JP5165860B2 - 4−アルキルレゾルシノールを含有する皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

本発明は4−アルキルレゾルシノールを含有する皮膚外用剤に関し、更に詳細には、医薬部外品を含む化粧料に好適な皮膚外用剤に関する。
4−n−ブチルレゾルシノール、4−n−ヘキシルレゾルシノール、4−シクロヘキシルレゾルシノールなどの4−アルキルレゾルシノールやその塩は、優れた抗菌作用、メラニン産生抑制作用を有していることが知られている(非特許文献1、特許文献1)。この中でも、4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩は、ニキビや色素沈着を防止する目的で化粧料などの皮膚外用剤に含有させる技術が知られている(特許文献2、特許文献3など)。しかしながらこれらの物質は水溶性が高いために、皮膚外用剤の有効成分として用いても汗や水によって落ちやすく、皮膚上に貯留する時間が短いという問題があった。特にメラニン産生抑制を目的とした皮膚外用剤は、メラニン産生が亢進する夏場に主に使用されるものであるため、汗や水によって落ちにくくすることが要求される。このような背景において、4−アルキルレゾルシノール及び/又はその塩を含有する皮膚外用剤の皮膚上での貯留性を改善する手段の開発が望まれていた。
一方、ダイマー酸のジエステルについては、化粧料の使用性を高めたり皮膚や毛髪につやを与えるための油剤として化粧料に使用する技術が知られている(特許文献4、特許文献5など)。しかしながら、ダイマー酸のジエステルが4−アルキルレゾルシノール及び/又はその塩の皮膚上での貯留性を改善することについては知られていなかった。
特表2005−527534号公報 特開2003−252748号公報 特開2005−343864号公報 特開2004−269396号公報 特開2005−206573号公報 武田ら監修「化粧品の有用性 評価技術の進歩と将来展望」、株式会社薬事日報社、2001年3月31日発行
本発明は、この様な状況下為されたものであり、4−アルキルレゾルシノール及び/又はその塩を含有する皮膚外用剤において、その皮膚への貯留性を向上せしめる手段を提供することを課題とする。
本発明者らは、4−アルキルレゾルシノール及び/又はその塩(以下、4−アルキルレゾルシノール等ともいう。)を含有する皮膚外用剤において、4−アルキルレゾルシノール等の皮膚上での貯留性を向上せしめる手段を求めて鋭意研究努力を重ねた結果、4−アルキルレゾルシノール等をダイマー酸のジエステルとともに製剤化することにより、皮膚外用剤中の4−アルキルレゾルシノール等の皮膚上での貯留性が向上することを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示すとおりである。
(1) 1)4−アルキルレゾルシノール及び/又はその塩0.05〜5質量%と、2)
ダイマー酸のジエステル0.1〜2質量%とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。(2)前記4−アルキルレゾルシノールが、4−n−ブチルレゾルシノールであることを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)前記ダイマー酸のジエステルが、水添ダイマージリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、水添ダイマージリノール酸(イソステアリル/フィトステリル)及び水添ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルから選択される1種又は2種以上であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の皮膚外用剤。

本発明の皮膚外用剤は、4−n−ブチルレゾルシノールなどの4−アルキルレゾルシノール及び/又はその塩の皮膚上での貯留性に優れるため、汗や水による化粧崩れ等の影響を受けにくく、これらの成分の抗菌作用、メラニン産生抑制作用を十分に発揮することができる。
<1>本発明の皮膚外用剤の必須成分である4−アルキルレゾルシノール及び/又はその塩
本発明の皮膚外用剤は4−アルキルレゾルシノール及び/又はその塩を含有することを特徴とする。4−アルキルレゾルシノールにおけるアルキル基は、炭素数3〜10のアルキル基が好ましく、この中でも炭素数3〜6のアルキル基が好ましい。具体的には、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、アミル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、イソオクチル基などが例示できる。本発明の皮膚外用剤においては、特に4−n−ブチルレゾルシノールが好ましく用いられる。4−n−ブチルレゾルシノールなどの4−アルキルレゾルシノールは、公知の物質であり、常法に従って製造することができ、例えば、Lille, J.; Bitter, L. A.; Peiner, V. Trudy-Nauchono-Issledovatel' skii Institut Slantsev (1969), No.18, 127-34に記載された方法に従って製造することができる。すなわち、4−n−ブチルレゾルシノールの製造方法としては、レゾルシンとブタン酸を塩化亜鉛の存在下縮合し、亜鉛アマルガム/塩酸で還元する方法や、レゾルシンとn−ブチルアルコールとを200〜400℃で縮合させる方法が例示できる。ここで、n−ブチルアルコールをn−ヘキシルアルコールやシクロヘキシルアルコールなどの他のアルコールに置換することにより他の4−アルキルレゾルシノールを合成することが可能である。4−n−ヘキシルレゾルシノールは、アルドリッチ社より市販されており、それを購入して使用することも可能である。
また、4−アルキルレゾルシノールの塩は、通常化粧料などに使用され生理的に許容される塩であればよい。例えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエチルアミン、トリエタノールアミン等の有機アミン塩、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示される。
本発明の皮膚外用剤においては、4−アルキルレゾルシノール及びその塩のうち一種を単独で含有するものであってもよいし、二種以上を組み合わせて含有するものであってもよい。
本発明の皮膚外用剤中における4−アルキルレゾルシノール等の含有量は、皮膚外用剤全量に対して、総量で、0.05〜5質量%であり、0.1〜0.5質量%であることがより好ましい。これは、少なすぎると本発明の効果を発揮できない場合があり、多すぎても効果が頭打ちになる場合があるからである。

<2>本発明の皮膚外用剤の必須成分であるダイマー酸のジエステル
本発明の皮膚外用剤は、ダイマー酸のジエステルを必須成分として含有することを特徴とする。ダイマー酸のジエステルは、常法に従ってダイマー酸をエステル化することにより得ることができる。ここで、ダイマー酸とは、不飽和脂肪酸の分子間重合反応によって得られる脂肪族二塩基酸である。本発明のダイマー酸ジエステルを構成するダイマー酸は炭素数18の不飽和脂肪酸のダイマー(二量体)である炭素数36の脂肪族二塩基酸であることが好ましい。また、ダイマー酸は分子内に環状構造を有しているもの及びそれぞれの脂肪酸の炭素が1点で結合しているものの何れであってもよく、二種以上の混合物であってもよい。
ダイマー酸の工業的な製造方法は、ほぼ標準化されているため、このような方法に従って得ることができる。重合生成物は、副生成物であるモノマー酸やトリマー酸が含まれているが、これらが含まれている状態で用いてもよいし、薄膜蒸留等によってダイマー酸の精製度を高めて用いてもよい。ダイマー酸を構成する不飽和脂肪酸は皮膚外用剤に安全に用いることができるものであれば特に制限されないが、炭素数18の不飽和脂肪酸であることが好ましく、特に大豆等の植物から得られるオレイン酸、リノール酸が好ましい。また、ダイマー酸は市販されており、例えばダイマージリノール酸の市販品としてツノダイム(筑紫食品工業株式会社製)などがある。このような市販品は、ダイマー酸を70〜100質量%程度含んでいるため、このような市販品をそのままで、又はさらに薄膜蒸留等によってダイマー酸の含有割合を高めて、エステルとし、用いることができる。
また、ダイマー酸が不飽和結合を有している場合には、この一部又は全部に水素を添加し、部分的又は完全に飽和結合とした、ダイマー酸の水素添加物をジエステルに誘導することもできる。本発明においては、このようなダイマー酸の水素添加物(水添ダイマー酸)もダイマー酸の概念に含める。
ダイマー酸のジエステルを得るために用いるアルコールは、皮膚外用剤に安全に用いることができるものであれば特に制限されないが、高級アルコール、ダイマー酸を還元して得られるダイマーアルコールなどが好適に例示できる。高級アルコールとしては、例えばイソステアリルアルコール、リノレイルアルコール、ベヘニルアルコール等の鎖状アルコール及びコレステロール、フィトステロールなどの脂肪族環状アルコールを用いることができる。ダイマー酸を還元して得られるダイマーアルコールとしては、ダイマージリノレイルアルコール、ダイマージオレイルアルコール等を用いることができる。本発明のダイマー酸のジエステルにおいては、上記アルコールのうち一種のみを用いたジエステルでも、二種以上を用いた混合アルコールジエステルであってもよい。
本発明の皮膚外用剤に用いるダイマー酸のジエステルとしては、例えば、ダイマージリノール酸ジイソステアリル、水添ダイマージリノール酸ジイソステアリル、ダイマージリノール酸ジフィトステリル、水添ダイマージリノール酸ジフィトステリル、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、水添ダイマージリノール酸ジベヘニル、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、水添ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、水添ダイマージリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)等が好ましく挙げられる。ダイマー酸のジエステルは市販品を購入して使用することも出来る。市販品は、ダイマー酸のジエステルを主成分とするものであり、その含有量は通常、70質量%以上、好ましくは90質量%以上である。市販品としては、例えば、水添ダイマージリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)である「プランドゥールS」、「プランドゥールH」(Plandool−S、Plandool−H;日本精化社製)、水添ダイマージリノール酸(イソステアリル/フィトステリル)である「ラスプランPI−DA」(LUSPLANPI−DA;日本精化株式会社製)、水添ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルである「ラスプランDD−DA5」(LUSPLANDD−DA5;日本精化株式会社製)及び「ラスプランD
D−DA7」(LUSPLAN DD−DA7;日本精化株式会社製)等が好ましく挙げられる。本発明の皮膚外用剤において、ダイマー酸のジエステルは、前記4−アルキルレゾルシノールの皮膚上での貯留性を向上せしめる作用を発揮する。
本発明の皮膚外用剤においては、ダイマー酸のジエステルを一種を単独で含有するものであってもよいし、二種以上を組み合わせて含有するものであってもよい。
本発明の皮膚外用剤中におけるダイマー酸のジエステルの含有量は、皮膚外用剤全量に対して、総量で、0.1〜2質量%含有する。これは、少なすぎると本発明の効果を発揮できない場合があり、多すぎても効果が頭打ちになり、一方で使用感などを損なう場合が存するからである。
<3>本発明の皮膚外用剤
本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分を含有することを特徴とする。4−アルキルレゾルシノール及び/又はその塩とダイマー酸のジエステルとの含有比率は特に制限されないが、通常1:10〜10:1であることが好ましい。本発明の皮膚外用剤としては、皮膚に外用で投与されるものであれば特段の限定なく適用することができ、例えば、化粧料(医薬部外品を含む)、皮膚外用医薬組成物、皮膚外用雑貨などが好適に例示でき、中でも化粧料が特に好ましい。なお、4−n−ブチルレゾルシノールなどを用いる場合には、化粧料の中でも医薬部外品に適用することがより望ましい。
また、皮膚外用剤の剤形は特に制限されず、例えば、可溶化ローション剤形、増粘エッセンス剤形、乳化剤形等とすることができる。化粧料として用いる場合は、ローション、乳液、エッセンス、クリーム、パック料等とすることができる。本発明の皮膚外用剤は、4−アルキルレゾルシノール等が有している種々の作用に応じて、特定の皮膚の疾患や症状の治療、予防、改善の目的で用いることができ、例えば、抗炎症用、メラニン生成抑制用、抗菌用、ニキビケア用、抗酸化用、美白用の皮膚外用剤、色素沈着の予防・改善用の化粧料(医薬部外品を含む)などとすることが好ましい。具体的には、サンケアローション、サンケアミルク等の化粧料、紫外線防護のための基礎化粧料、アンダーメークアップ、コントロールカラー、ファンデーションとすることが好ましい。
本発明の皮膚外用剤は、さらに通常皮膚外用剤で使用される任意成分を含有することができる。このような任意成分は、本発明の効果を阻害しないものであれば特段の限定なく使用することができ、オイル・ワックス類、炭化水素類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、合成エステル油類、油剤類、界面活性剤類、多価アルコール類、保湿成分類、粉体類、無機顔料類、有機色素類、有機粉体類、紫外線吸収剤類、低級アルコール類、ビタミン類、抗菌剤、増粘剤、各種薬効成分等が挙げられる。また、これらの任意成分は、本発明の効果を阻害しない範囲の配合量で配合することが可能である。
オイル・ワックス類としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等が挙げられる。
炭化水素類としては、例えば、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
高級脂肪酸類としては、例えば、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等が挙げられる。
高級アルコール類としては、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソ
ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等が挙げられる。
合成エステル油類としては、例えば、ステアリン酸ステアリル、トリイソステアリン酸グリセリル、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット、N−アシルグルタミン酸ジアルキルエステル類が挙げられる。
油剤類としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等が挙げられる。
界面活性剤類としては、例えば、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック(登録商標)類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック(登録商標)類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類が挙げられる。
多価アルコール類としては、例えば、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等が挙げられる。
保湿成分類としては、例えば、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等が挙げられる。
粉体類としては、例えば、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等が挙げられる。
無機顔料類としては、例えば、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス等が挙げられる。
有機色素類としては、例えば、表面を処理されていても良い、魚燐箔等のパール剤類;レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等が挙げられる。
有機粉体類としては、例えば、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等が挙げられる。
紫外線吸収剤類としては、例えば、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤、;桂皮酸系紫外線吸収剤、;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等が挙げられる。
低級アルコール類としては、例えば、エタノール、イソプロパノールが挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等が挙げられる。
抗菌剤としては、例えば、フェノキシエタノール等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩、アルキル変性カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール(PEG)、ベントナイト等が例示できる。
各種薬効成分としては、例えば、ツボクサエキス、ローズマリー抽出物、シラカバ抽出物、クジン抽出物等が挙げられる。
本発明の皮膚外用剤は、これらの成分を常法に従って処理することにより、製造することができる。
以下に、実施例をあげて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことはいうまでもない。
以下に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である乳液(化粧料)を製造した。即ち(A)、(B)、(C)の成分をそれぞれ80℃に加熱し、攪拌下(A)に徐々に(B)を加え、しかる後に(C)を加えて中和し、攪拌冷却して実施例1の乳液を得た。同時に(A)におけるプランドゥール−Hをグリセリルトリイソステアレートに置換した比較例1も同様に製造した。
[成分] [含有量(質量%)]
(A)
ベヘニルアルコール 1
ステアリルステアレート 1
グリセリルトリイソステアレート 10
ジメチコン 5
ソルビタンセスキステアレート 1
「プランドゥール−H(Plandool-H)」* 0.5
POE(25)ステアリン酸エステル 2
イソステアリン酸 3
「エルデュウPS−203」** 0.1
(B)
カルボキシビニルポリマー 0.3
ツボクサエキス(INDENA社製、イタリア) 0.1
1,3−ブタンジオール 8
1,2−ペンタンジオール 2
PEG400 2
4−n−ブチルレゾルシノール 0.3
水 50
(C)
水 13.5
水酸化カリウム 0.2
計 100
*水添ダイマージリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル);日本精化社製
**N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル);味の素株式会社製
<試験例1>
実施例1及び比較例1の乳液について、皮膚への貯留性の比較を行った。即ち、前腕内側部に2cm×4cmの部位を3つ作成し、1つには実施例1を、1つには比較例1を、残る1つには滅菌蒸留水(コントロール)を30μlずつガラス棒を用いて一様に塗布した。そのままの状態で2時間被験者に30℃の恒温室に入ってもらった。その後被験者を20℃の恒温室にうつし、部位を滅菌蒸留水を含浸させた滅菌ガーゼで拭き取り、これをサブロー培地を充填したシャーレに移し、これにスタンプし、37℃で72時間保温し、できたコロニー数をカウントすることにより、皮膚の真菌の増殖を観察した。結果を表1に示す。
Figure 0005165860
実施例1の水添ダイマージリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)及び4−n−ブチルレゾルシノールを含有する乳液を塗布した場合には、皮膚への塗布2時間経過した後に真菌の存在が認められなかった。一方、比較例1の水添ダイマージリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)を含有しない乳液を塗布した場合には、真菌の存在が認められた。これより、4−アルキルレゾルシノールを含有する化粧料においてダイマー酸のジエステルを含有させることにより、4−アルキルレゾルシノールの塗布部位への貯留性が高まり、4−アルキルレゾルシノールの抗菌作用が十分に発揮されることが判った。
実施例1において「プランドゥール−H」を表2のダイマー酸ジエステルに置換し、本発明の皮膚外用剤である実施例2〜4の乳液(化粧料)を製造した。これらを試験例1の方法で評価したところ、何れもコロニー数は0であった。これより、下記表2の何れのダイマー酸のジエステルを用いた場合も4−アルキルレゾルシノールの塗布部位への貯留性が高まり、4−アルキルレゾルシノールの抗菌作用が十分に発揮されることが判った。
Figure 0005165860
実施例1において、4−nブチルレゾルシノールを4−ヘキシルレゾルシノール(シグマ−アルドリッチ社)に置換し、同様の方法で本発明の皮膚外用剤である実施例5の乳液(化粧料)を製造した。これらを試験例1の方法で評価したところ、コロニー数は0であった。これより、ダイマー酸のジエステルは、4−ヘキシルレゾルシノールに対しても塗布部位への貯留性を高める作用を有することが判った。
本発明は、化粧料などの皮膚外用剤に有用である。

Claims (3)

  1. 1)4−アルキルレゾルシノール及び/又はその塩0.05〜5質量%と、2)ダイマー酸のジエステル0.1〜2質量%とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
  2. 前記4−アルキルレゾルシノールが、4−n−ブチルレゾルシノールであることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 前記ダイマー酸のジエステルが、水添ダイマージリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、水添ダイマージリノール酸(イソステアリル/フィトステリル)及び水添ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルから選択される1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
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