JP2010166403A - パルス分離回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力信号からシリアル信号に重畳されたクロックパルスや同期パルスを分離するための閾値電圧を動的に調整することにより、調整の煩雑さを回避することができるパルス分離回路を提供すること。
【解決手段】シリアル信号81にクロックパルス80が重畳された入力信号Sig1と閾値電圧Vthとを比較し、当該比較結果を出力するコンパレータ2と、入力信号Sig1からクロックパルス又は同期パルスを分離可能となる電圧値の電圧を閾値電圧Vthとして出力する閾値電圧調整回路3とを備え、閾値電圧調整回路3は、コンパレータ2の出力に応じて閾値電圧Vthの昇降を行うようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力信号からシリアル信号に重畳されたクロックパルスや同期パルス等を分離するパルス分離回路に関する。
従来よりシリアル信号にクロックパルスや同期パルス等のパルスを重畳して伝送する伝送方式が知られている(特許文献1参照。例えば、シリアル映像信号に同期パルスを重畳したSync on Video信号(図10(a)参照)やシリアル映像信号にクロックパルスを重畳したAiPiシリアル信号(図10(b)参照)などがある。
かかる伝送方式においては、受信側において入力される信号(以下「入力信号」とする)からクロックパルスや同期パルスをパルス分離回路により分離し、この分離したパルスに基づいて、入力信号からシリアル信号を抽出する等の処理を行っている。
このパルス分離回路においては、固定の閾値電圧と入力信号とをコンパレータで比較することによって、クロックパルスや同期パルスを分離するようにしている。
ここで、図11に入力信号であるAiPiシリアル信号からクロックパルスを分離する従来のパルス分離回路100の構成を示す。
このパルス分離回路100は、コンパレータ101、電圧源及びボルテージフォロアを備えた基準電圧生成回路102、抵抗103、可変電流源104を備えて構成される。
コンパレータ101の正入力端子(+)にはAiPiシリアル信号が入力され、負入力端子(-)には閾値電圧Vthが入力される。この閾値電圧Vthは、基準電圧生成回路102が出力する基準電圧Vrefに、可変電流源104の電流(電流値I)により抵抗103(抵抗値R)で発生する電圧(=I×R)を加えた電圧(=I×R+Vref)である。
かかるパルス分離回路100においては、AiPiシリアル信号におけるクロックパルスの幅、振幅レベル、Tr(立ち上り時間)/Tf(立ち下り時間)等の状態に応じて、ユーザが可変電流源104の電流値等を調整し、閾値電圧Vthは最適値に設定される。
特開2007−300490号公報
上述のパルス分離回路では、シリアル信号に重畳されたパルスの幅、振幅レベル、Tr/Tfが変動した場合、分離後のパルスの幅や位相等が変動する。従って、シリアル信号に重畳されたパルスの幅、振幅レベル、Tr/Tfの状態に応じて、外部から閾値電圧Vthを調整可能としている。
しかしながら、閾値電圧Vthの調整は専門性を必要とするため容易に行うことができない。しかも、多数のパルス分離回路が必要となる液晶表示装置などの電子装置では、閾値電圧Vthの調整は煩雑となる上、外部から閾値電圧Vthを調整するためのコントロールラインが増加することになり実装面積が増加するといった問題が発生する。
そこで、本発明は、入力信号からシリアル信号に重畳されたクロックパルスや同期パルスを分離するための閾値電圧を動的に調整することにより、調整の煩雑さを回避することができるパルス分離回路を提供することを目的とする。
そこで、上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、シリアル信号にクロックパルス又は同期パルスが重畳された入力信号と閾値電圧とを比較し、当該比較結果を出力するコンパレータと、前記入力信号から前記クロックパルス又は前記同期パルスを分離可能となる電圧値の電圧を前記閾値電圧として出力する閾値電圧調整回路と、を備え、前記閾値電圧調整回路は、前記コンパレータの出力に応じて前記閾値電圧の昇降を行うパルス分離回路とした。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパルス分離回路において、前記閾値電圧調整回路は、前記コンパレータの出力レベルに応じて内部のコンデンサの充電及び放電を行う充放電回路と、前記コンデンサの電圧値に応じた前記閾値電圧を生成する閾値電圧生成回路と、を備えたものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のパルス分離回路において、前記充放電回路は、前記コンデンサと、前記コンデンサに接続された第1電流値の充電用電流源と、前記第1電流値のn倍の第2電流値の放電用電流源と、前記放電用電流源と前記コンデンサを接続するスイッチと、前記コンパレータの出力に応じて前記スイッチを制御するものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のパルス分離回路において、前記充放電回路は、前記コンデンサと、第1電流値の充電用電流源と、前記第1電流値のn倍の第2電流値の放電用電流源と、前記充電用電流源と前記コンデンサを接続する第1スイッチと、前記放電用電流源と前記コンデンサを接続する第2スイッチと、前記コンパレータの出力に応じて前記第1スイッチと前記第2スイッチとを制御するものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパルス分離回路において、前記閾値電圧調整回路は、所定電位に一端が接続された抵抗と、前記コンデンサに入力ノードが接続され、出力ノードが前記抵抗の他端に接続されたトランジスタと、を備え、前記トランジスタの出力ノードから前記閾値電圧を出力するものである。
本発明によれば、シリアル信号にクロックパルス又は同期パルスが重畳された入力信号と閾値電圧とを比較するコンパレータの出力に応じて閾値電圧の昇降を行う閾値電圧調整回路を備えているので、調整の煩雑さを回避することができる。しかも、外部から閾値電圧を調整するためのコントロールラインが不要になり実装面積が増加するといった問題も回避することができる。
第1実施形態のパルス分離回路の構成を示す図である。 入力信号としてのAiPiシリアル信号の波形を示す図である。 第1実施形態のパルス分離回路の動作を説明するための図である。 第1実施形態のパルス分離回路にシリアル信号にクロックパルスが重畳された信号が入力されたときの各部位の電圧の遷移を示す図である。 第1実施形態のパルス分離回路にシリアル信号にクロックパルスが重畳された信号が入力されたときの各部位の電圧の遷移を示す図である。 第1実施形態のパルス分離回路にシリアル信号にクロックパルスが重畳された信号が入力されたときの各部位の電圧の遷移を示す図である。 第1実施形態の他のパルス分離回路の構成を示す図である。 第2実施形態のパルス分離回路の構成を示す図である。 その他のパルス分離回路の構成を示す図である。 クロックパルスや同期パルス号等のパルスを重畳した信号の例を示す図である。 従来のパルス分離回路の構成を示す図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施形態」とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1実施形態のパルス分離回路
2.第2実施形態のパルス分離回路
3.その他のパルス分離回路
[1.第1実施形態のパルス分離回路]
まず、第1実施形態のパルス分離回路について図面を参照して具体的に説明する。なお、以下においては、シリアル信号にクロックパルスが重畳された入力信号からクロックパルスを分離するパルス分離回路について説明するが、シリアル信号に同期パルスが重畳された入力信号から同期パルスを分離するパルス分離回路にも同様に適用することができる。
図1は第1実施形態のパルス分離回路の構成を示す図、図2は入力信号としてのAiPiシリアル信号の波形を示す図、図3は第1実施形態のパルス分離回路の動作を説明するための図である。また、図4〜図6は第1実施形態のパルス分離回路にシリアル信号にクロックパルスが重畳されたAiPiシリアル信号が入力されたときの各部位の電圧の遷移を示す図である。
図1に示すように、パルス分離回路1は、ヒステリシスを有するコンパレータ2と、閾値電圧調整回路3とを備えて構成され、入力信号Sig1からクロックパルス80を分離して出力するものである。なお、閾値電圧調整回路3は、後述するように、コンパレータ2の出力信号のデューティー比を検出して閾値電圧Vthを生成する回路として機能する。
入力信号Sig1は、図2に示すように、デューティー比が1:17のクロックパルス80がシリアル信号81に重畳されたAiPiシリアル信号であり、クロックパルス80の重畳位置では振幅がシリアル信号81自体の振幅よりも所定値以上高い振幅となる。従って、パルス分離回路1では、入力信号Sig1をコンパレータ2の正入力端子(+)に入力し、シリアル信号81自体の振幅よりも高い閾値電圧Vthをコンパレータ2の負入力端子(-)に入力してクロックパルス80を分離し出力するようにしている。
従来のパルス分離回路100では、この閾値電圧Vthをユーザにより調整させるようにしていたが、本実施形態のパルス分離回路1では、閾値電圧調整回路3を用いて自動的に調整することとしている。すなわち、閾値電圧調整回路3は、入力信号Sig1からクロックパルス80を分離可能となる電圧値の電圧を生成し閾値電圧Vthとして出力している。
このようにすることで、閾値電圧Vthの調整の煩雑さを回避することができる。しかも、外部から閾値電圧Vthを調整するためのコントロールラインが必要なく、実装面積の増加を抑制できる。
この閾値電圧調整回路3は、図1に示すように、コンパレータ2の出力レベルに応じて内部のコンデンサC1の充電及び放電を行う充放電回路10と、コンデンサC1の電圧値に応じた閾値電圧Vthを生成する閾値電圧生成回路11とを備えている。
充放電回路10は、コンデンサC1と、このコンデンサC1を電流値Icで充電するための充電用電流源I1と、コンデンサC1を電流値Idで放電するための放電用電流源I2と、スイッチSW1とを備えている。なお、スイッチSW1は例えばMOSトランジスタなどから構成される。
コンパレータ2の出力がLowレベルのときには充電用電流源I1からコンデンサC1へ電流値Icでの充電が行われて、コンデンサC1の電圧が上昇する。閾値電圧生成回路11は、コンデンサC1の電圧が上昇すると閾値電圧Vthを下降させる。
この閾値電圧生成回路11は、ソース接地されたPMOSトランジスタ21と、抵抗22と、基準電圧Vrefを出力する基準電源を入力ノードに接続し、基準電圧Vrefを電流増幅して出力するボルテージフォロア23とを有している。PMOSトランジスタ21は充放電回路10と共に可変電流源を構成する。
PMOSトランジスタ21の出力ノード(ドレイン)には、抵抗22を介してボルテージフォロア23の出力ノードが接続され、また、コンパレータ2の負入力端子(-)が接続されており、入力ノード(ゲート)にはコンデンサC1が接続される。従って、コンデンサC1の電圧が上昇すると、PMOSトランジスタ21の入力ノードの電圧が上昇して、抵抗22に流れる電流が減少し、コンパレータ2の負入力端子(-)の電圧である閾値電圧Vthが下降することになる。なお、PMOSトランジスタ21の他方の出力ノード(ソース)は所定電圧Vdに接続される。
一方、コンパレータ2の出力がHighレベルのときには、スイッチSW1が短絡されて放電用電流源I2がコンデンサC1に接続される。
このとき、コンデンサC1には、充電用電流源I1と放電用電流源I2が接続されることになる。放電用電流源I2の電流値Idは充電用電流源I1の電流値Icよりも大きく設定していることから、コンデンサC1から放電用電流源I2へ電流値It(=Id−Ic)の放電電流が流れて、コンデンサC1の電圧が降下する。
コンデンサC1の電圧が降下すると、PMOSトランジスタ21の入力ノードの電圧が下降して、抵抗22に流れる電流が増加し、コンパレータ2の負入力端子の電圧である閾値電圧Vthが上昇することになる。
このように、閾値電圧調整回路3ではコンパレータ2の出力に応じて閾値電圧Vthを上昇又は下降させるようにしている。
さらに、この閾値電圧調整回路3においては、閾値電圧Vthを適正値に設定するために、充電用電流源I1の電流値Icと放電用電流源I2の電流値Idとがクロックパルス80のデューティー比に応じて設定されている。
本実施形態においては、入力信号Sig1におけるクロックパルス80のデューティー比は、図2に示すように1:17であり、放電用電流源I2の電流値Idは充電用電流源I1の電流値Icの18倍に設定されている。すなわち、コンデンサC1への充電電流の値とコンデンサC1からの放電電流の値との比を1:17として入力信号Sig1におけるクロックパルス80のデューティー比と同様にしている。
このように放電用電流源I2の電流値Idを設定することにより、入力信号Sig1を入力しているときにコンデンサC1の電圧をほぼ一定に保つことができ、コンパレータ2から出力するクロックパルス80のデューティー比を1:17とすることができる。なお、コンデンサC1の容量値に対して充放電電流値Ic,Idが大きいと閾値電圧Vthの変動が大きくなるため、コンデンサC1の容量値に対して充放電電流値Ic,Idは小さくすることが好ましい。但し、充放電回路10が安定するまでの時間が長くなって入力信号Sig1の受信に影響を及ぼすことがない程度に充放電電流値Ic,Idを設定する必要がある。
パルス分離回路1をかかる構成としているため、入力信号Sig1に含まれるクロックパルス80の幅、振幅レベル、或はTr/Tfが変動したときであっても、クロックパルス80を精度よく分離し出力することができる。
すなわち、図3(a)に示すように、入力信号Sig1に含まれるクロックパルス80の幅が狭くなったとき、従来のパルス分離回路100では、分離するクロックパルス80はパルス幅が狭くなるが、パルス分離回路1では一定に保つことができる。また、入力信号Sig1に含まれるクロックパルス80の幅が広くなったときも同様にパルス分離回路1では一定に保つことができる。
図4に、入力信号Sig1が所定状態(状態1)のときから電源変動や温度変動により入力信号Sig1に含まれるクロックパルス80のパルス幅が広くなったとき(状態2)のコンパレータ2の出力とPMOSトランジスタ21のゲート電圧の状態を示す。
同図に示すように、状態1から状態2へ移行したときには、コンパレータ2から出力されるクロックパルス80のHighレベルとLowレベルの比は、(1+Δ:17−Δ)となる。従って、充電用電流源I1によるコンデンサC1の充電時間よりも放電用電流源I2によるコンデンサC1の放電時間が長くなり、コンデンサC1の電圧が下降し、PMOSトランジスタ21のゲート電圧が下降していく。これにより閾値電圧Vthが上昇していき、その結果、コンパレータ2から出力されるクロックパルス80のHighレベルの期間が短くなり、HighレベルとLowレベルの比が1:17となったときに安定する。また、入力信号Sig1に含まれるクロックパルス80の幅が狭くなったときには逆の動作となる。
また、図3(b)に示すように、入力信号Sig1に含まれるクロックパルス80の振幅レベルが降下したとき、従来のパルス分離回路100では、分離するクロックパルス80はパルス幅が狭くなるが、パルス分離回路1では一定に保つことができる。また、入力信号Sig1に含まれるクロックパルス80の振幅レベルが上昇したときも同様にパルス分離回路1では一定に保つことができる。
図5に、入力信号Sig1が所定状態(状態1)のときから電源変動や温度変動により入力信号Sig1に含まれるクロックパルス80の振幅レベルが上昇したとき(状態2)のコンパレータ2の出力とPMOSトランジスタ21のゲート電圧の状態を示す。
同図に示すように、状態1から状態2へ移行したときには、コンパレータ2から出力されるクロックパルス80のHighレベルとLowレベルの比は、(1+Δ:17−Δ)となる。従って、充電用電流源I1によるコンデンサC1の充電時間よりも放電用電流源I2によるコンデンサC1の放電時間が長くなり、コンデンサC1の電圧が下降し、PMOSトランジスタ21のゲート電圧が下降していく。これにより閾値電圧Vthが上昇していき、その結果、コンパレータ2から出力されるクロックパルス80のHighレベルの期間が短くなり、HighレベルとLowレベルの比が1:17となったときに安定する。また、入力信号Sig1に含まれるクロックパルス80の振幅レベルが下降したときには逆の動作となる。
また、図3(c)に示すように、入力信号Sig1に含まれるクロックパルス80のTr/Tfが短くなったとき、従来のパルス分離回路100では、分離するクロックパルス80はパルス幅が狭くなるが、パルス分離回路1では一定に保つことができる。また、入力信号Sig1に含まれるクロックパルス80のTr/Tfが長くなったときも同様にパルス分離回路1では一定に保つことができる。
図6に入力信号Sig1が所定状態(状態1)のときから電源変動や温度変動により入力信号Sig1に含まれるクロックパルス80のTr/Tfが長くなったとき(状態2)のコンパレータ2の出力とPMOSトランジスタ21のゲート電圧の状態を示す。
同図に示すように、状態1から状態2へ移行したときには、コンパレータ2から出力されるクロックパルス80のHighレベルとLowレベルの比は、(1+Δ:17−Δ)となる。従って、充電用電流源I1によるコンデンサC1の充電時間よりも放電用電流源I2によるコンデンサC1の放電時間が長くなり、コンデンサC1の電圧が下降し、PMOSトランジスタ21のゲート電圧が下降していく。これにより閾値電圧Vthが上昇していき、その結果、コンパレータ2から出力されるクロックパルス80のHighレベルの期間が短くなり、HighレベルとLowレベルの比が1:17となったときに安定する。また、入力信号Sig1に含まれるクロックパルス80のTr/Tfが短くなったときには逆の動作となる。
このように本実施形態のパルス分離回路1では、電源変動や温度変動により、入力信号Sig1に含まれるクロックパルス80の幅、振幅レベル、或はTr/Tfが変動したときであっても、クロックパルス80を精度よく分離し出力することができる。
従って、パルス分離回路1により分離し出力したクロックパルス80に基づいてシリアル信号81をラッチする受信器において、ラッチタイミングのマージンが増加し、対応可能な入力信号Sig1の伝送速度を向上させることができる。
なお、同様に、図10(b)に示すSync on Video信号などのようにシリアル信号に同期パルスが重畳された入力信号から同期パルスを分離することができる。このようにパルス分離回路1を、シリアル信号に同期パルスが重畳された入力信号から同期パルスを分離する回路として用いることにより、サグに対する耐性が強くなる。
なお、閾値電圧Vthの最低電圧は基準電圧Vrefとなるため、この基準電圧Vrefの設定を適切に行うことによって、入力信号Sig1に対して適切な閾値電圧Vthとなるまでの時間を短縮することが可能となる。
特に、図1に示す回路では、コンパレータ2に入力信号Sig1が入力されていないときには、充電用電流源I1からコンデンサC1の充電が行われていることから、コンデンサC1の電圧は上昇してPMOSトランジスタ21がOFF状態となる。従って、PMOSトランジスタ21から抵抗22へ電流は流れず、入力信号Sig1の受信開始前は、閾値電圧Vthは基準電圧Vrefとなり、適切な閾値電圧Vthとなるまでの時間を短縮することを容易に行うことができる。
また、図7に示すように、コンデンサC1と所定電圧(ここではグランド電圧GND)との間にNMOSトランジスタ30の出力ノード(ドレイン−ソース)を接続し、そのNMOSトランジスタ30の入力ノード(ゲート)を外部から制御可能としてもよい。そして、NMOSトランジスタ30の入力ノード(制御端子Cont)を入力信号Sig1の受信開始前まではHighレベルとすることで、コンデンサC1の電圧は0VとなってPMOSトランジスタ21がON状態となる。従って、入力信号Sig1の受信開始前は、閾値電圧Vthは最大電圧である設定電位Vdとなり、この設定電位Vdを適切に設定することによって、入力信号Sig1に対して適切な閾値電圧Vthとなるまでの時間を短縮することが可能となる。
[2.第2実施形態のパルス分離回路]
次に、第2実施形態のパルス分離回路について図面を参照して説明する。この第2実施形態のパルス分離回路は、第1実施形態のパルス分離回路の充放電回路10を変更したものであり、その他は同様の回路構成であるため同様の部分については説明を省略する。
図8は第2実施形態のパルス分離回路の構成を示す図である。同図に示すように、第2実施形態のパルス分離回路1’の充放電回路10’は、コンデンサC10と、充電用電流源I11と、放電用電流源I12と、スイッチSW11,SW12と、インバータ回路INVとを備えている。
充電用電流源I11はコンデンサC10を電流値Icで充電するための電流源であり、放電用電流源I12はコンデンサC10を電流値Idで放電するための電流源である。また、第1スイッチSW11は充電用電流源I11とコンデンサC10との間に設けられたスイッチであり、第2スイッチSW12は放電用電流源I12とコンデンサC10との間に設けられたスイッチであり、これらはMOSトランジスタなどから構成される。なお、放電用電流源I12の電流値は、充電用電流源I11の電流値Icに対して、クロックパルス80のデューティー比と同様の17倍の電流値Id(=Ic×17)に設定される。
コンパレータ2の出力がLowレベルのときにはインバータ回路INVの出力がHighレベルとなり第1スイッチSW11が短絡状態となって、充電用電流源I11とコンデンサC10とが接続される。これにより充電用電流源I11からコンデンサC10へ電流値Icでの充電が行われて、コンデンサC10の電圧が上昇して閾値電圧生成回路11により閾値電圧Vthが下降する。
一方、コンパレータ2の出力がHighレベルのときには、第2スイッチSW12が短絡状態となり放電用電流源I12がコンデンサC10に接続される。このとき、インバータ回路INVの出力がLowレベルとなり第1スイッチSW11が開放状態となり、充電用電流源I11からコンデンサC10への充電は中止される。これにより放電用電流源I12からコンデンサC10から電流値Idでの放電が行われて、コンデンサC10の電圧が下降して閾値電圧生成回路11により閾値電圧Vthが上昇する。
このように第2実施形態のパルス分離回路1’では、第1実施形態のパルス分離回路1と同様にコンパレータ2の出力に応じた閾値電圧Vthの調整を行うことができる。従って、入力信号Sig1に含まれるクロックパルス80の幅、振幅レベル、或はTr/Tfが変動(例えば、電源変動や温度変動により変動)したときであっても、クロックパルス80を精度よく分離し出力することができる。
なお、第1実施形態のパルス分離回路1では、スイッチSW1のみが必要であるのに対して、第2実施形態のパルス分離回路1では、第1スイッチSW11と第2スイッチSW12の2つのスイッチが必要であり、さらにインバータ回路INVが必要となる。従って、実装面積では、第1実施形態のパルス分離回路1の方が小さくできる。
しかし、第2実施形態のパルス分離回路1’では、クロックパルス80のデューティー比(1:17)と同じ比率で充電用電流源I11の電流値Icと放電用電流源I12の電流値Id(=Ic×17)に設定できるため、その回路設計を容易に行うことができる。
[3.その他のパルス分離回路]
上述の実施形態のような閾値電圧調整回路3に代えて、図9に示すような閾値電圧調整回路53としてもよい。なお、コンパレータ52は、上記実施形態のコンパレータ2と同様にヒステリシスを有するコンパレータである。
図9に示すように、パルス分離回路51は、コンパレータ52の出力レベルに応じて内部のコンデンサC20の充電及び放電を行う充放電回路60と、コンデンサC20の電圧値に応じた閾値電圧Vthを生成する閾値電圧生成回路61とを備えている。また、閾値電圧生成回路61は、ボルテージフォロアで構成されており、コンデンサC20の電圧を電流増幅して閾値電圧Vthとして出力する。
充放電回路60は、コンデンサC20と、このコンデンサC20を電流値Ic’で充電するための充電用電流源I21と、コンデンサC20を電流値Id’で放電するための放電用電流源I22と、スイッチSW21,SW22とを備えている。なお、スイッチSW21,SW22は例えばMOSトランジスタなどから構成される。
入力信号Sig1が入力される前は、コンパレータ52の出力はLowレベルであり、このときインバータ回路INVの出力がHighレベルになってスイッチSW22が短絡状態となり放電用電流源I22がコンデンサC20に接続される。一方、スイッチSW21は開放状態であるため、放電用電流源I22により電流値Id’でコンデンサC20が放電されてコンデンサC20の電圧が下降して閾値電圧生成回路61から出力される閾値電圧Vthが下降する。
一方、入力信号Sig1が入力され、コンパレータ2の出力がHighレベルになると、スイッチSW21が短絡状態となり、スイッチSW22が開放状態となる。そのため、充電用電流源I21により電流値Ic’でコンデンサC20が充電されて、コンデンサC20の電圧が上昇して閾値電圧生成回路61から出力される閾値電圧Vthが上昇する。
なお、入力信号Sig1におけるクロックパルス80のデューティー比が図2に示すように1:17であるとき、充電用電流源I21の電流値Ic’は放電用電流源I22の電流値Id’の17倍に設定する。すなわち、コンデンサC20からの放電電流の値とコンデンサC20への充電電流の値との比を1:17として入力信号Sig1におけるクロックパルス80のデューティー比と同様にしている。
このように、閾値電圧調整回路53ではコンパレータ52の出力に応じて閾値電圧Vthを上昇又は下降させるようにしている。これにより上記パルス分離回路1,1’と同様に、入力信号Sig1に含まれるクロックパルス80の幅、振幅レベル、或はTr/Tfが変動したときであっても、クロックパルス80を精度よく分離し出力することができる。
なお、コンデンサC20と所定電圧Vdとの間にPMOSトランジスタの出力ノードを接続し、入力信号Sig1の入力前には、このPMOSトランジスタをONにすることで、閾値電圧Vthを所定電圧Vdから開始することができる。
また、上述したパルス分離回路は、例えば、液晶パネルに映像信号を供給するソースドライバIC(液晶駆動回路を備えた半導体集積回路)などに用いることができる。液晶パネルが大型となればなるほど、ソースドライバICの数が増加する。従って、タイミングジェネレータIC(信号処理回路を備えた半導体集積回路)からソースドライバICに映像データを供給するために用いられる配線もソースドライバIC毎にその長さが異なることになり、その配線の影響も異なることになる。しかし、上述したパルス分離回路をソースドライバICに適用することにより、配線の影響を考慮する必要が無く、閾値電圧Vthの調整の煩雑さを回避することができる。
なお、各ソースドライバICへは列群毎の映像データがシリアル信号にクロックパルスを重畳した信号としてタイミングジェネレータからそれぞれ送信される。各ソースドライバICは、タイミングジェネレータICから受信した信号からパルス分離回路でクロックパルスを分離し、タイミングジェネレータICから受信した信号から当該クロックパルスに基づいたタイミングでシリアル信号を受信する。受信したシリアル信号は、所定の処理が施されて液晶パネルへ出力される。
本発明に係る実施の一形態について具体的に説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものでなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形は可能である。
1,1’,51 パルス分離回路
2,52 コンパレータ
3,53 閾値電圧調整回路
10,10’,60 充放電回路
11,61 閾値電圧生成回路
21 PMOSトランジスタ
22 抵抗
23 ボルテージフォロア
30 NMOSトランジスタ
SW1 スイッチ
SW11,SW21 第1スイッチ
SW12,SW22 第2スイッチ
C1,C10,C20 コンデンサ
I1,I11,I21 充電用電流源
I2,I12,I22 放電用電流源

Claims (5)

  1. シリアル信号にクロックパルス又は同期パルスが重畳された入力信号と閾値電圧とを比較し、当該比較結果を出力するコンパレータと、
    前記入力信号から前記クロックパルス又は前記同期パルスを分離可能となる電圧値の電圧を前記閾値電圧として出力する閾値電圧調整回路と、を備え、
    前記閾値電圧調整回路は、前記コンパレータの出力に応じて前記閾値電圧の昇降を行うパルス分離回路。
  2. 前記閾値電圧調整回路は、
    前記コンパレータの出力レベルに応じて内部のコンデンサの充電及び放電を行う充放電回路と、
    前記コンデンサの電圧値に応じた前記閾値電圧を生成する閾値電圧生成回路と、を備えた請求項1に記載のパルス分離回路。
  3. 前記充放電回路は、
    前記コンデンサと、
    前記コンデンサに接続された第1電流値の充電用電流源と、
    前記第1電流値のn倍の第2電流値の放電用電流源と、
    前記放電用電流源と前記コンデンサを接続するスイッチと、
    前記コンパレータの出力に応じて前記スイッチを制御する請求項2に記載のパルス分離回路。
  4. 前記充放電回路は、
    前記コンデンサと、
    第1電流値の充電用電流源と、
    前記第1電流値のn倍の第2電流値の放電用電流源と、
    前記充電用電流源と前記コンデンサを接続する第1スイッチと、
    前記放電用電流源と前記コンデンサを接続する第2スイッチと、
    前記コンパレータの出力に応じて前記第1スイッチと前記第2スイッチとを制御する請求項2に記載のパルス分離回路。
  5. 前記閾値電圧調整回路は、
    所定電位に一端が接続された抵抗と、
    前記コンデンサに入力ノードが接続され、出力ノードが前記抵抗の他端に接続されたトランジスタと、を備え、
    前記トランジスタの出力ノードから前記閾値電圧を出力する請求項1〜4のいずれか1項に記載のパルス分離回路。
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