JP2003214905A - 回転検出装置 - Google Patents
回転検出装置Info
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Abstract
る回転誤検出を防止すること。 【解決手段】波形整形回路12は、比較器C1、抵抗器
R1〜R6及びダイオードD1を基本構成とするもので
あり、比較器C1が回転センサ(ピックアップコイル4
2)の出力をパルス化し出力する。波形整形回路で12
は、特徴的な構成としてピックアップコイル42の両端
間(ハイサイド及びローサイド間)にトランジスタT1
が設けられている。トランジスタT1は、ハイブリッド
ECU30からの始動要求信号S1に応じてON/OF
Fされ、トランジスタT1のOFF時には回転センサの
検出波形がそのまま比較器C1の−入力端子に入力され
るのに対し、トランジスタT1のON時には回転センサ
の検出波形が所定の低電圧レベルに固定される。
Description
出する回転検出装置に関するものである。
出装置として、回転センサにてクランク軸の回転を検出
し、その検出波形を波形整形して回転パルスを生成する
ものが知られている。波形整形回路として具体的には、
回転センサの検出波形(検出電圧)と所定の基準電圧と
が比較器に入力され、その大小比較により回転パルス
(矩形波)が生成される。そして、その回転パルスがマ
イクロコンピュータ等に入力され、回転パルスのエッジ
間隔からエンジン回転数等が検出されるようになってい
る。
回転検出装置では以下に示す問題を生ずる。例えば、エ
ンジン出力とモータ出力とを併用して走行するハイブリ
ッド車両では、モータ出力のみで車両走行するモードと
エンジン出力及びモータ出力で車両走行するモードとを
有しており、必要に応じてエンジンの運転を停止し、燃
料消費を低減するよう構成されている。かかる場合、エ
ンジンの運転停止時には本来ならばクランク軸が回転せ
ず回転パルスが発生しないが、車両走行中にエンジン+
モータ駆動からモータ駆動へと切り替えられる際、切り
替え直後のクランク軸の惰性回転により回転パルスが生
じる。故に、マイクロコンピュータ等によりエンジンの
状態が誤って判断されるおそれが生ずる。
いて、悪路走行時の車両振動や車載制御機器(モータ、
発電機等)のノイズによる信号が生じると、その信号を
正規の回転パルスと誤判定してしまう。この場合、回転
パルスを用いたダイアグ判定(故障診断)が誤って実施
されるおそれが生じる。例えば、回転センサの検出信号
と基準位置センサの検出信号との対比により回転センサ
のダイアグ判定を実施する場合、回転パルスの検出信号
のみが不用意に発生すると、該回転センサが異常である
旨誤って判定される。また更に、ダイアグの誤判定に伴
いエンジンの始動不良を招く生じるおそれもある。
のであって、その目的とするところは、必要に応じて回
転検出を禁止し、ノイズ等による回転誤検出を防止する
ことができる回転検出装置を提供することである。
出装置では、回転体の回転が検出素子にて検出され、比
較器で検出素子による検出波形と所定の基準電圧とが比
較される。そして、比較器の出力より回転パルスが生成
される。また、本請求項1では特に、検出素子のハイサ
イドと所定の低電圧地点とを電気的に断続するスイッチ
ング素子が設けられている。この場合、スイッチング素
子のオフ状態では検出素子のハイサイドと前記低電圧地
点とが電気的に遮断され、スイッチング素子のオン状態
では検出素子のハイサイドと前記低電圧地点とが電気的
に接続される。検出素子のハイサイドと前記低電圧地点
とが電気的に接続されることは、検出素子による検出波
形(入力電圧)が所定の低電圧レベルで固定されること
を意味する。故にスイッチング素子をオンすることで、
必要に応じて回転検出を禁止し、ノイズ等による回転誤
検出が防止できる。
前記スイッチング素子が検出素子のハイサイドとローサ
イドとを断続する構成、或いは請求項3に記載したよう
に、前記スイッチング素子が検出素子のハイサイドとグ
ランドとを断続する構成であれば良い。
否を判断する制御手段を備え、回転検出不要の場合、制
御手段が前記スイッチング素子をオンする。この場合、
制御手段によるスイッチング素子のオン/オフで回転検
出及び非検出の状態が適正に管理できる。
車両の運転を制御するハイブリッド車両制御システムに
適用され、エンジンへの始動要求が出されない時、前記
スイッチング素子がオンされる。この場合、エンジン停
止時には、スイッチング素子のオン操作により検出素子
の検出波形(入力電圧)が所定の低電圧レベルで固定さ
れる。故に、前述の通りノイズ等による回転誤検出が防
止できる。特にエンジンの駆動停止直後において惰性回
転等による回転誤検出が防止できる。
は、比較器の基準電圧を、回転パルス検出時用の第1電
圧と、回転パルス非検出時用の第2電圧とで切り替え可
能に構成した。この場合、比較器の基準電圧を回転パル
ス非検出時用の第2電圧に切り替えることで、検出素子
による検出波形が検出不可となり、回転パルスの出力が
停止される。故に、必要に応じて回転検出を禁止し、ノ
イズ等による回転誤検出が防止できる。
たように、前記第2電圧を、検出素子による検出波形の
電圧レベルよりも高電圧側で設定すると良い。これによ
り、比較器の出力が確実にH/L(ハイ/ロー)何れか
に固定されるようになり、回転パルスの出力が停止され
る。
否を判断する制御手段を備え、回転検出不要の場合、制
御手段が前記比較器の基準電圧を第1電圧から第2電圧
へ切り替える。この場合、制御手段による基準電圧の切
り替えで回転検出及び非検出の状態が適正に管理でき
る。
車両の運転を制御するハイブリッド車両制御システムに
適用され、エンジンへの始動要求が出されない時、前記
比較器の基準電圧が第1電圧から第2電圧に切り替えら
れる。この場合、エンジン停止時には、基準電圧が第2
電圧で保持されて回転パルスの出力が停止される。故
に、前述の通りノイズ等による回転誤検出が防止でき
る。
体の回転を検出する回転センサと、該回転センサの検出
波形から回転パルスを生成する波形整形回路と、回転検
出の要否を判断する制御手段とを備え、前記制御手段
は、回転検出不要と判断した場合、前記波形整形回路か
ら出力される回転パルスを無効とする。本発明において
も、前述の通りノイズ等による回転誤検出が防止でき
る。特に本発明では、ハード構成(波形整形回路)の変
更なく所望の効果を得ることができる。
ド車両の運転を制御するハイブリッド車両制御システム
に適用され、エンジンへの始動要求が出されない時、前
記制御手段は前記波形整形回路から出力される回転パル
スを無効とする。この場合、エンジン停止時には回転パ
ルスが無効化されるため、前述の通りノイズ等による回
転誤検出が防止できる。
12に記載したように、エンジンの始動要求が出された
状態から始動要求無しの状態に移行する際、所定期間だ
け通常の回転検出を行い、該所定期間が経過した後に回
転非検出とすると良い。この場合、エンジンの運転停止
直後において惰性回転の状態をモニタすることが可能と
なる。
発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明
する。本実施の形態では、ハイブリッド車の制御システ
ムに本発明を具体化しており、該制御システムにおい
て、エンジン回転数を精度良く検出できる構成を提案す
る。ハイブリッド車は、周知の通りエンジン出力とモー
タ出力とを併用して走行する車両である。
り、本制御システムは、エンジン制御を行うエンジンE
CU10と、モータ制御を行うモータECU20と、シ
ステム全体を統括するハイブリッドECU30とを備え
る。これらECU10〜30は何れもマイクロコンピュ
ータを主体とする論理演算回路として構成されており、
エンジンECU10とハイブリッドECU30間、モー
タECU20とハイブリッドECU30間はそれぞれ、
相互に通信可能に接続されている。
てその都度の車両走行状態に応じてインジェクタ、イグ
ナイタ、スロットルアクチュエータ等の駆動を制御す
る。ここでエンジンECU10には、CPU11及び波
形整形回路12が設けられており、回転センサ40の検
出波形が波形整形回路12に取り込まれ、該波形整形回
路12にて回転パルスが生成されるようになっている。
回転センサ40は、「回転体」としての回転パルサ41
と、「検出素子」としての電磁ピックアップコイル42
とを備える周知構成のセンサであり、エンジンクランク
軸の回転に伴い回転パルサ41が回転すると、パルサ外
周の突起の通過がピックアップコイル42により検出さ
れる。ピックアップコイル42の検出波形が波形整形回
路12に取り込まれる。一方、CPU11は、波形整形
回路12から取り込んだ回転パルスに基づきエンジン回
転数の算出等を実施する。
の都度の車両走行状態に応じてインバータを介してモー
タの駆動を制御する。また、ハイブリッドECU30
は、エンジン出力とモータ出力との配分を指令するよう
構成されており、特にエンジンECU10に対して始動
要求信号S1を出力する。エンジンECU10は、ハイ
ブリッドECU30からの始動要求信号S1に応じてエ
ンジン始動を開始し、燃料噴射や点火等の制御を実施す
る。
エンジンECU10の回路構成を示す。図2において、
回転センサ40のピックアップコイル42はその両端が
エンジンECU10の入力端子に接続されている。波形
整形回路12は、ヒステリシス付き比較回路として構成
されるものであり、その基本構成は従来技術に準ずるた
めここでは簡単に説明する。
1、抵抗器R1〜R6及びダイオードD1を基本構成と
するものであり、比較器C1が回転センサ40(ピック
アップコイル42)の出力をパルス化し出力する。この
比較器C1の出力が回転パルスとしてCPU11に取り
込まれる。比較器C1の反転入力端子(−入力端子)に
は回転センサ40の検出波形(検出電圧)が入力され、
非反転入力端子(+入力端子)には抵抗器R3〜R6に
より生成される基準電圧V1が入力される。ここで、基
準電圧V1は比較器C1の出力がHかLかで2段に切り
替えられるようになっており、比較器C1の出力がHの
時、基準電圧V1は電源電圧VCを抵抗器R3〜R6で
分圧した電圧値Vth1となり、比較器C1の出力がL
の時、基準電圧V1は抵抗器R3〜R5で決まる電圧値
Vth2となる(Vth1>Vth2)。波形整形の概
要を図3で説明する。
は、回転パルサ41の突起がピックアップコイル42に
近づくにつれて波形が正方向に立ち上がり、その後負側
に立ち下がる特性を有する。この場合、比較器C1で
は、センサ検出波形と基準電圧Vth1とが大小比較さ
れ、センサ検出波形が基準電圧Vth1を上回った時、
出力がHからLに立ち下げられる。比較器C1の出力が
Lになると、基準電圧が電圧Vth2に切り替えられ
る。比較器C1では、センサ検出波形が基準電圧Vth
2を下回った時、出力がHに立ち上げられる。
的な構成としてピックアップコイル42の両端間(ハイ
サイド及びローサイド間)に「スイッチング素子」とし
てのトランジスタT1が設けられている。トランジスタ
T1は、ハイブリッドECU30からの始動要求信号S
1に応じてON/OFFされ、トランジスタT1のOF
F時には回転センサ40の検出波形がそのまま比較器C
1の−入力端子に入力されるのに対し、トランジスタT
1のON時には回転センサ40の検出波形が所定の低電
圧レベルに固定される。
ンジン始動要求時(運転時)にトランジスタT2をON
することで始動要求信号S1をLとする。すると、エン
ジンECU10のトランジスタT1がOFFされる。ま
た、ハイブリッドECU30は、エンジン停止時にトラ
ンジスタT2をOFFすることで始動要求信号S1をH
とする。すると、エンジンECU10のトランジスタT
1がONされる。要するに、本実施の形態ではハイブリ
ッドECU30が「制御手段」に該当し、該ECU30
により始動要求信号S1=Hが出力されることは回転検
出不要と判断されたことを意味する。なお、始動要求信
号S1はCPU11にも取り込まれるようになってい
る。
る場合の動作を示すタイムチャートである。図4では、
タイミングt1以前でエンジンが運転され、タイミング
t1以降エンジンが停止される。
がLの状態で保持され、トランジスタT1がOFF状態
となる。このとき、ピックアップコイル42のハイサイ
ド及びローサイドが電気的に遮断され、センサ検出波形
がそのまま比較器C1の−入力端子に入力される。故
に、センサ検出波形と基準電圧V1(図3のVth1,
Vth2)との比較により図示の如く回転パルスが出力
される。
号S1がHに切り替わり、トランジスタT1がON状態
となる。このとき、ピックアップコイル42のハイサイ
ド及びローサイドが電気的に接続され、センサ検出波形
が所定電圧に固定される。故に、比較器C1の入力が基
準電圧V1(図3のVth1)よりも低電圧レベルに保
持され、回転パルスの出力が停止される。
に応じて回転検出を禁止し、ノイズ等による回転誤検出
を防止することができる。特にハイブリッド車両制御シ
ステムにおいて、始動要求信号S1に応じて回転検出が
中断され、エンジンの駆動停止直後において惰性回転等
による回転誤検出が防止できる。また同様に、悪路走行
時の車両振動や車載制御機器(モータ、発電機等)のノ
イズによる回転誤検出も防止できる。
態では、ハイブリッドECU30からの始動要求信号S
1により直接トランジスタT1をON/OFFさせる構
成としたが、本実施の形態ではこれに代えて、エンジン
ECU10内のCPU11にてトランジスタT1をON
/OFFさせる構成とする。つまり本実施の形態では、
CPU11が「制御手段」としての機能を受け持つこと
となる。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説
明する。
面である。図5では、前記図2との違いとして、CPU
11からの出力によりトランジスタT1がON/OFF
されるようになっている。この場合、CPU11はハイ
ブリッドECU30からの始動要求信号S1をモニタ
し、同信号S1に応じてトランジスタT1をON/OF
Fする。その詳細を図6のフローチャートで説明する。
図6の処理は、例えば16msecの定期処理としてC
PU11により実施される。
ハイブリッドECU30からの始動要求信号S1により
始動要求の有無を判別する。始動要求有りの場合ステッ
プ102に進み、始動要求無しカウンタをクリアする。
続くステップ103では、トランジスタT1を駆動停止
(OFF)する。これにより、回転センサ40の検出波
形がそのまま波形整形回路12の比較器C1に入力さ
れ、回転パルスが生成される。そして、この回転パルス
からエンジン回転数が検知される。
4で始動要求無しカウンタをカウントアップし、続くス
テップ105でエンジン回転数が所定値以下であるか否
かを判別する。また、ステップ105がYESの場合
に、ステップ106で始動要求無しカウンタの値が所定
値以上であるか否かを判別する。ここで、ステップ10
5の所定値は、エンジン回転数が所定の低回転域にある
ことを判定するための判定値であり、一例として300
rpmである。また、ステップ106の所定値は1秒相
当の値である。
おいて、エンジン回転数が所定値以下の場合、或いは始
動要求無しカウンタが所定値以上の場合にはステップ1
07に進み、トランジスタT1を駆動(ON)する。こ
れにより、回転センサ40の検出波形が所定の低電圧レ
ベルに固定され、回転パルスの生成が停止される。な
お、ステップ105,106が共にNOの場合、トラン
ジスタT1のOFF状態が継続される。
の実施の形態と同様に、ノイズ等による回転誤検出を防
止することができる。また、CPU11によるトランジ
スタT1のON/OFFで回転検出及び非検出の状態が
適正に管理できる。
から始動要求無しの状態に移行する際、所定期間だけ通
常の回転検出(トランジスタT1のOFF状態)が継続
されるため、エンジンの運転停止直後において惰性回転
の状態をモニタすることが可能となる。
の形態における回路構成を示す図面である。図7では、
前記図2との違いとして、前記トランジスタT1に代え
て、ピックアップコイル42のハイサイドとグランドE
1との間に「スイッチング素子」としてのトランジスタ
T3が設けられている。トランジスタT3は、前記トラ
ンジスタT1と同様、ハイブリッドECU30からの始
動要求信号S1に応じてON/OFFされ、トランジス
タT3のOFF時には回転センサ40の検出波形がその
まま比較器C1の−入力端子に入力されるのに対し、ト
ランジスタT3のON時には回転センサ40の検出波形
が所定の低電圧レベルに固定される。つまり、トランジ
スタT3のON時には、センサ検出波形が比較器C1の
基準電圧V1よりも低電圧側で保持され、比較器C1の
出力が固定される。
形態と同様に、ノイズ等による回転誤検出を防止するこ
とができる。上記図7の構成において、ハイブリッドE
CU30からの始動要求信号S1によりトランジスタT
3を直接ON/OFFする構成に代えて、CPU11に
よりトランジスタT3をON/OFFする構成としても
良い。なおこの場合、CPU11の制御手順は前記図6
に準ずる。かかる場合にも、既述の優れた効果が同様に
得られるようになる。
波形整形回路12において比較器C1の基準電圧V1
を、回転パルス検出時用の第1電圧と、回転パルス非検
出時用の第2電圧とで切り替え可能に構成しており、特
に第2電圧を、センサ検出波形の電圧レベルよりも高電
圧側で設定する。
成を示す図面である。図8では、前記図2との違いとし
て、比較器C1の+入力端子と電源電圧VCとの間にト
ランジスタT4を設けている。トランジスタT4は、ハ
イブリッドECU30からの始動要求信号S1に応じて
ON/OFFされ、トランジスタT4のOFF時には、
基準電圧V1が通常通り抵抗器R3〜R6により生成さ
れる。この時の基準電圧V1が「第1電圧」であり、既
述の通りセンサ検出波形に応じて回転パルスが生成され
る。これに対し、トランジスタT4のON時には、基準
電圧V1がセンサ検出波形よりも高電圧に保持される。
この時の基準電圧V1が「第2電圧」であり、回転パル
スの生成が停止される。
S1=L時)にはトランジスタT4がOFF状態とな
り、通常通り回転パルスが出力される。また、エンジン
停止時(始動要求信号S1=H時)にはトランジスタT
4がON状態となり、回転パルスの出力が停止される。
出波形)は、図示しないツェナーダイオードにより一定
電圧にクランプされており、トランジスタT4のON時
にはこの一定電圧よりも高電圧となるよう基準電圧V1
が設定される。
通り必要に応じて回転検出を禁止し、ノイズ等による回
転誤検出を防止することができる。上記図8の構成にお
いて、ハイブリッドECU30からの始動要求信号S1
によりトランジスタT4を直接ON/OFFする構成に
代えて、CPU11によりトランジスタT4をON/O
FFする構成としても良い。なおこの場合、CPU11
の制御手順は前記図6に準ずる。かかる場合にも、既述
の優れた効果が同様に得られるようになる。
は、波形整形回路12を従来構成から変更せず、CPU
11(制御手段)によるソフト処理にて回転誤検出の防
止を図るものである。図9は16ms定期処理を示すフ
ローチャート、図10はNE割り込み処理を示すフロー
チャートであり、これらの処理は何れもCPU11によ
り実施される。
ハイブリッドECU30からの始動要求信号S1により
始動要求の有無を判別する。始動要求有りの場合ステッ
プ202に進み、始動要求無しカウンタをクリアする。
続くステップ203では、回転数算出禁止フラグをクリ
アする。
4で始動要求無しカウンタをカウントアップし、続くス
テップ205でエンジン回転数が所定値以下であるか否
かを判別する。また、ステップ205がYESの場合
に、ステップ206で始動要求無しカウンタの値が所定
値以上であるか否かを判別する。ここで、ステップ20
5の所定値は、エンジン回転数が所定の低回転域にある
ことを判定するための判定値であり、一例として300
rpmである。また、ステップ206の所定値は1秒相
当の値である。
おいて、エンジン回転数が所定値以下の場合、或いは始
動要求無しカウンタが所定値以上の場合にはステップ2
07に進み、回転数算出禁止フラグをセットする。
1では、回転数算出禁止フラグがセットされているか否
かを判別する。NOの場合ステップ302に進み、回転
数関連データを算出する。これにより、通常通り回転セ
ンサ40の検出波形に基づいてエンジン回転数が算出さ
れる。また、YESの場合ステップ303に進み、回転
数関連データを初期化する。これにより、回転センサ4
0の検出波形に基づくエンジン回転数の算出が禁止され
る。つまり、波形整形回路12から出力される回転パル
スが無効化されることとなる。
通りノイズ等による回転誤検出が防止できる。特に本実
施の形態では、ハード構成(波形整形回路)の変更なく
所望の効果を得ることができる。
から始動要求無しの状態に移行する際、所定期間だけ通
常の回転検出が継続されるため、エンジンの運転停止直
後における惰性回転の状態をモニタすることが可能とな
る。
体化できる。回転検出の要否を判断する条件として、上
述したエンジンの始動要求信号以外の条件を適用しても
良い。例えば、回転センサの異常時に回転検出不要と
し、センサ検出波形を固定する構成としても良い。
転非検出に切り替える条件としたが、これらの条件の少
なくとも何れかを無くして実現することも可能である。
上記2つの条件を共に無くす場合、例えば図6では、始
動要求無しと判断された時に直ちにトランジスタT1が
ONされ、回転検出が停止される。
について適用例を説明したが、他の方式の回転センサに
も適用できる。例えば、検出素子として磁気抵抗素子
(MRE)やホール素子等を用いた回転センサにも適用
できる。
御システムに本発明を適用したが、ハイブリッド車両以
外にもエンジン走行車両や電気自動車にも適用できる。
また、エンジン回転数を検出する用途以外にも本発明が
適用でき、要は回転体の回転を検出する任意の装置に適
用できる。
ステムの概要を示す構成図。
を示す電気回路図。
を示す電気回路図。
を示す電気回路図。
示すフローチャート。
回路、30…ハイブリッドECU、40…回転センサ、
41…回転パルサ、42…ピックアップコイル、C1…
比較器、T1,T3,T4…トランジスタ。
Claims (12)
- 【請求項1】回転体の回転を検出する検出素子と、該検
出素子による検出波形を入力して所定の基準電圧と比較
する比較器とを備え、その比較器の出力より回転パルス
を生成する回転検出装置において、 検出素子のハイサイドと所定の低電圧地点とを電気的に
断続するスイッチング素子を設けたことを特徴とする回
転検出装置。 - 【請求項2】前記スイッチング素子は、検出素子のハイ
サイドとローサイドとを断続するものである請求項1記
載の回転検出装置。 - 【請求項3】前記スイッチング素子は、検出素子のハイ
サイドとグランドとを断続するものである請求項1記載
の回転検出装置。 - 【請求項4】回転検出の要否を判断する制御手段を備
え、回転検出不要の場合、制御手段が前記スイッチング
素子をオンする請求項1乃至3の何れかに記載の回転検
出装置。 - 【請求項5】エンジン出力とモータ出力とを併用して走
行するハイブリッド車両についてその運転を制御するハ
イブリッド車両制御システムに適用され、エンジンへの
始動要求が出されない時、前記スイッチング素子をオン
する請求項1乃至3の何れかに記載の回転検出装置。 - 【請求項6】回転体の回転を検出する検出素子と、該検
出素子による検出波形を入力して所定の基準電圧と比較
する比較器とを備え、その比較器の出力より回転パルス
を生成する回転検出装置において、 前記比較器の基準電圧を、回転パルス検出時用の第1電
圧と、回転パルス非検出時用の第2電圧とで切り替え可
能に構成したことを特徴とする回転検出装置。 - 【請求項7】前記第2電圧を、検出素子による検出波形
の電圧レベルよりも高電圧側で設定した請求項6記載の
回転検出装置。 - 【請求項8】回転検出の要否を判断する制御手段を備
え、回転検出不要の場合、制御手段が前記比較器の基準
電圧を第1電圧から第2電圧へ切り替える請求項6又は
7記載の回転検出装置。 - 【請求項9】エンジン出力とモータ出力とを併用して走
行するハイブリッド車両についてその運転を制御するハ
イブリッド車両制御システムに適用され、エンジンへの
始動要求が出されない時、前記比較器の基準電圧を第1
電圧から第2電圧へ切り替える請求項6乃至8の何れか
に記載の回転検出装置。 - 【請求項10】回転体の回転を検出する回転センサと、
該回転センサの検出波形から回転パルスを生成する波形
整形回路と、回転検出の要否を判断する制御手段とを備
え、前記制御手段は、回転検出不要と判断した場合、前
記波形整形回路から出力される回転パルスを無効とする
ことを特徴とする回転検出装置。 - 【請求項11】エンジン出力とモータ出力とを併用して
走行するハイブリッド車両についてその運転を制御する
ハイブリッド車両制御システムに適用され、エンジンへ
の始動要求が出されない時、前記制御手段は前記波形整
形回路から出力される回転パルスを無効とする請求項1
0記載の回転検出装置。 - 【請求項12】請求項5,9,11の何れかに記載の回
転検出装置において、エンジンの始動要求が出された状
態から始動要求無しの状態に移行する際、所定期間だけ
通常の回転検出を行い、該所定期間が経過した後に回転
非検出とする回転検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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