JP3832634B2 - 小型車両のルーフ構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクータ型車両等の小型車両のルーフ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、屋根付き軽車両として特開平11−49065号公報に記載された例がある。
【0003】
同例は、屋根が左右の線状の芯材と該芯材間に架設される折り畳み可能な布状部材とで構成され、ルーフクローズ時にフロントウインドスクリーンとリヤピラーとの間に前記芯材を架け渡して該芯材間に布状部材を展開して屋根とし、ルーフオープン時に前記芯材を中空のリヤピラー内に収納し布状部材を折り畳んで車体カバー内に収納することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように屋根を車体カバー内部に収納するため、屋根が小さく畳まれる必要上布状部材で構成されていた。
【0005】
したがってフロントウインドスクリーンとリヤピラーとの間に展開されてシート上方を覆う屋根として使用しているルーフクローズ時に、布状部材が張設されており、風雨に対しての耐久性を長期間保持することが困難な上、高級感がなく外観性や商品性の向上が望まれていた。
【0006】
また布状部材の展開や折り畳みを伴うため屋根の開閉作業が面倒である。
屋根を大型化すると、益々作業が面倒となり、車体カバー内の収納スペースも大きく確保しなければならず、大型化が難しい。
【0007】
本発明は、斯かる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、車両の外観性を良好に保ち、ルーフ開閉作業が容易でルーフの耐久性も高く大型化も可能な小型車両のルーフ構造を供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用効果】
上記目的を達成するために、本請求項1記載の発明は、車体のシート上方をルーフで覆う構造の小型車両において、車体後部にシートの上面よりも上方に大きく膨出したトランクを設け、前記ルーフは、ルーフ摺動機構により前後に伸縮自在の前後2分割ルーフ部材からなり、前記前後2分割ルーフ部材を支持する支柱が、前記トランク上面端部で揺動自在に設けられ、前記ルーフは前記トランク内に一部が配置されるルーフ折畳機構により前記シート上方位置と前記トランク上面位置とを移動し、前記ルーフ折畳機構はルーフ昇降機構により全体が昇降自在に支持され、トランク上面位置に移動したルーフはルーフ昇降機構によりトランク上面に近接位置まで下降および上昇し、前記ルーフは前記前後2分割ルーフ部材を伸張し支柱を起立した状態でシート上方を覆い、前記ルーフは前記前後2分割ルーフ部材を収縮し支柱を倒伏した状態で前記トランクの上面を近接して覆うことを特徴とする小型車両のルーフ構造とした。
【0009】
ルーフは、ルーフクローズ時に前後2分割ルーフ部材を伸長した状態でシート上方を覆い、ルーフオープン時に前後2分割ルーフ部材を収縮した状態で前記トランクの上面を覆う。
【0010】
ルーフオープン時にルーフはトランクの上面を覆うので、車体カバーに収納する程ルーフを小さく収縮する必要はなく分割数を減らして外観や作業性を向上させることができる。
【0011】
またルーフを大型化することが容易であり、ルーフクローズ時の防雨性を向上させることができ、ルーフオープン時にはリヤスポイラーとして機能させることができる。
【0012】
なおルーフが伸縮自在の前後2分割ルーフ部材で構成されるので、金属または樹脂等の硬質部材でルーフを構成することができ、ルーフの開閉作業が容易であるとともに、ルーフの耐久性や車両の外観性を良好に保つことができる。
【0014】
車体後部のトランク内に一部が配置されるルーフ折畳機構によりルーフがシート上方位置とトランク上面位置とを移動することで、ルーフ付き車両のルーフを自動的に開閉させることができ便利である。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のルーフ構造において、前記ルーフが、前記トランクから起立した前記支柱に支持されるとともに、同支柱は前記ルーフが収縮した状態で同ルーフと平行に折り畳まれてトランク上面に配置されることを特徴とする。
【0016】
ルーフクローズ時に起立してルーフを支持する支柱は、ルーフオープン時にルーフと平行に折り畳まれてトランク上面に配置されるので、ルーフおよび支柱をトランク上面1箇所にコンパクトに配置することができ、他のスペースを減ずるのを防止することができる。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のルーフ構造において、前記支柱が、折り畳まれると前記トランク上部の凹部内に収納されることを特徴とする。
【0018】
ルーフオープン時に支柱は折り畳まれてトランク上部の凹部内に収納されるので、ルーフとトランクの一体感が向上し、ルーフオープン時の車体後部の高さを低くすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る一実施の形態について図1ないし図15に基づき説明する。
本実施の形態に係る小型車両は、図1および図2に示すようにスクータ型自動二輪車1である。
【0020】
車体は、ボディカバー10で覆われて車体前部2から斜め下方に低い高さの低床部3を構成し、低床部3から緩やかに上向きに傾斜した中央傾斜部4を経て車体後部5に至る全体形状をしている。
【0021】
前部2には前輪6がフロントフォーク7に軸支され、後部には前端が車体に枢支されて上下に揺動自在のリヤフォーク9の後端部に後輪8が軸支されている。
車体前部2はフロントカバー11で覆われ、フロントカバー11の背後はハンドルポスト12が斜めに起立して前記フロントフォーク7に連結するステアリング軸を回動自在に支持し、ステアリング軸の上端にハンドルバー13が左右に展開して設けられている。
【0022】
中央傾斜部4の左右ボディカバー10に覆われた前後に長尺の空間(一部収納ボックスをなす)の上方開口部には開閉自在のシート部材15が蓋をするように設けられている。
シート部材15は、中央傾斜部4の傾斜に沿って運転席15aと同乗者席15bが階段状に一体に形成されている。
【0023】
この中央傾斜部4の後端の車体後部5は、後部トランク16が上方に膨出するように設けられており、後部トランク16の前面は、同乗者席15bのシートバック15cを構成している。
【0024】
前部のフロントカバー11の上端からは上向きに斜め後方へフロントウインド17が僅かに湾曲して滑らかに延出している。
ルーフクローズ時には、このフロントウインド17の後端と前記後部トランク16から起立した支柱18の上端との間にルーフ20が開閉自在に架設される(図1参照)。
【0025】
ルーフオープン時には、支柱18が倒伏してルーフ20が図2に示すように後部トランク16の上面に重ねられると、ルーフ20は後部トランク16に近接して上面を覆うとともに、さらに後方へ延びていてリヤスポイラーとしての役割を果たすことができる。
【0026】
ルーフ20は、前後2分割されたフロントルーフ21とリヤルーフ22とからなり、フロントルーフ21が中空のリヤルーフ22内に前後に摺動自在に前方から挿入されている。
【0027】
フロントルーフ21がリヤルーフ22内から前方に突出すると、図1に示すように伸長して前後に長尺のルーフを形成してシート15の上方に架設され(ルーフクローズ状態)、フロントルーフ21が後退してリヤルーフ22内に収納されると、図2に示すように前後に半分ほどに収縮して後部トランク16の上に配置される(ルーフオープン状態)。
【0028】
このリヤルーフ22に対しフロントルーフ21を摺動させるルーフ摺動機構について図3ないし図5に基づいて説明する。
図3はルーフクローズ時のルーフ20の側断面図であり、図4はルーフクローズ時のリヤルーフ22の上板32を省略してルーフ20を示した平面図であり、図5はルーフ収縮時のリヤルーフ22の上板32を省略してルーフ20を示した平面図である。
【0029】
リヤルーフ22の概ね矩形状をし上に若干膨出するように湾曲した底板23には中央部にチャンネル状をしたセンタレール24が前後方向に指向して敷設され、その左右に断面T字状のサイドレール25,25が平行に敷設されている。
センタレール24およびサイドレール25,25は、アルミニウム製で、前後のクロスバー25a,25bにより互いに連結されている。
【0030】
さらに底板23上にはケーブル駆動用モータ26と同モータ26により駆動されるケーブル送り機構27が配設され、ケーブル送り機構27から前後に延出したケーブル28,29がセンタレール24の前後端のガイド部材30,31を介してセンタレール24のチャンネル内に延びてフロントルーフ21の一部に結着される。
【0031】
ケーブル送り機構27はケーブル駆動用モータ26の正転によりケーブル28を送り出すときはケーブル29を引き込み、逆にケーブル駆動用モータ26の逆転によりケーブル28を引き込むときはケーブル29を送り出すように作動する。
このケーブル送り機構27は自動車用パワーウインドの機構を転用することができる。
【0032】
以上の機構を上方から上板32が底板23との間でフロントルーフ21を収納できる空間を存して覆い、前方にフロントルーフ21が出入りする開口が形成されている。
【0033】
フロントルーフ21は、リヤルーフ22の上板32と底板23との間の偏平空間に挿入できる若干湾曲した矩形状の中空板部材33であり、前端にフロントフレーム34が嵌着され、後端にスライドプレート36が接着されており、フロントフレーム34の両端には先細に突出したガイド凸部35,35が突設されている。
【0034】
左右に長尺のスライドプレート36は、前部が中空板部材33の後端部に接着され、後部が後方へはみ出し、特に中央部が山状に突出し、該突出部36aの下面にセンタスライダ37が取り付けられ、該山状の突出部36aの左右裾部下面にそれぞれサイドスライダ38,38が取り付けられている。
【0035】
センタスライダ37は、1個のボールベアリング39と2個のポリアセタール樹脂製ピース40,40によりリヤルーフ22のセンタレール24を上下から挟んでセンタスライダ37の上下方向の動きを規制して前後方向の滑動を自在とするとともに、2対4個のボールベアリング41によりセンタレール24の一方の垂直側片を前後で左右から挟んでセンタスライダ37の上面視で回転方向の動きを規制して前後方向の転動を自在としている。
【0036】
また左右のサイドスライダ38,38は、ポリアセタール樹脂製ピースでそれぞれリヤルーフ22の左右のサイドレール25,25を上下から挟むとともに互いに左右反対方向に接してサイドスライダ38,38の上下方向および左右方向の動きを規制して前後方向の滑動を自在とする。
【0037】
フロントルーフ21は、後端のスライドプレート36に設けられたセンタスライダ37、サイドスライダ38,38により、リヤルーフ22のセンタレール24とサイドレール25,25に案内されて前後に円滑に摺動する。
【0038】
前記ケーブル送り機構27から前後に延出したケーブル28,29の端部は、センタレール24内でセンタスライダ37に結着されている。
したがってケーブル駆動用モータ26の正転・逆転駆動でケーブル送り機構27がケーブル28,29を往復動すると、スライドプレート36を前後方向に摺動させてスライドプレート36と一体のフロントルーフ21をリヤルーフ22から前方へ突出させたり、後退してリヤルーフ22内に収納させたりすることができる。
【0039】
図2および図5は、リヤルーフ22内にフロントルーフ21を収納させた状態を示しており、前後動するフロントルーフ21に力が作用するセンタスライダ37はフロントルーフ21の後端のスライドプレート36に設けられているので、フロントルーフ21が作用部分を含めて全体が完全にリヤルーフ22内に収納され、ルーフオープン時の外観を良好に維持している。
なお一部フロントフレーム34の左右のガイド凸部35,35が若干突出している。
【0040】
図1,図3および図4は、リヤルーフ22からフロントルーフ21が突出した状態を示しており、前端のフロントフレーム34はフロントウインド17の後端面17aに当接してフロントウインド17とルーフ20が連続した滑らかな外表面をなす。
【0041】
フロントルーフ21が前方に突出してフロントウインド17の後端面17aに当接する際に、フロントフレーム34の左右のガイド凸部35,35がフロントウインド17の後端面17aの左右にそれぞれ対応して形成されたガイド凹部17b,17bに嵌合して位置決めを行っている。
【0042】
ガイド凹部17b,17bは、楕円状をして見栄えを良くしている。
なおフロントルーフ21の中空板部材33およびリヤルーフ22の底板23,上板32等は樹脂製で硬質感があり、外観を良好に保つのに寄与している。
【0043】
以上のルーフ20を支持する支柱18は、倒伏してルーフ20を後部トランク16上に折り畳むことができ、このルーフ折畳機構について図6ないし図10に基づき以下説明する。
【0044】
支柱18は、図8に示すように後部トランク16の上面開口部から延びるメインリンク51とサブリンク52からなり、メインリンク51の前面中央に形成された溝にサブリンク52が嵌るようにして両リンク51,52が略平行に構成されている。
【0045】
メインリンク51の先端左右端部に同軸の枢軸53,53により左右それぞれにメインリンクアッパーブラケット54,54が枢着されており、同メインリンクアッパーブラケット54,54は、リヤルーフ22の後側のクロスバー25bの取付座25c(図4、図5参照)に固着されている。
【0046】
サブリンク52の先端は、突起部52aが屈曲突出しており、突起部52aの端部に円筒軸受52bが形成されていて、この円筒軸受52bがリヤルーフ22の後側のクロスバー25bの中央より前方へ突出したブラケット25d(図4、図5参照)に枢軸55により枢着される。
【0047】
メインリンク51の基端は、図9に示すように左右一対の支持基板60,60の上端部に回動自在に架設された回動軸56に嵌着されている。
支持基板60,60には、前端中央部に回動自在に架設された回動軸57にサブリンクロアブラケット58が嵌着されており、このサブリンクロアブラケット58の上端部にサブリンク52の下端の突出部52cが枢軸59により枢着されている。
【0048】
以上のメインリンク51の先端枢軸53と基端回動軸56およびサブリンク52の先端枢軸55と基端枢軸59との4軸が略平行四辺形を形成して、メインリンク51,サブリンク52,リヤルーフ22,支持基板60,60を4辺とする変則平行リンク機構が構成されている(図6参照)。
【0049】
実際にはサブリンクロアブラケット58を含む5つのリンクから構成されるが、サブリンクロアブラケット58の動きが小さいため平行リンクに近い動作をする変則平行リンク機構をなす。
【0050】
図9を参照して左右一対の支持基板60,60間には、回動軸56の下方に駆動軸61が回動自在に架設されており、左側の支持基板60の内面に沿って駆動軸61と回動軸56との間にギア伝動機構が形成されている。
すなわち駆動軸61に嵌着された駆動ギア62と回動軸56に嵌着された被動ギア63との間に2つの伝動ギア64,65が介装されている。
【0051】
したがって駆動軸61が回動されれば、駆動ギア62から直列に噛合する伝動ギア64,65を介して被動ギア63が回動軸56とともに回動され、回動軸56の回動はこれと一体のメインリンク51を回動軸56を中心に揺動し、支柱18を起立・倒伏することができる。
【0052】
図9に示すように右側の支持基板60の外側には、支持基板60に平行に2枚の支持板66、67が支持基板60と一体に配設されており、両支持板66、67間に設けられた減速機構68にルーフ折畳用モータ70の駆動が伝達されるように同ルーフ折畳用モータ70が一体に支持されて設けられている。
【0053】
支持基板60と支持板66との間には2組の減速ギア71,72,73,74が設けられ、ギア71が減速機構68の出力軸に嵌着され、ギア71とギア72が噛合し、ギア72と同軸のギア73とギア74が噛合して、同ギア74が前記駆動軸61に嵌着されている。
【0054】
したがってルーフ折畳用モータ70の駆動により、減速機構68、減速ギア71,72,73,74を介して駆動軸61が回動し、駆動軸61の回動が伝動ギア機構62,64,65,66を介して回動軸56が逆方向に同じ回転角だけ回動し、支柱18が揺動する。
ルーフ折畳用モータ70の正転・逆転駆動により駆動軸61は略90度回動し、支柱18が略90度揺動して起立・倒伏する。
【0055】
このようにルーフ折畳用モータ70の駆動により駆動軸61が回動されると、伝動ギア機構のギア列62,64,65,66を介して駆動力が支柱18の揺動に伝達されるので、揺動途中におけるルーフ20を支持する支柱18はガタなく保持されていて正確にかつ円滑に揺動させることができる。
【0056】
ただし支柱18のメインリンク51が固定位置にある回動軸56を中心に揺動するのであって、サブリンク52は中央部を回動軸57により軸支されたサブリンクロアブラケット58の上端部に枢軸59により基端部が枢支されていて、サブリンク52の基端部が可動する。
【0057】
このサブリンクロアブラケット58を回動自在に支持する回動軸57には下方に連結ブラケット75が一体に突設されており(図8、図9参照)、一方駆動軸61に突設された一対のブラケット61a,61a(図9参照)に枢軸76を介して連結リンク77の一端が枢着され、この連結リンク77の他端が枢軸78により前記連結ブラケット75に連結されてリンク機構を構成している。
【0058】
したがって駆動軸61が回動し、一体のブラケット61a,61aが回動すると、連結リンク77を介して連結ブラケット75が回動軸57とともに回動され、回動軸57の回動はサブリンクロアブラケット58を一体に回動し、同サブリンクロアブラケット58の上端に枢軸59により枢着されたサブリンク52の基端を可動する。
【0059】
図6および図10の2点鎖線は、ルーフクローズ時の支柱18が起立した状態を示しており、メインリンク51,サブリンク52,支持基板60,60とともに変則平行リンク機構を構成するリヤルーフ22は略水平姿勢にある。
【0060】
この状態からルーフ折畳用モータ70の正転駆動により、図10において駆動軸61が反時計方向に回動すると、ギア伝達機構を介してメインリンク51が後方へ揺動すると同時に、駆動軸61のブラケット61a,61aが時計でいう約11時位置から反時計方向に回動して連結リンク77を前方へ押していき、この連結リンク77の前進で連結ブラケット75を介してサブリンクロアブラケット58が回動軸57を中心に時計方向に回動し、サブリンク52の基端(枢軸59)を後方へ移動させる。
【0061】
駆動軸61が45度程回動しブラケット61a,61aが約9時位置に達したときに、メインリンク21が後方へ約45度揺動し、同時に連結リンク77が最も前進し、サブリンクロアブラケット58が回動してサブリンク52の基端(枢軸59)が最も後方に揺動した位置に至り、平行リンクの固定点である回動軸56との位置関係により図10に3点鎖線で示すようにリヤルーフ22が後方に揺動するとともに前方を開くように傾斜した状態となる。
【0062】
したがってルーフ20が後方に揺動しつつシート部材15の上方空間を大きく開放するように傾斜していくので、ルーフ20が特に同乗者席15bに乗る同乗者の頭位置と干渉することがない。
【0063】
この図10の3点鎖線で示す状態からさらに駆動軸61が約45度反時計方向に回動すると、図10に実線で示すようにメインリンク21は下方へ揺動して倒伏し、駆動軸61のブラケット61a,61aが約9時位置から45度程回動して約7時位置に至るので連結リンク77が後退し、サブリンクロアブラケット58が回動軸57を中心に反時計方向に回動し、サブリンク52の基端(枢軸59)が前方へ移動して略元の位置に戻ることになる。
【0064】
したがって傾斜姿勢にあったリヤルーフ22は、下方へ揺動しつつ水平姿勢に戻り、図10に実線で示すように後部トランク16の上に近接して折り畳まれ、ルーフオープン状態となる。
【0065】
ルーフ20が以上のような移動軌跡を正確にたどるためには、変則リンク機構によるサブリンク52の基端の動きにメインリンク51の揺動のタイミングが適確に合っている必要があり、そのため駆動軸61とメインリンク51の基端の回動軸56の回転位相が精度良く一致していなければならないが、伝動ギア機構のギア列62,64,65,66が両軸61,56間の動力伝達を行うことで、回転位相精度を高く確保している。
【0066】
なお左右の支持基板60,60に支持される支柱18の基端部分は、支持基板60,60の上半分あたりが図8に図示するようにカバー79により覆われている。
カバー79は、揺動するメインリンク51,サブリンク52,サブリンクロアブラケット58と干渉しないようにして形状を面一化処理しており、図8に示すように支柱18が起立したときに1本の柱のように見え、後部トランク16から立ち上がって外観が良好である。
【0067】
後部トランク16は、上面中央に前後方向に指向した凹部16aが形成され、この凹部16aの一部が開口して、支持基板60,60の上半分を覆ったカバー79がこの開口から上方へ突出し、支持基板60,60の下半分は後部トランク16内に没している。
【0068】
以上のルーフ折畳機構は、全体が昇降自在に支持されており、このルーフ昇降機構について図9および図11に基づき説明する。
【0069】
図9を参照して支柱18を支持する左右一対の支持基板60,60のうち左側の支持基板60にはその左方に平行に配置された支持板81を連結棒82を介して一体に設けられており、この支持板81の左側面に鉛直方向に指向して蟻溝が形成された上下2個の直動ブロック83,83が固着されている。
【0070】
一方右側の支持基板60には、図9に示すようにその右方の支持板66,67が一体に設けられており、最も右側の支持板67の右側面に鉛直方向に指向して蟻溝が形成された上下2個の直動ブロック84,84が固着されている。
左右一対の直動ブロック83,84の各前面には鉛直方向に指向したラック85,86が固着されている。
【0071】
直動ブロック83,84が固着された左右の支持板81,67の外側に、車体側フレームに固定された垂直基板91,92が平行に配置されており、該垂直基板91,92の内面に鉛直方向に指向して固着された直動レール93,94が対応する各直動ブロック83,84に摺動自在に嵌合し、左右の支持板81,67とともに図9に示すルーフ折畳機構全体が鉛直方向に確実にかつ円滑に昇降するようガイドされる。
【0072】
左右の直動ブロック83,84の各前面に固着されたラック85,86は、左右対称に位置し、鉛直垂直基板91,92の内面対称位置に取り付けられた同形状のピニオンギア95,96が対応するラック85,86に噛合している。
【0073】
鉛直垂直基板91,92間にはフォロワシャフト97が回転自在に架設され、フォロワシャフト97の両端に嵌着された同形状のギア98,99がそれぞれピニオンギア95,96に噛合している。
【0074】
左側の鉛直垂直基板91には直動ブロック83に固着されたラック85を直接上下に昇降させる昇降機構100が設けられており、昇降機構100は車体フレームに固定される昇降用モータ101により駆動される。
【0075】
したがって昇降用モータ101の駆動で昇降機構100により左側のラック85が直接昇降されると、直動ブロック83が直動レール93に案内されて左側の支持板81が昇降し、同時にラック85の昇降はピニオンギア95を介してフォロワシャフト97を回転させ、フォロワシャフト97の回転は右側のピニオンギア96を介して右側のラック86を昇降し、直動ブロック84が直動レール94に案内されて右側の支持板67が左側の支持板81と同調して昇降し、よって左右の支持板81,67とともに前記ルーフ折畳機構全体が左右の平行を保ちながら上下に昇降することができる。
【0076】
ルーフ20が支柱18の倒伏により折り畳まれた状態(図10の実線で示す状態)で、ルーフ折畳機構全体が下降すると、倒伏した支柱18が後部トランク16の上面中央の前後方向に指向した凹部16aに嵌り、フロントルーフ21の収納されたリヤルーフ22が後部トランク16の上面を近接して覆うことができる。
【0077】
本ルーフ構造は、以上のようにリヤルーフ22に対しフロントルーフ21を摺動させるルーフ摺動機構、ルーフ20を後部トランク16上に折り畳むルーフ折畳機構およびルーフ20をルーフ折畳機構とともに昇降させるルーフ昇降機構を備えており、図示しない制御装置により上記3つの駆動機構が所定のタイミングで駆動を制御されてルーフ20の開閉が実行される。
【0078】
ルーフの開閉を指示するルーフ開閉スイッチ105が、ハンドルポスト12の左側側方のパネルに配設されており(図1、図2参照)、同ルーフ開閉スイッチ105は上側を押すとルーフ20を閉じシート15の上方にルーフ20を架設するように駆動され、ルーフ開閉スイッチ105の下側を押すとルーフ20を開き後部トランク16上にルーフ20を折り畳むように駆動される。
【0079】
いまシート15の上方にルーフ20が架設されたルーフクローズ状態からルーフ20が折り畳まれ後部トランク16上所定高さに位置するルーフオープン状態に至るまでの動作をまとめて図12ないし図15に従って説明する。
【0080】
図12に示すようにルーフクローズ状態で、起立した支柱18に水平に支持されたリヤルーフ22からフロントルーフ21が前方へ突出してフロントウインド17に当接して一体に連結され、フロントウインド17とルーフ20が連続した滑らかな外表面をなしてシート15の上方にルーフ20が架設されている。
【0081】
ここでルーフ開閉スイッチ105の下側が押されると、ルーフ20の折り畳みが開始される。
まずケーブル駆動用モータ26が駆動されてルーフ摺動機構によりフロントルーフ21が後退して図13に示すようにリヤルーフ22に収納される。
【0082】
次いでルーフ折畳用モータ70が駆動されて支柱18が後方に揺動し、変則平行リンク機構により図10に示すようにルーフ20が途中で前方を開放するように傾斜する所定の移動軌跡をたどり折り畳まれる。
【0083】
こうしてルーフ20が折り畳まれた状態を図4に示す。
この状態から昇降用モータ101が駆動されてルーフ折畳機構全体が下降し、図15に示すようにフロントルーフ21の収納されたリヤルーフ22が後部トランク16の上面を近接して覆いルーフオープン状態とする。
【0084】
このルーフオープン状態においてフロントルーフ21の収納されたリヤルーフ22は、後部トランク16の上面を大きく覆うとともに後部トランク16より後方へ延出しておりリヤスポイラーとして機能する。
【0085】
ルーフオープン時にルーフ20を後部トランク16上に折り畳み位置させてリヤスポイラーとして機能させるようにしているので、ルーフ折畳み状態におけるルーフをそれ程小さくする必要がなく、却ってある程度の大きさが要求される。
【0086】
したがって前後に分割され伸縮自在とされるルーフを多分割に分割して収縮時のルーフの大きさを小さくする必要がなく分割数を減らすことができ、ルーフの分割数を減らすことで車両の外観性を向上させることができる。
またシート上方に架設されるルーフ自体を大型化することができ、防雨性を向上させることができる。
【0087】
ルーフオープン状態でルーフ開閉スイッチ105の上側が押されると、ルーフ20の架設作業が開始され、前記とは逆の動作でルーフ20がシート15の上方に架設される。
【0088】
なお本ルーフ構造のルーフ摺動機構、ルーフ折畳機構およびルーフ昇降機構の3つの駆動機構は、ルーフオープン時にはこの順で順次動作し、ルーフクローズ時には逆の順番に動作するが、動作タイミングは支障が生じない範囲で互いに一部重なるように駆動制御され作業時間の短縮が図られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るスクータ型自動二輪車のルーフクローズ時の全体側面図である。
【図2】同ルーフオープン時の全体側面図である。
【図3】ルーフクローズ時のルーフの側断面図である。
【図4】ルーフクローズ時のルーフの上板を省略した平面図である。
【図5】フロントルーフ収納時のルーフの上板を省略した平面図である。
【図6】ルーフクローズ時のルーフ折畳機構を示す一部省略した側面図である。
【図7】同後面図である。
【図8】支柱の斜視図である。
【図9】ルーフ折畳機構の部分斜視図である。
【図10】ルーフの折り畳まれる様子を示す側面図である。
【図11】ルーフ昇降機構の斜視図である。
【図12】ルーフクローズ時の状態を示す要部側面図である。
【図13】支柱が起立したフロントルーフ収納時の状態を示す要部側面図である。
【図14】ルーフが折り畳まれた状態を示す要部側面図および同後面図である。
【図15】ルーフがルーフ折畳機構とともに下降してルーフオープン時の状態を示す要部側面図および同後面図である。
【符号の説明】
1…スクータ型自動二輪車、2…車体前部、3…低床部、4…中央傾斜部、5…車体後部、6…前輪、7…フロントフォーク、8…後輪、9…リヤフォーク、
10…ボディカバー、11…フロントカバー、12…ハンドルポスト、13…ハンドルバー、15…シート部材、16…後部トランク、17…フロントウインド、18…支柱、
20…ルーフ、21…フロントルーフ、22…リヤルーフ、23…底板、24…センタレール、25…サイドレール、26…ケーブル駆動用モータ、27…ケーブル送り機構、
28,29…ケーブル、30,31…ガイド部材、32…上板、33…中空板部材、34…フロントフレーム、35…ガイド凸部、36…スライドプレート、37…センタスライダ、
38…サイドスライダ、39…ボールベアリング、40…POM製ピース、41…ボールベアリング、
51…メインリンク、52…サブリンク、53…ピボット、54…メインリンクアッパーブラケット、55…枢軸、56…回動軸、57…回動軸、58…サブリンクロアブラケット、59…枢軸、60…支持基板、61…駆動軸、62…駆動ギア、63…被動ギア、64,65…伝動ギア、66,67…支持板、68…減速機構、70…ルーフ折畳用モータ、71,72,73,74…減速ギア、75…円筒軸受、76…枢軸、77…連結リンク、78…枢軸、79…カバー
81…支持板、82…連結棒、83,84…直動ブロック、85,86…ラック、
91,92…垂直基板、93,94…直動レール、95,96…ピニオンギア、97…フォロワシャフト、98,99…ギア、100…昇降機構、101…昇降用モータ、
105…ルーフ開閉スイッチ。

Claims (4)

  1. 車体のシート上方をルーフで覆う構造の小型車両において、
    車体後部にシートの上面よりも上方に大きく膨出したトランクを設け、
    前記ルーフは、ルーフ摺動機構により前後に伸縮自在の前後2分割ルーフ部材からなり、
    前記前後2分割ルーフ部材を支持する支柱が、前記トランク上面端部で揺動自在に設けられ、
    前記ルーフは前記トランク内に一部が配置されるルーフ折畳機構により前記シート上方位置と前記トランク上面位置とを移動し、
    前記ルーフ折畳機構はルーフ昇降機構により全体が昇降自在に支持され、トランク上面位置に移動したルーフはルーフ昇降機構によりトランク上面に近接位置まで下降および上昇し、
    前記ルーフは前記前後2分割ルーフ部材を伸張し支柱を起立した状態でシート上方を覆い、
    前記ルーフは前記前後2分割ルーフ部材を収縮し支柱を倒伏した状態で前記トランクの上面を近接して覆うことを特徴とする小型車両のルーフ構造。
  2. 前記ルーフは、前記トランクから起立した前記支柱に支持されるとともに、同支柱は前記ルーフが収縮した状態で同ルーフと平行に折り畳まれてトランク上面に配置されることを特徴とする請求項1記載のルーフ構造。
  3. 前記支柱は、折り畳まれると前記トランク上部の凹部内に収納されることを特徴とする請求項2記載のルーフ構造。
  4. 前記ルーフ折畳機構は、シート上方位置にあるルーフを後方に揺動しつつシート上方空間を大きく開放するように傾斜させてトランク上面位置に移動させることを特徴とする請求項1記載のルーフ構造。
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