JP3814987B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内を冷房する車両用空調装置に関するもので、特に、車室内の座席から直接冷風を吹き出して座席を冷却可能な車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、上記した車両用空調装置として、冷却用熱交換器(エバポレータ)および送風ファンを収容する空調ダクトを備え、この空調ダクト内にて形成される冷風を、乗員頭部等(座席以外の所定部位)へ向けて吹き出して、車室内全体を冷却するとともに、この冷風を座席へ導き、座席から直接吹き出させて、座席を冷却するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通常の車両用空調装置では、冷房始動時は、送風ファンによる送風量を最大とし、冷房定常時には、送風量を小さくする、といった制御を行なっている。
ところが、空調ダクト内の冷風を座席まで導くためのダクトが比較的長く、大きな通風抵抗となるため、冷房定常時、つまり、送風ファンによる送風量が小さいとき、冷風が座席へほとんど送風されなくなり、座席の冷却効果がほとんどなくなる、といった問題があった。
【0004】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、空調ダクト内の送風ファンによる送風量が小さいときも、座席の冷却効果を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1ないし5に記載の発明では、車室内の座席(6)以外の所定部位に向けて空気を吹き出す空気吹出部(11、12、13)を備える空調ダクト(10)に、冷却用熱交換器(3)および第1送風手段(2)を設け、
さらに空調ダクト(10)に、冷却用熱交換器(3)にて冷却、除湿された冷風を座席(6)に導く座席冷却用ダクト(8)を設け、この座席冷却用ダクト(8)内に内気を導入する内気導入部(9、8a)を設け、
座席冷却用ダクト(8)に対する、冷風および内気の導入量を切り替える切替手段(8b)を備え、
冷房始動時は、第1送風手段(2)による送風量を大きく設定するとともに、切替手段(8b)により空調ダクト(10)と座席冷却用ダクト(8)との間を全開して、空調ダクト(10)の冷風を座席冷却用ダクト(8)内に導入し、
冷房定常時は、第1送風手段(2)による送風量を小さく設定するとともに、第2送風手段(90)を作動させ、かつ、切替手段(8b)により内気導入部(9、8a)を全開して、内気を座席冷却用ダクト(8)内に導入することを特徴としている。
【0006】
ここで、冷房定常時においては、内気が低温で低湿度であるので、第2送風手段(90)を作動させて、低温、低湿度な内気を、座席冷却用ダクト(8)を経て座席(6)に導いて、座席(6)から直接吹き出させることにより、座席(6)を冷却できる。このようにして、第1送風手段(2)による送風量が小さくなったときも、座席(6)の冷却効果を得ることができる。
【0007】
請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の車両用空調装置は、具体的には、冷房始動時に、切替手段(8b)を、空調ダクト(10)と座席冷却用ダクト(8)との間が全開状態となり、内気導入部(9、8a)が全閉状態となる位置に操作し、
一方、冷房定常時には、切替手段(8b)を、空調ダクト(10)と座席冷却用ダクト(8)との間が全閉状態となり、内気導入部(9、8a)が全開状態となる位置に操作すらばよい。
また、請求項3に記載の発明では、冷房始動時に、冷風を座席冷却用ダクト(8)内に導入させ、冷房定常時に、内気を座席冷却用ダクト(8)内に導入させるように切替手段(8b)を制御する制御手段(100)を備えているので、冷房始動時と冷房定常時のそれぞれに応じて、自動的に、座席(6)の冷却効果を持たせることができる。
また、請求項4に記載の発明では、冷房定常時に、冷風と内気とを、所定の風量割合で座席冷却用ダクト(8)内に導入させるよう、切替手段(8b)の操作位置を乗員の手動操作にて切替可能としている。
このように、内気に加えて、この内気よりもさらに低温、低湿度な冷風も、座席冷却用ダクト(8)内に導入することにより、内気のみを座席冷却用ダクト(8)内に導入する場合に比べて、座席(6)の冷却効果をより効果的に得ることができる。
【0008】
また、請求項5に記載の発明では、座席加熱用ダクト(8)に連結される、自在に変形可能な袋部材(71)の内部に、座席(6)に沿った形状の緩衝部材(72)を収容してなる空気吹出部材(7)を、座席(6)の内部に設け、袋部材(71)の吹出孔(71b)から座席(6)に直接温風を吹き出すことを特徴としている。
【0009】
このような構成によれば、座席(6)の内部に空気吹出部材(7)が設けてあるので、座席(6)の位置が変更しても、常に確実に座席(6)に冷風および内気を送風可能となる。なお、空気吹出部材(7)は、自在に変形可能な袋部材(71)の内部に、座席(6)に沿った形状の緩衝部材(72)を収容してなるので、座席(6)に乗員が座ったときに、座席(6)の座り心地を良好に保ちつつ、空気吹出部材(7)の形態を保つことができる。
【0010】
なお、上記のように、座席(6)の内側から外側に向けて冷風や内気を吹き出す場合、座席(6)に圧接される乗員の背中や尻が大きな通風抵抗となるため、従来技術を適用すると、第1送風手段(2)による送風量が小さいときに、座席(6)にさらに冷風が吹き出されにくくなる、といった問題があったが、本発明によれば、第2送風手段(90)にて積極的に内気を送風するので、上記問題を効果的に解決できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1において、本実施形態の空調装置1は、通風経路を形成する樹脂製(例えばポリプロピレン)の空調ダクト10を備え、この空調ダクト10は車室内前方に配置される。空調ダクト10の一端側には、室内空気を吸い込む内気吸込口1a、および、室外空気を吸い込む外気吸込口1bが形成され、さらに、室内空気および室外空気を所定の割合で切り替え導入する、板ドアからなる内外気切替ドア1cが設けてある。このドア1cは、回転軸11cを中心にして、図1中実線位置と図1中一点鎖線位置との間を回動可能となっている。
【0012】
空調ダクト10の他端側には、車室内の座席6以外の所定部位に向けて空調風(温風、冷風)を吹き出す空気吹出口(図示せず)に連通する空気吹出部11、12、13が形成されている。具体的に、空気吹出部11、12、13は、車室内乗員の上半身側に向けて空調風を吹き出すセンタフェイス吹出口(図示せず)に、ダクト(図示せず)を介して連通するセンタフェイス吹出部11、車室内のサイドガラス側に向けて空調風を吹き出すサイドフェイス吹出口(図示せず)に、ダクト(図示せず)を介して連通するサイドフェイス吹出部(図示せず)、車室内のフロントガラス内側に向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出口(図示せず)に、ダクト(図示せず)を介して連通するデフロスタ吹出部12、および、車室内乗員の足元に向けて空調風を吹き出すフット吹出口(図示せず)に、ダクト(図示せず)を介して連通するフット吹出部13を有する。
【0013】
さらに、空調ダクト10の他端には、上記各吹出部11、12、13を開閉する、板ドアからなる開閉ドア110、120、130が設けられている。このドア110、120、130は、回転軸110a、120a、130aを中心にして、図1中実線位置と図1中一点鎖線位置との間を回動可能となっている。
そして、空調ダクト10内の内気吸込口1a、および、外気吸込口1bから、上記空気吹出部11、12、13へ空気を送風する送風ファン2、送風空気を冷却するエバポレータ(冷房用熱交換器)3、送風空気を加熱するヒータコア(暖房用熱交換器)4を、ダクト1内の一端側から他端側にかけて順に配置してある。送風ファン2の送風量は、最大(例えば350m3 /h)から最小(例えば100m3 /h)までの間を、直線的に変動可能となっている。
【0014】
また、ヒータコア4の上流には、このヒータコア4を通過する空気量と、バイパスする空気量との比を調節する、板ドアからなるエアミックスドア5が配置されている。このドア5は、回転軸5aを中心にして、図1中実線位置と図1中一点鎖線位置との間を回動可能となっている。
上記エバポレータ3は図示しない圧縮機、凝縮器、受液器、減圧器とともに周知の冷凍サイクルを構成する冷却用熱交換器であり、空調ダクト10内の空気を冷却、除湿する。上記圧縮機は車両用水冷式エンジンにより電磁クラッチ(図示せず)を介して駆動される。また、上記ヒータコア4はエンジン冷却水を熱源とする加熱用熱交換器であり、上記エバポレータ3にて冷却された冷風を再加熱する。
【0015】
車室内には、座席6が複数設けられており、この座席6は背部61および座部62を有する。背部61および座部62は、針金からなる骨組みに沿って緩衝材を配置し、この緩衝材および骨組みの外周部を被覆部材(例えば革等)にて覆ったものである。そして、運転者用の座席(前方側の座席)6の背部61の骨組みの内部には、図2に示すような空気吹出部材7が収容されている。空気吹出部材7は、自在に変形可能な材料(例えば硬化ビニル樹脂等)からなる袋部材71の内部に、緩衝材(例えば発泡性ウレタン等)からなる、背部61に沿った形状の緩衝部材72を収容してなる。なお、緩衝部材72に袋部材71が接着されている。
【0016】
袋部材71の下方部には、この袋部材71と同じ材料からなる座席冷却用ダクト8との連結部71aが一体に設けられており、背部61の側面部の下端側から外部へ取り出されるようになっている。この連結部71aは、座席6の移動に伴って伸縮可能な長さに形成されている。また、連結部71aには、逆止弁73が設けられている。具体的には、接着固定されている。この逆止弁73により、袋部材71の内部から外部へ空気が逆流することを防止できる。また、緩衝部材72には、連結部71aに連通するとともに、背部61全体に空気をゆきわたらせるような形状の空気通路72aが形成されている。
【0017】
また、袋部材71のうち、乗員の背中が当たる部位には、空気通路72aに対応して、袋部材71の内外を連通する空気吹出孔71bが多数形成されている。この空気吹出孔71bは、直径が例えば10mm〜15mm程度である。また、背部61の被覆部材にも、同様にして空気吹出孔(図示せず)が多数形成されている。
【0018】
ここで、座席6の内部に空気吹出部材7が設けてあるので、座席6の位置が変更しても、常に確実に座席6に冷風および内気を送風可能となる。なお、空気吹出部材7は、自在に変形可能な袋部材71の内部に、座席6に沿った形状の緩衝部材72を収容してなるので、座席6に乗員が座ったときに、座席6の座り心地を良好に保ちつつ、空気吹出部材7の形態を保つことができる。
【0019】
また、袋部材71の空気吹出孔71bの配置場所や形状、大きさ等は自由にレイアウト可能であるので、座席6の所定部位に冷風を吹き出させることが容易に実現可能となる。
そして、空調装置1の空調風を空気吹出部材7へ導くために、空調装置1の空調ダクト10の他端には、座席用吹出部14が形成されており、この座席用吹出部14から吹き出す空調風を、袋部材71の連結部71aまで導くための樹脂製の座席冷却用ダクト8が、座席用吹出部14および袋部材71の連結部71aにそれぞれ連結されている。この座席冷却用ダクト8は、座席6の下方に配置されている。なお、座席冷却用ダクト8の一端と座席用吹出部14とが、図示しない締結手段(例えばネジ)にて締めつけ固定されており、座席冷却用ダクト8の他端と袋部材71の連結部71aとが、接着にて固定されている。
【0020】
また、座席冷却用ダクト8には、この座席冷却用ダクト8内に内気を導入するための内気導入口8aが開口形成されており、この内気導入口8aに、樹脂製の内気導入ダクト9が連結されている。この内気導入ダクト9も、座席6の下方に配置されている。内気導入ダクト9の一端は、車室内のうち、前側の座席6の下方において、その開口部が床面に対向しないように(換言すれば、上方、または略水平な方向を向くように)配置されている。このようにして、乗員の使用スペースを妨げることなく、かつ、車室内の埃等を吸い込むことを抑制しつつ、内気を吸い込むことができる。
【0021】
また、内気導入ダクト9の他端は、内気導入口8aに、上記締結手段にて締めつけ固定されている。また、座席冷却用ダクト8には、この座席冷却用ダクト8内の開閉および内気導入口8aの開閉を同時に行なう(換言すれば、座席冷却用ダクト8に対する、冷風および内気の導入量を切り替える)、板ドアからなる開閉ドア(切替ドア)8bが設けられている。このドア8bは、回転軸81bを中心にして、図1中実線位置と図1中一点鎖線位置との間を回動可能となっている。また、内気導入ダクト9には、内気を座席冷却用ダクト8側(つまり、座席6側)へ送風する送風ファン90が設けられている。なお、送風ファン2、90は、共に、遠心式多翼ファン(シロッコファン)からなる。
【0022】
ここで、車室内の前面に設けられた図示しないインストルメントパネルには、車室内の希望温度を乗員が手動設定するための温度設定器101(図3参照)が設けられている。そして、車室内気の温度を検出する内気温センサ102、車室外気の温度を検出する外気温センサ103、車室内に照射される日射量を検出する日射センサ104、および、エバポレータ3を通過した直後の空気温度を検出するエバ後センサ105等がそれぞれ設けられている。
【0023】
そして、温度設定器101およびセンサ102〜105からの信号が、電気制御装置100に入力される。この電気制御装置100は、入力された各種信号に基づいて、上記各ドア1c、5、110、120、130(回転軸11c、5a、110a、120a、130a)の回動位置や、送風ファン2の作動停止、上記圧縮機の作動停止、エンジン冷却水の断続を行なうウォータバルブの開閉、開閉ドア8bの回動位置(回転軸81bの回動位置)、送風ファン90の作動停止等の制御を行なう。
【0024】
具体的には、温度設定器101からの信号と、内気温センサ102からの信号との偏差に基づいて、車室内温度を上記希望温度と一致させるのに必要な熱量を持った温度(TAO)の空調風を車室内に送り出すようにしている。
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。
なお、夏季において、温度設定器101により車室内の希望温度が例えば25℃に設定された場合について説明する。このときは、制御装置100により、各ドア1c、5、110、120、130(回転軸11c、5a、110a、120a、130a)の回動位置が所定位置(例えば図1中実線で示す位置)とされ、送風ファン2を作動させ、上記圧縮機を作動させ、ウォータバルブを閉じるようにする。
【0025】
そして、この空調装置1の作動開始直後(冷房始動時)は、TAOが目標温度よりもかなり低く設定され、これにより、送風ファン2の送風量が最大(例えば350m3 /h)となるように制御される。
このとき、制御装置100により、ドア8bが図1中一点鎖線で示す位置、すなわち、内気導入口8a(内気ダクト9)が全閉状態となり、座席加熱用ダクト8が全開状態となる位置とされ、送風ファン90が停止状態とされる。
【0026】
これにより、内気吸込口1aや外気吸込口1bから吸い込まれた空気が、エバポレータ3において冷却、除湿され、この冷風が、ヒータコア4をバイパスして、各吹出部11、12、13、および、座席用吹出部14から吹き出される。さらに、座席用吹出部14から座席冷却用ダクト8に導入された冷風は、空気吹出部材7の連結部71aおよび空気通路72aを経て、連通孔71bから座席6の背部61へ直接吹き出される。このように、空調ダクト10内のエバポレータ3にて冷却された冷風を、背部61の内部から外部へ吹き出させることにより、背部61の冷却を良好に実行可能となる。
【0027】
なお、空調装置1の作動開始直後から時間が経過するにつれて、徐々に室内温度が下がるため、TAOが徐々に目標温度に近づき、これに伴って、送風ファン2の送風量が徐々に小さくなるように、制御装置100にて制御される。
そして、送風ファン2の送風量が最小近傍の所定値(例えば100m3 /h)となったとき、制御装置100が、上記冷房始動時から冷房定常時に切り替わったと判定して、ドア8bを図1中実線で示す位置、すなわち、内気導入口8a(内気ダクト9)が全開状態となり、座席加熱用ダクト8が全閉状態となる位置とし、送風ファン90を作動させる。
【0028】
これにより、エバポレータ3にて冷却された冷風が、各吹出部11、12、13から吹き出されるとともに、内気導入ダクト9から導入される内気が、座席冷却用ダクト8、連結部71a、および、空気通路72aを経て、連通孔71bから座席6の背部61へ直接吹き出される。冷房定常時においては、内気が低温、低湿度であるため、この内気を、背部61の内部から外部へ吹き出させることにより、背部61の冷却を良好に実行可能となる。
【0029】
なお、室内温度が希望温度近傍となったとき、TAOも目標温度近傍に設定され、これに伴って、送風ファン2による送風量が最小近傍の一定風量とされる。この一定風量と、上記最小近傍の所定値とを一致させてもよい。
(第2の実施形態)
本実施形態では、図4に示すように、開閉ドア8bが、図4中実線で示す位置と、図4中一点鎖線で示す位置と、図4中二点鎖線で示す位置とに切替可能となっている。そして、上記インストルメントパネルには、冷房定常時(つまり、送風ファン2による送風量が上記最小近傍の所定値となった後)において、座席6の冷却能力を向上させるよう、乗員が手動切替するための座席冷却強スイッチ107(図3参照)が設けられている。
【0030】
また、送風ファン90を座席冷却用ダクト8内、換言すれば、開閉ドア8bの下流側に配置したものである。なお、送風ファン90は、このファン90の上流側(図4中左側)から下流側(図4中右側)にかけて送風するものであり、軸流ファンからなる。
そして、上記座席冷却強スイッチ107をオンとすることにより、開閉ドア8bが図4中二点鎖線で示す位置とされるとともに、送風ファン90が作動する(第3作動)。このとき、冷風と内気との送風割合が、冷風:内気=2:1となるように、開閉ドア8bの回動位置が設定されている。これにより、エバポレータ3により冷却された冷風が、各吹出部11、12、13から吹き出され、かつ、送風ファン90の作動により、座席用吹出部14から座席冷却用ダクトに冷風が吸い込まれるとともに、内気導入ダクト9からの内気が座席冷却用ダクトに吸い込まれる。よって、冷風および内気が、座席冷却用ダクト8、連結部71a、および、空気通路72aを経て、連通孔71bから座席6の背部61へ吹き出される。
【0031】
このように、内気に加えて、この内気よりもさらに低温、低湿度な冷風をも、座席冷却用ダクト8内に導入することにより、冷房定常時における座席6の冷却効果を、上記第1の実施形態よりも効果的に得ることができる。
また、送風ファン90を開閉ドア8bの下流側に配置することで、空調ダクト10内の送風ファン2からの送風量が増減しても、送風ファン90により、所定量の冷風、および、内気を空気吹出部材7に送風可能となる。
【0032】
(他の実施形態)
上記第1の実施形態では、送風ファン102の送風量に応じて、冷房始動時と、冷房定常時とを判断していたが、これに限定されることなく、冷房運転を開始してから所定時間経過したときが、冷房始動時から冷房定常時に切り替わるときと判断して、上記制御を行なってもよい。このとき、制御装置100にタイマを設けておく。
【0033】
また、送風ファン102の送風量が上記最小近傍の所定値となったときを、冷房定常時に切り替わるときと判断するとともに、冷房運転を開始してから所定時間が経過しても、送風ファン102の送風量が上記最小近傍の所定値とならないときは、上記所定時間が経過したときを、冷房始動時から冷房定常時に切り替わるときと判断してもよい。
【0034】
また、空調装置1を制御装置100によるオート制御としていたが、乗員の手動操作によるマニュアル制御としてもよい。この場合、送風ファン2の送風量は、最小から最大までの間を、例えば4段階(Lo、M1、M2、Hi)に切替可能とする。
このとき、冷房運転開始直後は、乗員の手動操作にて送風ファン2の送風量が最大(Hi)とされ、これに連動して、開閉ドア8bを図1中一点鎖線で示す位置とし、送風ファン90を停止状態とする。また、ある程度室内が冷房されてきたとき、乗員の手動操作にて送風ファン2の送風量が小さくされるが、この送風ファン2の送風量が、LoやM1にされたとき、これに連動して、開閉ドア8bを図1中実線で示す位置とし、送風ファン90を作動する。
【0035】
また、上記第1の実施形態における空気吹出部材7を廃止して、座席6の両側部に沿ってL字状の冷風導入管を設けてもよい。そして冷風導入管に、多数の空気吹出孔を形成し、空調ダクト10内にて形成される冷風や、冷却された内気(冷風)を、冷風導入管、吹出孔を経て、座席6の中央部へ直接吹き出すようにしてもよい。
【0036】
また、空気吹出部材7や上記冷風導入管に限定されることはなく、他の種々の手段により、冷風を座席6に吹き出させるようにしてもよい。
また、背部61だけでなく、座部62に空気吹出部材7を設けてもよい。
また、上記第1、第2の実施形態では、車室内の冷房時について述べたが、暖房時においても、空調ダクト10内に形成される温風や、加熱された内気を座席6に供給することにより、座席6を加熱するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる車両用空調装置の概略的な全体構成図である。
【図2】第1の実施形態に係わる空気吹出部材の正面図である。
【図3】第1の実施形態に係わる電気制御ブロック図である。
【図4】第2の実施形態に係わる車両用空調装置の概略的な部分構成図である。
【符号の説明】
10…空調ダクト、1a…内気吸込口(空気吸込部)、
1b…外気吸込口(空気吸込部)、11、12、13…吹出部(空気吹出部)、
2…送風ファン(第1送風手段)、3…エバポレータ(冷却用熱交換器)、
6…座席、8…座席冷却用ダクト、9…内気導入ダクト(内気導入部)、
90…送風ファン(第2送風手段)。

Claims (5)

  1. 一端側に空気吸込部(1a、1b)を備え、他端側に、車室内の座席(6)以外の所定部位に向けて空気を吹き出す空気吹出部(11、12、13)を備える空調ダクト(10)と、
    前記空調ダクト(10)の前記空気吸込部(1a、1b)から前記空気吹出部(11、12、13)へ空気を送る第1送風手段(2)と、
    前記空調ダクト(10)内の空気を冷却する冷却用熱交換器(3)と、
    前記空調ダクト(10)に設けられ、前記冷却用熱交換器(3)にて冷却、除湿された冷風を前記座席(6)に導く座席冷却用ダクト(8)と、
    前記座席冷却用ダクト(8)に設けられ、この座席冷却用ダクト(8)内に内気を導入する内気導入部(9、8a)と、
    前記座席冷却用ダクト(8)内の前記内気導入部(9、8a)側から前記座席(6)側へ内気を送る第2送風手段(90)と、
    前記座席冷却用ダクト(8)に対する、前記冷風および前記内気の導入量を切り替える切替手段(8b)とを備え、
    冷房始動時は、前記第1送風手段(2)による送風量を大きく設定するとともに、前記切替手段(8b)により前記空調ダクト(10)と前記座席冷却用ダクト(8)との間を全開して、前記冷風を前記座席冷却用ダクト(8)内に導入し、
    冷房定常時は、前記第1送風手段(2)による送風量を小さく設定するとともに、前記第2送風手段(90)を作動させ、かつ、前記切替手段(8b)により前記内気導入部(9、8a)を全開して、前記内気を前記座席冷却用ダクト(8)内に導入することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記冷房始動時は、前記切替手段(8b)を、前記空調ダクト(10)と前記座席冷却用ダクト(8)との間が全開状態となり、前記内気導入部(9、8a)が全閉状態となる位置に操作し、
    前記冷房定常時は、前記切替手段(8b)を、前記空調ダクト(10)と前記座席冷却用ダクト(8)との間が全閉状態となり、前記内気導入部(9、8a)が全開状態となる位置に操作することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 冷房始動時は、前記冷風を前記座席冷却用ダクト(8)内に導入させ、冷房定常時は、前記内気を前記座席冷却用ダクト(8)内に導入させるように前記切替手段(8b)を制御する制御手段(100)を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 冷房定常時において、前記冷風と前記内気とを、所定の風量割合で前記座席冷却用ダクト(8)内に導入させるよう、前記切替手段(8b)の操作位置を乗員の手動操作にて切替可能としたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. 前記座席加熱用ダクト(8)に連結される、自在に変形可能な袋部材(71)と、前記袋部材(71)の内部に収容され、前記座席(6)に沿った形状の緩衝部材(72)と、前記袋部材(71)に設けられる吹出孔(71b)とにより空気吹出部材(7)を構成し、
    この空気吹出部材(7)が、前記座席(6)の内部に設けられており、前記袋部材(71)の前記吹出孔(71b)から前記座席(6)に前記温風を直接吹き出すことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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