JP3826057B2 - ラノリン類似組成物並びにこれを含有する化粧料及び皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイマー酸エステルを含有するラノリン類似の組成物に関し、またこれを含有する化粧品及び皮膚外用剤等に関する。
【0002】
【従来の技術】
ラノリンは抱水性、つや、粘着性、つなぎ性、結晶の細かさ、感触等の物性に優れており、この特性を生かして従来から種々の化粧品に配合されるとともに、また軟膏類等の皮膚外用剤の基剤として利用されているが、一方では、色、臭い、酸化安定性が必ずしも十分ではないという問題点を有していた。そこで、近年使用されているラノリンは、さまざまな精製プロセスを経て精製度の高い製品となっているが、本質的な問題点は依然として完全には解決されていない。また、最近のBSE問題に起因する世界的な植物由来原料指向の風潮から、植物由来原料からなるラノリン類似物も求められるようになってきている。
【0003】
上記のような背景のもと、ラノリンに類似若しくは代替可能な組成物として、これまでにも種々提案がなされている。例えば特公昭61−7168号、特公昭61−7403号公報には、ラノリン類似の物性を有する物質として、グリセリン、ジグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリット、ソルビット等の多価アルコールと炭素数8〜22の一塩基酸および炭素数12〜20の二塩基酸とのエステル化物が提案されている。また、特開平6−93288号公報には、中鎖分枝脂肪酸、長鎖直鎖脂肪酸及び中鎖二塩基酸からなる脂肪酸と多価アルコールとの特定比率のエステル化物が提案されている。更に、特開昭58−198565号公報では、ペンタエリトリットジ椰子脂肪酸エステルおよびクエン酸ジオクタデシルエステルの混合エステル、油酸モノジグリセリド、パルミチン酸及び/又はステアリン酸モノ/ジグリセリドおよび酸化エチレン付加植物性ステリンの混合物が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これまでに提案されているラノリン類似若しくは代替可能な組成物は、いずれもラノリンそのものに比べて、抱水性、つや、感触といった点で十分ではなく、また、におい、酸化安定性においても、未だ十分とは言えないものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らはかかる現状に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、1種又は2種のアルコールとダイマー酸とのエステル化物を2種以上含有するか、若しくは、3種以上のアルコールとダイマー酸とのエステル化物を含有する、融点が30〜70℃である組成物が、上記欠点を解決し、ラノリンの特性である抱水性、つや、粘着性、つなぎ性、結晶の細かさ、感触等を満足し、更に、色、臭い、酸化安定性にも優れていることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は、1種又は2種のアルコールとダイマー酸とのエステル化物を2種以上含有するか、若しくは、3種以上のアルコールとダイマー酸とのエステル化物を含有する、融点が30〜70℃である組成物、及び、該エステルに加え酸化防止剤を含有する組成物、並びに、これらの組成物を含有する化粧料及び皮膚外用剤を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の組成物は、1種又は2種のアルコールとダイマー酸とのエステル化物を2種以上含有するか、若しくは、3種以上のアルコールとダイマー酸とのエステル化物を含有する、融点が30〜70℃である組成物である。なお、ここで融点とは、公知の示差走査熱量測定法(DSC)によって測定した融点を意味し、ベースライン、即ち比熱ラインと吸熱ピークの後半の曲線に対する接線とが交差する点の温度である。この融点の測定法は米国特許第5,306,514号に述べられている。本発明で融点を測定するには一般には5℃/分の走査温度が適している。ラノリン類似の組成物として好ましい特性、特にラノリン特有の細かな結晶、感触を有する組成物を得るためには、1種又は2種のアルコールとダイマー酸とのエステル化物を2種以上含有するか、若しくは、3種以上のアルコールとダイマー酸とのエステル化物を含有することが必要である。1種又は2種のアルコールとダイマー酸とのエステル化物を2種以上含有する場合には、それぞれのエステル化物は、1種のアルコールとダイマー酸とのエステル化物でも、2種のアルコールとダイマー酸とのエステル化物であっても良い。また、3種以上のアルコールとダイマー酸とのエステル化物を含有する場合には、後述の製造方法で3種以上のアルコールとダイマー酸とのエステル化物を合成し、それを含有させると良い。
【0008】
本発明において、ラノリンの特徴的な物性を発現させるためには、本発明の組成物に含有させるエステル化物のうち少なくとも1種は、少なくとも1種のステロールを含むアルコールとダイマー酸とのエステル化物であることが好ましい。また、更に融点をラノリン類似の組成物としてより好ましい範囲にするためには、本発明の組成物に含有させるエステル化物のうち少なくとも1種は、少なくとも1種のステロールと少なくとも1種の炭素数8〜32の飽和若しくは不飽和の直鎖若しくは分岐のアルコールを含むアルコールとダイマー酸とのエステル化物であることが好ましい。
【0009】
本発明の組成物に含有されるエステル化物の製造に用いられるダイマー酸は、不飽和脂肪酸の分子間重合反応によって得られる既知の二塩基酸であり、その工業的製造プロセスは業界でほぼ標準化されており、例えば、ダイマー酸及び/又はその低級アルコールエステルは、炭素数が11〜22の不飽和脂肪酸又はその低級アルコールエステルを粘土触媒等にて2量化して得られる。工業的に得られるダイマー酸は、炭素数36程度の2塩基酸が主成分であるが、精製の度合いに応じ任意量のトリマー酸、モノマー酸を含有する。一般にダイマー酸の含有量は70重量%を越える程度のもの、及び、分子蒸留によってダイマー酸含有量を90%以上にまで高めたものが流通している。また、ダイマー化反応後には二重結合が残存するが、更に水素化を行って酸化安定性を向上させたダイマー酸(水素添加ダイマー酸)も販売されている。本発明には、このような現在流通しているいずれのダイマー酸をも用いることが可能であるが、生成するエステル化物の酸化安定性の面から、水素添加したダイマー酸がより好ましい。
【0010】
本発明の油剤に含有されるエステル化物の製造方法は、対応するアルコール又はアルコール混合物とダイマー酸又はこれらの低級アルコールエステルとを、エステル化又はエステル交換することにより製造できる。低級アルコールエステルを用いる場合には、好ましくはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル等の低級アルコールのエステルを用いる。エステル化反応の条件は、特に限定されず、通常用いられる方法で行われる。例えば、触媒としてパラトルエンスルホン酸、硫酸、塩酸、メタンスルホン酸、三フッ化硼素ジエチルエーテル錯体、フッ化水素等を用い、溶媒としてヘプタン、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン等を用いて、50〜260℃で行うことができる。或いは無溶剤、無触媒でも100〜260℃でエステル化を行うことができる。又、エステル交換反応では、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ触媒、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムブトキシド等の金属アルコキシド等を触媒として用い、無溶媒又はヘプタン、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン等を溶媒として用いて、50〜260℃で行うことができる。2種以上のアルコールとダイマー酸とのエステル化物を合成する場合は、ダイマー酸又はこれらの低級アルコールエステルに対して、2種以上のアルコールを同時に反応させるか、又は、逐次反応させることにより合成できる。このようにして得られたエステル化物はそのまま本発明の組成物に使用できるが、更に必要に応じて通常の方法により精製して使用することもできる。
【0011】
本発明において、ラノリンの特徴的な物性を発現させるためには、本発明の組成物に含有させるエステル化物として、少なくとも1種のステロールを含むアルコールとダイマー酸とのエステル化物を含むことが好ましいが、ここで用いられるステロールとしては、シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、ブラシカステロール、エルゴステロール等、及び、これらのステロールの混合物であるフィトステロール、並びに、水素添加フィトステロールを用いることができる。また、その他、コレステロール、ジヒドロコレステロール、デスモステロール、ラノステロール、ジヒドロラノステロール、アグノステロール、ラトステロールなどを用いることができるが、本発明では、フィトステロール、並びに、水素添加フィトステロール等の植物由来ステロールを用いることがより好ましい。
【0012】
また、本発明の組成物に用いるダイマー酸エステル化物の、ステロール以外の構成アルコール成分としては、飽和若しくは不飽和の直鎖(後述の他、メタノール、エタノール等)、分岐鎖(後述の他、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール等)、環状(ステロール類を除く、例えばシクロヘキサノール等)の1価アルコール、若しくは、2価アルコール(例えば、ダイマージオール、エチレングリコール、ブタンジオール、シクロヘキサンジメタノール等)を用いることができるが、本発明の組成物の融点をラノリン類似の組成物として好ましい範囲にするためには、炭素数8〜32の飽和若しくは不飽和の直鎖若しくは分岐のアルコールを用いることが好ましい。このようなアルコールを例示すると、炭素数8〜32の直鎖アルコールとしては、オクタノール、ノナノール、デカノール、ウンデカノール、ドデカノール、トリデカノール、テトラデカノール、ペンタデカノール、ヘキサデカノール、ヘプタデカノール、オクタデカノール、ノナデカノール、エイコサノール、ドコサノール、テトラコサノール、トリコサノール、及び、水素添加ナタネアルコール、水素添加ホホバアルコール等の天然脂肪酸還元アルコール、カルナウバアルコール等の天然由来アルコールなどが挙げられる。炭素数8〜32の分岐アルコールとしては、イソドデカノール、イソトリデカノール、イソテトラデカノール、イソペンタデカノール、イソヘキサデカノール、イソヘプタデカノール、イソオクタデカノール、イソノナデカノール、イソエイコサノール、2−エチルヘキサノール、2−ブチルオクタノール、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルドデカノール、2−デシルテトラデカノール、2−ドデシルヘキサデカノール、2−テトラデシルオクタデカノール、2−ヘキサデシルオクタデカノール、ダイマー酸の副産物から得られるイソステアリルアルコール、ガーベット法のイソステアリン酸を還元して得られるイソステアリルアルコール、アルドール縮合法のイソステアリン酸を還元して得られるイソステアリルアルコール、ラノリンから得られる長鎖分岐アルコール(12〜34)などが挙げられる。炭素数8〜32の不飽和アルコールとしては、ウンデセニルアルコール、パルミトオレイルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、リノレイルアルコールなどが挙げられる。これらのなかでも、本発明の組成物を更に好ましい融点範囲にするとともに、高い酸化安定性を得るためには、ドデカノール、テトラデカノール、ヘキサデカノール、オクタデカノール、ドコサノール等の炭素数12〜22の飽和直鎖アルコール、若しくは、ダイマー酸の副産物から得られるイソステアリルアルコールを用いることがより好ましく、また、ステロール及びC18以上の飽和直鎖のアルコールがエステル構成成分として20モル%以上含有されていることが更に好ましい。
【0013】
本発明の組成物に含有される、最も好ましい構成アルコール比率を有するダイマー酸エステル化物を例示すると、フィトステロール10〜50モル%、ドコサノール(ベヘニルアルコール)5〜50モル%、オクタデカノール(ステアリルアルコール)5〜50モル%、ヘキサデカノール(セタノール)0〜50モル%、テトラデカノール(ミリスチルアルコール)0〜30モル%、ドデカノール(ラウリルアルコール)0〜30モル%、イソステアリルアルコール0〜30モル%程度の構成アルコール比率を有する水素添加ダイマー酸のエステル化物が最も好ましい。
【0014】
なお、本発明の組成物に用いるダイマー酸エステル化物の構成成分は、植物由来のものを用いることがより好ましい。
【0015】
本発明の組成物は、1種又は2種のアルコールとダイマー酸とのエステル化を2種以上含有するか、若しくは、3種以上のアルコールとダイマー酸とのエステル化物を含有する、融点が30〜70℃である組成物であるが、この組成物は、酸化安定性に優れたものであるため、このまま本発明の各種用途に用いることができるが、酸化防止剤を添加することによって更に酸化安定性を向上させた組成物とすることができる。酸化防止剤としては通常化粧品・皮膚外用剤に添加される物を使用することができるが、特にビタミンE類の使用が望ましい。ビタミンE類としては、d−α−トコフェロール、d−δ−トコフェロール、d,l−α−トコフェロール、酢酸d−α−トコフェロール、酢酸d,l−α−トコフェロール、大豆や菜種より分離精製されたトコフェロ−ル混合物等を使用することができる。酸化防止剤の添加量に特に制限はないが、10ppm〜10000ppm程度が適当である。
【0016】
また、本発明の組成物には、組成物の融点、含水価、感触等を調節するため、高級アルコール、ステロール、ステロールエステル、ワックス、トリグリセリド、ジグリセリド、モノグリセリド等を添加しても良い。配合する場合の添加量は、通常0.1〜30重量%、好ましくは0.1〜10%程度である。添加できる高級アルコール、ステロール、ステロールエステル、ワックス、トリグリセリド、ジグリセリド、モノグリセリドを例示すると、高級アルコールとしては、ミリスチルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、オレイルアルコール等;ステロールとしては、フィトステロール、水素添加フィトステロール等;ステロールエステルとしては、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル等;ワックスとしては、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、みつろう、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス等;トリグリセリド、ジグリセリド、モノグリセリドを例示すると、トリステアリン酸グリセリル、水素添加ヒマシ油、ジステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル等が挙げられる。
【0017】
さらに、本発明の組成物には、本発明の好ましい効果を損なわない範囲で、後述する化粧料、皮膚外用剤に用いられる添加剤を添加しても良い。
【0018】
本発明の組成物は、ラノリン様の粘稠性のあるペーストであり、手に延ばしたときの粘着感、つや、延び、さらに感触などはラノリンに極めて類似しているばかりでなく、屈折率、粘度、融点、抱水性、つなぎ性等においても類似した物性を示す。また、ラノリンに比べ色、臭い、酸化安定性に優れているものである。
【0019】
上記のように本発明の組成物は優れた特性を示すことから、好ましく化粧料及び皮膚外用剤に用いることができる。該組成物の化粧料及び皮膚外用剤への配合量は、特に限定されないが、0.1〜60重量%程度が好ましく、より好ましくは0.5〜40重量%である。また、本発明化粧料には必要に応じて水及び通常化粧料に配合される添加成分、例えば油脂類、乳化剤、アルコール類、保湿剤、増粘剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、キレート剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、美白剤、溶剤、角質剥離・溶解剤、鎮痒剤、消炎剤、制汗剤、清涼剤、還元剤、抗ヒスタミン剤、収れん剤、刺激剤、育毛用薬剤、高分子粉体、ヒドロキシ酸、ビタミン類及びその誘導体類、糖類及びその誘導体類、有機酸類、酵素類、核酸類、ホルモン類、粘土鉱物類、香料、色素等を配合することができる。
【0020】
これらの添加成分を例示すると、油脂類としては、例えばセタノール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、キミルアルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール等の高級アルコール類;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、イソヘキサデカン酸、アンテイソペンタデカン酸、長鎖分岐脂肪酸等の高級脂肪酸類及びそのアルミニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、カリウム塩等の金属石けん類、及びアミド等の含窒素誘導体類;流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、ワセリン、固型パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;サフラワー油、オリーブ油、ヒマシ油、アボカド油、ゴマ油、茶油、月見草油、小麦胚芽油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、ククイナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、パーシック油、ティートリー油、ハッカ油、硬化ヒマシ油等の植物油類;カカオ脂、シア脂、木ロウ、ヤシ油、パーム油、パーム核油等の植物脂類;牛脂、乳脂、馬脂、卵黄油、ミンク油、タートル油等の動物性油脂類;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、水素添加ホホバ油等の植物性ロウ類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、オレンジラッフィー油等の動物性ロウ類;液状ラノリン、還元ラノリン、吸着精製ラノリン、酢酸ラノリン、酢酸液状ラノリン、ヒドロキシラノリン、ポリオキシエチレンラノリン、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、ラノリンアルコール、酢酸ラノリンアルコール、酢酸(セチル・ラノリル)エステル等のラノリン類;ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、ホスファチジン酸、リゾレシチン等のリン脂質類;水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質等のリン脂質誘導体類;コレステロール、ジヒドロコレステロール、ラノステロール、ジヒドロラノステロール、フィトステロール等のステロール類;酢酸コレステリル、ノナン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリル、硬質ラノリン脂肪酸コレステリル、長鎖分岐脂肪酸コレステリル、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等のステロールエステル類;オレイン酸エチル、アボカド油脂肪酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソトリデシル、ラノリン脂肪酸イソプロピル等の低級アルコール脂肪酸エステル類;ミリスチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、コハク酸ジオクチル等の高級アルコール脂肪酸エステル類;乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル等の高級アルコールオキシ酸エステル類;トリオレイン酸グリセリド、トリイソステアリン酸グリセリド、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリド、ジオレイン酸プロピレングリコール等の多価アルコール脂肪酸エステル類;シリコーン樹脂、メチルポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、有機変性ポリシロキサン、環状ジメチルシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン誘導体類;パーフルオロポリエーテル等が挙げられる。
【0021】
乳化剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、アシルN−メチルタウリン塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩等の陰イオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルソルビタン脂肪酸部分エステル、多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルポリグリコシド等の非イオン界面活性剤;アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、短鎖ポリオキシエチレンアルキルアミン及びその塩または四級塩、塩化ベンザルコニウム等の陽イオン性界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシ−N−ヒドロキシイミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性剤;ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体、トラガントガム、アクリル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体等の高分子界面活性剤;等を例示することができる。
【0022】
保湿剤としては、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、ヒアルロン酸ナトリウム、クエン酸塩、尿素、乳酸菌培養液、酵母抽出液、卵殻膜タンパク、牛顎下腺ムチン、ヒポタウリン、ゴマリグナン配糖体、ベタイン、コンドロイチン硫酸、グルタチオン、ポリエチレングリコール、ソルビトール、カルビトール、乳酸ナトリウム、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウム、アルブミン、トリメチルグリシン;コラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプチド、シルク蛋白分解ペプチド、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、カゼイン分解ペプチド等の蛋白ペプチド類及びその誘導体;アルギニン、セリン、グリシン、スレオニン、グルタミン酸、システイン、メチオニン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類;胎盤抽出液、エアラスチン、コラーゲン、アロエ抽出物、ハマメリス水、ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾウエキス、コンフリーエキス等の動物・植物抽出成分等を例示することができる。また、必要に応じて、天然型セラミド(タイプ1、2、3、4、5、6)、ヒドロキシセラミド、疑似セラミド、スフィンゴ糖脂質等を併用しても良い。
【0023】
増粘剤としてはグアーガム、クインスシードガム、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合体、ポリビニルピロリドン、両性メタクリル酸エステル共重合体、カチオン化セルロース、ニトロセルロース等の高分子化合物類等を例示することができる。
【0024】
酸化防止剤としては、BHT、BHA、没食子酸プロピル、ビタミンE(トコフェロール)および/またはその誘導体、ビタミンC(アスコルビン酸)および/またはその誘導体等を例示することができる。
【0025】
防腐剤としては、フェノール類、安息香酸及びその塩類、ハロゲン化ビスフェノール類、酸アミド類、四級アンモニウム塩類等を例示することができる。
【0026】
殺菌剤としては、トリクロロカルバニド、ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジン、ハロカルバン、ヒノキチオール、フェノール、イソプロピルフェノール、感光素類等を例示することができる。
【0027】
キレート剤としては、エデト酸塩、シュウ酸ナトリウム等を例示することができる。
【0028】
pH調整剤としては、クエン酸、コハク酸、塩酸、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモニア水、水酸化ナトリウム、塩化カルシウム等を例示することができる。
【0029】
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、パラメトキシ桂皮酸誘導体、サルチル酸誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸メチル、ルチン及びその誘導体等を例示することができる。
【0030】
美白剤としては、アルブチン、アスコルビン酸及びその誘導体、コウジ酸、グルタチオン,エラグ酸、プラセンタエキス、オリザノール、ブチルレゾルシノール、カモミラエキス、等を例示することができる。
【0031】
溶剤類としては、エタノール、プロパノール等の低級アルコール類;アセトン、エチレングリコールモノエチルエーテル、トルエン等を例示することができる。
【0032】
角質剥離・溶解剤としては、サリチル酸、イオウ、レゾルシン、硫化セレン、ピリドキシン等を例示することができる。
【0033】
鎮痒剤としては、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェラミン、カンファー等を例示することができる。
【0034】
消炎剤としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、グアイアズレン、酢酸ヒドロコーチゾン、プレドニゾン等を例示することができる。
【0035】
制汗剤としては、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、酸化亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛等を例示することができる。
【0036】
清涼剤としては、メントール、サリチル酸メチル等を例示することができる。
【0037】
還元剤としては、チオグリコール酸、システイン等を例示することができる。
【0038】
抗ヒスタミン剤としては、塩酸ジフェドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルレチン酸誘導体等を例示することができる。
【0039】
収れん剤としては、クエン酸、酒石酸、乳酸、硫酸アルミニウム・カリウム、タンニン酸等を例示することができる。
【0040】
刺激剤としては、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、ニコチン酸ベンジル等を例示することができる。
【0041】
育毛用薬剤としては、センブリエキス、セファランチン、ビタミンE及びその誘導体、γ−オリザノール、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ニコチン酸ベンジルエステル、アラントイン、感光素301、感光素401等を例示することができる。
【0042】
高分子粉体としては、デンプン、ナイロンパウダー、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末等を例示することができる。
【0043】
α−ヒドロキシ酸類及びその誘導体類としては、乳酸、グリコール酸、フルーツ酸、ヒドロキシカプリン酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等を例示することができる。
【0044】
ビタミン類及びその誘導体類としては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンE、パントテン酸、ビオチン等のビタミン類;ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルマグネシウム、アスコルビン酸ナトリウム、ニコチン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール、フェルラ酸トコフェロール等のビタミン誘導体類を例示することができる。
【0045】
糖類及びその誘導体類としては、シクロデキストリン、β−グルカン、キチン、キトサン、グルコース、トレハロース、ペクチン、アラビノガラクタン、デキストリン、デキストラン等の糖類及びその誘導体を例示することができる。
【0046】
有機酸類としては、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、アビエチン酸、酒石酸等を例示することができる。
【0047】
酵素類としては、塩化リゾチーム、ケラチナーゼ、パパイン、パンクレアチン、プロテアーゼ等を例示することができる。
【0048】
核酸類としては、アデノシン三リン酸二ナトリウム等を例示することができる。
【0049】
ホルモン類としては、エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン等を例示することができる。
【0050】
粘土鉱物類としては、モンモリロナイト、セリサイト、カオリナイト、カオリン等を例示することができる。
【0051】
香料としては、リモネン、リナノール、シトラール、β−イオノン、ベンジルベンゾエート、インドール、オイゲノール、オーランチオール、ゲラニオール、リラール、ダマスコン、ベンジルアセテート、ジャスミンラクトン、ガラクソリッド、精油等が例示することができる。
【0052】
色素としては、マイカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、カーボンブラック、二酸化チタン、酸化亜鉛、雲母チタン、魚鱗箔、窒化ホウ素、ホトクロミック顔料、合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体等の無機顔料;β−カロチン、カルサミン、ルチン、コチニール、クロロフィル等の天然色素;染料、レーキ、有機顔料等の有機合成色素類等を例示することができる。
【0053】
その他公知の化粧料、医薬品、食品等成分などに使用される成分を本発明の効果を損なわない範囲において、適宜配合することができる。
【0054】
本発明の化粧料および皮膚外用剤は、通常の方法に従って製造することができ、基礎化粧料、メーキャップ化粧品、毛髪用化粧品、芳香化粧品、ボディ化粧品、軟膏剤等が包含される。
【0055】
基礎化粧料としては、例えばクレンジングフォーム、クレンジングジェル、洗粉、洗顔パウダー、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングローション、クレンジングジェル、クレンジングオイル、クレンジングマスク等の洗顔料;柔軟化粧水、収れん化粧水、洗浄用化粧水、多層式化粧水等の化粧水;エモリエントローション、モイスチャーローション、ミルキィーローション、ナリシングローション、ナリシングミルク、スキンモイスチャー、モイスャーエマルション、マッサージローション、クレンジングローション、プロテクトエマルション、サンプロテクト、サンプロテクター、UVケアミルク、サンスクリーン、メーキャップローション、角質スムーザー、エルボーローション、ヘアーミルク、ハンドローション、ボディローション等の乳液;エモリエントクリーム、栄養クリーム、ナリシングクリーム、バニシングクリーム、モイスチャークリーム、ナイトクリーム、マッサージクリーム、クレンジングクリーム、メーキャップクリーム、ベースクリーム、プレメーキャップクリーム、サンスクリーンクリーム、サンタンクリーム、ヘアリムーバー、ヘアクリーム、デオドラントクリーム、シェービングクリーム、角質軟化クリーム等のクリーム;クレンジングジェル、モイスチャージェル等のジェル:化粧石鹸、透明石鹸、薬用石鹸、液状石鹸、ひげそり石鹸、合成化粧石鹸等の石鹸;ピールオフパック、粉末パック、ウォッシングパック、オイルパック、クレンジングマスク等のパック・マスク類;保湿エッセンス、美白エッセンス、紫外線防止エッセンス等のエッセンス等を例示することができる。
【0056】
メーキャップ化粧品としては、白粉・打粉類、ファンデーション類、口紅類、頬紅類、アイライナー、マスカラ、アイシャドー、眉墨、アイブロー、ネールエナメル、エナメルリムーバー、ネールトリートメント等を例示することができる。
【0057】
毛髪用化粧品としては、オイルシャンプー、クリームシャンプー、コンディショニングシャンプー、ふけ用シャンプー、リンス一体型シャンプー等のシャンプー;リンス;育毛剤;ヘアフォーム、ヘアムース、ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアワックス、ヘアジェル、ウォーターグリース、セットローション、カラーローション、ヘアリキッド、ポマード、チック、ヘアクリーム、ヘアブロー、枝毛コート、ヘアオイル、パーマネントウェーブ用剤、染毛剤、ヘアブリーチ等を例示することができる。
【0058】
芳香化粧品としては、香水、パフューム、パルファム、オードパルファム、オードトワレ、オーデコロン、練香水、芳香パウダー、香水石鹸、ボディローション、バスオイル等を例示することができる。
【0059】
ボディ化粧品としては、ボディシャンプー等のボディ洗浄料;デオドラントローション、デオドラントパウダー、デオドラントスプレー、デオドラントスティック等の防臭化粧品;脱色剤、脱毛・除毛剤;浴用剤;虫よけスプレー等のインセクトリペラー等を例示することができる。
【0060】
また、剤型としては水中油(O/W)型、油中水(W/O)型、W/O/W型、O/W/O型の乳化型化粧料、油性化粧料、固形化粧料、液状化粧料、練状化粧料、スティック状化粧料、揮発性油型化粧料、粉状化粧料、ゼリー状化粧料、ジェル状化粧料、ペースト状化粧料、乳化高分子型化粧料、シート状化粧料、ミスト状化粧料、スプレー型化粧料等の剤型で用いることができる。
【0061】
皮膚外用剤は、軟膏剤、貼付剤、ローション剤、リニメント剤、液状塗布剤などの剤型で皮膚に直接適用する。
【0062】
【実施例】
次に、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はこの実施例によってなんら限定されるものではない。
【0063】
合成例1 ダイマー酸ジベヘニルの合成
攪拌機、温度計、ガス導入管を備えた1Lの反応器にダイマー酸(ユニケマ社製PRIPOL1006)143g(0.25モル)、ベヘニルアルコール(コグニス社製STENOL 1822A)163g(0.5モル)、ヘプタン120g、パラトルエンスルホン酸・一水和物0.95gを仕込み、窒素気流下100〜122℃に加熱し、留出する水を分離しながら8時間反応させた。冷却後、ヘプタンで希釈し、水酸化ナトリウム水溶液で未反応のカルボン酸を水洗除去し、溶剤を減圧留去することにより、目的のダイマー酸ジベヘニル280g(収率94%)を得た。得られたエステルは酸価0.2、色相ガードナー1以下、残存アルコール0.3%(ガスクロマトグラフ分析、以下分析法は同様)であった。
【0064】
合成例2〜5
合成例1のベヘニルアルコールの代わりに、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ミリスチルアルコール、イソステアリルアルコール(コグニス社製Speziol C18 ISO(C))をそれぞれ用いて同様に合成することにより、ダイマー酸ジステアリル(合成例2;酸価0.1、色相ガードナー1以下、残存アルコール0.4%)、ダイマー酸ジセチル(合成例3;酸価0.2、色相ガードナー1以下、残存アルコール0.3%)、ダイマー酸ジミリスチル(合成例4;酸価0.2、色相ガードナー1以下、残存アルコール0.8%)、ダイマー酸ジイソステアリル(合成例5;酸価0.1、色相ガードナー1以下、残存アルコール0.1%)をそれぞれ得た。
【0065】
合成例6〜7
合成例1のベヘニルアルコールの代わりに、コレステロール、フィトステロール(タマ生化学社製)をそれぞれ用いて同様に合成することにより、ダイマー酸ジコレステリル(合成例6;酸価0.2、色相ガードナー1以下、残存アルコール1.7%)、ダイマー酸ジフィトステリル(合成例7;酸価0.3、色相ガードナー1以下、残存アルコール2.0%)をそれぞれ得た。ただし、反応は20時間行った。
【0066】
合成例8 ダイマー酸フィトステリルベヘニルの合成
攪拌機、温度計、ガス導入管を備えた3Lの反応器にダイマー酸(ユニケマ社製PRIPOL1006)542g(0.94モル)、フィトステロール(タマ生化学社製)385g(0.94モル)、ヘプタン510g、パラトルエンスルホン酸3.6gを加え、窒素気流下100〜110℃に加熱し、留出する水を分離しながら6時間反応させた。その後さらにベヘニルアルコール(コグニス社製STENOL 1822A)307g(0.94モル)を加えて5時間反応させた。冷却後、ヘプタンで希釈し、水酸化ナトリウム水溶液で未反応のカルボン酸を水洗除去し、溶剤を減圧留去することにより、目的のダイマー酸フィトステリルベヘニル931g(収率78%)を得た。得られたエステルは、酸価0.3、色相ガードナー1以下、残存アルコール0.9%であった。
【0067】
合成例9〜11
合成例8のベヘニルアルコールの代わりに、ステアリルアルコール及びセチルアルコールの等モル混合物、ミリスチルアルコール、イソステアリルアルコール(コグニス社製Speziol C18 ISO(C))をそれぞれ用いて同様に合成することにより、ダイマー酸フィトステリルステアリルセチル(合成例9;酸価0.4、色相ガードナー1以下、残存アルコール1.1%)、ダイマー酸フィトステリルミリスチル(合成例10;酸価0.5、色相ガードナー1以下、残存アルコール1.0%)、ダイマー酸フィトステリルイソステアリル(合成例11;酸価0.1、色相ガードナー1以下、残存アルコール1.5%)をそれぞれ得た。
【0068】
合成例12 ダイマー酸フィトステリルベヘニルステアリルセチル混合エステルの合成
攪拌機、温度計、ガス導入管を備えた3Lの反応器にダイマー酸(ユニケマ社製PRIPOL1006)573g(1モル)、フィトステロール(タマ生化学社製)262g(0.64モル)、ヘプタン330g、パラトルエンスルホン酸3.8gを加え、窒素気流下100〜110℃に加熱し、留出する水を分離しながら8時間反応させた。その後さらにベヘニルアルコール(コグニス社製STENOL 1822A)261g(0.8モル)、ステアリルアルコール97g(0.36モル)、セチルアルコール48g(0.2モル)を加えて10時間反応させた。冷却後、ヘプタンで希釈し、水酸化ナトリウム水溶液で未反応のカルボン酸を水洗除去した。ビタミンE(エーザイ社製イーミックスD)300ppmを添加後、溶剤を減圧留去することにより、目的のダイマー酸フィトステリルベヘニルステアリルセチル混合エステル1170g(収率90%)を得た。得られたエステルは、酸価0.3、色相ガードナー1以下、残存アルコール0.9%であった。
【0069】
合成例13 ダイマー酸フィトステリルベヘニルステアリルセチルミリスチルイソステアリル混合エステルの合成
合成例12のフィトステロール(タマ生化学社製)262g(0.64モル)の代わりにフィトステロール(タマ生化学社製)245g(0.6モル)を用い、ベヘニルアルコール(コグニス社製STENOL 1822A)261g(0.8モル)、ステアリルアルコール97g(0.36モル)、セチルアルコール48g(0.2モル)の代わりに、ベヘニルアルコール(コグニス社製STENOL 1822A)102g(0.3モル)、ステアリルアルコール81g(0.3モル)、セチルアルコール72g(0.3モル)、ミリスチルアルコール64g(0.3モル)、イソステアリルアルコール(コグニス社製SpeziolC18 ISO(C))54g(0.2モル)を用いて同様に合成することにより、ダイマー酸フィトステリルベヘニルステアリルセチルミリスチルイソステアリル混合エステルを得た。得られたエステルは、酸価0.9、色相ガードナー1以下、残存アルコール1.1%であった。
【0070】
合成例14 ダイマー酸フィトステリルベヘニルステアリルセチルイソステアリル混合エステルの合成
合成例12のフィトステロール(タマ生化学社製)262g(0.64モル)の代わりにフィトステロール(タマ生化学社製)245g(0.6モル)を用い、ベヘニルアルコール(コグニス社製STENOL 1822A)261g(0.8モル)、ステアリルアルコール97g(0.36モル)、セチルアルコール48g(0.2モル)の代わりに、ベヘニルアルコール(コグニス社製STENOL 1822A)204g(0.6モル)、ステアリルアルコール81g(0.3モル)、セチルアルコール24g(0.1モル)、イソステアリルアルコール(コグニス社製Speziol C18 ISO(C))108g(0.4モル)を用いて同様に合成することにより、ダイマー酸フィトステリルベヘニルステアリルセチルイソステアリル混合エステルを得た。得られたエステルは、酸価0.5、色相ガードナー1以下、残存アルコール0.8%であった。
【0071】
合成例15 ダイマー酸フィトステリルベヘニルステアリル2−エチルヘキシル混合エステルの合成
合成例12のフィトステロール(タマ生化学社製)262g(0.64モル)の代わりにフィトステロール(タマ生化学社製)409g(1モル)を用い、ベヘニルアルコール(コグニス社製STENOL 1822A)261g(0.8モル)、ステアリルアルコール97g(0.36モル)、セチルアルコール48g(0.2モル)の代わりに、ベヘニルアルコール(コグニス社製STENOL1822A)136g(0.4モル)、ステアリルアルコール108g(0.4モル)、2−エチルヘキシルアルコール26g(0.2モル)を用いて同様に合成することにより、ダイマー酸フィトステリルベヘニルステアリル2−エチルヘキシル混合エステルを得た。得られたエステルは、酸価0.3、色相ガードナー1以下、残存アルコール1.3%であった。
【0072】
合成例16 ダイマー酸フィトステリルベヘニルステアリルセチルイソステアリル混合エステルの合成
攪拌機、温度計、ガス導入管を備えた1Lの反応器にダイマー酸(ユニケマ社製PRIPOL1006)120g(0.21モル)、フィトステロール(タマ生化学社製)52g(0.13モル)、ヘプタン100g、パラトルエンスルホン酸0.8gを加え、窒素気流下100〜110℃に加熱し、留出する水を分離しながら8時間反応させた。その後さらにベヘニルアルコール(コグニス社製STENOL 1822A)41g(0.13モル)、ステアリルアルコール23g(0.08モル)、セチルアルコール10g(0.04モル)、イソステアリルアルコール(コグニス社製Speziol C18 ISO(C))12g(0.04モル)を加えて10時間反応させた。冷却後、ヘプタンで希釈し、水酸化ナトリウム水溶液で未反応のカルボン酸を水洗除去した。ビタミンE(エーザイ社製イーミックスD)300ppmを添加後、溶剤を減圧留去することにより、目的のダイマー酸フィトステリルベヘニルステアリルセチルイソステアリル混合エステル224g(収率89%)を得た。得られたエステルは、酸価0.3、色相ガードナー1以下、残存アルコール0.7%であった。
【0073】
合成例17 ダイマー酸フィトステリルベヘニルステアリルセチルイソステアリル混合エステルの合成
攪拌機、温度計、ガス導入管を備えた1Lの反応器にダイマー酸(ユニケマ社製PRIPOL1006)120g(0.21モル)、フィトステロール(タマ生化学社製)54g(0.13モル)、ベヘニルアルコール(コグニス社製STENOL 1822A)43g(0.13モル)、ステアリルアルコール24g(0.09モル)、セチルアルコール11g(0.05モル)、イソステアリルアルコール(コグニス社製Speziol C18 ISO(C))12g(0.05モル)を加えて、減圧下、窒素吹き込みながら200℃〜220℃に加熱し、水を留去しながら14時間反応させ、目的のダイマー酸フィトステリルベヘニルステアリルセチルイソステアリル混合エステル238g(収率95%)を得た。得られたエステルは、酸価4.2、色相ガードナー4、残存アルコール4.9%であった。
【0074】
実施例1〜17、比較例1〜4
表1−1に示す混合比で、合成例で得たダイマー酸エステル化物を混合し、表1−1に示す組成物(実施例1〜11)の調製を行った。得られた組成物につき、融点、屈折率、外観、つや、粘着性、結晶状態、酸化安定性、抱水性を評価した。また、合成例12〜17で得た混合エステル(3種以上のアルコールとダイマー酸とのエステル化物)については、混合エステルをそのまま、若しくは、表1−2に記載したアルコールを添加した組成物を調製して評価に供した(実施例12〜17)。更に、比較のため、比較例1〜4に示したラノリン、及び、ダイマー酸エステルについても、評価を行った。結果を表1−1、表1−2に示す。
【0075】
評価方法は以下の通り。
融点
示差走査型熱量計(島津製作所製、DSC−50)を用いて測定した。
測定例を図1に示す。
屈折率
屈折計Model3(ATAGO社)を用いて60℃の条件で測定した。
外観(硬さ)
室温に於ける硬さを官能により評価した。ラノリン類似物としては、ペースト状態であることが好ましい。
つや
上腕内側部に塗布し目視にて判定。
○:あり
△:ふつう
×:なし
粘着性
上腕内側部に塗布し官能にて判定。
○:ラノリン並
△:ラノリンよりやや劣る
×:なし
結晶状態
顕微鏡観察(×400)にて判定。
○:結晶が均一で細かい。
△:均一だがやや大きい。
×:結晶が不均一又は大きい。
酸化安定性
日本油化学会 基準油脂分析試験法、コード2.4.28.2-93、「CDM試験」に準じて実施した。
○:屈曲点2時間以上
×:屈曲点2時間以下
抱水性
各油剤を乳鉢にとり、その上に水を滴下していきながら乳棒でよく練り込み、油剤と等量の水を加えたときの状態を判定した。
○:均一なクリーム状(含水価100以上)
×:水が分離(含水価100以下)
【0076】
表1−1、表1−2に示したように、本発明の、ダイマー酸のエステルを2種以上含有する組成物(実施例1〜11)、及び、ダイマー酸と3種以上のアルコールからなる混合エステルからなる組成物(実施例12〜17)は、比較例4に示したラノリンとよく似た性状(酸化安定性以外の項目)を示した。また、ラノリンに比べてはるかに高い酸化安定性を示した。一方、比較例1〜3に示した本発明範囲外のダイマー酸エステルは、結晶状態、外観等でラノリンと異なる物性を示した。
【0077】
【表1】
Figure 0003826057
【0078】
【表2】
Figure 0003826057
【0079】
実施例18
合成例12で得た本発明の組成物を用いて、下記の処方の軟膏を製造した。
Figure 0003826057
【0080】
流動パラフィン、合成例12で得たエステル、ジメチルポリシロキサン、セトステアリルアルコールを70℃に加温し、均一になるまで混ぜ合わせる。70℃の精製水に溶かしたセトリミドとクロロクレゾールの溶液にかき混ぜながら先の油相を加え均一にした後、室温まで冷却して軟膏を調製した。この軟膏は良好な使用感を有するものであった。
【0081】
実施例19
実施例2で得た本発明の組成物を用いて、下記処方のクレンジングフォームを製造した。
Figure 0003826057
【0082】
脂肪酸、実施例2で得た組成物、PEG1500、グリセリン、防腐剤を加熱溶解し70℃に保つ。予めアルカリを溶解してあった精製水を、撹拌している油相中に添加する。次に溶融したグリセロールモノステアリン酸エステル、POE(20)ソルビタンモノステアアリン酸、キレート剤を添加し、撹拌混合、脱気、ろ過の後冷却を行いクレンジングフォームを調製した。このクレンジングフォームは良好な使用感、優れたエモリエント効果を有し、また、安定性も良好であった。
【0083】
実施例20
合成例14で得た本発明の組成物を用いて、下記処方のエモリエントクリームを製造した。
Figure 0003826057
【0084】
ジプロピレングリコール、グリセリン、トリエタノールアミンを精製水に溶解し70℃に加温する(水相)。その他の成分を混合し70℃で溶解する(油相)。水相にかき混ぜながら油相を徐々に加え攪拌した後、乳化機で均一に乳化し室温まで冷却してエモリエントクリームを調製した。このエモリエントクリームは、良好な使用感、優れたエモリエント効果を有し、また、乳化安定性も良好であった。
【0085】
実施例21
実施例5で得た組成物を用いて、下記処方の乳液を製造した。
Figure 0003826057
【0086】
精製水にポリエチレングリコール1500、1,3−ブチレングリコール、トリエタノールアミンを加え70℃に加熱溶解する(水相)。その他の成分を混合し70℃に加熱溶解する(油相)。この水相にかき混ぜながら油相を徐々に加え予備乳化する。更に乳化機にて均一に乳化して室温まで冷却して乳液を調製した。この乳液は、良好な使用感を有し、また、乳化安定性も良好であった。
【0087】
実施例22
実施例7で得た組成物を用いて、下記処方の液状クリームシャンプーを製造した。
Figure 0003826057
【0088】
精製水を70℃に加熱し、他成分を加え均一に溶解した後、冷却して液状クリームシャンプーを調製した。この液状クリームシャンプーは、良好な使用感、洗浄性能を有し、また、乳化安定性も良好であった。
【0089】
実施例23
実施例8で得た組成物を用いて、下記処方のヘアコンディショナーを製造した。
Figure 0003826057
【0090】
精製水に塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、防腐剤を70℃で加熱溶解する。これに、別途70℃にて実施例8で得た組成物、モノステアリン酸グリセリル、セチルアルコール、グリセリン、香料を攪拌混合しておいたものを加え、十分に撹拌混合した後、冷却してヘアコンディショナーを調製した。この液状ヘアコンディショナーは、良好な使用感、コンディショニング効果を有し、また、乳化安定性も良好であった。
【0091】
実施例24
合成例15で得た本発明の組成物を用いて、下記処方のヘアフォームを製造した。
Figure 0003826057
【0092】
ジメチコン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、実施例15で得た組成物をグリセリンとポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の溶解物に添加し、ホモミキサーで均一に乳化する。これを他の成分の溶液に添加しこの原液を缶に充填後、ガスを充填して目的のヘアフォームを得た。このヘアフォームは、良好な使用感、セット性、毛髪への光沢付与効果を有し、また、安定性も良好であった。
【0093】
実施例25
実施例9で得た組成物を用いて、下記処方の口紅を製造した。
Figure 0003826057
【0094】
二酸化チタン、赤色201号、赤色202号をヒマシ油の一部に加えローラーで練り、均一に混合する(顔料部)。赤色223号を残りのヒマシ油に溶解する(染料部)。他の成分を混合し加熱溶解した後、顔料部、染料部を加えホモミキサーで均一に分散する。分散後、型に流し込み急冷し、スティック状とした。この口紅は、顔料分散性が良く、使用時及び使用後に、非常に良好な艶を有し、さらに良好な付着性、伸展性、しっとりとした感触を有し、また、安定性も良好であった。
【0095】
実施例26
実施例10で得た組成物を用いて、下記処方のリップグロスを製造した。
Figure 0003826057
【0096】
全成分を加熱溶解混合後、容器に流し込み、冷却固化し目的のリップグロスを得た。このリップグロスは、使用時及び使用後に、非常に良好な艶を有し、さらに良好な伸展性、しっとりとした感触を有し、また、安定性も良好であった。
【0097】
実施例27
実施例11で得た組成物を用いて、下記処方のリップグロスを製造した。
Figure 0003826057
【0098】
全成分を加熱溶解混合後、容器に流し込み、冷却固化し目的のリップグロスを得た。このリップグロスは、使用時及び使用後に、非常に良好な艶を有し、さらに良好な伸展性、しっとりとした感触を有し、また、安定性も良好であった。
【0099】
実施例28
実施例11で得た組成物を用いて、下記処方のパウダリーファンデーションを製造した。
Figure 0003826057
【0100】
上記の成分1及び8〜10をヘンシェルミキサーで混合し、この混合物に成分2〜7を添加してよく混合してから、成分12〜18を70℃で加熱溶解したものを添加混合粉砕し、これを中皿に成型して目的のパウダリーファンデーションを得た。このパウダリーファンデーションは、良好な使用感を有し、また、安定性も良好であった。
【0101】
実施例29
合成例13で得た本発明の組成物を用いて、下記処方の乳化ファンデーションを製造した。
Figure 0003826057
【0102】
成分11〜14を70℃に加熱撹拌後、成分4〜9を添加し分散処理した。これをあらかじめ70℃に加熱しておいて成分1〜3に添加して乳化分散した。その後室温まで冷却して10を加え、目的の乳化ファンデーションを得た。この乳化ファンデーションは、良好な使用感を有し、また、安定性も良好であった。
【0103】
実施例30
合成例15で得た本発明の組成物を用いて、下記処方の両用ファンデーションを製造した。
Figure 0003826057
【0104】
成分1〜9をヘンシェルミキサーで混合してから成分10〜17を70℃で加熱溶解したものを添加混合粉砕し、これを中皿に成型して目的の両用ファンデーションを得た。この両用ファンデーションは、良好な使用感を有し、また、安定性も良好であった。
【0105】
実施例31
実施例4で得た組成物を用いて、下記処方の油性スティックファンデーションを製造した。
Figure 0003826057
【0106】
成分8〜14を85℃で溶解し、これに成分1〜7を添加し、ディスパーで混合した後、コロイドミルで分散した。15を添加し、脱気後70℃で容器に流し込み冷却した。この油性スティックファンデーションは、良好な使用感を有し、また、安定性も良好であった。
【0107】
実施例32
実施例2で得た組成物を用いて、下記処方のサンスクリーン化粧料を製造した。
Figure 0003826057
【0108】
成分2〜4、16を70℃に加熱し溶解させる。これに1を加え十分分散させる。この中に5〜15を加熱溶解させたものを加え、ホモジナイザーを用いて乳化分散した。その後、室温まで撹拌冷却して目的のサンスクリーン化粧料を得た。このサンスクリーン化粧料は、良好な使用感、良好なサンスクリーン効果を有し、また、安定性も良好であった。
【0109】
実施例33
実施例6で得た組成物を用いて、下記処方のマスカラを製造した。
Figure 0003826057
【0110】
精製水に酸化鉄を加えホモミキサーで分散したのち、ポロアクリル酸エステルエマルションを加え加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し、加熱して70℃に保つ(油相)。油相に水相を加えホモミキサーで均一に乳化分散して目的のマスカラを得た。このマスカラは、良好な使用感を有し、また、安定性も良好であった。
【0111】
実施例34
実施例3で得た組成物を用いて、下記処方の乳化アイシャドーを製造した。
Figure 0003826057
【0112】
1〜3をブレンダーで混合後、粉砕器で処理する(粉体部)。11〜16を70〜75℃で加熱溶解する(水相部)。4〜10を70〜80℃で加熱溶解する(油相部)。粉体部を水相部に加え、撹拌混合する。これに油相部を撹拌しながら加え、ホモミキサーにより分散、室温まで撹拌冷却し、目的の乳化アイシャドーを得た。この乳化アイシャドーは、良好な使用感を有し、また、乳化安定性も良好であった。
【0113】
実施例35
実施例16で得た組成物を用いて、下記処方のリップグロスを製造した。
Figure 0003826057
【0114】
全成分を加熱溶解混合後、容器に流し込み、冷却固化し目的のリップグロスを得た。このリップグロスは、使用時及び使用後に、非常に良好な艶を有し、さらに良好な伸展性、しっとりとした感触を有し、また、安定性も良好であった。
【0115】
実施例36
合成例17で得た本発明の組成物を用いて、下記処方の口紅を製造した。
Figure 0003826057
【0116】
二酸化チタン、赤色201号、赤色202号をヒマシ油の一部に加えローラーで練り、均一に混合する(顔料部)。赤色223号を残りのヒマシ油に溶解する(染料部)。他の成分を混合し加熱溶解した後、顔料部、染料部を加えホモミキサーで均一に分散する。分散後、型に流し込み急冷し、スティック状とした。この口紅は、顔料分散性が良く、使用時及び使用後に、非常に良好な艶を有し、さらに良好な付着性、伸展性、しっとりとした感触を有し、また、安定性も良好であった。
【0117】
実施例37 ストレートパーマ液(ノニオンタイプ)
合成例17で得た本発明の組成物を用いて、下記処方のストレートパーマ液(ノニオンタイプ)を製造した。
Figure 0003826057
【0118】
各成分を均一に攪拌、混合し、目的のストレートパーマ1液を得た。
【0119】
Figure 0003826057
【0120】
各成分を均一に攪拌、混合し、目的のストレートパーマ2液を得た。
このように製造したストレートパーマ1液、2液を毛髪に用いることにより、しっとりとした良好な風合い、仕上がり感でストレートパーマを施術することが出来た。
【0121】
実施例38 ストレートパーマ液(カチオンタイプ)
合成例17で得た本発明の組成物を用いて、下記処方のストレートパーマ液(カチオンタイプ)を製造した。
Figure 0003826057
【0122】
各成分を均一に攪拌、混合し、目的のストレートパーマ1液を得た。
【0123】
Figure 0003826057
【0124】
各成分を均一に攪拌、混合し、目的のストレートパーマ2液を得た。
このように製造したストレートパーマ1液、2液を毛髪に用いることにより、しっとりとした良好な風合い、仕上がり感でストレートパーマを施術することが出来た。
【0125】
実施例39 パーマ液(システイン系)
合成例17で得た本発明の組成物を用いて、下記処方のパーマ1液を製造した。
Figure 0003826057
【0126】
各成分を均一に攪拌、混合し、目的のシステイン系パーマ1液を得た。
【0127】
Figure 0003826057
【0128】
10の一部(80重量%)を約60℃に加温し、これに6〜8を加えて溶かし、次いで9を加えて溶解させた。次に4、5を加えて溶解させた後、徐冷しながら40℃になったところで、1〜3および10の残りを加えて攪拌し、室温にてpH6.5〜6.8に調整することにより、目的のシステイン系パーマ2液を得た。
このように製造したシステイン系パーマ1液、2液を毛髪に用いることにより、良好な柔軟性、すべり感、しっとりとした風合い、良好な仕上がり感でパーマを施術することが出来た。
【0129】
実施例40 透明ヘアワックスゲル
実施例16で得た本発明の組成物を用いて、下記処方の透明ヘアワックスゲルを製造した。
Figure 0003826057
【0130】
10を約80℃に加温し、7〜9を加えて溶解させた(A部)。別の容器に1〜6を加え、約80℃に加温して均一に溶解させた(B部)。B部にA部を徐々に加え均一に混合し、急冷後、室温でpH7〜8に調整することにより、目的の透明ヘアワックスゲルを得た。得られたヘアワックスゲルは、透明ゲル状の外観で、のびが良く、セット力が高く、毛髪に塗布したときに、べたつきのないしっとり感を与えた。
【0131】
実施例41 ヘアクリームワックス
合成例15で得た本発明の組成物を用いて、下記処方のヘアクリームワックスを製造した。
Figure 0003826057
【0132】
17を約80℃に加温し、15、16を加えて均一に溶解させた(A部)。別の容器に1〜13を加え、約80℃に加温して均一に溶解させた(B部)。B部にA部を徐々に加え均一に混合し、徐冷して60℃になったところで14を加えて均一に攪拌後、室温でpH7〜8に調整することにより、目的のヘアクリームワックスを得た。得られたヘアクリームワックスは、毛髪に塗布すると、つやがあり、べたつかず、動いても毛髪がばらけないセット力があるものであった。
【0133】
実施例42 美白クリーム
合成例14で得た本発明の組成物を用いて、下記処方の美白クリームを製造した。
Figure 0003826057
【0134】
1〜8を約80℃に加温して溶解させた(A部)。別の容器で9〜15を約80℃に加温して溶解させた(B部)。80℃でA部にB部を攪拌しながら加えて乳化させることにより、目的の美白クリームを得た。得られた美白クリームは、良好な使用感、優れた美白効果を有し、また、乳化安定性も良好であった。
【0135】
実施例43 カール剤
合成例17で得た本発明の組成物を用いて、下記処方のカール剤を製造した。
Figure 0003826057
【0136】
16の一部(20重量%分)に1〜3を加えて溶かし、予め別の容器で16の一部(10重量%分)に14、15を加えて溶かしたものを、約40℃で加えて均一に溶解させた(A部)。別の容器で16の残余を約75℃に加温した(B部)。別の容器に8〜13を取り、約75℃に加温して溶解させた(C部)。C部にB部を加えて乳化させよく攪拌混合した後、40℃まで冷却してA部を加えて均一に攪拌した。次に7を加えて攪拌し、次いで5、6を加え、更に4を加えて均一に攪拌混合し、pH9.0〜9.5に調整することにより、目的のカール剤1液を得た。
【0137】
Figure 0003826057
【0138】
4〜7を約80℃に加温し溶解させた(A部)。別の容器に9の一部(70重量%)と1および8を加え、約80℃に加温し溶解させた(B部)。さらに別の容器に9の残りと2、3を加え、約50℃に加温し溶解させた(C部)。A部にB部を加えて均一に混合攪拌し乳化させた後、40℃になったらC部を加えてよく混合し、室温にてpH6.5〜6.8に調整することにより、目的のカール剤2液を得た。
このように製造したカール剤1液、2液を毛髪に用いることにより、良好な柔軟性、すべり感、しっとりとした風合い、良好な仕上がり感でカールさせることが出来た。
【0139】
実施例44 ヘアカラー1液
合成例13で得た本発明の組成物を用いて、下記処方のヘアカラー1液を製造した。
Figure 0003826057
【0140】
8に1、2を加えた後、18の一部(50重量%分)を加えて約80℃に加温し、次いで3〜7を加えて溶解させた(A部)。別の容器に10、12〜16をとり、約80℃で溶解させた(B部)。更に別の容器に18の残余、11を取り、約80℃に加温して溶解させた(C部)。B部にA部を加えて乳化させた後、C部を加えて混合した。これを50℃まで冷却後、9を加えて攪拌し、更に40℃になったら17を加えてpHを調整することにより、目的のヘアカラー1液を得た。
【0141】
Figure 0003826057
【0142】
各成分を均一に攪拌、混合し、目的のヘアカラー2液を得た。
このように製造したヘアカラー1液、2液を定法に従って毛髪に用いることにより、良好な柔軟性、すべり感、しっとりとした風合い、良好な仕上がり感が得られ、染色力も良好であった。
【0143】
【発明の効果】
本発明の、1種又は2種のアルコールとダイマー酸とのエステル化物を2種以上含有するか、若しくは、3種以上のアルコールとダイマー酸とのエステル化物を含有する、融点が30〜70℃である組成物は、ラノリンの特性である抱水性、つや、粘着性、つなぎ性、結晶の細かさ、感触等を満足し、更に、色、臭い、酸化安定性にも優れているため、化粧料及び皮膚外用剤に好ましく用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例4のDSCチャートである。

Claims (6)

  1. フィトステロール、ドコサノール、オクタデカノールを必須とする3種以上のアルコールとダイマー酸とのエステル化物を含有する、融点が30〜70℃である、化粧料又は皮膚外用剤に用いる組成物。
  2. フィトステロール、ドコサノール、オクタデカノールを必須とし、更に、炭素数8〜32の飽和の直鎖若しくは分岐のアルコール1種以上を含むアルコールとダイマー酸とのエステル化物を含有する、融点が30〜70℃である、化粧料又は皮膚外用剤に用いる組成物。
  3. フィトステロール、ドコサノール、オクタデカノールの全アルコールに対する構成比率がそれぞれ10〜50モル%、5〜50モル%、5〜50モル%である請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 更に酸化防止剤を含有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の組成物。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の組成物を含有することを特徴とする化粧料。
  6. 請求項1〜4の何れかに記載の組成物を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
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