JP3826616B2 - ワイヤハーネス用プロテクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体パネルの取付穴に取り付けられるワイヤハーネス用プロテクタに関し、詳しくは、取付状態におけるガタつき防止を図るようにするものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車体パネルに沿って配索されるワイヤハーネスは、その配索経路の要所において、形態を固定すると共に、ワイヤハーネス自体を保護するために樹脂製のプロテクタに収められている。そして、車体パネルの所要位置に形成された取付穴にプロテクタの取付部を嵌合することで、プロテクタを介してワイヤハーネスを固定するようにしている。
【0003】
プロテクタの取付部としては、一般にプロテクタに一体突設したクリップを車体パネルの小さな丸孔に挿入して嵌合するようにしている。一方、大型のプロテクタの場合は、より安定した固定を実現するため、図6に示すように、車体パネルPの所要位置に大きな取付穴Hを形成すると共に、プロテクタ1の所要位置には、上記取付穴Hに対応する筒状の取付部2を突設し、該取付部2を取付穴Hに挿入して内嵌するようにしている。そして、取付部2の周壁2aには、ロック部3として内方へ撓み可能な弾性片3aの外面にロック爪3bを突設し、このロック爪3bと取付部2の基部の鍔部2bとの間に車体パネルPを挟み込むようにして係合することで固定するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プロテクタ1は樹脂製よりなるため、ある程度の成形時の変形や寸法誤差は避けられず、よって図7(B)に示すように、取付部2の内嵌状態において取付穴Hとの間に隙間Xaを生じる。また、取付部の挿入時にロック爪3bは図7(A)から図7(B)の状態に至る過程で弾性により内方へ押しやられた後、外方へ弾性復帰することで良好な操作フィーリングを得るようになっており、このためには取付穴Hの口縁部裏面側との間に隙間Xbが設定されている。従って、これら隙間Xa、Xbの存在が、プロテクタ1の取付穴Hへの内嵌固定状態においてガタつきの原因となっていた。
【0005】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、車体パネルの取付穴へのプロテクタの取付部の取付操作に際し、弾性ロック爪の操作フィーリングを損なうことなく、内嵌後のガタつきを防止することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、車体パネルの取付穴に挿入して内嵌される周壁部と、該周壁部の基部から突出し上記取付穴の口縁部の表面側に当接される鍔部とを備えると共に、上記周壁部には上記取付穴への内嵌状態で上記口縁部の裏面側に係合するロック爪を備えた取付部を有する樹脂製よりなるワイヤハーネス用プロテクタにおいて、
上記周壁部には上記取付穴への挿入方向に沿って延びるリブを一体突設、該リブは周壁部の外寸が上記取付穴の内寸より僅かに大きくなる程度の突出寸法に設定していると共に、上記鍔部において上記リブの上端に対応する位置には排出孔を形成しており、
上記取付穴へ周壁部を内嵌したとき、上記取付穴の口縁部内周により削られるリブの樹脂屑が上記排出孔より排出されると共に、リブが上記口縁部内周に潰されて密嵌状態で取り付け可能としていることを特徴とするワイヤハーネス用プロテクタを提供している。
【0007】
上記構成によれば、プロテクタの取付部を車体パネルの取付穴に取り付けるに際し、周壁部に突設したリブが取付穴に干渉して潰され、削られながら挿入される。このため、周壁部と取付穴との間の隙間がリブにより吸収され、ロック爪により係合される最終位置においても取付穴に対しガタつきを生じることなく確実に固定することができる。その際、ロック爪と取付穴の裏面側との間に隙間が生じても、リブに対し取付穴の口縁部が食い込んだ状態となるため、挿入方向に対するガタも同様に防止することができる。
【0008】
上記リブは鍔部の下面に対応する高さ位置から周壁部の挿入方向へ向かうに従い突出量が小さくなるテーパー状に形成するのが好ましい。このようにすれば、取付穴への取付部の挿入初期段階において、リブが潰される度合いが小さいため、挿入抵抗が高くなり過ぎず、その作業性を低下させることもない。
【0009】
上記鍔部において上記リブの上端に対応する位置には、上記取付穴へ周壁部を内嵌したとき、上記取付穴の内周により削られるリブの樹脂屑を排出する排出孔を形成している。これにより、削られた樹脂屑を排出孔から順次排出することができるため、樹脂屑が取付部の鍔部下面と、取付孔の口縁部の表面側との間に溜まって取付部が不完全な嵌合状態となるのを防止できる。
【0010】
更に、リブは突出端に至るに従い先細りに形成するのが望ましい。これにより、取付部の挿入時にリブが口縁部によって潰され易くなるため、挿入抵抗が軽減されて挿入時の作業性を向上することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1,2は自動車に取り付けられるワイヤハーネスを保護すると共に、所要形態に保持して車体パネルPに取付固定される樹脂製のプロテクタ11において、方形の取付穴Hに内嵌される取付部12を示している。取付部12は取付穴Hの穴形状に略対応する外周形状を有して内嵌される角筒状の周壁部12aと、取付状態において取付穴Hの口縁部の表面側に当接される鍔部12bとを備え、周壁部12aの両側対向位置には、ロック部13を設けている。なお、周壁部12aは取付穴Hへの初期挿入を容易にするため挿入方向へ至るに従い内方へ傾斜したテーパー状に形成されている。
【0012】
上記ロック部13は、周壁部12aの上端部から下方へ2本の切り込み13cを入れることで、弾性的に撓み可能な弾性片13aを形成すると共に、該弾性片13aの上方外面にロック爪13bを突設している。ロック爪13bは上方、即ち鍔部12bの方向へ至るに従い外方へ突出する方向に傾斜するテーパー状の案内面13dと、鍔部12bと平行な係止面13eを備えている。そして、取付穴Hへの取付部12の挿入時に案内面13dが内周と干渉することで弾性片13aが内方へ撓んだ後、弾性復帰して係止面13eと鍔部12bとの間で口縁部を挟み込んで係止するようにしている。なお、係止面13eと鍔部12bとの間隔は取付穴Hの口縁部の板厚より若干大きく設定し、弾性片13aの復帰動作が口縁部との摩擦抵抗により阻害されないようにして、ロック操作の軽快な操作フィーリングを得ることができるようにされている。
【0013】
上記周壁部12aにおいて、ロック部13の両側位置には、取付穴Hへの挿入方向に沿って延びるリブ14をそれぞれ一体突設している。このリブ14は、上端方から挿入方向へ至るに従い突出量が小さくなるテーパー状に形成し、上部付近においては周壁部12a全体としての外寸が、取付穴Hの内寸より僅かに大きくなる程度の突出寸法に設定し、取付部12の内嵌操作時にリブ14が取付穴Hの口縁部内周に干渉する寸法関係としている。なお、リブ14は図3に示すように、突出端に至るに従い先細りとなる先鋭部14aを形成するのが望ましく、これにより、取付部12の挿入時にリブ14が口縁部Hによって潰され、削られ易くなって挿入抵抗の軽減を図っている。また、上記鍔部12bにおいてリブ14の上端に対応する位置には、取付穴Hとの干渉により削られるリブ14の樹脂屑14bを排出する排出孔12cを形成している。
【0014】
次ぎに、上記構成から成るワイヤハーネス用プロテクタの車体パネルPへの取付工程について説明すると、先ず、図4(A)に示すように、取付穴Hに対し周壁部12aの向きを合わせて挿入する。すると、所要深さ挿入されて位置決めされた段階で、周壁部12aに突設したリブ14が取付穴Hの内周に干渉した状態となる。次いで、図4(B)に示すように、更に強く押し込むと、リブ14は取付穴Hにより削られながら順次挿入され、続いてロック爪13bの案内面13dが取付穴Hの内周に押圧されることで弾性片13aが内方へ撓む。続いて、案内面13dが取付穴Hを通過した段階で、図4(C)に示すように、弾性片13aが外方へ弾性復帰することで係止面13eが取付穴Hの裏面周囲に係止すると同時に、鍔部12bが取付穴Hの口縁部表面側に当接することで車体パネルPが挟み込まれる。
【0015】
一方、リブ14も取付穴Hの内周面により潰され、かつ、削られながら挿入され、図4(C)に示すように、ロック爪13bによりロックされた時点で取付穴Hの内周に密着した状態となり、周壁部12aの基部との間の隙間が埋められることによりガタつきが防止される。なお、取付穴Hにより削られたリブ14の樹脂屑14aは、図5に示すように、鍔部12bに形成した排出孔12cから順次排出されるため、鍔部12bと口縁部との間に樹脂屑14aが溜まって取付部12の嵌合を阻害するのを防止できる。また、ロック爪13bの係止面13eと取付孔Hの口縁部の裏面側との間には、ロック爪13bの弾性復帰軌道を確保するための隙間Xbが存在するが、リブ14が取付穴Hの内周に強く密嵌しているため、この隙間Xbがガタつきの要因となることはない。
【0016】
なお、上記実施形態では、リブ14をロック部13の両側でかつ周壁部12aの両端部に設けた例を示したが、リブ14は1箇所のみでもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明のワイヤハーネス用プロテクタによれば、周壁部に突設したリブにより、取付穴と周壁部との間の隙間を吸収することができるため、取付状態でのガタつきを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のワイヤハーネス用プロテクタの取付部の斜視図である。
【図2】 (A)は取付部の正面図、(B)は側面図である。
【図3】 周壁部におけるリブの断面図である。
【図4】 (A)乃至(C)は車体パネルの取付穴への取付部の取付工程を示す断面図である。
【図5】 車体パネルへの取付状態におけるリブと取付穴との関係を示す断面図である。
【図6】 従来例を示す斜視図である。
【図7】 (A)(B)は、従来例のプロテクタの取付工程を示す図である。
【符号の説明】
P 車体パネル
H 取付穴
11 プロテクタ
12 取付部
12a 周壁部
12b 鍔部
12c 排出孔
13b ロック爪
14 リブ
14b 樹脂屑

Claims (2)

  1. 車体パネルの取付穴に挿入して内嵌される周壁部と、該周壁部の基部から突出し上記取付穴の口縁部の表面側に当接される鍔部とを備えると共に、上記周壁部には上記取付穴への内嵌状態で上記口縁部の裏面側に係合するロック爪を備えた取付部を有する樹脂製よりなるワイヤハーネス用プロテクタにおいて、
    上記周壁部には上記取付穴への挿入方向に沿って延びるリブを一体突設、該リブは周壁部の外寸が上記取付穴の内寸より僅かに大きくなる程度の突出寸法に設定していると共に、上記鍔部において上記リブの上端に対応する位置には排出孔を形成しており、
    上記取付穴へ周壁部を内嵌したとき、上記取付穴の口縁部内周により削られるリブの樹脂屑が上記排出孔より排出されると共に、リブが上記口縁部内周に潰されて密嵌状態で取り付け可能としていることを特徴とするワイヤハーネス用プロテクタ。
  2. 上記リブは鍔部の下面に対応する高さ位置から周壁部の挿入方向へ向かうに従い突出量が小さくなるテーパー状に形成している請求項1に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
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