JP3828342B2

JP3828342B2 - Vehicle hood device

Info

Publication number: JP3828342B2
Application number: JP2000226139A
Authority: JP
Inventors: 栄佐々木; 賢華山; 薫永冨
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 2000-07-26
Filing date: 2000-07-26
Publication date: 2006-10-04
Anticipated expiration: 2020-07-26
Also published as: JP2002037016A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の前部のエンジンルームを開閉するために設けたフード装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車両用フード装置には、走行中の車両が障害物に衝突したときに、フードを所定量持上げるとともに、その持上げた位置で保持させるものがある。フードを持上げると、下方への変形可能量が増大し、変形による衝突エネルギーの吸収量を大いに増加させることができる。この種の車両用フード装置としては、例えば、特開平９−３１５２６６号公報「車両用フード装置」が知られている。
【０００３】
上記公報の図１及び図４によれば、障害物に車両が衝突したことを衝突検出センサ１５（番号は公報に記載されたものを引用した。以下同じ。）で検出し、この検出信号に基づいて、制御装置１７でフード持ち上げ保持機構１６のロッド２９を上昇させ、このロッド２９にてリンク２３，２５を起立させることで、フード１３の後部を所定量持上げるというものである。
さらには、上記公報の図３及び図４によれば、圧縮ばね３２に弾発されたフック３０をロッド２９又は車体側に備え、所定の上昇位置へ移動したロッド２９をフック３０で掛止めすることにより、ロッド２９の下降を阻止するというものである。フード１３を、持上げた位置でロッド２９にて保持させることができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の車両用フード装置は、フード１３を持上げた位置で保持し続けるために、フック３０並びに圧縮ばね３２からなる複雑な構成の掛止め機構を、ロッド２９又は車体側に組込むものである。
このような掛止め機構をロッド２９に組込むのでは、フード持ち上げ保持機構１６の全体構成が複雑になり、しかも、大型になるので得策ではない。また、掛止め機構を車体側に組込むのでは、極めて高速で移動するロッド２９が所定量上昇したときに、確実に掛止めするための十分な配慮が必要となる。
【０００５】
そこで本発明の目的は、簡単な構成によって、フードを持上げた位置で確実に保持し続けることができる技術を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項１は、車両（１１）が障害物に衝突したときに、車両前部のフード（１３）のフード前部を中心にして回動させるようにして所定量持上げるとともに、その持上げた位置をフード保持機構（２０）で昇降可能に保持するようにした車両用フード装置であって、フード保持機構（２０）は、前記フード（１３）の上下移動に対応させるために伸屈させることのできる、くの字リンク（２３，２５）であり、このくの字リンクを構成する下部・上部リンク（２３，２５）のうち、下部リンク（２３）を車体フレーム（１４）側のブラケット（２１）にスイング可能に取付け、上部リンク（２５）をフード（１３）にスイング可能に取付け、下部リンク（２３）に上部リンク（２５）を繋ぐヒンジ部（２６）を設け、下部・上部リンク（２３，２５）が伸張した後に、下部リンク（２３）が車両後方へ倒れることを防止するストッパ（２３ａ）を下部リンク（２３）とブラケット（２１）との間に設けるとともに、下部・上部リンク（２３，２５）が屈曲状態から伸張状態に移行することは許容するが、伸長した後は下部リンク（２３）の前方への傾動を阻止するとともに、前記ヒンジ部（２６）を上部リンク（２５）の上端と下部リンク（２３）の下端とを結ぶ線（Ａ１）に対して車両前方にオフセットさせた位置で保持するラチェット機構（３０）を下部リンク（２３）とブラケット（２１）との間に設け、下部リンク（２１）をヒンジ部（２６）が車両前方にオフセットさせた位置にあるような角度ブラケット（２１）に対して持上がった状態で保持する構成としたことを特徴とする。
【０００７】
フードを下げた通常の状態で、フード保持機構は、ヒンジ部を車両前方へ大きくオフセットして折畳んだ状態にある。フードを持上げ作動させると、持上げ量に応じてフード保持機構の開度が増す。下部・上部リンクを伸張してフードを所定量持上げた状態になると、ストッパは、下部リンクが車両後方へ倒れることを防止し、また、ラチェット機構は、下部・上部リンクが伸張状態から屈曲状態へ移行することを阻止する。従って、持上げたフードをフード保持機構で確実に保持することができる。
【０００８】
請求項２は、ブラケットに、縦壁に略コ字断面部を含むことで、大きな下向き荷重が作用したときに座屈し易い構造にしたことを特徴とする。
大きな下向きの力を受けた略コ字断面部が、大きく座屈変形することによって、力を十分に吸収することができる。この結果、障害物への衝撃を十分に緩和することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Ｆｒは前側、Ｒｒは後側、Ｌは左側、Ｒは右側を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【００１０】
図１は本発明に係る車両用フード装置の斜視図である。
車両用フード装置１０は、車両１１の前部にエンジンルーム１２を設け、エンジンルーム１２の上部開口を前開き形式のフード１３で塞ぎ、フード１３の後端部を車体フレーム１４に左右のフード保持機構２０，２０で開閉可能に取付けたものである。フード１３は前部をフードロック１５にて車体フレーム１４にロック可能である。図中、１６はフロントガラスである。
【００１１】
図２は本発明に係る車両用フード装置のシステム図であり、車両１１の前半部を左側から見たものである。
フード装置１０は、車両１１が前方の障害物Ｓｈに衝突したときに検出信号を発するバンパセンサ１７と、左右のフード保持機構２０，２０（この図では左右のうち左のみ示す。以下同じ。）と、閉じたフード１３の後部を持上げるときに使用する左右の持上げアクチュエータ４０と、持上がっているフード１３を元の位置に戻すときに使用する左右の引張りアクチュエータ５０と、バンパセンサ１７の信号に基づいて、持上げアクチュエータ４０や引張りアクチュエータ５０を制御する制御部６０とからなる。
バンパセンサ１７は車両１１のフロントバンパ１８に取付けた加速度センサである。制御部６０は、例えばマイクロコンピュータである。
【００１２】
図３は本発明に係る車両用フード装置の左側面図であり、フード１３の後部を持上げた状態を示す。
フード保持機構２０は、フード１３の後部を昇降可能に保持するヒンジ機構である。詳しくは、フード保持機構２０は、車体フレーム１４にボルト止めしたブラケット２１と、ブラケット２１に第１ピン２２にて前後スイング可能に取付けた下部リンク２３と、フード１３の後端部に第２ピン２４にて前後スイング可能に取付けた上部リンク２５と、下部リンク２３に上部リンク２５を前後スイング可能に繋ぐヒンジ部２６と、からなるリンク機構である。
【００１３】
フード１３は、具体的には後部から後方へアーム１９を延ばし、このアーム１９に上部リンク２５を前後スイング可能に取付けたものである。アーム１９は、後部上部にフード開度規制ストッパ１９ａを一体に形成したものである。
ヒンジ部２６は、下部・上部リンク２３，２５間を第３ピン２７にて連結したものである。
【００１４】
このようなフード保持機構２０は、フード１３の後部を持上げた状態で、ヒンジ部２６を車両前方（この図の左側）へ距離Ｌ１だけオフセットさせたことを特徴とする。具体的には、第１ピン２２の中心と第２ピン２４の中心とを通る直線Ａ１に対して、第３ピン２７の中心Ａ２を車両前方へ距離Ｌ１だけオフセットさせた。このようにヒンジ部２６をオフセットさせたフード保持機構２０は、フード１３の上下移動に対応させるために伸屈させることのできる、「く」の字リンク（横向きのＶの字状リンク）である。
【００１５】
さらには、くの字リンクであるフード保持機構２０は、下部・上部リンク２３，２５が伸張した後に、下部リンク２３が車両後方へ倒れることを防止するストッパ（下部ストッパ）２３ａを、下部リンク２３とブラケット２１との間に設けるとともに、下部・上部リンク２３，２５が屈曲状態から伸張状態に移行することは許容するが逆は阻止するラチェット機構３０を、下部リンク２３とブラケット２１との間に設けたことを特徴とする。
【００１６】
下部ストッパ２３ａは下部リンク２３の下部後端に形成したものであり、ブラケット２１の後上端部２１ａに当ることで、下部リンク２３がこれ以上車両後方へ倒れることを阻止することができる。
上部リンク２５は、下部前端に上部ストッパ２５ａを形成したものである。上部ストッパ２５ａは、下部リンク２３の上部前端２３ｂに当ることで、上部リンク２５がこれ以上前方へ倒れることを阻止することができる。
【００１７】
ラチェット機構３０は、下部リンク２３の前下部に形成したラチェット凹部３１と、ブラケット２１にラチェットピン３２にて前後スイング可能に取付けたラチェット爪３３と、ラチェット爪３３の爪部３３ａをラチェット凹部３１側に弾発するスプリング３４とからなる。スプリング３４は、ブラケット２１とラチェット爪３３との間に介在させた引張りばねである。さらに下部リンク２３は、前部に爪収納凹部３５を形成したものである。
【００１８】
持上げアクチュエータ４０及び引張りアクチュエータ５０は、１個のハウジング４１に収納し、車体フレーム１４に取付けたものである。
持上げアクチュエータ４０は、ハウジング４１に上方を開放して形成したシリンダ４２と、シリンダ４２に往復運動可能に挿入したピストン４３と、持上げ用インフレータ４４と、ストッパ４５とからなる。
【００１９】
引張りアクチュエータ５０は、ラチェット機構３０のラチェット爪３３を解除方向に引張るものであり、ハウジング４１に上方を開放して形成したシリンダ５１と、シリンダ５１の上端を密閉するシール部５２と、シリンダ５１に往復運動可能に挿入したピストン５３と、シリンダ５１のシール部５２の孔５４を通って外方へ延びた引張りワイヤ（引張り部材）５５と、引張り用インフレータ５６とからなる。シール部５２から外方へ延びた引張りワイヤ５５の端は、ラチェット爪３３に繋いだものである。このようにして、フード保持機構２０に持上げアクチュエータ４０並びに引張りアクチュエータ５０を備えた。
【００２０】
持上げ用インフレータ４４並びに引張り用インフレータ５６は、制御部６０から電気的な制御信号を受けたときに、図示せぬ点火装置にてガス発生剤に点火して多量のガスを発生させ、このガスをシリンダ４２，５１内に送り込むものである。送り込まれたガスによってシリンダ４２，５１は一時的に昇圧する。この結果、持上げ用のピストン４３は上昇し、引張り用のピストン５３は下降する。シリンダ４２，５１には小径のオリフィス（図示せず）を設けてあるので、若干の時間が経過した後に内圧は低下する。
【００２１】
持上げアクチュエータ４０は、持上げ用インフレータ４４に制御信号（持上げ信号ＯＮ）を受けると、シリンダ４２が一時的に昇圧するので、ピストン４３が所定ストロークだけ上昇する。その後、シリンダ４２の圧力低下に応じて、元の位置まで下降する。
【００２２】
引張りアクチュエータ５０は、引張り用インフレータ５６に制御信号（引張り信号ＯＮ）を受けると、シリンダ５１が一時的に昇圧するので、ピストン５３が所定ストロークだけ下降する。ピストン５３に引張られた引張りワイヤ５５は、ラチェット爪３３を前方へ引き寄せることで、スイングさせる。
【００２３】
図４は本発明に係るフード保持機構の斜視図（その１）であり、左のフード保持機構２０を左前上方から見たものである。
ブラケット２１は、下部リンク２３を取付ける縦壁２１ｂに、略コ字状の断面部（以下「略コ字断面部２１ｃ」と言う。）を含むことで、大きな下向き荷重が作用したときに座屈し易い構造にしたことを特徴とする。具体的には、ブラケット２１は、起立した縦壁２１ｂと、縦壁２１ｂの下端に折曲げ形成した略コ字断面部２１ｃと、略コ字断面部２１ｃから水平に延びたベース２１ｄとからなる板材の一体成形品である。
【００２４】
図５は本発明に係るフード保持機構の斜視図（その２）であり、左のフード保持機構２０を車幅中央側の前上方から見たものである。
フード開度規制ストッパ１９ａは、アーム１９から折り曲げ形成した凸部である。下部ストッパ２３ａは、下部リンク２３から折り曲げ形成した凸部である。上部ストッパ２５ａは、上部リンク２５から折り曲げ形成した凸部である。ラチェットピン３２はボルト・ナットからなる。
【００２５】
図６は本発明に係る制御部の制御フローチャートであり、制御部６０（図２参照）をマイクロコンピュータとした場合の制御フローを表したものである。図中、ＳＴ××はステップ番号を示す。以下、図２を参照しつつ説明する。
ＳＴ０１；バンパセンサ１７がＯＮであるか、すなわち、バンパセンサ１７からの検出信号が有ったか否かを判定し、ＹＥＳであれば「ＳＴ０２」に進み、ＮＯであれば「ＳＴ０１」に戻る。「ＳＴ０１」でＹＥＳと判定したときに、車両１１が障害物Ｓｈに衝突したと判定する。
ＳＴ０２；持上げ信号をＯＮとし、持上げアクチュエータ４０を作動させる。
ＳＴ０３；タイマ機能をスタートさせる。
ＳＴ０４；タイマ機能のカウント時間Ｔｃが基準時間Ｔｏ以上（例えば、０．１〜０．５ｓｅｃ）であるかを判定し、ＹＥＳであれば「ＳＴ０５」に進み、ＮＯであれば「ＳＴ０４」を繰り返す。
ＳＴ０５；引張り信号をＯＮにし、引張りアクチュエータ５０を作動させて制御を終了する。
【００２６】
「ＳＴ０３」及び「ＳＴ０４」は、フード１３を持上げてからの所定時間を計るタイマの役割を果たす。従って、制御部６０はタイマを内蔵していることになる。
【００２７】
次に、上記構成のフード保持機構２０の作用を、図７〜図１３に基づき説明する。
図７は本発明に係るフード保持機構の作用図（その１）であり、フード１３の後端部を下げてエンジンルームを閉じた通常の状態を示す。このときのフード保持機構２０は、ヒンジ部２６を車両前方へ大きくオフセットして折畳んだ状態にあり、左側面から見たときに鋭角の「く」の字を呈する。また、ラチェット爪３３の爪部３３ａは、下部リンク２３の爪収納凹部３５に収納された状態にある。
【００２８】
図８は本発明に係るフード保持機構の作用図（その２）であり、フード１３を全開した状態を示す。
フード保持機構２０は折畳んだ状態にあり、第２ピン２４を支点としてフード１３を開閉可能である。フード１３を全開にしたとき、フード開度規制ストッパ１９ａは下部リンク２３の下部ストッパ２３ａに当る。この結果、フード１３の全開開度を制限することができる。
【００２９】
ここで一旦図７に戻って説明を続ける。
フード１３の前部を車体フレームにロックした状態で、フード１３の後端部を持上げると（矢印▲１▼）、上部リンク２５が第３ピン２７を支点にスイングを開始するとともに、下部リンク２３が第１ピン２２を支点にスイングを開始する（矢印▲２▼）。
【００３０】
図９は本発明に係るフード保持機構の作用図（その３）であり、フード１３の後端部を上記図７から更に持上げた状態を示す。
フード１３の持上げ量に応じて、下部・上部リンク２３，２５が更にスイングするので、くの字リンクの開度が増す。また、ラチェット爪３３の爪部３３ａは、下部リンク２３の爪収納凹部３５から外れる。
【００３１】
図１０（ａ），（ｂ）は本発明に係るフード保持機構の作用図（その４）である。
（ａ）に示すように、フード１３の後端部が更に勢いよく持上がることで、その慣性により、第３ピン２７は第１ピン２２の中心と第２ピン２４の中心とを通る直線Ａ１までスイングする（矢印▲３▼）。この結果、第１〜第３ピン２２，２４，２７は直線Ａ１上に並ぶ。
このときに、ラチェット凹部３１にラチェット爪３３の爪部３３ａが噛み合う。しかし、（ｂ）に示すようにラチェット凹部３１と爪部３３ａとの間には若干の隙間Ｓ１がある。
ところで、フード１３の後端部が更に勢いよく持上がることで、下部リンク２３の下部ストッパ２３ａはブラケット２１の後上端部２１ａに勢いよく当る（矢印▲４▼）。その反動で、下部リンク２３は前方へ反転する（矢印▲５▼）。
【００３２】
図１１は本発明に係るフード保持機構の作用図（その５）である。
下部リンク２３が前方へ反転した結果、ラチェット凹部３１と爪部３３ａとの間の隙間Ｓ１（図１０参照）が無くなる。このようにして、フード保持機構２０は、ヒンジ部２６が直線Ａ１から車両前方（この図の左側）へ距離Ｌ１だけオフセットすることで、左側面から見たときに鈍角の「く」の字を呈した状態でスイングを停止する。フード１３の自重が第２ピン２４に作用しているので、フード保持機構２０はこの鈍角の「く」の字状態を維持する。
【００３３】
ここで、フード１３の後端部を所定量持上げた位置で保持させることができる理由を、以下に説明する。
下部リンク２３は、車両後方へ倒れることを下部ストッパ２３ａと後上端部２１ａとで阻止されるとともに、車両前方へ倒れることをラチェット機構３０で阻止されることで、前後へ倒れることはない。
【００３４】
フード１３の前端を上記図１に示すフードロック１５に掛けてあるので、フード１３はフードロック１５の位置をスイング中心としてスイング可能である。フード１３と共にスイングするアーム１９の後端部のスイング軌跡Ｌｏｆに対して、第３ピン２７を中心としてスイングする上部リンク２５の先端部のスイング軌跡Ｌｏｕの方向は、不一致である。この結果、上部リンク２５はスイング不能である。下部・上部リンク２３，２５が屈曲不能であるから、フード１３の後端部が持上げた位置から下がることはない。
【００３５】
このように、下部・上部リンク２３，２５を伸張してフード１３を所定量持上げた状態においては、下部リンク２３が車両後方へ倒れることを下部ストッパ２３ａで阻止するとともに、下部・上部リンク２３，２５が伸張状態から屈曲状態へ移行することをラチェット機構３０で阻止することができる。この結果、フード１３の後端部を所定量持上げた位置で、保持させることができる。
【００３６】
以上の説明から明らかなように、フード１３の後部を所定量持上げたとき、その持上げた位置を、簡単な構成のくの字リンクからなるフード保持機構２０にて確実に保持することができる。このため、持上げたフード１３を保持するための機構を、持上げアクチュエータ４０（図３参照）に設ける必要はない。従って、フードを持上げる手段である、持上げアクチュエータ４０を簡単な構成にすることができる。
さらには、フード１３やフード保持機構２０に、持上げアクチュエータ４０を連結する必要はない。従って、持上げアクチュエータ４０を一層簡単な構成にすることができる。
【００３７】
図１２（ａ），（ｂ）は本発明に係るフード保持機構の作用図（その６）である。
（ａ）に示すように、引張りワイヤ５５を車両前方へ勢いよく引くと（矢印▲６▼）、（ｂ）に示すようにラチェット爪３３は図反時計回りにスイングする（矢印▲７▼）。このとき、爪部３３ａはラチェット凹部３１を上方へ蹴り上げることで、ラチェット凹部３１から外れる。従って、下部リンク２３が図時計回りにスイングすることで（矢印▲８▼）、下部リンク２３の下部ストッパ２３ａがブラケット２１の後上端部２１ａに勢いよく当り、その反動で下部リンク２３は前方へ勢いよく反転する（矢印▲９▼）。この結果、フード保持機構２０は次の図１３に示す鈍角の「く」の字状態に変化する。
【００３８】
図１３は本発明に係るフード保持機構の作用図（その７）であり、ラチェット凹部３１から爪部３３ａが外れた状態を示す。
第２ピン２４が第１ピン２２よりも若干前にあるので、第１ピン２２と第２ピン２４とを通る直線Ａ１は、若干前方へ傾いている。下部リンク２３が勢いよく前方へ倒れること、及び、フード１３の自重が第２ピン２４に作用していることから、下部リンク２３は第１ピン２２を支点に前方へスイングし上部リンク２５は第３ピン２７を支点として後方へスイングする。この結果、フード保持機構２０は元の折畳まれた状態に戻る。従って、フード１３は下降して元の位置に戻る。
【００３９】
次に、上記構成のフード装置１０の作用を、図１４〜図１８に基づき説明する。
図１４は本発明に係る車両用フード装置の作用図（その１）であり、フード１３を下げてエンジンルーム１２を閉じた通常の状態を示す。このとき、フード保持機構２０は折畳んだ状態にある。
フード１３は、第２ピン２４を支点として上下スイング可能である。フード１３を想像線で示すように開けることで、エンジンルーム１２に収納された機器７０の保守・点検作業をすることができる。
【００４０】
図１５は本発明に係る車両用フード装置の作用図（その２）であり、フード１３を下げてエンジンルーム１２を閉じた通常の状態を示す。
車両１１が障害物Ｓｈに衝突すると、制御部６０は持上げアクチュエータ４０に「持上げ信号ＯＮ」を発する。このため、持上げアクチュエータ４０は持上げ作動を開始し、ピストン４３を高速で突出すことにより、フード１３の後部裏面１３ａを突き上げる。
【００４１】
図１６は本発明に係る車両用フード装置の作用図（その３）であり、ピストン４３を所定の最大高さだけ高速で突出すことにより、フード１３を想像線で示す元の高さから実線で示す高さまで、突き上げたことを示す。フード１３は慣性により、更に持上がる。フード１３の上昇に伴って、フード保持機構２０も伸張する。
【００４２】
図１７は本発明に係る車両用フード装置の作用図（その４）である。
フード保持機構２０が伸張して停止することにより、フード１３の後端部の持上がり作動も停止する。フード１３の後端部は、想像線で示す元の位置から実線で示す位置へ、所定量（１００〜２００ｍｍ）だけ持上がった状態になる。フード保持機構２０は、フード１３を持上がった位置で保持させる。
【００４３】
所定量だけ持上がったフード１３から、エンジンルーム１２に収納されたエンジン等の機器７０までの、距離は大きい。この結果、フード１３の下方への変形可能量は増大する。このため、障害物Ｓｈがフード１３に衝突したときに、持上がったフード１３を想像線にて示すように大いに変形させることで、衝撃力を十分に吸収させることができる。従って、機器７０を障害物Ｓｈから保護することができるとともに、障害物Ｓｈへの衝撃も十分に緩和することができる。
【００４４】
ところで、持上がった状態のフード１３に障害物Ｓｈが衝突したときに、フード１３が変形することで、第２ピン２４には前方へ引く力が作用する。この引く力によって、上部リンク２５が第３ピン２７を支点として前方へ倒れることが有り得る。このような場合であっても、上部ストッパ２５ａが下部リンク２３の上部前端２３ｂに当ることで、上部リンク２５がそれ以上前方へ倒れることを防止することができる。従って、持上がったフード１３からエンジンルーム１２内の機器７０までの距離を十分に確保することができる。
【００４５】
図１８は本発明に係る車両用フード装置の作用図（その５）である。
一方、車両１１が障害物Ｓｈに衝突し、フード１３を持上げてから所定時間を経過したときには、制御部６０は障害物Ｓｈがフード１３に衝突することがないものと見做し、引張りアクチュエータ５０に「引張り信号ＯＮ」を発する。このため、引張りアクチュエータ５０は引張り作動を開始し、引張りワイヤ５５を高速で引く。この結果、フード保持機構２０が折畳まれるので、フード１３は下降して、持上げる前の元の位置に戻る。従って、持上がったフード１３によって運転者の運転視界を遮った状態を、速やかに解除することができる。
【００４６】
図１９（ａ），（ｂ）は本発明に係るフード保持機構の作用図（その８）である。
障害物Ｓｈは、フード１３のあらゆる位置に衝突し得る。例えば、（ａ）に示すように、フード保持機構２０の近傍でフード１３の上に障害物Ｓｈが衝突することもある。この場合には、フード保持機構２０に大きな下向きの力Ｆ１が作用する。
すなわち、上方からフード１３へ衝撃力Ｆ１が作用した場合に、この衝撃力Ｆ１が大きな下向きの力として、フード１３→アーム１９→第２ピン２４→上部リンク２５→第３ピン２７→下部リンク２３→第１ピン２２→ブラケット２１の縦壁２１ｂ、の経路でブラケット２１の略コ字断面部２１ｃに作用する。
【００４７】
所定以上の大きな下向きの力Ｆ１を受けた略コ字断面部２１ｃは、（ｂ）のように大きく座屈変形することによって、力Ｆ１を十分に吸収することができる。この結果、障害物Ｓｈへの衝撃を十分に緩和することができる。しかも、縦壁２１ｂに略コ字断面部２１ｃを含むだけの簡単な構成である。
さらには、略コ字断面部２１ｃを座屈変形させる構成にしたので、略コ字断面部２１ｃが所定の力で適切に座屈変形するように設定することにより、ブラケット２１の変形特性を自由に且つ容易に設定することができる。
【００４８】
次に、壁等の障害物Ｓｈに車両１１が衝突したときの、フード装置１０の作用を図２０及び図２１に基づき説明する。
図２０は本発明に係る車両の作用図であり、壁等の比較的頑丈な障害物Ｓｈに車両１１が衝突したことを示す。この場合には、車両１１はエンジンルーム１２やフード１３が変形することにより、衝突による衝撃力を吸収する。フード１３は、例えば図に示すように側面視山形に変形する。
同時に、フード装置１０は上記図１７に示すように、バンパセンサ１７の検出信号に基づいて、持上げアクチュエータ４０でフード１３の後端部を持上げ、その持上げた位置をフード保持機構２０で保持する。
【００４９】
図２１は本発明に係るフード保持機構の作用図（その９）であり、フード保持機構２０が伸張した直後にフード１３が変形したことを示す。
ブラケット２１の後上端部２１ａに下部ストッパ２３ａが当っているので、下部リンク２３は車両後方へ倒れない。
フード１３が側面視山形に変形した場合には、フード１３からの衝撃力Ｆ２がアーム１９を介して第２ピン２４に後向きの力として作用する。この後向きの力によって、上部リンク２５は第３ピン２７を中心に図時計回りにスイングする。このように、上部リンク２５だけがスイングするので、フード１３の後端並びにアーム１９の後方移動を制限することができる。従って、フード１３やアーム１９が、フロントガラス１６へ必要以上に接近することはない。
【００５０】
なお、上記本発明の実施の形態において、（１）図３に示すアーム１９の有無は任意であり、フード１３の後端部をフード保持機構２０に直接取付けてもよい。
（２）図３に示すブラケット２１に下部ストッパ２３ａを設け、この下部ストッパ２３ａを下部リンク２３に当てるようにしてもよい。また、下部リンク２３に上部ストッパ２５ａを設け、この上部ストッパ２５ａに上部リンク２５を当てるようにしてもよい。
【００５１】
（３）ラチェット機構３０は、ブラケット２１と下部リンク２３との間に設けたものであればよい。例えば、ブラケット２１にラチェット凹部３１を設けるとともに、下部リンク２３にラチェット爪３３を取付けてもよい。
（４）持上げ・引張りアクチュエータ４０，５０の数量は任意である。また、持上げ・引張りアクチュエータ４０，５０を１個のハウジング４１に収納せずに、分離してもよい。さらには、持上げ・引張りアクチュエータ４０，５０は、ガス発生圧でピストンを移動させる構成に限定されるものではなく、例えばモータであってもよい。
（５）フード１３を持上げてからの所定時間を計るタイマは、制御部６０に内蔵する他に、制御部６０から独立させたものであってもよい。
（６）上記図６に示す「ＳＴ０４」の基準時間Ｔｏ、すなわち、フード１３を持上げてからの所定時間は、任意である。
【００５２】
（７）車両用フード装置１０は、車両１１が障害物Ｓｈに衝突してフード１３を持上げた後に、引張りアクチュエータ５０でフード１３を持上げる前の位置に適宜戻すものであればよい。例えば、車室内に手動スイッチを備え、運転者がスイッチ操作をしたときのスイッチ信号が有った場合に、引張りアクチュエータ５０を作動させるようにしてもよい。この構成にするには、図６に示すステップＳＴ０３〜ＳＴ０４を、スイッチ信号の有無を判断するステップに置換すればよい。
（８）引張りアクチュエータ５０でラチェット爪３３を引くための引張り部材は、引張りワイヤ５５に限定されるものではなく、例えば、ロッドであってもよい。
【００５３】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項１は、車両が障害物に衝突したときに、車両（１１）が障害物に衝突したときに、車両前部のフード（１３）のフード前部を中心にして回動させるようにして所定量持上げるとともに、その持上げた位置をフード保持機構（２０）で昇降可能に保持するようにした車両用フード装置であって、フード保持機構（２０）は、フード（１３）の上下移動に対応させるために伸屈させることのできる、くの字リンク（２３，２５）であり、このくの字リンクを構成する下部・上部リンク（２３，２５）のうち、下部リンク（２３）を車体フレーム（１４）側のブラケット（２１）にスイング可能に取付け、上部リンク（２５）をフード（１３）にスイング可能に取付け、下部リンク（２３）に上部リンク（２５）を繋ぐヒンジ部（２６）を設け、下部・上部リンク（２３，２５）が伸張した後に、下部リンク（２３）が車両後方へ倒れることを防止するストッパ（２３ａ）を下部リンク（２３）とブラケット（２１）との間に設けるとともに、下部・上部リンク（２３，２５）が屈曲状態から伸張状態に移行することは許容するが、伸長した後は下部リンク（２３）の前方への傾動を阻止するとともに、ヒンジ部（２６）を上部リンク（２５）の上端と下部リンク（２３）の下端とを結ぶ線（Ａ１）に対して車両前方にオフセットさせた位置で保持するラチェット機構（３０）を下部リンク（２３）とブラケット（２１）との間に設け、下部リンク（２１）をヒンジ部（２６）が車両前方にオフセットさせた位置にあるような角度ブラケット（２１）に対して持上がった状態で保持する構成としたので、下部・上部リンクを伸張してフードを所定量持上げた状態において、下部リンクが車両後方へ倒れることはなく、しかも、下部・上部リンクが伸張状態から屈曲状態へ移行することもない。従って、持上げたフードを、簡単な構成のくの字リンクにて確実に保持し続けることができる。このため、持上げたフードを保持するための機構を、フードを持上げる手段に設ける必要はない。従って、フードを持上げる手段を簡単な構成にすることができる。
さらには、フードを持上げる手段をフードやフード保持機構に連結する必要がないので、フードを持上げる手段を一層簡単な構成にすることができる。
【００５４】
請求項２は、ブラケットに、縦壁に略コ字断面部を含むことで、大きな下向き荷重が作用したときに座屈し易い構造にしたので、大きな下向きの力を受けた略コ字断面部が、大きく座屈変形することによって、力を十分に吸収することができる。この結果、障害物への衝撃を十分に緩和することができる。しかも、縦壁に略コ字断面部を含むだけの簡単な構成である。さらには、略コ字断面部を座屈変形させる構成にしたので、略コ字断面部が所定の力で適切に座屈変形するように設定することにより、ブラケットの変形特性を自由に且つ容易に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は本発明に係る車両用フード装置の斜視図
【図２】本発明に係る車両用フード装置のシステム図
【図３】本発明に係る車両用フード装置の左側面図
【図４】本発明に係るフード保持機構の斜視図（その１）
【図５】本発明に係るフード保持機構の斜視図（その２）
【図６】本発明に係る制御部の制御フローチャート
【図７】本発明に係るフード保持機構の作用図（その１）
【図８】本発明に係るフード保持機構の作用図（その２）
【図９】本発明に係るフード保持機構の作用図（その３）
【図１０】本発明に係るフード保持機構の作用図（その４）
【図１１】本発明に係るフード保持機構の作用図（その５）
【図１２】本発明に係るフード保持機構の作用図（その６）
【図１３】本発明に係るフード保持機構の作用図（その７）
【図１４】本発明に係る車両用フード装置の作用図（その１）
【図１５】本発明に係る車両用フード装置の作用図（その２）
【図１６】本発明に係る車両用フード装置の作用図（その３）
【図１７】本発明に係る車両用フード装置の作用図（その４）
【図１８】本発明に係る車両用フード装置の作用図（その５）
【図１９】本発明に係るフード保持機構の作用図（その８）
【図２０】本発明に係る車両の作用図
【図２１】本発明に係るフード保持機構の作用図（その９）
【符号の説明】
１０…車両用フード装置、１１…車両、１３…フード、１４…車体フレーム、１７…バンパセンサ、２０…フード保持機構、２１…ブラケット、２１ａ…後部上端、２１ｂ…縦壁、２１ｃ…略コ字断面部、２３…下部リンク、２３ａ…ストッパ（下部ストッパ）、２５…上部リンク、３０…ラチェット機構、４０…持上げアクチュエータ、５０…引張りアクチュエータ、５５…戻しワイヤ、６０…制御部、７０…機器、Ｓｈ…障害物。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hood device provided to open and close an engine room at the front of a vehicle.
[0002]
[Prior art]
Some vehicle hood devices lift a hood by a predetermined amount and hold it at the lifted position when a traveling vehicle collides with an obstacle. When the hood is lifted, the amount of downward deformation is increased, and the amount of collision energy absorbed by the deformation can be greatly increased. As this type of vehicle hood device, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-315266 “Vehicle hood device” is known.
[0003]
According to FIG. 1 and FIG. 4 of the above publication, the collision detection sensor 15 (numbers quoted those described in the publication. The same applies hereinafter) detects that the vehicle has collided with an obstacle. Based on this, the control device 17 raises the rod 29 of the hood lifting and holding mechanism 16 and raises the links 23 and 25 with the rod 29, thereby lifting the rear portion of the hood 13 by a predetermined amount.
Further, according to FIG. 3 and FIG. 4 of the above publication, the hook 30 urged by the compression spring 32 is provided on the rod 29 or the vehicle body side, and the rod 29 moved to a predetermined ascending position is hooked by the hook 30. This prevents the lowering of the rod 29. The hood 13 can be held by the rod 29 at the lifted position.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The conventional vehicle hood apparatus incorporates a latching mechanism having a complicated configuration including a hook 30 and a compression spring 32 on the rod 29 or the vehicle body side in order to keep the hood 13 in the raised position.
Incorporating such a latching mechanism into the rod 29 is not advantageous because the overall configuration of the hood lifting and holding mechanism 16 becomes complicated and large. In addition, when the latching mechanism is incorporated on the vehicle body side, sufficient consideration is necessary for reliably latching when the rod 29 moving at a very high speed is raised by a predetermined amount.
[0005]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a technique capable of reliably holding a hood in a lifted position with a simple configuration.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, when the vehicle (11) collides with an obstacle, the vehicle (11) is held at a predetermined amount so as to rotate around the front portion of the hood (13). The vehicle hood apparatus is configured to be lifted and held at the lifted position by the hood holding mechanism (20) so that the hood holding mechanism (20) can be moved up and down. The hood holding mechanism (20) corresponds to the vertical movement of the hood (13) . capable of Shin屈for a dogleg link (23, 25), of the lower-upper link (23, 25) forming the shaped link of the Ku, body frame lower link (23) ( 14) mounted for swinging the bracket (21) of the side, mounted for swinging an upper link (25) in the hood (13), a hinge portion connecting the upper link (25) to (26) provided on the lower link (23) After the lower-upper link (23, 25) is stretched, is provided between the stopper lower link (23) is prevented from falling toward the rear of the vehicle (23a) of the lower link (23) and brackets (21), The lower and upper links (23, 25) are allowed to shift from the bent state to the extended state, but after the extension, the lower link (23) is prevented from tilting forward and the hinge portion (26) is moved. upper and lower link ratchet mechanism for holding in position is offset to the front of the vehicle with respect to a line (A1) connecting the lower end of (23) (30) a lower link (23) bracket of the upper link (25) (21 ) and provided between the coercive in a state where the hinge portion of the lower link (21) (26) is raised lifting with respect to the angle bracket (21) such that a position is offset toward the front of the vehicle And wherein the configuration and the and the child.
[0007]
In a normal state in which the hood is lowered, the hood holding mechanism is in a folded state with the hinge portion largely offset toward the front of the vehicle. When the hood is lifted, the opening of the hood holding mechanism increases according to the lift amount. When the lower and upper links are extended and the hood is lifted up by a predetermined amount, the stopper prevents the lower link from falling to the rear of the vehicle, and the ratchet mechanism changes the lower and upper links from the extended state to the bent state. Prevent migration. Therefore, the lifted hood can be reliably held by the hood holding mechanism.
[0008]
According to a second aspect of the present invention, the bracket includes a substantially U-shaped cross section on the vertical wall so that the bracket is easily buckled when a large downward load is applied.
The substantially U-shaped cross-section that has received a large downward force undergoes a large buckling deformation, so that the force can be sufficiently absorbed. As a result, the impact on the obstacle can be sufficiently mitigated.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. “Front”, “Rear”, “Left”, “Right”, “Up”, “Down” follow the direction seen from the driver, Fr is front, Rr is rear, L is left, R is right Indicates. The drawings are to be viewed in the direction of the reference numerals.
[0010]
FIG. 1 is a perspective view of a vehicle hood apparatus according to the present invention.
The vehicle hood device 10 is provided with an engine room 12 at the front of a vehicle 11, the upper opening of the engine room 12 is closed with a front-opening type hood 13, and the rear end of the hood 13 is held on the body frame 14 by left and right hoods. It is attached so that it can be opened and closed by mechanisms 20 and 20. The front portion of the hood 13 can be locked to the vehicle body frame 14 by a hood lock 15. In the figure, 16 is a windshield.
[0011]
FIG. 2 is a system diagram of the hood device for a vehicle according to the present invention, in which the front half of the vehicle 11 is viewed from the left side.
The hood device 10 includes a bumper sensor 17 that emits a detection signal when the vehicle 11 collides with a front obstacle Sh, and left and right hood holding mechanisms 20 and 20 (in this figure, only the left of the left and right are shown; the same applies hereinafter). The left and right lifting actuators 40 used when lifting the rear portion of the closed hood 13, the left and right tension actuators 50 used when returning the raised hood 13 to the original position, and the signal from the bumper sensor 17. The control unit 60 controls the lifting actuator 40 and the pulling actuator 50.
The bumper sensor 17 is an acceleration sensor attached to the front bumper 18 of the vehicle 11. The control unit 60 is a microcomputer, for example.
[0012]
FIG. 3 is a left side view of the vehicle hood apparatus according to the present invention, and shows a state where the rear portion of the hood 13 is lifted.
The hood holding mechanism 20 is a hinge mechanism that holds the rear portion of the hood 13 so as to be movable up and down. Specifically, the hood holding mechanism 20 includes a bracket 21 bolted to the vehicle body frame 14, a lower link 23 attached to the bracket 21 by a first pin 22 so as to be able to swing back and forth, and a second pin at the rear end of the hood 13. 24 is a link mechanism that includes an upper link 25 that is attached so as to be able to swing back and forth at 24 and a hinge portion 26 that connects the upper link 25 to the lower link 23 so as to be able to swing back and forth.
[0013]
Specifically, the hood 13 extends an arm 19 from the rear to the rear, and an upper link 25 is attached to the arm 19 so as to be able to swing back and forth. The arm 19 is formed integrally with a hood opening restriction stopper 19a at the upper rear part.
The hinge portion 26 is formed by connecting the lower and upper links 23 and 25 with a third pin 27.
[0014]
Such a hood holding mechanism 20 is characterized in that the hinge 26 is offset by a distance L1 to the front of the vehicle (left side in the figure) while the rear portion of the hood 13 is lifted. Specifically, the center A2 of the third pin 27 is offset by a distance L1 with respect to the straight line A1 passing through the center of the first pin 22 and the center of the second pin 24. The hood holding mechanism 20 with the hinge portion 26 offset in this manner is a “<”-shaped link (a lateral V-shaped link) that can be stretched to correspond to the vertical movement of the hood 13. .
[0015]
In addition, the hood holding mechanism 20, which is a dogleg-shaped link, includes a stopper (lower stopper) 23 a that prevents the lower link 23 from falling to the rear of the vehicle after the lower and upper links 23, 25 are extended. Is provided between the lower link 23 and the bracket 21. The ratchet mechanism 30 is provided between the lower link 23 and the bracket 21. The ratchet mechanism 30 is provided between the lower link 23 and the bracket 21. It is provided.
[0016]
The lower stopper 23a is formed at the lower rear end of the lower link 23. When the lower stopper 23a hits the rear upper end portion 21a of the bracket 21, the lower link 23 can be prevented from further falling backward.
The upper link 25 is formed by forming an upper stopper 25a at the lower front end. The upper stopper 25a can prevent the upper link 25 from falling further forward by hitting the upper front end 23b of the lower link 23.
[0017]
The ratchet mechanism 30 includes a ratchet recess 31 formed in the front lower portion of the lower link 23, a ratchet pawl 33 attached to the bracket 21 by a ratchet pin 32 so as to be swingable back and forth, and a pawl portion 33a of the ratchet pawl 33 on the ratchet recess 31 side. And a spring 34 that springs. The spring 34 is a tension spring interposed between the bracket 21 and the ratchet pawl 33. Further, the lower link 23 has a claw storage recess 35 formed in the front part.
[0018]
The lifting actuator 40 and the pulling actuator 50 are housed in one housing 41 and attached to the vehicle body frame 14.
The lifting actuator 40 includes a cylinder 42 formed by opening an upper portion of the housing 41, a piston 43 inserted into the cylinder 42 so as to be able to reciprocate, a lifting inflator 44, and a stopper 45.
[0019]
The pulling actuator 50 pulls the ratchet pawl 33 of the ratchet mechanism 30 in the releasing direction. The pulling actuator 50 has a cylinder 51 formed by opening the upper part of the housing 41, a seal portion 52 that seals the upper end of the cylinder 51, and a cylinder 51. It consists of a piston 53 inserted so as to be able to reciprocate, a pulling wire (tensioning member) 55 extending outward through a hole 54 in the seal portion 52 of the cylinder 51, and a pulling inflator 56. The end of the pulling wire 55 extending outward from the seal portion 52 is connected to the ratchet claw 33. In this manner, the hood holding mechanism 20 is provided with the lifting actuator 40 and the tension actuator 50.
[0020]
When the lifting inflator 44 and the pulling inflator 56 receive an electrical control signal from the control unit 60, the gas generating agent is ignited by an ignition device (not shown) to generate a large amount of gas. It feeds into the cylinders 42 and 51. The cylinders 42 and 51 are temporarily increased in pressure by the fed gas. As a result, the lifting piston 43 is raised and the pulling piston 53 is lowered. Since the cylinders 42 and 51 are provided with small-diameter orifices (not shown), the internal pressure decreases after a certain amount of time has elapsed.
[0021]
When the lifting actuator 40 receives a control signal (lifting signal ON) from the lifting inflator 44, the cylinder 42 temporarily raises the pressure, so that the piston 43 rises by a predetermined stroke. Thereafter, the cylinder 42 is lowered to the original position in accordance with the pressure drop of the cylinder 42.
[0022]
When the pulling actuator 50 receives a control signal (pull signal ON) from the pulling inflator 56, the cylinder 51 is temporarily boosted, so that the piston 53 is lowered by a predetermined stroke. The pulling wire 55 pulled by the piston 53 swings by pulling the ratchet claw 33 forward.
[0023]
FIG. 4 is a perspective view (No. 1) of the hood holding mechanism according to the present invention, as seen from the upper left front.
The bracket 21 includes a substantially U-shaped cross section (hereinafter referred to as “substantially U-shaped cross section 21 c”) on the vertical wall 21 b to which the lower link 23 is attached, so that the bracket 21 is buckled when a large downward load is applied. It features an easy structure. Specifically, the bracket 21 includes an upright vertical wall 21b, a substantially U-shaped cross-sectional portion 21c formed by bending at the lower end of the vertical wall 21b, and a base 21d extending horizontally from the substantially U-shaped cross-sectional portion 21c. It is an integrally molded product of plate material.
[0024]
FIG. 5 is a perspective view (No. 2) of the hood holding mechanism according to the present invention, in which the left hood holding mechanism 20 is viewed from the front upper side on the vehicle width center side.
The hood opening restriction stopper 19 a is a convex portion formed by bending from the arm 19. The lower stopper 23 a is a convex portion formed by bending from the lower link 23. The upper stopper 25 a is a convex portion formed by bending from the upper link 25. The ratchet pin 32 consists of a bolt and a nut.
[0025]
FIG. 6 is a control flowchart of the control unit according to the present invention, and shows a control flow when the control unit 60 (see FIG. 2) is a microcomputer. In the figure, STxx indicates a step number. Hereinafter, a description will be given with reference to FIG.
ST01: It is determined whether the bumper sensor 17 is ON, that is, whether there is a detection signal from the bumper sensor 17. If YES, the process proceeds to "ST02", and if NO, the process returns to "ST01". When it is determined “YES” in “ST01”, it is determined that the vehicle 11 has collided with the obstacle Sh.
ST02: The lifting signal is turned ON, and the lifting actuator 40 is operated.
ST03: Start the timer function.
ST04: It is determined whether the count time Tc of the timer function is equal to or longer than the reference time To (for example, 0.1 to 0.5 sec). If YES, the process proceeds to “ST05”. If NO, “ST04” is repeated. .
ST05: The tension signal is turned ON, the tension actuator 50 is operated, and the control is terminated.
[0026]
“ST03” and “ST04” serve as a timer for measuring a predetermined time after the hood 13 is lifted. Therefore, the control unit 60 has a built-in timer.
[0027]
Next, the operation of the hood holding mechanism 20 configured as described above will be described with reference to FIGS.
FIG. 7 is an operation diagram (part 1) of the hood holding mechanism according to the present invention, and shows a normal state in which the rear end portion of the hood 13 is lowered and the engine room is closed. The hood holding mechanism 20 at this time is in a state of being folded with the hinge portion 26 being largely offset forward of the vehicle, and exhibits an acute “ku” shape when viewed from the left side. Further, the claw portion 33 a of the ratchet claw 33 is stored in the claw storage recess 35 of the lower link 23.
[0028]
FIG. 8 is an operation diagram (part 2) of the hood holding mechanism according to the present invention, and shows a state where the hood 13 is fully opened.
The hood holding mechanism 20 is in a folded state, and the hood 13 can be opened and closed with the second pin 24 as a fulcrum. When the hood 13 is fully opened, the hood opening restriction stopper 19 a hits the lower stopper 23 a of the lower link 23. As a result, the fully open position of the hood 13 can be limited.
[0029]
Here, returning to FIG.
When the front end of the hood 13 is locked to the vehicle body frame and the rear end of the hood 13 is lifted (arrow 1), the upper link 25 starts swinging with the third pin 27 as a fulcrum, and the lower link 23 starts swinging with the first pin 22 as a fulcrum (arrow (2)).
[0030]
FIG. 9 is an operation diagram (part 3) of the hood holding mechanism according to the present invention, and shows a state where the rear end portion of the hood 13 is further lifted from FIG.
Since the lower and upper links 23 and 25 swing further in accordance with the lift amount of the hood 13, the opening of the dogleg link increases. Further, the claw portion 33 a of the ratchet claw 33 is detached from the claw storage recess 35 of the lower link 23.
[0031]
10A and 10B are operation diagrams (part 4) of the hood holding mechanism according to the present invention.
As shown in (a), the rear end of the hood 13 is lifted more vigorously, and due to its inertia, the third pin 27 is a straight line A1 passing through the center of the first pin 22 and the center of the second pin 24. Swing to (arrow ▲ 3 ▼). As a result, the first to third pins 22, 24, 27 are arranged on the straight line A1.
At this time, the claw portion 33 a of the ratchet claw 33 is engaged with the ratchet recess 31. However, as shown in (b), there is a slight gap S1 between the ratchet recess 31 and the claw portion 33a.
By the way, when the rear end portion of the hood 13 is lifted more vigorously, the lower stopper 23a of the lower link 23 strikes the rear upper end portion 21a of the bracket 21 (arrow (4)). By the reaction, the lower link 23 is reversed forward (arrow (5)).
[0032]
FIG. 11 is an operational view (No. 5) of the hood holding mechanism according to the present invention.
As a result of the lower link 23 being turned forward, the gap S1 (see FIG. 10) between the ratchet recess 31 and the claw 33a disappears. In this way, the hood holding mechanism 20 has an obtuse angle “K” when viewed from the left side surface by offsetting the hinge portion 26 from the straight line A1 to the front of the vehicle (the left side in the figure) by the distance L1. Stop swinging when present. Since the weight of the hood 13 acts on the second pin 24, the hood holding mechanism 20 maintains the obtuse "<" shape.
[0033]
Here, the reason why the rear end of the hood 13 can be held at a position where a predetermined amount is lifted will be described below.
The lower link 23 is prevented from falling backward and forward by the lower stopper 23a and the rear upper end 21a, and the ratchet mechanism 30 prevents the lower link 23 from falling forward and backward.
[0034]
Since the front end of the hood 13 is hung on the hood lock 15 shown in FIG. 1, the hood 13 can swing around the position of the hood lock 15. The direction of the swing locus Lou at the tip of the upper link 25 that swings around the third pin 27 is inconsistent with the swing locus Lof at the rear end of the arm 19 that swings with the hood 13. As a result, the upper link 25 cannot swing. Since the lower and upper links 23 and 25 cannot be bent, the rear end of the hood 13 does not fall from the lifted position.
[0035]
Thus, in a state where the lower and upper links 23 and 25 are extended and the hood 13 is lifted by a predetermined amount, the lower link 23 is prevented from falling to the rear of the vehicle by the lower stopper 23a, and the lower and upper links 23, The ratchet mechanism 30 can prevent the 25 from shifting from the extended state to the bent state. As a result, the rear end of the hood 13 can be held at a position where a predetermined amount is lifted.
[0036]
As is clear from the above description, when the rear portion of the hood 13 is lifted by a predetermined amount, the lifted position can be reliably held by the hood holding mechanism 20 formed of a dogleg link having a simple configuration. For this reason, it is not necessary to provide a mechanism for holding the lifted hood 13 in the lifting actuator 40 (see FIG. 3). Therefore, the lifting actuator 40, which is a means for lifting the hood, can have a simple configuration.
Furthermore, it is not necessary to connect the lifting actuator 40 to the hood 13 or the hood holding mechanism 20. Therefore, the lifting actuator 40 can be configured more simply.
[0037]
FIGS. 12A and 12B are operation diagrams (part 6) of the hood holding mechanism according to the present invention.
As shown in (a), when the pulling wire 55 is pulled forward vigorously (arrow (6)), the ratchet pawl 33 swings counterclockwise as shown in (b) (arrow (7)). . At this time, the nail | claw part 33a remove | deviates from the ratchet recessed part 31 by kicking up the ratchet recessed part 31 upward. Accordingly, when the lower link 23 swings clockwise (arrow 8), the lower stopper 23a of the lower link 23 strikes the rear upper end portion 21a of the bracket 21 vigorously, and the lower link 23 moves forward by the reaction. It reverses vigorously (arrow 9). As a result, the hood holding mechanism 20 changes to an obtuse “<” shape shown in FIG.
[0038]
FIG. 13 is an operational view (No. 7) of the hood holding mechanism according to the present invention, and shows a state in which the claw portion 33 a is detached from the ratchet recess 31.
Since the second pin 24 is slightly in front of the first pin 22, the straight line A1 passing through the first pin 22 and the second pin 24 is slightly inclined forward. Since the lower link 23 vigorously falls forward and the weight of the hood 13 acts on the second pin 24, the lower link 23 swings forward with the first pin 22 as a fulcrum, and the upper link 25 Swing backward with the 3-pin 27 as a fulcrum. As a result, the hood holding mechanism 20 returns to the original folded state. Accordingly, the hood 13 descends and returns to the original position.
[0039]
Next, the operation of the hood apparatus 10 having the above configuration will be described with reference to FIGS.
FIG. 14 is an operation diagram (part 1) of the vehicle hood apparatus according to the present invention, and shows a normal state in which the hood 13 is lowered and the engine room 12 is closed. At this time, the hood holding mechanism 20 is in a folded state.
The hood 13 can swing up and down with the second pin 24 as a fulcrum. By opening the hood 13 as indicated by an imaginary line, it is possible to perform maintenance / inspection work on the device 70 housed in the engine room 12.
[0040]
FIG. 15 is an operation diagram (part 2) of the hood device for a vehicle according to the present invention, and shows a normal state in which the hood 13 is lowered and the engine room 12 is closed.
When the vehicle 11 collides with the obstacle Sh, the control unit 60 issues a “lifting signal ON” to the lifting actuator 40. For this reason, the lifting actuator 40 starts the lifting operation and pushes up the rear rear surface 13a of the hood 13 by protruding the piston 43 at a high speed.
[0041]
FIG. 16 is an operation diagram of the vehicle hood apparatus according to the present invention (part 3). By projecting the piston 43 at a high speed by a predetermined maximum height, the hood 13 is shown as a solid line from the original height indicated by an imaginary line. It indicates that it has been pushed up to the height indicated by. The hood 13 is further lifted by inertia. As the hood 13 rises, the hood holding mechanism 20 also expands.
[0042]
FIG. 17 is an operational view (No. 4) of the vehicle hood apparatus according to the present invention.
When the hood holding mechanism 20 extends and stops, the lifting operation of the rear end portion of the hood 13 also stops. The rear end of the hood 13 is lifted by a predetermined amount (100 to 200 mm) from the original position indicated by the imaginary line to the position indicated by the solid line. The hood holding mechanism 20 holds the hood 13 at the raised position.
[0043]
The distance from the hood 13 lifted by a predetermined amount to a device 70 such as an engine housed in the engine room 12 is large. As a result, the downward deformable amount of the hood 13 increases. For this reason, when the obstacle Sh collides with the hood 13, the impact force can be sufficiently absorbed by greatly deforming the raised hood 13 as indicated by an imaginary line. Therefore, the device 70 can be protected from the obstacle Sh and the impact on the obstacle Sh can be sufficiently reduced.
[0044]
By the way, when the obstacle Sh collides with the hood 13 in the lifted state, the hood 13 is deformed, so that a force pulling forward acts on the second pin 24. The pulling force may cause the upper link 25 to fall forward with the third pin 27 as a fulcrum. Even in such a case, the upper stopper 25a hits the upper front end 23b of the lower link 23, so that the upper link 25 can be prevented from falling further forward. Therefore, a sufficient distance from the lifted hood 13 to the device 70 in the engine room 12 can be secured.
[0045]
FIG. 18 is an operational view (No. 5) of the vehicle hood apparatus according to the present invention.
On the other hand, when a predetermined time elapses after the vehicle 11 collides with the obstacle Sh and lifts the hood 13, the control unit 60 considers that the obstacle Sh does not collide with the hood 13, and the tension actuator 50. “Tension signal ON” is issued. For this reason, the pulling actuator 50 starts the pulling operation and pulls the pulling wire 55 at a high speed. As a result, since the hood holding mechanism 20 is folded, the hood 13 descends and returns to the original position before being lifted. Therefore, the state where the driver's driving view is blocked by the lifted hood 13 can be quickly released.
[0046]
FIGS. 19A and 19B are operation diagrams (No. 8) of the hood holding mechanism according to the present invention.
The obstacle Sh can collide with any position of the hood 13. For example, as shown in (a), the obstacle Sh may collide with the hood 13 in the vicinity of the hood holding mechanism 20. In this case, a large downward force F <b> 1 acts on the hood holding mechanism 20.
That is, when an impact force F1 acts on the hood 13 from above, the impact force F1 is a large downward force. The hood 13 → the arm 19 → the second pin 24 → the upper link 25 → the third pin 27 → the lower link 23 It acts on the substantially U-shaped cross section 21 c of the bracket 21 through the path of the first pin 22 → the vertical wall 21 b of the bracket 21.
[0047]
The substantially U-shaped cross-section 21c that has received a large downward force F1 that is greater than or equal to a predetermined amount can sufficiently absorb the force F1 by being greatly buckled and deformed as shown in (b). As a result, the impact on the obstacle Sh can be sufficiently mitigated. And it is the simple structure which only contains the substantially U-shaped cross-section part 21c in the vertical wall 21b.
Furthermore, since the substantially U-shaped cross-section 21c is configured to buckle and deform, the deformation characteristics of the bracket 21 can be freely set by setting the substantially U-shaped cross-section 21c to be appropriately buckled and deformed with a predetermined force. And can be set easily.
[0048]
Next, the action of the hood device 10 when the vehicle 11 collides with an obstacle Sh such as a wall will be described with reference to FIGS.
FIG. 20 is an operation diagram of the vehicle according to the present invention, and shows that the vehicle 11 has collided with a relatively sturdy obstacle Sh such as a wall. In this case, the vehicle 11 absorbs the impact force caused by the collision as the engine room 12 and the hood 13 are deformed. The hood 13 is deformed into a mountain shape when viewed from the side as shown in the figure, for example.
At the same time, as shown in FIG. 17, the hood device 10 lifts the rear end portion of the hood 13 with the lifting actuator 40 based on the detection signal of the bumper sensor 17 and holds the lifted position with the hood holding mechanism 20.
[0049]
FIG. 21 is an operation view (No. 9) of the hood holding mechanism according to the present invention, and shows that the hood 13 is deformed immediately after the hood holding mechanism 20 is extended.
Since the lower stopper 23a hits the rear upper end portion 21a of the bracket 21, the lower link 23 does not fall backward in the vehicle.
When the hood 13 is deformed in a mountain shape when viewed from the side, the impact force F <b> 2 from the hood 13 acts as a backward force on the second pin 24 via the arm 19. By this backward force, the upper link 25 swings in the clockwise direction around the third pin 27. Thus, since only the upper link 25 swings, the rear end of the hood 13 and the rearward movement of the arm 19 can be restricted. Therefore, the hood 13 and the arm 19 do not approach the windshield 16 more than necessary.
[0050]
In the embodiment of the present invention, (1) the presence or absence of the arm 19 shown in FIG. 3 is arbitrary, and the rear end portion of the hood 13 may be directly attached to the hood holding mechanism 20.
(2) The bracket 21 shown in FIG. 3 may be provided with a lower stopper 23 a and the lower stopper 23 a may be brought into contact with the lower link 23. Further, an upper stopper 25a may be provided on the lower link 23, and the upper link 25 may be applied to the upper stopper 25a.
[0051]
(3) The ratchet mechanism 30 only needs to be provided between the bracket 21 and the lower link 23. For example, the ratchet recess 31 may be provided in the bracket 21 and the ratchet pawl 33 may be attached to the lower link 23.
(4) The number of lifting / pulling actuators 40, 50 is arbitrary. Further, the lifting / pulling actuators 40 and 50 may be separated without being housed in the single housing 41. Furthermore, the lifting / pulling actuators 40 and 50 are not limited to the configuration in which the piston is moved by the gas generation pressure, and may be motors, for example.
(5) The timer for measuring a predetermined time after lifting the hood 13 may be independent of the control unit 60 in addition to being built in the control unit 60.
(6) The reference time To of “ST04” shown in FIG. 6, that is, the predetermined time after lifting the hood 13 is arbitrary.
[0052]
(7) The vehicle hood device 10 only needs to be appropriately returned to the position before the hood 13 is lifted by the tension actuator 50 after the vehicle 11 collides with the obstacle Sh and lifts the hood 13. For example, a manual switch may be provided in the passenger compartment, and the tension actuator 50 may be operated when a switch signal is received when the driver performs a switch operation. In order to achieve this configuration, steps ST03 to ST04 shown in FIG. 6 may be replaced with steps for determining the presence or absence of a switch signal.
(8) The pulling member for pulling the ratchet pawl 33 with the pulling actuator 50 is not limited to the pulling wire 55 but may be a rod, for example.
[0053]
【The invention's effect】
The present invention exhibits the following effects by the above configuration.
According to the first aspect of the present invention, when the vehicle collides with an obstacle, when the vehicle (11) collides with the obstacle, the vehicle is rotated around the front portion of the hood (13) of the vehicle front portion. A vehicle hood device that lifts a predetermined amount and holds the lifted position by a hood holding mechanism (20) so that the hood holding mechanism (20) can move the hood (13) up and down. capable of Shin屈to adapt a dogleg link (23, 25), of the lower-upper link (23, 25) forming the shaped link of the Ku body the lower link (23) A hinge (26) which is swingably attached to the bracket (21 ) on the frame (14) side, the upper link (25) is swingably attached to the hood (13) , and the upper link (25) is connected to the lower link (23 ). the set , After the lower-upper link (23, 25) is stretched, together with the lower link (23) is provided between the stopper (23a) to prevent the falling to the rear of the vehicle and the lower link (23) and brackets (21) The lower and upper links (23, 25) are allowed to shift from the bent state to the extended state, but after extending, the lower link (23) is prevented from tilting forward and the hinge portion (26) is moved. upper and lower link ratchet mechanism for holding in position is offset to the front of the vehicle with respect to a line (A1) connecting the lower end of (23) (30) a lower link (23) bracket of the upper link (25) (21 ) and provided between, held in a state of the hinge portion of the lower link (21) (26) is raised lifting with respect to the angle bracket (21) such that a position is offset toward the front of the vehicle Therefore, when the hood is lifted by a predetermined amount by extending the lower and upper links, the lower links will not fall to the rear of the vehicle, and the lower and upper links will transition from the expanded state to the bent state. Nor. Therefore, the lifted hood can be reliably held by the simple-shaped V-shaped link. For this reason, it is not necessary to provide a mechanism for holding the lifted hood in the means for lifting the hood. Therefore, the means for lifting the hood can be simplified.
Furthermore, since it is not necessary to connect the means for lifting the hood to the hood or the hood holding mechanism, the means for lifting the hood can be further simplified.
[0054]
Since the bracket includes a substantially U-shaped cross-section on the vertical wall, the bracket is easily buckled when a large downward load is applied, so that the substantially U-shaped cross-section that receives a large downward force is provided. The force can be sufficiently absorbed by the large buckling deformation. As a result, the impact on the obstacle can be sufficiently mitigated. And it is the simple structure which only contains the substantially U-shaped cross-section part in the vertical wall. Furthermore, since the substantially U-shaped cross section is configured to buckle and deform, the deformation characteristics of the bracket can be freely and easily set by appropriately setting the substantially U-shaped cross section to buckle and deform with a predetermined force. Can be set to
[Brief description of the drawings]
1 is a perspective view of a vehicle hood apparatus according to the present invention. FIG. 2 is a system diagram of a vehicle hood apparatus according to the present invention. FIG. 3 is a left side view of the vehicle hood apparatus according to the present invention. FIG. 4 is a perspective view of a hood holding mechanism according to the present invention (part 1).
FIG. 5 is a perspective view of a hood holding mechanism according to the present invention (part 2).
FIG. 6 is a control flowchart of the control unit according to the present invention. FIG. 7 is an operation diagram of the hood holding mechanism according to the present invention (part 1).
FIG. 8 is an operation diagram of the hood holding mechanism according to the present invention (part 2).
FIG. 9 is an operation diagram of the hood holding mechanism according to the present invention (part 3).
FIG. 10 is an operation diagram of the hood holding mechanism according to the present invention (part 4).
FIG. 11 is an operation diagram of the hood holding mechanism according to the present invention (part 5).
FIG. 12 is an operation diagram of the hood holding mechanism according to the present invention (part 6).
FIG. 13 is an operation diagram of the hood holding mechanism according to the present invention (part 7).
FIG. 14 is an operation diagram of a vehicle hood apparatus according to the present invention (part 1).
FIG. 15 is an operational diagram of the vehicle hood device according to the present invention (part 2).
FIG. 16 is an operation diagram of the vehicle hood apparatus according to the present invention (part 3);
FIG. 17 is an operational diagram of the vehicle hood apparatus according to the present invention (part 4).
FIG. 18 is an operational diagram of the vehicle hood apparatus according to the present invention (part 5).
FIG. 19 is an operation diagram of the hood holding mechanism according to the present invention (No. 8).
FIG. 20 is an operational diagram of a vehicle according to the present invention. FIG. 21 is an operational diagram of a hood holding mechanism according to the present invention (part 9).
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Vehicle hood apparatus, 11 ... Vehicle, 13 ... Hood, 14 ... Body frame, 17 ... Bumper sensor, 20 ... Hood holding mechanism, 21 ... Bracket, 21a ... Rear upper end, 21b ... Vertical wall, 21c ... Substantially U-shaped cross section , 23 ... Lower link, 23a ... Stopper (lower stopper), 25 ... Upper link, 30 ... Ratchet mechanism, 40 ... Lifting actuator, 50 ... Pulling actuator, 55 ... Return wire, 60 ... Control unit, 70 ... Equipment, Sh …Obstacle.

Claims

車両（１１）が障害物に衝突したときに、車両前部のフード（１３）のフード前部を中心にして回動させるようにして所定量持上げるとともに、その持上げた位置をフード保持機構（２０）で昇降可能に保持するようにした車両用フード装置であって、
前記フード保持機構（２０）は、前記フード（１３）の上下移動に対応させるために伸屈させることのできる、くの字リンク（２３，２５）であり、
このくの字リンクを構成する下部・上部リンク（２３，２５）のうち、下部リンク（２３）を車体フレーム（１４）側のブラケット（２１）にスイング可能に取付け、上部リンク（２５）をフード（１３）にスイング可能に取付け、下部リンク（２３）に上部リンク（２５）を繋ぐヒンジ部（２６）を設け、下部・上部リンク（２３，２５）が伸張した後に、下部リンク（２３）が車両後方へ倒れることを防止するストッパ（２３ａ）を下部リンク（２３）とブラケット（２１）との間に設けるとともに、
下部・上部リンク（２３，２５）が屈曲状態から伸張状態に移行することは許容するが、伸長した後は前記下部リンク（２３）の前方への傾動を阻止するとともに、前記ヒンジ部（２６）を前記上部リンク（２５）の上端と下部リンク（２３）の下端とを結ぶ線（Ａ１）に対して車両前方にオフセットさせた位置で保持するラチェット機構（３０）を下部リンク（２３）とブラケット（２１）との間に設け、下部リンク（２１）をヒンジ部（２６）が車両前方にオフセットさせた位置にあるような角度ブラケット（２１）に対して持上がった状態で保持する構成とした、
ことを特徴とする車両用フード装置。When the vehicle (11) collides with an obstacle, the vehicle (11) is lifted by a predetermined amount so as to be rotated around the front portion of the hood (13) , and the lifted position is moved to the hood holding mechanism ( 20) a hood device for a vehicle that is held so as to be movable up and down,
The hood holding mechanism (20) is a dogleg link (23 , 25) that can be stretched to accommodate the vertical movement of the hood (13) ,
Of the lower / upper links (23, 25) constituting the dogleg link, the lower link (23) is swingably attached to the bracket (21) on the body frame (14) side, and the upper link (25) is attached to the hood. (13) is swingably attached, and the lower link (23 ) is provided with a hinge part (26) for connecting the upper link (25) . After the lower and upper links (23, 25) are extended, the lower link (23) A stopper (23a) for preventing the vehicle from falling backward is provided between the lower link (23) and the bracket (21), and
The lower and upper links (23, 25) are allowed to transition from the bent state to the extended state, but after the extension, the lower link (23) is prevented from tilting forward and the hinge portion (26). the upper link (25) the upper end and the lower link (23) a ratchet mechanism (30) for holding in position is offset to the front of the vehicle with respect to a line (A1) connecting the lower end lower link (23) of the bracket of (21), and the lower link (21) is held in a raised state with respect to the angle bracket (21) such that the hinge portion (26) is offset to the front of the vehicle . ,
Vehicle hood apparatus according to claim and this.

前記ブラケット（２１）は、縦壁に略コ字断面部を含むことで、大きな下向き荷重が作用したときに座屈し易い構造にしたことを特徴とする請求項１記載の車両用フード装置。The hood device for a vehicle according to claim 1, wherein the bracket (21) includes a substantially U-shaped cross section on a vertical wall so that the bracket is easily buckled when a large downward load is applied.