JP3828045B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、デジタル複写機,ファクシミリ装置,プリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような画像形成装置におけるユーザ認証手段としては、例えば以下の(1)又は(2)に示すようにしてユーザ認証を行う手段がある(特開2000−47534号公報,特開2001−272894号公報等参照)。
(1)操作パネル上の操作によりユーザ毎に割り当てられた数値などのコードを入力させ、ユーザ認証(識別)を行う。
(2)外部にカードリーダなどの装置を用意し、その装置へのカードのセットによってユーザ認証を行う。
【0003】
これらのユーザ認証手段(ユーザ識別手段)は、認証されたユーザが画像形成装置の機能(例えばコピー機能,プリンタ機能,ファクシミリ機能,又はスキャナ機能)を利用している間の使用度数(例えばコピー機能又はプリンタ機能による用紙使用枚数,ファクシミリ機能によるファクシミリ送信時の送信時間,又はスキャナ機能によるスキャン回数など)をメモリに記憶し、後の利用料金の請求に使用するために用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、画像形成装置を設置している学校や職場においては、あるユーザ(学生や社員)に関して特定の時刻(例えばAM8:00〜PM7:00)や曜日(例えば月曜日〜金曜日)以外には画像形成装置を利用させたくない場合がある。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、特定の時刻や曜日以外に画像形成装置の機能を利用できないようにして、不正利用を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、画像情報を用紙上に画像形成する画像形成装置において、上記の目的を達成するため、次のようにしたことを特徴とする。
請求項1の発明による画像形成装置は、ユーザを識別するユーザ識別手段と、現在の時刻および曜日の情報を生成するタイマ・カレンダ手段と、ユーザ毎に当該画像形成装置の機能を利用可能な時刻および曜日を設定する利用時刻曜日設定手段と、上記ユーザ識別手段によるユーザ識別時に、該ユーザが上記利用時刻曜日設定手段によって設定された上記ユーザ毎の当該画像形成装置の機能を利用可能な時刻および曜日と上記タイマ・カレンダ手段からの情報とに基づいて当該画像形成装置の機能を利用可能か否かを判定する利用判定可否設定手段と、該手段によって当該画像形成装置の機能を利用可能と判定されたユーザに対してのみ当該画像形成装置の機能の利用を許可する利用許可手段とを設けたものである。
【0006】
請求項2の発明による画像形成装置は、請求項1の画像形成装置において、上記利用判定可否設定手段によって当該画像形成装置の機能を利用可能でないと判定された場合には、当該画像形成装置の機能を利用可能な時刻又は曜日の変更の問い合わせ情報を表示する利用変更問い合わせ情報表示手段を設けたものである。
請求項3の発明による画像形成装置は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記利用時刻曜日設定手段によって利用可能な時刻および曜日を設定可能な当該画像形成装置の機能を選択可能に設定する機能設定手段を設けたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図2は、この発明による画像形成装置の一実施形態であるデジタル複写機の機構部の一例を示す概略構成図である。
このデジタル複写機は、複写機本体の上部に自動原稿給送装置(以下「ADF」という)1を搭載し、側部に後処理装置であるフィニシャ100を接続している。複写機本体の手前側上面には、図3に示す操作表示部30を備えている。
【0008】
まず、このデジタル複写機によるコピー動作(複写動作)について説明する。
このデジタル複写機において、ADF1の原稿台2に画像面を上にして置かれた原稿束は、コピーモード時に操作表示部30上のプリントキー(スタートキー)34が押下されると、一番下の原稿から1枚ずつ順次給送ローラ3および給送ベルト4によってコンタクトガラス6上に給送され、所定の位置にセットされる。そのセットされた原稿は、画像読取手段であるスキャナ(読み取りユニット)50によって画像が読み取られ、その読み取りが終了した後、給送ベルト4および排送ローラ5によって排出される。
【0009】
ここで、1枚の原稿画像の読み取りが終了する毎に、原稿セット検知センサ7にて原稿台2上に次の原稿があるかないかを検知し、あればその原稿を前の原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送し、以後上述と同様の動作を行う。
なお、給送ローラ3,給送ベルト4,排送ローラ5は図示しない共通のモータによって駆動される。
【0010】
第1給紙トレイ8,第2給紙トレイ9,第3給紙トレイ10に積載された転写紙(用紙)は、それぞれ第1給紙装置11,第2給紙装置12,第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体ドラム15に当接する位置まで搬送される。実際には、各給紙トレイ8〜10のうちのいずれか1つが選択され、そこから転写紙が給紙される。
スキャナ50による原稿画像の読み取りによって入力された画像データ(画像情報)はそのまま、あるいは画像記憶手段を構成する図5の画像メモリ66に一旦記憶させた後、画像印刷手段(画像形成手段)を構成するプリンタ80内の書き込みユニット57に送られ、その書き込みユニット57によりレーザビームとして感光体ドラム15の予め帯電された面(図示しない帯電器によって帯電される)上に書き込まれ、その部分が現像ユニット27を通過することにより、そこにトナー画像が形成される。
【0011】
そして、選択された給紙トレイから給紙された転写紙は感光体ドラム15の回転と等速で搬送ベルト(転写ベルト)16によって搬送されながら、一方の面に感光体ドラム15上のトナー画像が転写され、そのトナー画像が定着ユニット17によって熱定着される。
その後、その転写紙は片面コピーモード時には排紙ユニット18によって後処理装置であるフィニシャ100に搬送される。
このとき、例えばフェースダウン(転写紙をページ順に揃えるため画像面を下向きにする)排紙のために、一方の面にトナー画像が形成された転写紙を反転したい場合、その転写紙は排紙ユニット18により両面入紙搬送路113に搬送され、反転ユニット112でスイッチバック反転された後、反転排紙搬送路114を通ってフィニシャ100に搬送される。
【0012】
フィニシャ100では、複写機本体から送られてくる一方の面にトナー画像が形成された転写紙、つまり片面コピー済みの転写紙は、分岐偏向板101によりスタッカ搬送ローラ(通常排紙ローラ)102側又はステープラ搬送ローラ105側へ選択的に導かれる。
すなわち、分岐偏向板101が上向きに切り替えられている場合には、複写機本体からの転写紙をスタッカ搬送ローラ102およびスタッカ排紙ローラ103を経由してスタッカトレイ(通常排紙トレイ)104に排出することができる。
スタッカトレイ104は前後方向に移動可能な排紙トレイであり、原稿毎あるいは画像メモリ66を用いてソーティングされたコピー部毎に前後に移動し、排出される転写紙(コピー紙)を簡易的に仕分けするものである。
【0013】
分岐偏向板101が下向きに切り替えられている場合には、複写機本体から送られてくる片面コピー済みの転写紙をステープラ搬送ローラ105およびステープラ排紙ローラ107を経由してステープルトレイ108に排出することができる。
ステープルトレイ108上では、転写紙が1枚排出される毎に、その端部揃え用のジョガー(落下ストッパ)109によって揃えられ、1部のコピー完了によりステープラ106によって綴じられる。ステープラ106で綴じられた転写紙群は、自重によってステープル完了排紙トレイ(落下トレイ)110に落下して、そこに収納される。
【0014】
一方、両面コピーモード時には、一方の面にトナー画像が形成された転写紙(片面コピー済みの転写紙)は排紙ユニット18により両面入紙搬送路113に搬送され、反転ユニット112でスイッチバック反転された後、両面搬送ユニット111に送られる。
両面搬送ユニット111に送られた転写紙は、再び感光体ドラム15に作像されたトナー画像を転写するために、両面搬送ユニット111から再給紙され、再度縦搬送ユニット14によって感光体ドラム15に当接する位置まで搬送されて、他方の面にトナー画像が転写された後、定着ユニット17によってトナー画像が定着され、排紙ユニット18によってフィニシャ100に搬送され、以後上述と同様の動作が行われる。
【0015】
なお、感光体ドラム15,搬送ベルト16,定着ユニット17,排紙ユニット18,現像ユニット27は図示しないメインモータによって駆動され、各給紙装置11〜13はメインモータの駆動が各々給紙クラッチにより伝達されて駆動される。縦搬送ユニット14は、メインモータの駆動が中間クラッチによって伝達されて駆動される。また、上述した書き込みユニット57を含む画像形成処理用の各部が図5のプリンタ80を構成している。
【0016】
図3は、このデジタル複写機の複写機本体に設けられた操作表示部30の構成例を示すレイアウト図である。
この操作表示部30は、液晶タッチパネル31,テンキー32,クリア/ストップキー33,プリントキー34,モードクリアキー35,および初期設定キー36を備えている。
液晶タッチパネル31は、液晶ディスプレイの表面にタッチパネルを備えており、各種機能キーや部数、機械の状態を示すメッセージ、および画像形成に係わる交換用の部品あるいは消耗品の発注内容を入力させるための情報やキーなどを表示することができる。
【0017】
テンキー32は、印刷部数(コピー枚数)や倍率等の数値を入力するためのキーである。
クリア/ストップキー33は、置数(印刷部数)をクリアしたり、実行中の動作(読み取り動作又は印刷動作)をストップさせたりするためのキーである。
プリントキー34は、コピー動作の開始を指示するためのキーである。
モードクリアキー35は、設定した全てのモードの内容を取り消すためのキーである。
初期設定キー36は、機械の初期状態を任意にカスタマイズする際に使用するキーであり、この実施形態ではそのキーの押下によって液晶タッチパネル31に初期設定メニュー画面を表示することができる。
【0018】
図4は、液晶タッチパネル31に電源投入時に表示される操作画面の一例を示す図である。
オペレータ(ユーザ)が、液晶タッチパネル31に表示されている操作画面中のいずれかの機能キーにタッチすることにより、その機能キーの枠内に表示されている機能(モード)が選択され、その白黒表示が反転する(図4では斜線を施して示す)。
また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えば変倍であれば変倍値等)は、その機能キーにタッチすることにより、詳細な機能の設定用操作画面が表示される。
液晶タッチパネル31は、ドット表示器を使用しているため、その時の最適な表示をグラフィカルに行うことが可能である。
【0019】
図4に示す操作画面において、左上側には「コピーできます」「お待ちください」等のメッセージを表示するためのメッセージエリアが設けられており、その右側に、セットされたコピー枚数(印刷部数)を表示するためのコピー枚数表示部が、メッセージエリアの下側に、画像濃度の自動調整を指定(設定)するための自動濃度キー[自動濃度]、転写紙の自動選択を指定するための自動用紙選択キー[自動用紙選択]、コピー倍率として等倍を指定するための等倍キー[等倍]が並んで表示されている。
【0020】
さらに、下から2段目に右側から、コピー(コピー済み転写紙)を一部ずつページ順にそろえる処理を指定するためのソートキー[ソート]、コピーをページ毎に仕分けする処理を指定するためのスタックキー[スタック]、ソート処理されたものを一部ずつ綴じる処理を指定するためのステープルキー[ステープル]が並んで表示されている。
そして、1番下に右側から、コピー倍率として拡大/縮小倍率を指定するための変倍キー[変倍]、転写紙の表裏両面にコピーする両面モードを指定するための両面キー[両面]、とじ代モード等を指定するための消去/移動キー[消去/移動]、スタンプや日付やページ等の印字を指定するための印字キー[印字]がそれぞれ表示されている。
【0021】
次に、図2を用い、スキャナ50によって原稿の画像を読み取り、その画像データに対応する静電潜像を感光体ドラム15の表面に形成するまでの動作を説明する。なお、静電潜像とは感光体ドラム15の表面(帯電器によって帯電された面)に画像データをレーザビームによって書き込むことにより生じる電位分布のことである。
【0022】
スキャナ50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と光学走査系とによって構成されており、光学走査系は露光ランプ51,第1ミラー52,レンズ53,CCDイメージセンサ54等で構成されている。
露光ランプ51および第1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー55および第3ミラー56は図示しない第2キャリッジ上に固定されている。
原稿の画像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に走査される。
光学走査系は、図示しないスキャナ駆動モータを含む駆動部によって駆動される。
【0023】
スキャナ50は、原稿の画像を光学的に読み取って電気信号に変換する(原稿の画像データを読み取る)。すなわち、光学走査系の露光ランプ51によって原稿の画像面を照明し、その画像面からの反射光像を第1ミラー52,第2ミラー55,第3ミラー56,レンズ53を介してCCDイメージセンサ54の受光面に結像させ、そのCCDイメージセンサ54によって電気信号に変換する。
このとき、レンズ53およびCCDイメージセンサ54を図2の左右方向に移動させることにより、原稿の給送方向の画像読み取り倍率が変わる。つまり、予め指定(設定)されたコピー倍率に対応してレンズ53およびCCDイメージセンサ54の左右方向の位置が設定される。
【0024】
書き込みユニット57は、レーザ出力ユニット58,結像レンズ59,ミラー60等で構成され、レーザ出力ユニット58の内部にはレーザ光源であるレーザダイオードおよびモータによって高速で定速回転するポリゴンミラー(回転多面鏡)を備えている。
レーザ出力ユニット58より照射されるレーザビームは、定速回転するポリゴンミラーで偏向され、結像レンズ59を通り、ミラー60で折り返され、感光体ドラム15の帯電面に集光されて結像される。
【0025】
すなわち、ポリゴンミラーで偏向されたレーザビームは感光体ドラム15が回転する方向と直交する方向(主走査方向)に露光走査され、図5に示す画像処理ユニットより出力される画像データ(画像信号)のライン単位の書き込みを行う。感光体ドラム15の回転速度と走査密度(記録密度)に対応する所定の周期で主走査を繰り返すことにより、感光体ドラム15の帯電面に静電潜像(静電画像)が形成される。
なお、感光体ドラム15上を走査する直前のレーザビームは図示しない同期検知センサによって検知される。そして、図示しないレーザ書込制御部が同期検知センサから出力される主走査同期信号を用い、1走査毎にレーザダイオードの点灯開始タイミングおよび画像データの入出力を行うための制御信号の生成を行う。
【0026】
図5は、このデジタル複写機における画像処理ユニット(IPU)の構成例を示すブロック図である。
原稿面からの反射光像(画像)はCCDイメージセンサ54によって受光され、電気信号としての画像データに変換され(光電変換され)、更にA/Dコンバータ61によってアナログ値からデジタル値(2値又は多値のデジタル信号)に変換され、量子化される。デジタル値に変換された画像データは、シェーディング補正部62によってシェーディング補正がなされた後、画像処理部63によってMTF補正およびγ補正等の画像処理がなされる。
【0027】
なお、シェーディング補正とは、原稿面を照明する露光ランプ51(光源)の照明ムラや、CCDイメージセンサ54の感度のバラツキを補正することである。MTF補正とは光学系によるボケを補正することであり、γ補正とはCCDイメージセンサ54の感度の非直線性を補正することである。
【0028】
セレクタ64は、画像データの送り先を切り替えるものであり、画像処理部63からの画像データを変倍部71又はメモリコントローラ65へ選択的に送出する。セレクタ64とメモリコントローラ65との間は、双方向に画像データを入出力可能な構成となっている。
変倍部71は、セレクタ64からの画像データを予め設定された変倍率(コピー倍率)に合わせて変倍処理(拡大処理又は縮小処理)し、プリンタ80の書き込みユニット57へ出力する。ここでの変倍率は、原稿の幅方向(原稿の給送方向と直交する方向)の変倍率となる。なお、この変倍部71が、原稿の幅方向と給送方向の変倍率に合わせてセレクタ64からの画像データ(スキャナ50側から入力される画像データ)を変倍することもできる。
【0029】
CPU68は中央処理装置であり、メモリコントローラ65によって画像メモリ66に対する画像データの書き込みおよび読み出しを行わせたり、スキャナ50および書き込みユニット57の制御を行うなど、このデジタル複写機全体を統括的に制御する。
ROM69は読み出し専用のメモリであり、CPU68を動作させるための制御プログラムを含む各種固定データを記憶している。
RAM70は読み書き可能なメモリであり、後述するユーザ毎の登録情報を含む各種情報を記憶する。このRAM70は、図示しない電池によってバックアップされている。
【0030】
I/Oポート75は、操作表示部30等とのデータの入出力を制御するものである。
SCSIコントローラ(SCSIドライバ)76は、他のデジタル複写機あるいはパーソナルコンピュータ等の端末装置(ホスト)と通信する通信手段であり、スキャナ50から入力される画像データを直接又は構内LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等の構内ネットワーク経由で他のデジタル複写機又は端末装置へ送信したり、あるいは他のデジタル複写機又は端末装置から直接又は構内ネットワーク経由で送られてくる画像データを受信することができる。なお、SCSIコントローラ76以外の通信手段を設け、他のデジタル複写機又は端末装置と通信可能にすることもできる。
【0031】
印字ユニット74は、CPUバスに接続され、ページ印字用のキャラクタ(文字)イメージデータ,任意のスタンプ用イメージデータ等の印字イメージデータを発生する。
この印字ユニット74で発生された印字イメージデータは、印字合成部72,73に入力され、画像処理部63又はメモリコントローラ65からの画像データに任意の印字イメージデータを合成することができる。
【0032】
なお、この画像処理ユニットは、図示は省略するが、現在の時刻(例えば年月日時分)および曜日の情報を生成する時計(タイマ・カレンダ手段)も備えている。また、後述する中央管理装置やファクシミリ装置等の外部装置と公衆回線等の通信回線を介して通信する通信手段としての機能も備えている。その機能は、画像処理ユニットが単独で実現するようにしてもよいが、後述する通信コントロール装置とによって実現するようにしてもよい。
ここで、この画像処理ユニット内のCPU68,ROM69,RAM70を含む各部および操作表示部30が、この発明による機能(ユーザ識別手段,利用時刻曜日設定手段,利用判定可否設定手段,利用許可手段,利用変更問い合わせ情報表示手段,機能設定手段)を実現することができる。
【0033】
次に、図6を用いて、セレクタ64における1ページ分の画像データおよび制御信号について説明する。
図6は、セレクタ64における1ページ分の画像データおよび制御信号の一例を示すタイミング図である。
/FGATE(「/」はローアクティブを示す)はフレームゲート信号であり、1ページの画像データの副走査方向の有効期間を表わしている。
/LSYNCは1ライン毎の主走査同期信号であり、この信号が立ち上がった後の所定クロックで画像データが有効となる。
【0034】
/LGATEはラインゲート信号であり、画像データの主走査方向の有効期間を示す。
これらの信号は、画素クロック信号VCLKに同期しており、その1周期に対して1画素のデータが送られてくる。
画像処理ユニット(IPU)は、画像データの入力および出力に対してそれぞれ別個の/FGATE,/LSYNC,/LGATE,VCLKの発生回路を有しており、読み取った画像データの直接出力を行う場合などの位相調整等を行うことにより、様々な画像データの入出力の組み合わせが実現可能になる。
【0035】
図7は、メモリコントローラ65および画像メモリ66の構成例を示すブロック図である。なお、この図ではアドレスバスの図示を省略している。
メモリコントローラ65は、入力データセレクタ81,画像合成部82,1次圧縮/伸長部83,出力データセレクタ84,および2次圧縮/伸長部85を設けている。それらへの制御データの設定はCPU68より行われる。
画像メモリ66は、1次記憶装置86および2次記憶装置87からなる。
1次記憶装置86には、画像データ入力時のメモリの指定した領域へのデータ書き込み、または画像データ出力時のメモリの指定した領域からのデータ読み出しが、画像データ入力又は出力時に要求されるデータ転送速度に略同期して行えるように、例えばDRAM等の高速アクセスが可能なメモリを使用する。
【0036】
また、1次記憶装置86は、処理を行う画像データの大きさにより、複数のエリアに分割して画像データの入出力を同時に実行可能な回路(メモリコントローラ65とのインタフェース部)を有している。
すなわち、各分割エリアに対する画像データの入力(書き込み)および出力(読み出し)をそれぞれ並行して行えるように、メモリコントローラ65との間に書き込み用と読み出し用の2組のアドレスバスおよびデータバスからなるインタフェース部を接続している。それによって、一方の分割エリアに画像データを書き込む動作と他方の分割エリア内の画像データを読み出す動作とを並行して行うことができる。
【0037】
2次記憶装置87は、スキャナ50から入力される画像データや他のデジタル複写機又は端末装置から送られてくる(入力される)画像データを順次蓄積して、これらの画像データの合成,ソーティング,並べ換え等の処理を行うための大容量メモリである。
ここで、1次記憶装置86,2次記憶装置87とも高速アクセス可能な記憶媒体(メモリ)を使用すれば、その各記憶装置の区別なくデータの処理を行え、制御も比較的簡単になる。
【0038】
ところが、DRAM等のメモリは高価なため、この実施形態では2次記憶装置87にはアクセス速度はそれほど速くないが、安価で大容量の記憶媒体(例えばハードディスク装置や光ディスク装置)を使用し、入出力データの処理を1次記憶装置86を介して行うようにしている。このような構成により、大量の画像データの入出力,保存,加工等の処理が可能なデジタル複写機を安価で且つ比較的簡単な構成で実現することが可能になる。
【0039】
次に、メモリコントローラ65の動作例を説明する。
<1>画像データの入力(画像メモリ66への保存)
入力データセレクタ81は、スキャナ50から入力される画像データや他のデジタル複写機又は端末装置から送られてくる画像データのうち、画像メモリ66(1次記憶装置86)への書き込みを行う画像データの選択を行う。
入力データセレクタ81によって選択された画像データは画像合成部82に供給され、そこで必要に応じて既に画像メモリ66に記憶されている画像データと合成された後、1次圧縮/伸長部83によって圧縮(可変長圧縮)処理が行われ、1次記憶装置86に書き込まれる。1次記憶装置86に書き込まれた画像データは、必要に応じて2次圧縮/伸長部85によって更に圧縮処理が行われた後、2次記憶装置87に書き込まれて保存される。
【0040】
<2>画像データの出力(画像メモリ66からの読み出し)
出力対象画像データとして指定された画像データが1次記憶装置86に記憶されている場合は、その画像データが読み出された後、1次圧縮/伸長部83によって伸長処理が行われ、伸長後の画像データ、もしくはその画像データとスキャナ50から入力される画像データや他のデジタル複写機又は端末装置から送られてくる画像データとの合成処理が行われた後の画像データが出力データセレクタ84により選択され、出力される。
【0041】
画像合成部82は、1次記憶装置86から入力される画像データと、スキャナ50から入力される画像データや他のデジタル複写機又は端末装置から送られてくる画像データとの合成(画像データの位相調整機能を有する)、合成後の画像データの出力先の選択(画像データの出力,1次記憶装置86へのライトバック,両方の出力先への同時出力等)等の処理を行う。
出力対象画像データとして指定された画像データが1次記憶装置86にではなく2次記憶装置87に記憶されている場合は、その画像データが読み出された後、2次圧縮/伸長部85により伸長処理が行われ、その伸長後の画像データが一旦1次記憶装置86に書き込まれ、以後上述と同様の出力動作が行われる。
【0042】
ここで、このように構成されたデジタル複写機において、「動作予約」とは、図2に示したような定着ユニットの加熱中などの時はコピー動作を開始できないが、モード設定および原稿のセットを終了させて予約することにより、定着ユニットが加熱終了後、コピー動作可能になった時点で自動的にコピー動作を開始する機能のことである。
このようなデジタル複写機では、定着ユニットの加熱中を動作予約可能対象としているが、これ以外にも時間の経過とともに動作可能になるものについては、対象にすることができる。大量給紙装置における給紙トレイの上昇時間、書き込み装置におけるポリゴンモータの回転が安定するまでの時間、現像ユニットへのトナー補給動作中などが考えられる。
【0043】
図8および図9は、この発明を実施する他の画像形成装置(デジタル複写機)のハード構成図である。これらの画像形成装置は、画像読み取り部A(図2に示したスキャナ50および図5に示した画像処理ユニット中のA/Dコンバータ61を含む画像処理に直接係わる部分に相当する)、画像書き込み部B(図5のプリンタ80に相当する)、システムコントローラC(図5に示した画像処理ユニット中のCPU68,ROM69,RAM70,I/Oポート75に相当する)、メモリユニットD(図5のメモリコントローラ65および画像メモリ66に相当する)、利用者制限器機E、人体検知センサF、操作部(図3に示した操作表示部30に相当する)G、遠隔診断装置(CSS)H、および時計Iから構成されている。
【0044】
ここで、メモリユニットDはメモリ機能を実現する場合にのみ必要であり、通常のコピー機能を実現することだけを考えれば必要ではない。
時計Iは、タイマ・カレンダ手段に相当するものであり、ある特定の時間になったら装置をブートしたり、シャットダウンするようなウィークリタイマ機能を実現する場合や、この発明による機能を実現する場合などに必要である。
人体検知センサFは、予熱モード時にこの画像形成装置の前にユーザが近づいてきたときに、自動的に予熱モードを解除する機能を実現する場合にのみ必要である。
【0045】
遠隔診断装置(CSS)Hは、遠隔診断、つまり機械内で異常事象又は異常事前事象等の通報要因が発生した場合に、その通報要因を遠隔地のサービスセンタ(顧客情報管理センタ)の中央管理装置へ通報したり、機械の実行状態や使用状態を中央管理装置からモニタ(監視)する際に必要な通信機能(中央管理装置およびファクシミリ装置を含む外部装置と通信回線を介して通信する通信手段としての機能を有する)であるため、このような機能が必要な場合のみ装着されればよい。しかし、これを設けない場合でも、外部装置と通信回線を介して通信する通信手段としての機能は備える必要がある。
さらにまた、図示は省略するが、他のデジタル複写機や端末装置と通信する通信手段(図5のSCSIコントローラ76に相当する)としての機能も備えるが、それらの機能をメモリユニットDに備えるようにしてもよい。
【0046】
システムコントローラCは、コピーモード(複写モード)を実行する上で、画像書き込み部Bで印刷(画像形成)を行うために、紙搬送処理、電子写真プロセス処理、異常状態や給紙カセット状態(転写紙の有無の検知など)等の監視を行い、また画像読み取り部Aで原稿の画像を読み取るために、スキャナ動作や光源のON/OFFなどを制御するコントローラの総称である。
デジタル複写機(デジタルPPC)の大きな特徴に、原稿の画像を電気信号に変換して画像データとして読み込み、その画像データを画像書き込み部Bで復元することである。
このとき、読み込んだ画像データを様々に変化させて伝達する手段を持つことによって、従来のアナログ複写機では実現できなかった分野に応用できるようになった。
【0047】
例えば、FAX,ページプリンタ,スキャナ,ファイルシステムなどの機能を実現できるほか、最近ではコピー機能の実行時においても、読み取った画像データを一旦DRAMなどの記憶装置に記憶させ、必要に応じてその画素データを読み出すことによって、1回のスキャンで複数枚の印刷(プリント)を実行したり、複数枚の原稿の画像を1枚の転写紙に印刷したりすることも実現されている。これらのデジタル複写機ならでは実現できる機能を「拡張機能」あるいは「アプリ」と表現する。
【0048】
さらに、最近のデジタル複写機では拡張機能を1つ搭載するだけではなく、複数のアプリケーションを同時に搭載するようになってきた。このように、1つの資源を共有するデジタル複写機を「システム」と表現し、このシステムを制御するコントローラを「システムコントローラ」と呼ぶ。
予熱とは、定着温度を一定温度(例えば10℃)下げて制御し、操作部Gの表示を消すことにより、消費電力を節約するモードである。このモードの設定は、操作部Gでのキー入力や、設定によっては動作および操作がなくなってから一定時間経過後に自動的になされる。このモードの解除は、操作部Gでのキー入力や、設定によっては人体検知センサFにより装置の前に人が立ったことを検知したときに解除される。
【0049】
図8および図9中のメモリユニットD内のDRAMブロックは、画像読み取り部Aで読み取った画像データを記憶するためのもので、システムコントローラCからの要求に応じて、画像書き込み部Bに保存されている画像データを転送することができる。
メモリユニットD内の圧縮ブロックは、MH,MR,MMR方式などの圧縮機能を具備しており、一旦読み取った画像データを圧縮して、メモリ(DRAM)の使用効率の向上を図るために設けている。また、画像書き込み部Bからの読み出しアドレスとその方向を変えることにより、画像データの回転を実現できる。
【0050】
利用者制限器機Eは、電子写真プロセスを使用している複写機は消耗品の消費量が多いため、利用者を特定あるいは限定したり、利用者毎あるいは利用部署毎に転写紙の使用枚数を管理したりするために設けられるものであり、「コインラック」,「キーカウンタ」,「キーカード」,「プリペイドカード」等を使用するものや、暗証コードを使用するものなどがある。
図8のハード構成では、画像読み取り部A,画像書き込み部B,メモリユニットD,および遠隔診断装置Hの制御は、システムコントローラC内のCPUのみで行っている。
一方、図9のハード構成では、画像読み取り部A、画像書き込み部B、およびメモリユニットDにそれぞれCPUを持たせ、システムコントローラCから各部のCPUへのコマンドを制御信号線で伝達するようにしている。このように、この発明を実施する画像形成装置のハード構成は自由にできる。
【0051】
図10は、遠隔診断装置(CSS)を用いた画像形成装置管理システムの構成例を示している。サービスセンタに設置されている中央管理装置(以下「管理装置」ともいう)Qとユーザの元に設置されているデジタル複写機(PPC)等の複数の画像形成装置Pによるネットワークシステムとを公衆回線網(他の通信回線でもよい)Nを介して接続している。ユーザ側には管理装置Qとの通信を制御するための通信コントロール装置Rが設置されており、ユーザ元の各画像形成装置Pはこの通信コントロール装置Rに接続されている。
【0052】
通信コントロール装置Rには、電話機TELやファクシミリ装置FAXが接続可能になっており、ユーザの既存の回線に挿入する形で設置が可能になっている。通信コントロール装置Rには複数の画像形成装置Pが接続可能になっているが、もちろん単数の場合もある。これらの画像形成装置Pは同型のものである必要はなく、異なる機種でも構わない。さらには、デジタルPPC以外のものでも構わない。ここでは説明の便宜上、1台の通信コントロール装置Rには最大5台の画像形成装置Pが接続可能であるとする。
【0053】
通信コントロール装置Rと複数の画像形成装置Pとは、ここではRS−485規格によるマルチドロップ接続によってネットワーク化しているが、SCSI等の各種インタフェース(総称して「ネットワークインタフェース」という)によるマルチドロップ接続又はバス接続等の各種接続によってネットワーク化することが可能である。
通信コントロール装置Rと各画像形成装置Pとの間の通信制御は、基本型データ伝送制御手段により行われる。通信コントロール装置Rを制御局としたセントラライズド制御のポーリング/セレクティング方式でデータリンクの確立を行うことにより、任意の画像形成装置との通信が可能になっている。各画像形成装置Pはアドレス設定スイッチによって固有の識別値を設定できるようになっており、これによって各画像形成装置Pのポーリングアドレス、セレクティングアドレスが決定される。
【0054】
図11は、この発明を実施する画像形成装置ネットワークシステムの一例であるネットワークコピーのシステム構成例を示したものである。同図では8台のデジタル複写機を、ネットワークインタフェースによって接続してネットワーク化しているが、当然接続するデジタル複写機の台数は限定する必要はない。このネットワークを図10に示した画像形成装置管理システムの場合と同様に、通信コントロール装置を介して公衆回線網に接続することができる。あるいは、各デジタル複写機を直接公衆回線網に接続することもできる。この場合、各デジタル複写機の内部に通信コントロール装置としての機能を備える必要がある。
【0055】
次に、図12を用いて、この発明を実現するためのハード構成例についてさらに説明する。
この図12に示す各デジタルPPC(デジタル複写機)−I,IIのハード構成は、図8に示したものと略同様な構成をとっており、図8の各部の同一の符号を付してその説明は省略する。但し、各デジタルPPCのメモリユニットD内には、読み取った画像データを外部のネットワーク上に転送し、あるいはネットワーク上からの画像データをメモリユニット内のDRAMブロック部に保存するために、それぞれSCSIコントローラを設け、それをネットワーク手段としてのSCSIで接続している。
【0056】
当然のことながらネットワーク通信手段には、例えばイーサネット(登録商標)を物理手段として用い、データ通信にOSI(Open System Interface)参照モデルのTCP/IP通信を用いるなど、種々の手段が考えられる。また、図12のような構成を用いることにより、上述のように画像データの転送は勿論のこと、ネットワーク上に存在する各デジタルPPCの機内状態の通知、あるいは後述するリモート出力コマンドのような制御コマンドや設定コマンドなどの転送も行える。
【0057】
次に、この図12のデジタルPPC−Iの画像読み取り部Aで読み取った画像を、デジタルPPC−IIの画像書き込み部Bに転送する連結動作(リモート出力)について説明する。
図13は、そのソフトウェアの概念図である。図13中に示す「コピーアプリ」はコピー動作を実行するためのコピーシーケンスを実行するアプリケーション、「入出力制御」はデータを論理/物理変換するレイア(デバイスドライバ)である。
【0058】
操作部コントローラは、MMI(Man Machine Interface)を実行するレイア(LCD表示やLED点灯/消灯、キー入力スキャンなどを論理レベルで行うレイア)であり、「周辺機コントローラ」は自動両面ユニットやソータ、ADFなどのデジタルPPCに装着される周辺機のコントロールを論理レベルで実行するレイアである。「画像形成装置コントローラ」,「画像読取装置コントローラ」,「メモリユニット」は前述の通りである。
【0059】
また、「デーモンプロセス」は、ネットワーク上にある他の装置からプリント要求が依頼された場合に、メモリユニット内に保存されている画像データ読み出し、「画像形成装置」に画像データを転送する役目を行うアプリケーションとして存在している。当然のことながら、「デーモンプロセス」がメモリユニットから画像データを読み出し、プリント動作(印刷動作)を実行する前に、ネットワーク上の他の装置からの画像データの転送は終了しておかなければならない。
【0060】
ここで、操作部,周辺機,画像形成装置,画像読取装置,メモリユニットは、それぞれのデジタルPPCが保有するリソース(資源)として扱われる。
図12の「デジタルPPC−I」が自身の各リソースを使用して複写動作(コピー動作)を実行する場合(プリントスタートキー押下時)には、システム制御を実行する「システムコントローラ」に対して、「画像形成装置」,「画像読取装置」,あるいは必要に応じて「周辺機」,「メモリユニット」の各リソースを要求する。
【0061】
「システムコントローラ」は「コピーアプリ」からの要求に対して、リソースの使用権の調停を行い、「コピーアプリ」にその調停結果(使用可否)を通知する。「デジタルPPC−I」がスタンドアローンで使用される場合(ネットワーク接続されない状態)には、システムが保有するすべてのリソースはすべて「コピーアプリ」が占有可能な状態であるため、即時に複写動作(画像形成動作)が実行される。
【0062】
一方、この実施形態のようにネットワーク上に存在する別のデジタルPPC(以下「遠隔デジタルPPC」ともいう)のリソースを使用してプリント動作を実行する場合には、遠隔デジタルPPCの「システム制御部」に対してリソースの使用権を要求する。
遠隔デジタルPPCの「システムコントローラ」は、要求に従ってリソースの調停を行い、その結果を要求元のデジタルPPCの「コピーアプリ」に通知する。その「コピーアプリ」は、使用権が許可された場合は原稿画像の読み取りを実行し、自身のメモリユニット内への画像データの記憶が終了すると、外部インタフェース(この実施形態ではSCSI)を介して、リモート出力先のデジタルPPCのメモリユニットに画像データの転送を行う。
【0063】
画像データの転送が終了すると、リモート出力先のデジタルPPCの「デーモンプロセス」に対してプリントを実行するための各条件(給紙口,排紙口,プリント枚数など)を送信した後に、「プリント開始」コマンドを送信する。リモート出力先の「デーモンプロセス」は、「プリント開始」コマンドを受信すると、自身(リモート出力を実行するデジタルPPC)の「システムコントローラ」に対してプリント開始を要求し、リモート出力が「システムコントローラ」によって実行される。
「デジタルPPC−I」によって「デジタルPPC−II」のメモリユニットが使用されている場合は、「デジタルPPC−II」のメモリユニットは、「デジタルPPC−II」(あるいは図11に示したように複数のデジタルPPCがネットワーク上に接続される場合は「デジタルPPC−I」以外のデジタルPPC)のアプリケーションの使用は不可状態となる。
【0064】
図14は、図10の中央管理装置Qの概略構成例を示すブロック図である。
中央管理装置Qは、モデム装置201と通信端末装置202とによって構成されている。
通信端末装置202は、装置本体203およびディスプレイ204の他に、図示しないキーボード,マウス等の操作部を備えている。
装置本体203は、制御プログラムを格納したROM,その制御プログラムによって各種制御を実行するCPU,およびデータの読み書きが可能なRAM等からなるマイクロコンピュータを用いた制御部の他に、ハードディスク205を設けている。
【0065】
この通信端末装置202は、モデム装置201とRS232C等のシリアルインタフェースによって接続されており、モデム装置201および公衆回線網Nを介して通信コントロール装置Rと通信可能に接続し、その通信コントロール装置Rとの間でデータ通信を行う。
ディスプレイ204は、通信コントロール装置Rから受信したデータを含む各種データを表示する。
ハードディスク205は、各顧客先別の管理データを保存するデータベース(DB)を格納する。
【0066】
以下、画像形成装置Pにおけるこの発明に係わる処理動作について、図1,図15,図16も参照して具体的に説明する。ここでは、操作表示部(操作パネル)30上のキー操作によるユーザID(ユーザ識別情報)の入力によってユーザ認証(ユーザ識別)を行なう場合の処理動作について説明する。
図1は、画像形成装置PのCPU68(図5)によるこの発明に係わる処理動作の一例を示すフローチャートである。
図15は、RAM70に記憶されているユーザ毎の登録情報を含む各種情報の一例を示す図である。なお、この画像形成装置Pに不揮発性メモリやハードディスクなどの他の記憶装置を設けることもでき、その記憶装置にユーザ毎の登録情報を記憶することもできる。
【0067】
RAM70へは、図15の(1)〜(13)に示すユーザ毎の登録情報(ユーザ情報)に、(15)〜(20)に示す各種利用制限有効/無効情報および(14)に示す利用可能時刻/曜日情報も合わせて記録する。このような情報が、全登録ユーザ分RAM70に記憶されており、CPU68がROM69内の制御プログラムにて自由にアクセスできる状態になっている。
利用可能時刻については、各曜日毎に利用可能時刻/利用禁止時刻が設定可能であり、たとえば日曜日の10:00〜20:00を利用可能にする場合には、利用可能時刻(日)を10:00、利用禁止時刻(日)を20:00と設定(セット)すれば良い。また、例えば日曜日の20:00〜月曜日の08:00の間を利用可能にしたい場合には、利用可能時刻(日)を20:00、利用禁止時刻(月)を08:00と設定することにより、日をまたいだ利用許可設定も可能である。
【0068】
ユーザが画像形成装置Pの機能(コピー機能,プリンタ機能,ファクシミリ機能,又はスキャナ機能)を利用する場合には、まず操作表示部30上のキー操作(予め決められた複数の操作キーの操作)によって利用する機能を選択することにより、画像形成装置PのCPU68が、その選択機能(指定機能)がユーザIDによって管理されているかどうかを判定し、管理されている場合には、液晶タッチパネル31に図示しないユーザID入力画面を表示させ、テンキー32による最大八桁のユーザIDの入力を可能にする。
画像形成装置PのCPU68は、ユーザIDが入力されると、ユーザ認証を行う。つまり、入力されたユーザIDとRAM70に存在する全てのユーザID(図15のユーザ情報の(1))とを比較し、入力されたユーザIDがRAM70に存在するかどうかを判定する。
【0069】
そして、入力されたユーザIDがRAM70に存在すると判定した場合に、そのユーザIDに対応するユーザ(入力ユーザ)が選択機能を利用可能か否かを図15のユーザ情報の(8)〜(13)に基づいて判定し、利用可能な場合に入力ユーザによる選択機能の利用期限が有効に設定されているかどうかを図15のユーザ情報の(15)〜(20)に基づいて判定し、有効に設定されていれば選択機能を利用可能な時刻および曜日(図15のユーザ情報の(14))と時計(タイマ・カレンダ手段)からの情報とに基づいて選択機能を利用可能か否かを判定し、利用可能であれば入力ユーザに対して選択機能の利用を許可する。
【0070】
例えば、白黒コピー機能の利用期限が有効に設定されている場合に(図15の(15))、白黒コピー機能を利用する際には、図15の(8)に示すように「白黒コピー利用許可」が許可になっており、かつ現在の時刻および曜日(時計からの情報)が白黒コピー機能(選択機能)を利用可能な利用可能時刻および曜日に含まれている場合にのみ、その白黒コピー機能の利用を許可する。
もし、選択機能の利用可能時刻および曜日外により、選択機能を利用可能でないと判定した場合には、例えば図16に示すように、選択機能を利用可能な時刻又は曜日の変更の問い合わせ情報(連絡先である管理/運用先の名称,電話番号を含む)を示す警告画面を液晶タッチパネル31に表示させることにより、入力ユーザに対して選択機能を利用可能な時刻又は曜日の変更の作業を促す。
【0071】
それによって、入力ユーザは液晶タッチパネル31に表示された警告画面における連絡先へ利用可能時刻又は曜日の変更を申請することにより、選択機能の利用が可能になる。
なお、各機能毎の利用可能時刻および曜日の設定やそれらの設定変更は、画像形成装置Pの操作表示部30上のキー操作によって入力される要求情報、あるいは図示しない構内ネットワークを介して接続されている端末装置の入力装置(キーボード等)や中央管理装置Qの通信端末装置202の入力装置による操作によって送られてくる要求情報により行うことができる。
また、この実施形態の画像形成装置Pは、利用可能な時刻および曜日を設定可能な画像形成装置Pの機能として複数の機能を備え、それらの機能を選択可能に設定できるが、いずれか1つの機能のみを備えるようにしてもよい。
【0072】
このように、この実施形態の画像形成装置Pによれば、ユーザ認証(ユーザ識別)時に、そのユーザが予め設定されたユーザ毎の画像形成装置Pの機能を利用可能な時刻および曜日と時計からの情報とに基づいて画像形成装置Pの機能を利用可能か否かを判定し、利用可能と判定されたユーザに対してのみ画像形成装置Pの機能の利用を許可するので、画像形成装置Pを設置している学校や職場においては、学生(ユーザ)が登校,下校する各時刻および曜日や社員(ユーザ)が出社,退社する各時刻および曜日が予め判明しているような場合に、その各時刻間(例えばAM8:00〜PM7:00)や曜日(例えば月曜日〜金曜日)以外には画像形成装置Pの機能を利用できないようにして不正利用を防止することができる。
【0073】
また、画像形成装置Pの機能を利用可能でないと判定した場合には、画像形成装置Pの機能を利用可能な時刻又は曜日の変更の問い合わせ情報(連絡先の名称,電話番号を含む)を示す警告画面を液晶タッチパネル31に表示させるので、入力ユーザに対して選択機能を利用可能な時刻又は曜日の変更の作業を促すことができる。それによって、ユーザは液晶タッチパネル31に表示された警告画面における連絡先へ利用可能時刻又は曜日の変更を申請することにより、画像形成装置Pの機能の利用が可能になる。
また、利用可能な時刻および曜日を設定可能な画像形成装置Pの機能(例えばコピー機能,プリンタ機能,ファクシミリ機能,又はスキャナ機能)を選択可能に設定できるので、所望の機能に対して利用可能に時刻および曜日を設定するような運用を行なうことができる。
【0074】
ここで、例えば、カラーコピー機能はランニングコストが高いため、そのカラーコピー機能に対して利用可能な時刻および曜日の設定を行ないたいが、白黒コピー機能に関してはカラーコピー機能に比べればランニングコストはそれほど高くもないので、その白黒コピー機能に対して利用可能な時刻および曜日を設定しないでその機能を利用できるようにしたいといった場合が考えられる。あるいは、ファクシミリ機能やプリンタ機能等の機能毎に利用可能な時刻および曜日を設定する運用を行ないたい場合も考えられる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の画像形成装置によれば、特定の時刻や曜日以外に画像形成装置の機能を利用できないようにして不正利用を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、図10の画像形成装置Pにおけるこの発明に係わる処理動作の一例を示すフロー図である。
【図2】この発明による画像形成装置管理システムを構成する画像形成装置の一実施形態であるデジタル複写機の機構部の一例を示す概略構成図である。
【図3】図2に示したデジタル複写機の複写機本体に設けられた操作表示部30の構成例を示すレイアウト図である。
【図4】図3の液晶タッチパネル31に電源投入時に表示される操作画面の一例を示す図である。
【図5】図2に示したデジタル複写機における画像処理ユニット(IPU)の構成例を示すブロック図である。
【図6】図5のセレクタ64における1ページ分の画像データおよび制御信号の一例を示すタイミング図である。
【図7】図5のメモリコントローラ65および画像メモリ66の構成例を示すブロック図である。
【図8】この発明を実施する他の画像形成装置のハード構成図である。
【図9】この発明を実施する更に他の画像形成装置のハード構成図である。
【図10】この発明を実施するのに利用できる画像形成装置管理システムの構成図である。
【図11】この発明を実施できるネットワークコピーのシステム構成図である。
【図12】この発明を実施する2台のデジタルPPCを接続したシステムの構成図である。
【図13】同じくそのソフトウェアの概念図である。
【図14】図10の中央管理装置Qの概略構成例を示すブロック図である。
【図15】図5のRAM70に記憶されているユーザ毎の登録情報を含む各種情報の一例を示す図である。
【図16】図1の処理で選択機能を利用可能でないと判定された場合に液晶タッチパネル31に表示される警告画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
30:操作表示部 31:液晶タッチパネル
50:スキャナ 65:メモリコントローラ
66:画像メモリ 68:CPU
69:ROM 70:RAM
75:I/Oポート 76:SCSIコントローラ
80:プリンタ 200:メインユニット
201:モデム装置 202:通信端末装置
203:装置本体 204:ディスプレイ
A:画像読み取り部 B:画像書き込み部
C,C′:システムコントローラ
D:メモリユニット E:利用者制限器機
F:人体検知センサ G,G′:操作部(操作表示部)
H:遠隔診断装置(CSS) I:時計
P,P′:画像形成装置(デジタルPPC)
Q:中央管理装置 R:通信コントロール装置
N:公衆回線網
Claims (3)
- 画像情報を用紙上に画像形成する画像形成装置において、
ユーザを識別するユーザ識別手段と、
現在の時刻および曜日の情報を生成するタイマ・カレンダ手段と、
ユーザ毎に当該画像形成装置の機能を利用可能な時刻および曜日を設定する利用時刻曜日設定手段と、
前記ユーザ識別手段によるユーザ識別時に、該ユーザが前記利用時刻曜日設定手段によって設定された前記ユーザ毎の当該画像形成装置の機能を利用可能な時刻および曜日と前記タイマ・カレンダ手段からの情報とに基づいて当該画像形成装置の機能を利用可能か否かを判定する利用判定可否設定手段と、
該手段によって当該画像形成装置の機能を利用可能と判定されたユーザに対してのみ当該画像形成装置の機能の利用を許可する利用許可手段と
を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記利用判定可否設定手段によって当該画像形成装置の機能を利用可能でないと判定された場合には、当該画像形成装置の機能を利用可能な時刻又は曜日の変更の問い合わせ情報を表示する利用変更問い合わせ情報表示手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2記載の画像形成装置において、
前記利用時刻曜日設定手段によって利用可能な時刻および曜日を設定可能な当該画像形成装置の機能を選択可能に設定する機能設定手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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