JP3830999B2 - 2,2−ジフルオロ−3−カルバモイルリボーススルホネート化合物およびβ−ヌクレオシドの製造方法 - Google Patents

2,2−ジフルオロ−3−カルバモイルリボーススルホネート化合物およびβ−ヌクレオシドの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、新規1−アルキルスルホニル−2,2−ジフルオロ−3−カルバモイル−5−保護化リボース誘導体、またそのような化合物を使用して中間体核酸塩基を抗ウイルス性α−およびβ−ヌクレオシドへと製造するための方法に関する。特に本発明は、抗ウイルス剤および抗癌剤の2'−デオキシ−2',2'−ジフルオロ−β−シチジンに対する中間体である新規核酸塩基に関する。
【0002】
先行技術の2'−デオキシ−2',2'−ジフルオロ−β−シチジン合成は、以下の反応により、シリル化シトシンのジベンゾイル化リボースメシラート中間体との反応を伴う(反応式 1)。
【0003】
【化7】
Figure 0003830999
【0004】
メシラートがシトシンで置換される前にメシラートが脱離して荷電中間体(SN1)を与えるという条件下、α−およびβ−アノマーの混合物(β−アノマーが望ましい)を得る。α−およびβ−ヌクレオシドを従来の方法で脱保護した後、分離する。
【0005】
リボースの隣接する2−炭素上にアシル化ヒドロキシ基があるという古典的なヌクレオシド合成法では、以下の反応(反応式 2)で示すように、置換反応におけるアシル基の導入がβ−異性体の形成に有利である[Goodman,L.,Basic Principles in Nucleic Acid Chemistry,第1巻,94−208頁,Academic Press,ニューヨーク(1974)]。
【0006】
【化8】
Figure 0003830999
【0007】
2'−デオキシ−2',2'−ジフルオロ−β−シチジンの2'−デオキシ−2',2'−ジフルオロ−β−シチジン合成におけるジベンジル化リボースメシラート中間体は2−ヒドロキシ基を全く含まないので、そのような導入を起こすことはできない。
【0008】
原則的には、そのような反応において面選択性を指向するために、リボースの3−または5−ヒドロキシル上の置換基を利用することができた。2−(メチルスルフィニル)エチル基は、最近、2−デオキシリボース誘導体とのグリコシル化反応において良好なβ−選択性を与える3−OH保護基として推奨されている。あいにく、この基の導入に便利な方法は現在利用されていない[Okauchi,T.;Kubota,H.;Narasaka,K., hem. ett.,801−804(1989)、およびIchikawa,Y.;Kubota,H.;Fujita,K.;Okauchi,T.;Narasaka,K., ull. hem. oc. apan62,845−852(1989);Wierenga,W.;Skulnick,H.I., arbohydr. es.90,41−52(1981)を参照]。実際のところ、比較的低レベルの立体調節は、通例、この方法により成されており、またその原因となる要因が常に明らかであるとは限らない。以下のタイプAおよびタイプBの二環式カチオンは、そのようなグリコシル化反応における中間体として提唱されている[Wierenga,W.ら, arbohydr. es.90,41−52(1981)]が、生成物の比率に影響を及ぼす際のそれらの重要性は未解決事項である。
【0009】
【化9】
Figure 0003830999
【0010】
3−および5−ヒドロキシルの両方がアシル化されるという状況では、求核剤に対する両方のタイプの二環式カチオンの競合が低レベルの立体選択を引き起こす結果となり得るが、これは、それらが反対配置の生成物をもたらすからである。
【0011】
β−合成を指向するために、デオキシリボフラノース誘導体の3−ヒドロキシ上の置換基を利用するという概念は、Ichikawaら[Ichikawa,Y.ら, ull. hem. oc. apan,62(3),845−852(1989)]により記載されている。彼らは、シリル化求核剤のβ−置換を上手く高めてC−グリコシドを形成するために、2−デオキシリボース糖の3位にメチルチオエチル置換基、または特にその対応するスルホキシドを使用した。同様に、彼らは、3位に2−ピリジルメチル N−オキシド保護基を含む2−デオキシリボース糖をトリメチルシリルスルフィドと反応させて、主にβ S−グリコシドを形成した。核酸塩基の使用に関する開示は全くなかった。
【0012】
アリールおよびアルキルカルバメートの両方が糖ヒドロキシルの選択保護に[Plusquellec,D.ら, etrahedron et.28,4165−4168(1987)]、または結晶性糖誘導体を得るために[Wolfrom,M.L.ら, . m. he m. oc.62,1151−1153(1940)]使用されているが、ヌクレオシドを形成する際のβ−アノマー炭素(C1)位への核酸塩基添加を指向することを目的とした文献では、その使用は全く報告されていない。
【0013】
従って、本発明の目的は、2'−デオキシ−2',2'−ジフルオロ−β−シチジンおよび類似化合物に対する中間体の製造で使用した場合、α−アノマーと比較して、β−アノマーヌクレオシドを高収率(%)で生成する新規中間体を提供することである。さらに、本発明の目的は、その中間体化合物から新規β−アノマーヌクレオシドを提供することである。またさらに、比較的経済的であり、また特に2'−デオキシ−2',2'−ジフルオロ−β−シチジンおよび他のβ−アノマーヌクレオシドを多量に生成する際に使用することのできる化合物を製造する方法を提供することを目的とする。これらの、および他の目的は、以下の記述を参照することにより一層明らかとなるであろう。
【0014】
本発明は、式:
【化10】
Figure 0003830999
[式中、Rはヒドロキシ保護基であり、R1およびR2は各々、水素、非置換並びに置換C1−C8アルキル、および非置換並びに置換フェニルよりなる群から選択され、またR3はC1−C8アルキルである]
で示されるスルホネート中間体に関する。
【0015】
本発明はまた、式:
【化11】
Figure 0003830999
[式中、Bは以下に詳述するような保護化ピリミジン核酸塩基残基である]
で示されるβ−ヌクレオシドの製造方法であって、非反応性溶媒中、式:
【化12】
Figure 0003830999
[式中、Rはヒドロキシ保護基であり、R1およびR2は各々、水素、非置換並びに置換C1−C8アルキル、および非置換並びに置換フェニルよりなる群から選択され、またR3はC1−C8アルキルである]
で示されるスルホネート中間体をルイス酸の存在下に保護化ピリミジン核酸塩基B−Hと約80℃−120℃の温度で反応させることからなる方法にも関する。本発明はまた、当業者に周知である従来の脱保護法を利用してβ−ヌクレオシドを脱保護するという、さらなる工程にも関する。
【0016】
本発明はまた、式:
【化13】
Figure 0003830999
[式中、Rはヒドロキシ保護基であり、またR1およびR2は各々、水素、非置換並びに置換C1−C8アルキル、および非置換並びに置換フェニルよりなる群から選択される]
で示されるラクトン中間体にも関する。
【0017】
本発明はさらに、式:
【化14】
Figure 0003830999
[式中、Rはヒドロキシ保護基であり、またR1およびR2は各々、水素、非置換並びに置換C1−C8アルキル、および非置換並びに置換フェニルよりなる群から選択される]
で示されるラクトール中間体に関する。
【0018】
最後に、本発明はまた、式:
【化15】
Figure 0003830999
[式中、Rはヒドロキシ保護基であり、R1およびR2は各々、水素、非置換並びに置換C1−C8アルキル、および非置換並びに置換フェニルよりなる群から選択され、またBは保護化並びに非保護化ピリミジン核酸塩基残基よりなる群から選択される]
で示されるヌクレオシド中間体にも関する。
【0019】
以下の定義は、本発明の開示で使用する様々な用語について言及する。「ハロ」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを示す。「C1−C8アルキル」という用語は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、2,2−ジメチルプロピル、ヘキシル、オクチル等といったような、1〜8つの炭素原子を有する直鎖状および分枝鎖状の脂肪族基を示す。「置換C1−C8アルキル」という用語は、トリフルオロメチル、2−メトキシエチル、3−ヒドロキシ−6−メチルヘプチル等といったような、ヒドロキシ、ハロおよび(C1−C8アルキル)−O−から選択される1つまたはそれ以上の基で置換されたC1−C8アルキルを示す。「置換フェニル」という用語は、4−t−ブトキシフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3,5−ジヒドロキシ−4−t−ブチルフェニル等といったような、C1−C8アルキル、ヒドロキシ、ハロ、ニトロおよび(C1−C8アルキル)−O−から選択される1つ、2つまたは3つの基で置換されたフェニル基を示す。
【0020】
ラクトール、スルホネート、および本発明で請求するヌクレオシド中間体は、αまたはβ型で存在し得ることが認められている。本発明は、ある特定の異性体に制限されないが、個々の異性体およびそれらの混合物の両方を包含する。
【0021】
本発明の発見では、所望のβ−アノマーヌクレオシド誘導体の形成を高めるために、ジフルオロリボース中間体上の3−ヒドロキシカルバモイル基を使用する。3−カルバモイル基は、反対側からのシリル化シトシン(または他の核酸塩基「B−H」)による攻撃に有利であることから、β−ヌクレオシド誘導体の形成に有利である(反応式 3)。
【0022】
【化16】
Figure 0003830999
【0023】
式 R1NCOで示されるイソシアネートは、3−カルバモイル誘導体を製造するのに使用することができる。
【0024】
フェニルイソシアネート[R=フェニル]を使用することができる。類似誘導体は、ジフェニルカルバモイルクロリド[R1=R2=フェニル]、ジメチルカルバモイルクロリド[R1=R2=メチル]、ニトロフェニルイソシアネート[R1=ニトロフェニル]等から製造される。フェニルまたはアルキル部分は、障害とならなければ、ハロゲン、エーテル、エステル、アルキル等といったような、様々な基で置換することができる。
【0025】
本発明の3−カルバモイル中間体は、それらが核酸塩基と反応しないように、またはある方法で分解しないように、ヒドロキシ基を保護しなければならないような性質のものである。5位の保護基は、この目的に合わせて合成有機化学で使用される基から選択される。化学者らは、ヒドロキシ基上に有効に置くことができ、また反応が完了したら容易に取り除くことができる基を選択するのに慣れている。適当な基は、Protective Groups in Organic Chemistry,McOmie版,Plenum Press,ニューヨーク(1972)の第3章;およびProtective Groups in Organic Synthesis,Greene,John Wiley & Sons,ニューヨーク(1981)の第2章といったような、標準テキストに記載されている。
【0026】
例えば、ヒドロキシ保護基には、ホルミル、2−クロロアセチル、ベンジル、ジフェニルメチル、ベンゾイル、トリフェニルメチル、4−ニトロベンジル、フェノキシカルボニル、t−ブチル、メトキシメチル、テトラヒドロピラニル、アリル、テトラヒドロチエニル、2−メトキシエトキシメチル、メトキシアセチル、フェノキシアセチル、イソブチリル、エトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル等が包含される。シリルヒドロキシ保護基は特に便利であることが多いが、これは、それらの大部分が水またはアルコールと接触することにより容易に開裂するからである。そのような基には、特にトリメチルシリル、さらにはまたイソプロピルジメチルシリル、メチルジイソプロピルシリル、トリイソプロピルシリル等が包含される。t−ブチルジメチルシリル基は、特殊な例である;それは、開裂するのがより困難であり、またそれをヒドロキシ基から取り除くのにハロゲン化水素酸のような試薬を必要とする。3位の直結(directing)基と同じ、または別のカルバモイル基を5位に使用することができる。
【0027】
メシラート[R3=CH3]を形成する反応が便利である。適当なR1およびR2基を有するモル過剰のイソシアネートまたはハロゲン化カルバモイルを5−保護化中間体上のリボースの3位に位置するヒドロキシと反応させる。その反応は、触媒または反応促進量の、好ましくは0.1〜2当量のアミン塩基、および反応体に対する非反応性溶媒、好ましくは酢酸エチルの存在下に行う。該アミンは、トリエチルアミンまたはDMAPであり得る。その反応は、通例、20−80℃の温度で行う。
【0028】
ヌクレオシドのB基を形成するのに本明細書中で使用するピリミジン核酸塩基誘導体は、普通、有機化学者らに知られており、またそれらの合成に関して論議する必要はない。しかし、本発明のグリコシル化工程で核酸塩基誘導体(B−H)またはそれらの互変異性等価物が有用であるためには、選択される核酸塩基誘導体の性質により、支持(bearing)アミノまたはヒドロキシ基が第一級アミノ保護基(W)および/またはヒドロキシ保護基(Z)を含むのが好ましい。該保護基は、炭化水素に競合反応部位を与え得るヒドロキシまたはアミノ基をブロックする。本発明の3−カルボニル保護化リボース化合物と反応させる前に該保護基を核酸塩基誘導体に結合させて、反応後に取り除く。核酸塩基誘導体を保護する手順は、 ertelの米国特許第4,526,988号に記載されている。
【0029】
ピリミジン核酸塩基誘導体の好ましいアミノ保護基(W)は、トリアルキルシリル、t−ブチルジアルキルシリルおよびt−ブチルジアリールシリルといったようなシリルエーテル形成基;t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニルおよび4−ニトロベンジルオキシカルボニルといったようなカルバメート;ホルミル、アセチルおよびベンゾイル;メトキシメチル、t−ブチル、ベンジル、アリルおよびテトラヒドロピラニルといったようなエーテル形成基よりなる群から選択され、トリメチルシリルがさらに好ましい。ピリミジン核酸塩基誘導体の好ましいヒドロキシ保護基(Z)は、t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニルおよび4−ニトロベンジルオキシカルボニルといったようなシリルエーテル形成基であるトリアルキルシリルカルバメート;ホルミル、アセチルおよびピバルアミドといったような炭素環式エステルから選択され、トリメチルシリルが好ましい。
【0030】
従って、B−Hは、
【化17】
Figure 0003830999
よりなる群から選択される核酸塩基であり、また保護化ピリミジン核酸塩基残基B−は、
【化18】
Figure 0003830999
[式中、R4は水素、非置換並びに置換C1−C8アルキル、およびハロよりなる群から選択され、R5およびR6は水素、非置換並びに置換C1−C8アルキル、およびハロよりなる群から選択され、Zはヒドロキシ保護基であり、またWはアミノ保護基である]である。本明細書中で言及する非保護化ピリミジン核酸塩基残基は、式中、Zおよび/またはW基が各々水素であるB−部分、およびそれらの互変異性体である。
【0031】
核酸塩基誘導体に対して保護可能な基であるならば、それ自体を保護することができる。例えば、N−アセチルシトシンをトリメチルシリルで保護して、トリメチルシリル−N−アセチルシトシンを形成することができる。
【0032】
さらに、核酸塩基誘導体上のケト酸素原子のいずれかをエノール型に転換するのがよいことが多い。このことにより、核酸塩基誘導体がよりアロマティックとなって、核酸塩基誘導体の反応性が高まる。ケト酸素をエノール化して、それらにシリル保護基を与えるのが最も便利である。従って、本発明で使用することができる別の型の核酸塩基「B−H」は、エノール基がZ−基で保護された上記化合物の対応する互変異性体である。
【化19】
Figure 0003830999
【0033】
本発明の方法の好ましい態様において、核酸塩基誘導体は、式:
【化20】
Figure 0003830999
[式中、ZおよびWはトリメチルシリルである]で示されるものであり、他にはトリメチルシリル保護化シトシンと呼ばれている。
【0034】
本発明のグリコシル化工程で使用するのに適当な反応溶媒は、グリコシル化反応に不活性でなくてはならず、また凝固点温度が約40℃〜約−120℃である。好ましい反応溶媒はキシレンである。他の溶媒は、p−またはo−ジクロロベンゼン、トリメチルシリルフェノキシド、テトラリンおよび他の無極性溶媒である。
【0035】
本発明の方法により、使用する炭水化物の量に比べて、少なくとも等モル量の核酸塩基誘導体を使用すべきである。しかし、モル過剰の核酸塩基誘導体を使用するのがさらに好ましい。該反応はルイス酸の存在下に行う。最良の結果を与えるルイス酸はトリメチルシリルトリフラートである。
塩化スズ(II)
塩化スズ(IV)
塩化チタン(IV)
BF3 エーテラート
トリエチルボラン
TMSCl/KI
BBr3
TMSI
TMS2SO4
p−TsOH
BF3 Et2O(AmOAc中)
Ti(IV)イソプロポキシド
AlEt3
Si(イソプロピル)3 トリフラート
TMS O2 CCF3
TBS トリフラート
Si(Et)3 トリフラート
TMS メシラート
TMS ベンゼンスルホネート
TMS フェノキシド
[ここで、TMSはトリメチルシリル基であり、またTBSはtert-ブチルジメチルシリル基である]
といったような、他の多くのルイス酸を使用することができる。
【0036】
必須ではないが、3−カルバモイルリボース中間体と核酸塩基誘導体との間の反応は、乾燥雰囲気中で、例えば、乾燥空気、窒素またはアルゴン中で行うのがよい。これは、ある核酸塩基誘導体が水分の影響を受けやすいからである。
【0037】
本発明のグリコシル化工程の進行を、ヌクレオシド生成物の存在を検出するのに利用することができる高速液体クロマトグラフィー(HPLC)および薄層クロマトグラフィー(TLC)といったような当業者に周知の方法で追跡する。
【0038】
本発明のグリコシル化工程により、β−アノマーヌクレオシドは、通例、β−アノマー:α−アノマーが50:50ないし約60:40のβ−アノマー比で製造される。
【0039】
反応工程の最終段階は、保護化ヌクレオシドから3−および/または5−保護基 R、Zおよび/またはWを取り除くことである。保護基を取り除くことにより、同じアノマー比の非保護化ヌクレオシドが得られる。
【0040】
大部分のシリルおよびシリル−アミノ保護基は、水またはアルコールといったようなプロトン性溶媒を使用することにより容易に開裂する。ベンゾイルのようなアシル保護基およびアシル−アミノ保護基は、強塩基を用い、約0℃〜約100℃の温度で加水分解することにより取り除かれる。この反応で使用するのに適当な強塩基または並の強塩基は、約8.5〜約20.0のpKa(25℃で)を有する塩基である。そのような塩基には、水酸化ナトリウムまたはカリウムといったようなアルカリ金属水酸化物;ナトリウムメトキシドまたはカリウム t−ブトキシドといったようなアルカリ金属アルコキシド;アルカリ金属アミド;ジエチルアミン、ヒドロキシルアミン、アンモニアといったようなアミン等;およびヒドラジン等のような他の一般的な塩基が包含される。触媒量の塩基を使用してもよいが、実際には、反応を促進するために、過剰に使用する。
【0041】
アシル保護基はまた、メタンスルホン酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸といったような酸触媒を用いて、または酸性イオン交換樹脂を用いて、取り除くこともできる。そのような加水分解は、混合物の還流温度のような比較的高温で行うのが好ましいが、特に強い酸を使用する場合は、室温と同じぐらい低い温度を使用し得る。
【0042】
エーテル保護基の除去は、例えば、エタンチオールおよび塩化アルミニウムを用いて、既知の方法により行う。
【0043】
t−ブチルジメチルシリル保護基は、取り除くために、気体ハロゲン化水素との接触のような酸性条件を必要とする。
【0044】
保護基の除去は、アルコール溶媒、特にメタノールのような水性アルカノール中で簡便に行うことができる。しかし、脱保護反応はまた、エチレングリコールを含むポリオール、テトラヒドロフランのようなエーテル、アセトンおよびメチルエチルケトンのようなケトン、またはジメチルスルホキシドといったような、簡便な溶媒中で行うこともできる。
【0045】
好ましい態様において、脱保護反応は、ベンゾイルヒドロキシ保護基を取り除くために、約10℃の温度でアンモニアを使用する。しかし、この反応では過剰の塩基を使用するのが好ましいが、使用する過剰の塩基の量は重大ではない。
【0046】
結果として生ずるβ−アノマーに富むヌクレオシドは、Chou,Tの米国特許第4,965,374号で記載されている方法により、反応混合物から抽出および/または単離することができる。
【0047】
実施例 1
ジフルオロリボン酸ラクトン(I)をフェニルイソシアネートと反応させた。結果として生ずるビス−3,5−フェニルカルバモイルラクトンを結晶性誘導体として得た。水素化アルミニウムリチウムで還元して、1−水酸化物(II)を形成し、塩化メタンスルホニルと反応させて、α−およびβ−1−メシラート(III)の混合物を得た。その反応は以下の通りである(反応式 4)。
【0048】
【化21】
Figure 0003830999
【0049】
メシラート(III)のシリル化シトシンおよびTMS トリフラートとの反応は、ヌクレオシドのβ−異性体合成に有利であった(VIIA;表1)。2'−デオキシ−2',2'−ジフルオロ−β−シチジンに加水分解した後、β/α比(その場でのHPLC)は、3−ヒドロキシをベンゾイル基で保護した場合にその比率が0.6(40:60)であった(実施例 7;表1)のに比べて、1.3(53:47)であった。
【0050】
ラクトン(I)は、以下の従来反応(反応式 5)により、既知の方法で形成される。
【0051】
【化22】
Figure 0003830999
【0052】
実施例
デオキシリボース中間体の3位でのカルバモイル置換の効果をさらに調査するために、ジベンゾイルメシラート中間体(IV)の3位を選択的に脱保護する経路をたどっていくと、5−モノベンゾイルメシラート中間体(V)を得た。次いで、イソシアネート置換の効果を試験するために、この中間体(V)を様々なイソシアネートと反応させると、C−3 カルバモイルメシラート中間体(VI)を形成した。その反応は以下の通りであった(反応式 6)。
【0053】
【化23】
Figure 0003830999
【0054】
5−モノベンゾイルメシラート(V)の合成
低温温度計およびN2パージを備えた100mlの3ツ頚丸底フラスコ(rbf)に、ジベンゾイル α−メシラート(IV)2g(4.4mmol)およびTHF80mlを加えた。電磁撹拌を利用し、内容物をドライアイス/アセトン浴で−70℃〜−65℃まで冷却して、25% NaOMe2ml(8.7mmol)を加えた。固体が幾らか沈殿し、撹拌を停止させたが、約5分後、再び撹拌を開始した。反応をHPLC(HOAc2μlを含むHPLCバイアルにアリコート1滴を加えて、アセトニトリル/H2Oで満たした)で追跡した。45分後、反応が実質的に完了した。1時間撹拌した後、HOAc1ml(17.5mmol)を加えて反応を停止し、フラスコを室温まで温めた。EtOAc200mlが入った500mlの分液漏斗中、不溶性の塩を含む内容物を混合して、その混合物を20% NaCl水溶液100mlで2回抽出した。次いで、無水MgSO4を用い、5−モノベンゾイルメシラートを含む溶媒相を室温で乾燥させた。濾過してMgSO4を取り除き、そのケークをEtOAc約20mlで洗浄した後、最終体積が40ml(濃度が約0.11mmol/ml)となるまで、溶媒を回転減圧蒸発器で濃縮した。HPLCにより、ほぼ等しい濃度の安息香酸メチルが副産物として(V)と共に存在していた。
【0055】
実施例
5−モノベンゾイルメシラート(V)の合成
低温温度計、トップ(top)撹拌機およびN2パージを備えた1リットルの3ツ頚丸底フラスコに、ジベンゾイル α−メシラート(IV)20g(44mmol)およびTHF800mlを加えた。激しく撹拌しながら、内容物をドライアイス/アセトン浴で−70℃まで冷却して、滴加漏斗を用い、25% NaOMe20ml(87.5mmol)を約15分間かけて加えた。さらに15分撹拌した後、HOAc10ml(175mmol)を加えて反応を停止し、フラスコを室温まで温めた。濾過助剤を用い、不溶性のNaOAcを減圧濾過により取り除いて、そのケークをTHF100mlで洗浄した。濾液を回転減圧蒸発器で濃縮して、油状の残留物(30g)とした。残留物をEtOAc30mlに溶解して、ヘキサン400mlを加えると、生成物が油状物質として沈殿した。反応副産物である安息香酸メチルは大部分が上澄みに含まれていた。油状の生成物をヘキサン30mlで2回抽出した後、回転減圧蒸発器で蒸発させると、最終重量は17gであった。HPLCにより、5−モノベンゾイルメシラート(VI)を基準にして安息香酸メチルのレベルが6%まで減少していた。
【0056】
実施例
α 3−フェニルカルバモイル、5−ベンゾイルメシラートの合成
(VIA;R 1 はフェニルである)
コンデンサー、N2スイープ(sweep)および電磁撹拌棒を備えた100mlの3ツ頚丸底フラスコ(rbf)に、化合物(V)約2mmol、トリエチルアミン0.7ml(5mmol)およびフェニルイソシアネート0.6ml(5.5mmol)を含む溶液75mlを加えた。室温で一晩撹拌した後、19F−NMRで示される反応は約50%完了していた。さらにフェニルイソシアネート0.6ml(5.5mmol)を加えて、室温で二晩目撹拌し続けた。19F−NMRに基づき、その時点で反応は約90%完了していた。さらにフェニルイソシアネート0.3ml(2.8mmol)を加えて、その混合物を35℃でさらに3時間撹拌した。その時点で反応は約96%完了していた。反応中に生成した沈殿を濾過した。この固体はフッ素を全く含んでおらず、また予想される副産物のジフェニル尿素と1H−NMRが一致した。生成物(VIA)を含む濾液を濃縮して、さらに生成した沈殿を濾過により取り除いた。最後に、濾液を回転蒸発器で乾燥させて、粘着性の残留物とした。これをヘキサン25mlでトリチュレートした後、風乾して、残留物1.32gを得た。残留物をトルエン10mlと室温で混合した。傾斜および濾過により、溶液中にない固体を取り除いた。トルエン溶液中の生成物(VIA)のUV HPLC純度は85%であった。トルエン溶液の体積を約1mlまで減少させ、ヘキサン5mlを加えて温めた後、上澄みを傾斜した。風乾した残留物(0.5g)は、84%のUV HPLC純度を有していた。19F−NMRは主にフッ素を1つ含む生成物が存在することを示し、また1H−NMRスペクトルが所望の生成物(VIA)と一致した。
【0057】
実施例
α 3− (p −メトキシフェニルカルバモイル ) −5−ベンゾイルメシラートの合成
(VIB;R 1 p −メトキシフェニルである)
2スイープおよび電磁撹拌棒を備えた10mlの丸底フラスコに、EtOAc中のα 5−モノベンゾイルメシラート(V)約0.22mmol(安息香酸メチル約0.22mmolもまた存在する)、トリエチルアミン30μl(0.22mmol)およびp−メトキシフェニルイソシアネート57μl(0.44mmol)を含む溶液2mlを加えた。室温で約10分撹拌した後、ジ(p−メトキシフェニル)尿素の沈殿が生成した。室温で一晩反応させた。HPLCおよび19F−NMRで示された反応は約50%完了していた。さらにp−メトキシフェニルイソシアネート57μl(0.44mmol)を加えて、室温で1時間撹拌し続けた。19F−NMRに基づき、その時点で反応は>90%完了していた。反応中に形成した沈殿をWhatman 1 濾紙上で減圧濾過した。生成物(VIB)を含む濾液を空気流で濃縮して、橙色のゴム状の残留物0.17gを得た。アリコート0.12gをMTBE0.2mlでトリチュレートして、白色の結晶スラリーを得た。傾斜すると、残留物が0.01gだけ残った。上澄みが重要な生成物を含むことをHPLCが示したので、その体積を約0.5mlまで減少させて、ヘキサン2−2.5mlを加えると、オレンジ色の「油状物質」0.06gが沈殿したが、これは、HPLCにより、約86%のUV純度を有していた。19F−NMRは主にフッ素を1つ含む生成物が存在することを示し、また1H−NMRスペクトルが所望の生成物(VIB)と一致した。
【0058】
実施例
α 3−カルバモイル−5−ベンゾイルメシラートの合成
(VIC;R 1 は水素である)
電磁撹拌棒を備えた10mlのバイアルに、EtOAc中にα 5−モノベンゾイルメシラート(II)約0.22mmol(安息香酸メチル約0.22mmolもまた存在する)およびクロロスルホニルイソシアネート0.10ml(1.15mmol)を含む溶液2mlを加えた。室温で約5分撹拌した後、HPLCにより、反応は>90%完了していた(恐らく、クロロスルホニルカルバモイル誘導体となった)。10% NaCl水溶液1mlを加えた結果、3−カルバモイル誘導体へ約60%転換すると共に幾分泡立ちが生じた。もう1つの10% NaClのアリコート1mlと共に激しく撹拌すると、ほぼ定量的に3−カルバモイル生成物(V)へ転換した。酢酸エチル相をNaHCO3水溶液で洗浄した後、無水Na2SO4で乾燥させた。HPLCは、生成物および安息香酸メチルに関する2つのUVピークのみを示した。抽出物を風乾して、白色のゴム状の残留物0.079gを得た。19F−NMRは主にフッ素を1つ含む生成物が存在することを示し、また1H−NMRスペクトルが所望の生成物(VIC)と一致した。
【0059】
比較実施例 7
中間体 3 , 5−ジベンゾイルメシラートのグリコシル化反応 ( 反応式 1 )
コンデンサー、Nスイープおよび電磁撹拌棒を備えた10mlの丸底フラスコに、シトシン0.038g(0.34mmol)、( NH ) SO 1.4mg(0.0106mmol)、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシリザン0.17ml(0.81mmol)およびキシレン0.33mlを加えた。撹拌しながら、その混合物を還流温度(120℃−130℃)まで加熱して、約10分後、透明な溶液を得た。フラスコを約80℃まで冷却した後、その反応フラスコに、TMS トリフラート0.066ml(0.34mmol)、およびα ジベンゾイルメシラート0.10g(0.22mmol)のキシレン0.4ml溶液を加えた。その混合物を90℃で撹拌した。6時間後、反応は約50%完了して(HPLC)ジベンゾイルヌクレオシドとなっており、β−アノマー(%)はHPLCにより42%であった。約80℃−100℃で一晩保った後(反応は約80%完了しており、β−アノマー(%)はHPLCにより40%であった)、反応をMeOH2mlでクエンチして、25% NaOMe0.5mlを用い、ジベンゾイルヌクレオシド生成物(反応式 1)を約25℃で加水分解して、2'−デオキシ−2',2'−ジフルオロ−β−シチジン(VIII)を得た。β 2'−デオキシ−2',2'−ジフルオロ−β−シチジン(%)は、インシチュHPLCにより39%であった。
【0060】
実施例 8
中間体(VIA)のグリコシル化反応
コンデンサー、Nスイープおよび電磁撹拌棒を備えた10mlの丸底フラスコに、シトシン0.038g(0.34mmol)、( NH ) SO 1.4mg(0.0106mmol)、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシリザン0.17ml(0.81mmol)およびキシレン0.33mlを加えた。撹拌しながら、その混合物を還流温度(120℃−130℃)まで加熱して、約10分後、透明な溶液を得た。フラスコを約80℃まで冷却した後、その反応フラスコに、TMS トリフラート0.066ml(0.34mmol)、およびα 3−フェニルカルバモイル−5−ベンゾイルメシラート(VIA)0.105g(約0.11mmol)のキシレン0.4ml溶液を加えた。その混合物を90℃で撹拌した。4時間後、反応は約60%完了して(HPLC)ヌクレオシドとなり、β−アノマー(%)はHPLCにより60%であった。約80℃で一晩保った後(反応は約90%完了しており、β−アノマー(%)はHPLCにより58%であった)、反応をMeOH2mlでクエンチし、ヌクレオシド生成物(VIIB)を25% NaOMe0.5mlと共に30分間還流して、2'−デオキシ−2',2'−ジフルオロ−β−シチジンを得た。β 2'−デオキシ−2',2'−ジフルオロ−β−シチジン(%)は、インシチュHPLCにより53%であった。
【0061】
実施例 9
中間体(VIB)のグリコシル化反応
コンデンサー、Nスイープおよび電磁撹拌棒を備えた10mlの丸底フラスコに、シトシン0.02g(0.18mmol)、( NH ) SO 1.0mg(0.0076mmol)、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシリザン0.10ml(0.47mmol)およびキシレン0.16mlを加えた。撹拌しながら、その混合物を還流温度(120℃−130℃)まで加熱して、約5分後、透明な溶液を得た。フラスコを約80℃まで冷却した後、その反応フラスコに、TMS トリフラート35μl(0.18mmol)、およびα 3−(p−メトキシフェニルカルバモイル)−5−ベンゾイルメシラート(VIB)約0.06g(約0.10mmol)のキシレン0.3ml溶液を加えた。その混合物を90℃で撹拌した。2.5時間後、反応は約46%完了して(HPLC)ヌクレオシド誘導体となり、β−アノマー(%)はHPLCにより63%であった。約60℃で一晩保った後(反応は約50%だけ完了しており、β−アノマー(%)はHPLCにより61%であった)、反応物を約90℃まで4時間加熱した。反応は約71%完了しており、β−アノマー(%)は59%であった。MeOH2mlで反応をクエンチした後、ジベンゾイルヌクレオシド生成物(VIIC)を25% NaOMe0.5mlと共に60分間還流して、2'−デオキシ−2',2'−ジフルオロ−β−シチジンを得た。β 2'−デオキシ−2',2'−ジフルオロ−β−シチジン(%)は、インシチュHPLCにより57%であった。
【0062】
実施例 10
中間体(VIC)のグリコシル化反応
コンデンサー、Nスイープおよび電磁撹拌棒を備えた10mlの丸底フラスコに、シトシン0.034g(0.31mmol)、( NH ) SO 1.0mg(0.0075mmol)、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシリザン0.10ml(0.47mmol)およびキシレン0.2mlを加えた。撹拌しながら、その混合物を還流温度(120℃−130℃)まで加熱して、約30分後、透明な溶液を得た。フラスコを約80℃まで冷却した後、その反応フラスコに、TMS トリフラート0.060ml(0.30mmol)、およびα 3−カルバモイル−5−ベンゾイルメシラート(VIC)0.105g(約0.2mmol)のキシレン0.4ml溶液を加えた。その混合物を90℃で撹拌した。約80℃で一晩、続いて100℃で5時間保った後、反応をMeOH3mlでクエンチして、25% NaOMe1mlを用い、ヌクレオシド生成物(VIIID)を約25℃で3時間処理して、2'−デオキシ−2',2'−ジフルオロ−β−シチジンを得た。β 2'−デオキシ−2',2'−ジフルオロ−β−シチジン(%)は、インシチュHPLCにより59%であった。
【0063】
表1は、実施例7〜10の結果を要約し、また3−カルバモイル中間体が実施例1および7〜10の合成で製造されたβ−生成物の比率に有利な効果をあげることを示す。ジベンゾイルメシラート対照(実施例 7;反応式 1)により、β 2'−デオキシ−2',2'−ジフルオロシチジンが約40重量%だけ得られるのに対し、リボース中間体上の3−カルバモイル置換がそのパーセントを実質的に増加させ、場合によっては、60重量%近くまで増加させる。
【0064】
【表1】
Figure 0003830999
【0065】
先の記述は本発明を説明するだけのものであって、本発明は以下に付記する特許請求の範囲によってのみ制限されることを意図する。

Claims (5)

  1. 式:
    Figure 0003830999
    [式中、
    Rはヒドロキシ保護基であり、RおよびRは各々、水素、非置換および置換のC−Cアルキル、並びに非置換および置換のフェニルからなる群から選ばれ、そしてRはC−Cアルキルである]
    で示される中間体。
  2. 式:
    Figure 0003830999
    [式中、
    Bは保護されたピリミジン核酸塩基残基である]
    で示されるβ−ヌクレオシドの製造方法であって、式:
    Figure 0003830999
    [式中、
    Rはヒドロキシ保護基であり、RおよびRは各々、水素、非置換および置換のC−Cアルキル、並びに非置換および置換のフェニルからなる群から選ばれ、そしてRはC−Cアルキルである]
    で示される中間体を、保護されたピリミジン核酸塩基B−Hと、非反応性溶媒中、ルイス酸の存在下、約80℃〜120℃の温度で反応させることを含む、該方法。
  3. 式:
    Figure 0003830999
    [式中
    Rはヒドロキシ保護基であり、RおよびRは各々、水素、非置換および置換のC−Cアルキル、並びに非置換および置換のフェニルからなる群から選ばれ、そしてBは保護および非保護のピリミジン核酸塩基からなる群から選ばれる]
    で示される中間体。
  4. 式:
    Figure 0003830999
    [式中、
    Rはヒドロキシ保護基であり、そしてRおよびRは各々、水素、非置換および置換のC−Cアルキル、並びに非置換および置換のフェニルからなる群から選ばれる]
    で示される中間体。
  5. 式:
    Figure 0003830999
    [式中、
    Rはヒドロキシ保護基であり、そしてRおよびRは各々、水素、非置換および置換のC−Cアルキル、並びに非置換および置換のフェニルからなる群から選ばれる]
    で示される中間体。
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