JP3826261B2 - 車体構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、略ハット形のパネル部材と同パネル部材に付くリンフォース部材とを組み合わせて構成される車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車(車両)の車体は、衝突安全性を確保するために高い剛性強度が求められる。
【0003】
そこで、車体の骨格をなす細長のピラー部などでは、両縁部にフランジ部をもつハット形断面のアウタパネルに、フランジ部を介して、インナパネルを組み付けた閉断面形状の構造物が用いられる。そして、同構造物のうち、さらに補強を必要とする箇所に、フランジ部を用いて、複数種の鋼板製のリンフォース部材を組み付けて(追加)、必要な強度を確保することが行われている。
【0004】
ところで、こうしたアウタパネルに多くの部材をフランジ接合で組み付けて剛性強度を確保する構造は、組付精度のばらつきが大きい上、溶接部分がもたらす剛性低下により、求められる剛性強度が確保しにくい。
【0005】
そこで、閉断面形状を呈した1成形品の細長リンフォース部材で、複数種のリンフォース部材に置き換わる剛性強度を確保することが考えられている。
【0006】
例えば特開平8−337182号や特開平8−192238号に示されるようなハイドロフォーム成形で形成された閉断面形状の細長部材や、押し出し成形で形成された断面が角形状の細長部材をアウタパネルと組み合うリンフォース部材として用いることが考えられる。
【0007】
こうした一体成形品のリンフォース部材は、連続した周壁で閉断面形状が形成されること、さらには周壁の伸びがもたらす加工硬化などにより、1部材で、複数種のパネル部材に相当する高い剛性強度が確保される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
通常、アウタパネルに板金製パネルを組付けるときは、アウタパネルの両側にある各フランジ部のフランジ面にリンフォース部材を重ね合わせて固定している。
【0009】
そこで、一体成形品のリンフォース部材を組付ける場合、これにならって同方向側に向く一対のフランジ面に閉断面形状のリンフォース部材を重ね合わせて固定することになる。
【0010】
ところが、この一対のフランジ面を用いた同位置合わせ構造は、フランジ面とリンフォース部材との間での部材の動き得る方向が制約される上、一体成形品のリンフォース部材が高剛性なので、製品のばらつきを吸収する能力はかなり低く、アウタパネルやリンフォース部材に製品形状のばらつきがある場合、アウタパネルとリンフォース部材との位置合わせが良好に行えない。特に一対のフランジ部が鋭角的に傾斜しているようなアウタパネルだと、製品のばらつきがあれば、アウタパネルにリンフォース部材を自然に位置合わせること自体が難しい。
【0011】
このような組付不良の発生は、ピラーの遮音性能が損なわれたり、水漏れを発生させたりする。
【0012】
そこで、このような場合、外部から力を加えて、各フランジ面とリンフォース部材の外形部分とを無理やり突き合わせて両者を固定することとなるが、これだと、かなり作業が面倒になる上、部品の各部に無用な応力を残留させる結果となるので、簡単には閉断面形状のリンフォース部材を用いた際に起こりうる組付不良が解決できない。
【0013】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、高剛性強度の確保のために組み合う、略ハット形のパネル部材と閉断面形状のリンフォース部材との位置合わせが無理なく自然に行える車体構造を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の車体部材は、断面形状が略ハット形でかつ長手方向に円弧状に曲がる部分を有する細長のパネル部材と組み合う、パネル部材の曲がり部分にならう曲がり部分を有するハイドロフォーム成形あるいは押し出し成形で成形された細長のリンフォース部材を、一側面側をパネル部材の開口幅より幅狭として他側面側を該一側面よりも幅広とした略凸形をなす閉断面形状で構成し、パネル部材に対して、幅狭部をパネル部材の凹空間に収め、幅広部の幅方向一端側の側面をパネル部材の一方の縁部から側方に延出するフランジ部に重ね合わせ、幅広部の幅方向他端側の端面をパネル部材の他方の縁部からフランジ部の延出方向と交差する方向に延びる縦壁部に当接させて組み合せるようにした。
【0015】
これにより、リンフォース部材は、パネル部材と組み合わさる際、幅方向片側が略ハット形のパネル部材の縦壁部にならってずれたり、さらにはそれと反対側がパネル部材のフランジ部にならってずれたりして、製品のばらつきが吸収されるようになる。
【0016】
それ故、無理なく自然にパネル部材とリンフォース部材との位置合わせが行えるので、組付不良が生じない上、無用な応力を生じさせずに、リンフォース部材とパネル部材との組み合せが行える。
【0017】
請求項2に記載の車体構造は、上記目的に加え、さらにリンフォース部材を活用して窓ガラス部材の支持剛性を高めるよう、パネル部材とリンフォース部材とが、パネル部材の片側の縁部で窓ガラス部材を支える車体のピラー部を構成する構造と前提とした上で、窓ガラス部材を受ける縁部裏面にリンフォース部材の幅狭側の側面を重なるよう配置して、該リンフォース部材の幅広部がなす箱状断面部分で縁部を補強するようにした。
【0018】
特に請求項1、請求項2の車体構造では、パネル部材から露呈しているリンフォース部材の露呈部には艤装部材の取付孔として用いる複数の孔を設けるようにしてもよく、このようにすればリンフォース部材の剛性強度を利用して、艤装部材の取付けが容易に行えるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1ないし図7に示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0020】
図1は、例えば4ドア自動車(車両)の車体1を示し、図3〜図7は同車体1の各部における断面を示してして、同車体1の側部にはフロントドア(図示しない)で開閉されるフロント側乗降口2(以下、単に乗降口と称す)が形成してある。
【0021】
この乗降口2の周りは、前部に配置されたフロントピラー部3、上部に配置されたルーフレール部4、後部に配置されたセンタピラー部5、下部に配置されたサイドシル部6といった車体1の骨格部材で囲んである。なお、フロントピラー部3は、フロントウインド8の側部に組み付いて上下方向に延びる骨格部分で、ルーフレール部4はルーフパネル9と組み付いてフロントピラー部3の末端部分から車体後方に延びる骨格部分で、サイドシル部6はフロアパネル(図示しない)に組み付いてフロントピラー部3の下端部分から車体後方に延びる骨格部分で、センタピラー部5はルーフレール部4の中間部分とサイドシル部6の中間部分との間を連結して上下に延びる骨格部分である。
【0022】
そして、この乗降口2の周辺を分解した骨格構造が図2に示してある。
【0023】
図2を参照して同構造を説明すれば、フロントピラー部3、ルーフレール部4、センタピラー部5およびサイドシル部6の外皮部材は、図2に示されるように各部の形状に合わせて枠形に一体成形してなるサイドアウタパネル7から形成してある。このサイドアウタパネル7のうち、フロントピラー部3の外面をなす細長のアウタパネル部分11、ルーフレール部4の外面をなす細長のアウタパネル部分12、センタピラー部5の外面をなすアウタパネル部分13、サイドシル部6の外面をなすアウタパネル部分14は、いずれも両側にフランジ部をもつ断面形状が略ハット形に形成してある。なお、11aは側方に張り出すアウタパネル部分11の一対のフランジ部を示し、12aは同じくアウタパネル部分12の一対のフランジ部を示し、13aは同じくアウタパネル部分13の一対のフランジ部を示し、14aは同じくアウタパネル部分14の一対のフランジ部を示している。
【0024】
そして、アウタパネル部分11が、リンフォース部材16と組み合って、フロントウインド8の側部にフロントピラー部3を構成し、アウタパネル部分12が、図6に示されるようにサイドルーフインナパネル17とフランジ接合で組み合って、ルーフパネル9の側部に閉断面形状のルーフレール部4を構成し、アウタパネル部分13が、図7に示されるようにセンタピラーインナパネル18や鋼板製のリンフォース部材19とフランジ接合で組み合って、閉断面形状のセンタピラー部5を構成し、アウタパネル部分14が、鋼板製のリンフォース部材20とフランジ接合で組み合って、フロアパネルの側部に閉断面形状のサイドシル部6を構成している。なお、21はフロントピラー部3の途中をフロントルーフレール(図示しない)につなぐパネル部材を示し、22はアウタパネル部分11の下部分に組付くフェンダパネル部材を示し、17aはサイドルーフインナパネル17のフランジを示し、18aはセンタピラーインナパネル18のフランジを示し、19aリンフォース部材19のフランジを示している。
【0025】
このうちリンフォース部材16には、閉断面形状をなした細長の一体成形品、例えばハイドロフォーム成形で成形された細長の成形品が用いられていて、アウタパネル部分11をハイドロフォーム成形がもたらす高い剛性強度で補強している。なお、ハイドロフォーム成形とは、上型と下型とがなす製品形状の型内に素管を収め、同素管内に水(加圧液)を圧入して内部からの加圧により素管を膨らませ、膨らむ素管を上型と下型の型面になじませることにより、型面の形状にならう閉断面形状の製品を成形する方法をいい、連続した周壁で閉断面形状が形成されること、素管の周壁が伸びることで生じる加工硬化により、1部品で、複数種のリンフォース類に相当する高い剛性強度が得られるものである。具体的には、リンフォース部材16には、図2に示されるようにサイドシル部6の前部とラップする下側の部位からセンタピラー部5近くの上側の部位までのピラー形状にならって延びる筒状(閉断面形状)をなしている。そして、この閉断面の一体成形品の採用により、アウタパネル部分11を補強する補強材の部品点数を削減したり、補強に伴う重量を軽減したりしている。
【0026】
このリンフォース部材16は、特に上部16bがフロントドアのサッシュ部(あるいはドアガラス)の形状にならって円弧状に曲がるため、同じくフロントドアのサッシュ部(あるいはドアガラス)の形状にならって曲がるアウタパネル部分11の上部分11dとの位置合わせの際、製品(リンフォース部材16やアウタパネル部分11)にばらつきがあると、隙間なく両者が密接するような位置合わせが行え難い。
【0027】
そこで、この部位の位置合わせに本発明が適用してある。むろん、他の部分の位置合わせに本発明を適用しても構わない。
【0028】
同位置合わせ構造は、リンフォース部材16が相手部材であるアウタパネル部分11に対して、隙間なく密接したまま、製品のばらつきが吸収し得る方向にずらし得るようにしたものである。
【0029】
具体的には、リンフォース部材16は、素管から膨らますハイドロフォーム成形によって、サイドシル部6とラップして組み付く下端部分16cから、フロントドアのサッシュ部の根元付近(何れも図示ない)までの各部の領域X1における断面形状を、アウタパネル部分11の下部分11cと嵌挿可能な角形、詳しくは図2中に拡大した図で示されるように車室内へ向く面を幅広、車室外へ向く面を幅狭とした台形の一定閉断面形状とし、フロントドアのサッシュ部の根元付近からルーフレール部4に至る末端までの上部の領域X3における断面形状を、アウタパネル部分11と嵌挿可能な逆T字状、詳しくは図2中の拡大した図で示されるようにアウタパネル部分11と向き合う側(一側部)を幅狭とし、それとは反対側の他側面側をそれより幅広とした略凸形の一定閉断面形状としてある。これで、特に製品ばらつきの影響を受けやすい領域X3の部位だけを製品ばらつきの吸収に適した閉断面形状にしてある。なお、領域X1と領域X3との間に形成されている領域X2は、台形形状から略凸形形状に断面が漸次変化する断面移行部分を示す。
【0030】
このリンフォース部材16のうち、台形状の断面をなす下部分16a(領域X1)は、図5に示されるようにアウタパネル部分11の下部分11cやアウタパネル部分14の端部分14c、リンフォース部材20の端部分20cの内部に嵌まり、溶接で相互を接合してある。
【0031】
位置合わせが難しいとされるリンフォース部材16の上部分16b(略凸形の断面が始まる中段から端末まで:領域X3)は、図3および図4に示されるように幅狭部25をアウタパネル部分11の上部分11dがなす凹空間内に収め、幅広部26の幅狭側に向く側面のうち片側、詳しくは乗降口2とは反対側(一端側)に配置される側面26aを、フロントウインド8の窓ガラス部材8aを下側から支えるフランジ部11a(アウタパネル部分11の一方の縁部から延出するフランジ部に相当)の裏面やルーフパネル9のドリップレール9aを形成するフランジ11aの裏面に重ね合わせてある。また幅広部26の乗降口2側に向く端面26bは、上部分11dの上記フランジ部11aとは反対側から延出してフランジ部11aの延出方向と交差する方向に延びる縦壁部の壁面、例えばフランジ部11bと直角方向に連なる縦壁部11bの内面に突き合わせてある。
【0032】
そして、この幅方向で当て方を異ならせた位置合わせにより、リンフォース部材16の上部分16bとアウタパネル部分11の上部分11dとを、図4中の矢印α、βで示されるように部品相互が接したまま、幅方向や奥行き方向に対して若干動かせる(ずらす)ように、互いに組み合わせている。
【0033】
したがって、リンフォース部材16の上部分16aは、アウタパネル部分11と組み合わせる際、製品にばらつきがあると、上部分16aの幅方向両側が、自然にアウタパネル部分材11の縦壁部11bやフランジ面と接した状態のままずれて、アウタパネル部分11と組み合う。つまり、リンフォース部材16とアウタパネル部分材11は、製品のばらつきが吸収されて組み合い、組付不良がなくなる。
【0034】
それ故、無理なく自然にアウタパネル部分11とリンフォース部材16との位置合わせが行えるので、無用な応力を生じさせずに、閉断面成形品で形成されたリンフォース部材16をアウタパネル部分11に溶接で固定することができる。つまり、閉断面品のリンフォース部材16で、良好にアウタパネル部分11が補強できる。
【0035】
特に図4に示されるように窓ガラス部材8aを受けるフランジ部11の裏面にリンフォース部材16の幅狭側の側面26aを重なるように配置すると、幅広部26の高い剛性強度をもつ箱状断面部分を利用してフランジ部11の補強が行えるので、窓ガラス部材8aの支持剛性を高めることができ、合理的に窓ガラス部材8を制振させることができる。なお、図4中の27は、窓ガラス部材8aの外縁部を装飾するモールディング部材を示している。
【0036】
またフロントピラー部3の補強に関して、図2中に示されるようにリンフォース部材16の下端部にサイドシル部6の端部とラップする下端部分16cを形成したので、剛性低下の要因となる角部でのリンフォース部材同士の溶接は避けられるので、フロントピラー部3の合理的な補強が行える。
【0037】
また図2〜図4中に示されるようにアウタパネル部分11から露呈するリンフォース部材16の周壁の各部に複数の孔30を設けて、各種トリムやハーネスなど艤装部材(図示しない)の取付孔として用いることにより、リンフォース部材16の剛性強度を利用して、各種の艤装部材の取付けが容易にできる。
【0038】
また本実施形態では、閉断面成形品のリンフォース部材16を用いてフロントピラー部3を補強する際に生じるウェザストリップ部材28の抜出を防ぐ工夫が施してある。
【0039】
すなわち、閉断面成形品のリンフォース部材16をフロントピラー部3に組付けることにより、乗降口2を囲むウェザストリップ部材28が付く環状のフランジ部分29(図1中の太線で示した部分)は、図3〜図5に示されるようなアウタパネル部分11で見られる1枚のフランジ部11aだけの領域、図6に示されるようなアウタパネル部分11とサイドルーフインナパネル17との接合部に見られる2枚のフランジ部11a,17aとが重なり合う領域、図7に示されるようなアウタパネル部分13aとセンタピラーインナパネル18とリンフォース部材19との接合部に見られる3枚のフランジ部13a,18a,19aとが重なり合う領域となるので、共通のウェザストリップ部材28を使用した場合、2枚のフランジ部11a,17aや3枚のフランジ部13a,18a,19aが重なり合う箇所では、フランジ部全体の厚みが厚くなるのでウェザストリップ28の嵌合力が確保されるが、1枚のフランジ部11aだけの箇所では、フランジ部全体の厚みが薄いのでウェザストリップ28の嵌合力が確保しにくく、ウェザストリップ部分が同部分において離脱しやすくなる。
【0040】
そこで、図2中の拡大した部分のように1枚のフランジ部11aだけとなる領域Sには、厚み寸法を厚くした部分、例えば厚み方向にフランジ部分の板面を交互に略U字状に折り曲げて厚み方向の寸法を増した部分30を形成して、共通のウェザストリップ部材28を使用しても、離脱するようなことが起きないようにした。
【0041】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。例えば実施形態では、車体の骨格部材となるセンタピラー部に閉断面成形品で形成されたリンフォース部材を組み合わせる例を挙げたが、これに限らず、他の車体の骨格をなすアウタパネル部分に用いてもよい。またリンフォース部材は、ハイドフォーム成形で成形した成形品を用いたが、押し出し成形によって成形される閉断面成形品を用いてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明に記載の発明によれば、高剛性強度の確保のために、閉断面成形品で形成されるリンフォース部材を略ハット形のパネル部材に組み合わせる際、製品ばらつきが有っても、リンフォース部材の幅方向片側が略ハット形のパネル部材の縦壁部にならってずれたり、さらにはそれと反対側がパネル部材のフランジ部にならってずれたりして、同ばらつきを吸収しながら組み合うようになる。
【0043】
それ故、無理なく自然にパネル部材とリンフォース部材との位置合わせが行えるので、組付不良をなくすことができるだけでなく、無用な応力を生じさせずに組み合うリンフォース部材とパネル部材とを固定することができる。
【0044】
請求項2に記載の発明によれば、パネル部材の縁部で窓ガラス部材を支えるピラー構造を構成する場合、リンフォース部材の幅広部がなす箱状断面部分で、窓ガラス部材を支える縁部を補強する構造となるので、リンフォース部材を活用して窓ガラス部材の支持剛性を高めることができ、窓ガラス部材の制振効果の向上が図れるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る閉断面成形品のリンフォース部材で補強された車体構造を示す斜視図。
【図2】同車体構造を分解した斜視図。
【図3】図1中のA−A線に沿うアウタパネル部分の断面図。
【図4】図1中のB−B線に沿うアウタパネル部分の断面図。
【図5】図1中のC−C線に沿うアウタパネル部分の断面図。
【図6】図1中のD−D線に沿うアウタパネル部分の断面図。
【図7】図1中のE−E線に沿うセンタピラー部の断面図。
【符号の説明】
1…車体
5…センタピラー部
8a…窓ガラス部材
10…サイドアウタパネル
11…アウタパネル部分(パネル部材)
11a…フランジ部(縁部)
11b…縦壁部
16…リンフォース部材
25…幅狭部
26…幅広部。

Claims (2)

  1. 断面形状が略ハット形でかつ長手方向に円弧状に曲がる部分を有して形成され車両の骨格をなす細長のパネル部材と、
    前記パネル部材の長手方向に連続して収容され該パネル部材を補強する、前記パネル部材の曲がり部分にならう曲がり部分を有するハイドロフォーム成形あるいは押し出し成形で成形された細長のリンフォース部材とを有して構成される車体構造であって、
    前記リンフォース部材は、
    一側面側を前記パネル部材の開口幅より幅狭として他側面側を該一側面よりも幅広とした略凸形をなす閉断面形状で構成されるとともに、前記幅狭部を前記パネル部材の凹空間に収め、前記幅広部の幅方向一端側の側面を前記パネル部材の一方の縁部から側方に延出するフランジ部に重ね合わせ、
    前記幅広部の幅方向他端側の端面を前記パネル部材の他方の縁部から前記フランジ部の延出方向と交差する方向に延びる縦壁部に当接させて、前記パネル部材と組み合わさることを特徴とする車体構造。
  2. 前記パネル部材と前記リンフォース部材とは、協同して、前記パネル部材の片側の縁部で窓ガラス部材を支える車体のピラー部をなし、
    前記リンフォース部材が、前記窓ガラス部材を受ける縁部裏面に前記幅狭側の側面が重なるよう前記パネル部材と組み合わさり、該リンフォース部材の幅広部をなす箱状断面部分で前記縁部を補強する構成としてある
    ことを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
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