信号線302、第1送信信号線304、第2送信信号線308を含む。
【0048】
インバータ110、トランジスタTr1、トランジスタTr2、トランジスタTr3、トランジスタTr4、定電流源18、定電流源20、定電流源22は、送信装置102に対応し、同一の動作を行う。一方、トランジスタTr5、トランジスタTr6、第1抵抗36、第2抵抗38、コンパレータ44は、受信装置108を一部変更した受信装置に対応する。第1端子50は、送信用第1端子24、受信用第1端子28に対応し、第2端子52は、送信用第2端子26、受信用第2端子30に対応する。
トランジスタTr5とトランジスタTr6のゲート電圧は、受信装置108の場合と異なり、受信切替信号線300を介して、電源電圧が固定的に印加される。すなわち、電流信号の大きさに応じてゲート電圧を調整しないため、伝送信号電圧はV2で表され、受信装置108よりも伝送信号電圧の変動が大きくなるが、回路構成が容易になる利点を有する。
【0049】
受信切替信号線300、送信切替信号線302、第1送信信号線304、第2送信信号線308に入力するゲート電圧の値に応じて、伝送装置200を送信装置あるいは受信装置に使用する。伝送装置200を送信装置として使用する場合、送信切替信号線302には、トランジスタTr3とトランジスタTr4がオンになるHighレベルの電圧を印加し、第1送信信号線304と第2送信信号線308には、送信すべき信号をそれぞれ入力し、受信切替信号線300には、トランジスタTr5とトランジスタTr6がオフになるLowレベルの電圧を印加する。この場合、第1端子50、第2端子52は、送信用第1端子24、送信用第2端子26としてそれぞれ機能する。一方、伝送装置200を受信装置として使用する場合、送信切替信号線302には、トランジスタTr3とトランジスタTr4がオフになるLowレベルの電圧を印加し、第1送信信号線304と第2送信信号線308には、トランジスタTr1とトランジスタTr2が共にオフになるLowレベルの電圧を印加し、受信切替信号線300には、トランジスタTr5とトランジスタTr6がオンになるHighレベルの電圧を印加する。この場合、第1端子50、第2端子52は、受信用第1端子28、受信用第2端子30としてそれぞれ機能する。ここで、Highレベルは電源電圧とし、Lowレベルはグランドレベルとする。
【0050】
図8は、伝送装置200で使用される切替装置250の構成を示す。伝送装置200は、インバータ400からインバータ410、NAND回路412、NAND回路414送受切替信号線310、入力信号線312を含む。なお、切替装置250が伝送装置200に含まれる構成であってもよい。
入力信号線312は、第1送信信号線304と第2送信信号線308で伝送する送信すべき信号を伝送する。
【0051】
送受切替信号線310は、伝送装置200を送信装置に使用するか、あるいは受信装置に使用するかを切替えるための電圧を印加する。送受切替信号線310の信号をもとに切替装置250は、伝送装置200の切替のための受信切替信号線300、送信切替信号線302、第1送信信号線304、第2送信信号線308を生成する。送受切替信号線310がHighレベルの場合、受信切替信号線300がLowレベル、送信切替信号線302がHighレベル、第1送信信号線304と第2送信信号線308のレベルは入力信号線312に応じて変動して、伝送装置200は送信装置として動作する。一方、送受切替信号線310がLowレベルの場合、受信切替信号線300がHighレベル、送信切替信号線302がLowレベル、第1送信信号線304と第2送信信号線308がLowレベルになって、伝送装置200は受信装置として動作する。
【0052】
本実施の形態によれば、送信装置と受信装置を一体化した伝送装置において、信号を入出力する端子を共有化できるため、端子数を削減できる。また、端子につながる信号線の一部を共有化できるため、信号線の占有面積を削減できる。
【0053】
(実施の形態4)
実施の形態4は、実施の形態3と同様に、送信装置と受信装置を一体的にして、集積回路に実装した伝送装置に関するが、受信装置として実施の形態1での受信装置を使用するため、実施の形態3よりも信号の高速伝送に適用可能である。図9は、実施の形態4に係る伝送装置202の構成を示す。伝送装置202の構成要素のうち、図1の伝送装置100にも含まれた構成要素は、伝送装置100と同一の符号で示す。さらに、送信切替信号線306、トランジスタTr15、トランジスタTr16を含む。
【0054】
送信切替信号線306は、図8の受信切替信号線300に対応し、伝送装置202に含まれた受信装置の動作のオンとオフを切替えるための電圧を入力する。しかしながら、送信切替信号線306の電圧に応じた受信装置の動作のオンとオフの切替は、受信切替信号線300と反対になっており、送信切替信号線306がHighレベルの場合、受信装置がオフになり、送信切替信号線306がLowレベルの場合、受信装置がオンになる。
【0055】
トランジスタTr15とトランジスタTr16は、受信装置がオフの場合に、トランジスタTr5とトランジスタTr6のゲート電圧をグラントレベルに固定するためのトランジスタである。図7の伝送装置200と同様に、伝送装置202にも切替装置250を適用または内蔵可能である。
【0056】
本実施の形態によれば、送信装置と受信装置を一体化した伝送装置において、信号を入出力する端子を共有化できるため、端子数を削減できる。また、端子につながる信号線の一部を共有化できるため、信号線の占有面積を削減できる。また、外部の信号線での電圧信号の変動を小さくできるため、信号の高速な伝送が可能になる。
【0057】
(実施の形態5)
実施の形態5は、実施の形態3や実施の形態4に係る伝送装置を実装した携帯電話に関する。これまで説明してきた伝送装置は、信号の高速な伝送を可能にするため、送信すべき信号の容量が増加しても、シリアル信号として伝送可能である。その結果、伝送信号線の配線本数が少なくなり、伝送信号線が可動機構部を介する必要がある場合でも、伝送信号線の配置が容易になる。
【0058】
図10は、実施の形態5に係る携帯電話230の構成を示す。携帯電話230は、CPU216、通信回路218、マスタ制御部212、可動機構部224、スレーブ制御部214、ディスプレイ220、撮影装置222、第11伝送信号線104a、第21伝送信号線104b、第12伝送信号線106a、第22伝送信号線106b、第11クロック線150a、第21クロック線150b、第12クロック線152a、第22クロック線152bを含む。また、マスタ制御部212は、第1シリアルIF210a、第2シリアルIF210bを含み、スレーブ制御部214は、第3シリアルIF210c、第4シリアルIF210dを含み、第1シリアルIF210aは、第1伝送装置202aを含み、第2シリアルIF210bは、第2伝送装置202bを含み、第3シリアルIF210cは、第3伝送装置202cを含み、第4シリアルIF210dは、第4伝送装置202dを含む。
【0059】
ここで、第1シリアルIF210a、第2シリアルIF210b、第3シリアルIF210c、第4シリアルIF210dは、シリアルIF210と総称され、第1伝送装置202a、第2伝送装置202b、第3伝送装置202c、第4伝送装置202dは、伝送装置202と総称され、第11伝送信号線104a、第21伝送信号線104bは、第1伝送信号線104と総称され、第12伝送信号線106a、第22伝送信号線106bは第2伝送信号線106と総称され、第11クロック線150a、第21クロック線150bは第1クロック線150と総称され、第12クロック線152a、第22クロック線152bは第2クロック線152と総称される。
【0060】
携帯電話230は、中央部に可動機構部224があるような折りたたみ型の筐体である。様々な機能を有する回路が可動機構部224を中心とした左側の筐体と右側の筐体に実装されている。ここで、左側の筐体をマスタ筐体とし、右側の筐体をスレーブ筐体とし、両者はこれまでの実施の形態で説明した伝送装置によって、信号を互いに伝送している。
【0061】
通信回路218は、携帯電話での通信処理を実行し、ディスプレイ220は、所定の情報を表示し、撮影装置222は、静止画像や動画像の撮影や撮影した静止画像や動画像の圧縮を行う。CPU216は、これらの機能を制御したり、アプリケーションプログラムを実行する。
【0062】
マスタ制御部212とスレーブ制御部214は、マスタ筐体とスレーブ筐体間で信号を伝送する。マスタ制御部212は、CPU216や通信回路218との信号伝送がパラレル信号であり、マスタ制御部212とスレーブ制御部214間の信号伝送がシリアル信号であるため、これらの間の信号形式を変換する。さらに、信号伝送のためのタイミング制御等も行う。スレーブ制御部214も同様であるが、タイミングの制御はマスタ制御部212によってなされる。
【0063】
マスタ筐体からスレーブ筐体への信号の伝送に対して、第1シリアルIF210aは送信側の機能を提供し、第3シリアルIF210cは受信側の機能を提供する。一方、スレーブ筐体からマスタ筐体への信号の伝送に対して、第4シリアルIF210dは送信側の機能を提供し、第2シリアルIF210bは受信側の機能を提供する。特に、第1伝送装置202aは前述のごとく、送信装置に設定され、第3伝送装置202cは受信装置に設定されて、第11伝送信号線104aと第12伝送信号線106aで信号を伝送する。その際、信号の伝送のためのクロック信号は、第1シリアルIF210aから第3シリアルIF210cに対して、第11クロック線150aと第12クロック線152aで差動信号として伝送される。一方、第4伝送装置202dは前述のごとく、送信装置に設定され、第2伝送装置202bは受信装置に設定されて、第21伝送信号線104bと第22伝送信号線106bで信号を伝送する。その際、信号の伝送のためのクロック信号は、第2シリアルIF210bから第4シリアルIF210dに対して、第21クロック線150bと第22クロック線152bで差動信号として伝送される。
【0064】
本実施の形態によれば、高速な信号を伝送可能なシリアル信号伝送を実現可能なため、伝送信号線の配線本数が少なくなり、伝送信号線の配置の自由度が高くなる。
【0065】
なお、本発明と実施の形態に係る構成の対応を例示する。「入力部」は、受信用第1端子28、受信用第2端子30に対応する。「出力信号生成部」は、第1抵抗36、第2抵抗38に対応する。「第1制御信号生成部」は、トランジス
タTr7に対応する。「第2制御信号生成部」トランジスタTr8に対応する。「第1電圧調整部」は、トランジスタTr5に対応する。「第2電圧調整部」は、トランジスタTr6に対応する。「出力部」は、コンパレータ44に対応する。
【0066】
また、「第1スイッチ部」は、トランジスタTr1に対応する。「第2スイッチ部」は、トランジスタTr2に対応する。「主電流供給部」は、定電流源18に対応する。「従電流供給部」は、定電流源20、定電流源22に対応する。
【0067】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0068】
実施の形態1および2において、トランジスタTr7とトランジスタTr8は、pチャネル型電界効果トランジスタとした。しかしこれに限らず例えば、トランジスタTr7とトランジスタTr8は抵抗であってもよい。本変形例によれば、特性に応じた回路素子を選択可能になる。つまり電源電圧を電圧降下できればよい。
【0069】
実施の形態1および2において、トランジスタTr7と第1抵抗36は直列に接続され、トランジスタTr8と第2抵抗38は直列に接続されている。しかしこれに限らず例えば、トランジスタTr7と第1抵抗36を並列に接続し、トランジスタTr7は電源電圧とトランジスタTr6のゲート端子の間に配置され、第1抵抗36は電源電圧とトランジスタTr5のドレイン端子に接続されてもよい。また、トランジスタTr8と第2抵抗38も同様に接続されてもよい。本変形例によれば、特性に応じた回路の配置が可能になる。つまり、第1抵抗36と第2抵抗38は電流信号を電圧に変換する機能、トランジスタTr7とトランジスタTr8は制御信号を生成する機能を有していればよい。
【0070】
実施の形態3および4において、伝送装置200と伝送装置202の中で、送信機能あるいは受信機能のいずれか一方を選択している。しかしこれに限らず例えば、送信機能と受信機能の両方を選択しない場合があってもよい。例えば、N個の伝送装置がひとつの伝送装置と通信しており、かつN個の伝送装置が時間分割多重されている場合に、N個の伝送装置のそれぞれが通信を行わない期間に送信機能と受信機能の両方をオフにしてもよい。その場合には、切替装置250によってではなく、送信機能と受信機能を個別に切り換える制御装置が設けられる。つまり、通信形態に応じた信号の伝送が実行されればよい。
【0071】
実施の形態3および4において、トランジスタTr1からトランジスタTr4、定電流源18、定電流源20、定電流源22からなる構成の代わりに、実施の形態2に係る送信装置102を使用してもよい。本変形例によれば、トランジスタのサイズに応じて、伝送信号線に流す電流の大きさを正確に設定できる。
実施の形態5において、伝送装置202の代わりに、実施の形態3に係る伝送装置200を使用してもよい。本変形例によれば、回路構成が簡易になる。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、伝送路での電圧信号の変動を小さくし、高速なデータを伝送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る伝送装置の構成を示す図である。
【図2】 図1での信号の波形を示す図である。
【図3】 図3(a)−(b)は、図1の受信装置の比較対象となる受信装置の構成を示す図である。
【図4】 図1と図3(b)での信号の波形を示す図である。
【図5】 図1、図3(a)−(b)での電流対電圧特性を示す図である。
【図6】 実施の形態2に係る送信装置の構成を示す図である。
【図7】 実施の形態3に係る伝送装置の構成を示す図である。
【図8】 図7で使用される切替装置の構成を示す図である。
【図9】 実施の形態4に係る伝送装置の構成を示す図である。
【図10】 実施の形態5に係る携帯電話の構成を示す図である。
【符号の説明】
18 定電流源、 20 定電流源、 22 定電流源、 24 送信用第1端子、 26 送信用第2端子、 28 受信用第1端子、 30 受信用第2端子、 36 第1抵抗、 38 第2抵抗、 44 コンパレータ、 50 第1端子、 52 第2端子、 100 伝送装置、 102 送信装置、 104 第1伝送信号線、 106 第2伝送信号線、 108 受信装置、 110 インバータ、 120 受信装置、 122 受信装置、 150 第1クロック線、 152 第2クロック線、 200 伝送装置、 202 伝送装置、 210 シリアルIF、 212 マスタ制御部、 214 スレーブ制御部、 216 CPU、 218 通信回路、 220 ディスプレイ、 222 撮影装置、 224 可動機構部、 230 携帯電話、 250 切替装置、 300 受信切替信号線、 302 送信切替信号線、 304 第1送信信号線、 306 送信切替信号線、 308 第2送信信号線、 310 送受切替信号線、 312 入力信号線、 400〜410 インバータ、
412、414 NAND回路、 Tr1〜Tr26 トランジスタ。

Claims (3)

  1. 第1伝送路の分岐点から接地に至る経路において直列に接続された第1トランジスタおよび第2トランジスタと、
    前記第1伝送路の分岐点から接地に至る別の経路において直列に接続された第3トランジスタおよび第4トランジスタと、
    第2伝送路の分岐点から接地に至る経路において直列に接続された第5トランジスタおよび第6トランジスタと、
    前記第2伝送路の分岐点から接地に至る別の経路において直列に接続された第7トランジスタおよび第8トランジスタと、
    定電流源から接地に至る経路において第9トランジスタおよび第10トランジスタを直列に接続しながら、前記第9トランジスタ、前記第3トランジスタ、前記第7トランジスタ、前記第1トランジスタ、前記第5トランジスタにてカレントミラー回路を構成し、かつ前記第10トランジスタ、前記第4トランジスタ、前記第8トランジスタのゲート端子を同一の電源に接続する電流供給部と、
    前記第2トランジスタを原信号に応じてオンさせることによって、第1伝送信号を前記第1伝送路に出力させ、かつ前記第2トランジスタと交互に前記第6トランジスタをオンさせることによって、第2伝送信号を前記第2伝送路に出力するスイッチ部と、
    前記第1伝送信号の電流信号から生成した第1中間信号と前記第2伝送信号の電流信号から生成した第2中間信号間の電位差から、前記原信号に対応した出力信号を生成し、当該出力信号を出力する出力部と、
    前記第1伝送信号の電流信号を流して発生させた電位差によって、基準電圧を電圧降下させた第1制御信号を生成する第1制御信号生成部と、
    前記第2伝送信号の電流信号を流して発生させた電位差によって、前記基準電圧を電圧降下させた第2制御信号を生成する第2制御信号生成部と、
    前記第2制御信号によって、前記第1伝送信号の電流信号の大きさに応じた前記第1伝送路での第1伝送信号の電圧信号の大きさを調整する第1電圧調整部と、
    前記第1制御信号によって、前記第2伝送信号の電流信号の大きさに応じた前記第2伝送路での第2伝送信号の電圧信号の大きさを調整する第2電圧調整部とを備え
    前記電流供給部は、前記スイッチ部の動作に関係なく、前記第4トランジスタおよび前記第8トランジスタをオンさせることによって、前記第1伝送路と前記第2伝送路に補助的な駆動電流を流すことを特徴とする伝送装置。
  2. 前記出力部は、前記第1中間信号の生成のために、前記第1伝送信号の電流信号を流して発生させた電位差であって、かつ前記第1制御信号生成部で発生させた電位差以上の電位差によって、基準電圧を電圧降下させ、前記第2中間信号の生成のために、前記第2伝送信号の電流信号を流して発生させた電位差であって、かつ前記第2制御信号生成部で発生させた電位差以上の電位差によって、基準電圧を電圧降下させることを特徴とする請求項に記載の伝送装置。
  3. 請求項またはに記載の伝送装置は、
    前記第1制御信号生成部は、前記第1伝送信号の電流信号が小さくなれば、前記第1制御信号の電圧が大きくなるように前記第1制御信号を生成し、
    前記第2制御信号生成部は、前記第2伝送信号の電流信号が小さくなれば、前記第2制御信号の電圧が大きくなるように前記第2制御信号を生成し、
    前記第1電圧調整部は、前記第1伝送信号の電流信号が小さくなれば、前記第2制御信号生成部で電圧が大きくされた前記第2制御信号を前記第1伝送路での第1伝送信号の電圧信号に印加して、前記第1伝送路での第1伝送信号の電圧信号の大きさの変動が小さくなるように調整し、
    前記第2電圧調整部は、前記第2伝送信号の電流信号が小さくなれば、前記第1制御信号生成部で電圧が大きくされた前記第1制御信号を前記第2伝送路での第2伝送信号の電圧信号に印加して、前記第2伝送路での第2伝送信号の電圧信号の大きさの変動が小さくなるように調整することを特徴とする伝送装置。
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