JP3821055B2 - 演奏練習装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、楽曲データの一部のパートについて演奏ガイド処理を行うことが可能な演奏練習装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、初心者向け電子鍵盤装置等に搭載され、光ガイド機能等により演奏操作のガイドが可能に構成された演奏練習装置が知られている。この装置では、例えば、複数パートで成る楽曲データが複数記憶され、各楽曲データの第1、第2パートのみが演奏練習パートとして設定可能になっている。上記楽曲データは一般に、演奏ガイドに適するようにアレンジされ、しかも、演奏練習の対象とするのに適当であると思われる「メロディに相当する演奏」が第1、第2パートに記録されている。例えば、第1パートに、ピアノの右手演奏に相当するメロディ演奏が記録され、第2パートに、ピアノの左手演奏に相当するオブリガードや簡単な和音演奏等が記録される。また、第3、第4パート等の他のパートには、主に伴奏等が記録されている。
【0003】
そして、ユーザは、練習したい曲を選択し、所定のスイッチにより、第1、第2パートのいずれかまたは双方を練習パートとして設定して再生を開始させることで、第1、第2パートがミュートされたり光ガイドされたりする。これにより、主にメロディを中心とした演奏練習を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、演奏練習の対象とするのに適当なパートは、曲によって異なり、メロディとは限らない。例えば、メロディよりも、ピアノによる伴奏パートのフレーズの方が有名な曲では、その伴奏パートの演奏ガイドによる練習を望むユーザも多い。ところが、上記従来の演奏練習装置では、予め第1、第2パートに記憶されたピアノの右手と左手で演奏するメロディ演奏と簡単な和音演奏しか練習対象になり得ず、伴奏パートを演奏ガイドによる練習対象にすることができなかった。
【0005】
ここで、曲毎に、練習パートを任意に設定可能なように構成することが考えられるが、そのようにすると、既存のハード構成の設計変更を伴うだけでなく、大多数の初心者ユーザに対して、練習したいパートを複数あるパートの中から自分で探し出すといった煩雑な設定操作や判断を一律に課すことになり、好ましくない。
【0006】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、煩雑操作を要することなく、既存のハード構成を活用しつつ各曲毎に最適な演奏パートの練習を可能にすることができる演奏練習装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1の演奏練習装置は、メロディに相当する演奏データを第1の所定パートへ記録し、且つ固有の楽曲番号を記録した通常楽曲データと、メロディに相当する演奏データ以外の演奏データを第1の所定パートへ記録すると共にメロディに相当する演奏データを第2の所定パートへ記録し、且つ固有の楽曲番号を記録した特定楽曲データとを、選択可能な楽曲データとして記憶した記憶手段と、前記記憶手段により記憶された複数の楽曲データのうちいずれかを選択する楽曲選択手段と、前記楽曲選択手段により選択された楽曲データにおける前記第1の所定パートを、演奏ガイドすべきパートとして設定する第1のガイドパート設定手段と、前記演奏ガイドすべきパートの変更を指示する変更指示手段と、前記楽曲選択手段により選択された楽曲データが、前記通常楽曲データと前記特定楽曲データのいずれであるかを、前記選択された楽曲データに記録されている楽曲番号に基づいて判定する楽曲判定手段と、前記楽曲判定手段により、前記選択された楽曲データが前記通常楽曲データであると判定された場合は、前記第1の所定パートを前記演奏ガイドすべきパートとして設定したままとし、一方、前記楽曲判定手段により、前記選択された楽曲データが前記特定楽曲データであると判定された場合は、前記選択された楽曲データにおける前記演奏ガイドすべきパートを前記第1の所定パートから前記第2の所定パートに変更可能である旨を提示すると共に、前記変更指示手段によるパートの変更指示を受け付け、前記変更指示手段によりパートの変更指示がないときは、前記第1の所定パートを前記演奏ガイドすべきパートとして設定したままとする一方、前記変更指示手段によりパートの変更指示があったときは、前記第1の所定パートに代えて前記第2の所定パートを前記演奏ガイドすべきパートとして設定する第2のガイドパート設定手段と、前記選択された楽曲データにおける前記演奏ガイドすべきパートとして設定されているパートのデータに基づき、ガイド演奏を行うガイド手段とを有することを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、煩雑操作を要することなく、既存のハード構成を活用しつつ各曲毎に最適な演奏パートの練習を可能にすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る演奏練習装置の全体構成を示すブロック図である。本演奏練習装置は、例えば、電子鍵盤装置として構成され、操作部2、ROM6、RAM7、タイマ8、表示部9、記憶装置10、MIDIインターフェイス(MIDII/F)13、通信インターフェイス(通信I/F)14、音源回路15及び効果回路16が、バス18を介してCPU5にそれぞれ接続されて構成される。
【0011】
CPU5は、本装置全体の制御を司る。ROM6は、CPU5が実行する制御プログラムや各種テーブルデータ等を記憶する。RAM7は、テキストデータ等の各種入力情報、各種フラグや各種レジスタ及び演算結果等を一時的に記憶する。タイマ8はCPU5に接続され、タイマ割り込み処理における割り込み時間や各種時間を計時する。表示部9はLCD等を含んで構成され、アプリケーション実行に関する情報、及び各種設定に関する情報等を表示する。通信インターフェイス14は、インターネット等の通信ネットワーク31を介してサーバコンピュータ32に接続し、データの送受信を可能にする。MIDII/F13は、MIDI機器30からのMIDI(Musical Instrument Digital Interface)信号を入力したり、MIDI信号をMIDI機器30に出力したりする。音源回路15は、楽曲データ等を楽音信号に変換し、効果回路16は、その楽音信号に各種効果を付与し、サウンドシステム17は、効果回路16から入力される楽音信号等を音響に変換する。
【0012】
記憶装置10は、ハードディスク、フロッピ(登録商標)ディスク、CD−ROM、MO(光磁気ディスク)等の記憶媒体11をドライブする各種ドライブを備える。記憶媒体11には上記制御プログラムの他、各種プログラムや各種データを記憶することができる。なお、これらはROM6またはRAM7に記憶されていてもよい。
【0013】
操作部2は、各種情報を入力するための複数のスイッチ群を備える。複数のスイッチ群には、鍵盤操作子1、楽曲選択スイッチ3、左手練習スイッチ4L及び右手練習スイッチ4Rが含まれる。鍵盤操作子1は、鍵盤演奏に用いられ、楽曲選択スイッチ3は、再生する楽曲データの選択に用いられる。左手、右手練習スイッチ4L、4Rは、楽曲データの再生の際、左手用または右手用の演奏パートを練習パートに設定し、演奏練習のための演奏ガイドを行わせるように設定するためのスイッチである。
【0014】
図2は、本実施の形態において自動演奏される楽曲データのデータ構成を示す図である。同図(a)は従来から利用されている「通常の楽曲データ」、同図(b)は本実施の形態で新たに利用される「特定楽曲データ」を示す。
【0015】
通常の楽曲データは、同図(a)に示すように、当該楽曲データを特定するための固有な数値を表わす楽曲番号と複数パート分の演奏データとから構成されている。
【0016】
第1パートのメロディ(右手)(ピアノ)パートには、楽曲のメロディ部を再生するための演奏データが記録されている。本実施の形態ではメロディ部がピアノで演奏されているものとしている。通常、メロディ部をピアノで演奏するときには右手で演奏することから、ピアノの右手演奏を再生するための演奏データが第1パートに記録されている。第2パートの和音(左手)(ピアノ)パートには、楽曲の和音部を再生するための演奏データが記録されている。本実施の形態における和音部とは、ピアノでメロディ部を演奏するときにそれと合わせて左手で演奏される、伴奏の範疇には入らずメロディに準ずるような単純な和音やオブリガード等の演奏のことであり、この左手演奏を再生するための演奏データが第2パートに記録されている。
【0017】
本実施の形態では、第1パート及び第2パートが、練習パートに設定できる所定パートであり、これら2つのパートには、楽曲のうちで練習の対象に成り得る演奏部の演奏データが記録されている。本実施の形態の演奏練習装置は電子鍵盤装置として構成されているので、その装置で演奏練習を行うことができるピアノの演奏部であって、練習の対象とするのに最も適当と思われるメロディとそれに合わせて演奏する和音の演奏部が予め演奏の対象に決められている。
【0018】
第1パート、第2パート以外のパートは、練習パートから外されているパートであり、これらのパートには、楽曲の伴奏部を再生するための演奏データがそれぞれ記録されている。例えば、第3パートの伴奏(右手)(ピアノ)パートには、(例えば練習パートの楽器と同じ楽器である)ピアノにより演奏される伴奏部、特に右手の演奏に相当する部分を再生するための演奏データが記録されており、第4パートの伴奏(左手)(ピアノ)パートには、(例えば練習パートの楽器と同じ楽器である)ピアノにより演奏される伴奏部、特に左手の演奏に相当する部分を再生するための演奏データが記録されており、第5パート〜第nパート(例えばnは16)には、ピアノ以外の楽器によって演奏される伴奏部(その他伴奏)を再生するための演奏データが記録されている。
【0019】
同図(b)に示す特定楽曲データのデータ構成は、通常の楽曲データと同様であるが、第1パート〜第4パートに記録されたデータが異なる。すなわち、通常の楽曲データでは第3、第4パートに記録されている伴奏(右手)、伴奏(左手)の演奏データが、特定楽曲データでは第1、第2パートにそれぞれ記録されている。また、通常の楽曲データでは第1、第2パートに記録されているメロディ(右手)、和音(左手)の演奏データが、特定楽曲データでは第3、第4パートにそれぞれ記録されている。従って、特定楽曲データと通常の楽曲データとでは、第1、第2パートの演奏データと第3、第4パートの演奏データとが入れ替わった形となっている。特定楽曲データの第5パート以降の演奏パートには、通常の楽曲データと同様、「その他伴奏」の演奏データが記録されている。
【0020】
各楽曲データは、自動演奏を行うためのMIDIコードで構成され、その演奏パートの詳細構成は、いずれも同様である。例えば、同図(b)に示す伴奏(左手)について例示したように、演奏パートの番号を示すパート番号、タイミング、イベント等の各データで構成される。タイミングデータはイベントデータの発生タイミングを示すデータである。イベントデータは、キーオン、キーオフ、ノートナンバ、ベロシティ等の各データで構成される。楽曲データにはこの他、エンドコードやテンポデータ等も含まれる(図示せず)。
【0021】
本装置における演奏ガイド処理は、左手、右手練習スイッチ4L、4Rで第1、第2パートのいずれかを選択し、楽曲データの再生時に、選択されたパートをミュートすると共に、鍵盤操作子1の各鍵に対応して設けられた不図示のガイドランプをそのパートの演奏データに従って発光させることでなされる。あるいは、ミュートまたはガイド発光のいずれかだけを行わせることもできる。なお、第1、第2パートの双方を選択可能に構成してもよい。
【0022】
演奏練習の対象とするのに適当なパートは、一般的にはメロディである。通常の楽曲データでは、演奏ガイドの対象(練習パート)にすることができる第1、第2パートに、メロディ相当の演奏データが記録されているので、主にメロディの演奏練習に適しており、多くの曲に適用される。しかしながら、メロディよりも、例えば、ピアノ等による伴奏パートのフレーズの方が有名な曲もある。そのような曲については、特定楽曲データとして構成し、第1、第2パートに、音楽的な演奏部分のうちで最も有名と思われる演奏部分(ユーザが練習を望むであろう演奏素部分)である伴奏の演奏データを記録することで、その伴奏パートの演奏ガイドによる練習を行わせることが可能となっている。この場合の伴奏の演奏データは、本装置が鍵盤楽器であることから、ピアノやオルガン等の演奏部分であることが好ましいが、これに限定されるものではない。楽曲データの全体構成としては、一般的な通常の楽曲データの方が多く設けられ、例えば、通常の楽曲データは楽曲番号1〜90、特定楽曲データは楽曲番号91〜100というように番号が設定される。
【0023】
楽曲データは、例えば記憶装置10がドライブする記憶媒体11に記憶されるが、ROM6に記憶しておいてもよい。あるいはMIDII/F13、通信I/F14を介して入力してもよい。再生処理時には、楽曲データは、記憶装置10等から読み出し乃至入力され、RAM7に格納される。なお、楽曲データのフォーマットは、自動演奏処理を実現することができれば、例示したものに限定されない。
【0024】
図3は、本実施の形態におけるメイン処理のフローチャートを示す図である。
【0025】
まず、操作部2の楽曲選択スイッチ3による楽曲選択の操作がされたか否かを判別する(ステップS301)。この選択操作は、楽曲番号の入力や楽曲名の入力等によってなされる。その判別の結果、楽曲選択の操作がされた場合は、選択された楽曲データを再生対象に設定し(ステップS302)、ステップS303に進む一方、楽曲選択の操作がされない場合は直ちに前記ステップS303に進む。
【0026】
ステップS303では、右手練習スイッチ4Rが操作されたか否かを判別し、操作された場合は、再生対象の楽曲データの第1パートを、練習対象とする練習パートとして設定して(ステップS304)、ステップS307に進む。一方、右手練習スイッチ4Rが操作されない場合は、左手練習スイッチ4Lが操作されたか否かを判別し(ステップS305)、操作されない場合はステップS310に進む一方、操作された場合は、再生対象の楽曲データの第2パートを、練習対象とする練習パートとして設定して(ステップS306)、前記ステップS307に進む。前記ステップS304、S306では、具体的には、練習パートについて、再生がミュートされると共に対応鍵のガイドランプが発光することで演奏ガイドがなされるように設定される。
【0027】
ステップS307では、再生対象となっている楽曲データが特定楽曲データであるか否かを判別する。この判別は、例えば、特定楽曲データの楽曲番号を記憶したテーブルを参照し、再生対象となっている楽曲データの楽曲番号と照合することでなされる。あるいは、再生対象となっている楽曲データの楽曲番号が、予め定められている番号範囲内(例えば、91〜100番)内に含まれているか否かにより判別するようにしてもよい。
【0028】
その判別の結果、再生対象となっている楽曲データが特定楽曲データである場合は、後述する図4の練習パート変更処理を実行して(ステップS308)、ステップS309に進む一方、特定楽曲データでない場合は、練習パート変更処理を実行することなく前記ステップS309に進む。
【0029】
ステップS309では、再生対象の楽曲データのガイド再生を開始する。すなわち、楽曲データを読み出し、演奏信号を生成し、効果処理を付加し、増幅して出力することで発音処理を実行すると共に、練習パートについて演奏ガイドを行う。この演奏ガイドは、上述したように、ミュート及びガイドランプの発光によりなされる。なお、ミュートの態様は、完全消音でもよいし、他のパートに対し音量を下げる等によって目立たなくする態様でもよい。また、ガイドランプの発光に代えて、またはこれに加えて、表示部9に楽譜を表示し、演奏鍵を指示するようにしてもよい。
【0030】
次に、ステップS310では、操作部2における各種スイッチ操作に応じた処理、例えば、鍵盤操作子1の操作に対応した楽音の発音(演奏の練習等)、通常の自動再生、リアルタイム演奏、各種設定の受け付け等の処理を実行する。次に、装置の動作停止が指示されたか否かを判別し(ステップS311)、動作停止が指示されない場合は前記ステップS301に戻る一方、動作停止が指示された場合は、本処理を終了する。
【0031】
図4は、図3のステップS308で実行される練習パート変更処理のフローチャートを示す図である。
【0032】
まず、練習パートの変更を受け付ける(ステップS401)。例えば、現在、伴奏パートである第1(または第2)パートが練習パートとして設定されていること、及び、第1(または第2)パートに代えて、メロディ相当のパートである第3(または第4)パートを練習パートとして設定可能であることを、表示部9による表示等によってユーザに提示し、ユーザからの左手練習スイッチ4Lまたは右手練習スイッチ4Rによる指示の入力を受け付ける。例えば、第1パートが練習パートに設定されている場合において、ユーザは、左手練習スイッチ4Lを押下することで、第3パートへの変更を指示することができる。同様に、右手練習スイッチ4Rで、練習パートの第2パートから第4パートへの変更を指示することができる。
【0033】
そして、練習パートの変更が指示されたか否かを判別し(ステップS402)、変更が指示された場合は、メロディ相当のパートを練習パートとして設定し直す(ステップS403)。例えば、第1パートから第3パート(または第2パートから第4パート)へと設定を変更する。そして本処理を終了する。一方、練習パートの変更が指示されない場合は、練習パートの設定を変更することなく本処理を終了する。
【0034】
本実施の形態によれば、楽曲データの第1、第2パートを練習パートとして演奏ガイドが可能に構成し、メロディが有名な一般の曲については通常の楽曲データとして第1、第2パートにメロディ相当の演奏データを記録すると共に、伴奏パートが有名な曲については特定楽曲データとして第1、第2パートに伴奏パートを記録したので、ユーザにとっては、煩雑な操作やパート構成の判断等を要することなく、各曲毎に最適な演奏パートの演奏ガイドによる練習を行うことができ、本演奏練習装置の提供者にとっては、従来、通常の楽曲データのみを記憶した鍵盤装置の既存のハード構成をそのまま活用することができる。
【0035】
また、図4の練習パート変更処理により、特定楽曲データであっても、ユーザの意思によって、メロディ相当パートである第3、第4パートを練習パートとして設定し直すことを可能としたので、メロディ相当パートの演奏ガイドによる練習を確保して使い勝手を向上させることができる。
【0036】
なお、特定楽曲データについては、メロディ(右手)、和音(左手)の演奏データは、第1、第2パート以外の演奏パートであれば、第3、第4パートに限らずどの演奏パートに記録されていても構わない。第5パート以降に記録されている場合は、図4の練習パート変更処理では、それらのパートが練習パートに設定され得るパートとして扱われる。
【0037】
なお、特定楽曲データに関し、第1、第2パートから第3、第4パートへの練習パートの設定変更を行うための専用の「切り替えスイッチ」を設けても、メロディ相当パートの演奏ガイドによる練習を確保することに関しては同様の効果を奏することができる。しかしながら、この場合は、「切り替えスイッチ」というハード構成が新たに必要となる。従って、図4のステップS401で、上記のように、変更指示の入力を、左手、右手練習スイッチ4L、4Rで行わせるようにしたことで、構成を簡単にする観点からは好ましいものとなっている。
【0038】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態では、練習パート変更処理が第1の実施の形態と異なり、その他は第1の実施の形態と同様である。従って、図4に代えて図5を用いて本第2の実施の形態を説明する。
【0039】
図5は、第2の実施の形態において図3のステップS308で実行される練習パート変更処理のフローチャートを示す図である。
【0040】
まず、練習パートとして設定可能な演奏パートを検出する(ステップS501)。ここでは、例えば、鍵盤楽器で演奏するのに適した音色(ピアノやオルガン等)が設定されているパートが、練習パートに設定可能な演奏パートとして検出される。図2の例でいえば、右手練習スイッチ4Rが操作されている場合においては、第1パート及び第3パートが少なくとも検出される。
【0041】
次に、上記検出されたパートの1つの繰り返し再生を開始し(ステップS502)、検出された他のパートの再生が指示されたか否かを判別する(ステップS503)。その判別の結果、他のパートの再生が指示された場合は、前記ステップS502に戻って当該他のパートの再生を開始する一方、他のパートの再生が指示されない場合は、現在再生中のパートを練習パートとして採用する旨の指示があったか否かを判別して(ステップS504)、採用する旨の指示がない場合は、前記ステップS503に戻る。
【0042】
従って、ユーザは、順に再生されるパートの再生を聞き、現在聞いているパートを練習パートにしたくない場合は他のパートの再生を指示し、練習パートにしたいパートが再生されているときに、練習パートとして採用する旨の指示を行うことで、検出されたパートの中から所望のパートを選択することができる。
【0043】
前記ステップS504の判別の結果、現在再生中のパートを練習パートとして採用する旨の指示があった場合は、再生中のパートを練習パートとして設定すると共に、その再生を停止して(ステップS505)、本処理を終了する。
【0044】
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、練習パートとすべきパートを、実際に聞いてから選択できるので、初心者ユーザにとって一層使いやすくなっている。
【0045】
なお、上記各実施の形態において、ROM6に制御プログラムが記憶されていない場合には、ハードディスクやCD−ROM等の記憶媒体11に制御プログラムを記憶させておき、それをRAM7に読み込むことにより、ROM6に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU5にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等を容易に行うことができる。この場合、記憶媒体11から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体11は本発明を構成することになる。なお、この場合の記憶媒体11としては、フロッピディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。また、記憶媒体11に上記制御プログラムや各種データが記憶されていない場合には、通信I/F14は、サーバコンピュータ32からプログラムやデータをダウンロードするために用いられる。この場合は、プログラムコード自体が本発明を構成することになる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、煩雑操作を要することなく、既存のハード構成を活用しつつ各曲毎に最適な演奏パートの練習を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る演奏練習装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 自動演奏される楽曲データのデータ構成を示す図である。
【図3】 メイン処理のフローチャートを示す図である。
【図4】 図3のステップS308で実行される練習パート変更処理のフローチャートを示す図である。
【図5】 第2の実施の形態において図3のステップS308で実行される練習パート変更処理のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 鍵盤操作子、2 操作部、3 楽曲選択スイッチ(楽曲選択手段)、4L 左手練習スイッチ(変更指示手段)、4R 右手練習スイッチ(変更指示手段)、5 CPU(第1のガイドパート設定手段、楽曲判定手段、第2のガイドパート設定手段、ガイド手段)、9 表示部、10 記憶装置、11 記憶媒体(記憶手段)

Claims (1)

  1. メロディに相当する演奏データを第1の所定パートへ記録し、且つ固有の楽曲番号を記録した通常楽曲データと、メロディに相当する演奏データ以外の演奏データを第1の所定パートへ記録すると共にメロディに相当する演奏データを第2の所定パートへ記録し、且つ固有の楽曲番号を記録した特定楽曲データとを、選択可能な楽曲データとして記憶した記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶された複数の楽曲データのうちいずれかを選択する楽曲選択手段と、
    前記楽曲選択手段により選択された楽曲データにおける前記第1の所定パートを、演奏ガイドすべきパートとして設定する第1のガイドパート設定手段と、
    前記演奏ガイドすべきパートの変更を指示する変更指示手段と、
    前記楽曲選択手段により選択された楽曲データが、前記通常楽曲データと前記特定楽曲データのいずれであるかを、前記選択された楽曲データに記録されている楽曲番号に基づいて判定する楽曲判定手段と、
    前記楽曲判定手段により、前記選択された楽曲データが前記通常楽曲データであると判定された場合は、前記第1の所定パートを前記演奏ガイドすべきパートとして設定したままとし、一方、前記楽曲判定手段により、前記選択された楽曲データが前記特定楽曲データであると判定された場合は、前記選択された楽曲データにおける前記演奏ガイドすべきパートを前記第1の所定パートから前記第2の所定パートに変更可能である旨を提示すると共に、前記変更指示手段によるパートの変更指示を受け付け、前記変更指示手段によりパートの変更指示がないときは、前記第1の所定パートを前記演奏ガイドすべきパートとして設定したままとする一方、前記変更指示手段によりパートの変更指示があったときは、前記第1の所定パートに代えて前記第2の所定パートを前記演奏ガイドすべきパートとして設定する第2のガイドパート設定手段と、
    前記選択された楽曲データにおける前記演奏ガイドすべきパートとして設定されているパートのデータに基づき、ガイド演奏を行うガイド手段とを有することを特徴とする演奏練習装置。
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