JP3816782B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空気調和機に関し、より詳しくは、空気調和機の除湿運転時の湿度制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、湿気を取った冷気を再熱器で暖めて送り出す再熱除湿(ドライ)方式と呼ばれる除湿方式を採用した空気調和機が主流になりつつある。
【0003】
従来のこのような空気調和機では、再熱除湿運転時、湿度センサを用いて湿度制御を行っている。より具体的には、湿度センサからの出力をA/D変換してデジタル値に変え、その値をマイクロコンピュータ(以下、マイコン)による演算によって相対湿度を求め、この相対湿度と設定相対湿度との偏差に基づいて、部屋の相対湿度が設定相対湿度になるように圧縮機の運転周波数を制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、湿度センサを用いた湿度制御においては、相対湿度を求めるためのマイコンによる演算量が多い上、部屋の相対湿度を求めるためだけに使用される湿度センサ自体も高価な電気部品である。こうしたことから、湿度センサを用いた湿度制御は空気調和機の製造コストを高くしている。
【0005】
そこで、本発明の目的は、コスト削減を図るために、湿度センサを使用することなく湿度制御を行う空気調和機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、圧縮機と凝縮器と蒸発器とを備えた空気調和機において、
室内温度検出手段と、
蒸発器温度検出手段と、
上記室内温度検出手段によって検出された部屋の温度から、その部屋の目標相対湿度に相当する目標蒸発器温度を決定する目標蒸発器温度決定手段と、
上記蒸発器温度検出手段によって検出された蒸発器温度と、上記目標蒸発器温度決定手段によって決定された目標蒸発器温度とに基づいて、上記蒸発器の温度が上記目標蒸発器温度になるように上記圧縮機の運転周波数を制御する周波数制御手段と
を備えて、部屋の実際の湿度を検出することなく、部屋の湿度制御を行うようにし
検出された蒸発器温度と上記目標蒸発器温度とを比較する比較手段をさらに備え
上記目標蒸発器温度は上限と下限を有しており、
上記比較手段は、検出された蒸発器温度と上記目標蒸発器温度の上限および下限とを比較し、
上記周波数制御手段は、上記比較手段による比較結果に基づいて、蒸発器温度が上記目標蒸発器温度の上限と下限の間に入るよう圧縮機の運転周波数を制御し、
上記目標蒸発器温度の上限および下限をそれぞれKm1、Km2とし、室温をαとすると、Km1、Km2はそれぞれ
Km1=α×a+b1(℃)、Km2=α×a+b2(℃)
(但し、12/16≦a≦31/32、−22≦b1≦−2、b1−4≦b2≦b1−1)
に設定されていることを特徴としている。
【0007】
室温つまり部屋の温度とその部屋の相対湿度と蒸発器温度の三者には相関関係がある。図4は本願発明者が行った試験結果に基づく室温と蒸発器温度と相対湿度との関係を示している。なお、この試験は、2.8kWクラスの空調機を10畳の部屋に使用して行ったものである。図4において、破線a,b,c,dはそれぞれ試験結果から得られた相対湿度(RH%)40%,45%,50%,55%のラインである。また、実線A,B,C,Dはそれぞれ、試験結果からのRH%ラインa,b,c,dをもとに得られた一次近似式でのラインである。直線A,B,C,Dはそれぞれ同じ傾き15/16を持つ。この図から、室温と相対湿度が決まれば、蒸発器温度が一義的に決まることが分かる。本発明はこの点に着目してなされたものである。なお、図4ではグラフを見やすくするために、相対湿度40%,45%,50%,55%以外の試験結果は省略している。
【0008】
本発明の空気調和機では、通常の冷房運転時あるいは除湿運転時、室内温度検出手段が部屋の温度を検出する一方、蒸発器温度検出手段が蒸発器(室内熱交換器)の温度を検出する。そして、検出された部屋の温度から、目標蒸発器温度決定手段がその部屋の目標相対湿度に相当する目標蒸発器温度の上限と下限を決定する。さらに、比較手段が、上記蒸発器温度検出手段によって検出された蒸発器温度と、上記目標蒸発器温度決定手段によって決定された目標蒸発器温度の上限および下限とを比較する。そして、周波数制御手段が、上記比較手段による比較結果に基づいて、蒸発器の温度が上記目標蒸発器温度の上限と下限の間に入るように上記圧縮機の運転周波数を制御する。このようにして、湿度の制御が行われる。
【0009】
本発明によれば、湿度制御のために検出すべきものは部屋の温度と蒸発器の温度だけであり、検出手段としては、空調機ならば殆ど必ず搭載しているサーミスタ等の室内温度検出手段と蒸発器温度検出手段だけがあればよい。高価な湿度センサは不要である。したがって、本発明の空気調和機は安価に製造できる。
また、この湿度制御では、上記目標蒸発器温度の上限および下限がそれぞれ
Km1=α×a+b1(℃)、Km2=α×a+b2(℃)
(但し、12/16≦a≦31/32、−22≦b1≦−2、b1−4≦b2≦b1−1)に設定されているので、目標相対湿度を約40%〜70%に制御することができる。上述したように、試験結果に基づく図4に示す各直線A,B,C,Dの傾きは15/16である。そこで、一例では、a=15/16、b1=−12、b2=−14としている。つまり、上記目標蒸発器温度の上限および下限をそれぞれ、α×15/16−12(℃)およびα×15/16−14(℃)に設定している。これにより、部屋の相対湿度を人間にとって快適と感じられる50%近辺に収束させることができる。
【0010】
一実施形態においては、上記空気調和機は、再熱除湿機能を有し、再熱除湿運転時に凝縮機として機能する第1室内熱交換器と、蒸発器として機能する第2室内熱交換器とを備え、上記再熱除湿運転時、上記蒸発器温度検出手段は蒸発器として機能する上記第2室内熱交換器の温度を蒸発器温度として検出し、上記周波数制御手段は、上記第2室内熱交換器の温度が上記目標蒸発器温度になるように上記圧縮機の運転周波数を制御する。
【0011】
通常の冷房運転では、特にその運転初期においては、室内の空気の温度と大きく異なる温度の風が吹き出されるので、室内温度にむらが生じやすく、その分、湿度制御の精度が低下しやすい。これに対して、再熱除湿運転では、室内の空気を吸い込む一方、室温とほぼ同じ温度の除湿された風を吹き出して循環させているので、室温ムラが殆ど生じない。吸い込み空気の温度つまり室温が一定になるので、高精度に湿度制御ができる。
【0012】
一実施形態において、上記目標蒸発器温度決定手段は、演算によって目標蒸発器温度を求めている。
【0013】
本発明では、ある室温に対する目標蒸発器温度は、傾きをaとする一次式で定義しているので、少ない計算量で目標蒸発器温度を算出することができる。
【0014】
演算によって目標蒸発器温度を求める代わりに、室温と、目標相対湿度を得るための蒸発器温度とを1対1に対応付けたルックアップテーブルを空気調和機に搭載しておいてもよい。上記目標蒸発器温度決定手段は、このルックアップテーブルを参照することにより、目標蒸発器温度を得ることができる。
【0015】
【0016】
蒸発器温度が上記目標蒸発器温度の上限と下限の間に入るようにするための圧縮機運転周波数の制御の一例として、上記周波数制御手段は、
検出された蒸発器温度が上記目標蒸発器温度の上限以上のときには、所定時間(例えば10分)毎に上記圧縮機の運転周波数を一定量(例えば、2Hz)だけ増加させる制御を行い、
検出された蒸発器温度が上記目標蒸発器温度の下限未満のときには、所定時間(例えば10分)毎に上記圧縮機の運転周波数を一定量(例えば、2Hz)だけ減少させる制御を行い、
検出された蒸発器温度が上記目標蒸発器温度の下限以上かつ上限未満のときには現在の上記圧縮機の運転周波数を維持する制御を行ってもよい。
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を図示の実施形態により説明する。
【0020】
図1は本発明の一実施形態である再熱除湿機能を有する空気調和機の冷凍サイクルブロック図である。図1において、1は圧縮機、2は四方弁、3は室外熱交換器、4は室外ファン、5は室外ファンモータ、6は電動膨張弁、7,8は閉鎖弁である。また、9,10は第1,第2室内熱交換器、11は再熱除湿用キャピラリ、12は二方弁、13は室内ファン、14は室内ファンモータである。また、15は室外機側配管を一括して表し、16は室内機側配管を一括して表している。17は室外機側配管15と室内機側配管16とを連絡させるための連絡配管である。また、22は室内温度検出手段としての室内吸込み温度センサ、23は蒸発器温度検出手段としての室内熱交換器温度センサ、32は室外吸込み温度センサ、33は室外熱交換器温度センサである。また、実線矢印は冷房時および再熱除湿運転時における冷媒の流れる方向を表し、破線矢印は暖房運転時における冷媒流れる方向を表している。
【0021】
通常の冷房運転時には、四方弁2は実線で示す切換位置に切り換えられ、電動膨張弁6は絞られるとともに二方弁12は全開にされて、室外熱交換器3が凝縮器として機能し、第1,第2室内熱交換器9,10が蒸発器として機能する。また、再熱除湿運転時には、電動膨張弁6は全開にされるととともに二方弁12は閉じられて、室外熱交換器3と第1室内熱交換器9が凝縮器として機能し、第2室内熱交換器10が蒸発器として機能する。一方、暖房運転時には、四方弁2が点線で示す切換位置に切り換えられ、二方弁12が全開にされ電動膨張弁6が絞られて、第1,第2室内熱交換器9,10が凝縮器として機能し、室外熱交換器3が蒸発器として機能する。
【0022】
図2はこの空気調和機の制御系を表すブロック図である。図2に示すように、空気調和機は、室内機に搭載されたマイコンによって構成される室内制御部20と、室外機に搭載されたマイコンによって構成される室外制御部30とを備えている。上記室内制御部20は、目標蒸発器温度を決定する目標蒸発器温度決定手段と、検出された蒸発器温度と目標蒸発器温度とを比較する比較手段と、比較結果に基づいて上記蒸発器の温度が上記目標蒸発器温度になるように圧縮機1の運転周波数を制御する周波数制御手段を有するとともに、室外制御部30は、室内制御部20の周波数制御手段と共同して圧縮機1の運転周波数を制御する周波数制御手段を有する。室内制御部20と室外制御部30は互いにデータおよび制御信号のやり取りをしている。
【0023】
さらに、室内制御部20には、室内吸込み温度センサ22からの室温(室内機による吸い込み空気の温度)を表す信号、室内熱交換器温度センサ23からの蒸発器温度(冷房および再熱除湿運転時に蒸発器として機能する第2室内熱交換器10の温度)を表す信号、リモートコントローラ(以下、リモコン)21からの制御信号が入力される。
【0024】
一方、室外制御部30には、室外機吸込み温度センサ32からの外気温(室外機による吸い込み空気の温度)を表す信号、室外熱交換器温度センサ33からの室外熱交換器温度を表す信号、およびCT(変流器)センサ34からの信号が入力される。
【0025】
室内制御部20は入力された信号に応じて、速度制御回路25を介して室内ファンモータ14の回転速度を制御すると共に、異常運転である旨の表示を行う異常運転表示回路18を制御する。一方、室外制御部30は入力された信号に応じて、速度制御回路35を介して室外ファンモータ5の回転速度を制御すると共に、運転モードに応じた四方弁2の切換および電動膨張弁6の開閉を制御する。さらに、インバータ回路19の制御を介して圧縮機1の運転周波数を制御する。
【0026】
この空気調和機では、再熱除湿運転時、圧縮機の回転数つまり運転周波数の制御を、図5に示すように、蒸発器温度に応じて3つの湿度ゾーンに分けて行うようにしている。図5において、RCゾーンは周波数アップゾーン、RAゾーンは周波数ダウンゾーン、そして蒸発器温度Km1,Km2の間にあるRBゾーンが周波数現状維持ゾーンである。制御の一例として、この実施形態では、RCゾーンでは10分毎に1ステップ(F1=2Hz)づつ周波数を増加させ、RAゾーンでは10分毎に1ステップ(F2=2Hz)づつ周波数を減少させる制御を行う。運転開始時は周波数アップゾーンの制御が行われる。また、ここでは、目標相対湿度を50%付近に設定している。
【0027】
次に、再熱除湿運転時の湿度制御プログラムを図3を用いて説明する。
【0028】
まず、ステップS1で、室内吸い込み温度センサ22によって吸い込み空気の温度つまり室温αの検出が行われると共に、室内熱交換器温度センサ23によって第2室内熱交換器10の温度つまり蒸発器温度βが検出される。
【0029】
次に、ステップS2において、室内制御部20によって、目標蒸発器温度の範囲つまり上限Km1と下限Km2とが次の一次式(1),(2)を用いて算出される。
【0030】
Km1=α×a+b1(℃)...(1)
Km2=α×a+b2(℃)...(2)
【0031】
ここで、b1およびb2は目標相対湿度や室内熱交換器温度センサ23の設置位置等に応じて変化する値であり、目標相対湿度が決まれば決まる値である。また、aは12/16から31/32の範囲内の値を取る。また、b2はb1よりも1〜4℃低い温度に設定する。この実施形態においては、目標相対湿度を50%付近に設定するため、aは15/16、b1は−12℃、b2は−14℃と設定されている。それ故、目標蒸発器温度の上限Km1および下限Km2はそれぞれ式(1)’,(2)’
Km1=α×15/16−12(℃)...(1)’
Km2=α×15/16−14(℃)...(2)’
のαにステップ1で検出された室温の値を代入することにより求められる。
【0032】
次に、ステップS3において、検出された蒸発器温度βと目標蒸発器温度の上限Km1とが比較される。比較の結果、蒸発器温度βが目標蒸発器温度の上限Km1以上であると、図5に示すRCゾーン(周波数アップゾーン)の制御を行うために、ステップS7に進んでRAゾーン(周波数ダウンゾーン)での所定時間を計時するためのタイマーT2をクリアすると共に、ステップS8にてRCゾーンでの所定時間(ここでは10分)を計時するためのタイマーT1がクリアされているかどうかを判断し、クリアされていると、ステップS9にてタイマーT1をセットして所定時間10分のカウントを開始し、ステップS1に戻る。
【0033】
上記と同様にしてステッS8まで進むと、今度はタイマーT1はクリアされていないのでステップS10に進む。ステップS10では、タイマーT1がカウントを終了したかどうかが判断される。10分が経過しないあいだは、プログラムはステップS11に進んでタイマーT1によるカウントが継続される。
【0034】
そして、所定時間である10分が経過すると、ステップS10からステップS12に進んで、圧縮機の運転周波数を1ステップ(F1=2Hz)分アップする指令を室外制御部30に対して出す。そして、次のステップS13で、再度タイマーT1をセットして、所定時間10分の計時を開始し、ステップS1に戻る。圧縮機の運転周波数を1ステップ(F1)分アップする指令を受けた室外制御部30は、インバータ回路19に制御信号を送って周波数を増加させ、圧縮機1の回転数を上げる。以上の処理を繰り返すことによって、湿度が次第に低下することになる。
【0035】
一方、ステップS3で蒸発器温度βが目標蒸発器温度の上限Km1以上でないと判断されると、今度はステップS4で蒸発器温度βが目標蒸発器温度の下限Km2と比較される。比較の結果、蒸発器温度βが目標蒸発器温度の下限Km2よりも低いと判断されると、図5に示すRAゾーン(周波数ダウンゾーン)の制御を行うために、ステップS14に進んで上記タイマーT1をクリアすると共に、ステップS8にてRAゾーンでの所定時間(ここでは10分)を計時するためのタイマーT2がクリアされているかどうかを判断し、クリアされていると、ステップS16にてタイマーT2をセットして所定時間10分のカウントを開始し、ステップS1に戻る。
【0036】
上記と同様にしてステップS15まで進むと、今度はタイマーT2はクリアされていないのでステップS17に進む。ステップS17では、タイマーT2がカウントを終了したかどうかが判断される。10分が経過しないあいだは、プログラムはステップS18に進んでタイマーT2によるカウントが継続される。
【0037】
そして、所定時間である10分が経過すると、ステップS17からステップS19に進んで、圧縮機の運転周波数を1ステップ(F2=2Hz)分ダウンする指令を室外制御部30に対して出す。そして、次のステップS20で、再度タイマーT2をセットして、所定時間10分の計時を開始し、ステップS1に戻る。圧縮機の運転周波数を1ステップ(F2)分ダウンする指令を受けた室外制御部30は、インバータ回路19に制御信号を送って周波数を減少させ、圧縮機1の回転数を下げる。以上の処理を繰り返すことによって、湿度が次第に上昇することになる。
【0038】
一方、ステップS4にて蒸発器温度βが目標蒸発器温度の下限Km2よりも低くないと判断されると、ステップS5に進む。この場合、蒸発器温度βは目標蒸発器温度の範囲内(Km2≦β<Km1)にあるため、両方のタイマーT1,T2ともクリアされ、S6で、圧縮機の運転周波数を現状のまま維持する指令を室外制御部30に対して出す。この指令を受けた室外制御部30は、インバータ回路19を介して圧縮機1の回転数を維持する制御を行う。
【0039】
以上の処理を行うことにより、室内の相対湿度は目標相対湿度である50%付近に収束される。
【0040】
なお、本実施の形態においては、図3に記載した各ステップはすべて室内制御部20にて行うようにしたが、ステップS1で検出された温度α、βを表す信号を室内制御部20から室外制御部30に送ることにより、ステップS2以降の処理を室外制御部30にて行うことも可能である。その場合には、ステップS12,S19,S6での圧縮機周波数指令は直接にインバータ回路19に対して出力されることになる。
【0041】
また、本実施の形態においては、目標蒸発器温度に幅を持たせた制御を行った。目標蒸発器温度には必ずしも幅を持たせなくてもよいが、幅を持たせた方がゆとりのある制御が行える。
【0042】
また、本実施の形態においては、室内の目標相対湿度を50%近辺としているが、それ以外の数値を設定してもよい。目標相対湿度を違う数値に設定した場合には、上記一次式(1),(2)におけるa、b1、b2をその目標相対湿度に対応した値とすればよい。なお、約40%〜70%RHを目標相対湿度とする場合には、12/16≦a≦31/32、−22≦b1≦−2、b1−4≦b2≦b1−1を満たすように、目標蒸発器温度の上限Km1と下限Km2を設定すればよい。
【0043】
また、本実施の形態においては、目標蒸発器温度を計算によって求めたが、室温と、目標相対湿度を得るための蒸発器温度とを1対1に対応付けたルックアップテーブルを空気調和機に搭載しておいてもよい。その場合、図3のステップS2は、このルックアップテーブルを参照するステップとなる。
【0044】
また、本実施の形態の空気調和機は第1,第2の室内熱交換器を備えて再熱除湿機能を有するものであったが、本発明は再熱除湿機能を持たない空気調和機にも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した空気調和機の一例における冷凍サイクルブロック図である。
【図2】 図1の空気調和機の制御系を示すブロック図である。
【図3】 図2に示した制御系によって実行される湿度制御のフロチャートである。
【図4】 室温と蒸発器温度と相対湿度との関係を表すグラフである。
【図5】 図1の空気調和機における圧縮機周波数の3つの制御ゾーンを説明する図である
【符号の説明】
1 圧縮機
2 四方弁
3 室外熱交換器
4 室外ファン
5 ファンモータ
6 電動膨張弁
7、8 閉鎖弁
9 第1室内熱交換器
10 第2室内熱交換器
11 再熱除湿用キャピラリ
12 二方弁
13 室内ファン
14 ファンモータ
15 室外機側配管
16 室内機側配管
17 連絡配管

Claims (1)

  1. 圧縮機(1)と凝縮器と蒸発器とを備えた空気調和機において、
    室内温度検出手段(22)と、
    蒸発器温度検出手段(23)と、
    上記室内温度検出手段(22)によって検出された部屋の温度から、その部屋の目標相対湿度に相当する目標蒸発器温度(Km1,Km2)を決定する目標蒸発器温度決定手段(20、S2)と、
    上記蒸発器温度検出手段(23)によって検出された蒸発器温度(β)と、上記目標蒸発器温度決定手段によって決定された目標蒸発器温度とに基づいて、上記蒸発器の温度が上記目標蒸発器温度になるように上記圧縮機(1)の運転周波数を制御する周波数制御手段(20、30、S6、S12、S19)と
    を備えて、部屋の実際の湿度を検出することなく、部屋の湿度制御を行うようにし
    検出された蒸発器温度(β)と上記目標蒸発器温度(Km1,Km2)とを比較する比較手段(20、S3、S4)をさらに備え
    上記目標蒸発器温度は上限(Km1)と下限(Km2)を有しており、
    上記比較手段は、検出された蒸発器温度と上記目標蒸発器温度の上限および下限とを比較し、
    上記周波数制御手段は、上記比較手段による比較結果に基づいて、蒸発器温度が上記目標蒸発器温度の上限と下限の間に入るよう圧縮機の運転周波数を制御し、
    上記目標蒸発器温度の上限および下限をそれぞれKm1、Km2とし、室温をαとすると、Km1、Km2はそれぞれ
    Km1=α×a+b1(℃)、Km2=α×a+b2(℃)
    (但し、12/16≦a≦31/32、−22≦b1≦−2、b1−4≦b2≦b1−1)
    に設定されていることを特徴とする空気調和機。
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