JP3819546B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室外ユニット側に複数台の圧縮機を有する空気調和装置に係り、詳しくは、一部の圧縮機が故障した場合にも、能力低下等をできるかぎり防ぐ技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、大型店舗やオフィスビル等の冷房や暖房に供される空気調和システムでは、複数台の室外ユニットに多数台の室内ユニットを接続したものが多くなっている。
【0003】
この種の空気調和システムでは、室外ユニットのうちの一台を比較的大きな可変能力型のメイン室外ユニットとする一方で、他を比較的小さな定能力型のサブ室外ユニットとし、中央制御装置等によってこれらを適宜運転制御することで室内側の負荷変動に対応させる方式を採るものが多い。例えば、室外側の総能力を50馬力とする場合、メイン室外ユニット内に各5馬力の可変能力型圧縮機および定能力型圧縮機と10馬力の定能力型圧縮機とを配設し、3台のサブ室外ユニット内にそれぞれ10馬力の定能力型圧縮機を配設する。これにより、メイン室外ユニット内の可変能力型圧縮機が5段階の能力制御を行えるものであれば、室内側の負荷変動に対して1〜50馬力まで1馬力毎に能力制御が可能となり、良好な室温制御を実現できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した空気調和システムでは、集中制御装置やメイン室外ユニット内の制御装置(以下、集中制御装置に代表させる)により全室外ユニットの統括制御(圧縮機の運転台数制御や可変能力型圧縮機の能力制御等)が行われるが、一部の圧縮機が故障した場合には、室内側の負荷変動に対する制御追従性等が著しく悪くなることがあった。
【0005】
例えば、ある室外ユニット内で圧縮機に焼付き等の故障が生じた場合、サービス作業員は、故障圧縮機が運転され続けることによる弊害(故障の深刻化や冷凍回路への摩耗粉の混入等)を防止すべく、故障圧縮機に付設されたマグネットスイッチの二次側端子等を外す。この場合、故障圧縮機への電力供給が停止されるため、上述した弊害は起こらなくなるが、集中制御装置では圧縮機が故障していることを認識できない。したがって、集中制御装置からは故障圧縮機に対しても駆動指令が出力され、5馬力の能力を持つ故障圧縮機に駆動指令が出力されたとすると、室外側の総能力は集中制御装置が目標とした能力から5馬力減少する。この場合、室外側の総能力と室内側の負荷とが対応しなくなるため、冷房時を例にすると、室温が設定温度まで低下しなくなる。
【0006】
このような状況に陥ると、集中制御装置は、室温センサの検出結果等に基づいて能力の不足を判断した後、他の圧縮機にも駆動指令を出力して総能力を増加させる。ところが、室温のハンチング等を防止する都合上、このような追加駆動は室温が一定時間変化しない場合等に行われるため、室温が設定温度に達するまでに比較的長時間を要する。また、アンダーシュートにより室温が設定温度を下回ると、集中制御装置は、圧縮機の停止指令を出力するが、この際に停止指令が故障圧縮機に対して出力された場合には室外側の総能力は減少しないことになる。この場合も、集中制御装置は、室温センサの検出結果等に基づいて総能力の過剰を判定した後、他の圧縮機にも停止指令を出力して総能力を減少させるため、やはり、室温が設定温度に復帰するまでに比較的長時間を要する。
【0007】
本発明は上記状況に鑑みなされたものであり、一部の圧縮機が故障した場合にも、室外ユニット側の能力低下等をできるかぎり防ぐようにした空気調和装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1の発明では、室外ユニットを有すると共に、室内ユニット側の負荷に応じた能力を発生させるべく、室外ユニットを所定の運転制御則に基づき運転制御する空気調和装置であって、前記室外ユニットが複数の圧縮機を有し、前記圧縮機の故障を統括して圧縮機毎に判定する故障判定手段と、この故障判定手段により少なくとも一台の圧縮機の故障が判定された場合、故障した圧縮機に対する運転指令の出力を中止すると共に、所定の故障時運転制御則に基づき、故障した圧縮機を有する室外ユニット内の故障していない他の停止中の圧縮機に対して運転指令を出力する故障時運転制御手段とを備え、前記故障時運転制御則は、前記室内ユニット側の負荷から算出した目標能力に対する室外ユニット側の実能力の減少量が小さい他の停止中の圧縮機を運転指令の出力対象とするものを提案する。
【0009】
この発明では、例えば、故障判定手段がサービス作業員のスイッチ入力等により圧縮機の故障を判定すると、故障時運転制御手段は故障した圧縮機への運転指令の出力を中止し、故障した圧縮機と同等の能力を有する停止中の圧縮機に運転指令を出力する。
【0010】
また、請求項2の発明では、複数台の室外ユニットを有すると共に、室内ユニット側の負荷に応じた能力を発生させるべく、各室外ユニットを所定の運転制御則に基づき運転制御する空気調和装置であって、前記室外ユニットが少なくとも一台以上の圧縮機を有し、前記室外ユニット内の圧縮機の故障を統括して圧縮機毎に判定する故障判定手段と、この故障判定手段により少なくとも一台の室外ユニット内の圧縮機の故障が判定された場合、故障した圧縮機を有する室外ユニットの当該圧縮機に対する運転指令の出力を中止すると共に、所定の故障時運転制御則に基づき、故障した圧縮機を有する室外ユニット内の故障していない他の停止中の圧縮機に対して運転指令を出力する故障時運転制御手段とを備え、前記故障時運転制御則は、前記室内ユニット側の負荷から算出した目標能力に対する室外ユニット側の実能力の減少量が小さい他の停止中の圧縮機を運転指令の出力対象とするものを提案する。
【0011】
この発明では、例えば、故障判定手段がサービス作業員のスイッチ入力等によりある室外ユニット内の圧縮機の故障を判定すると、故障時運転制御手段は故障した圧縮機を有する室外ユニットへの運転指令の出力を中止し、故障した圧縮機と同等の能力を有する停止中の室外ユニットに対して運転指令を出力する。
【0012】
また、請求項3の発明では、請求項1または2の空気調和装置において、前記故障時運転制御手段は、室外ユニット側の総能力が前記室内ユニット側の負荷を超えない範囲で、前記停止中の圧縮機または室外ユニットに対する運転指令を出力するものを提案する。
【0013】
この発明では、故障時運転制御手段は、例えば、一台の圧縮機が故障した場合、室外ユニット側の総能力が前記室内ユニット側の負荷を超えない範囲で、故障した圧縮機の能力をできるかぎり補完させるべく停止中の圧縮機に駆動指令を出力する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明に係る空気調和システムの全体構成を示すブロック図であり、図2は室外ユニットおよび室内ユニット内の機器構成を示す概略図である。尚、これらの図において、冷媒回路は実線により示し、制御・通信系統は一点鎖線により示してある。
【0015】
図1に示したように、本実施形態の空気調和システムは、4台の室外ユニット(メイン室外ユニット1と第1〜第3サブ室外ユニット3a〜3c)と、多数台の室内ユニット5と、システム全体を統括制御する集中制御装置7とから構成されており、これら装置間が無極性2線方式のバスライン9を介して互いに接続されている。
【0016】
図2に示したように、メイン室外ユニット1内には、3台の圧縮機、すなわち、5馬力のPC圧縮機(1馬力毎に5段階で能力制御される可変能力型圧縮機)11、5馬力のAC圧縮機(定能力型圧縮機)13、10馬力のSC圧縮機(定能力型圧縮機)15の他、電磁式の四方弁17、室外熱交換器19、電動ファン21、アキュムレータ23等が設置されている。また、各サブ室外ユニット3a〜3c内には、圧縮機としては10馬力のSC圧縮機15のみが設置されており、それ以外はメイン室外ユニット1と同様の機器構成となっている。一方、室内ユニット5側には、電動膨張弁25、室内熱交換器27、電動ファン29等が設置されている。各室外ユニット1,3a〜3cおよび各室内ユニット5内の冷凍サイクル機器は、ガス冷媒あるいは液冷媒の流通に供される冷媒配管31〜43により接続されている。
【0017】
メイン室外ユニット1、サブ室外ユニット3a〜3c、室内ユニット5、集中制御装置7内には、CPUを始めとして、入出力インタフェースやROM、RAM等から構成された制御装置、すなわち、メイン室外ECU51、サブ室外ECU53、室内ECU55、集中ECU57が各々設置されている。
【0018】
メイン室外ECU51およびサブ室外ECU53は、内蔵した制御プログラムや各種センサ等からの入力信号に基づき、各圧縮機11,13,15(サブ室外ECU43の場合は、SC圧縮機15のみ)や四方弁17、電動ファン21等を駆動制御する。また、室内ECU55は、内蔵した制御プログラムや各種センサ等からの入力信号に基づき、電動膨張弁31や電動ファン33等を駆動制御する。そして、集中ECU57は、例えば室内ユニット5側の負荷に応じて室外ユニット1,3側の目標能力を決定する等、メイン室外ECU51、各サブ室外ECU53および各室内ECU55の統括制御を行う。
【0019】
次に、冷房運転時における冷媒の流れを説明する。
【0020】
空気調和システムが起動されると、メイン室外ユニット1内あるいは各サブ室外ユニット3a〜3c内では、アキュムレータ23から冷媒配管41〜43を経由して各圧縮機11,13,15(サブ室外ユニットでは、SC圧縮機15)に吸引されたガス冷媒は、断熱圧縮されることにより高温の高圧ガス冷媒となって吐出される。吐出された高圧ガス冷媒は、冷媒配管31〜34を経由して、四方弁17により進路を制御された後、冷媒配管35を経由して室外熱交換器19に流入する。高圧ガス冷媒は、室外熱交換器19内を通過する間に外気により冷却され、凝縮することによって液冷媒となった後、冷媒配管36,37を経由して各室内ユニット5の電動膨張弁25に流入する。
【0021】
液冷媒は、電動膨張弁25で流量を制御された後、各室内ユニット5内の室内熱交換器27に流入し、室内熱交換器27内を通過する間に気化してガス冷媒となり、気化潜熱により電動ファン29が送風した室内空気を冷却する。室内熱交換器27で気化したガス冷媒は、冷媒配管38,39、四方弁17、冷媒配管40を経由してアキュムレータ23に環流し、冷媒配管41〜43から再び各圧縮機11,13,15に吸引される。
【0022】
一方、暖房運転時には、四方弁17が破線で示すように切り換えられ、破線の矢印で示すように、冷媒の流れも冷房運転時とは逆になる。すなわち、各圧縮機11,13,15から吐出された高温の高圧ガス冷媒は、室内熱交換器27に導入された後、室内熱交換器27内を通過する間に凝縮して液冷媒となり、凝縮潜熱により電動ファン29が送風した室内空気を加熱する。次に、液冷媒は、室外熱交換器19に流入し、その内部を通過する間に外気により加熱され、気化することによってガス冷媒となった後、アキュムレータ23に環流して各圧縮機11,13,15に再び吸入される。
【0023】
以下、図3,図4のフローチャートと図5〜図8のグラフ−テーブルとに基づき、本実施形態における室外ユニット駆動制御の手順を説明する。
【0024】
空気調和システムでの冷暖房運転が開始されると、集中ECU57は、所定の制御インターバルで図3,図4に示した室外ユニット駆動制御サブルーチンを繰り返し実行する。集中ECU57は、このサブルーチンを開始すると、先ずステップS1で各室外ECU51,53や各室内ECU55等からの運転情報を読み込んだ後、ステップS3で室内側の負荷から目標能力PTを算出する。本実施形態の場合、目標能力PTは1〜50馬力の範囲で、1馬力毎に設定される。
【0025】
次に、集中ECU57は、ステップS5,S9,S13でメイン室外ユニット1内の圧縮機の故障判定を行う。すなわち、ステップS5でPC圧縮機11が故障しているか否かを判定し、ステップS7でAC圧縮機13が故障しているか否かを判定し、ステップS9でSC圧縮機15が故障しているか否かを判定する。そして、集中ECU57は、ステップS5の判定がYes(肯定)であれば、ステップS7でメインPC故障フラグFMPCを1とし、ステップS9の判定がYesであれば、ステップS11でメインAC故障フラグFMACを1とし、ステップS13の判定がYesであれば、ステップS15でメインSC故障フラグFMSCを1とする。尚、これら故障フラグFMPC,FMAC,FMSCは、空気調和システムの電源投入時における初期値が0に設定されている。
【0026】
本実施形態では、各圧縮機11,13,15のいずれかに故障が生じた場合、サービス作業員は、故障圧縮機へのマグネットスイッチの二次側端子等を外すと同時に、メイン室外ユニット1やサブ室外ユニット3a〜3cの操作パネル等に設けられた故障時切換スイッチを操作して、メイン室外ECU51やサブ室外ECU53に圧縮機の故障を認識させる。これにより、集中ECU57は、メイン室外ECU51やサブ室外ECU53からの入力信号に基づいて、各圧縮機11,13,15の故障を判定することが可能となる。
【0027】
次に、集中ECU57は、図4のステップS17,S21,S25で第1〜第3サブ室外ユニット3a〜3c内の圧縮機の故障判定を行う。すなわち、ステップS17で第1サブ室外ユニット3a内のSC圧縮機15が故障しているか否かを判定し、ステップS21で第2サブ室外ユニット3b内のSC圧縮機15が故障しているか否かを判定し、ステップS25で第3サブ室外ユニット3c内のSC圧縮機15が故障しているか否かを判定する。そして、集中ECU57は、ステップS17の判定がYesであれば、ステップS19で第1サブSC故障フラグFS1SCを1とし、ステップS21の判定がYesであれば、ステップS23で第2サブSC故障フラグFS2SCを1とし、ステップS25の判定がYesであれば、ステップS27で第3サブSC故障フラグFS3SCを1とする。尚、これら故障フラグFS1SC,FS2SC,FS3SCも、空気調和システムの電源投入時における初期値が0に設定されている。
【0028】
ステップS25での判定を終えると、集中ECU57は、ステップS29で故障圧縮機が存在しないか否か、すなわち、上述した各故障フラグが全て0であるか否かを判定する。そして、この判定がYesであれば、集中ECU57は、ステップS31でROM等に格納された正常時運転制御則に基づき、メイン室外ECU51やサブ室外ECU53に駆動指令を出力する。
【0029】
例えば、目標能力PTが1〜20馬力の範囲では、集中ECU57は、メイン室外ECU51に駆動指令を出力し、メイン室外ユニット1内の各圧縮機11,13,15や電動ファン21を適宜駆動させる。また、目標能力PTが21馬力を超えると、集中ECU57は、サブ室外ECU53にも駆動指令を出力し、各サブ室外ユニット3a〜3c内のSC圧縮機15や電動ファン21を追加駆動させる。図5には、グラフとテーブルとによって、故障圧縮機が存在しない場合における、目標能力PTと実能力PRとの関係と、圧縮機への駆動指令の出力状態(○印で駆動指令の出力を示す)とを各々示してある。
【0030】
一方、故障フラグの少なくとも一つが1となり、ステップS29の判定がNo(否定)になると、集中ECU57は、ステップS33でROM等に格納された故障時運転制御則に基づき、メイン室外ECU51やサブ室外ECU53に駆動指令を出力する。
【0031】
図6には、グラフとテーブルとによって、AC圧縮機13が故障した場合においての、目標能力PTと実能力PRとの関係と、圧縮機への駆動指令の出力状態とを各々示してある。この図に示すように、集中ECU57は、メインAC故障フラグFMACが1になると、目標能力PTの値が正常時運転制御則でAC圧縮機13に駆動指令を出力する領域(6〜10馬力、16〜20馬力、26〜30馬力、36〜40馬力、46〜50馬力)にある場合、PC圧縮機11に対して最大能力(5馬力…◎印で示す)を発生させる駆動指令を出力する。
【0032】
これにより、上記領域での実能力PRは、目標能力PTを超えない範囲で比較的大きな値(それぞれ、5馬力、15馬力、25馬力、35馬力、45馬力)となり、目標能力PTに対する実能力PRの減少量が比較的小さく(1〜5馬力)なる。図6中には、正常時運転制御則で駆動指令を出力した場合の実能力PRを破線で示したが、これから判るように、従来装置では、上記領域で実能力PRが目標能力PTに対して一律にAC圧縮機13の能力分(5馬力)減少している。尚、目標能力PTに対する実能力PRの減少量を更に少なくするべく、例えば、目標能力PTの値が10馬力,20馬力,30馬力,40馬力の場合には、PC圧縮機11への駆動指令を出力せず、SC圧縮機15に駆動指令を出力するようにしてもよい。 図7には、グラフとテーブルとによって、メイン室外ユニット1内のSC圧縮機15が故障した場合においての、目標能力PTと実能力PRとの関係と、圧縮機への駆動指令の出力状態とを各々示してある。この図に示すように、集中ECU57は、メインSC故障フラグFMSCが1になると、目標能力PTの値が正常時運転制御則でメイン室外ユニット1内のSC圧縮機15に駆動指令を出力する領域(11〜50馬力)にある場合、メイン室外ユニット1内のSC圧縮機15の能力分(10馬力)を補完させるように、第1〜第3サブ室外ユニット3a〜3c内のSC圧縮機15への駆動指令を早めに出力する。
【0033】
これにより、上記領域での実能力PRは、目標能力PTが所定値(40馬力)に至るまでは、目標能力PTと同一となることになる。図6中には、正常時運転制御則で駆動指令を出力した場合の実能力PRを破線で示したが、これから判るように、従来装置では、上記領域で実能力PRが目標能力PTに対して一律にSC圧縮機13の能力分(10馬力)減少している。
【0034】
図8には、グラフとテーブルとによって、メイン室外ユニット1内のAC圧縮機13と第1サブ室外ユニット3a内のSC圧縮機15とが故障した場合においての、目標能力PTと実能力PRとの関係と、圧縮機への駆動指令の出力状態とを各々示してある。この図に示すように、集中ECU57は、メインAC故障フラグFMACと第1サブSC故障フラグFS1SCとが共に1になると、目標能力PTの値が正常時運転制御則でAC圧縮機13に駆動指令を出力する領域(6〜10馬力、16〜20馬力、26〜30馬力、36〜40馬力、46〜50馬力)にある場合には、PC圧縮機11に対して最大能力を発生させる駆動指令を出力し、更に第1サブ室外ユニット3a内のSC圧縮機15に駆動指令を出力する領域(21〜50馬力)にある場合、第1サブ室外ユニット3a内のSC圧縮機15の能力分(10馬力)を補完させるように、第2,第3サブ室外ユニット3b,3c内のSC圧縮機15への駆動指令を早めに出力する。
【0035】
これにより、上記領域では、目標能力PTが所定値(35馬力)に至るまでは、目標能力PTに対する実能力PRの減少量が比較的小さく(1〜5馬力)なることになる。図6中には、正常時運転制御則で駆動指令を出力した場合の実能力PRを破線で示したが、これから判るように、従来装置では、上記領域で目標能力PTに対して最大でAC圧縮機13とSC圧縮機13との能力分(15馬力)減少している。尚、目標能力PTに対する実能力PRの減少量を更に少なくするべく、例えば、目標能力PTの値が10馬力,20馬力,30馬力の場合には、PC圧縮機11への駆動指令を出力せず、SC圧縮機15に駆動指令を出力するようにしてもよい。
【0036】
このように、本実施形態では、一部の圧縮機が故障したことによる能力の減少を、目標能力を超えない範囲で他の圧縮機のバックアップ運転により補完させるようにしたため、従来装置のような室温制御性の著しい悪化等が防止できるようになった。
【0037】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれに限られるものではない。例えば、上記実施形態は本発明を複数の圧縮機を内蔵した1台のメイン室外ユニットと単一の圧縮機を内蔵した3台のサブ室外ユニットとを構成要素とする空気調和システムに適用したものであるが、複数台の圧縮機を内蔵した単一の室外ユニットを備えた空気調和システム等に適用してもよい。また、メイン室外ユニットに内蔵される圧縮機が2台または4台以上であってもよいし、能力可変型圧縮機と定能力型圧縮機との組合せについても種々の形態が採り得る。また、上記実施形態では、サービス作業員によるスイッチ操作に基づいて、集中ECUが各圧縮機の故障を認識するものとしたが、各圧縮機の駆動電流値に基づきその故障を認識するようにしてもよい。更に、冷凍サイクルの機器構成や制御・通信系統等の他、制御の具体的手順等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、室外ユニットを有すると共に、室内ユニット側の負荷に応じた能力を発生させるべく、室外ユニットを所定の運転制御則に基づき運転制御する空気調和装置であって、前記室外ユニットが複数の圧縮機を有し、前記圧縮機の故障を統括して圧縮機毎に判定する故障判定手段と、この故障判定手段により少なくとも一台の圧縮機の故障が判定された場合、故障した圧縮機に対する運転指令の出力を中止すると共に、所定の故障時運転制御則に基づき、故障した圧縮機を有する室外ユニット内の故障していない他の停止中の圧縮機に対して運転指令を出力する故障時運転制御手段とを備え、前記故障時運転制御則は、前記室内ユニット側の負荷から算出した目標能力に対する室外ユニット側の実能力の減少量が小さい他の停止中の圧縮機を運転指令の出力対象とするようにしたため、室外ユニットの能力の減少が抑制され、室温制御性の低下等が起こり難くなる。
【0039】
また、請求項2の発明によれば、複数台の室外ユニットを有すると共に、室内ユニット側の負荷に応じた能力を発生させるべく、各室外ユニットを所定の運転制御則に基づき運転制御する空気調和装置であって、前記室外ユニットが少なくとも一台以上の圧縮機を有し、前記室外ユニット内の圧縮機の故障を統括して圧縮機毎に判定する故障判定手段と、この故障判定手段により少なくとも一台の室外ユニット内の圧縮機の故障が判定された場合、故障した圧縮機を有する室外ユニットの当該圧縮機に対する運転指令の出力を中止すると共に、所定の故障時運転制御則に基づき、故障した圧縮機を有する室外ユニット内の故障していない他の停止中の圧縮機に対して運転指令を出力する故障時運転制御手段とを備え、前記故障時運転制御則は、前記室内ユニット側の負荷から算出した目標能力に対する室外ユニット側の実能力の減少量が小さい他の停止中の圧縮機を運転指令の出力対象とするようにしたため、室外ユニット側の総能力の減少が抑制され、室温制御性の低下等が起こり難くなる。
【0040】
また、請求項3の発明によれば、請求項1または2の空気調和装置において、前記故障時運転制御手段は、室外ユニット側の総能力が前記室内ユニット側の負荷を超えない範囲で、前記停止中の圧縮機または室外ユニットに対する運転指令を出力するものとしたため、能力の過剰による室温のハンチングが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】室外ユニットおよび室内ユニット内の機器構成を示す概略図である。
【図3】室外ユニット駆動制御の手順を示すフローチャートである。
【図4】室外ユニット駆動制御の手順を示すフローチャートである。
【図5】実施形態の作用を示すグラフ−テーブルである。
【図6】実施形態の作用を示すグラフ−テーブルである。
【図7】実施形態の作用を示すグラフ−テーブルである。
【図8】実施形態の作用を示すグラフ−テーブルである。
【符号の説明】
1 メイン室外ユニット
3a〜3c サブ室外ユニット
5 室内ユニット
7 集中制御装置
9 バスライン
11 PC圧縮機
13 AC圧縮機
15 SC圧縮機
51 メイン室外ECU
53 サブ室外ECU
55 室内ECU
57 集中ECU

Claims (3)

  1. 室外ユニットを有すると共に、室内ユニット側の負荷に応じた能力を発生させるべく、室外ユニットを所定の運転制御則に基づき運転制御する空気調和装置であって、
    前記室外ユニットが複数の圧縮機を有し、
    前記圧縮機の故障を統括して圧縮機毎に判定する故障判定手段と、
    この故障判定手段により少なくとも一台の圧縮機の故障が判定された場合、故障した圧縮機に対する運転指令の出力を中止すると共に、所定の故障時運転制御則に基づき、故障した圧縮機を有する室外ユニット内の故障していない他の停止中の圧縮機に対して運転指令を出力する故障時運転制御手段とを備え
    前記故障時運転制御則は、前記室内ユニット側の負荷から算出した目標能力に対する室外ユニット側の実能力の減少量が小さい他の停止中の圧縮機を運転指令の出力対象とすることを特徴とする空気調和装置。
  2. 複数台の室外ユニットを有すると共に、室内ユニット側の負荷に応じた能力を発生させるべく、各室外ユニットを所定の運転制御則に基づき運転制御する空気調和装置であって、
    前記室外ユニットが少なくとも一台以上の圧縮機を有し、
    前記室外ユニット内の圧縮機の故障を統括して圧縮機毎に判定する故障判定手段と、
    この故障判定手段により少なくとも一台の室外ユニット内の圧縮機の故障が判定された場合、故障した圧縮機を有する室外ユニットの当該圧縮機に対する運転指令の出力を中止すると共に、所定の故障時運転制御則に基づき、故障した圧縮機を有する室外ユニット内の故障していない他の停止中の圧縮機に対して運転指令を出力する故障時運転制御手段とを備え
    前記故障時運転制御則は、前記室内ユニット側の負荷から算出した目標能力に対する室外ユニット側の実能力の減少量が小さい他の停止中の圧縮機を運転指令の出力対象とすることを特徴とする空気調和装置。
  3. 前記故障時運転制御手段は、室外ユニット側の総能力が前記室内ユニット側の負荷を超えない範囲で、前記停止中の圧縮機または室外ユニットに対する運転指令を出力することを特徴とする、請求項1または2記載の空気調和装置。
JP18180497A 1997-06-23 1997-06-23 空気調和装置 Expired - Lifetime JP3819546B2 (ja)

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