JP3831652B2 - 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜磁気ヘッド係り、特に、磁気記録媒体に記録磁界を付与するインダクティブヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の薄膜磁気ヘッドは、図18に示すように、下部コア層82、上部コア層83の間にコイル層88を備えたインダクティブヘッドであり、下部コア層82は、膜厚一定に形成されている。
【0003】
下部コア層82の上には、非磁性のGd決め層87が下部コア層82の先端から離れた位置に形成されており、Gd決め層87よりも先端側に、幅寸法がトラック幅Twである下部磁極層84、ギャップ層85が順次積層されている。
【0004】
上部磁極層86は、幅寸法がトラック幅Twである先端部(ポール部分)86aがギャップ層85上に接触して形成されており、上部磁極層86の先端部86aと下部磁極層84の間に磁気ギャップGが形成されている。
【0005】
上部磁極層86は、幅寸法がトラック幅Twよりも広い基端部86bがGd決め層87上に接触して形成されている。上部磁極層86の上面には、上部コア層83が接続されている。
【0006】
このような薄膜磁気ヘッドでは、記録媒体に磁気記録を付与するとき、コイル層88に記録電流が印加されて、記録電流により上部コア層83、下部コア層82に記録磁界が誘導される。記録磁界は、上部コア層83から上部磁極層86に流入して、上部磁極層86からの洩れ磁界は、磁気ギャップGから記録媒体に付与される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の薄膜磁気ヘッドでは、高記録密度化に対応して上部磁極層86を高飽和磁化の磁性材料で形成することが望まれている。しかし、図18に示す従来の構造の薄膜磁気ヘッドにおいて前記上部磁極層86を高飽和磁化の構成とすると、上部磁極層86の洩れ磁界が、磁気ギャップG以外の部分からも記録媒体に付与され易くなり、記録媒体に付与される記録磁界の幅寸法がトラック幅Twよりも広がるいわゆるサイドフリンジングが発生する問題が生じやすい。
【0008】
本発明は上記課題を解決するものであり、上部磁極層を高飽和磁化としても、記録の際のサイドフリンジングを抑制できる薄膜磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の薄膜磁気ヘッドは、下部コア層と、前記下部コア層の先部の上に下部磁極層を介して形成された非磁性のギャップ層と、前記ギャップ層の上に重ねられた上部磁極層と、前記上部磁極層の上面と接して後方へ延びる上部コア層と、前記下部コア層および前記上部コア層に記録磁界を誘導するコイル層とGd決め層と前記下部コア層と前記Gd決め層を覆う絶縁層を有する薄膜磁気ヘッドにおいて、
前記下部コア層は、記録媒体の対向面から後方に向けて一定の厚みで形成された第1の領域と、前記第1の領域よりも後方に位置してその上面が前記第1の領域の上面よりも低くなった第2の領域とを有しており、
前記下部コア層の前記第2の領域の上には、上面が前記第1の領域の上面と同一面とされた平坦非磁性層が形成され、
前記対向面よりも後方であって、前記下部コア層の前記第1の領域上から前記平坦非磁性層上にGd決め層が形成され、
記下部磁極層は前記下部コア層の前記第1の領域上であって、前記対向面から前記Gd決め層の前端面に接する位置まで形成され、
前記下部磁極層上に形成された前記ギャップ層は、前記対向面から前記Gd決め層の前面に突き当たる位置まで形成されており、前記ギャップ層の長さでギャップデプスが決められており、
前記上部磁極層は前記ギャップ層上から前記Gd決め層上にかけて形成され、前記上部磁極層の後端面は、前記下部コア層の第1の領域の後端面よりも後方に位置して前記第2の領域上にまで延びており、
記下部コア層の第1の領域と前記Gd決め層上に形成された前記上部磁極層との間隔よりも、前記下部コア層の第2の領域と前記上部磁極層との間隔が広く形成されていることを特徴とする。
【0010】
このような薄膜磁気ヘッドでは、記録媒体の対向面において、上部磁極層と下部磁極層の側部間の洩れ磁束を少なくでき、サイドフリンジングを抑制できるようになる。また、上部磁極層の後方部分では、上部磁極層と下部コア層との間隔が広くなり、この部分では、上部磁極層と下部コア層との間の磁気抵抗が高く、上部磁極層へ与えられる磁束のリークが過大とならないので、記録媒体へのオーバーライト特性を低下させることがない。また、本発明の薄膜磁気ヘッドは、前記非磁性材料層が、前記下部コア層の前記第2の領域の上に形成されて、その上面が前記第1の領域の上面と同一面とされた平坦非磁性層と、前記第1の領域の上面から前記平坦非磁性層の上にかけて形成されたGd決め層の双方とから成っており、Gd決め層を平坦面に形成することができるので、非磁性材料層の膜厚を正確に形成することができる。
【0011】
本発明の薄膜磁気ヘッドは、前記ギャップ層が前記下部コア層の先端から前記Gd決め層の前面に突き当たる位置まで形成されている。このような薄膜磁気ヘッドでは、Gd決め層を形成した後、ギャップ層と上部磁極層を連続成膜できるので、製造が容易である。
本発明では、前記下部磁極層の後端が前記下部コア層の前記第1の領域上に位置している
【0012】
本発明の薄膜磁気ヘッドは、前記ギャップ層がめっき形成可能な非磁性金属で形成されている。
【0013】
このような薄膜磁気ヘッドでは、少なくともギャップ層と上部磁極層を連続めっき形成することができる。めっき形成可能な非磁性金属には、例えばNiP等がある。
【0014】
本発明の薄膜磁気ヘッドは、前記下部コア層は、一定の厚さで形成された下層と、前記下層の上に一定の厚みで重ねられた上層とを有しており、前記上層が重ねられた部分が前記第1の領域で、前記上層が重ねられていない部分が前記第2の領域である。
【0015】
このような薄膜磁気ヘッドでは、下部コア層の下層と上層をそれぞれめっき形成したものであり、第1の領域と第2の領域を確実に形成することができる。
【0016】
本発明の薄膜磁気ヘッドは、前記下部コア層は、その先端から後方に離れた位置を起点として後方部分の厚さが薄くなるように削られており、厚さの薄い部分が前記第2の領域となっている。
【0017】
このような薄膜磁気ヘッドでは、下部コア層となる磁性膜を一定膜厚に形成した後、後方部分をエッチングにより削るものであり、下部コア層の第1の領域と第2の領域を容易に形成することができる。
【0019】
このような薄膜磁気ヘッドでは、下部コア層の上にGd決め層を直接形成するので、製造が簡単である。
【0020】
本発明の薄膜磁気ヘッドは、前記Gd決め層の上面は、前記下部コア層の前記第1の領域の上方から前記第2の領域の上方にかけて、前記下部コア層の前記第1の領域の上面と平行な平坦面とされており、前記上部磁極層の後方部分はこの平坦面の上に乗せられている。
【0021】
このような薄膜磁気ヘッドでは、上部磁極層と下部コア層との間隔を、下部コア層の形状により定めることができる。平坦面を有するGd決め層は、無機材料、有機材料のどちらでも形成することができる。
【0022】
本発明の薄膜磁気ヘッドは、前記Gd決め層が無機絶縁材料からなる。
無機絶縁材料は、SiOや、Al等である。このようなGd決め層は、スパッタにより成膜して、フォトリソ・エッチングにより所望の形状とする。このような薄膜磁気ヘッドでは、Gd決め層を所望の形状に形成し易い。
【0023】
本発明の薄膜磁気ヘッドは、前記Gd決め層が有機絶縁材料からなる。
有機絶縁材料は、レジスト等である。このようなGd決め層は、フォトリソにより形成する。このような薄膜磁気ヘッドでは、Gd決め層の形成が容易である。
【0024】
本発明の薄膜磁気ヘッドは、前記上部磁極層の先部に幅寸法が一定のポール部分が形成されて、このポール部分よりも後方は幅寸法が徐々に大きく形成されており、前記ポール部の根元が前記下部コア層の第1の領域の上で且つ前記非磁性材料層の上に位置している。
【0025】
このような薄膜磁気ヘッドでは、上部磁極層のポール部の根元から発生するサイドフリンジングを抑制することができる。
【0026】
本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法は、以下の工程を有することを特徴とするものであ る。
【0027】
(a)記録媒体との対向面から後方に向けて一定の厚みで形成された第1の領域と、前記第1の領域よりも後方に位置してその上面が前記第1の領域の上面よりも低くなった第2の領域とを有する下部コア層を形成する工程と、
(b)前記下部コア層の前記第2の領域の上に形成されてその上面が前記第1の領域の上面と同一面とされた平坦非磁性層を形成する工程と、
(c)前記対向面から後方に離れた位置を起点として、前記第1の領域の上面から前記平坦非磁性層の上にかけてGd決め層を形成する工程と、
(d)前記下部コア層の前記第1の領域上であって、前記対向面から前記Gd決め層の前端面に接触する位置まで下部磁極層を形成する工程と、
(e)前記下部磁極層上に、前記対向面から前記Gd決め層の前面に突き当たる位置まで非磁性のギャップ層を形成する工程と、
(f)前記キャップ層の上から前記Gd決め層の上面にかけて上部磁極層を形成し、このとき、前記上部磁極層の後端面を前記下部コア層の第1の領域の後端面よりも後方の前記第2の領域上にまで延出形成し、前記下部コア層の第1の領域と前記上部磁極層との間隔よりも、前記下部コア層の第2の領域と前記上部磁極層との間隔が広くなるようにする工程、
(g)前記下部コア層と前記Gd決め層を覆う絶縁層、コイル層と上部コア層を形成する工程。
【0031】
本発明では、前記(e)工程おいて、前記ギャップ層をめっき形成可能な非磁性金属で形成することが好ましい。
【0032】
本発明では、例えば、前記(a)工程おいて、前記下部コア層を、一定の厚さで形成された下層と、前記下層の上に一定の厚みで重ねられた上層とを有するものとして形成し、前記上層が重ねられた部分を前記第1の領域、前記上層が重ねられていない部分を前記第2の領域とする。または、前記(a)工程おいて、前記下部コア層を、前記対向面から後方に離れた位置を起点として後方部分の厚さが薄くなるように削り、厚さの薄い部分を前記第2の領域とすることができる。
【0033】
また、前記(c)工程おいて、前記Gd決め層の上面を、前記下部コア層の前記第1の領域の上方から前記第2の領域の上方にかけて、前記下部コア層の前記第1の領域の上面と平行な平坦面とし、前記(f)工程おいて、前記上部磁極層の後方部分を前記Gd決め層の平坦面の上に乗せることが好ましい。
【0034】
本発明では、前記Gd決め層を、無機絶縁材料によって形成してもよいし、有機絶縁材料によって形成してもよい。
【0035】
また、前記(f)工程おいて、前記上部磁極層を、先部に幅寸法が一定のポール部分が形成されて、このポール部分よりも後方は幅寸法が徐々に大きく形成されており、前記ポール部の根元が前記下部コア層の第1の領域の上で且つ前記非磁性材料層の上に位置しているものとして形成することが好ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の図面を説明すると、図1は、本発明の薄膜磁気ヘッドが形成されたスライダの全体図、図2は、本発明の第1の実施の形態の断面図、図3は、本発明の第1の実施の形態の要部断面図、図4は、本発明の第1の実施の形態の記録媒体側から見た平面図、図5は、本発明の第1の実施の形態の上方から見た平面図、図6は、本発明の第1の実施の形態の製造方法の説明図、図7は、本発明の第1の実施の形態の製造方法の説明図、図8は、本発明の第1の実施の形態の製造方法の説明図、図9は、本発明の第1の実施の形態の製造方法の説明図である。
【0037】
図10は、参考例の形態の要部断面図、図11は、図10の参考例の形態の製造方法の説明図、図12は、図10の参考例の形態の製造方法の説明図、図13は、図10とは異なる参考例の形態の要部断面図、図14は、図10の参考例の形態の記録媒体側から見た平面図、図15は、図10の参考例の形態の上方から見た平面図である。
【0038】
図16は、本発明の他の実施の形態を示す断面図、図17は、本発明の異なる実施の形態を示す断面図である。
【0039】
図1に示すAl−TiCからなる略直方体のスライダ60は、ハード磁気ディスク等の磁気記録装置に搭載されて、その対向面60bが記録媒体に対向する。前記スライダ60のトレーリング側の端面60a上に、薄膜磁気ヘッドHが形成されている。
【0040】
図2、図3には、本発明の薄膜磁気ヘッドの第1の実施の形態を示す。
パーマロイからなる下部コア層1は、下層1aが一定膜厚(T1)であり、下層1aの先端は、スライダ60の対向面60bに露出している。
【0041】
下部コア層1の下層1a上には、スライダ60の対向面60bからの距離がL3よりも近い第1の領域Aに上層1bが積層されている。
【0042】
上層1bの先端は、スライダ60の対向面60bに露出している。図4に示すように、上層1bの先端側には、スライダ60の対向面60bに直交する方向の幅寸法がトラック幅Twに一致した磁極形成部1gが形成されている。
【0043】
また、図3に示すように、前記上層1bはその上面1dまでの膜厚(T2)が一定であり、前記上面1dが平坦面である。
【0044】
なお、磁極形成部1gの両側には、磁極形成部1gから膜厚が徐々に減少する傾斜部が設けられていても良い。傾斜部を設けた場合、前記上層1bの上面1dとは、前記上層1bの前記傾斜部の間に挟まれた磁極形成部1gから一定の幅寸法でハイト方向へ同一面で延びる領域を意味する。
【0045】
前記上層1bの後端面1cは、前記上面1dに対して垂直であり、この垂直な後端面1cが、前記第1の領域Aと第2の領域Bとの境目となる段差1fとなっている。下部コア層1は、スライダ60の対向面60bからの距離がL3よりも離れた第2の領域Bが、下層1aの単層で形成されている。よって、下部コア層1は第1の領域Aにおいて厚く、第2の領域Bは、前記第1の領域Aに段差1fを介して薄く形成されていることになる。
【0046】
下部コア層1の第2の領域Bの上には、AlやSiOからなる平坦非磁性層2が形成されている。非磁性層2の先端面は、下部コア層1の前記上層1bの後端面1cと接触し、非磁性層2の膜厚(T2)は、下部コア層1の上層1bの膜厚(T2)と同じであり、非磁性層2の上面2aは、上層1bの上面1dと連続な同一平面上に位置している。
【0047】
下部コア層1の上層1bの上面1dと非磁性層2の上面2aの上には、Gd決め層7が接触して形成されている。Gd決め層7は、スライダ60の対向面60bから離れた位置で且つ下部コア層1の上層1bの上の位置を起点として後方に延び、Gd決め層7の後端部は、非磁性層2の上に位置している。
【0048】
前記Gd決め層7は、SiOやAl等の非磁性の無機絶縁材料から形成されており、且つGd決め層7は、先端部側、及び他端部側から膜厚が徐々に厚くなる一対の傾斜部7b,7bが形成されている。一対の傾斜部7bと傾斜部7bとの間は、一定膜厚(h1)で形成されており、この一定の膜厚の部分が平坦部7aである。この平坦部7aの上面は、前記下部コア層1の上層1bの上面と平行である。また、前記Gd決め層7の平坦部7aは、下部コア層1の第1の領域Aの上面から前記段差1fを越えて平坦非磁性層2の上にまで延びている。なお、Gd決め層7は、レジストなどの非磁性有機絶縁材料から形成されていても良い。
【0049】
磁性材料からなる下部磁極層3は、幅寸法がトラック幅Twに一致しており、Gd決め層7よりもスライダ60の対向面60b側において、下部コア層1の磁極形成部1gの上に形成されている。下部磁極層3は、先端がスライダ60の対向面60bに露出して、後端がGd決め層7の傾斜部7bに接触している。
【0050】
NiP等の非磁性金属材料からなるギャップ層4は、幅寸法がトラック幅Twに一致しており、前記Gd決め層7よりもスライダ60の対向面60b側において、下部磁極層3の上に形成されている。ギャップ層4は、後端がGd決め層7の傾斜部7bに接触して、先端がスライダ60の対向面60bに露出している。
【0051】
上部磁極層5は、パーマロイよりも高い飽和磁化を有する材料の単層、あるいは、ギャップ層4側からパーマロイよりも高い飽和磁化を有する材料とパーマロイとが順次積層された2層以上の構造からなる。
【0052】
上部磁極層5は、図5に示すように、幅寸法がトラック幅Twに一致した先端部(ポール部分)5aと、先端部5aの根元から両側に徐々に広がって、幅寸法がトラック幅Twよりも広く形成された基端部5bとから構成されている。
【0053】
上部磁極層5の先端部(ポール部分)5aは、ギャップ層4の上に位置して、スライダ60の対向面60bに露出している。上部磁極層5の先端部5aの根元は、スライダ60の対向面60bからL2離れた位置であり、ほぼGd決め層7の傾斜部7bと平坦部7aの境目上に位置している。
【0054】
なお、上部磁極層5の先端部5aの根元は、Gd決め層7の傾斜部7b上であっても良いし、Gd決め層7の平坦部7a上であっても良い。
【0055】
磁気ギャップGは、ギャップ層4が上部磁極層5の先端部5aと下部磁極層4により挟まれた部分に形成される。前記ギャップ層4と上部磁極層5との接触界面が、第1の領域Aでの下部コア層1の上面と平行に延びている範囲で、ギャップデプス(Gap depth)が決められている。
【0056】
図5に示すように、上部磁極層5の基端部5bは、Gd決め層7の平坦部7aの上まで延びており、上部磁極層5は、Gd決め層7の平坦部7aの上面7eに直接に接触するように形成されている。また、上部磁極層5の基端部5bは、下部コア層1の段差1fを越えて、その後方に位置する平坦非磁性層2の上まで延びている。
【0057】
上部磁極層5の基端部5bと下部コア層1の間隔は、下部コア層1の段差1fよりもスライダ60の対向面60b側である第1の領域Aにおいて、Gd決め層7の膜厚(h1)である。また、下部コア層1の段差1fよりもスライダ60の対向面60bから離れる第2の領域Bにおいて、上部磁極層5の基端部5bと下部コア層1の間隔は、Gd決め層の膜厚(h1)と非磁性層2の膜厚(T2)の和(h1+T2)である。
【0058】
このように、上部磁極層5の基端部5bと下部コア層1の間隔は、下部コア層1の段差1fにより前方の第1の領域Aにおいて狭く、前記段差1fよりも後方の第2の領域Bにおいて広くなっている。
【0059】
図2に示すように、薄膜磁気ヘッドHの内方には、磁性金属材料の持ち上げ層13がメッキで形成され、持ち上げ層13は、下部コア層1と磁気的に接続されている。
【0060】
下部磁極層3、ギャップ層4、上部磁極層5、および持ち上げ層13を除く領域には、前記平坦非磁性層2およびGd決め層7を覆う絶縁層9が形成されている。絶縁層9の上面と上部磁極層5の上面は、連続な同一平面を形成している。絶縁層9上には、コイル層12が設けられており、このコイル層12は、前記持ち上げ層13の周囲に平面螺旋状となるようにめっきで形成されている。コイル層12のピッチ間はコイル絶縁層8で埋められており、またコイル層12の上面が前記コイル絶縁層8で覆われている。
【0061】
上部コア層6はめっきで形成されたものであり、基部6bが持ち上げ層13に接続された状態でコイル絶縁層8を覆うように形成され、先端部6aが上部磁極層5の上面に接続されている。
【0062】
また、上部コア層6の先端部6aは、スライダ60の対向面60bに露出することなく、対向面60bからハイト方向へ後退した位置を起点として上部磁極層5から離れるに従って対向面60bから離れるように傾斜している。
【0063】
なお、図示しないが、絶縁層9内にコイル層12に接続された第2のコイル層を形成して、コイル層を2層構造としても良い。
【0064】
次に図6から図9を用いて、上記本発明の第1の実施の形態の薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する。
【0065】
まず、図6に示すように、下部コア層1の下層1aを一定の膜厚(T1)となるようにメッキ形成した後、下層1a上にレジスト層70を形成する。そして、レジスト層70を上層1bが形成される領域を囲むパターンに形成する。
【0066】
次に、レジスト層70により囲まれた内側に下部コア層1の上層1bとなる磁性膜71をメッキ形成した後、レジスト層70を剥離する。
【0067】
そして、図7に示すように、下部コア層1の下層1aと磁性層71上に平坦非磁性層2となるAlまたはSiOである非磁性膜72をスパッタにより形成する。次に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により非磁性膜72表面を研磨して、磁性膜71を非磁性膜72から露出させる。そして、磁性膜71の表面と非磁性膜72の表面が同一平面に形成されて、磁性膜71と非磁性膜72が所定膜厚(T2)となるまで研磨を行い、下部コア層1と非磁性層2が完成する。
【0068】
次に、図7に示すように、下部コア層1と非磁性層2上にGd決め層7となる無機絶縁膜73をスパッタにより形成する。そして、図8に示すように、無機絶縁膜73のGd決め層7の平坦部7aとなる領域を、レジストマスク74により覆う。レジストマスク74には、ベーク条件によって、縁部から膜厚が増加する傾斜部が形成される。
【0069】
次に、レジストマスク74を用いて無機絶縁膜73をエッチングする。無機絶縁膜73は、レジストマスク74に覆われた部分が残されてGd決め層7となる。Gd決め層7には、レジストマスク74の傾斜部から連続に傾斜部7bが形成される。
【0070】
また、レジストからなるGd決め層7である場合、Gd決め層7の位置に形成したレジスト膜を、UVキュアにより硬化させて、平坦部7aと傾斜部7bを形成する手法を用いても良い。
【0071】
そして、レジストマスク74を剥離した後、図9に示すように、フレームメッキ法により下部磁極層3とギャップ層4と上部磁極層5を連続成膜する。
【0072】
次に、図2に示すような絶縁層9と持ち上げ層13、コイル層12、コイル絶縁層8、上部コア層6を順次形成して、薄膜磁気ヘッドの製造を終了する。
【0073】
次に、このような薄膜磁気ヘッドHが磁気記録装置に搭載されて、記録を行うときを説明する。
【0074】
薄膜磁気ヘッドHが形成されたスライダ60は、対向面60bが磁気記録装置のハードディスクなどの記録媒体(図示せず)に対向した状態で、記録媒体が回転する。このとき記録媒体の表面の空気流により、スライダ60が記録媒体の表面からわずかに浮上した状態となるが、このとき、スライダ60の端面に設けられた薄膜磁気ヘッドHと記録媒体の表面との距離が所定値内となるように前記スライダ60の浮上姿勢が決められる。
【0075】
薄膜磁気ヘッドHのコイル層12に記録電流が印加されると、上部コア層6および下部コア層1に記録磁界が誘導される。この記録磁界は、上部磁極層5と下部磁極層3との間でのギャップ層4を挟んで洩れ磁界を形成し、この洩れ磁界が記録媒体に付与される。
【0076】
トラック幅Twが非常に狭い高密度記録用の薄膜磁気ヘッドでは、記録・再生特性(オーバーライト特性)を向上させるために、前記上部磁極層5を、上部コア層6よりも高飽和磁化の磁性材料で形成することが好ましく、同様に下部磁極層3も下部コア層1よりも高飽和磁化の磁性材料で形成することが好ましい。
【0077】
しかし、上部磁極層5、さらには下部磁極層3を高飽和磁化の磁性材料で形成すると、狭トラック幅の場合には、上部磁極層5の側部と下部コア層1との間の洩れ磁界が増大してサイドフリンジングが発生しやすくなる。
【0078】
そこで、この実施の形態では、図3に示すように、ギャップデプスよりも後方において、第1の領域Aでは、上部磁極層5と下部コア層1との間隔がGd決め層7の膜厚(h1)で決められているが、さらにその後方の第2の領域Bでは、上部磁極層5と下部コア層1との間隔が、Gd決め層7の膜厚と平坦非磁性層2の膜厚の和である(h1+T2)で決められており、前記間隔は、前記第1の領域Aで狭く、第2の領域Bで広くなっている。
【0079】
したがって、まず前記第1の領域Aにおいては、Gd決め層7の膜厚(h1)を小さくすることにより、ギャップデプスの範囲よりも後方において、上部磁極層5または下部コア層1からの洩れ磁界がGd決め層7を通過して下部コア層1または上部磁極層5に吸収されやすくなる。その結果、記録媒体の対向面において、上部磁極層5と下部磁極層3の側部間を渡る洩れ磁束を少なくでき、上部磁極層5と下部磁極層3との間で記録媒体に付与される洩れ磁界の磁束の幅がトラック幅Twから側方へ極端に広がるいわゆるサイドフリンジングを抑制できるようになる。
【0080】
しかしながら、上部磁極層5の後方部分は第2の領域Bに位置しているため、上部磁極層5の後方部分では、上部磁極層5と下部コア層1との間隔が広くなり、この部分では、上部磁極層5と下部コア層1との間の磁気抵抗がかなり大きくなる。よって上部磁極層5の奥行き全長にわたって平均的に見ると、ギャップデプスの範囲よりも後方において、上部磁極層5と下部コア層1との間の磁気抵抗は、従来と同様に高くできる。
【0081】
すなわち、ギャップデプスの範囲よりも後方の領域において、上部磁極層5と下部コア層1との間の全体の磁気抵抗を高く保ちながら、記録媒体との対向面に近い領域では、上部磁極層5において飽和し、または飽和状態に近づいた磁束をギャップデプスの後方において下部コア層1との間でバイパスしやすいようにしておくことにより、記録に使用される洩れ磁界がトラック幅Twよりも側方へ広く形成されるのを抑制でき、しかもその後方では、上部磁極層5と下部コア層1との磁気抵抗を高くして、上部磁極層5へ与えられる磁束のリークが過大とならないようにして、記録媒体へのオーバーライト特性を低下させないようにしている。
【0082】
ここで、ギャップデプスよりも後方の領域で且つ第1の領域Aにおいて、上部磁極層5と下部コア層1との間で磁束がバイパスしやすいようにするためには、Gd決め層7の膜厚(h1)が0.3〜1.2μmの範囲内であることが好ましく、第2の領域Bにおいて、磁束のリークが過大とならないようにするためには、下部コア層1と上部磁極層5との間隔(h1+T2)が0.8〜2.5μmの範囲であることが好ましい。
【0083】
次に、参考例の形態を図10、図14、図15を用いて説明する。
パーマロイからなる下部コア層11は、メッキにより形成されて、先端がスライダ60の対向面60bに露出している。
【0084】
図14に示すように、記録媒体の対向面では、第1の実施の形態と同様に、下部コア層11の中央部分に、磁極形成部11gが設けられている。図10に示すように、下部コア層11は、第1の領域Aにおいて一定の膜厚(T3)である。なお、磁極形成部11gの両側に、磁極形成部11gから膜厚が減少する傾斜部を設けても良い。
【0085】
下部コア層11には、スライダ60の対向面60bからの距離がL3よりも離れた位置を起点としてそれよりも後方に位置する第2の領域Bにおいて、上面11eが凹むように形成された凹部11mが設けられている。凹部11mは、第1の領域Aと第2の領域Bの境目から下部コア層11の後端まで一定の幅寸法で形成されている。
【0086】
下部コア層11の膜厚は、凹部11mにおいて第1の領域Aでの一定膜厚(T3)よりも薄く形成されている。第1の領域Aと第2の領域Bの境界部において、凹部11mの縁部には、下部コア層11の膜厚が第1の領域Aでの一定膜厚(T3)から徐々に減少する段差11fが形成されている。そして、前記段差11fよりも後方では凹部11mの内側が一定膜厚(T4)の平坦部11dとなっている。
【0087】
AlやSiOなどの非磁性無機絶縁材料、あるいはレジストなどの非磁性有機絶縁材料からなるGd決め層17は、下部コア層11の上面11eに接触して形成されている。Gd決め層17の先端部は、スライダ60の対向面60bから所定距離離れた位置にあり、この先端部は下部コア層11の第1の領域Aの上面のやや後方側に位置している。また、Gd決め層17の後端部は、下部コア層11の第2の領域Bに位置している。
【0088】
Gd決め層17は、下部コア層11の第1の領域A上において、先端部から後方へ向けて膜厚が徐々に厚くなる傾斜部17bを有している。また傾斜部17bの後方部分は第1の領域Aに位置している範囲において膜厚寸法が(h3)で一定である。
【0089】
Gd決め層17は、下部コア層11の凹部11m内において、後端部から前方へ向かうにしたがって膜厚が徐々に厚くなる傾斜部17dを有している。Gd決め層17は、第2の領域Bに位置している範囲において、傾斜部17dの前方部分は膜厚寸法が一定(h2)である。
【0090】
このように、Gd決め層17の膜厚は、第1の領域Aで薄く、第2の領域Bにおいて厚く形成されているが、Gd決め層17の上面17eは、傾斜部17b、17d間で平坦部17cとなっており、前記上面17eは、平坦部17cにおいて、第1の領域Aにおける下部コア層11の上面11eと平行である。
【0091】
下部磁極層3、ギャップ層4、上部磁極層5、上部コア層6は、第1の形態と同じであるから同一符号を付与して説明を省略する。図15に示すように、上部磁極層5の基部5bは、Gd決め層17上に形成されている。また、上部磁極層5の幅は、下部コア層11の凹部11mの幅寸法よりも小さい。
【0092】
図10に示すように、この参考例の形態においても、ギャップデプスの範囲よりも後方において、上部磁極層5と下部コア層11との間隔が、下部コア層11の段差11fよりもスライダ60の対向面60b側である第1の領域Aで、Gd決め層17の膜厚(h3)に応じて狭くなっている。また、第2の領域Bでは、上部磁極層5のと下部コア層11との間隔が、凹部11m内に形成されたGd決め層17の膜厚(h2)に応じて広くなっている。
【0093】
なお、下部コア層11の凹部11mを非磁性材料により埋めて、Gd決め層17は、第1の実施の形態のように、傾斜部17b、17dの間で一定膜厚に形成されたものでも良い。
【0094】
薄膜磁気ヘッドの内方に形成された持ち上げ層13、絶縁層9、コイル層12、コイル絶縁層8、上部コア層6は、図2に示す第1の実施の形態と同じであるので、同一符号を付与して説明を省略する。
【0095】
次に上記参考例の形態の製造方法を図11と図12を用いて説明する。まず、下部コア層11を一定の膜厚に形成した後、下部コア層11の第1の領域Aとする部分をレジスト膜31により覆う。フォトリソによりパターン形成をした後、加熱により固化させるレジスト膜31では、加熱条件により縁部が傾斜する。
【0096】
そして、イオンミリングを用いたエッチングによって、レジスト膜31が形成されていない部分の上面11eに凹部11mを形成する。このとき、凹部11mの縁部は、レジスト膜31の傾斜を反映して傾斜する。
【0097】
次に、下部コア層11上にGd決め層17とする無機非磁性材料膜71を成膜する。無機非磁性材料膜71は、下部コア層11の凹部11mを埋めて、上面71eが平坦となるように形成される。
【0098】
そして、無機非磁性材料膜71上のGd決め層17上面となる部分にレジスト膜32を形成する。フォトリソによりパターン形成をした後、加熱により固化させるレジスト膜32では、加熱条件により縁部が傾斜する。
【0099】
そして、無機非磁性材料膜71をエッチングして、Gd決め層17を形成する。Gd決め層17には、レジスト膜32の傾斜を反映した傾斜部17b、17dが形成される。なお、レジストからなるGd決め層17では、下部コア層11上のGd決め層17位置に形成したレジスト膜をUVキュアにより硬化させても良い。
【0100】
そして、第1の実施の形態と同様に、下部磁極層3、ギャップ層4、上部磁極層5を形成した後、持ち上げ層13、絶縁層9、コイル層12、コイル絶縁層8、上部コア層6を形成する。このように、下部コア層11をエッチングして段差11fを形成する方法では、第1の実施の形態の下部コア層1のように、下層1aと上層1bを積層する方法に比べて工程数が少なく、薄膜磁気ヘッドを容易に製造できる。
【0101】
参考例の形態の薄膜磁気ヘッドHは、第1の実施の形態と同様に、ギャップデプスの範囲の後方において、上部磁極層5と下部コア層11の間に位置するGd決め層17の膜厚(h3)を薄くして、上部磁極層5と下部コア層11の間隔を狭くすることにより、上部磁極層5において飽和し、または飽和状態に近くなった磁束がギャップデプスの後方において、上部磁極層5と下部コア層11との間をバイパスしやすくなって、記録媒体に与えられる洩れ磁界の磁束の両側にトラック幅Twよりも極端に広がる磁束が形成されるのを防止できる。
【0102】
また、下部コア層11の段差11fよりも後方の第2の領域Bにおいては、上部磁極層5と下部コア層11の間隔が、第1の領域A側から第2の領域Bに向けて徐々に広がるため、前記のようにバイパスされようとする磁束は後方に向かうにしたがって徐々に少なくなる。
【0103】
そして、第2の領域Bでは、下部コア層11の凹部11mを深くして、上部磁極層5と下部コア層11の間隔を広くすることにより、上部磁極層5と下部コア層11間の磁気抵抗が大きくできる。よって、ギャップデプスの範囲よりも後方において、上部磁極層5と下部コア層11との間の磁気抵抗を全体として平均して高く保つことができ、オーバーライト特性を低下させることがない。すなわち上部磁極層5を高飽和磁化の磁性材料で形成した場合に、その特性を生かすことができ、狭トラック幅の記録を行う際のオーバーライト特性を向上させることができる。
【0104】
図13は、参考例の形態の要部断面図である。下部コア層21には、第2の実施の形態と同様、上面21eの凹んだ凹部21mが設けられているが、凹部21mは、下部コア層21の後端に至ることなく形成されている。
【0105】
このような下部コア層21は、上記参考例の形態と同様に、第1の領域Aと第2の領域Bの境目において、傾斜した第1の段差21fを有しており、凹部21mの内側が平坦部21dである。さらに、下部コア層21は、第2の領域Bにおいて、第1の段差21fと互いに対向する傾斜した第2の段差21cを有している。
【0106】
Gd決め層27は、第2の実施の形態と同様、下部コア層21の凹部21m内に形成された膜厚(h4)が凹部21mの外に形成された膜厚(h5)よりも厚くなっているが、Gd決め層27の先端側と後端側は、共に凹部21mの外に形成されているので、膜厚が同じ(h5)である。
【0107】
下部磁極層3、ギャップ層4、上部磁極層5、絶縁層9、コイル層12、コイル絶縁層8、上部コア層6は、第1の形態と同じであるから同一符号を付与して説明を省略する。
この参考例の製造方法は、図10の参考例と同様であるから説明を省略する。
【0108】
また、図13の参考例において、薄膜磁気ヘッドHは、第2の実施の形態と同様に記録を行うが、下部コア層21の後端側においても上部磁極層5からの洩れ磁界は、下部コア層21に吸収されやすく、サイドフリンジングを抑制することができる。
【0109】
また、下部コア層の段差によりGd決め層の上面と下部コア層の間隔が変化する限り、Gd決め層の形状は任意であり、図16のように上面が曲面であるGd決め層57であっても良い。
【0110】
なお、図17に示すように、Gd決め層77は、下部コア層1と上部コア層6とを磁気的に接続する持ち上げ層13に当たるまで形成されていてもよい
【0111】
なお、上記実施の形態では、薄膜磁気ヘッドHは、記録用のインダクティブヘッドのみを有するものとして説明したが、前記記録用のインダクティブヘッドの下に磁気抵抗効果素子などを用いた再生用ヘッド部が設けられていてもよい。
【0112】
【発明の効果】
このような薄膜磁気ヘッドでは、Gd決め層の上面と前記下部コア層の間隔が段階的に変化して、前記下部コア層の前記先端側で狭くなっているので、上部磁極層と下部コア層が挟むGd決め層の膜厚を薄くして、上部磁極層と下部コア層の間隔を狭くすると、上部磁極層からの洩れ磁界は、下部コア層に吸収されやすく、記録媒体に付与されにくくなり、サイドフリンジングを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の薄膜磁気ヘッドが形成されたスライダの全体図、
【図2】 本発明の第1の実施の形態における薄膜磁気ヘッドの断面図、
【図3】 本発明の第1の実施の形態における薄膜磁気ヘッドの要部断面図、
【図4】 本発明の第1の実施の形態における薄膜磁気ヘッドを記録媒体側から見た平面図、
【図5】 本発明の第1の実施の形態における薄膜磁気ヘッドを上方から見た平面図、
【図6】 本発明の第1の実施の形態における薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図、
【図7】 本発明の第1の実施の形態における薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図、
【図8】 本発明の第1の実施の形態における薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図、
【図9】 本発明の第1の実施の形態における薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図、
【図10】 参考例の形態における薄膜磁気ヘッドの要部断面図、
【図11】 参考例の形態における薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図、
【図12】 参考例の形態における薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図、
【図13】 参考例の形態における薄膜磁気ヘッドの要部断面図、
【図14】 参考例の形態における薄膜磁気ヘッドを記録媒体側から見た平面図、
【図15】 参考例の形態における薄膜磁気ヘッドを上方から見た平面図、
【図16】 本発明の他の実施の形態における薄膜磁気ヘッドの断面図、
【図17】 本発明の異なる実施の形態における薄膜磁気ヘッドの断面図、
【図18】 従来の薄膜磁気ヘッドの要部断面図

Claims (16)

  1. 下部コア層と、前記下部コア層の先部の上に下部磁極層を介して形成された非磁性のギャップ層と、前記ギャップ層の上に重ねられた上部磁極層と、前記上部磁極層の上面と接して後方へ延びる上部コア層と、前記下部コア層および前記上部コア層に記録磁界を誘導するコイル層とGd決め層と前記下部コア層と前記Gd決め層を覆う絶縁層を有する薄膜磁気ヘッドにおいて、
    前記下部コア層は、記録媒体の対向面から後方に向けて一定の厚みで形成された第1の領域と、前記第1の領域よりも後方に位置してその上面が前記第1の領域の上面よりも低くなった第2の領域とを有しており、
    前記下部コア層の前記第2の領域の上には、上面が前記第1の領域の上面と同一面とされた平坦非磁性層が形成され、
    前記対向面よりも後方であって、前記下部コア層の前記第1の領域上から前記平坦非磁性層上にGd決め層が形成され、
    記下部磁極層は前記下部コア層の前記第1の領域上であって、前記対向面から前記Gd決め層の前端面に接する位置まで形成され、
    前記下部磁極層上に形成された前記ギャップ層は、前記対向面から前記Gd決め層の前面に突き当たる位置まで形成されており、前記ギャップ層の長さでギャップデプスが決められており、
    前記上部磁極層は前記ギャップ層上から前記Gd決め層上にかけて形成され、前記上部磁極層の後端面は、前記下部コア層の第1の領域の後端面よりも後方に位置して前記第2の領域上にまで延びており、
    記下部コア層の第1の領域と前記Gd決め層上に形成された前記上部磁極層との間隔よりも、前記下部コア層の第2の領域と前記上部磁極層との間隔が広く形成されていることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 前記ギャップ層がめっき形成可能な非磁性金属で形成されている請求項記載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 前記下部コア層は、一定の厚さで形成された下層と、前記下層の上に一定の厚みで重ねられた上層とを有しており、前記上層が重ねられた部分が前記第1の領域で、前記上層が重ねられていない部分が前記第2の領域である請求項1又は2に記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 前記下部コア層は、その先端から後方に離れた位置を起点として後方部分の厚さが薄くなるように削られており、厚さの薄い部分が前記第2の領域である請求項1又は2に記載の薄膜磁気ヘッド。
  5. 前記Gd決め層の上面は、前記下部コア層の前記第1の領域の上方から前記第2の領域の上方にかけて、前記下部コア層の前記第1の領域の上面と平行な平坦面とされており、前記上部磁極層の後方部分はこの平坦面の上に乗せられている請求項1ないしのいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  6. 前記Gd決め層は、無機絶縁材料からなる請求項1ないしのいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  7. 前記Gd決め層は、有機絶縁材料からなる請求項1ないしのいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  8. 前記上部磁極層は、先部に幅寸法が一定のポール部分が形成されて、このポール部分よりも後方は幅寸法が徐々に大きく形成されており、前記ポール部の根元が前記下部コア層の第1の領域の上で且つ前記Gd決め層の上に位置している請求項1ないしのいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  9. 以下の工程を有することを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法、
    (a)記録媒体との対向面から後方に向けて一定の厚みで形成された第1の領域と、前記第1の領域よりも後方に位置してその上面が前記第1の領域の上面よりも低くなった第2の領域とを有する下部コア層を形成する工程と、
    (b)前記下部コア層の前記第2の領域の上に形成されてその上面が前記第1の領域の上面と同一面とされた平坦非磁性層を形成する工程と、
    (c)前記対向面から後方に離れた位置を起点として、前記第1の領域の上面から前記平坦非磁性層の上にかけてGd決め層を形成する工程と、
    (d)前記下部コア層の前記第1の領域上であって、前記対向面から前記Gd決め層の前端面に接触する位置まで下部磁極層を形成する工程と、
    (e)前記下部磁極層上に、前記対向面から前記Gd決め層の前面に突き当たる位置まで非磁性のギャップ層を形成する工程と、
    (f)前記キャップ層の上から前記Gd決め層の上面にかけて上部磁極層を形成し、このとき、前記上部磁極層の後端面を前記下部コア層の第1の領域の後端面よりも後方の前記第2の領域上にまで延出形成し、前記下部コア層の第1の領域と前記上部磁極層との間隔よりも、前記下部コア層の第2の領域と前記上部磁極層との間隔が広くなるようにする工程、
    (g)前記下部コア層と前記Gd決め層を覆う絶縁層、コイル層と上部コア層を形成する工程。
  10. 前記(e)工程おいて、前記ギャップ層をめっき形成可能な非磁性金属で形成する請求項に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  11. 前記(a)工程おいて、前記下部コア層を、一定の厚さで形成された下層と、前記下層の上に一定の厚みで重ねられた上層とを有するものとして形成し、前記上層が重ねられた部分を前記第1の領域、前記上層が重ねられていない部分を前記第2の領域とする請求項9又は10に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  12. 前記(a)工程おいて、前記下部コア層を、前記対向面から後方に離れた位置を起点として後方部分の厚さが薄くなるように削り、厚さの薄い部分を前記第2の領域とする請求項9又は10に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  13. 前記(c)工程おいて、前記Gd決め層の上面を、前記下部コア層の前記第1の領域の上方から前記第2の領域の上方にかけて、前記下部コア層の前記第1の領域の上面と平行な平坦面とし、前記(f)工程おいて、前記上部磁極層の後方部分を前記Gd決め層の平坦面の上に乗せる請求項ないし12のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  14. 前記Gd決め層を、無機絶縁材料によって形成する請求項ないし13のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  15. 前記Gd決め層を、有機絶縁材料によって形成する請求項ないし13のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  16. 前記(f)工程おいて、前記上部磁極層を、先部に幅寸法が一定のポール部分が形成されて、このポール部分よりも後方は幅寸法が徐々に大きく形成されており、前記ポール部の根元が前記下部コア層の第1の領域の上で且つ前記非磁性材料層の上に位置しているものとして形成する請求項ないし15のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
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