JP3819170B2 - ヘッドキャリッジ装置の駆動方式及びディスク装置 - Google Patents

ヘッドキャリッジ装置の駆動方式及びディスク装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はヘッドキャリッジ装置の駆動方式及びディスク装置に係り、特に高密度記録に適したヘッドキャリッジ装置の駆動方式及びディスク装置に関する。
現在、3.5インチ型等の磁気ディスク装置の高密度記録化が進んでいる。高密度記録化のためには、磁気ディスクの単位長さ当たりのトラックの数(TPI)を、多くすることが必要である。TPIを多くすると、各トラックの幅が狭くなり、よって、磁気ヘッドの位置決め精度を向上させる必要がある。TPIを例えば25000としようとすると、トラックピッチが1μmとなり、磁気ヘッドの位置決め精度は0.1μm以下であることを要求される。また、磁気ディスク装置はノートパソコン等に組み込まれバッテリで動作されるものであり、消費電力の低減を図ることが求められている。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は先に特願平10−72882号、発明の名称「ディスク装置及びヘッドキャリッジ装置」(本願の出願時点において出願公開されてはいない)において、高密度記録に適した磁気ディスク装置を出願した。この磁気ディスク装置は、磁気ヘッドキャリッジ装置と制御手段とよりなり、磁気ヘッドキャリッジ装置を、磁気ヘッドを有し、軸に関して回動可能に支持されており、回動して磁気ヘッドを回転するディスクの径方向に移動させる磁気ヘッドキャリッジと、該軸に関して上記磁気ヘッドと反対側に設けてあり、該磁気ヘッドキャリッジを回動させる力を発生する第1の駆動手段と、第1の駆動手段とは別の部位に配してある第2の駆動手段とよりなる構成とし、制御手段が磁気ヘッドを別トラックに移動させるシーク動作時には第1の駆動手段を動作させ、磁気ヘッドをトラックに追従させるフォロイング動作時には、第2の駆動手段を動作させるようにした磁気ディスク装置を出願した。この磁気ディスク装置は、並進力が磁気ヘッドスライダのトラックに対する位置決めの影響が受けにくい方向であることによって、磁気ヘッドスライダがトラックに対して高精度に位置決めされ、フォロイング動作は精度良く行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の第2の駆動手段は補助的に設けてあるものであり、トルク定数は第1の駆動手段のトルク定数に比べて相当に小さい。よって、第2の駆動手段のみでフォロイング動作を行なうと、フォロイング動作時の消費電力が大きくなっていた。
【0004】
そこで、本発明は、上記課題を解決したヘッドキャリッジ装置の駆動方式及びディスク装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、ヘッドを有し、軸に関して回動可能に支持されており、回動して該ヘッドを回転するディスクの径方向に移動させるヘッドキャリッジと、該軸に関して上記ヘッドと反対側に設けてあり、該ヘッドキャリッジを回動させる力を発生する第1の駆動手段と、該第1の駆動手段とは別の部位に配してあり、該第1の駆動手段のトルク定数より小さいトルク定数を有する第2の駆動手段とよりなるヘッドキャリッジ装置を、上記ヘッドを上記ディスク上の目標トラックに移動させたシーク動作に続いて上記ヘッドを上記ディスク上のトラックに追従させるフォロイング動作時に駆動させる駆動方式であって、
前記ディスクの偏心成分を補正するための偏心成分補正用電流を発生する第1の制御器と、前記ディスクの偏心成分が補正されたのちに残った位置誤差分を補正するための補正用電流を発生する第2の制御器とを備えた制御手段を有し、
該制御手段は、フォロイング動作時に、前記第1の制御器からの前記偏心成分補正用電流によって前記第1の駆動手段を駆動させ、且つ、前記第2の制御器からの前記補正用電流によって前記第2の駆動手段を駆動させるようにしたものである。
【0006】
低周波数領域についてはトルク定数の大きい第1の駆動手段を動作させ、高周波数領域についてはトルク定数の小さい第2の駆動手段を動作させることによって、第2の駆動手段のみでフォロイング動作を行なう場合に比べて、消費電力を大幅に削減することが可能となる。
第1の駆動手段の動作は低周波数領域に限られるため、第1の駆動手段が発生する駆動力のうち軸受に起因する並進モードである一次共振周波数成分の駆動力は少なく、第1の駆動手段の駆動がヘッドキャリッジ装置を共振させることは起きない。また、トルク定数の小さい第2の駆動手段は小型であり、一次共振周波数のピークのゲインは小さい。高周波領域における制御は主に第2の駆動手段を動作させてなされているため、フォロイング動作は、第2の駆動手段のみでフォロイング動作を行なう場合と同様に高い精度で行なうことが可能となる。
【0017】
請求項2の発明は、ディスク装置において、請求項1に記載のヘッドキャリッジ装置の駆動方式を適用した構成としたものである。
請求項1記載のヘッドキャリッジ装置の駆動方式を適用することによって、消費電力が削減されたディスク装置を実現することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
〔第1実施例〕
説明の便宜上、先ず、本発明の第1実施例になるヘッドキャリッジ装置の駆動方式が適用される第1及び第2の磁気ヘッドキャリッジ装置及び磁気ディスク装置について説明する。
【0019】
図4(A),(B)は第1の磁気ディスク装置40を示す。磁気ディスク装置40は、箱形状のシャーシベース44内に、磁気ディスク45がスピンドル軸46に回転可能に設けてあり、且つ、第1の磁気ヘッドキャリッジ装置41が組み込まれている構成である。
磁気ヘッドキャリッジ装置41は、図3(A),(B)に示すように、アーム形状のヘッドキャリッジ47を有する。ヘッドキャリッジ47は、ハブ部47aと、このハブ部47aからX2方向に延びているアーム部47bと、ハブ部47aからX1方向に延びているフォーク形状部47cとよりなる。玉軸受48は、図3(B)に示すように軸49をシャーシベース44に固定されて設けてある。ヘッドキャリッジ47は、ハブ部47aの貫通穴47a1を玉軸受48に嵌合させて固定してあり、軸49を中心に回動可能である。
【0020】
CXはヘッドキャリッジ47の長手方向の軸線であり、軸49を通る。CYは軸49を通り、軸線CXと直交する線である。CZは、軸49の軸線である。X1、X2は軸線CXの方向、Y1、Y2は線CYの方向、Z1,Z2は軸線CZの方向、即ち、高さ方向である。
アーム部47bのX2方向の先端には、端面に磁気ヘッドを有する磁気ヘッドスライダ42が固定されたヘッドサスペンション50が取り付けてある。ヘッドキャリッジ47が回動することによって、磁気ヘッドスライダ42が回転している磁気ディスク45の径方向に移動する。
【0021】
ヘッドキャリッジ47のX1方向側には、シーク動作時に動作する主磁気駆動装置51が設けてある。主磁気駆動装置51は、特許請求の範囲の欄記載の「第1の駆動手段」を構成し、シャーシベース44に固定してある磁気回路構造体52と、フォーク形状部47cに固定してある偏平の四角形の駆動コイル53とよりなる。磁気回路構造体52は、駆動コイル53をZ1,Z2方向上挟んでいる永久磁石54とヨーク55とよりなる。永久磁石54は、板状であり、円弧形状を有しており、周方向上、中央で分割されて二極に着磁されている。
【0022】
特に図3(B)に示すように、60は副磁気駆動装置であり、線CY上であって、軸49よりY1方向側の部位であって、玉軸受48に近接して、平面図(図3(A))上、ハブ部47a内に含まれる領域に設けてある。軸49よりY1方向側とは、軸線CXに関して、磁気ディスク45のスピンドル軸46とは反対側の意味である。副磁気駆動装置60が、特許請求の範囲の欄記載の「第2の駆動手段」を構成する。
【0023】
副磁気駆動装置60は、主磁気駆動装置51に比べて数分の1の小さいサイズであり、フォロイング時に動作するものであり、発生する駆動力はシーク動作に必要とされる駆動力に比べて小さくて足り、よって、主磁気駆動装置51に比べて数分の1の小さいサイズで足り、よって、上記のように、平面図上、ハブ部47a内に含まれる領域内に組み込まれている。
【0024】
副磁気駆動装置60は、対向している偏平の四角形の駆動コイル61と永久磁石62と、ヨーク63、64とよりなる。偏平の駆動コイル61は、ヨーク63の上面に固定されて、シャーシベース44に固定してある。永久磁石62は、ヨーク64の下面に固定されて、ハブ部47aの下面の凹部47a1内に固定してある。永久磁石62は、板状であり、円弧形状を有しており、周方向上、中央で分割されて二極に着磁されている。偏平の駆動コイル61の大きさは、軸49を通る半径方向に延在する二つの辺部分61a,61b間の開き角度αが、上記の駆動コイル53の対応する辺部分の開き角度αと同じである構成である。ヘッドキャリッジ47がどの回動位置に位置している場合にも副磁気駆動装置60が正常に動作するようにするためである。
【0025】
駆動コイル61は、主磁気駆動装置51の駆動コイル53に比べて相当に小さく、副磁気駆動装置60のトルク定数(所定の駆動電流を流した場合に発生するトルクをいう)は、主磁気駆動装置51のトルク定数に比べて格段に小さい。
65はフレキシブルケーブル(FPC)であり、ヘッドキャリッジ47のハブ部47aの側面より湾曲して引き出されており、他端はコネクタ66に接続されている。
【0026】
次に、上記構成の磁気ディスク装置40の動作(フォロイング動作を除く)について説明する。
磁気ディスク装置40が動作するときに、磁気ヘッドキャリッジ装置41は、図5中、マイクロコントローラユニット(MCU)70によって制御されて動作する。71はバスである。読み取り時には、磁気ヘッドスライダ42が回転している磁気ディスク45からピックアップした情報がリードライト回路72によって読み取られる。書込時には、リードライト回路72より出力される情報が磁気ヘッドスライダ42によって磁気ディスク45に書き込まれる。また、位置検出回路73が、磁気ヘッドスライダ42が回転している磁気ディスク45からピックアップした情報より、磁気ヘッドスライダ42がトレースしている磁気ディスク45のトラック45aを検出する。
【0027】
MCU70からシーク指令が出ると、主磁気駆動装置駆動回路74が動作し、駆動コイル53に駆動電流が供給され、主磁気駆動装置51が動作して、ヘッドキャリッジ47が回動されて、磁気ヘッドスライダ42が所定のトラックに移動される。主磁気駆動装置51は大きい力F10を発生し、ヘッドキャリッジ47は素早く回動され、シークは短い時間で完了する。
【0028】
次に第2の磁気ヘッドキャリッジ装置41Cについて説明する。
図7(A),(B)は第2の磁気ヘッドキャリッジ装置41Cを示す。磁気ヘッドキャリッジ装置41Cは、副磁気駆動装置60C以外は前記の磁気ヘッドキャリッジ装置41の構成と同じである。
副磁気駆動装置60Cは、線CX上であって、軸49よりX2方向側の部位(磁気ヘッドスライダ42側の部位)であって、玉軸受48に近接して、平面図上、ハブ部47aC内に含まれる領域に設けてある。
【0029】
副磁気駆動装置60Cは、図7(B)に示すように、偏平の四角形の駆動コイル61Cがコイルサポート70によってシャーシベース44に立てて固定してあり、ハブ部47aCに形成してある円弧状のスリット47a1C内に入っており、永久磁石62Cが玉軸受48の外輪の周面に固定してあり、ヨーク63Cが円弧状のスリット47a1Cの壁面に固定してある構造である。
【0030】
図8中のMCU70からシーク指令がでると、主磁気駆動装置駆動回路74が動作し、駆動コイル53に駆動電流が供給され、主磁気駆動装置51が動作して、ヘッドキャリッジ47Cが回動されて、磁気ヘッドスライダ42が所定のトラックに移動される。
以上が本発明の第1実施例になるヘッドキャリッジ装置の駆動方式が適用される第1及び第2の磁気ヘッドキャリッジ装置及び磁気ディスク装置についての説明である。
【0031】
次に、本発明の第1実施例になるヘッドキャリッジ装置の駆動方式について説明する。
図1は本発明の第1実施例になるヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
図1中、81は第1の制御器であり、ROMを有し、磁気ディスク装置40の磁気ディスク45の偏心(トラック45aの偏心)の情報がROMに記憶されている。磁気ディスク装置40の磁気ディスク45の偏心(トラック45aの偏心)の情報は、図2に示すコントローラ85と、D/Aコンバータ86と、副磁気駆動装置60とよりなる回路構成を利用して、以下のようにして得ている。
【0032】
先ず、副磁気駆動装置60のみでフォロイング動作を行なったときの電流値を適当な時間分取り込む。次いで、この取り込んだ電流値をフーリエ変換して、偏心成分のみを取り出す。最後に、取り出した偏心成分に、主磁気駆動装置51のトルク定数と副磁気駆動装置60のトルク定数とで決まる定数k(=主磁気駆動装置51のトルク定数/副磁気駆動装置60のトルク定数)を乗算する。以上によって磁気ディスク45の偏心(トラック45aの偏心)の情報が得られる。
【0033】
この磁気ディスク45の偏心(トラック45aの偏心)の情報は、常に一定とは限らないので、適当な時間間隔で再度求め、古い情報を常に最新の情報で置き換える。
第1の制御器81は、磁気ディスク装置40の磁気ディスク45の偏心(トラック45aの偏心)を、主磁気駆動装置51をして補正させるための偏心成分補正用電流aを発生する。この偏心成分補正用電流aは周波数が低い正弦波である。第1の制御器80よりの偏心成分補正用電流aは、主磁気駆動装置51に加えられる。
【0034】
82は第2の制御器であり、磁気ヘッドスライダ42の目標位置を示す信号から磁気ヘッドスライダ42よりの実際の位置を示す信号を減算した位置誤差信号を供給されて、位置誤差補正用電流bを生成する。この位置誤差補正用電流bは、磁気ヘッドスライダ42のトラック45aに対する位置誤差より磁気ディスク45の補正された偏心(トラック45aの偏心)成分を差し引いて残った位置誤差を補正するための信号であり、高い周波数を有する。第2の制御器82よりの補正用電流bは、副磁気駆動装置60(60C)に加えられる。
【0035】
主磁気駆動装置51が偏心成分補正用電流aにより駆動され、且つ、副磁気駆動装置60(60C)が位置誤差補正用電流bによって駆動され、ヘッドキャリッジ47(47C)は、主磁気駆動装置51と副磁気駆動装置60とによって駆動され、磁気ヘッドスライダ42がトラック45aに追従する。
ここで、図3に示すヘッドキャリッジ47の場合と、図7に示すヘッドキャリッジ47Cの場合とに分けて説明する。
【0036】
先ず図3に示すヘッドキャリッジ47の場合について説明する。
ヘッドキャリッジ47の駆動を、主磁気駆動装置51による駆動と副磁気駆動装置60による駆動とに分けて考えてみる。
図6(A),(B)に示すように、主磁気駆動装置51は力F9を発生する。この主磁気駆動装置51による駆動によって、磁気ヘッドスライダ42は磁気ディスク45の偏心に追従して磁気ディスク45の偏心を補正する。
【0037】
副磁気駆動装置60による駆動によって、磁気ヘッドスライダ42は主磁気駆動装置51による駆動によっては補正しきれない位置誤差を補正する。
よって、トルク定数が小さいために消費電力が大きい副磁気駆動装置60は、トルク定数が大きい主磁気駆動装置51の駆動によって補正しきれずに残った位置誤差を補正すれば足り、第1及び第2の磁気ヘッドキャリッジ装置40、40Cは、先願の発明のように、副磁気駆動装置だけで磁気ディスク45の偏心分も含めて全体の位置誤差を補正する構成に比べて、消費電力が10〜20%削減される。
【0038】
なお、主磁気駆動装置51による駆動の周波数は、磁気ディスク45の回転周波数であるので、数KHzである。よって、主磁気駆動装置51の駆動によっては、玉軸受48の剛性に起因する並進モードは励振されない。また、副磁気駆動装置60が発生する力F11又は力F12は、図6(A),(B)に示す方向である。よって、玉軸受48の剛性に起因するトラック方向の並進モードは励振されない。このため、サーボ系の制御帯域が高められ、磁気ヘッドスライダ42はトラック45aに対して高精度に位置決めされ、フォロイング動作は精度良く行われる。
【0039】
次に、図7に示すヘッドキャリッジ47Cの場合について説明する。
ヘッドキャリッジ47Cの駆動を、主磁気駆動装置51による駆動と副磁気駆動装置60Cによる駆動とに分けて考えてみる。
主磁気駆動装置51は力F9を発生する。この主磁気駆動装置51による駆動によって、磁気ヘッドスライダ42は磁気ディスク45の偏心を補正する。
【0040】
よって、トルク定数が小さいために消費電力が大きい副磁気駆動装置60Cは、トルク定数が大きい主磁気駆動装置51の駆動によって補正しきれずに残った位置誤差を補正すれば足り、先願の発明のように、副磁気駆動装置だけで磁気ディスク45の偏心分も含めて全体の位置誤差を補正する構成に比べて、消費電力が10〜20%削減される。
【0041】
なお、上記ヘッドキャリッジ47について説明した理由と同じ理由によって、磁気ヘッドスライダ42はトラック45aに対して高精度に位置決めされ、フォロイング動作は精度良く行われる。
〔第1実施例の第1の変形例〕
図10は本発明の第1実施例の第1の変形例になるヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
【0042】
図10中、91は第1の制御器であり、フレキシブルケーブル(FPC)65の弾性力によってヘッドキャリッジ47(47C)にこれを反時計方向に回動させるように作用するバイアス回動力が例えばROMに記憶してある。このバイアス回動力は直流成分である。このバイアス回動力は、図2の回路構成を利用して以下のように求める。
【0043】
先ず、副磁気駆動装置60のみでフォロイング動作を行なったときの電流値を全てのサンプルに対して平均化する。次いで、この平均化した値に、前記定数k(=主磁気駆動装置51のトルク定数/副磁気駆動装置60のトルク定数)を乗算する。以上によって、主磁気駆動装置51に与える直流成分が得られる。
なお、主磁気駆動装置51に与える直流成分はフォロイングするトラックによって変化する。このため、磁気ディスク45の外周から内周までの数点のトラックで副磁気駆動装置60のみでフォロイング動作を行なったときの電流値を測定し、各トラックに対する電流値の表として保持しておき、隣合う測定点の間のトラックについては、電流値を内挿により近似的に求めればよい。
【0044】
また、主磁気駆動装置51に与える直流成分は、常に一定とは限らないので、適当な時間間隔で再度求め、古い情報を常に最新の情報で置き換える。
ヘッドキャリッジ47(47C)には、フレキシブルケーブル(FPC)65の弾性力によって及び高速回転する磁気ディスク45が起こす風によってヘッドキャリッジ47(47C)を回動させるように作用するバイアス回動力が作用している。上記の第1の制御器91は、このバイアス回動力を、主磁気駆動装置51をして相殺させるためのバイアス回動力補正用電流a1を生成する。このバイアス回動力補正用電流a1はDC電流である。第1の制御器91よりのバイアス回動力補正用電流a1は、主磁気駆動装置51に加えられる。
【0045】
92は第2の制御器であり、磁気ヘッドスライダ42の目標位置に対する位置誤差信号(磁気ヘッドスライダ42の出力から直に求められる)を供給されて、位置誤差補正用電流b1を生成する。この位置誤差補正用電流b1は、高い周波数成分まで含まれる。第2の制御器92よりの位置誤差補正用電流b1は、副磁気駆動装置60(60C)に加えられる。
【0046】
フォロイング動作時には、主磁気駆動装置51が駆動信号a1により駆動され、且つ、副磁気駆動装置60(60C)が駆動信号b1によって駆動され、図3及び図7に示すヘッドキャリッジ47、47Cは、主磁気駆動装置51と副磁気駆動装置60(60C)とによって駆動され、磁気ヘッドスライダ42がトラック45aに追従する。
【0047】
図3及び図7に示す磁気ヘッドキャリッジ装置41、41Cにおいて、フレキシブルケーブル(FPC)65の弾性力によるバイアス回動力を相殺する分の回動力は、トルク定数の大きい主磁気駆動装置51によってまかなわれ、トルク定数の小さい副磁気駆動装置60(60C)は通常より上記のバイアス回動力の分だけ少ないトルクを発生させれば足りる。
【0048】
よって、副磁気駆動装置60(60C)だけでフォロイング動作を行なう場合に比べて、主磁気駆動装置51のトルク定数が副磁気駆動装置60(60C)のトルク定数に比べて大きい分、フォロイング動作時に消費される電力が少なくて済む。先願の発明のように、副磁気駆動装置だけで位置誤差を補正する構成に比べて、消費電力を50%以上削減される。
【0049】
なお、図1のブロック図で示す発明と図10のブロック図で示す発明とを組み合わせてもよい。この構成によれば、副磁気駆動装置60(60C)への電流の値を更に小さく出来、よって、フォロイング動作の消費電力は従来に比べて50%以上削減される。
〔第1実施例の第2の変形例〕
図11は本発明の第1実施例の第2の変形例になるヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
【0050】
位置決め誤差信号は第2の制御器102に入力され、第2の制御器102がフォロイング動作のための制御信号を出力する。
第1の制御器101は、第2の制御器102の出力が入力されるように設けてあり、副磁気駆動装置60(60C)の変位を計算する副磁気駆動装置の変位推定部101aと主磁気駆動装置51への入力を計算する制御信号演算部101bとよりなる。副磁気駆動装置の変位推定部101aは、副磁気駆動装置60(60C)の入力に対する位置決め点の変位の伝達関数をモデル化したローパスフィルタである。この部分位置決め誤差信号は第2の制御器102に入力され、第2の制御器102がフォロイング動作のための制御信号を出力する。この制御信号は主磁気駆動装置51に供給される。
【0051】
主磁気駆動装置51は副磁気駆動装置60(60C)での変位を目標値としている。よって、図11の回路ブロックは、副磁気駆動装置60(60C)への電流を零とするように動作する。結果的に、低周波数領域については、主磁気駆動装置51の駆動によって磁気ヘッドスライダ42がトラック45aに追従し、高周波数領域については、副磁気駆動装置60(60C)の駆動によって磁気ヘッドスライダ42がトラック45aに追従する。
【0052】
よって、副磁気駆動装置60(60C)だけでフォロイング動作を行なう場合に比べて、副磁気駆動装置60(60C)の消費電力が少なくて足り、よって、全体的に見ても、フォロイング動作時に消費される電力が少なくて済む。先願の発明のように、副磁気駆動装置だけで位置誤差を補正する構成に比べて、消費電力を約50%削減される。
【0053】
なお、第1の制御器101の部分に、偏心補償手段として偏心の周波数のゲインを高く設定したフィルタを設けてもよい。このようにすると、主磁気駆動装置51の駆動により、磁気ディスクの偏心成分がより効果的に補正すること、即ち、磁気ヘッドスライダ42がトラック45aの偏心成分に良好に追従するようにすることが出来る。
〔第1実施例の第3の変形例〕
図12は本発明の第1実施例の第3の変形例になるヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
【0054】
図12のブロック図は、図11のブロック図にフィードフォワード生成部110が付加されている構成である。フィードフォワード生成部110では、主磁気駆動装置51を駆動させることによって、磁気ディスクの偏心成分を補正するための電流の情報と、前記のフレキシブルケーブル(FPC)65の弾性力によるバイアス回動力を相殺させるための電流の情報とが、ROMに記憶させてある。
【0055】
フォロイング動作時、フィードフォワード生成部110の出力が、第1の制御器101の出力に加算されて、主磁気駆動装置51に供給される。よって、フォロイング動作時、磁気ディスクの偏心及びFPCの弾性力によるバイアス回動力は主に主磁気駆動装置51によって補正される。よって、トルク定数の小さい副磁気駆動装置60(60C)の消費電力が少なくて足り、フォロイング動作の消費電力は従来に比べて50%以上削減される。
〔第1実施例の第4の変形例〕
図13は本発明の第1実施例の第4の変形例になるヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
【0056】
位置決め誤差信号が第1の制御器111と第2の制御器112とに入力される構成である。第1の制御器111及び第2の制御器112は、対応する主磁気駆動装置51及び副磁気駆動装置60(60C)による変位を意識せずに設計することが可能であり、簡単な構造である。フォロイング動作の消費電力は従来に比べて削減される。
【0057】
なお、図12のフィードフォワード生成部110を付加してもよい。
〔第2実施例〕
説明の便宜上、先ず、本発明の第2実施例になるヘッドキャリッジ装置の駆動方式が適用される磁気ヘッドキャリッジ装置について説明する。
本発明の第2実施例になる駆動方式は、図3(A),(B)及び図5に示す磁気ヘッドキャリッジ装置41、図7(A),(B)及び図8に示す磁気ヘッドキャリッジ装置41Cであって、シーク動作を主磁気駆動装置51で行なう場合に適用される。
【0058】
図14は本発明の第2実施例のヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
シーク動作はヘッドスライダ42が移動する速度を制御して行なわれる。
ヘッドスライダ42が読み取った情報に基づいて位置検出回路123がヘッドスライダ42の位置を検出し、位置検出回路123からの位置情報に基づいて目標速度発生部122がヘッドスライダ42の現在の位置とシークさせるトラックとの関係から、ヘッドスライダ42がシークが円滑になされるためにあるべき速度の信号である目標速度信号を出力する。
【0059】
また、副磁気駆動装置60(60C)は、コイルが磁界内を移動してヘッドスライダ42の移動速度に比例した電圧を発生する。即ち、副磁気駆動装置60(60C)は、ヘッドスライダ42の速度センサとして機能する。副磁気駆動装置60(60C)よりの電圧が速度検出部121に供給され、速度検出部121より速度信号が出力される。
【0060】
速度検出部121よりの速度信号から目標速度発生部122よりの目標速度信号が減算された信号(速度信号−目標速度信号)が速度制御器120に供給され、速度制御器120よりの速度制御信号によって主磁気駆動装置51がヘッドスライダ42の速度が目標速度に近づくように駆動され、ヘッドスライダ42が目標速度でシークされる。
【0061】
従来は、時間の情報とヘッドスライダ42から得た位置情報とをDSP(Digital Signal Processor) に供給し、DSPを動作させ、演算を行なってヘッドスライダ42の速度を求めていた。DSPを動作させ演算を行なってヘッドスライダ42の速度を求める動作は、一定の間隔をおいて行なわれていた。よって、ヘッドスライダ42の速度情報は連続的ではなく、間欠的であった。また、計算された速度は実際の速度に対して大きな誤差を含み易い。このため、ヘッドスライダ42の目標トラックへのシークが円滑性に欠ける虞れがあった。これに対して本願では、ヘッドスライダ42の速度情報は連続的であり、速度に比例した電圧が直に得られる。よって、ヘッドスライダ42の目標トラックへのシークは従来に比べて安定に且つ円滑に行なわれる。
【0062】
また、DSPによる演算が不要となるため、サーボ系の負担がその分軽減される。このことによっても、ヘッドスライダ42の目標トラックへのシークは従来に比べて安定に且つ円滑に行なわれる。
また、図14中、124はリードライト制御器である。
〔第2実施例の第1の変形例〕
本発明の第2実施例の第1の変形例になる駆動方式は、図3(A),(B)及び図5に示す磁気ヘッドキャリッジ装置41、図7(A),(B)及び図8に示す磁気ヘッドキャリッジ装置41Cであって、フォロイング動作を副磁気駆動装置60(60C)で行なう場合に適用される。
【0063】
図15は本発明の第2実施例のの第1の変形例のヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
フォロイング動作は、コントローラ130からの信号に応じて副磁気駆動装置60(60C)が動作することによってなされる。
主磁気駆動装置50は、コイルが磁界内を移動してヘッドスライダ42の移動速度に比例した電圧を発生する。即ち、主磁気駆動装置50は、ヘッドスライダ42の速度センサとして機能する。主磁気駆動装置50よりの電圧が速度検出部131に供給され、速度検出部131より速度信号が出力される。
【0064】
ヘッドスライダ42が読み取った情報は位置検出回路132に供給され、位置検出回路132は位置情報を出力する。
速度検出部131よりの速度信号と位置検出回路132よりの位置情報とが、コントローラ130にフィードバックされて供給される。
従来は、速度信号を得るために、オブザーバを使用し、副磁気駆動装置60(60C)への電流の値と位置検出回路132よりの位置情報とに基づいて、オブザーバで演算を行なって、ヘッドスライダ42の速度を推定していた。本願ではオブザーバが不要であり、オブザーバによる演算も不要である。よって、本実施例によれば、従来に比べて、サーボ系の負担が軽減されており、高精度なフォロイング動作が達成出来る。また、直に速度が得られるため、よりロバスト性の高いサーボ系が構成出来る。
【0065】
〔第3実施例〕
説明の便宜上、先ず、本発明の第3実施例になるヘッドキャリッジ装置の駆動方式が適用される磁気ヘッドキャリッジ装置について説明する。
本発明の第2実施例になる駆動方式は、図7(A),(B)及び図8に示す磁気ヘッドキャリッジ装置41Cであって、フォロイング動作を、図17に示すように、主磁気駆動装置51及び副磁気駆動装置60Cが互いに反対方向の力を発生して行なう場合に適用される。
【0066】
ここで、主磁気駆動装置51の力定数はKT1である。副磁気駆動装置60Cの力定数はKT2であり、主磁気駆動装置51の力定数KT1より相当に小さい。力定数とは、加えた電流と発生する力との割合、即ち、発生する力/加えた電流で表される定数である。
図16は本発明の第3実施例になるヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
【0067】
主磁気駆動装置51の前段にはゲインG1の増幅器141が設けてあり、副磁気駆動装置60Cの前段にはゲインG2の増幅器142が設けてある。ここで、ゲインG1、G2は、G1:G2=KT2:KT1の関係を満たすように定めてある。
制御器140には、目標位置信号と位置信号との差である位置誤差信号が加えられ、制御器140はフォロイング動作のための駆動電流を出力する。この駆動電流は、一方では、増幅器141で増幅されて駆動電流I1とされ、この駆動電流I1が主磁気駆動装置51に供給され、他方では、増幅器142で増幅されて駆動電流I2とされ、この駆動電流I2が副磁気駆動装置60Cに供給される。ここで、I1、I2は、電流値も意味する。
【0068】
主磁気駆動装置51は駆動電流I1でもって駆動され、力F20を発生する。副磁気駆動装置60Cは駆動電流I2でもって駆動され、力F21を発生する。力F20は、KT1×I1で表される。力F21は、KT2×I2で表される。力F20と力F21とは、図17(A),(B)に示すように方向が逆向きである。
【0069】
ここで、駆動電流I1とI2とは、I1:I2=G1:G2の関係にある。即ち、駆動電流I1とI2とは、主磁気駆動装置51の力定数KT1と副磁気駆動装置60Cの力定数KT2との逆比の関係を満たす関係にある。よって、力F20と力F21とは大きさが等しい。よって、図17(A)に示す場合にも、図17(B)に示す場合にも、軸49に作用する並進力は打ち消され、ヘッドキャリッジ47Cには軸49周りのトルクのみが働く。よって、玉軸受けの剛性に起因する並進モードは励起されず、サーボは広帯域化され、ヘッドスライダ42の位置決め精度が向上し、フォロイング動作が精度良く行なわれる。
【0070】
〔第3実施例の第1の変形例〕
図18は本発明の第3実施例の第1の変形例になるヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
主磁気駆動装置51の前段には第1の制御器150が設けてあり、副磁気駆動装置60Cの前段には第2の制御器151が設けてある。
【0071】
第1の制御器150及び第2の制御器151には、目標位置信号と位置信号との差である位置誤差信号が加えられ、第1の制御器150は上記の駆動電流I1を出力し、第2の制御器151は上記の駆動電流I2を出力する。主磁気駆動装置51は駆動電流I1でもって駆動され、力F20を発生し。副磁気駆動装置60Cは駆動電流I2でもって駆動され、力F21を発生する。
【0072】
よって、軸49に作用する並進力は打ち消され、駆動力は純粋にトルクとなり、ヘッドスライダ42の位置決め精度が向上し、フォロイング動作がより精度良く行なわれる。
なお、玉軸受けの剛性に起因する並進モードが発生する周波数の付近でのみ、上記のように動作するようにしてもよい。
【0073】
なお、上記の各実施例において、磁気ヘッドスライダに代えて、光ヘッドをスライダと一体に設けてなる構成の光ヘッドスライダを搭載することも出来る。よって、本発明は、光ヘッドスライダ用のサスペンション、光ヘッドスライダ支持装置、光ディスク装置としても実施可能である。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明は、ヘッドを有し、軸に関して回動可能に支持されており、回動して該ヘッドを回転するディスクの径方向に移動させるヘッドキャリッジと、該軸に関して上記ヘッドと反対側に設けてあり、該ヘッドキャリッジを回動させる力を発生する第1の駆動手段と、該第1の駆動手段とは別の部位に配してあり、該第1の駆動手段のトルク定数より小さいトルク定数を有する第2の駆動手段とよりなるヘッドキャリッジ装置を、上記ヘッドを上記ディスク上の目標トラックに移動させたシーク動作に続いて上記ヘッドを上記ディスク上のトラックに追従させるフォロイング動作時に駆動させる駆動方式であって、前記ディスクの偏心成分を補正するための偏心成分補正用電流を発生する第1の制御器と、前記ディスクの偏心成分が補正されたのちに残った位置誤差分を補正するための補正用電流を発生する第2の制御器とを備えた制御手段を有し、該制御手段は、フォロイング動作時に、前記第1の制御器からの前記偏心成分補正用電流によって前記第1の駆動手段を駆動させ、且つ、前記第2の制御器からの前記補正用電流によって前記第2の駆動手段を駆動させるようにしたものであるため、第2の駆動手段のみでフォロイング動作を行なう場合に比べて、消費電力を大幅に削減することが出来る。
【0075】
また、第1の駆動手段の動作は低周波数領域に限られるため、第1の駆動手段はヘッドキャリッジ装置を共振させることは起きない。また、トルク定数の小さい第2の駆動手段は小型であり、高い周波数領域では、機械的特性が優れている。よって、フォロイング動作は、第2の駆動手段のみでフォロイング動作を行なう場合と同様に高い精度で行なうことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例になるヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
【図2】図1中、第1の制御器の偏心情報を求める手段のブロック図である。
【図3】図1の駆動方式が適用される第1の磁気ヘッドキャリッジ装置を示す図である。
【図4】図3の磁気ヘッドキャリッジ装置が組み込まれている磁気ディスク装置を示す図である。
【図5】図3の磁気ヘッドキャリッジ装置と関連する回路のブロック図である。
【図6】フォロイング時の動作を説明する図である。
【図7】図1の駆動方式が適用される第2の磁気ヘッドキャリッジ装置を示す図である。
【図8】図7の磁気ヘッドキャリッジ装置と関連する回路のブロック図である。
【図9】フォロイング時の動作を説明する図である。
【図10】本発明の第1実施例の第1の変形例のヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
【図11】本発明の第1実施例の第2の変形例のヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
【図12】本発明の第1実施例の第3の変形例のヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
【図13】本発明の第1実施例の第4の変形例のヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
【図14】本発明の第2実施例のヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
【図15】本発明の第2実施例の第1の変形例のヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
【図16】本発明の第3実施例のヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
【図17】図16の駆動方式が適用される磁気ヘッドキャリッジ装置のフォロイング時の動作を説明する図である。
【図18】本発明の第3実施例の第1の変形例のヘッドキャリッジ装置の駆動方式を説明するブロック図である。
【符号の説明】
40 磁気ディスク装置
41、41C 磁気ヘッドキャリッジ装置
45 磁気ディスク
45a トラック
47、47C ヘッドキャリッジ
47a ハブ部
48 玉軸受
49 軸
51 主磁気駆動装置
60、60C 副磁気駆動装置
70 マイクロコントローラユニット(MCU)
74 主磁気駆動装置駆動回路
75 副磁気駆動装置駆動回路
81,91,101、111、150 第1の制御器
82,92,102,112、151 第2の制御器
110 フィードフォーワード生成部
120 速度制御器
121、131 速度検出部
122 目標速度発生部
123、132 位置検出回路
124 リードライト制御器
130 コントローラ
140 制御器
141、142 増幅器

Claims (2)

  1. ヘッドを有し、軸に関して回動可能に支持されており、回動して該ヘッドを回転するディスクの径方向に移動させるヘッドキャリッジと、該軸に関して上記ヘッドと反対側に設けてあり、該ヘッドキャリッジを回動させる力を発生する第1の駆動手段と、該第1の駆動手段とは別の部位に配してあり、該第1の駆動手段のトルク定数より小さいトルク定数を有する第2の駆動手段とよりなるヘッドキャリッジ装置を、上記ヘッドを上記ディスク上の目標トラックに移動させたシーク動作に続いて上記ヘッドを上記ディスク上のトラックに追従させるフォロイング動作時に駆動させる駆動方式であって、
    前記ディスクの偏心成分を補正するための偏心成分補正用電流を発生する第1の制御器と、前記ディスクの偏心成分が補正されたのちに残った位置誤差分を補正するための補正用電流を発生する第2の制御器とを備えた制御手段を有し、
    該制御手段は、フォロイング動作時に、前記第1の制御器からの前記偏心成分補正用電流によって前記第1の駆動手段を駆動させ、且つ、前記第2の制御器からの前記補正用電流によって前記第2の駆動手段を駆動させるようにしたことを特徴とするヘッドキャリッジ装置の駆動方式。
  2. 請求項1に記載のヘッドキャリッジ装置の駆動方式を適用した構成のディスク装置。
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