JP3820998B2 - 回転検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転体の回転を検出する回転検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばエンジンの回転を検出する回転検出装置として、回転センサにてクランク軸の回転を検出し、その検出波形を波形整形して回転パルスを生成するものが知られている。波形整形回路として具体的には、回転センサの検出波形(検出電圧)と所定の基準電圧とが比較器に入力され、その大小比較により回転パルス(矩形波)が生成される。そして、その回転パルスがマイクロコンピュータ等に入力され、回転パルスのエッジ間隔からエンジン回転数等が検出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、既存の回転検出装置では以下に示す問題を生ずる。例えば、エンジン出力とモータ出力とを併用して走行するハイブリッド車両では、モータ出力のみで車両走行するモードとエンジン出力及びモータ出力で車両走行するモードとを有しており、必要に応じてエンジンの運転を停止し、燃料消費を低減するよう構成されている。かかる場合、エンジンの運転停止時には本来ならばクランク軸が回転せず回転パルスが発生しないが、車両走行中にエンジン+モータ駆動からモータ駆動へと切り替えられる際、切り替え直後のクランク軸の惰性回転により回転パルスが生じる。故に、マイクロコンピュータ等によりエンジンの状態が誤って判断されるおそれが生ずる。
【0004】
またその他に、エンジンの運転停止時において、悪路走行時の車両振動や車載制御機器(モータ、発電機等)のノイズによる信号が生じると、その信号を正規の回転パルスと誤判定してしまう。この場合、回転パルスを用いたダイアグ判定(故障診断)が誤って実施されるおそれが生じる。例えば、回転センサの検出信号と基準位置センサの検出信号との対比により回転センサのダイアグ判定を実施する場合、回転パルスの検出信号のみが不用意に発生すると、該回転センサが異常である旨誤って判定される。また更に、ダイアグの誤判定に伴いエンジンの始動不良を招く生じるおそれもある。
【0005】
本発明は、上記問題に着目してなされたものであって、その目的とするところは、必要に応じて回転検出を禁止し、ノイズ等による回転誤検出を防止することができる回転検出装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の回転検出装置では、回転体の回転が検出素子にて検出され、比較器で検出素子による検出波形と所定の基準電圧とが比較される。そして、比較器の出力より回転パルスが生成される。また、本請求項1では特に、検出素子のハイサイドと所定の低電圧地点とを電気的に断続するスイッチング素子が設けられている。この場合、スイッチング素子のオフ状態では検出素子のハイサイドと前記低電圧地点とが電気的に遮断され、スイッチング素子のオン状態では検出素子のハイサイドと前記低電圧地点とが電気的に接続される。検出素子のハイサイドと前記低電圧地点とが電気的に接続されることは、検出素子による検出波形(入力電圧)が所定の低電圧レベルで固定されることを意味する。故にスイッチング素子をオンすることで、必要に応じて回転検出を禁止し、ノイズ等による回転誤検出が防止できる。
【0007】
具体的には、請求項2に記載したように、前記スイッチング素子が検出素子のハイサイドとローサイドとを断続する構成、或いは請求項3に記載したように、前記スイッチング素子が検出素子のハイサイドとグランドとを断続する構成であれば良い。
【0008】
請求項4に記載の発明では、回転検出の要否を判断する制御手段を備え、回転検出不要の場合、制御手段が前記スイッチング素子をオンする。この場合、制御手段によるスイッチング素子のオン/オフで回転検出及び非検出の状態が適正に管理できる。
【0009】
請求項5に記載の発明では、ハイブリッド車両の運転を制御するハイブリッド車両制御システムに適用され、エンジンへの始動要求が出されない時、前記スイッチング素子がオンされる。この場合、エンジン停止時には、スイッチング素子のオン操作により検出素子の検出波形(入力電圧)が所定の低電圧レベルで固定される。故に、前述の通りノイズ等による回転誤検出が防止できる。特にエンジンの駆動停止直後において惰性回転等による回転誤検出が防止できる。
【0010】
また、請求項6に記載の回転検出装置では、比較器の基準電圧を、回転パルス検出時用の第1電圧と、回転パルス非検出時用の第2電圧とで切り替え可能に構成した。この場合、比較器の基準電圧を回転パルス非検出時用の第2電圧に切り替えることで、検出素子による検出波形が検出不可となり、回転パルスの出力が停止される。故に、必要に応じて回転検出を禁止し、ノイズ等による回転誤検出が防止できる。
【0011】
上記請求項6の発明では請求項7に記載したように、前記第2電圧を、検出素子による検出波形の電圧レベルよりも高電圧側で設定すると良い。これにより、比較器の出力が確実にH/L(ハイ/ロー)何れかに固定されるようになり、回転パルスの出力が停止される。
【0012】
請求項8に記載の発明では、回転検出の要否を判断する制御手段を備え、回転検出不要の場合、制御手段が前記比較器の基準電圧を第1電圧から第2電圧へ切り替える。この場合、制御手段による基準電圧の切り替えで回転検出及び非検出の状態が適正に管理できる。
【0013】
請求項9に記載の発明では、ハイブリッド車両の運転を制御するハイブリッド車両制御システムに適用され、エンジンへの始動要求が出されない時、前記比較器の基準電圧が第1電圧から第2電圧に切り替えられる。この場合、エンジン停止時には、基準電圧が第2電圧で保持されて回転パルスの出力が停止される。故に、前述の通りノイズ等による回転誤検出が防止できる。
【0014】
一方、請求項10に記載の発明では、回転体の回転を検出する回転センサと、該回転センサの検出波形から回転パルスを生成する波形整形回路と、回転検出の要否を判断する制御手段とを備え、前記制御手段は、回転検出不要と判断した場合、前記波形整形回路から出力される回転パルスを無効とする。本発明においても、前述の通りノイズ等による回転誤検出が防止できる。特に本発明では、ハード構成(波形整形回路)の変更なく所望の効果を得ることができる。
【0015】
請求項11に記載の発明では、ハイブリッド車両の運転を制御するハイブリッド車両制御システムに適用され、エンジンへの始動要求が出されない時、前記制御手段は前記波形整形回路から出力される回転パルスを無効とする。この場合、エンジン停止時には回転パルスが無効化されるため、前述の通りノイズ等による回転誤検出が防止できる。
【0016】
上記請求項5,9,11の発明では請求項12に記載したように、エンジンの始動要求が出された状態から始動要求無しの状態に移行する際、所定期間だけ通常の回転検出を行い、該所定期間が経過した後に回転非検出とすると良い。この場合、エンジンの運転停止直後において惰性回転の状態をモニタすることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、この発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態では、ハイブリッド車の制御システムに本発明を具体化しており、該制御システムにおいて、エンジン回転数を精度良く検出できる構成を提案する。ハイブリッド車は、周知の通りエンジン出力とモータ出力とを併用して走行する車両である。
【0018】
図1には本制御システムの概要を示しており、本制御システムは、エンジン制御を行うエンジンECU10と、モータ制御を行うモータECU20と、システム全体を統括するハイブリッドECU30とを備える。これらECU10〜30は何れもマイクロコンピュータを主体とする論理演算回路として構成されており、エンジンECU10とハイブリッドECU30間、モータECU20とハイブリッドECU30間はそれぞれ、相互に通信可能に接続されている。
【0019】
エンジンECU10は、エンジン制御としてその都度の車両走行状態に応じてインジェクタ、イグナイタ、スロットルアクチュエータ等の駆動を制御する。ここでエンジンECU10には、CPU11及び波形整形回路12が設けられており、回転センサ40の検出波形が波形整形回路12に取り込まれ、該波形整形回路12にて回転パルスが生成されるようになっている。回転センサ40は、「回転体」としての回転パルサ41と、「検出素子」としての電磁ピックアップコイル42とを備える周知構成のセンサであり、エンジンクランク軸の回転に伴い回転パルサ41が回転すると、パルサ外周の突起の通過がピックアップコイル42により検出される。ピックアップコイル42の検出波形が波形整形回路12に取り込まれる。一方、CPU11は、波形整形回路12から取り込んだ回転パルスに基づきエンジン回転数の算出等を実施する。
【0020】
モータECU20は、モータ制御としてその都度の車両走行状態に応じてインバータを介してモータの駆動を制御する。また、ハイブリッドECU30は、エンジン出力とモータ出力との配分を指令するよう構成されており、特にエンジンECU10に対して始動要求信号S1を出力する。エンジンECU10は、ハイブリッドECU30からの始動要求信号S1に応じてエンジン始動を開始し、燃料噴射や点火等の制御を実施する。
【0021】
図2には、波形整形回路12を中心とするエンジンECU10の回路構成を示す。図2において、回転センサ40のピックアップコイル42はその両端がエンジンECU10の入力端子に接続されている。波形整形回路12は、ヒステリシス付き比較回路として構成されるものであり、その基本構成は従来技術に準ずるためここでは簡単に説明する。
【0022】
つまり、波形整形回路12は、比較器C1、抵抗器R1〜R6及びダイオードD1を基本構成とするものであり、比較器C1が回転センサ40(ピックアップコイル42)の出力をパルス化し出力する。この比較器C1の出力が回転パルスとしてCPU11に取り込まれる。比較器C1の反転入力端子(−入力端子)には回転センサ40の検出波形(検出電圧)が入力され、非反転入力端子(+入力端子)には抵抗器R3〜R6により生成される基準電圧V1が入力される。ここで、基準電圧V1は比較器C1の出力がHかLかで2段に切り替えられるようになっており、比較器C1の出力がHの時、基準電圧V1は電源電圧VCを抵抗器R3〜R6で分圧した電圧値Vth1となり、比較器C1の出力がLの時、基準電圧V1は抵抗器R3〜R5で決まる電圧値Vth2となる(Vth1>Vth2)。波形整形の概要を図3で説明する。
【0023】
図3において、回転センサ40の検出波形は、回転パルサ41の突起がピックアップコイル42に近づくにつれて波形が正方向に立ち上がり、その後負側に立ち下がる特性を有する。この場合、比較器C1では、センサ検出波形と基準電圧Vth1とが大小比較され、センサ検出波形が基準電圧Vth1を上回った時、出力がHからLに立ち下げられる。比較器C1の出力がLになると、基準電圧が電圧Vth2に切り替えられる。比較器C1では、センサ検出波形が基準電圧Vth2を下回った時、出力がHに立ち上げられる。
【0024】
また、図2の波形整形回路12では、特徴的な構成としてピックアップコイル42の両端間(ハイサイド及びローサイド間)に「スイッチング素子」としてのトランジスタT1が設けられている。トランジスタT1は、ハイブリッドECU30からの始動要求信号S1に応じてON/OFFされ、トランジスタT1のOFF時には回転センサ40の検出波形がそのまま比較器C1の−入力端子に入力されるのに対し、トランジスタT1のON時には回転センサ40の検出波形が所定の低電圧レベルに固定される。
【0025】
この場合、ハイブリッドECU30は、エンジン始動要求時(運転時)にトランジスタT2をONすることで始動要求信号S1をLとする。すると、エンジンECU10のトランジスタT1がOFFされる。また、ハイブリッドECU30は、エンジン停止時にトランジスタT2をOFFすることで始動要求信号S1をHとする。すると、エンジンECU10のトランジスタT1がONされる。要するに、本実施の形態ではハイブリッドECU30が「制御手段」に該当し、該ECU30により始動要求信号S1=Hが出力されることは回転検出不要と判断されたことを意味する。なお、始動要求信号S1はCPU11にも取り込まれるようになっている。
【0026】
図4は、エンジンが運転状態から停止される場合の動作を示すタイムチャートである。図4では、タイミングt1以前でエンジンが運転され、タイミングt1以降エンジンが停止される。
【0027】
タイミングt1以前は、始動要求信号S1がLの状態で保持され、トランジスタT1がOFF状態となる。このとき、ピックアップコイル42のハイサイド及びローサイドが電気的に遮断され、センサ検出波形がそのまま比較器C1の−入力端子に入力される。故に、センサ検出波形と基準電圧V1(図3のVth1,Vth2)との比較により図示の如く回転パルスが出力される。
【0028】
一方、タイミングt1以降は、始動要求信号S1がHに切り替わり、トランジスタT1がON状態となる。このとき、ピックアップコイル42のハイサイド及びローサイドが電気的に接続され、センサ検出波形が所定電圧に固定される。故に、比較器C1の入力が基準電圧V1(図3のVth1)よりも低電圧レベルに保持され、回転パルスの出力が停止される。
【0029】
以上詳述した本実施の形態によれば、必要に応じて回転検出を禁止し、ノイズ等による回転誤検出を防止することができる。特にハイブリッド車両制御システムにおいて、始動要求信号S1に応じて回転検出が中断され、エンジンの駆動停止直後において惰性回転等による回転誤検出が防止できる。また同様に、悪路走行時の車両振動や車載制御機器(モータ、発電機等)のノイズによる回転誤検出も防止できる。
【0030】
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、ハイブリッドECU30からの始動要求信号S1により直接トランジスタT1をON/OFFさせる構成としたが、本実施の形態ではこれに代えて、エンジンECU10内のCPU11にてトランジスタT1をON/OFFさせる構成とする。つまり本実施の形態では、CPU11が「制御手段」としての機能を受け持つこととなる。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0031】
図5は本実施の形態における構成を示す図面である。図5では、前記図2との違いとして、CPU11からの出力によりトランジスタT1がON/OFFされるようになっている。この場合、CPU11はハイブリッドECU30からの始動要求信号S1をモニタし、同信号S1に応じてトランジスタT1をON/OFFする。その詳細を図6のフローチャートで説明する。図6の処理は、例えば16msecの定期処理としてCPU11により実施される。
【0032】
図6において、先ずステップ101では、ハイブリッドECU30からの始動要求信号S1により始動要求の有無を判別する。始動要求有りの場合ステップ102に進み、始動要求無しカウンタをクリアする。続くステップ103では、トランジスタT1を駆動停止(OFF)する。これにより、回転センサ40の検出波形がそのまま波形整形回路12の比較器C1に入力され、回転パルスが生成される。そして、この回転パルスからエンジン回転数が検知される。
【0033】
一方、始動要求無しの場合、ステップ104で始動要求無しカウンタをカウントアップし、続くステップ105でエンジン回転数が所定値以下であるか否かを判別する。また、ステップ105がYESの場合に、ステップ106で始動要求無しカウンタの値が所定値以上であるか否かを判別する。ここで、ステップ105の所定値は、エンジン回転数が所定の低回転域にあることを判定するための判定値であり、一例として300rpmである。また、ステップ106の所定値は1秒相当の値である。
【0034】
上記ステップ105,106の条件判別において、エンジン回転数が所定値以下の場合、或いは始動要求無しカウンタが所定値以上の場合にはステップ107に進み、トランジスタT1を駆動(ON)する。これにより、回転センサ40の検出波形が所定の低電圧レベルに固定され、回転パルスの生成が停止される。なお、ステップ105,106が共にNOの場合、トランジスタT1のOFF状態が継続される。
【0035】
以上第2の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と同様に、ノイズ等による回転誤検出を防止することができる。また、CPU11によるトランジスタT1のON/OFFで回転検出及び非検出の状態が適正に管理できる。
【0036】
また、エンジンの始動要求が出された状態から始動要求無しの状態に移行する際、所定期間だけ通常の回転検出(トランジスタT1のOFF状態)が継続されるため、エンジンの運転停止直後において惰性回転の状態をモニタすることが可能となる。
【0037】
(第3の実施の形態)
図7は、第3の実施の形態における回路構成を示す図面である。図7では、前記図2との違いとして、前記トランジスタT1に代えて、ピックアップコイル42のハイサイドとグランドE1との間に「スイッチング素子」としてのトランジスタT3が設けられている。トランジスタT3は、前記トランジスタT1と同様、ハイブリッドECU30からの始動要求信号S1に応じてON/OFFされ、トランジスタT3のOFF時には回転センサ40の検出波形がそのまま比較器C1の−入力端子に入力されるのに対し、トランジスタT3のON時には回転センサ40の検出波形が所定の低電圧レベルに固定される。つまり、トランジスタT3のON時には、センサ検出波形が比較器C1の基準電圧V1よりも低電圧側で保持され、比較器C1の出力が固定される。
【0038】
上記図7の構成であっても、既述の実施の形態と同様に、ノイズ等による回転誤検出を防止することができる。
上記図7の構成において、ハイブリッドECU30からの始動要求信号S1によりトランジスタT3を直接ON/OFFする構成に代えて、CPU11によりトランジスタT3をON/OFFする構成としても良い。なおこの場合、CPU11の制御手順は前記図6に準ずる。かかる場合にも、既述の優れた効果が同様に得られるようになる。
【0039】
(第4の実施の形態)
本実施の形態では、波形整形回路12において比較器C1の基準電圧V1を、回転パルス検出時用の第1電圧と、回転パルス非検出時用の第2電圧とで切り替え可能に構成しており、特に第2電圧を、センサ検出波形の電圧レベルよりも高電圧側で設定する。
【0040】
図8は、第4の実施の形態における回路構成を示す図面である。図8では、前記図2との違いとして、比較器C1の+入力端子と電源電圧VCとの間にトランジスタT4を設けている。トランジスタT4は、ハイブリッドECU30からの始動要求信号S1に応じてON/OFFされ、トランジスタT4のOFF時には、基準電圧V1が通常通り抵抗器R3〜R6により生成される。この時の基準電圧V1が「第1電圧」であり、既述の通りセンサ検出波形に応じて回転パルスが生成される。これに対し、トランジスタT4のON時には、基準電圧V1がセンサ検出波形よりも高電圧に保持される。この時の基準電圧V1が「第2電圧」であり、回転パルスの生成が停止される。
【0041】
要するに、エンジン運転時(始動要求信号S1=L時)にはトランジスタT4がOFF状態となり、通常通り回転パルスが出力される。また、エンジン停止時(始動要求信号S1=H時)にはトランジスタT4がON状態となり、回転パルスの出力が停止される。
【0042】
因みに、比較器C1の入力電圧(センサ検出波形)は、図示しないツェナーダイオードにより一定電圧にクランプされており、トランジスタT4のON時にはこの一定電圧よりも高電圧となるよう基準電圧V1が設定される。
【0043】
以上第4の実施の形態においても、既述の通り必要に応じて回転検出を禁止し、ノイズ等による回転誤検出を防止することができる。
上記図8の構成において、ハイブリッドECU30からの始動要求信号S1によりトランジスタT4を直接ON/OFFする構成に代えて、CPU11によりトランジスタT4をON/OFFする構成としても良い。なおこの場合、CPU11の制御手順は前記図6に準ずる。かかる場合にも、既述の優れた効果が同様に得られるようになる。
【0044】
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態は、波形整形回路12を従来構成から変更せず、CPU11(制御手段)によるソフト処理にて回転誤検出の防止を図るものである。図9は16ms定期処理を示すフローチャート、図10はNE割り込み処理を示すフローチャートであり、これらの処理は何れもCPU11により実施される。
【0045】
図9において、先ずステップ201では、ハイブリッドECU30からの始動要求信号S1により始動要求の有無を判別する。始動要求有りの場合ステップ202に進み、始動要求無しカウンタをクリアする。続くステップ203では、回転数算出禁止フラグをクリアする。
【0046】
一方、始動要求無しの場合、ステップ204で始動要求無しカウンタをカウントアップし、続くステップ205でエンジン回転数が所定値以下であるか否かを判別する。また、ステップ205がYESの場合に、ステップ206で始動要求無しカウンタの値が所定値以上であるか否かを判別する。ここで、ステップ205の所定値は、エンジン回転数が所定の低回転域にあることを判定するための判定値であり、一例として300rpmである。また、ステップ206の所定値は1秒相当の値である。
【0047】
上記ステップ205,206の条件判別において、エンジン回転数が所定値以下の場合、或いは始動要求無しカウンタが所定値以上の場合にはステップ207に進み、回転数算出禁止フラグをセットする。
【0048】
また、図10において、先ずステップ301では、回転数算出禁止フラグがセットされているか否かを判別する。NOの場合ステップ302に進み、回転数関連データを算出する。これにより、通常通り回転センサ40の検出波形に基づいてエンジン回転数が算出される。また、YESの場合ステップ303に進み、回転数関連データを初期化する。これにより、回転センサ40の検出波形に基づくエンジン回転数の算出が禁止される。つまり、波形整形回路12から出力される回転パルスが無効化されることとなる。
【0049】
以上第5の実施の形態においても、前述の通りノイズ等による回転誤検出が防止できる。特に本実施の形態では、ハード構成(波形整形回路)の変更なく所望の効果を得ることができる。
【0050】
また、エンジンの始動要求が出された状態から始動要求無しの状態に移行する際、所定期間だけ通常の回転検出が継続されるため、エンジンの運転停止直後における惰性回転の状態をモニタすることが可能となる。
【0051】
なお本発明は、上記以外に次の形態にて具体化できる。
回転検出の要否を判断する条件として、上述したエンジンの始動要求信号以外の条件を適用しても良い。例えば、回転センサの異常時に回転検出不要とし、センサ検出波形を固定する構成としても良い。
【0052】
上記図6の処理、又は図9の処理では、
・エンジン回転数が所定値以下であること、
・始動要求無しカウンタが所定値以上であること、
を回転非検出に切り替える条件としたが、これらの条件の少なくとも何れかを無くして実現することも可能である。上記2つの条件を共に無くす場合、例えば図6では、始動要求無しと判断された時に直ちにトランジスタT1がONされ、回転検出が停止される。
【0053】
上記実施の形態では、電磁式の回転センサについて適用例を説明したが、他の方式の回転センサにも適用できる。例えば、検出素子として磁気抵抗素子(MRE)やホール素子等を用いた回転センサにも適用できる。
【0054】
上記実施の形態では、ハイブリッド車両制御システムに本発明を適用したが、ハイブリッド車両以外にもエンジン走行車両や電気自動車にも適用できる。また、エンジン回転数を検出する用途以外にも本発明が適用でき、要は回転体の回転を検出する任意の装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態におけるハイブリッド制御システムの概要を示す構成図。
【図2】波形整形回路の構成を示す電気回路図。
【図3】波形整形の過程を示すタイムチャート。
【図4】波形整形の過程を示すタイムチャート。
【図5】第2の実施の形態における波形整形回路の構成を示す電気回路図。
【図6】16ms定期処理を示すフローチャート。
【図7】第3の実施の形態における波形整形回路の構成を示す電気回路図。
【図8】第4の実施の形態における波形整形回路の構成を示す電気回路図。
【図9】第5の実施の形態における16ms定期処理を示すフローチャート。
【図10】NE割り込み処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…エンジンECU、11…CPU、12…波形整形回路、30…ハイブリッドECU、40…回転センサ、41…回転パルサ、42…ピックアップコイル、C1…比較器、T1,T3,T4…トランジスタ。

Claims (12)

  1. 回転体の回転を検出する検出素子と、該検出素子による検出波形を入力して所定の基準電圧と比較する比較器とを備え、その比較器の出力より回転パルスを生成する回転検出装置において、
    検出素子のハイサイドと所定の低電圧地点とを電気的に断続するスイッチング素子を設けたことを特徴とする回転検出装置。
  2. 前記スイッチング素子は、検出素子のハイサイドとローサイドとを断続するものである請求項1記載の回転検出装置。
  3. 前記スイッチング素子は、検出素子のハイサイドとグランドとを断続するものである請求項1記載の回転検出装置。
  4. 回転検出の要否を判断する制御手段を備え、回転検出不要の場合、制御手段が前記スイッチング素子をオンする請求項1乃至3の何れかに記載の回転検出装置。
  5. エンジン出力とモータ出力とを併用して走行するハイブリッド車両についてその運転を制御するハイブリッド車両制御システムに適用され、エンジンへの始動要求が出されない時、前記スイッチング素子をオンする請求項1乃至3の何れかに記載の回転検出装置。
  6. 回転体の回転を検出する検出素子と、該検出素子による検出波形を入力して所定の基準電圧と比較する比較器とを備え、その比較器の出力より回転パルスを生成する回転検出装置において、
    前記比較器の基準電圧を、回転パルス検出時用の第1電圧と、回転パルス非検出時用の第2電圧とで切り替え可能に構成したことを特徴とする回転検出装置。
  7. 前記第2電圧を、検出素子による検出波形の電圧レベルよりも高電圧側で設定した請求項6記載の回転検出装置。
  8. 回転検出の要否を判断する制御手段を備え、回転検出不要の場合、制御手段が前記比較器の基準電圧を第1電圧から第2電圧へ切り替える請求項6又は7記載の回転検出装置。
  9. エンジン出力とモータ出力とを併用して走行するハイブリッド車両についてその運転を制御するハイブリッド車両制御システムに適用され、エンジンへの始動要求が出されない時、前記比較器の基準電圧を第1電圧から第2電圧へ切り替える請求項6乃至8の何れかに記載の回転検出装置。
  10. 回転体の回転を検出する回転センサと、該回転センサの検出波形から回転パルスを生成する波形整形回路と、回転検出の要否を判断する制御手段とを備え、前記制御手段は、回転検出不要と判断した場合、前記波形整形回路から出力される回転パルスを無効とすることを特徴とする回転検出装置。
  11. エンジン出力とモータ出力とを併用して走行するハイブリッド車両についてその運転を制御するハイブリッド車両制御システムに適用され、エンジンへの始動要求が出されない時、前記制御手段は前記波形整形回路から出力される回転パルスを無効とする請求項10記載の回転検出装置。
  12. 請求項5,9,11の何れかに記載の回転検出装置において、エンジンの始動要求が出された状態から始動要求無しの状態に移行する際、所定期間だけ通常の回転検出を行い、該所定期間が経過した後に回転非検出とする回転検出装置。
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