JP3815723B2 - 環境変化伝達方法および装置、環境変化伝達プログラム並びにそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

環境変化伝達方法および装置、環境変化伝達プログラム並びにそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユビキタスコンピューティング技術を用いた環境の変化の伝達方法およびコミュニケーション方法に関するものである。
【0002】
なお、上記ユビキタスコンピューティング技術は、モバイルコンピューティングと相反する考え方であり、モバイルがコンピュータを持ち歩くのに対し、ユビキタス(遍在する)は、そこらじゅうの環境にコンピュータが埋め込まれている技術である。
【0003】
【従来の技術】
我々の生活は、生活環境に大きく依存している。依存度には、個人差があるが、生活環境が変化すると、変化が刺激になり、人間の行動に影響を起こす。たとえば、普段使っている枕を買い換えると、少しの間寝付けなくなったりする。部屋が汚くなってきたら、掃除をするかもしれない。これは、行動に直結している例であるが、実際に、日々の細かい変化を人間は、認識し、認識した結果がトリガとなり、様々な行動を行っている。その1つがコミュニケーションである。
【0004】
人間は、環境の変化を認識することによって、それをコミュニケーションに取り入れ、人と話す。たとえば、日本では天気が頻繁に変化するので、挨拶で天気を話題にすることが多い。また、ベランダの植物が花を咲かせたら、そのことについて家族で話すかもしれない。
【0005】
しかし、人間が環境の変化を認識し、さらに認識した環境の変化から生まれた話題をコミュニケーションに取り込むためには、2つの問題がある。
【0006】
1つの問題は、日々の様々な変化を人間が全て知覚し、全て記憶しておくことが困難であるという問題である。
【0007】
何気なく起こった(起こした)変化はすぐ忘れ、自分が居ない場面で起きた変化は、変化が起きたことすら気が付かない場合が多い。
【0008】
人間の身体能力、記憶能力には限界があり、環境が発信している多くの情報を見落とし、また、多くの情報の持つ意味に気付けないためである。そのため、さっきまで使っていた眼鏡やテレビのリモコンが見つかず、既に家族に捨てられた先週の週刊誌や一昨日の新聞を探す。
【0009】
2つ目の問題は、上記1つ目の問題をクリアしたとしても、環境の変化から生まれた話題を誰とどうやって話すかという問題である。
【0010】
人と話すためには、相手、話題、コミュニケーション手段が必要であるが、環境の変化から生まれた話題を人に話す場合、話したい相手がわからず、そのため、適切なコミュニケーション手段もない場合が多い。
【0011】
たとえば、ある家の父親が朝起きて、表へ出ると、家の前にゴミが捨ててあったとする(前日見たときには何もなかった玄関前に何者かがゴミを置いたという変化)。すると、父親はゴミが捨ててあるという状況から、家の前に捨てられたゴミに関する怒りの話題が生まれる。ゴミを捨てた相手に対し、「家の前にゴミを捨てるな!」というコミュニケーションを取りたいと思うだろう。
【0012】
また、ビデオカメラを早急に使いたいと思って探していたところ、たまたま、研究室の机の上に置いてあるのを見つけたとする(前回研究室に来たときには、何もなかった机の上にビデオカメラを誰かが置いたという変化)。この場合、ビデオカメラの持ち主に対して、「ビデオカメラを借りてもよいですか?」というコミュニケーションを取りたいと思うに違いない。しかし、これらのケースでは、コミュニケーションの話題はわかっても、ゴミを捨てた人、ビデオカメラの持ち主という、コミュニケーションを取りたい相手が判らないので、コミュニケーションを取ることができない。
【0013】
上記2つの問題を解決するためには、
・人間が見落としたり、気付かなかった環境の変化を認識し、人に効果的に伝達する仕組みが必要であり、また、
・人間が認識した環境の変化から生まれた話題を、効果的にコミュニケーションに取り込む仕組む必要がある。
【0014】
まず、人間が見落としたり、気付かなかった環境の変化を認識し、人に効果的に伝達する仕組みに関連する研究として、人間の記憶能力を補完する研究が行われている。
【0015】
たとえば、Forget−me−not(参考文献1:Mik Lamming and Mike Flynn:Forget-me-not:Intimate computingin support of human memory, In FRIEND21 '94 International Symposium on Next Generation Human Interface, 1994.)は、携帯型コンピュータにユーザの動作履歴を記録することによって、人間の記憶を間接的に補助している。
【0016】
Digital Reminder(参考文献2:吉田将志,吉高淳夫:Digital Reminder:ユーザの視点からの実世界指向データベースの構築とそのインタフェース〜視線を用いた視覚情報の動的獲得と提示〜,インタラクティブシステムとソフトウェアVIII, pp111-116, 2000.)は、視線情報に基づいて、注目した情報だけを記録する。これらの研究は、ユーザの行動を記録することによって、ユーザの記憶を補助し、物探し等に利用しようという意図がある。
【0017】
これらの研究では、ユーザが過去に存在した場所の環境の変化を記録しているので、この記録されたユーザの行動を省みることによって、環境の変化を認識することが可能である。
【0018】
また、多くのセキュリティシステムでは、家に対する人間の侵入や、火災といった環境の変化を様々なセンサを用いて認識し、警察や家主等に伝えることを目的としている(参考3:http://www.geocities.co.jp/Technopolis/8917/. 、参考4:http://www.secom.co.jp/.)。
【0019】
人間が認識した環境の変化から生まれた話題を、効果的にコミュニケーションに取り込む仕組みとしては、Augmented Realityの研究領域にいくつか関連研究がある。
【0020】
たとえば、Augment−ab1e Reality(参考文献5:暦本純一,綾塚祐二,林一輝:Augment-able Reality:実空間と情報空間を融合した情報交流,インタラクティブシステムとソフトウェアVI, pp115-124, 1998.)、Space Tag(参考文献6:垂水浩幸,森下健,中尾恵,上林弥彦:時空間限定オブジェクトシステム:Space Tag, インタラクティブシステムとソフトウェアVI, pp1-10, 1998.)や、空気ペン(参考文献7:椎尾一郎,山本吉伸:コミュニケーションツールのための簡易型ARシステム,インタラクティブシステムとソフトウェアVIII, pp117-124, 2000.)では、位置に対して情報を貼り付けることができるので、環境の変化が起きた場所に対して、貼り紙や書置きをすることが可能になる。
【0021】
また、時空間メール(参考文献8:上田宏高,塚本昌彦,西尾章次郎:字空間メール:時空を超えるメッセージ,インタラクティブシステムとソフトウェアVIII, pp27-32, 2000.)では、位置、時間、ユーザ属性を満たすユーザに対してメールを送ることができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記各研究は、人間が見落としたり、気付かなかった環境の変化を認識し、人に効果的に伝達する仕組みを解決する研究としてみた場合、または、人間が認識した環境の変化から生まれた話題を効果的にコミュニケーションに取り込む仕組みを解決する研究としてみた場合、いくつかの問題がある。
【0023】
[人間が見落としたり、気付かなかった環境の変化を認識し、人に効果的に伝達する仕組み]
Forget−me−notやDigital Reminderは、携帯型コンピュータを利用するので、その人が居る場所の変化を記憶できるが、他の場所で起きた変化を記憶することができない。
【0024】
たとえば、会社に行っているときに、家で起きている変化を記憶できないので、子供が動かしたテレビのリモコンの位置を伝達することはできないだろう。つまり、その場所に居ながら、気付かなかった変化には、対応できるが、違う場所に居たので、見逃した変化に対しては対応できない。
【0025】
逆に、多くのセキュリティシステムは、携帯型システムではなく、環境に設置するタイプのシステムであるので、別の場所に居て、見逃した変化を後で確認することが可能である。
【0026】
しかし、これらのシステムは、不法侵入や、火災等特定の目的に特化され、多くの変化を効果的にユーザに伝達することができないという問題がある。
【0027】
[人間が認識した環境の変化から生まれた話題を、効果的にコミュニケーションに取り込む仕組み]
Augment−able Reality, Space Tag、空気ペンは、位置に対してメッセージを書き込むことができる。
【0028】
しかし、この手法をコミュニケーション手段として考えた場合、相手がその場所にもう一度来るかが判らないという問題があり、また、相手がいつそのメッセージを読むか判らないという問題があり、さらに、返事がくるか判らない等の問題がある。
【0029】
位置に対してメッセージを書き込む手法は、我々が実生活で行っている書置きをする等の行為と変わらないので、上記問題は解決されていない。
【0030】
一方、時空間メールでは、位置、時間、ユーザ属性を満たすユーザに対してメールを送ることができるので、過去のある時間、ある場所に居た人に、メッセージを送ることができるが、しかし、同期型コミュニケーションや、変化を起こした人の特定等はなされていない。
【0031】
また、上記2つの問題を同時に解決できるシステムは実現していない。
【0032】
本発明は、ユーザが見逃したり気付かなかったりしがちな環境の変化を知ることができ、また、思いがけない発見を得る可能性があり、さらに、環境を介したメッセージをやり取りすることができるものを提供することを目的とするものである。
【0033】
【課題を解決するための手段】
本発明は、環境に設置されているセンサが出力した情報に基づいて、上記環境で生じた変化を抽出し、この抽出された変化をデータベースに蓄積し、ユーザが上記環境に接近したときに、接近したユーザの識別子を、位置センサが認識し、この認識されたユーザが前回、上記環境に接近したときの時刻を、上記データベースから取得し、この取得された時刻から現在時刻までに起きた変化を上記データベースから取得し、出力装置を通じてユーザに提示するものである。
【0034】
【発明の実施の形態および実施例】
本発明は、ある環境にユーザが訪れたときに、そのユーザが、前回その環境に訪れたときから、今までの環境変化を、上記ユーザに提示するものである。
【0035】
つまり、本発明は、人間が見落としたり、気付かなかった環境の変化を認識し、人に効果的に伝達する仕組みを提供し、また、人間が認識した環境の変化から生まれた話題を、効果的にコミュニケーションに取り込む仕組みを提供する。
【0036】
[人間が見落としたり、気付かなかった環境の変化を認識し、人に効果的に伝達する仕組み]
まず、環境の変化を認識し、人に効果的に伝達するためのシステムの基本構成は、環境に備え付けられているセンサと、出力装置とによって構成されている。
【0037】
ここで、「環境」は、書籍や鉛筆、またそこに生活する人間を含む生き物等その場にある全てのものを環境と捉える。このように捉えると、人間が生活する環境は日々変化している。また、「環境の変化」は、環境が主に視覚的に変化することである。
【0038】
上記出力装置は、環境に備え付けられていても、携帯型装置でもよい。
【0039】
たとえば、環境側にカメラを設置することによって、画像を定期的に取得し、生活環境内に起きている変化を、上記取得した画像から検出する。次に、検出された変化に基づいて、変化が起きた場所に、たとえばプロジェクタを用いてスポットライトを投射する。これによって、過去に変化が起きた場所がわかる。その場所に来た時間を、システムに記憶させておくことによって、次に来たときは、前回来たときから起きた変化のみを受信することができる。
【0040】
[人間が認識した環境の変化から生まれた話題を、効果的にコミュニケーションに取り込む仕組み]
本発明は、上記仕組みを用いて検出された変化を利用して、コミュニケーションを行う仕組みである。
【0041】
まず、提示された変化が起きている部分を、何らかの方法で指定する(たとえばプロジェクタでスポットライトが当てられている部分をペンで指す)ことによって、コミュニケーションの話題にしたい変化を選択する。
【0042】
システムは、変化を起こしたであろう人物の情報を、データベースから取得する。たとえば、所定の変化が起きたときに、その変化が起きている場所に一番近くに居た人が、変化を起こした人であると推測する。ユーザが、変化を選択した状態で、メールを出す、電話をかける、メッセージを投稿する等の動作を行うと、変化を起こした人であるとシステムが推測した人と、コミュニケーションを取ることができる。
【0043】
[第1の実施例]
図1は、本発明の第1の実施例である環境変化伝達装置100を示すブロック図である。
【0044】
環境変化伝達装置100は、環境の変化を検出する環境変化検出センサ10と、位置センサ20と、処理装置30と、情報提示装置40と、環境データベース50と、ひとデータベース60とによって構成されている。
【0045】
環境変化検出センサ10は、カメラ、超音波センサ等で構成されている。
【0046】
位置センサ20は、赤外線センサ、RFID、PHS等の電界強度を利用する位置計測システム、GPS等によって構成されている。
【0047】
赤外線センサについての参考文献としては、「青木恒:カメラで読み取る赤外線タグとその応用,インタラクティブシステムとソフトウェアVIII, pp131-136, 2000.」があり、「R. Want and A. Hopper:Active badges and personal interactive computing objects, IEEE Trans. on Consumer Electronics, 38(1)pp. 10-20, 1992.」がある。
【0048】
RFIDの参考文献としては、「R. Want, K.P. Fishkin, A. Gujar and B.L. Harrison:Bridging physical and virtual worlds with electronic tags, In Proceedings of ACM Conference on Human Factors in Computing Systems(CHI'99), pp371-377, 1999.)」がある。
【0049】
処理装置30は、環境情報取得手段31と、環境変化抽出手段32と、環境情報・環境変化登録手段33と、位置情報取得手段34と、位置情報登録手段35と、環境データベース検索手段36と、ひとデータベース検索手段37と、変化情報出力手段38とを有する。
【0050】
環境情報取得手段31は、環境変化検出センサを利用し、環境の情報を取得する。環境変化抽出手段32は、取得した環境の情報から環境が変化している情報を切り出し、環境情報・環境変化登録手段33を用いて、環境データベース50に定期的に環境情報・環境の変化に関する情報を蓄積する。
【0051】
位置情報取得手段34は、人が環境に近づくと、人のIDと位置情報とを、位置センサ20から取得する。
【0052】
位置情報登録手段35は、取得した人のIDと位置情報とを、ひとデータベース60に蓄積させる手段である。
【0053】
環境データベース検索手段36は、取得した人のIDに対応するユーザが過去に環境に近づいたときの情報を、環境データベース50から検索し、ユーザが最後に環境に近づいた情報に基づいて、環境データベース50から、ユーザが最後に環境に近づいたときから起きた環境の変化を検索する。
【0054】
ひとデータベース検索手段37は、ひとデータベース60に蓄積されている情報を検索する手段である。
【0055】
変化情報出力手段38は、検索された環境の変化に基づいて、情報提示装置40に環境の変化を出力する。
【0056】
情報提示装置40は、プロジェクタ、携帯型コンピュータ等によって構成されている。
【0057】
環境データベース50は、システムが設置されている環境に関する情報を蓄積するデータベースである。
【0058】
ひとデータベース60は、ユーザに関する情報を蓄積するデータベースであり、ユーザの識別子と、環境に過去に接近したときの情報と、連絡先とを含む個人情報を蓄積するデータベースである。
【0059】
次に、第1の実施例の動作について説明する。
【0060】
図2は、第1の実施例の具体例を示す斜視図である。
【0061】
図2に示す環境変化伝達装置100は、環境変化検出センサ10として、カメラを使用し、情報提示装置40として、プロジェクタを使用し、位置センサ20として、IR(赤外線)センサを使用し、掲示板BDにおける掲示物の変化をユーザに提示する実施例である。
【0062】
大学の休校、補講を知らせる掲示板BDや、スーパーの売ります、買いますの掲示板BDでは、日々様々な人々が掲示物を貼り、移動し、削除するので、一目見て、自分が以前見た掲示物であるか否かを判断することがが難しい。したがって、ある程度全ての掲示物を俯瞰しながら、見る必要があるので、同じ情報を繰り返し見たり、新しい情報を見逃したりする。このような環境では、前回見たときから起きた変化(新しく掲示物が貼られた、掲示物の場所が移動した、削除されたetc.)をユーザに提示することによって、必要な掲示物を効率的に探すことができる。
【0063】
<実施例の動作>
図3は、第1の実施例において、環境変化検出センサ10としてカメラを使用し、情報提示装置40としてプロジェクタを使用し、位置センサ20としてIR(赤外線)センサを使用したシステムの動作を示すフローチャートである。
【0064】
定期的に、環境の画像を、カメラから取得し(S1)、画像処理を用いて環境の変化を切り出し(S2)、環境データベース50に蓄積する(S3)。また、常に、環境中のユーザを監視し、ユーザがその環境に来たことを、IRセンサを用いて認識すると、環境変化伝達装置100は、ひとデータベース60から、ユーザがこの環境に前回に来たときの日時を取得し(S4)、前回来た日時から現在までに生じた変化を、蓄積された環境の変化の中から取得し(S5、S6)、取得した変化が起きていた環境の部分に、プロジェクタを用いてスポットライトを当てる(S7)。
【0065】
<変化の抽出>
次に、画像から、環境の変化を取得する方法について説明する。
【0066】
ユーザは、置かれた状況によって、求める変化の分解能が異なる。したがって、ユーザが求めている分解能で、変化を提示することが必要である。
【0067】
上記「変化の分解能」は、変化のスピードや変化が起きる平均スパンの違いである。つまり、我々が生活する環境は、日々変化しているが、その変化にも、車や人が移動する等のように速い変化と、植物が生長する等のように緩やかな変化とがある。また、人間が行動するように、短い時間の間に何度も変化するものと、家に置かれたテレビの位置が余り動かないように、一度変化すると長い時間変化しないものがある。
【0068】
たとえば、テレビのリモコンのような物を探しているときは、テレビのリモコンの移動という変化は取得したいが、反対に、人の動き等の変化は欲しくない。そこで、以下のような方法で変化の分解能を決定する。
【0069】
まず、前提として、テレビのリモコンや本、ポスター等の物は、ある程度同じ場所に留まり続けるものとし、反対に、人や動物は、一箇所に留まり続けないものとする。この前提に従い、動いた後、一定時間その場所に留まり続けているものを切り出し、変化した「物」とする。
【0070】
図4は、上記実施例において、変化を抽出する説明図である。
【0071】
具体的には、たとえば背景差分を用いることによって、変化を抽出することができる。
【0072】
1.定期的にキャプチャされる画像を蓄積(オリジナル画像)
2.過去の数フレーム(n枚)における画素毎の濃度ヒストグラムを作成する
3.各ヒストグラムの最頻値の濃度を画素値とする画像(背景画像)を作成する
4.過去の背景画像と現在背景画像との差分画像を作成する(差分画像)
たとえば、毎秒1フレームをキャプチャしている状態で、n=1800枚、つまり過去30分に、キャプチャされた画像を用いて背景画像を作成する。k番目の背景画像を作成する際には、k−1800番目からk番目までの画像を用い、画素毎に、データ数1800の濃淡値ヒストグラムを作成する。
【0073】
このヒストグラムの最頻値の濃度を、それぞれの画素の濃淡値とすることによって、k番目の背景画像を作成する。この背景画像は、過去60分のうちで最も長い時間写っている画素で構成された画像になる。最後に、過去の背景画像と、現在作成した背景画像との差分を取ることによって、変化を抽出することができる。この場合、新しく掲示物を貼り付けると、15分後には変化が抽出されている計算になる。
【0074】
濃度ヒストグラムの作成に用いるフレーム数を減らす(分解能を変える)ことによって、頻繁に変化するオブジェクトを検出することができる。フレーム数が少ない場合には、ヒストグラムの最頻値に替えて中央値を用いることによって変化を検出することができる。
【0075】
<オプティカルフロー>
第1の実施例では、変化を検出する場合、背景差分を使用している。たとえば、変化の検出にオプティカルフロー法を用いることによって、変化の場所だけでなく、変化のスピードや、変化している方向等をも取得することができる。
【0076】
このような情報を利用すると、変化の多彩な提示方法が可能になる、たとえば、変化のスピードが速いもののみを提示したり、変化の方向が一定のもののみを提示することができる。また、変化のスピードが遅いものを強調することができる。オプティカルフローの検出方法は、既存の方法が既に提案されているので、ここでは、その説明を割愛する。
【0077】
<変化の提示>
物を効率的に探索する場合、環境の変化をユーザに提示する場合、簡潔かつ効果的に提示しなければならない。この方法として、たとえば、時系列を維持したまま、時間間隔を圧縮し、変化している場所に、スポットライトを当てる方法が考えられる。
【0078】
前回来たときからの変化を見せる場合、前回来たのが3日前だとすれば、3日前からの変化を数秒間に圧縮し、アニメーションとして提示する。上記の方法で抽出された変化は、物の移動前の位置と移動後の位置とであるので、移動中や静止中の時間を削除し、圧縮することができる。この方法で圧縮された情報を、過去から順番に提示していくことによって、変化のアニメーションを作成することができる。
【0079】
たとえば、変化が起きている部分に、過去から順番に、スポットライトを当てて、ユーザが、環境の変化を一瞬で見たい場合には、過去に来たときからの変化が生じた場所を、全てスポットライトで照らすこともできる。ただし、この場合、たくさんの変化が起きていると、環境が、スポットライトで埋まり、変化している部分が判りづらくなる可能性があるので、注意が必要である。
【0080】
<データベース>
本実施例では、環境データベース50、ひとデータベース60の2種類が定義されている。環境データベース50は、環境の変化を蓄積するデータベースである。環境の変化を抽出したときに、カメラから得られる画像を用いる場合には、キャプチャした画像と、変化を抽出したデータ(画像)とを保持する。
【0081】
図5は、上記実施例におけるユーザIDと、アドレスと、分解能と、最終アクセス時とを示す図である。
【0082】
一方、ひとデータベース60は、図5に示すように、環境に来る人のデータを保持し、ユーザID、ユーザの属性(メールアドレス等)、環境設定情報(認識する変化の時間間隔や変化のスピードといった分解能等)、最終アクセス日時、過去にシステムの側にいたときの位置と時間等を保持している。
【0083】
ユーザの属性として、ユーザのメールアドレスの他、提供するサービスによっては、実際の住所や年齢等、その他の個人情報を登録するようにしてもよい。
【0084】
上記実施例で説明していない環境設定情報については、第2の実施例で説明し、ユーザの属性、過去にシステムの側にいたときの位置と時間等については、第3の実施例以降で利用法を述べる。
【0085】
<複数のデバイス>
本実施例の装置は、環境変化検出センサ10と、位置センサ20と、情報提示装置40との3種類のデバイスを有するが、それぞれ複数個のデバイスを用いることによって、環境の変化を高精度で抽出することや、状況に応じた変化情報の出力方法等が考えられる。
【0086】
たとえば、環境変化検出センサ10として、カメラ11と超音波センサとを用いることによって、カメラ11の映像から変化を抽出するとともに、超音波センサから得られる情報を利用して、変化した部分の三次元的な凹凸を検出することができる。また、カメラ11を2つ利用することによって、変化を三次元情報として検出することもできる。
【0087】
一方、プロジェクタ41と携帯型コンピュータとを利用することによって、大まかな変化はプロジェクタ41で投影し、細かい変化を携帯型コンピュータで投影するといった方法も考えられる。位置センサ20も、IRセンサとGPSを利用することによって、高精度でグローバルな位置情報を取得することができる。
【0088】
<ユーザの認証>
ユーザIDが、ひとデータベース60に登録されていない場合や、ユーザが初めてこの場所に来た場合には、環境変化伝達装置100は、前回この場所に来た時刻を取得することができない。この場合に、変化を提示する方法として、いくつかの方法が考えられる、1つの方法は、一定期間内に起きた環境の変化を、ユーザに提示する。たとえば、上記のようなユーザがある場所に来たときには、過去一週間以内に起きた変化を提示するようにする。
【0089】
また、環境の変化をユーザに提示しないという方法も考えられる。この場合には、ユーザが環境と対話し、閲覧したい期間等を指定し、過去に起きた変化の提示を要求する必要がある。環境との対話方法については、第2の実施例において示す。
【0090】
また、ユーザが位置センサ20をOffにし(位置発信型の位置センサ20の場合)、位置センサ20を身に付けていない場合には、ユーザの位置やIDを検出することができない。このような場合、ユーザが環境と対話し、過去に起きた変化の提示を要求することは可能であるが、環境に取り付けられたセンサ群から得られる情報に基づいて、近づいてくる物体が人であるということが判れば、一定期間内の変化を自動的に提示することができる。接近する物体(環境中に起きている変化)が人であると認識するためには、センサライトや自動ドア等に使用されている方法を利用することができる。
【0091】
このように人間を認識する場合、焦電型赤外線センサを使用する方法、カメラから得られる画像に基づいて画像認識し、判断する方法、静電容量を用いた方法等が考えられる。これらの方式に関しては、既存の技術が存在するので、ここではその説明を割愛する。人間センサを利用することによって、位置センサ20を持っていない不特定多数の人に対しても、環境の変化を伝達することができる。
【0092】
なお、環境データベース検索手段36は、環境に起きている変化を抽出する際に、カメラから定期的に環境の画像を取得し、上記環境データベースに蓄積し、蓄積された過去数フレームの画素毎の濃度ヒストグラムを定期的に作成する濃度ヒストグラム作成手段の例であり、また、上記各ヒストグラムの最頻値の濃度を画素値とした画像を、定期的に作成し、上記環境データベースに蓄積する画像蓄積制御手段の例であり、さらに、過去に作成された画像と現在作成した画像とを比較し、この比較の結果、一定の閾値以上の差が認められた部分を変化の領域と認定する変化領域認定手段の例である。
【0093】
また、環境情報・環境変化登録手段33と、位置情報登録手段35とは、入力装置からユーザが入力した情報に基づいて、環境に起きている変化の伝達に関する設定の変更と、ひとデータベースに登録されているユーザ情報の変更と、環境に対するメッセージの書き込みとを行う変更・書き込み手段の例である。
【0094】
[第2の実施例]
<環境との対話>
図6は、本発明の第2の実施例である環境変化伝達装置200を示すブロック図である。
【0095】
環境変化伝達装置200は、環境変化伝達装置100において、新たに入力装置70を付加し、処理装置30の代わりに、処理装置30aが設けられている実施例である。
【0096】
処理装置30aは、処理装置30に、設定管理手段39と、入力取得手段71と、入力管理手段72とが設けられている装置である。
【0097】
環境変化伝達装置200は、対話的手法を用いた変化の取得、環境に対するメッセージの書き込み、環境設定の変更等を実現することができる。
【0098】
位置情報取得手段34は、ユーザのIDと位置情報とを取得すると、ひとデータベース60に、IDと位置情報とを送る。ひとデータベース60は、IDに基づいて、ひとデータベース60からユーザの設定、過去に環境にアクセスした記録等を検索し、設定管理手段39でユーザの情報を管理する。
【0099】
一方、入力取得手段71は、ユーザが入力した情報を取得し、入力管理手段72は、取得した情報に基づいて、各種設定の変更、ひとデータベース60内のユーザデータの書き換え、書き込まれたメッセージを環境データベース50に行う登録等を実行する。
【0100】
処理装置30aは、設定管理手段39に記憶されている当該ユーザの変更された設定に従って、環境データベース50の検索または、ユーザの要求に従った環境の変化の再抽出を行ない、ユーザの設定に従って、変化情報を情報提示装置40に出力する。
【0101】
また、設定変更時のメニュー等も、変化情報出力手段38を通じて、情報提示装置40へ出力する。他のユーザが環境にメッセージを登録した場合にも、環境データベース検索・抽出手段36がメッセージを検索し、変化情報出力手段38が、メッセージを情報提示装置40に出力する。その他の部分の処理は、第1の実施例と同じである。
【0102】
入力装置70は、携帯型コンピュータや、ペン型インタフェース、音声入力等である。携帯型コンピュータを利用した場合、ユーザは、環境に備え付けられた処理装置30aと接続し、携帯型コンピュータを利用して対話を行う。たとえば、ブルートゥース内蔵の携帯電話を利用し、環境変化伝達装置100と接続する。これによって、携帯電話の画面に、各種メニューが表示されるので、それに従って、環境との対話を行う。たとえば、携帯電話の上下ボタンや、ホイールを動かすことによって、提示されている環境の変化の分解能を変えたり、左右ボタンを押すことによって、提示されている環境の変化の巻き戻し、早送りを行うことができる。また、環境に対して、未来の自分や、他人にメッセージを貼り付けたり、過去に自分がこの場所に来た日時の変更、次回来たときにもう一度見たい変化の定義等も行える。
【0103】
一方、ペン型インタフェースを利用すると、携帯型コンピュータを利用して行った操作よりも、直感的に操作することができる。
【0104】
図7は、第2の実施例において、ペン型インタフェースを使用した場合を示す斜視図である。
【0105】
ペン23の先に、接触センサ24と赤外線LED25とが内蔵され、ペン先が壁面等に接触すると、赤外線LED25が点灯する。また、ペン23にボタン26が設けられ、このボタン26を押すと、赤外線LED25が点灯する。
【0106】
赤外線LED25が発生し、掲示板BDで反射した赤外線を、カメラ11が認識することによって、現在のペン先の位置を知ることができる。これによって、直接ペン23を利用して、壁面にメッセージを書き込むことができ、ボタン26を押し、赤外線LED25をカメラ11の前で振ることによって、提示されている環境の変化の分解能を変更することができる。
【0107】
本方式は、図6に示す環境変化伝達装置200において、入力装置70を、環境変化検出センサ10(カメラ11)と赤外線LED25とによって実現した例である。
【0108】
音声入力する場合、環境に取り付けられたマイクまたはユーザが所有しているマイクから得られた音声を認識し、環境との対話を行う。
【0109】
たとえば、DUG−1では、音声を利用したエージェントとの対話を実現している。なお、DUG−1は、「中野幹生,堂坂浩二,宮崎昇,平沢純一,田本真詞,川森雅仁,杉山聡,川端豪:柔軟な話者交代を行う音声対話システムDUG-1,言語処理学会第5回年次大会論文集,1999」に記載されている。
【0110】
また、言葉でなく、音を利用して対話することも可能である。たとえば、声の大きさによって分解能を変えることもできる。
【0111】
[第3の実施例]
<変化を利用したコミュニケーション>
図8は、本発明の第3の実施例である環境変化伝達装置300を示すブロック図である。
【0112】
環境変化伝達装置300は、第1の実施例(環境変化伝達装置100)において変化を受け取った人が、第2の実施例(環境変化伝達装置200)において変化を起こした人にメッセージを送る実施例である。
【0113】
第2の実施例(環境変化伝達装置200)は、ユーザと環境とが対話する実施例である。第2の実施例(環境変化伝達装置200)を用いると、環境の変化を介して、人と人とのコミュニケーションを実現することができる。たとえば、新しく貼られたポスターをユーザが見て、そのポスターを欲しくなったとする。この場合、ポスターを貼った人に、「このポスターが役目を終えた後、もし捨てるのであれば、私に頂けませんか?」というメッセージを送ることができれば、ポスターを入手できる可能性が高くなる。
【0114】
そこで、第1の実施例(環境変化伝達装置100)を用いて、変化を受け取った人が、第2の実施例(環境変化伝達装置200)を用いて、変化を起こした人にメッセージを送る。
【0115】
まず、ポスターにスポットライトが当たっている状態、または、携帯型コンピュータの画面におけるポスターの位置が点滅している状態等、ポスターに変化が提示されている状態で、ユーザがそのポスターの位置を指定する。たとえば、ペン型インタフェースによって、ポスターの位置を指したり、携帯型コンピュータにおいて、ポスターが表示されている部分をクリックする。これによって、特定の変化が選択された状態になる。
【0116】
次に、変化が選択された状態で、ユーザが、メッセージを書き、環境変化伝達装置300に送る。たとえば、携帯型コンピュータ上で「このポスター頂けませんか?」と書き、第1の実施例(環境変化伝達装置100)に伝達する。第1の実施例(環境変化伝達装置100)では、メッセージを受け取ると、ユーザが選択した変化を起こしたユーザを検索する。そして、検索されたユーザにメッセージを送る。
【0117】
環境変化伝達装置300は、環境変化伝達装置200において、メッセージ通信手段82と、変化実施者割当手段81と、通信装置83とが付加されている装置である。
【0118】
入力管理手段72は、入力取得手段71から得られた、ユーザのメッセージと、ユーザが選択した環境の変化とを変化実施者割当手段81に送る。変化実施者割当手段81は、ユーザが選択した環境の変化の位置と時間とに基づいて、ユーザが選択した環境の変化が生じたときに、環境変化伝達装置300に一番近くに存在していたユーザを、ひとデータベース60から検索し、この検索されたユーザが、変化を起こした人物であると認定し、この認定された人物のアドレスを、メッセージ通信手段82に伝達する。
【0119】
メッセージ通信手段82は、変化を起こした人物であると認定されたユーザのアドレスに、ユーザが入力したメッセージを、通信装置83を利用して送信する。その他の動作は、第1の実施例、第2の実施例と同様である。
【0120】
<入力装置70>
環境の変化の指定や、メッセージの入力には、第2の実施例で説明した方法を用いることができるが、ここでは新たに、携帯型コンピュータを利用しつつ、直接入力が可能な入力手法を提案する。
【0121】
現在、携帯型コンピュータとしては、携帯電話やPHSがよく用いられているが、携帯電話のアンテナと携帯電話とを用いて、環境の変化の選択と、メッセージの入力、送信とを可能とする入力方式について説明する。
【0122】
図9は、環境変化伝達装置300において、携帯電話のアンテナと携帯電話とを用いて、環境の変化の選択と、メッセージの入力、送信とを行う場合の説明図である。
【0123】
現在、光るアンテナと呼ばれる携帯電話用のアクセサリが存在する。この光るアンテナは、携帯電話で通話する際に生じる電磁波に反応し、先端に内蔵されたLEDが点滅したり色が変化するアンテナである。
【0124】
そこで、上記光るアンテナのLEDを用いて、環境の変化を選択する。携帯電話でメッセージを書き終えたら、選択したい環境の変化部分に、光るアンテナの先をかざし、第1の実施例(環境変化伝達装置100)に送信する。すると、第1の実施例(環境変化伝達装置100)との接続が行われる。このときに、環境変化伝達装置300と携帯電話との間に、電磁波が飛び交うので、光るアンテナのLEDが点灯する。
【0125】
第1の実施例(環境変化伝達装置100)は、メッセージを受け取ると、光るアンテナのLEDの位置をカメラ11を用いて認識する。認識が完了すると、認識した位置と、環境の変化とを割り当て、環境の変化を起こしたと推測されるユーザに、メッセージを送信し、携帯電話との接続を切る。
【0126】
すると、光るアンテナのLEDが消灯し、認識とメッセージの送信が完了したことがわかる。光るアンテナは、赤外線LEDである必要は必ずしもないが、赤外線を発していれば、位置認識をし易い。アンテナの先が光ることを嫌うのであれば、赤外線LEDを利用することが好ましい。逆に、点灯している可視光を見たい場合には、たとえば赤いLEDは、赤外波長のエネルギも発している場合が多い。また、光るアンテナは、通常、点滅したり、色が変わるが、位置認識をする際には、単色で点滅しない方が認識しやすい。LEDの認識方法に関しては、既存の技術が存在するので、ここではその説明を割愛する。
【0127】
また、アンテナの先のLEDを、携帯電話のボタンを利用して点灯したり、LEDの先についている接触センサを利用して点灯できるようにすれば、第2の実施例のペン型インタフェースと同じ使い方が可能である。
【0128】
<変化を起こしたユーザの決定>
変化を起こしたユーザを検索する場合、たとえば以下のように検出する。第1の実施例のシステムが、メッセージを受け取ると、ユーザが選択した変化が生じた時刻に基づいて、ひとデータベース60から、その時刻に、変化が起きた場所に最も近くに存在していた人を検索する。変化が起きた場所に最も近くに存在していた人を検索することができたら、そのユーザのアドレスにメッセージを送ることができる。
【0129】
<メッセージのやり取り方法>
メッセージのやり取りの方法としては、上記のようにメッセージを送信する方法の他、電話をかける方法がある。電話をかける場合、基本的な動作は、メッセージの送信方法と同じである。電話の場合、変化を選択した状態で、システムに電話をかけると、システムは変化を起こしたと考えられるユーザに電話をかける。この場合、同期型コミュニケーションを実現することができるので、ユーザは伝えたい情報を素早く、インタラクティブに伝達することができる。
【0130】
しかし、電話をかける方法、メッセージを送る方法は、1対1のコミュニケーションであるので、ダイレクトメールに近い形になり、心理的障壁が大きい。特に、この場合、メッセージを受け取る側は、見知らぬ人から突然メッセージがくるので、状況や内容によっては、不快感を覚える可能性がある。
【0131】
そこで、ゆるやかにメッセージをやり取りする方法も必要であると考える。掲示板BDやメーリングリスト等に対するメッセージは、見知らぬ人との1対1のコミュニケーションに比べ、心理的障壁が低い。変化が起きたときに、その近くに存在していた複数人にメールを送るようにしてもよい。たとえば、ユーザがメッセージを送る際に、100人等、人数を指定することによって、変化が起きた場所と時刻とに対して、時間的、空間的に近くに存在していた100人にメッセージを送るようにしてもよい。
【0132】
同時刻に空間的に近くに存在していた人や、変化が起きた場所から一定の範囲内に、一定期間内に存在していた人等を指定するようにしてもよい。その環境によく来る人で、メーリングリストを自動的に作成し、この作成されたメーリングリストに、投稿できるようにしてもよい。この方法に関しては後述する。
【0133】
本方式では、よく行く場所の情報が、随時自分に流れてくるので、地域コミュニティの活性化等の効果もある。環境毎に、掲示板BDを作成し、そこに対してメッセージを書き込むようにしてもよい。
【0134】
<自動メーリングリスト>
第1の実施例では、ユーザが過去にアクセスした時間と位置とを、ひとデータベース60に蓄えるので、ユーザが、過去の一定期間に、何分間この環境に滞在したかを計算することができる。そこで、過去の一定期間の滞在時間に基づいてリストを作成し、滞在時間が一定時間以上長い人を集めたメーリングリストを自動的に作成する。そして、この自動的に作成されたメーリングリストを利用し、メッセージのやり取りを行う。また、このメーリングリストに、環境の変化情報を定期的に伝達することも可能である。
【0135】
本メーリングリストは、その環境に滞在している時間が一定時間を割った人は自動的に削除される。メーリングリストへ登録する場合、メーリングリストから削除する場合、滞在時間が一定以上の人間をメーリングリストに登録し、一定時間を下回った人を削除する方法や、メーリングリストの定員を予め決め、滞在時間が多い人から順番に登録する方法等が考えられる。
【0136】
また、第1の実施例の装置が、いくつかの環境に複数台設置されていたとすると、装置同士の連携を利用してメーリングリストを作成するようにしてもよい。人は、何らかのコミュニティに属していたいと思うことが多い。そこで、ユーザが複数の環境のうちで最もよく行く(長い時間滞在する)環境に、自動的に登録するようにしてもよい。この方法では、ユーザは、必ずどこかの環境のメーリングリストに登録されている状態を維持することができる。最もよく行く環境を1つに絞る必要がなく、よく行く環境を、よく行く順に、複数登録するようにしてもよい。
【0137】
自動ではないが、ユーザが明示的に環境を指定し、登録したり削除したりするようにしてもよい。
【0138】
[第4の実施例]
<セキュリティ>
第4の実施例は、セキュリティを考慮した実施例である。
【0139】
第1の実施例では、プロジェクタ41を用いて、変化が起きた場所にスポットライトを当てるが、環境データベース50には、キャプチャした画像をそのまま蓄積することも可能であり、キャプチャした画像を提示することもできる。
【0140】
しかし、公共の場所に設置されているカメラ11から得た画像を、不特定多数の人に配信することは、プライバシの侵害に当たる可能性がある。
【0141】
そこで、変化が起きたときの位置のみを伝達する等の、プライバシの保護も考慮した表現が必要となる。逆に、家等でセキュリティ目的も考慮して利用する場合には、キャプチャした画像をそのまま閲覧しても問題ないだろう。
【0142】
<プライバシ>
第3の実施例に記したように、突然見知らぬ人からメッセージが来ることに、心理的圧迫を感じる人は多い。そこで、ユーザのプライバシを保護する必要がある。第3の実施例では、メール、電話、メーリングリストの例を挙げたが、これらに関しては、相手のアドレスをシステムが管理するので、それぞれ相手ユーザを秘匿することができる。つまり、第3の実施例で例として挙げた、「ポスターを下さいませんか?」というメッセージを送る例では、メッセージを送った人は相手がポスターを(恐らく)貼った人という以上のことはわからない。
【0143】
一方、メッセージを受け取る側も、相手を明示しない限り、現在ポスターの前にいる人であるという情報以上の情報はわからない。ただし、これは、あくまで設定の問題で、環境によっては、相手のアドレスや情報をシステムが明示する場合もありえる。たとえば、小中学校で利用する場合には、メッセージの発信者、受信者とも明示されていてもよいと考えられる。
【0144】
また、メッセージを受け取った人は、メッセージの内容を見て、その相手からさらにメッセージを受け取りたくないと思った場合には、その旨をシステムに伝達することによって、今後、その相手からメッセージを受け取らずにすむ。
【0145】
このように、ユーザは特定の相手から来るメッセージの受信許可/拒否を設定することができる。また、単一の相手だけではなく、一定の属性を持ったユーザに対して、メッセージの受信許可/拒否を設定することも可能である。たとえば、ひとデータベース60に登録されている個人情報を利用し、同年代のメッセージのみの受信を許可にしたり、また、メッセージを送信した人が、普段あまりその場所に来ていない人である場合には、メッセージの受信を拒否することができる。これによって、ユーザは、受信するメッセージをある程度選択することができる。
【0146】
また、環境に設置されたシステム側が、メッセージの転送を拒否することもできる。たとえば、ひとデータベース60のデータを利用し、初めてその環境に来た人から、この場所に頻繁に来ている人に、メッセージを送信できない等の制限を設けるようにしてもよい。これによって、観光客から、その土地の住人に対する気軽なメッセージを防ぐことがになる。ただし、メッセージの転送の許可/拒否を、システム側で行うには、その影響を十分考慮する必要がある。たとえば、上記の例では、その環境は閉鎖性が高くなるかもしれない。
【0147】
<ひとデータの取り扱い>
第1の実施例〜第3の実施例では、ユーザに関するデータを、ひとデータベース60に蓄積している。ユーザに関するデータを、データベースで一元的に管理する場合、プライバシの保護を考慮する必要がある。
【0148】
そこで、ユーザに関するデータの一部を、ユーザ側の携帯型コンピュータに保持するようにしてもよい。たとえば、第1の実施例では、システムが設置されている環境にユーザが近づくと、ユーザが過去にその環境に存在していた日時を、ひとデータベース60から取得し、変化を提示するが、過去にその環境に存在していた日時を、ユーザ側の携帯型コンピュータに蓄積し、ユーザがその環境に近づくと、環境側のシステムが携帯型コンピュータからユーザが環境に近づいた日時を取得し、変化を提示することも可能である。このようにすることによって、ユーザデータの一部を、携帯型コンピュータに蓄積することが可能となり、セキュリティを強化することができる。
【0149】
[第5の実施例]
<プロジェクタ41(情報提示装置40)を使わない方法>
第5の実施例は、環境変化伝達装置100において、情報提示装置40を使用せずに、環境を介したメッセージをやり取りする実施例である。
【0150】
環境変化伝達装置100では、カメラ11で環境の変化を検出し、プロジェクタ41によって、変化が起きた場所にスポットライトを当てている。プロジェクタ41(情報提示装置40)を利用しないと、スポットライトを当てることができない。この状態で、第3の実施例の方法を実行する。第3の実施例では、スポットライトの位置を、ポインタ(たとえば、光るアンテナ)で指定することによって、環境の変化を指定しているが、第5の実施例では、スポットライトが当たっていない状態で、ポインタによって、環境を指定する。
【0151】
この指定によって、第5の実施例では、ポインタの位置で起きた変化を環境データベース50から検索し、ユーザの携帯型コンピュータ(たとえば携帯電話)に送信する。ユーザは、携帯型コンピュータに表示された環境の変化(たとえば、変化が起きた時間が時系列に表示される)から、メッセージを送りたい変化を選択する。
【0152】
この後の処理は、第3の実施例に準拠する。これによって、プロジェクタ41(情報提示装置40)を使わないメッセージのやり取りが可能になる。携帯型コンピュータを、情報提示装置40と考えれば、環境変化伝達装置100の構成と同じになるが、第1の実施例〜第3の実施例では、システムが提示する環境の変化をユーザが見た後に、ユーザがメッセージを送るために環境の変化を指定するのに対して、本方式では、ユーザがメッセージを送るために環境を指定した後に、その環境の変化がユーザに提示されるという違いがある。
【0153】
この考えに従えば、ユーザがメッセージを送るために環境を指定した後に、その環境の変化を、プロジェクタ41でユーザに提示することも可能である。たとえば、その場所で起きた変化の時刻を、スポットライトで投影したり、周辺時刻に起きた別の変化も、一緒にスポットライトとして投影することによって、どのような変化であるかを知る手助けになる。
【0154】
また、一番最近起きた変化を、ユーザが選択した環境の変化とすることも可能である。この方法では、その場所で最も新しく変化を起こした人としかメッセージのやり取りができないことになるが、第3の実施例と同じ動作ステップで、メッセージの送信を行うことができ、情報提示装置40を全く必要としない。
【0155】
[第6の実施例]
<表現手法>
第6の実施例は、上記実施例において、スポットライトを投射する以外の方法で表現する方法である。
【0156】
第1の実施例では、環境の変化を伝達する方法として、プロジェクタ41を用いて変化が起きている部分にスポットライトを投射する。環境の変化を伝達するためにプロジェクタ41を用いる場合、スポットライトを投射するだけでなく、様々な表現方法が考えられる、たとえば、変化が起きている部分に当てたスポットライトを変化のスピードに従って、小刻みに振動させたり、スポットライトの形や色を変化させることができる。一方、プロジェクタ41を用いて全体的に周囲を予め照らしておき、変化が起きた部分だけを暗くしたり、変化が起きていない部分を暗くしたりする方法も考えられる。
【0157】
また、プロジェクタ41以外の出力装置を用いた場合、音を用いる方法が考えられる。たとえば、3次元音響技術を用いて変化が起きている場所に音を出したり、音の強弱や音色によって変化を伝達することも考えられる。
【0158】
つまり、上記実施例は、ポインタによって所望の環境を指定する環境指定段階と、上記環境指定段階で上記ポインタによって指定された環境の変化を、環境データベースから検索する検索段階と、上記検索段階で検索された環境の変化を、ユーザの携帯型コンピュータに、送信する環境変化送信段階と、ユーザが上記環境に接近したときに、上記接近したユーザの識別子を検出するユーザ識別子検出段階と、上記ユーザ識別子検出段階で検出したユーザが前回、上記環境に接近したときの時刻を、上記環境データベースから取得する時刻取得段階と、上記取得された時刻から現在時刻までに起きた変化を、上記環境データベースから取得し、ユーザに提示する情報提示段階とを有する環境変化伝達方法の例である。
【0159】
また、上記実施例をプログラムの発明として把握することができる。つまり、上記実施例は、ポインタによって所望の環境を指定する環境指定手順と、上記環境指定手順で上記ポインタによって指定された環境の変化を、環境データベースから検索する検索手順と、上記検索手順で検索された環境の変化を、ユーザの携帯型コンピュータに、送信する環境変化送信手順と、ユーザが上記環境に接近したときに、上記接近したユーザの識別子を検出するユーザ識別子検出手順と、上記ユーザ識別子検出手順で検出したユーザが前回、上記環境に接近したときの時刻を、上記環境データベースから取得する時刻取得手順と、上記取得された時刻から現在時刻までに起きた変化を、上記環境データベースから取得し、ユーザに提示する情報提示手順とをコンピュータに実行させる環境変化伝達プログラムの例である。
【0160】
なお、上記環境指定段階、上記環境指定手順は、ポインタによって所望の環境を指定するものであるが、スポットライトが当っていない場合、スポットライトが当っている場合の双方の場合において、ポインタによって所望の環境を指定するものである
また、上記環境変化伝達プログラムを、CD、DVD、HD、半導体メモリ等の記録媒体に記録するようにしてもよい。
【0161】
【発明の効果】
本発明によれば、環境に設置されているセンサを利用することによって、環境の変化を検出し、変化が起きた部分や変化の特徴をユーザに提示するので、ユーザが見逃したり、気付き難い環境の変化を知ることができ、また、過去に起きた環境の変化を知ることによって、物探しすることができるだけでなく、思いがけない発見を得る可能性があり、さらに、環境に変化を起こした人の推定を行うことによって、環境を介したメッセージをやり取りすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である環境変化伝達装置100のブロック図である。
【図2】第1の実施例の具体例を示す斜視図である。
【図3】第1の実施例において、環境変化検出センサ10としてカメラを使用し、情報提示装置40としてプロジェクタを使用し、位置センサ20としてIR(赤外線)センサを使用したシステムの動作を示すフローチャートである。
【図4】上記実施例において、変化を抽出する説明図である。
【図5】上記実施例におけるユーザIDと、アドレスと、分解能と、最終アクセス時とを示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例である環境変化伝達装置200のブロック図である。
【図7】第2の実施例において、ペン型インタフェースを使用した場合を示す斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施例である環境変化伝達装置300のブロック図である。
【図9】環境変化伝達装置300において、携帯電話のアンテナと携帯電話とを用いて、環境の変化の選択と、メッセージの入力、送信とを行う場合の説明図である。
【符号の説明】
100,200、300…環境変化伝達装置、
10…環境変化検出センサ、
20…位置センサ、
30、30a、30b…処理装置、
31…環境情報取得手段、
32…環境変化抽出手段、
33…環境情報・環境変化登録手段、
34…位置情報取得手段、
35…位置情報登録手段、
36…環境データベース検索手段、
37…ひとデータベース検索手段、
38…変化情報出力手段、
39…設定管理手段、
40…情報提示装置、
50…環境データベース、
60…ひとデータベース、
70…入力手段、
71…入力取得手段、
72…入力管理手段、
81…変化実施者割当手段、
82…メッセージ通信手段、
83…通信手段。

Claims (13)

  1. 環境に設置されている環境変化検出センサが出力した情報に基づいて、上記環境で生じた変化を抽出する環境変化抽出手段と;
    上記抽出された変化を、環境データベースに登録させる環境変化登録手段と;
    ユーザが上記環境に接近したときに、上記接近したユーザの識別子を検出するユーザ識別子検出手段と;
    上記ユーザ識別子検出手段が検出したユーザが前回、上記環境に接近したときの時刻を、上記環境データベースから取得する時刻取得手段と;
    上記取得された時刻から現在時刻までに起きた変化を、上記環境データベースから取得し、ユーザに提示する情報提示手段と;
    を有することを特徴とする環境変化伝達装置。
  2. 請求項1において、
    ユーザの識別子と、上記環境に過去に接近したときの情報と、連絡先とを含む個人情報を蓄積するひとデータベースを有することを特徴とする環境変化伝達装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    上記環境変化検出センサは、カメラであり、
    上記ユーザ識別子検出手段は、赤外線センサであり、
    上記情報提示手段は、プロジェクタであることを特徴とする環境変化伝達装置。
  4. 請求項3において、
    環境の変化を上記プロジェクタを通してユーザに提示する際に、上記変化領域を、変化が起きた時間順に、変化が起きた場所に、上記プロジェクタを用いてスポットライトで投影することを特徴とする環境変化伝達装置。
  5. 請求項2において、
    ユーザが入力可能な入力装置と;
    上記入力装置からユーザが入力した情報に基づいて、環境に起きている変化の伝達に関する設定の変更と、上記ひとデータベースに登録されている上記ユーザ情報の変更と、環境に対するメッセージの書き込みとを行う変更・書き込み手段を有することを特徴とする環境変化伝達装置。
  6. 請求項5において、
    上記入力装置は、ペン先に接触センサと赤外線LEDとが内蔵されているペン型インタフェースであることを特徴とする環境変化伝達装置。
  7. 請求項6において、
    上記ペン先に内蔵されている上記接触センサが壁面に接触することによって、上記ペン先に設けられている赤外線LEDが点灯し、上記点灯した赤外線LEDの位置をカメラで読み取ることによって、環境中の上記ペン先の位置を取得することを特徴とする環境変化伝達装置。
  8. 請求項5〜請求項7のいずれか1項において、
    上記入力装置からユーザが入力したメッセージと、ユーザが指定した環境の変化に関する情報とに基づいて、ユーザが指定した環境の変化の位置と時刻とに、上記環境に時間的、または空間的に側にいたユーザを検索し、この検索されたユーザを、環境に変化を起こした人物であると認定する認定手段と;
    ユーザが入力したメッセージを、上記認定された人物に送信する送信手段と;
    を有することを特徴とする環境変化伝達装置。
  9. 請求項8において、
    上記送信手段は、メッセージを送信する際に、予め人数を指定することによって、環境の変化を起こした時刻、場所に近い順に、指定された人数の人物の情報を取得し、複数の人物に対してメッセージを送る手段であることを特徴とする環境変化伝達装置。
  10. 請求項8において、
    上記環境に、一定時間以上過去に滞在している人物、または一定回数以上過去に近づいた人物を、データベースに蓄積された記録に基づいて検索し、これら検索された人物で構成されるメーリングリストを、動的に作成し、
    上記送信手段は、環境の変化またはメッセージをやり取りする手段であることを特徴とする環境変化伝達装置。
  11. 環境に設置されている環境変化検出センサが出力した情報に基づいて、上記環境で生じた変化を抽出する環境変化抽出段階と;
    上記抽出された変化を、環境データベースに登録させる環境変化登録段階と;
    ユーザが上記環境に接近したときに、上記接近したユーザの識別子を検出するユーザ識別子検出段階と;
    上記ユーザ識別子検出段階で検出したユーザが前回、上記環境に接近したときの時刻を、上記環境データベースから取得する時刻取得段階と;
    上記取得された時刻から現在時刻までに起きた変化を、上記環境データベースから取得し、ユーザに提示する情報提示段階と;
    を有することを特徴とする環境変化伝達方法。
  12. 請求項11記載の方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  13. 請求項11記載の方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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