JP2001047624A - 画像記録ヘッドおよび画像形成装置 - Google Patents

画像記録ヘッドおよび画像形成装置

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JP2001047624A
JP2001047624A JP22204099A JP22204099A JP2001047624A JP 2001047624 A JP2001047624 A JP 2001047624A JP 22204099 A JP22204099 A JP 22204099A JP 22204099 A JP22204099 A JP 22204099A JP 2001047624 A JP2001047624 A JP 2001047624A
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Japan
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ink
image
recording head
electrode
image recording
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JP22204099A
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Ryoichi Yamamoto
亮一 山本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電力を利用してインクを吐出し画像信号に
基づいてインクを画像受容体に移送することにより画像
を形成する場合に、静電力を増大させ、可動電極の可動
変位量を大きくしてインク吐出量を増大させる。 【解決手段】 それぞれ櫛歯状に形成され互いに入れ子
になった固定電極および可動電極と、可動電極により駆
動されインク流路面積を変化させる可動部材とを備え、
固定電極と可動電極との間に画像信号により変化する電
圧を印加することにより両電極間に静電力を発生させ、
この静電力による可動電極の変位により可動部材を駆動
してインク流量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像信号に基づ
いてインクを画像受容体に導くことにより画像を形成す
るための画像記録ヘッドと、この画像記録ヘッドを用い
る画像形成装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】特許第2854876号には、静電力を
利用してインクを吐出する画像記録ヘッドが示されてい
る。すなわちここに示されたものは、インク流路の壁と
なる振動板の外側に隣接してこの振動板と平行に可動電
極(個別電極)および固定電極(共通電極)を設けたも
のである。そしてこれらの電極間に電圧を印加した時に
両電極間に発生する静電力を利用して可動電極を変位さ
せ、この可動電極の変位を振動板に伝えてインク流路の
流路容積を変化させてインクジェットを発生させるもの
である。
【0003】ここには、可動電極と固定電極とは共に平
板状であり両者間に間隙を挟む状態で平行に保持されて
いる。この間隙には比誘電率εsが大きい物質例えば強
誘電体を充填しておくことにより静電力を増大させるこ
とができることが説明されている。
【0004】ここに電極間の静電力Fは次のように求め
ることができる。間隙をd(cm)、対向面積をS(c
2)、電極間電圧をV(v)に保つものとすると、電
極間の静電容量CはC=εsε0S/dである。ここにε
0は真空誘電率である。この時蓄えられる静電エネルギ
ーUは、U=CV2/2=εsε0SV2/2dとなる。従
って電極間に働く力(静電力)Fは、F=∂U/∂d=
−εsε0SV2/(2d2)となる。負号は引力を示す。
従って両電極間に発生する静電力を大きくするために
は、両電極の対向面積(S)を拡大するか、電極間隙
(d)を狭くするか、間隙に充填する物質の比誘電率ε
s を大きくすることが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】静電力を利用してイン
クを吐出する従来の画像記録ヘッドは、平板状の可動電
極および固定電極をこれらの一方の平面が互いに対向す
るように配置したものであった。一般に電極の対向面積
(S)を拡大することは、記録ヘッドの大型化を招き、
また画素間隔を狭くして画質を向上させることが困難に
なるため、望ましくない。電極間隙(d)を狭くするこ
とは、可動電極の可動変位量の減少を招くことになり、
インク吐出量が減少するという問題が生じる。
【0006】この発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、静電力を利用してインクを吐出する場合
に、静電力を増大させることができ、可動電極の可動変
位量を大きくしてインク吐出量を増大させることができ
る画像記録ヘッドを提供することを第1の目的とする。
またこの画像記録ヘッドを用いた画像形成装置を提供す
ることを第2の目的とする。
【0007】
【発明の構成】この発明によれば第1の目的は、画像信
号に基づいてインクを画像受容体に移送することにより
画像を形成する画像記録ヘッドにおいて、それぞれ櫛歯
状に形成され互いに入れ子になった固定電極および可動
電極と、前記可動電極により駆動されインク流路面積を
変化させる可動部材とを備え、前記固定電極と可動電極
との間に前記画像信号により変化する電圧を印加するこ
とにより両電極間に静電力を発生させ、この静電力によ
る前記可動電極の変位により前記可動部材を駆動してイ
ンク流量を制御することを特徴とする画像記録ヘッド、
により達成される。
【0008】また同じ目的は、画像信号に基づいてイン
クを画像受容体に移送することにより画像を形成する画
像記録ヘッドにおいて、インク流路に設けたキャビティ
部と、それぞれ櫛歯状に形成され互いに入れ子になった
固定電極および可動電極と、前記可動電極により駆動さ
れ前記キャビティ部の容積を変化させる可動部材とを備
え、前記固定電極と可動電極との間に前記画像信号によ
って変化する電圧を印加することにより両電極間に静電
力を発生させ、この静電力により前記可動電極および可
動部材とを駆動し、インクを吐出させることを特徴とす
る画像記録ヘッド、によっても達成される。
【0009】ここにキャビティ部の近傍にインク流動抵
抗がインク吐出方向へ小さく逆方向へ大きい逆止弁を設
けておいてもよい。インク流路や固定電極や可動電極や
可動部材、あるいはこれらと逆止弁やキャビティ部は、
共通な基板上に形成しておくことができる。固定電極と
可動電極とは可動電極の変位方向に平行な櫛歯を有する
形状とすることができ、この場合これらを共通基板上に
エッチングなどのマイクロマシンの製法を利用して形成
できる。
【0010】これらの各部品を共通基板上に形成した場
合には、これらの基板を仕切板を挟んで積層することに
より、多数の画素に対して同時並列的に画像を形成でき
る記録ヘッドとすることができる。すなわち各基板の端
面に開口するインク吐出口が、画像受容体の相対移動方
向に対して直交あるいはほぼ直交する直線上に並ぶよう
にして、各基板のインク吐出口をこの直線上の各画素に
対応させればよい。
【0011】インク吐出口は同一直線上に並べるのに代
えて、複数の平行な直線上に分散させてもよい。例えば
隣接するインク吐出口を異なる直線上に位置させること
ができる。また多数の固定電極をアレイ状に形成した部
材と、多数の可動電極がアレイ状に形成された部材と、
インク流路等がアレイ状に形成された部材とを組合せる
ことにより、インク吐出口をアレイ状すなわち直線状に
並べて配列することも可能である。
【0012】1つのインク吐出口に対して1つのインク
流路から1色のインクを供給するようにしてもよい。例
えば印字プリンタなどで単色の印字を行う場合や、複数
のインク吐出口から吐出される異なる色のインクの組合
せによって各画素の色を設定する場合には、このような
ものが使用可能である。1つのインク吐出口の上流側で
色が異なる複数のインク流路を集合させ、各インク流路
から供給されるインクの量を別々に制御することにより
インク吐出口から吐出される流体の色を設定するように
してもよい。
【0013】可動電極に発生する静電力は、可動電極と
固定電極とで形成されるコンデンサに蓄えられる静電エ
ネルギーUの変化率∂U/∂ξ(ξは可動電極の変位
量)であるから、この静電エネルギーUを大きくするの
がよい。このため可動電極の厚さを大きくするのがよ
く、例えば2μm以上とするのがよい。この厚さは、隣
接するインク吐出口の間隔を記録画像の画素間隔にほぼ
等しくする必要があることを考慮して決めるべきであ
る。またこの静電エネルギーUは電極間の間隙の比誘電
率εsに比例するから、この比誘電率εsを大きくするの
がよい。例えば強誘電体が適する。
【0014】ここに用いる誘電体は、比誘電率(εs
は10以上のものが適する。例えばメタノール(εs
10)等の誘電率が高いアルコール類、水(ε=6
2)、ニトロベンゼン(εs=34)、これらに強誘電
体(例えばチタン酸バリウムを主成分とする化合物な
ど)の微粒子を分散したもの、強誘電液晶や反強誘電液
晶等が適する。
【0015】本発明によれば第2の目的は、請求項1〜
12のいずれかの画像記録ヘッドを用いる画像形成装置
であって、インク吐出口は画像受容体に近接して対向
し、インクはインク吐出口から吐出されて連続した流体
流となって画像受容体に移送されることを特徴とする画
像形成装置、により達成される。
【0016】ここにインク吐出口は画像受容体の相対移
動方向に対して直交または略直交する方向に画素に対応
して並設することができる。また塗布ヘッドから連続流
として吐出される流体(インク)は中間受容体を介して
画像受容体に移送するものであってもよい。
【0017】インク吐出口から吐出される流体(イン
ク)は、連続流として画像受容体に移送する連続塗布方
式に代えてインクジェット方式により移送してもよい。
この場合には、可動電極および可動部材の変位によりイ
ンクをインク吐出口から直接インクジェット状にして吐
出させることができる。しかし可動電極と可動部材の変
位によって流量が制御された流体を、別に設けたインク
移送手段を用いたインクジェット方式により画像受容体
へ導くようにしてもよい。
【0018】
【実施態様】図1は本発明の一実施態様である連続塗布
方式の画像形成装置の概念図、図2はここに用いる画像
記録ヘッドの拡大断面図、図3は流量制御弁の駆動部を
示す拡大断面図、図4は塗布ヘッドの分解斜視図であ
る。図1において符号10はプラテン、12はこのプラ
テン10に巻掛けられた画像受容体としてのプリント用
紙である。このプリント用紙12はプラテン10の図上
時計方向の回転によって一定速度で矢印方向に送られ
る。
【0019】14は下塗り部であり、インクの付着性を
向上させて画質の向上を図るために透明な下塗り液をプ
リント用紙12に塗布する。16は画像記録ヘッドであ
り、第1のインクと第2のインクとを混合してプリント
用紙12に導くことによりプリント用紙12に画像を形
成する。18はこの画像記録ヘッド16で画像が形成さ
れたプリント用紙12を加熱し、インクを乾燥させるヒ
ータである。
【0020】画像記録ヘッド16は図2に示すように、
第1のインク流路20と、第2のインク流路22と、こ
れらの各流路20,22の流路断面積を変化させるイン
ク流量制御手段としての流量制御弁24,26とを備え
る。第1のインクとしては無色透明インク、すなわち乾
燥した時に無色透明となるインクが使用可能であり、酸
化防止剤や紫外線吸収剤などの退色防止剤を含む。第2
のインクは例えば黒色のインクである。
【0021】これら第1および第2のインクはそれぞれ
インクタンク28,30に収容され、これらのインクタ
ンク28,30からインク供給ポンプ32,34によっ
てそれぞれ第1および第2のインク流路20,22に一
定圧力で送出される。ここで用いるポンプ32,34と
して例えばインク吐出側に圧力調整弁を備え、吐出圧を
一定に保持する構造のものが適する。
【0022】流量制御弁24,26の構成は後記するよ
うに静電力によって駆動されるものであり、この駆動部
24A,26Aの駆動力によってインク流路20,22
内に可動部材としてのダイヤフラム24B,26Bを進
退動させるものである。これらの駆動部24A,26A
は、制御部36(図1)によって、各インク通路20,
22から供給される第1および第2のインクの合計供給
量S0を常に一定とするように制御される。
【0023】この制御部36は、図2に示すように演算
部38とドライバ40,42を備える。演算部38は、
濃度信号(画像信号)に基づいて第1および第2のイン
クの混合割合(S1/S2)を演算する。ここに第1およ
び第2のインクの供給量S1,S2は、その合計(S1
2)が一定量S0となるように決める。ドライバ40,
42は各流路20,22の供給量がS1,S2となるよう
に駆動部24A,26Aを駆動する。
【0024】駆動部24A,26Aはパルスによって駆
動され、このパルス数およびパルス電圧によってダイヤ
フラム24B,26Bの開閉回数および開度が制御さ
れ、その結果流量S1,S2が制御されるように構成する
ことができる。この場合に、インク流路20,22の流
路抵抗やインク供給圧力やダイヤフラム24B,26B
の開閉条件等が揃っているものとすれば、駆動部24
A,26Aの駆動パルス数の合計が一定になるように制
御することにより、合計流量S0=S1+S2を一定に管
理することができる。
【0025】画像記録ヘッド16は図4に示すように基
板46と仕切板48とを交互に積層したものである。各
基板46には、図2,3に示すように1つの画素に対応
するインク吐出口44、インク流路20,22、流量制
御弁24,26が形成される。ここに各基板46のイン
ク吐出口44は、プリント用紙12の走行方向に直交す
る直線上に並ぶ。またこの場合には隣接する各インク吐
出口44の間隔は記録画像の画素間隔に一致する。従っ
て1枚の基板46と1枚の仕切板48の合計厚さは画素
間隔に一致する。
【0026】流量制御弁24,26は静電力により駆動
される駆動部24A,26Aを有する。これらの駆動部
24A,26Aは図3に示すように固定電極24C,2
6Cと、可動電極24D,26Dと、可動電極24D,
26Dを弾性支持する一対のばね24E,26Eとを有
する。固定電極24C,26Cと可動電極24D,26
Dとはそれぞれ櫛歯形で、互いに入れ子となるように作
られている。
【0027】なお可動電極24D,26Dは基板46よ
りも僅かに薄く作られていて、図4に示すように積層し
た状態で櫛歯の長手方向に移動可能である。ばね24
E,26Eは、可動電極24D,26Dに固定電極24
C,26Cとの間に僅かな間隙を空ける位置へ復帰させ
る。可動電極24D,26Dには固定電極24C,26
Cと反対側に突出する突出部24F,26Fが設けら
れ、この突出部24F,26Fが、ダイヤフラム24
B,26Bの裏側(インク流路20,22と反対側)に
接触している。
【0028】固定電極24C,26Cと可動電極24
D,26Dとの間隙には比誘電率εsが大きい流体が充
填されている。前記ドライバ40,42は対向する固定
電極24Cと可動電極24Dおよび26C,26Dの間
に印可する電圧を変化させると、可動電極24D,26
Dが櫛歯の長手方向に移動する。このためダイヤフラム
24B,26Bも一体となって移動し、インク流路2
0,22の流路面積が変化する。
【0029】このように流量が制御された第1および第
2のインクは、第1および第2の流路20,22が合流
するインク吐出口44から連続流となって吐出され、こ
のインク吐出口44に近接して対向するプリント用紙1
2に連続塗布される。この時駆動パルス数と電圧とによ
り合計吐出流量S1+S2=S0が一定になるように管理
すれば、インクを円滑かつ安定してプリント用紙12に
塗布できる。この場合に第1および第2のインクは図2
に示すように互いに混合せず乱れの無い層流として塗布
する。
【0030】ここに層流は、第1および第2のインクの
境界近傍だけで混合した状態の流れを含む。第1,第2
のインクは均一に混合してもよいが、このように層流と
することにより、プリント用紙12に形成した画像表面
をいずれかのインク(ここでは第1のインク)で覆うこ
とができる。またいずれかのインク(ここでは第2のイ
ンク)をプリント用紙12の下塗り層に対してなじみが
良いインクとすることにより画質を向上させることがで
きる。
【0031】第1,第2のインク流路20,22および
流量制御弁24,26はプリント用紙12の幅方向(移
動方向に直交する方向)に多数並設され画素ごとに設け
られるから、各画素に対応する流量制御弁24,26を
それぞれの濃度信号(画像信号)によって制御すること
により画像を形成することができる。この場合、各画素
ごとにインク吐出口44を独立させてプリント用紙12
に対向させておくことができる。またこれらのインク吐
出口44をプリント用紙12の幅方向に連通するスリッ
ト内に開口させ、インク液体をこのスリットから帯状に
プリント用紙12に移送し塗布することもできる。
【0032】
【他の実施態様】図5はこのような画像記録ヘッド16
Aの一実施態様を示す斜視図、図6はその塗布状態を示
す拡大断面図である。この画像記録ヘッド16Aは、画
素ごとに独立したインク吐出口44と、各画素のインク
吐出口44と平行なスリット44Aとを備え、各インク
吐出口44から連続的に吐出されるインク液体がスリッ
ト44A内で層流となって帯状に集合し、プリント用紙
12に吐出される。
【0033】この画像記録ヘッド16Aには下塗り部1
4Aが一体に組込まれている。下塗り部14Aは、第1
および第2のインク流路20,22と平行な下塗り液流
路14Bと、前記スリット44Aと平行なスリット14
Cとを備える。下塗り液Lは無色透明でプリント用紙1
2の表面にインクが安定して付着するように下処理する
ものであるから、プリント用紙12の移動方向に対して
画像記録ヘッド16Aのスリット44Aの上流側に位置
する。
【0034】この下塗り液Lは、インク液体INKの連続
塗布時にインク液体INKの流動に乱れやうずが発生する
のを防止して、画質を向上させる機能も有する。すなわ
ち図6に示すように、画像記録ヘッド16Aがプリント
用紙12との間に形成する間隙G内では、スリット14
Cから出た直後の下塗り液Lの一部がスリット14Cの
上流側に流れて液溜まりL1ができる。この液溜まりL1
内では下塗り液Lのうずが発生することがあるが、下塗
り液Lは透明なので塗布面に影響は生じない。
【0035】下塗り液Lはプリント用紙12の移動に伴
って一定厚さの安定した層流となってスリット44Aの
前に来るから、このスリット44Aから吐出されるイン
ク液体INKはこの安定した下塗り液Lの層流の上に載っ
て塗布される。このためインク液体INKの流動に乱れや
うずが発生せず、画像品質を向上させることができるも
のである。
【0036】画像記録ヘッド16Aには第3のインク流
路23を設けてもよい。この第3のインク流23から供
給される第3のインクを流量制御弁(図示せず)を介し
てインク吐出口44に導き、第1のインクおよび第2の
インクと共にプリント用紙12に移す。この第3のイン
ク流路23を設ける場合には、第1,第2,第3のイン
ク流路20,22,23にイエロー、マゼンタ、シアン
の色インクを供給し、これらの混合比を変化させること
によりカラー画像の形成が可能になる。
【0037】
【他の実施態様】図7は塗布ヘッドの他の実施態様を示
す分解斜視図である。この塗布ヘッド16Bは多数の画
素に対応する多数のインク吐出口44の並列方向と平行
なブロックa〜f,a′〜c′に分け、多数の画素に対
応するインク流路、逆止弁、作動流体流路等をそれぞれ
異なるブロックに形成して積層したものである。
【0038】すなわち上下両端のブロックa,a′には
固定電極をアレイ状に形成し、その内側のブロックb,
b′には可動電極およびばねをアレイ状に形成する。そ
の内側のブロックc,c′には、ダイヤフラムと、この
ダイヤフラムを可動電極に連結する突起をアレイ状に形
成する。そしてこれらのブロックc,c′の間に挟まれ
るブロックd,e,fには複数のインク流路やインク吐
出口等を形成するが、ブロックd,e,fは3以外のブ
ロック数に分けて組合せてもよい。
【0039】ブロックa,a′,b,b′の電極部分
は、X線やUV光(紫外線光)を用いたりリソグラフ、
反応性イオンエッチングやウェットエッチングを用いた
種々の異方性エッチングにより形成することができる。
またこれらの方法を用いて型を形成し、この方を使って
モールディングにより形成することもできる。なおこの
図7の実施態様は図4のものと比較してブロックの積層
方向が異なるだけであるから、図4の同じ一部分に同一
符号を付し、その説明は繰り返さない。
【0040】
【他の実施態様】図8は他の実施態様である画像記録ヘ
ッド116を示す断面図、図9はその分解斜視図であ
る。この実施態様は、図1,2におけるインク供給ポン
プ32,34および流路制御弁24,26に代えて、イ
ンク供給ポンプ132,134を用いたものである。こ
のポンプ132,134は、共通の基板146上に形成
され、各基板146は仕切板148を挟んで積層され
る。
【0041】ポンプ132,134は、逆止弁132
a,132bおよび134a,134bと、これらの逆
止弁132aと132bの間および134a,134b
の間に形成されたキャビティ部132c,134cと、
このキャビティ部132c,134cに臨むダイヤフラ
ム132d,134dと、これらのダイヤフラム132
dおよび134dを駆動する駆動部132e,134e
とを有する。
【0042】逆止弁132a,132bおよび134
a,134bは、このキャビティ部132c,134c
に対してインクの流れ方向によってコンダクタンス(抵
抗の逆数)が変化する形状とした絞りで形成される。す
なわちこれらの逆止弁132a,132b,134a,
134bはインクの流れ方向に対するコンダクタンス
(抵抗の逆数)がその逆方向に対するコンダクタンスよ
りも大きくなるような幾何学的形状を持つ絞りとしたも
のである。従って可動部分を持たず、マイクロマシンの
製造方法によって製造することが容易である。4つの逆
止弁132a,132b,134a,134bはいずれ
も同じ構造であるから、その1つ逆止弁132aを用い
て構造を説明する。
【0043】逆止弁132aは、インクの流れ方向(図
8の左から右に向かう方向)に向ってインク流路面積が
ほぼ連続的に増加する斜面Aと、逆方向に向ってインク
流路面積が急激に増加する平面Bとを持つ。この逆止弁
132aの動作を定性的に説明する。まずインクは図8
上で左側から右側に向って流れる時には、インクは絞り
を通り斜面Aに沿って整流に近い流れとなって流れる。
このためその時の圧力損失は小さくなり、流動抵抗が小
さい。反対にインクが右側から左側へ向って流れる時に
は、インクは絞りを通り平面Bにより急激に膨張するこ
とになり、乱流となる。このため圧力損失が大きくな
り、流動抵抗が大きくなる。なお絞りの角度によっては
流れ方向が逆になることもあり得るので、この時には、
絞りの向きを逆にする。
【0044】逆止弁132aと132bの間および13
4aと134bの間には容積が変動するキャビティ部1
32c,134cがあり、このキャビティ部132c,
134cの容積は駆動部132e,134eにより駆動
されるダイヤフラム132d,134dによって変化す
る。ここに駆動部132e,134eは前記図3,4で
説明したものと同じ構造である。
【0045】従ってダイヤフラム132d,134dの
変動によってキャビティ部132c,134cの容積が
変動すると、インクが逆止弁を往復動する。この時のイ
ンク流動は図8で右方向に向かう時に抵抗は小さくな
り、逆方向(左方向)に向かう時に抵抗が大きくなる。
このためキャビティ部132c,134cの連続する容
積変化により、インクは抵抗の小さい方向へ流れること
になり、逆止弁として機能するものである。なお逆止弁
はインク流路に1つ設けてもよいが、この実施態様のよ
うにキャビティ部132c,134cを挟んで両側に設
ければ、ポンプの機能が一層向上する。
【0046】このため駆動部132e,134eを駆動
すると、キャビティ部132c,134cの容積が変化
し、インクはインク吐出口144に向って流れる。従っ
て各駆動部132e,134eの固定電極と可動電極と
の間に印加する駆動パルス数とその電圧とを制御するこ
とにより、第1および第2のインクの供給量を制御する
ことができる。
【0047】
【他の実施態様】図10は他の実施態様である画像記録
ヘッド216を示す断面図である。この実施態様は前記
図8,9で示したものにおいて、ポンプ132,134
の配置を変えたものである。すなわちここで用いるイン
ク供給ポンプ232,234は、図10の紙面に対して
垂直な平面に平行な固定電極232C,234Cと可動
電極232D,234Dとを持ち、これらをこの垂直な
平面上で櫛歯状に配置する一方、可動電極232D,2
34Dの図9上で水平方向への動きをレバー232F,
234Fを介してダイヤフラム232B,234Bに伝
えるものである。
【0048】ここに可動電極232D,234Dは、そ
れぞれ一対のばね232E,234Eで弾性支持されて
いる。またレバー232F,234Fは定常状態(電極
に電圧を印加せずに静止させた状態)では図10に示す
ように可動電極232D,234Dに対して傾いた位置
にある。そしてこの状態ではレバー232F,234F
の両端はダイヤフラム232B,234Bの中央付近と
可動電極232D,234Dに係合し、ダイヤフラム2
32B,234B自身の弾性復帰習性と可動電極232
D,234Dのばね232E,234Eの復帰習性とに
よって挟まれている。
【0049】従ってこの実施例によれば、固定電極23
2C,234Cと可動電極232D,234Dとの間に
電圧を印加すれば、可動電極232D,234Dは図1
0の紙面上で水平に移動する。今この可動電極232
D,234Dが図10で左側へ移動すれば、レバー23
2F,234Fは図10の状態から起立方向へ回動し、
ダイヤフラム232B,234Bをキャビティ部232
c,234c側へ押す。このため第1および第2のイン
クは、それぞれ逆止弁232a,232bおよび234
a,234bを通りインク吐出口244に吐出され、プ
リント用紙12に連続塗布される。
【0050】
【他の実施態様】図11〜15は他の実施態様であるイ
ンクジェット方式によるインク移送手段を備える画像記
録ヘッドを示す。図11はピエゾインクジェット方式、
図12はサーマルインクジェット方式、図13はコンテ
ィニュアスインクジェット方式、図14は静電吸引イン
クジェット方式、図15は超音波インクジェット方式を
それぞれ示す。
【0051】これらの実施態様では前記図2,3と同様
な流量制御弁24,26で制御された第1および第2の
インクがインク吐出口44に導かれる。図11のインク
移送手段Aでは、このインク吐出口44付近に設けた吐
出用ピエゾ素子400を用いてインクを液滴402とし
て吐出し、プリント用紙12に導くものである。
【0052】図12のインク移送手段Bでは、インク吐
出口44付近に設けたヒータ404によってインク液体
を加熱してバブル406を発生させ、インク液滴402
を吐出させるものである。図13の方式では、インク吐
出口44の前に設けた電極408(408a,408
b)間に発振器410によって画像信号に応じた高電圧
を印加する。この結果、インク吐出口44から引出した
インク液滴402は画像信号に応じて電荷を付与され
る。これを偏向電極409(409a,409b)によ
って偏向させ、不要な液滴402aをじゃま板412で
除去しつつ必要な液滴402bだけをプリント用紙12
に導くものである。
【0053】図14のインク移送手段Dでは、インク吐
出口44を小径に絞り、このインク吐出口44とプリン
ト用紙12との間に発振器414により画像信号に応じ
た高電圧を印加する。高電圧によってインク吐出口44
からインク液滴402を引出してプリント用紙12に吸
引するものである。図15のインク移送手段Eではイン
ク吐出口44の外壁に超音波トランスデューサ416を
設け、この超音波トランスデューサ416が射出する超
音波をインク吐出口44の内壁に設けたフレネルレンズ
418でインク液体に集束させることによりインク液体
を加振し、液滴402を発生させるものである。
【0054】図11〜15に示したインクジェット方式
のものは、静電力により駆動される駆動部で吐出量を制
御したインクを、この駆動部とは別個なインク移送手段
A〜Eを用いてインクジェットとして噴射するものであ
る。しかし静電力により駆動される駆動部からインクを
直接インクジェットとして噴射させることも可能であ
る。
【0055】
【他の実施態様】図16はこのように静電力によりイン
クを直接インクジェットとして噴射する実施態様を示す
図である。この実施態様のインク移送手段Fは1つのイ
ンク流路20から単色のインクをインク液滴402とし
て吐出するものであるが、2種以上のインクを予め混合
してインク通路20に導くことにより液滴402の濃度
や色を変化させるようにしてもよい。
【0056】このインク移送手段Fの駆動部420は、
前記図3,4,7,8,9などで示した駆動部と同様に
形成される。すなわちインク流路20に設けたキャビテ
ィ部422と、このキャビティ部422に臨むダイヤフ
ラム424と、このダイヤフラム424を駆動する固定
電極426および可動電極428を備える。固定電極4
26は記録ヘッドの基板に固定され、可動電極428は
これに櫛歯状に組合されている。可動電極428はばね
430により弾性的に支持されている。
【0057】従って電極426,428間に加える電圧
を断続することによりダイヤフラム424が振動し、キ
ャビティ部422の内圧が変化する。この内圧の変化に
よってインクがインク吐出口44からインク液滴402
となって吐出され、プリント用紙12に導かれる。
【0058】以上図1〜15で説明した実施態様では2
種のインクを混合するもので、その一方を無色透明イン
クとしたから、濃度を変化させて画像を形成することが
できる。しかしこの発明は2種以上のインク、例えばイ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを混合し
たり、これらと無色透明なインクとを混合することによ
って色と濃度を同時に変化させるものであってもよい。
画像記録ヘッド16,16A等は、プリント用紙12な
どの画像受容体に直接画像を形成するものに代えて、中
間ドラムなどの中間画像受容体に画像を形成し、この中
間画像受容体からプリント用紙などの最終画像受容体に
画像を転写するものであってもよい。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、互いに
入れ子状態となった櫛歯状の固定電極および可動電極の
間の静電力によりインク流路面積を変える可動部材を駆
動するものであるから、互いに対向する平板状の電極を
用いるものに比べて小型化でき、大きな静電力を発生さ
せることができる。また各電極の櫛歯の長さを長くする
ことにより可動電極の変位量も大きくしてインク吐出量
を増大させ、インク吐出量の制御幅を増やすことが可能
である。
【0060】請求項2の発明によれば、インク流路にキ
ャビティ部を設け、キャビティ部の容積を変化させる可
動部材は、互いに入れ子になった櫛歯状の固定電極およ
び可動電極間に発生する静電力により駆動するものであ
るから、前記請求項1の発明と同様な効果が得られる。
この場合にキャビティ部の近傍に逆止弁を設け、インク
の逆流方向への流動抵抗を大きくすれば、インクの流動
は円滑に行われる(請求項3)。
【0061】インク流路、固定電極、可動電極あるいは
これらとキャビティ部とは共通な基板上に形成すること
ができる(請求項4,5)。この場合エッチング、レー
ザ加工、積層技術などの集積回路や多層プリント配線板
の製造で用いるマイクロマシン技術などを利用すること
ができる。この基板を仕切板と交互に積層することによ
り画素に対応する多数のインク吐出口を持った画像記録
ヘッドを作ることができる(請求項6,7)。
【0062】このように多数の基板を積層する場合には
インク吐出口が画像受容体の相対移動方向に対して直交
あるいはほぼ直交する直線上に並べるのがよい(請求項
8)。隣接するインク吐出口を複数の直線上に分散させ
てもよい(請求項9)。1つのインク吐出口に対して複
数のインク流路から異なるインクを供給し、各インクの
量を別々に制御することによりインク吐出口から吐出す
るインクの色を設定することができる(請求項10)。
【0063】可動電極の厚さは画素間隔や基板の厚さな
どを考慮しながら、静電力を増大させるためにできるだ
け厚くするのがよく、例えば2μm以上にするのがよい
(請求項11)。固定電極と可動電極との間隙には静電
力を大きくするために比誘電率ができるだけ大きい流体
を充填するのがよい(請求項12)。例えば強誘電体が
よい。
【0064】請求項13の発明によれば、インク吐出口
から吐出される流体を連続流として画像受容体に移送す
る連続塗布方式による画像形成装置が得られる。この場
合インク吐出口から吐出される連続流を中間受容体に移
送し、ここからさらに最終的な画像受容体に移送するも
のとしてもよい(請求項14)。
【0065】インク吐出口から吐出されるインクはイン
クジェット方式によって画像受容体に移送させるもので
あってもよい(請求項15)。この場合、静電力により
駆動される可動電極および可動部材の変位によってイン
クをインクジェットとして噴射することが可能である
(請求項16)。また静電力により駆動される可動電極
および可動部材によって噴出量を制御した流体を、別途
設けたインク移送手段によってインクジェットとして噴
射することも可能である(請求項17)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様の画像形成装置の概念図
【図2】同じく画像形成部の拡大断面図
【図3】流量制御弁の駆動部を示す斜視図
【図4】塗布ヘッドの分解斜視図
【図5】画像記録ヘッドの他の実施態様を示す断面図
【図6】その塗布状態を示す拡大断面図
【図7】塗布ヘッドの他の実施態様を示す分解斜視図
【図8】他の実施態様である画像記録ヘッドを示す断面
【図9】その分解斜視図
【図10】他の実施態様である画像記録ヘッドを示す断
面図
【図11】他の実施態様であるインク移送手段を備える
画像記録ヘッドを示す図
【図12】他の実施態様であるインク移送手段を備える
画像記録ヘッドを示す図
【図13】他の実施態様であるインク移送手段を備える
画像記録ヘッドを示す図
【図14】他の実施態様であるインク移送手段を備える
画像記録ヘッドを示す図
【図15】他の実施態様であるインク移送手段を備える
画像記録ヘッドを示す図
【図16】他の実施態様を示す図
【符号の説明】
12 画像受容体としてのプリント用紙 16、16A、116 画像記録ヘッド 20 第1のインク流路 22 第2のインク流路 24、26 流量制御弁 24A、26A、132e、134e、420 駆動部 24B、26B、132d、134d、232B、23
4B、424 可動部材としてのダイヤフラム 24C、26C、232C、234C、426 固定電
極 24D、26D、232D、234D、428 可動電
極 24E、26E、232E、234E、430 ばね 28、30 インクタンク 32、34、232、234 インク供給ポンプ 36 制御部 38 演算部 40、42 ドライバ 132a、132b、134a、134b、232a、
232b、234a、234b 逆止弁 44、144、244 インク吐出口 132C、134C、422 キャビティ部 A〜F インク移送手段

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に基づいてインクを画像受容体
    に移送することにより画像を形成する画像記録ヘッドに
    おいて、 それぞれ櫛歯状に形成され互いに入れ子になった固定電
    極および可動電極と、前記可動電極により駆動されイン
    ク流路面積を変化させる可動部材とを備え、前記固定電
    極と可動電極との間に前記画像信号により変化する電圧
    を印加することにより両電極間に静電力を発生させ、こ
    の静電力による前記可動電極の変位により前記可動部材
    を駆動してインク流量を制御することを特徴とする画像
    記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 画像信号に基づいてインクを画像受容体
    に移送することにより画像を形成する画像記録ヘッドに
    おいて、 インク流路に設けたキャビティ部と、それぞれ櫛歯状に
    形成され互いに入れ子になった固定電極および可動電極
    と、前記可動電極により駆動され前記キャビティ部の容
    積を変化させる可動部材とを備え、前記固定電極と可動
    電極との間に前記画像信号によって変化する電圧を印加
    することにより両電極間に静電力を発生させ、この静電
    力により前記可動電極および可動部材とを駆動し、イン
    クを吐出させることを特徴とする画像記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項2の画像記録ヘッドにおいて、キ
    ャビティ部の近傍にインク流動抵抗がインク吐出口方向
    に小さくその逆方向に大きい逆止弁を設けた画像記録ヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】 インク流路、固定電極、可動電極および
    可動部材は共通な基板上に形成されている請求項1の画
    像記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 インク流路、キャビティ部、固定電極、
    可動電極および可動部材は、共通な基板上に形成されて
    いる請求項2の画像記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 インク流路、固定電極、可動電極および
    可動部材が形成された多数枚の基板が仕切板を挟んで積
    層されている請求項4の画像記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 インク流路、キャビティ部、固定電極お
    よび可動部材が形成された多数枚の基板が、仕切板を挟
    んで積層されている請求項5の画像記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 各基板の端面に開口するインク吐出口
    が、画像受容体の相対移動方向に対して直交あるいはほ
    ぼ直交する直線上に並んでいる請求項6または7の画像
    記録ヘッド。
  9. 【請求項9】 隣接するインク吐出口は画像受容体の相
    当移動方向に対して直交あるいはほぼ直交する複数の直
    線上に分散されている請求項6または7の画像記録ヘッ
    ド。
  10. 【請求項10】 1つのインク吐出口に対してこのイン
    ク吐出口の上流側で集合する複数のインク流路を持つ請
    求項1〜9のいずれかの画像記録ヘッド。
  11. 【請求項11】 可動電極の厚さは2μm以上であり、
    固定電極および基板はこの可動電極より僅かに厚い請求
    項1〜10のいずれかの画像記録ヘッド。
  12. 【請求項12】 固定電極と可動電極との間には比誘電
    率の大きい流体が充填されている請求項1〜11のいず
    れかの画像記録ヘッド。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかの画像記録
    ヘッドを用いる画像形成装置であって、 インク吐出口は画像受容体に近接して対向し、インクは
    インク吐出口から吐出されて連続した流体流となって画
    像受容体に移送されることを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 請求項11の画像形成装置において、
    さらにインク吐出口から吐出される流体を連続して受け
    取り画像受容体に移送する中間受容体を備える画像形成
    装置。
  15. 【請求項15】 請求項1〜12のいずれかの画像記録
    ヘッドを用いる画像形成装置であって、 インク吐出口から吐出される流体をインクジェット方式
    によって画像受容体に導く画像形成装置。
  16. 【請求項16】 可動電極および可動部材の変位によっ
    て流体はインク吐出口からインクジェットとなって吐出
    され、画像受容体に移送される請求項15の画像形成装
    置。
  17. 【請求項17】 可動電極および可動部材の変位によっ
    て流量を制御された流体は、別に設けたインク移送手段
    を用いたインクジェット方式により画像受容体に導かれ
    る請求項15の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1393909A1 (en) * 2002-08-26 2004-03-03 Eastman Kodak Company Drop-on-demand liquid emission using symmetrical electrostatic device
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