JP3831551B2 - 画像形成方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成後実質的に画像を形成しない画像非形成液と1または複数の画像形成液との混合割合を画像信号に基づいて変化させることにより所定濃度および/または所定の色の記録液を生成し、記録液吐出口から吐出させ、この記録液を記録液吐出口に対して相対移動する画像受容体に連続的に移送することによって画像を形成する画像形成方法と、装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
米国特許第4,109,282号(以下先行技術文献1という)には、クリアーインク(透明液)とブラックインク(画像形成液)の2液を、画像形成用の基体へ導くための流路中に、フラップバルブと称する弁を設け、この弁を変位させることによってブラックインクの流路を開閉し、2液を所望の濃度に混合して基体上に移送するプリント装置が開示されている。これによりTVスクリーンに表示された画像情報と同じグレースケール情報を持った画像をプリントアウトできるようにしたものである。ここには、フラップバルブの弁とその対向面に設けられた電極との間に電圧を印加し、その静電引力で弁自身を機械的に変形させることにより弁を変位させることが開示されている。またインクはプリント用紙の繊維間の毛管現象によって吸い出される。
【0003】
【従来技術の問題点】
前記した従来の技術は、混合すべき一種のインクすなわちブラックインクの供給量を制御するものである。このため混合された後の所望の濃度になったインクの液体の流量、すなわち単位時間当たりの体積流量が濃度の変化によって変動することになる。
【0004】
出願人らはインクジェット方式に代わる方式として、インクの液体を液滴にすることなく連続流にして画像受容体に連続的に移す方式(以下連続塗布方式という)を検討しているが、この方式において前記のように混合後のインク供給量が変動すると液体の流動が乱れ不安定になる。このように混合後のインク液体の単位時間当たりの体積流量(以下単に流量ともいう)が濃度による混合比の変化によって変動すると、最終的に形成される画像品質が著しく低下するという問題が生じることが解った。濃度だけでなく複数のインクを混合させて色を変える場合にも同様の問題が生じる。
【0005】
すなわちこの液体は乱れのない層流となって画像受容体に移るのが望ましいが、この流れに乱れやうずが発生すると画質が悪くなるものである。また液体の供給量が変動すると画像受容体上に厚さの異なる塗布膜が形成されることになるが、液体の吐出口の構造によってはこのような厚さの異なる塗布膜を安定して形成することは非常に困難である。もしこのような塗布膜の形成が可能であったとしても、画像の表面に凹凸が生じたり、液状の凹凸面が平滑化することにより生ずる液の移動により、やはり画像品質が低下することになる。
【0006】
またこの連続塗布方式では記録ヘッドと画像受容体との間に画像記録液を連続供給する必要があるが、記録ヘッドの記録液が接触する面(以下記録液流動面という)では記録液の粘性のために記録液はこの面に接触する部分で流れが遅くなる。このため記録液の塗布位置に遅れが生じ画質が低下するという問題が生じる。
【0007】
このような不都合を回避するために、記録液流動面には記録液が直接接触しないように透明液などの画像形成後に実質的に画像を形成しない液(画像非形成液、単に透明液ともいう)を介在させることが考えられる。そのためには記録ヘッドには、この記録液流動面と記録液との間に透明液を供給するための透明液吐出口を記録液吐出口とは別に設けることが考えられる。しかしこのように透明液用の吐出口を設けると、記録ヘッドの構造が複雑になり、大型化し、信頼性が低下するという問題が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
この発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、一種または、複数の濃度および/または色が異なる画像形成液を混合することによって所望の濃度および/または色の記録液を生成し、この記録液を画像受容体へ連続的に移して画像を形成する場合に、画像品質を向上させることができ、また記録ヘッドの構造を簡単にして小型化と信頼性の向上を可能にすることができる画像形成方法を提供することを第1の目的とする。またこの方法の実施に直接使用する画像形成装置を提供することを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明によれば第1の目的は、最終的に画像を形成するための画像形成液と画像形成後実質的に画像を形成しない画像非形成液との混合割合を画像信号に基づいて変化させた記録液を、記録ヘッドの記録液吐出口から吐出させ、前記記録ヘッドに対して相対移動する画像受容体に移送することによって画像を形成する画像形成方法において、
一端に画像非形成液流入口を持ち前記記録液吐出口を他端に備えた断面積略一定の管状の記録液流路に前記画像非形成液を層流として流す一方、前記記録液流路の内壁面から前記記録液流路内に突出する突部の頂面にあってかつ前記記録液流路の前記一端から画像非形成液の流れ方向を指向して開口する画像形成液吐出口から前記画像形成液を前記記録液流路を流れる画像非形成液中に吐出し、前記画像非形成液および画像形成液を前記記録液吐出口へ連続流として導き乱れのない層流として前記画像受容体に連続塗布することを特徴とする画像形成方法、により達成される。
【0010】
画像非形成液は、画像形成後(すなわち記録液塗布後)に実質的に画像を形成しない液である。例えば乾燥後に実質的に透明になる液、硬化後に実質的に透明になる紫外線硬化型の液、熱あるいは化学反応により硬化して実質的に透明になる液、画像形成後に飛散して実質的に消失する液などである。ここではこの画像非形成液を単に透明液ともいうことにする。
【0011】
画像非形成液は記録液流路を層流として流れ、画像形成液はこの層流の中に吐出して全体をできるだけそのままの状態を保たせて、すなわち画像形成液を透明液で囲んで包み込んだ状態で記録液吐出口に導くのがよい。画像形成液は、透明液の流れに対してほぼ直交方向に吐出したり、流れ方向に向かって傾斜させて吐出したり、流れ方向と平行に吐出させることができる。
【0012】
画像形成液は一色でもよいが、複数色のものを共通の透明液中に吐出して濃度と共に色も変えられるようにしてもよい。画像形成液は、記録液流路の中心付近に来るように吐出するのが望ましいが、記録液流路の内壁から少なくとも5μm離れた位置に吐出すれば画像形成液は内壁に接触することなく透明液で包まれて円滑に移動する。
【0013】
本発明によれば第2の目的は、最終的に画像を形成するための画像形成液と画像形成後実質的に画像を形成しない画像非形成液との混合割合を画像信号に基づいて変化させた記録液を、記録ヘッドの記録液吐出口から吐出させ、前記記録ヘッドに対して相対移動する画像受容体に移送することによって画像を形成する画像形成装置において、一端に画像非形成液流入口を持ち前記記録液吐出口を他端に持ち断面積略一定の管状の記録液流路と、前記記録液流路の内壁面から前記記録液流路内に突出する突部の頂面にあってかつ前記画像非形成液が流れる記録液流路の前記一端から画像非形成液の流れ方向を指向して開口する画像形成液吐出口と、前記画像形成液吐出口へ画像形成液を送る画像形成液流路とを備えることを特徴とする画像形成装置、により達成される。
【0015】
画像形成液は画像非形成液の流れ方向と平行に吐出するためには例えば記録液流路の吐出口と反対の一端の端面から画像非形成液を吐出させ、この端面の中央付近から画像形成液をそれぞれ吐出させて合流させることができる。複数の画像形成液を共通の画像非形成液内へ吐出させてその混合割合を変えることにより記録液の色および濃度を調整するようにしてもよい。
【0016】
参考例
図1は本発明の参考例である連続塗布方式の画像形成装置の概念図、図2はここに用いる画像形成部の拡大断面図、図3は1つの記録液流路を抜き出した一部破断斜視図、図4はその異なる3方向の断面図である。図1において符号10はプラテン、12はこのプラテン10に巻掛けられた画像受容体としてのプリント用紙である。このプリント用紙12はプラテン10の図上時計方向の回転によって一定速度で矢印方向に送られる。
【0017】
14は下塗り部であり、インクの付着性を向上させて画質の向上を図るために下塗り液をプリント用紙12に塗布する。後記する透明液にこの下塗り液の機能を持たせた場合には、この下塗り部14は省くことができる。16は画像形成部であり、透明液(画像非形成液)と画像形成液であるインクとを混合してプリント用紙12に導くことによりプリント用紙12に画像を形成する。18はこの画像形成部16で画像が形成されたプリント用紙12を加熱し、インクを乾燥させるヒータである。
【0018】
画像形成部16は図2に示すように、記録液流路20と、インク流路22と、これらの各流路20,22の流路断面積を変化させるインク流量制御手段としての流量制御弁24,26とを備える。記録液流路20には透明液CLが流れる。この透明液CLは無色透明なインク、すなわち乾燥した時に無色透明となるインクであり、酸化防止剤や紫外線吸収剤などの退色防止剤を含む。インク流路22には画像形成液INKが流れる。この画像形成液INKは例えば黒色のインクである。
【0019】
これら透明液CLおよび画像形成液INKはそれぞれインクタンク28,30に収容され、これらのインクタンク28,30からインク供給ポンプ32,34によってそれぞれ記録液流路20およびインク流路22に一定圧力で送出される。ここで用いるポンプ32,34としては、例えば密閉したインクタンク28,30に一定空気圧を加える空気ポンプや、インク吐出側に圧力調整弁を備え吐出圧を一定に保持する構造のものが適する。
【0020】
流量制御弁24,26は、例えばピエゾ素子24A,26Aと、この素子24A,26Aの歪みによって各流路20,22内に進退動するダイヤフラム24B,26Bとを有する。これらのピエゾ素子24A,26Aは、制御部36(図1)によって、各流路20,22から供給される透明液CLおよび画像形成液INKの合計供給量S0を常に一定とするように制御される。
【0021】
この制御部36は、図2に示すように演算部38とドライバ40,42を備える。演算部38は、濃度信号(画像信号)に基づいて透明液CLおよび画像形成液INKの混合割合(S1/S2)を演算する。ここに透明液CLおよび画像形成液INKの供給量S1,S2は、その合計(S1+S2)が一定量S0となるように決める。ドライバ40,42は各流路20,22の供給量がS1,S2となるようにピエゾ素子24A.26Aを駆動する。
【0022】
例えばピエゾ素子24A,26Aは素子固有の機械的な共振周波数を有するパルスによって駆動され、このパルス数によってダイヤフラム24B,26Bの開閉回数が制御され、その結果流量S1,S2が制御されるように構成することができる。この場合に、流路20,22の流路抵抗やインク供給圧力やダイヤフラム24B,26Bの開閉条件等が揃っているものとすれば、ピエゾ素子24A,26Aの駆動パルス数の合計が一定になるように制御することにより、合計流量S0=S1+S2を一定に管理することができる。
【0023】
このように流量が制御された透明液CLおよび画像形成液INKは、流路20,22が合流する記録液吐出口44から連続流となって吐出され、この記録液吐出口44に近接して対向するプリント用紙12に連続塗布される。ここにインク流路22は記録液流路20の流れ方向に対してほぼ垂直方向に向かって透明液CLの中に画像形成液である画像形成液INKを吐出する。
【0024】
すなわち記録液流路20の内壁には円柱状の突部46が形成され、この突部46の頂面にインク流路22が開口し、この開口が画像形成液吐出口48となっている。突部46は記録液流路20の内壁よりも少なくとも5μm高い。このため画像形成液INKは記録液流路20の内壁に接触したりその流れが乱されることなく、透明液CLに包まれた状態で記録液吐出口44に導かれる。
【0025】
そして透明液および画像形成液INKは図2に示すように互いに容易に混合せず乱れの無い層流として塗布する。ここに層流は、透明液CLおよび画像形成液INKの境界近傍だけで混合した状態の流れを含む。画像形成液INKはこのように層流とすることにより、画像形成部16内の記録液通路内壁に画像形成液INKを接触させずにプリント用紙12に導くことができ、画像の乱れを防ぐことができる。
【0026】
またプリント用紙12に形成した画像表面は透明液CLで覆われるので、プリント表面は均一な光沢面となり、好ましい画像品位を与える。また透明液CLをプリント用紙12の下塗り層と機能させることもできる。なお図4の(A)は平断面、(B)は側断面、(C)は正断面を示す。
【0027】
透明液CLおよび画像形成液INKの流路20,22および流量制御弁24,26をプリント用紙12の幅方向(移動方向に直交する方向)に多数並設し、例えば画素ごとに設けておけば、各画素に対応する流量制御弁24,26をそれぞれの濃度信号(画像信号)によって制御することにより画像を形成することができる。この場合、各画素ごとに記録液吐出口44を独立させてプリント用紙12に対向させておくことができる。またこれらの記録液吐出口44をプリント用紙12の幅方向に連通するスリット内に開口させ、透明液CLと画像形成液INKとを含む記録液をこのスリットから帯状にプリント用紙12に移送し塗布することもできる。
【0028】
【他の参考例
図5はこのような画像形成部16Aの参考例を示す斜視図、図6はその塗布状態を示す拡大断面図である。この画像形成部16Aは、画素ごとに独立した記録液吐出口44と、各画素の記録液吐出口44と平行なスリット44Aとを備え、各記録液吐出口44から連続的に吐出される記録液がスリット44A内で層流となって帯状に集合し、プリント用紙12に吐出される。
【0029】
ここに各記録液吐出口44から吐出される記録液は画像形成液INKを透明液CLで包んだものであるから、スリット44A内で帯状に集合した時には透明液CLが各記録液をつなぐ役割を持つことになり、画像形成液INKの乱れが生じない。このため画質の低下を招くことがない。
【0030】
この透明液CLは、記録液の連続塗布時に画像形成液INKの流動に乱れやうずが発生するのを防止して、画質を向上させる機能も有する。すなわち図6に示すように、画像形成部16Aがプリント用紙12との間に形成する間隙G内では、スリット44Aから出た記録液の外側を包む透明液CLがスリット44Aの上流側に流れて液溜まりLができる。この液溜まりL内では透明液CLのうずが発生することがあるが、この液は透明なので塗布面に影響は生じず画質を低下させることがない。
【0031】
透明液CLで形成される液溜まりLはプリント用紙12の移動に伴って一定厚さの安定した層流となってスリット44Aの前に来るから、このスリット44Aから吐出される画像形成液INKはこの安定した透明液CLの層流の上に載って塗布される。このため画像形成液INKの流動に乱れやうずが発生せず、画像品質を向上させることができるものである。
【0032】
画像形成部16Aには他のインク流路23を設けてもよい。このインク流23から供給される他の画像形成液である画像形成液INK2を流量制御弁(図示せず)を介して記録液吐出口44に導き、画像形成液INKと共に透明液CLの中に入れてプリント用紙12に移す。このインク流路23を2つ設ける場合には、インク流路22,23,23にイエロー、マゼンタ、シアンの色インクを供給し、これらの混合比を変化させることによりカラー画像の形成が可能になる。
【0033】
【他の参考例
図7は他の参考例を示す断面図である。この参考例は記録液流路20の内壁に透明液CLの流れ方向に傾いた傾斜円柱状の突部46Aを設け、この突部46Aの上面にインク流路22の吐出口48Aを開口させたものである。ここに吐出口48Aは透明液CLの流れ方向に傾けて開口させたものである。このため画像形成液INKが透明液CLの中に円滑に入り、乱れが発生しにくくなる。
【0034】
【他の参考例
図8は突部の他の参考例を示す平面図である。図8の(A)に示す突部46Bは透明液CLの流れ方向に長い楕円形とし、その上面の中央付近に吐出口48Bを開口させたものである。(B)に示す突部46Cは同じく透明液CLの流れ方向に長い楕円形とし、その上面の下流端に吐出口48Cを開口させたものである。(C)に示す突部46Dは、流下方向に向かう液滴状であり、その上面の下流端に吐出口48Dを開口させたものである。これらの参考例によれば、突部46B〜Dが透明液CLに発生させる乱れを一層少なくすることができる。
【0035】
【他の参考例
図9は同じく突部の他の参考例を示す側面図である。すなわち図8の参考例における側面形状の参考例を示す。図9の(A)に示す突部46Eは長さ方向(突出方向)に断面形状が変化しない柱状としたものである。(B)に示す突部46Fは上流側の端面を上流側へ向かって傾けたものである。48E,48Fはインク吐出口である。(C)に示す突部46Gは略船底型とし、その上面すなわち甲板側にインク吐出口48Gを流下方向に傾けて開口させたものである。このように突部46E,F,Gの形状を工夫することによって、透明液に発生させる乱れを一層少なくすることができる。
【0036】
【他の参考例
図10は他の参考例を示す平面図である。この参考例は共通の記録液流路20内に異なる色の画像形成液を吐出するものである。すなわち記録液流路20の一端に透明液吐出口20Aを設け、記録液流路20内に透明液CLの層流を形成する。そして記録液流路20の内壁に設けた4つの突部46のインク吐出口48からイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各インクをそれぞれ透明液CL内に吐出するものである。
【0037】
この参考例によれば、各インクの吐出量を画像信号に基づいて制御することにより、各インクの混合割合を変え、この結果カラー画像の形成が可能になる。ここに各インクは透明液CLの中に吐出され、記録液流路20の内壁に付着することがないから、画質が向上する。
【0038】
【他の参考例
図11は他の参考例を示す図である。この参考例は図10に示したものを多数並べることにより、画素ごとに画像信号に基づいたカラー表示を行えるようにしたものである。この図11において各記録液流路20の一端に設けた透明液吐出口20Aには共通の透明液定圧供給ポンプ(図示せず)から透明液CLが供給され、各記録液流路20に透明液の定圧層流が形成される。
【0039】
【他の参考例
図12は他の参考例を示す図である。この参考例は図11における各画素ごとに設けた記録液流路20の隔壁を省いたものである。すなわち記録液流路20をスリット状としてその一端に記録液流路20内に均一な透明液の一定圧力の層流を形成する透明液吐出口20Aを設ける一方、各画素に対応する位置に4色の突部46とインク吐出口48とを設けたものである。透明液は定圧力供給源から、画像形成液は画像信号によって変調された容量供給源から、それぞれ供給されることが望ましい。この実施態様によれば記録液流路20の構造が単純になり、また透明液供給源が1つで済み、製造が容易になる。
【0040】
実施態様】
図13は本発明の一実施態様の側断面図、図14はそのXIV−XIV線断面図である。この実施態様は、断面四角形の記録液流路20の一端を閉じて、ここに側方に開口する透明液吐出口20Aから透明液CLを供給する一方、この閉じた一端の中央に透明液CLの流下方向に向かって突出する突部46を形成し、ここにインク吐出口48を透明液の流下方向に向けて開口させたものである。
【0041】
この実施態様によれば画像形成液INKは透明液CLの流れの中央付近に確実に吐出されることになり、画像形成液INKを記録液流路20の内壁に接触させることなく円滑に画像受容体へ導くことができる。このため画質の向上に適する。
【0042】
【他の実施態様】
図15は他の実施態様を記録液吐出口44側から記録液流路20内を見た図である。また図16と図17はこの図15におけるXVI−XVI線断面図とXVII−XVII線断面図である。
【0043】
この実施態様は画素ごとに設けた断面四角形の記録液流路20の一端を閉じて、この閉じた端面の4つの隅に透明液流下方向を指向する透明液吐出口20Aをそれぞれ設けた。そして各透明液吐出口20Aに透明液供給口20Bから透明液CLを供給して記録液流路20内に透明液CLの定常流を形成する。一方記録液流路20の閉じた端面の中央に1つの突部46を形成し、ここに透明液CLの流下方向と平行にインク吐出口48を開口させ、ここにインク流路22から画像形成液INKを供給するものである。
【0044】
この実施態様によれば、インク吐出口48から吐出される画像形成液INKは、その周囲の4つの透明液吐出口20Aから吐出される透明液CLに確実に囲まれて透明液CLと一体となって流下する。このため画像形成液INKが透明液CLと共に円滑に流動し、画質が向上する。
【0045】
【発明の効果】
請求項1の発明は以上のように、断面積略一定で管状の記録液流路の内壁面から記録液流路内に突出する突部の頂面にあってかつ記録液流路の一端から画像非形成液の流れ方向を指向して開口する画像形成液吐出口から、記録液流路内を層流として流れる画像非形成液流内へ画像形成液を吐出するものであるから、画像形成液を画像非形成液で包んだ状態で画像受容体に連続的に移送することができ、画像受容体に到達するまでの間に画像形成液が乱れることがなくなり、画質が低下するのを防ぐことができる。
【0046】
また画像形成液は画像非形成液に包まれているから、記録ヘッドに画像形成液が直接接触するのを防ぐための画像非形成液の吐出口を記録ヘッドに別途設ける必要がなくなり、記録ヘッドの構造を簡単にすることができる。このため記録ヘッドの小型化と信頼性の向上が図れる。
【0047】
複数の画像記録液を共通の画像非形成液内に吐出することにより、カラー画像の形成が可能になる(請求項)。
【0049】
請求項の発明によれば、この画像形成方法の実施に直接使用する画像形成装置が得られる。
【0050】
異なる画像形成液を共通の画像非形成液内に吐出する複数の画像形成液吐出口を設けることにより、カラー画像の形成も可能である(請求項)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一参考例の画像形成装置の概念図
【図2】 同じく画像形成部の拡大断面図
【図3】 1つの記録液流路を一部断面して示す図
【図4】 同じく異なる方向の断面図
【図5】 画像形成部の一参考例を示す断面図
【図6】 その塗布状態を示す拡大断面図
【図7】 他の参考例を示す断面図
【図8】 他の参考例を示す図
【図9】 突部の他の参考例を示す図
【図10】 他の参考例を示す図
【図11】 他の参考例を示す図
【図12】 他の参考例を示す図
【図13】 他の実施態様の側断面図
【図14】 そのXIV−XIV線断面図
【図15】 本発明の実施態様を記録液吐出口側から見た図
【図16】 そのXVI−XVI線断面図
【図17】 同じくXVII−XVII線断面図
【符号の説明】
12 画像受容体としてのプリント用紙
16、16A 画像形成部
20 記録液流路
22、23 インク流路(画像形成液流路)
24、26 流量制御弁
44 記録液吐出口
46、46A〜46G 突部
48、48A〜G インク吐出口(画像形成液吐出口)
L 透明液(画像非形成液)
NK 画像形成液としてのインク

Claims (4)

  1. 最終的に画像を形成するための画像形成液と画像形成後実質的に画像を形成しない画像非形成液との混合割合を画像信号に基づいて変化させた記録液を、記録ヘッドの記録液吐出口から吐出させ、前記記録ヘッドに対して相対移動する画像受容体に移送することによって画像を形成する画像形成方法において、
    一端に画像非形成液流入口を持ち前記記録液吐出口を他端に備えた断面積略一定の管状の記録液流路に前記画像非形成液を層流として流す一方、前記記録液流路の内壁面から前記記録液流路内に突出する突部の頂面にあってかつ前記記録液流路の前記一端から画像非形成液の流れ方向を指向して開口する画像形成液吐出口から前記画像形成液を前記記録液流路を流れる画像非形成液中に吐出し、前記画像非形成液および画像形成液を前記記録液吐出口へ連続流として導き乱れのない層流として前記画像受容体に連続塗布することを特徴とする画像形成方法。
  2. 複数の画像形成液を複数の吐出口から共通の画像非形成液流中に吐出する請求項1の画像形成方法。
  3. 最終的に画像を形成するための画像形成液と画像形成後実質的に画像を形成しない画像非形成液との混合割合を画像信号に基づいて変化させた記録液を、記録ヘッドの記録液吐出口から吐出させ、前記記録ヘッドに対して相対移動する画像受容体に移送することによって画像を形成する画像形成装置において、
    一端に画像非形成液流入口を持ち前記記録液吐出口を他端に持ち断面積略一定の管状の記録液流路と、前記記録液流路の内壁面から前記記録液流路内に突出する突部の頂面にあってかつ前記画像非形成液が流れる記録液流路の前記一端から画像非形成液の流れ方向を指向して開口する画像形成液吐出口と、前記画像形成液吐出口へ画像形成液を送る画像形成液流路とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. それぞれ異なる画像形成液を共通の画像非形成液中に吐出する複数の画像形成液吐出口が記録液流路の一端に開口している請求項3の画像形成装置。
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