JP3828800B2 - ラベル係止機構を備えたフラワーポット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポット本体の上縁の鍔部に表示ラベルを差し込んで係止させるラベル係止機構が設けられたフラワーポットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ラベル係止機構を備えたフラワーポット(以下、単に「ポット」と略す場合もある)の一つとして、オーストラリア特許第616346号公報に開示されているものがある。このポットP’は、図25に示されるように、ポット本体50の鍔部51に、その上方延出板部52と平行に内側対向壁板部53が一体成形され、前記内側対向壁板部53の長手方向の両端部は、前記上方延出板部52に対して連結板部54により連結されている。この結果、内側対向壁板部53と、該内側対向壁板部53と対向する部分の上方延出板部52と、一対の連結板部54とにより、細長比(長方形の縦横の各長さの比)の大きな長方形状の係止開口55がポット本体50の周方向に沿って形成される。なお、係止開口55の底部は、開口されている。
【0003】
また、前記内側対向壁板部53と、これと対向する上方延出板部52とには、それぞれ一対ずつの第1及び第2の各係止突起56,57が、対向壁面に向けて一体に形成されている。第1及び第2の各係止突起56,57は、いずれも側面視で直角三角形状をしていて、内側対向壁板部53には、一対の第1係止突起56が係止開口55の長手方向に沿って所定間隔をおいて形成され、上方延出板部52には、前記一対の第1係止突起56の両側に配置された状態で、一対の第2係止突起57が形成されている。また、第1及び第2の各係止突起56,57の幅は、上方から下方に向けて徐々に広くなっていて、対向壁面に一体に形成された第1及び第2の各係止突起56,57の下端部では、側面視において僅かに重複している。
【0004】
一方、図示の表示ラベルL’は、ラベル本体61の下端部に首部62を介して差込みヘッド63が形成された形状であって、前記差込みヘッド63の上端両側に係止面64が形成される。前記首部62の幅は、上方延出板部52に形成された外側の一対の第2係止突起57の内寸法に対応させてある。そして、図25に示されるように、ポットP’の係止開口55に対してその上方から表示ラベルL’の差込みヘッド63を差し込むと、該差込みヘッド63は、幅方向に沿って僅かにわん曲された形状となって、外側の一対の第2係止突起57の部分を通過すると、前記差込みヘッド63の上端両側の各係止面64が、外端の一対の第2係止突起57の下面に対して係止して、上方への抜け出しと、左右方向の移動との双方を阻止すると共に、首部62と差込みヘッド63の接続部分が、中央の一対の第1係止突起56の下端の先鋭部と上方延出板部52との間に配置されて、前後方向に大きく傾斜するのを阻止する。
【0005】
ここで、表示ラベルL’が前後方向に大きく傾斜するのが防止されるのは、中央の一対の第1係止突起56の下端の先鋭部と、これと対向する上方延出板部52の内壁面との間に表示ラベルL’が差し込まれる構成による。このように、表示ラベルL’の内側においては、一対の第1係止突起56の下端の先鋭部が当接する構成であるので、表示ラベルL’が前後方向に大きく傾斜するのを防止するのは、その構造からして難しい。特に、係止開口55に対する表示ラベルL’の差し込みを容易にさせるために、その幅を広くすると、上記不具合は顕著となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ラベル係止機構を備えたフラワーポットにおいて、係止突起の形状の工夫により、表示ラベルが前後方向に大きく傾斜するのを防止して、安定して起立可能にすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、ポット本体の上縁の鍔部に上下方向に開口して設けられた係止開口と、前記係止開口の長手方向に沿った各対向内壁面に、前記長手方向に沿って所定間隔をおいて他方の内壁面に向けてそれぞれ突設された各々一対の第1及び第2の各係止突起とでラベル係止機構が構成され、前記第1及び第2の各係止突起は、いずれも下方に向けて徐々に幅広となった形状であって、前記各対向内壁面の一方に形成された一対の第1係止突起の両側に、その他方に形成された一対の第2係止突起が配置されていて、前記係止開口に差し込まれた表示ラベルの先端の被係止部を、前記第1及び第2の各係止突起に、容易に抜けなくて、しかも左右方向にずれない状態で係止させる構成のフラワーポットであって、前記一対の第1係止突起の間に、これと同一側に向けて突出する第3係止突起が形成されて、該第3係止突起の下端から所定長の部分までの間に、前記係止開口に差し込まれた表示ラベルのラベル面に当接する垂直な当接保持面が形成されていることを特徴としている。
【0008】
両端に配置された一対の第2係止突起は、ラベルの先端の被係止部と必ず係止するが、その内側である中央の一対の第1係止突起は、ラベルの被係止部に形状によって係止したり、しなかったりする。そして、請求項1の発明によれば、いずれの場合でも、中央の一対の第1係止突起の間に、これと同一側に突出する第3係止突起が形成されて、該第3係止突起の下端から所定長の部分までの間に垂直な当接保持面が形成されているので、係止開口に差し込まれた表示ラベルのラベル面の幅方向の中央部が、前記当接保持面に上下方向に沿って所定長の部分だけ当接する。このため、係止開口に差し込まれた表示ラベルは、垂直を保持し易くなって、前記方向に大きく傾斜するのが防止されるので、差し込まれた表示ラベルの上方への抜け出しと、左右方向への移動との双方が一層確実に防止される。
【0009】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第3係止突起の突出長を一対の第1係止突起の突出長よりも短くしたことを特徴としている。
【0010】
表示ラベルの被係止部が左右一対の横長方形状の被係止孔で構成されている場合には、左右の各被係止孔は、左右の一組ずつの第1及び第2の各係止突起に係止して、表示ラベルは、第1係止突起の先端縁よりも僅かに基端側に配置された状態で、係止開口に対して係止される。また、表示ラベルの係止部が、上記の場合よりも細長比の大きな横長方形状の一つの被係止孔で構成されている場合には、表示ラベルの被係止孔は、外側の一対の第2係止突起と係止して、内側の一対の第1係止突起の先端縁は、被係止孔に挿入された状態となって、表示ラベルは、第1係止突起の先端縁よりも僅かに基端側に配置された状態で、係止開口に対して係止される。請求項2の発明によれば、上記のような場合には、垂直な当接保持面を備えた第3係止突起の突出長が一対の第1係止突起の突出長よりも短くなっているので、表示ラベルの幅方向の中央部が前記第3係止突起の当接保持面に当接し易くなる。この結果、係止開口に差し込まれた表示ラベルは、垂直姿勢を保持し易くなる。
【0011】
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、一対の第2係止突起は、表示ラベルの差込み時の抵抗を小さくするために、内側面と先端面との交差部が面取り状態となっていることを特徴としている。
【0012】
係止開口に表示ラベルを差し込む際には、表示ラベルは、両側に配置された一対の第2係止突起の内側の稜線部(傾斜した先端面と内側面との交差部)に強く接触した状態で差し込まれる。請求項3の発明によれば、一対の第2係止突起の前記交差部に相当する部分が面取りされているので、係止開口に対する表示ラベルの差込み抵抗が小さくなって、差込み作業が容易となる。
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、実施形態を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明に係るフラワーポットPと表示ラベルL1 との分離状態の斜視図であり、図2は、同じくポットPのラベル係止機構E1 に表示ラベルL1 が係止された状態を下方から見た斜視図であり、図3は、本発明に係るポットPと表示ラベルL1 の使用状態を示す斜視図であり、図4は、ポットPのラベル係止機構E1 に対して表示ラベルL1 が係止された状態の部分拡大斜視図であり、図5は、同じく部分拡大平面図であり、図6ないし図9は、それぞれ図5のX1 −X1 線ないしX4 −X4 線断面図である。
【0016】
図1ないし図3に示されるように、フラワーポットPは、ポット本体1の上縁に鍔部2が一体に形成された構成である。ポット本体1は、その上縁は正方形状になっていると共に、その下縁は円形となっていて、上縁から下縁に向けて横断面形状が徐々に変化した立体形状になっている。よって、ポット本体1の上縁には、正方形状の鍔部2が一体に形成されている。また、ポット本体1の底板部3には、十字状をした補強リブ4が内側に突出した状態で一体に形成され、前記底板部3には、前記補強リブ4の部分を含めて多数の排水孔5が半径方向に設けられている。
【0017】
また、前記鍔部2は、図9に拡大表示されているように、その主体をなす傾斜板部2aの外縁(斜上縁)に僅かに垂直板部2bが形成され、更に、該垂直板部2bの上縁に外側に向けてフランジ板部2cが設けられた構成である。そして、方形状の鍔部2を構成する4辺の中央部には、それぞれラベル係止機構E1 が設けられている。図4ないし図9に示されるように、ラベル係止機構E1 の部分には、ポット本体1の周壁板部6がそのまま上方にほぼ延長されて、内側対向壁板部7を形成していると共に、前記内側対向壁板部7の外側には、これと対向して外側対向壁板部8が形成され、両対向壁板部7,8の両端は、連結板部9で連結されて、これらで囲まれて形成される開口が、後述の表示ラベルL1,L'1, L2 を係止させる係止開口10となっている。内側対向壁板部7は、ポット本体1の周壁板部6の肉厚をそのまま保持していて、比較的薄肉であるが、外側対向壁板部8は、前記内側対向壁板部7よりも遙に厚肉に形成され、しかもその内壁面8aは、下端側がポット本体1の中心に近くなるように傾斜している(図8参照)。この外側対向壁板部8の外側の上端部に形成されたフランジ板部2cは、他の部分のフランジ板部2cと連続している。
【0018】
また、内側対向壁板部7には、同一形状の第1係止突起11の間に形状の異なる第3係止突起13が形成されて、計3個で2種類の第1及び第3の各係止突起11,13は連続している。また、外側対向壁板部8には、前記一対の第1係止突起11の両側に配置された状態で一対の第2係止突起12がそれぞれ形成されている。そして、一対の第1係止突起11は、図6に示されるように、上縁から下縁に向けて徐々に幅の狭くなった鈍角三角形状をしていて、その斜辺の傾斜は、前記外側対向壁板部8の傾斜角度とほぼ同一で、方向が逆になっている。第1係止突起11の下縁と、外側対向壁板部8の下縁との間には、表示ラベルL1 が通過可能な隙間14aが形成されている。また、第3係止突起13は、図7に示されるように、その上端部のみが面取りされて面取り部13aとなっていて、残りの外側対向壁板部8と対向する面は、垂直な当接保持面13bとなっている。即ち、第3係止突起13の当接保持面13bは、その下縁から面取り部13aまでの部分に形成されて、その下縁には、対向する外側対向壁板部8との間に、表示ラベルL1 が通過可能な隙間14bが形成されている。更に、外側対向壁板部8に形成された第3係止突起13は、図8に示されるように、その下縁と内側対向壁板部7との間に、表示ラベルL1 が通過可能な隙間14cが形成されるような形状をしている。
【0019】
また、上記実施形態では、図5に示されるように、内側対向壁板部7に形成された一対の第1係止突起11及び第3係止突起13の各突出長は、いずれも等しくなっている。
【0020】
一方、表示ラベルL1 は、形状保持性を有する紙で製作されて、その表面は撥水処理されており、図1、図4及び図5に示されるように、ラベル本体21の下端部に、これよりも狭幅の差込みヘッド22が一体に形成され、前記差込みヘッド22の部分に、水平方向(左右方向)に沿って所定間隔をおいて横長方形状をした一対の被係止孔23が同方向に形成されたものである。図4及び図5に示されるように、一対の被係止孔23の外端の間隔は、前記ラベル係止機構E1 を構成する計5本の係止突起のうち、両端の一対の第2係止突起12の外側の間隔に対応しており、各被係止孔23の水平方向の長さは、第3係止突起13と、その内側に隣接して配置された第1係止突起11の外側の間隔に対応している。表示ラベルL1 の本体21には、ポットPで育成された状態で陳列される植物Aの種類、等級等が表示される。
【0021】
そして、ポットPの係止開口10に対してその直上から表示ラベルL1 の差込みヘッド22を差し込むと、図4及び図5に示されるように、前記差込みヘッド22の略下半部が係止開口10から下方に突出して、横断面視で僅かにわん曲した状態で、一対の被係止孔23は、それぞれ隣接する2個の第1及び第2の各係止突起11,12に対して係止される。即ち、各被係止孔23の上縁及び下縁が前記2個の第1及び第2の各係止突起11,12の各傾斜面(先端傾斜面)及び各底面にそれぞれ係止すると共に、その両側縁が前記2個の第1及び第2の各係止突起11,12の各外側面にそれぞれ係止して、表示ラベルL1 は、二対の計4個の第1及び第2の各係止突起11,12に対して容易に上方に抜けなくて、しかも左右方向にずれない状態で係止される。
【0022】
また、中央の第3係止突起13の部分においては、図7に示されるように、その対向面である垂直な当接保持面13bが、表示ラベルL1 の差込みヘッド22における一対の被係止孔23の中間の部分に当接し、しかも前記当接保持面13bの下端と、これと対向する外側対向壁板部8との間の隙間14bは、表示ラベルL1 の厚さに対してそれ程大きくない関係になっている。従って、ラベル係止機構E1 による上記係止構造と相俟って、計4個の第1及び第2の各係止突起11,12に係止されている表示ラベルL1 は、前後方向(特に手前側)に対して大きく傾斜しなくて、垂直に近い状態を保持して、ポットPの鍔部2に差し込まれて係止されている。
【0023】
また、第3係止突起13の当接保持面13bによって、表示ラベルL1 が垂直に近い状態を保持する機能は、係止開口10の幅W(図8参照)とは、殆ど無関係である。このため、係止開口10の幅Wは、表示ラベルL1 の厚さに比較して遙に大きくしてあり、これにより、多数のポットPに対して表示ラベルL1 を差し込んで係止させる作業を容易に、しかも迅速に行える(係止開口10の幅が狭いと、表示ラベルL1 が前後に大きく傾斜しなくなるが、幅の狭い係止開口10に表示ラベルL1 を差し込んで係止させる作業は手間取る)。
【0024】
また、植物の苗類をポットPに移植するに先立って、図24に示されるように、縦横に多分割されたポットフレームFの方形状をした各収納部にそれぞれポットPを収納し、この状態で各ポットPに土を充填する。この土の充填時において、鍔部2の幅Wが広いために、通常の水平な鍔部の場合には、この鍔部に土が溜まるが、本発明のポットPでは、その鍔部2は、傾斜板部2aによって外縁が高くなるように傾斜しているために、前記鍔部2に土が溜まらなくなる(図3参照)。なお、図3において、ポットPに移植されて生育した植物Aを示す。
【0025】
引き続いて、ポットPのラベル係止機構E1 に差込み係止される異なる表示ラベルL2,L'1と、その係止構造に関して説明する。図10ないし図12に示される表示ラベルL2 は、ラベル本体31と差込みヘッド32との接続部33に、幅方向の両端に開口した略三角形状をした一対の被係止溝34が形成されている。この被係止溝34の下縁34aは、ほぼ水平になっていると共に、その上縁34bは、外縁の方が高くなるように傾斜している。
【0026】
そして、上記表示ラベルL2 の差込みヘッド32をラベル係止機構E1 の係止開口10にその上方から差し込むと、図11及び図12に示されるように、ラベル本体31と差込みヘッド32との接続部33が幅方向に沿って僅かにわん曲されて、その両端の各被係止溝34に、計5個の係止突起のうち両端の一対の第2係止突起12が入り込んで係止されると共に、前記接続部33の中央部が、中央の第3係止突起13の当接保持面13bに密着状態で当接して保持される。表示ラベルL2 の両端の一対の被係止溝34にそれぞれ第2係止突起12が係止されることにより、ポットPに対して表示ラベルL2 が容易に上方に抜けたり、左右方向に移動するのが防止される。これに加えて、中央の第3係止突起13の前面の当接保持面13bが、表示ラベルL2 の接続部33の面に密着状態で当接しているために、表示ラベルL2 の垂直姿勢が保持される。
【0027】
更に、図13及び図14に示される表示ラベルL'1は、前記表示ラベルL1 に設けられた左右一対の被係止孔23を連続させた横方向に細長い一つの被係止孔24を備えたものであり、他の構成は、前記表示ラベルL1 と同一である。即ち、ポットPの係止開口10に表示ラベルL'1の差込みヘッド22’を差し込むと、被係止孔24の両端部に、両端の一対の第2係止突起12が入り込んで、両者24,13が係止すると共に、差込みヘッド22’における被係止孔24の上縁よりも上方の部分が、中央の第3係止突起13の前面の当接保持面13bに密着状態で当接する。これにより、表示ラベルL'1は、起立姿勢を保持し易くなる。
【0028】
引き続いて、別の構造のラベル係止機構E2 に対して表示ラベルL1 を差し込んで係止させる場合について説明する。このラベル係止機構E2 は、前記ラベル係止機構E1 において、これを構成する第2及び第3の各係止突起12,13の形状を変更したのみであって、他の部分の構成は、ラベル係止機構E1 と同一である。よって、ラベル係止機構E2 の説明に関して、ラベル係止機構E1 と同一部分には同一符号を付し、異なる第2及び第3の各係止突起12,13の形状を中心にして説明する。
【0029】
図15は、ポットPのラベル係止機構E2 に対して表示ラベルL1 が係止された状態の部分拡大斜視図であり、図16は、同じく部分拡大平面図であり、図17は、内側面12'aが外側面12'bの側に傾斜した第2係止突起12’を先端傾斜面12'cの側から見た斜視図である。
【0030】
ここで、上記実施形態のラベル係止機構E1 において、表示ラベルL1 のように、その被係止部が左右一対の横長方形状の被係止孔23で構成されている場合には、左右の各被係止孔23は、左右の一組ずつの第1及び第2の各係止突起11,12に係止して、表示ラベルL1 は、第1係止突起11の先端縁よりも僅かに基端側に配置された状態で、係止開口10に対して係止される。また、表示ラベルのL'1のように、係止部が、上記一対の被係止孔23で構成される場合よりも細長比の大きな横長方形状の1つの被係止孔24で構成されている場合には、この被係止孔24は、外側の一対の第2係止突起12と係止して、内側の一対の第1係止突起11の先端縁は、前記被係止孔24に挿入された状態となって、表示ラベルL'1は、第1係止突起11の先端縁よりも僅かに基端側に配置された状態で、係止開口10に対して係止される。このため、一対の第1係止突起11と、その間に同方向を向いて突設された第3係止突起13との各突出長が等しい場合には、表示ラベルL1 の当該部分が無理にわん曲されると共に、各被係止孔23に対する第1係止突起11の係止量(被係止孔23に対する第1係止突起11の挿入量)も少なくなって、係止状態が不安定となる。
【0031】
そこで、ラベル係止機構E2 では、一対の第1係止突起11の間に同方向に突設される第3係止突起13’の突出長(T1)を、前記一対の第1係止突起11の突出長(T2)よりも短くして、上記不具合を解消している。即ち、図16に示されるように、一対の第1係止突起11と、その間に配置された第3係止突起13’の各突出長(T1,T2)を上記の関係にすることにより、表示ラベルL1 の被係止孔23に対する第1係止突起11の挿入量が大きくなって、表示ラベルL1 が大きくわん曲しなくなると共に、一対の第1係止突起11の間の第3係止突起13’の当接保持面13'bに対する表示ラベルL1 の当接状態が安定し、結果として、被係止孔23に対する第2係止突起12の係止量が大きくなって、係止開口10に対する表示ラベルL1 の係止状態が安定化する。
【0032】
また、第1及び第2の各係止突起11,12は、該表示ラベルL1 の被係止孔23に対して係止可能にするために、側面視においてその下端部が部分的に重複している。このため、係止開口10に表示ラベルL1 の差込みヘッド32を差し込む際に、表示ラベルL1 は、横断面視でわん曲された状態で、第2係止突起12の内側面と先端傾斜面との稜線部に強く接触することが原因となって、その差込み抵抗が大きくなる。
【0033】
そこで、一対の第2係止突起12’に関しては、傾斜した外側対向壁板部8に形成されているために、側面視では鈍角三角形状になっているが、その内側面12'aが外側面12'bの側に傾斜して、内側面と先端傾斜面との間が面取り状態となっている。よって、第2係止突起12’の肉厚は、上端から下端に向けて漸次厚くなっていて、係止開口10に対して表示ラベルL1 を差し込む際には、その差込みヘッド32は、一対の第2係止突起12’の内側の傾斜した内側面12'aに接触した状態で差し込まれるので、その差込み抵抗が小さくなって、係止開口10に対して表示ラベルL1 をスムーズに差し込むことができる。
【0034】
そして、第2係止突起12’の内側面と先端傾斜面との稜線部に対して表示ラベルL1 が強く接触するのを防止するための他の形状として以下のものが挙げられる。図18及び図19に示される形状は、その内側面12'aの全面ではなくて、上端から途中までの部分のみを部分的に外側面12'bの側に傾斜させた例である。図20及び図21に示される形状は、第2係止突起12’の内側面12'aと先端傾斜面12'cとの間の稜線部を面取りして面取り面12'dを形成した例であり、更に、図22及び図23に示される形状は、図20及び図21に示される第2係止突起12’形状において、その内側面12'aを消失させて、面取り面12'dの面積を大きくしたものである。いずれの形状においても、係止開口10に対する表示ラベルL1 の差込み抵抗を減ずることができる。
【0035】
なお、一対の第2係止突起12’の内側面と先端傾斜面との稜線部を面取り状態にすることにより、表示ラベルの差込み抵抗が小さくなる効果は、他の表示ラベルL'1,L2 においても生ずるものである。また、一対の第1係止突起11の間に配置された第3係止突起13の突出長(T1)を、前記第1係止突起11の突出長(T2)よりも短くすることにより、係止開口10に対する表示ラベルの差込み状態が安定化する効果は、表示ラベルL'1においても同様に生ずる。
【0036】
【発明の効果】
請求項1ないし3の各発明によれば、ラベル係止機構を備えたフラワーポットにおいて、内側の一対の第1係止突起の間に、これと同一側に向けて突出する第3係止突起を設けて、該第3係止突起の下端から所定長の部分までの間に、前記係止開口に差し込まれた表示ラベルのラベル面に当接する垂直な当接保持面が形成されているので、係止開口に差込み係止された表示ラベルは、垂直を保持し易くなって、前後方向に大きく傾斜するのが防止される。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るフラワーポットPと表示ラベルL1 との分離状態の斜視図である。
【図2】 同じくポットPのラベル係止機構E1 に表示ラベルL1 が係止された状態を下方から見た斜視図である。
【図3】 本発明に係るポットPと表示ラベルL1 の使用状態を示す斜視図である。
【図4】 ポットPのラベル係止機構E1 に対して表示ラベルL1 が係止された状態の部分拡大斜視図である。
【図5】 同じく部分拡大平面図である。
【図6】 図5のX1 −X1 線断面図である。
【図7】 図5のX2 −X2 線断面図である。
【図8】 図5のX3 −X3 線断面図である。
【図9】 図5のX4 −X4 線断面図である。
【図10】 表示ラベルL2 の斜視図である。
【図11】 ポットPのラベル係止機構E1 に対して表示ラベルL2 が係止された状態の部分拡大斜視図である。
【図12】 同じく部分拡大平面図である。
【図13】 ポットPのラベル係止機構E1 に対して表示ラベルL'1が係止された状態の部分拡大斜視図である。
【図14】 同じく部分拡大平面図である。
【図15】 ポットPのラベル係止機構E2 に対して表示ラベルL1 が係止された状態の部分拡大斜視図である。
【図16】 同じく部分拡大平面図である。
【図17】 全面が傾斜した内側面12'aとなった第2係止突起12’を先端傾斜面12'cの側から見た斜視図である。
【図18】 一部が傾斜した内側面12'aとなった一対の第2係止突起12’を備えたラベル係止機構E2 の部分拡大平面図である。
【図19】 一部が傾斜した内側面12'aとなった一対の第2係止突起12’を先端傾斜面12'cの側から見た斜視図である。
【図20】 内側面12'aと先端傾斜面12'cとの間の稜線部に面取り面12'dが設けられた第2係止突起12’を備えたラベル係止機構E2 の部分拡大平面図である。
【図21】 内側面12'aと先端傾斜面12'cとの間の稜線部に面取り面12'dが設けられた第2係止突起12’を先端傾斜面12'cの側から見た斜視図である。
【図22】 内側面12'aが消失して面取り面12'dの面積が大きくなった第2係止突起12’を備えたラベル係止機構E2 の部分拡大平面図である。
【図23】 内側面12'aが消失して面取り面12'dの面積が大きくなった第2係止突起12’を先端傾斜面12'cの側から見た斜視図である。
【図24】 本発明に係るフラワーポットPがポットフレームFにセットされた状態の斜視図である。
【図25】 従来のポットのラベル係止機構(構造)を示す斜視図である。
【符号の説明】
E1,E2 :ラベル係止機構
L1,L'1, L2 :表示ラベル
P:フラワーポット
1:ポット本体
2:鍔部
2a:鍔部の傾斜板部
10:係止開口
11:第1係止突起
12,12’:第2係止突起
12'a:内側面
12'c:先端傾斜面
12'd:面取り面
13,13’:第3係止突起
13b,13'b:当接保持面
23,24:被係止孔(被係止部)
34:被係止溝(被係止部)
Claims (3)
- ポット本体の上縁の鍔部に上下方向に開口して設けられた係止開口と、前記係止開口の長手方向に沿った各対向内壁面に、前記長手方向に沿って所定間隔をおいて他方の内壁面に向けてそれぞれ突設された各々一対の第1及び第2の各係止突起とでラベル係止機構が構成され、
前記第1及び第2の各係止突起は、いずれも下方に向けて徐々に幅広となった形状であって、前記各対向内壁面の一方に形成された一対の第1係止突起の両側に、その他方に形成された一対の第2係止突起が配置されていて、
前記係止開口に差し込まれた表示ラベルの先端の被係止部を、前記第1及び第2の各係止突起に、容易に抜けなくて、しかも左右方向にずれない状態で係止させる構成のフラワーポットであって、
前記一対の第1係止突起の間に、これと同一側に向けて突出する第3係止突起が形成されて、該第3係止突起の下端から所定長の部分までの間に、前記係止開口に差し込まれた表示ラベルのラベル面に当接する垂直な当接保持面が形成されていることを特徴とするラベル係止機構を備えたフラワーポット。 - 第3係止突起の突出長は、一対の第1係止突起の突出長よりも短くなっていることを特徴とする請求項1に記載のラベル係止機構を備えたフラワーポット。
- 一対の第2係止突起は、表示ラベルの差込み時の抵抗を小さくするために、内側面と先端面との交差部が面取り状態となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のラベル係止機構を備えたフラワーポット。
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